JP4777939B2 - フライホィール装置 - Google Patents

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本発明はフライホィール装置に関し、エンジンのクランク軸とフライホィールマスとを弾性板を介して連結する部分の構造を改良したものである。
自動車のエンジンのクランク軸には、クランク軸の回転を円滑にするフライホィールマスが弾性板を介して設けられ、フライホィール装置を構成している。
エンジンのクランク軸には弾性板としてのフレキシブルプレートを介してフライホィールが設けられ、該フライホィールにはクラッチを介してトランスミッションが連結されている。そして、クラッチを切り離す際に、クラッチからフライホィールへ向かって軸力が作用することから、クラッチを切り離す際にドライブプレートが撓んでフライホィールが軸方向へ移動することがないように抵抗する軸方向抵抗機能が要求される。また、シリンダ内の爆発によりピストンが押し下げられることから、クランク軸における最もフライホィール側のクランクピンの軸心とクランク軸の軸心とを含む面内でクランク軸に曲げ力が作用することになり、この曲げ力を吸収する曲げ力吸収機能が要求される。つまり、ドライブプレートには、軸方向抵抗機能と曲げ力吸収機能とが要求される。
従来のフライホィール装置としては、例えば特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1では、軸方向抵抗機能と曲げ力吸収機能を持たせるため、図1のようにクランクシャフト1にフレキシブルプレート2を介してフライホィール4を結合し、該フライホィール4が軸方向へ移動するのを規制しかつ揺動を可能にするため、クランクシャフト1にスペーサ20を結合し、該スペーサ20およびCリング21との間に半径方向および軸方向の隙間を設けてフライホィール4を配置している。
実開昭63−190639号公報
ところが、クラッチを切り離す際にストロークの損失として許容できるフライホィール4とCリング21との間の隙間の寸法は、例えば0.5mm〜0.7mm程度であり、そのような小さい隙間を安定して確保することは困難である。しかも隙間の存在はそのままストロークの損失となってしまうという問題がある。
そこで本発明は、前記の課題を解決したフライホィール装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、エンジンのクランク軸の端面に弾性板の半径方向軸心側を結合し、該弾性板の半径方向外周側であって軸方向反エンジン側にフライホィールマスを結合し、該フライホィールマスの軸方向反エンジン側にクラッチを介してトランスミッションを連結したフライホィール装置において、前記クランク軸の端面に弾性板を介して補強板を結合し、該補強板の外周部には、前記クラッチから前記フライホィールマスへ加わる軸力を支持し、かつ前記クランク軸がエンジンから曲げ力を受けて前記補強板が前記フライホィールマスの内周部に摺動接触して揺動するのを許容する摺動支持部を設けたことを特徴とする。
この発明によれば、クラッチを切り離す際にクラッチからフライホィールマスへ軸力が加わるが、補強板の外周部である摺動支持部がフライホィールマスの内周部に当接してエンジン側からフライホィールマスを支持するので、フライホィールマスが軸方向エンジン側へ移動することはない。また、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の摺動支持部がフライホィールマスの内周部に摺動接触していて該補強板はクランク軸と共にフライホィールマスに対して相対的に揺動するので、クランク軸へ加わる曲げ力が弾性板により吸収される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のフライホィール装置において、前記クランク軸にエンジンから曲げ荷重が加わったときに前記クランク軸が揺動する際の揺動中心を中心とする円弧外周面を、前記補強板の外周部に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の円弧外周面がフライホィールマスの内周部に当接した状態で、補強板の円弧外周面が円周方向に沿って移動し、補強板が揺動する。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載のフライホィール装置において、前記クランク軸にエンジンから曲げ荷重が加わったときに前記クランク軸が揺動する際の揺動中心を中心とする円弧内周面を、前記フライホィールマスの内周部に形成したことを特徴とする。
この発明によれば、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の外周部がフライホィールマスの円弧内周面に当接した状態で、補強板の外周部がフライホィールマスの円弧内周面の円周方向に沿って移動し、補強板が揺動する。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のフライホィール装置において、前記弾性板を弾性変形させることにより、前記フライホィールマスを前記摺動支持部へ向かって押圧して予圧を付与したことを特徴とする。
この発明によれば、フライホィールマスから摺動支持部へ予圧が付与されているので、クランク軸が揺動する際に、該クランク軸と共に揺動する補強板の摺動支持部にフライホィールマスの内周部が押圧されており、これによりクランク軸へ加わる曲げ力がフライホィールマスと補強板との摩擦抵抗によって吸収され、フライホィールマスに対するクランク軸の揺動が減衰する。
請求項1に係るフライホィール装置によれば、クラッチを切り離す際にクラッチからフライホィールマスへ軸力が加わるが、補強板の外周部である摺動支持部がフライホィールマスの内周部に当接してエンジン側からフライホィールマスを支持するので、フライホィールマスが軸方向エンジン側へ移動することはない。また、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の摺動支持部がフライホィールマスの内周部に摺動接触していて該補強板はクランク軸と共にフライホィールマスに対して相対的に揺動するので、クランク軸へ加わる曲げ力が弾性板により吸収される。従って、従来のようにフライホィールとの間に小さい隙間を確保するために管理する必要がなく、またクラッチのストロークが損失するということもない。
請求項2に係るフライホィール装置によれば、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の円弧外周面がフライホィールマスの内周部に当接した状態で、補強板の円弧外周面が円周方向に沿って移動し、補強板が揺動する。
請求項3に係るフライホィール装置によれば、クランク軸がエンジンから曲げ力を受けた場合には、補強板の外周部がフライホィールマスの円弧内周面に当接した状態で、補強板の外周部がフライホィールマスの円弧内周面の円周方向に沿って移動し、補強板が揺動する。
請求項4に係るフライホィール装置によれば、フライホィールマスから摺動支持部へ予圧が付与されているので、クランク軸が揺動する際に、該クランク軸と共に揺動する補強板の摺動支持部にフライホィールマスの内周部が押圧されており、これによりクランク軸へ加わる曲げ力がフライホィールマスと補強板との摩擦抵抗によって吸収され、フライホィールマスに対するクランク軸の揺動が減衰する。
以下、本発明によるフライホィール装置の実施の形態を説明する。
(a)実施の形態1
まず、実施の形態1を図1に基づいて説明する。
図中の右側にはエンジンが配置され、該エンジンのクランク軸1の端面に弾性板としてのドライブプレート2の半径方向軸心側がボルト3を介して結合され、該ドライブプレート2の半径方向外周側であって軸方向反エンジン側にフライホィールマス4がボルト5を介して結合され、該フライホィールマス4の軸方向反エンジン側にクラッチ6を介して図示しないトランスミッションが連結されている。より詳細に述べると、クラッチ6と図示しないトランスミッションとの間には、クラッチ6の半径方向軸心側に配置されてダンパ8が設けられ、該ダンパ8が出力軸9を介して図示しないトランスミッションに連結されている。フライホィールマス4の外周部には、リングギヤ27が設けられている。
クランク軸1の端面には、前記ドライブプレート2を挟んで補強板としてのレインフォースプレート7が前記ボルト3により共締めされている。該レインフォースプレート7は、図3に示すように中央部に孔7aが形成され、前記ボルト3を挿通させるための挿通孔7bが円周方向に沿って複数形成されている。そして、該レインフォースプレート7の外周部には、前記クラッチ6から前記フライホィールマス4へ加わる軸力を支持し、かつ前記クランク軸1がエンジンから曲げ力を受けて前記レインフォースプレート7が前記フライホィールマス4の内周部に摺動接触して揺動するのを許容する摺動支持部7cが設けられている。該摺動支持部7cは、前記クランク軸1にエンジンから曲げ荷重が加わったときにクランク軸1が揺動する際の揺動中心を中心とする円弧外周面を、レインフォースプレート7の外周部に形成したものである。該摺動支持部7cは、フライホィールマス4の内周面とエンジン側の面との縁部に当接している。
ここで、エンジンからクランク軸1に加わる曲げ力を、図2に基づいて説明する。エンジン23のクランク軸1には、該クランク軸1の軸心とオフセットした位置に、ピストン24に連結されたロッド25の基端部を回転自在に支持するためのクランクピン1aが設けられており、該クランクピン1aはシリンダの数だけ存在する。そして、クランク軸1の軸心を中心とする円周方向においてクランクピン1aの配列は、例えば4気筒エンジンであれば直立配置4気筒,V字配置4気筒,水平配置4気筒ごとに異なることになる。クランクピン1aの配置がどのような配置であっても、一般的にはクランク軸1の端面には、最もフライホィールマス4側のピストンに加わる爆発力による曲げ荷重を多く受けることがわかっている。つまり、クランク軸1の端面には所定方向の曲げ力が加わり、該所定方向の曲げ力は、クランク軸1における最もフライホィールマス4側のクランクピン1aの軸心とクランク軸1の軸心とを含む面と略直角な軸回りの曲げ力となる。この発明では、図3に示すように、レインフォースプレート7の摺動支持部7cには、前記クランク軸1にエンジンから曲げ荷重が加わったときにクランク軸1が揺動する揺動中心を中心とする円弧外周面7cが形成されているので、レインフォースプレート7はいずれの方向へも揺動可能である。従って、円周方向での最もフライホィールマス4側のクランクピン1aの位置を考慮する必要がない。
このような構成を採用することにより、クラッチ6からフライホィールマス4へ加わる軸力が摺動支持部7cにより支持され、かつレインフォースプレート7と共にクランク軸1が揺動可能に保持されているのでクランク軸1がエンジンから受ける曲げ力がドライブプレート2により吸収される。
次に、前記クラッチ6の構成を説明する。図1に示されるように、フライホィールマス4のトランスミッション側にはボルト10を介してクラッチカバー11が結合されている。該クラッチカバー11の内部には、薄いリング状の出力部材12が軸方向に沿って移動自在に設けられ、該出力部材12の内周部は前記ダンパ8の入力部材20に連結されている。該出力部材12をフライホィールマス4の端面へ押圧するためのプレッシャプレート13が設けられている。つまり、該プレッシャプレート13と前記フライホィールマス4との間に挟むようにして出力部材12が設けられ、該出力部材12の両面には、リング状の摩擦材12a,12bが貼り付けられている。
プレッシャプレート13を出力部材12を介して前記フライホィールマス4へ押圧してクラッチ6を接続するために後述する皿ばね18が設けられる一方、プレッシャプレート13を左方へ移動させるための機構が設けられている。即ち、以下のように構成されている。プレッシャプレート13のトランスミッション側にはリベット14を介して保持金具15が結合されると共に、該保持金具15と対応する位置のプレッシャプレート13には円周に沿って保持突起13aが形成されている。
一方、クラッチカバー11の内面には円周方向に沿って複数のリベット16が装着されており、これらの複数のリベット16を介して皿ばね18が支持されている。即ち、皿ばね18には円周方向に沿って複数の孔18aが形成され、皿ばね18の両側に円環リング17を1本ずつ配置した状態で、該円環リング17の内側において前記孔18aの夫々にリベット16が挿入され、該リベット16がクラッチカバー11の内側に結合されている。これにより、皿ばね18が2本の円環リング17を支点として揺動可能にクラッチカバー11の内部に支持され、その外周部が前記保持金具15と前記保持突起13aとの間に挿入されている。そして、皿ばね18を有するクラッチカバー11をフライホィールマス4に結合することにより、皿ばね18の有する付勢力でプレッシャプレート13がフライホィールマス4へ付勢された状態になっている。この皿ばね18の左側には、該皿ばね18の内周部を軸方向エンジン側へ向かって押圧するクラッチレリーズベアリング19が、出力軸9を囲繞するようにして設けられている。
前記ダンパ8は、入力側回転部材20と、出力側回転部材21と、ばね22とによって構成されている。前記入力側回転部材20は、前記クラッチ6の出力部材12の内周部がリベット26を介して連結された回転部材20aと、該回転部材20aにリベット20cを介して連結された回転部材20bとにより構成されている。前記出力側回転部材21は、一対の回転部材20a,20bの間に挟持された円盤部21aと、出力軸9とスプライン結合された筒部21bとにより構成されている。前記ばね22は、円周方向に沿って配置され前記入力側回転部材20と前記出力側回転部材21とを円周方向に連結している。
次に、フライホィール装置の作用を説明する。
通常の運転状態では、皿ばね18の付勢力によりプレッシャプレート13が図1中の右方へ付勢されているので、クラッチ6の出力部材12とフライホィールマス4とが一体に回転する。このため、クランク軸1の回転運動がクラッチ6を介してダンパ8へ伝わり、ダンパ8から出力軸9を介して図示しないトランスミッションへ伝わる。次に、クラッチを切り離すためクラッチレリーズベアリング19が図1中の右方へ移動すると、皿ばね18の半径方向軸心側が右方へ押圧されるので、一対の円環リング17の部分を揺動中心として皿ばね18が揺動し、皿ばね18の半径方向外周部側が左方へ移動する。このため、プレッシャプレート13が図1中の左方へ移動され、摩擦材12a,12bがプレッシャプレート13,フライホィールマス4から分離する。このため、フライホィールマス4と出力部材12とが切り離される。
クラッチを切り離すためクラッチレリーズベアリング19を図1中の右方へ移動させる際に、クラッチレリーズベアリング19から皿ばね18に図1中の右方へ向かう力が加わり、その力がクラッチカバー11を介してフライホィールマス4へ伝わるが、レインフォースプレート7の外周部である摺動支持部7cがフライホィールマス4の内周部に当接してエンジン側からフライホィールマス4を支持する。このため、フライホィールマス4が軸方向エンジン側へ移動することはなく、フライホィールマス4が軸方向エンジン側へ移動することによるクラッチの切り離し不良が防止される。
次に、クランク軸1がエンジン1から受ける曲げ力に対する対応について説明する。シリンダ内の爆発によりピストン24に加わる荷重がクランク軸1のクランクピン1aに作用し、クランク軸1に曲げ力が加わる。この曲げ力は、最もフライホィールマス4側のピストン24からクランクピン1aを介してクランク軸1へ加わる曲げ力が最も大きくなり、この曲げ力が加わるとレインフォースプレート7の摺動支持部7cがフライホィールマス4の内周部に摺動接触してレインフォースプレート7がクランク軸1と共に揺動可能なので、クランク軸1へ加わる曲げ力がドライブプレート2により吸収される。
(a)実施の形態2,3,4
次に、実施の形態2,3,4を図4(a)(b)(c)に基づいて説明する。なお、実施の形態2,3,4は実施の形態1の一部を変更したものなので、同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
実施の形態2は、図4(a)に示すようにレインフォースプレート7の外周部にクランク軸1の揺動中心を中心とする円弧外周面を形成して摺動支持部7cとする一方、フライホィールマス4の内周面とエンジン側端面との間にテーパ面4cを形成したものである。
クランク軸1がエンジンから曲げ力を受けた場合には、レインフォースプレート7の摺動支持部7cである円弧外周面がフライホィールマス4のテーパ面4cに当接した状態で、レインフォースプレート7の円弧外周面が円周方向に沿って移動し揺動する。この場合は、フライホィールマス4はテーパ面4cを形成するだけなので、加工が容易である。
実施の形態3は、図4(b)に示すようにレインフォースプレート7の外周縁部を略直角にする一方、フライホィールマス4の内周面とエンジン側端面との間にクランク軸1の揺動中心を中心とする円弧内周面4dを形成したものである。
クランク軸1がエンジンから曲げ力を受けた場合には、レインフォースプレート7の摺動支持部7cである外周縁部がフライホィールマス4の円弧内周面4dに当接した状態で、レインフォースプレート7の外周縁部がフライホィールマス4の円弧内周面の円周方向に沿って移動し、レインフォースプレート7が揺動する。この場合は、板材からレインフォースプレート7を切り出すだけで製作できるので、低コストとなる。
実施の形態4は、図4(c)に示すようにレインフォースプレート7の外周縁部を略直角にする一方、フライホィールマス4の内周面とエンジン側端面との間にテーパ面4cを形成したものである。
クランク軸1がエンジンから曲げ力を受けた場合には、レインフォースプレート7の摺動支持部7cである外周縁部がフライホィールマス4のテーパ面4cに当接した状態で、レインフォースプレート7の外周縁部がテーパ面4cに沿って移動し、レインフォースプレート7が揺動する。この場合は、フライホィールマス4によっては、レインフォースプレート7の揺動角度が小さく、特にフライホィールマス4の内周部を曲線にしなくても、フレキシブルフライホィールとして十分な揺動をさせることができる場合に採用する。曲線部がないので、設計や製作が容易である。
実施の形態2,3,4のその他の構成,作用は実施の形態1と同じなので説明を省略する。
実施の形態2〜4において、フライホィールマス4をレインフォースプレート7の摺動支持部7cに確実に接触させるため、ドライブプレート2を弾性変形させることによって若干の与圧を与え、フライホィールマス4を摺動支持部7cに摺動させてクランク軸に加わる曲げ力が減衰するように設定することもできる。
このように構成すると、フライホィールマス4から摺動支持部7cへ予圧が付与されているので、クランク軸1が揺動する際に、該クランク軸1と共に揺動するレインフォースプレート7の摺動支持部7cにフライホィールマス4の内周部が押圧されているため、クランク軸1へ加わる曲げ力がフライホィールマス4とレインフォースプレート7との摩擦抵抗によって吸収され、クランク軸1の揺動が減衰する。
なお、クランク軸がエンジンから受ける曲げ力は、クランク軸における最もフライホィールマス側のクランクピンの軸心とクランク軸の軸心とを含む面と略直角な軸回りの曲げ力であるとして示したが、曲げ力の方向はこれに限らずいろいろな場合が想定される。
フライホィール装置を示す構成図(実施の形態1)。 フライホィール装置とエンジンとの関係を示す構成図(実施の形態1)。 レインフォースプレートに係り、(a)は正面図、(b)は右側面断面図(実施の形態1)。 その他の実施の形態に係り、(a)は実施の形態2の断面図、(b)は実施の形態3の断面図、(c)は実施の形態4の断面図。
符号の説明
1…クランク軸
2…ドライブプレート(弾性板)
4…フライホィールマス
4d…円弧内周面
6…クラッチ
7…レインフォースプレート(補強板)
7c…摺動支持部
23…エンジン

Claims (4)

  1. エンジンのクランク軸の端面に弾性板の半径方向軸心側を結合し、該弾性板の半径方向外周側であって軸方向反エンジン側にフライホィールマスを結合し、該フライホィールマスの軸方向反エンジン側にクラッチを介してトランスミッションを連結したフライホィール装置において、
    前記クランク軸の端面に弾性板を介して補強板を結合し、該補強板の外周部には、前記クラッチから前記フライホィールマスへ加わる軸力を支持し、かつ前記クランク軸がエンジンから曲げ力を受けて前記補強板が前記フライホィールマスの内周部に摺動接触して揺動するのを許容する摺動支持部を設けたことを特徴とするフライホィール装置。
  2. 請求項1に記載のフライホィール装置において、
    前記クランク軸にエンジンから曲げ荷重が加わったときに前記クランク軸が揺動する際の揺動中心を中心とする円弧外周面を、前記補強板の外周部に形成したことを特徴とするフライホィール装置。
  3. 請求項1に記載のフライホィール装置において、
    前記クランク軸にエンジンから曲げ荷重が加わったときに前記クランク軸が揺動する際の揺動中心を中心とする円弧内周面を、前記フライホィールマスの内周部に形成したことを特徴とするフライホィール装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフライホィール装置において、
    前記弾性板を弾性変形させることにより、前記フライホィールマスを前記摺動支持部へ向かって押圧して予圧を付与したことを特徴とするフライホィール装置。
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