JP4777745B2 - 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器 - Google Patents

圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP4777745B2
JP4777745B2 JP2005318553A JP2005318553A JP4777745B2 JP 4777745 B2 JP4777745 B2 JP 4777745B2 JP 2005318553 A JP2005318553 A JP 2005318553A JP 2005318553 A JP2005318553 A JP 2005318553A JP 4777745 B2 JP4777745 B2 JP 4777745B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric vibrator
base member
external electrode
base
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005318553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007129327A (ja
Inventor
喜四郎 中村
潔 荒武
恵二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2005318553A priority Critical patent/JP4777745B2/ja
Publication of JP2007129327A publication Critical patent/JP2007129327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4777745B2 publication Critical patent/JP4777745B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

本発明は、圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計、電子機器に関するものである。
近年、携帯電話や携帯情報端末機器には、時刻源や制御信号のタイミング源等として種々の圧電振動子が利用されている(例えば、特許文献1参照。)。これら圧電振動子の中には、図20に示すように、蓋部材101とベース部材102とが接合された密閉容器105と、密閉容器105の内部に配された圧電振動子板106とを備えたものが周知となっている。そして、ベース部材102の底面には、圧電振動子板106に電気的に接続された外部電極107が設けられている。
このような水晶振動子100を実装するときには、以下のようにリフロー処理が行われるのが一般的である。すなわち、図21に示すように、スクリーン印刷などにより半田111があらかじめパターニングされた基板110の半田111上に圧電振動子100をセットする。それから、所定の温度になるまで全体を加熱する。すると、半田111が溶融し、これにより外部電極107が半田111に接合する。
特開2000−341065号公報
しかしながら、上記のような構成では、外部電極107と半田111との接触面積が小さく、実装後の圧電振動子100が基板110から取れ易くなってしまうという問題がある。また、そもそも圧電振動子100自体が軽量であるため、半田111が溶融したときに、その圧電振動子100は、半田111の張力に抗して自重によって基板110に向かって沈み難い。そのため、外部電極107が半田111にしっかりと接合し難くなるだけでなく、圧電振動子100が傾いてしまうという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、リフロー処理によって、強固かつ適切な状態で基板に容易に実装することができる圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計、電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る圧電振動子は、板状の蓋部材とベース部材とが厚さ方向に重ね合わされて接合された密閉容器と、前記密閉容器の中に設けられた圧電振動子片と、前記ベース部材の底面部に設けられ、前記圧電振動子片に接続されて前記圧電振動子片に電圧を印加するための外部電極と、を備え、前記ベース部材の底面部のうち、少なくとも前記外部電極が設けられる部位に、凹凸部が形成されており、前記凹凸部にならって前記外部電極が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、凹凸部にならって外部電極に凹凸が設けられる。そして、リフロー処理時において、外部電極の凹凸が半田に接触し、外部電極と半田とが接合される。
そのため、外部電極と半田との接触面積を増大させることができるだけでなく、半田が溶融したときに、液化した半田が外部電極の凹の部分に入り込んでいくため、全体を基板に向けて沈み易くさせることができ、外部電極と半田とを電気的にも機械的にもしっかりと接合することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、板状の蓋部材とベース部材とが厚さ方向に重ね合わされて接合された密閉容器と、前記密閉容器の中に設けられた圧電振動子片と、前記ベース部材の底面部に設けられ、前記圧電振動子片に接続されて前記圧電振動子片に電圧を印加するための外部電極と、を備え、前記ベース部材の底面部のうち、少なくとも前記外部電極が設けられる面に、前記底面部の縁部にいくにつれて漸次肉薄となる傾斜部が形成されており、前記傾斜部に沿って前記外部電極が傾斜して設けられていることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、傾斜した外部電極が半田に接触し、外部電極と半田とが接合される。
そのため、従来よりも外部電極と半田との接触面積を増大させることができるだけでなく、全体を基板に向けて沈み易くさせることができる。
また、外部電極と半田との間に気泡が生じる場合があり、それら気泡が生じると、外部電極と半田との接合力が弱まってしまうが、外部電極の傾斜によって、それら気泡が外部電極の縁側に案内されていく。そのため、外部電極と半田との間の気泡を排除することができ、外部電極と半田とを電気的にも機械的にもより強固に接合することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、板状の蓋部材とベース部材とが厚さ方向に重ね合わされて接合された密閉容器と、前記密閉容器の中に設けられた圧電振動子片と、前記ベース部材の底面部に設けられ、前記圧電振動子片に接続されて前記圧電振動子片に電圧を印加するための外部電極と、を備え、前記ベース部材の底面部のうち、少なくとも前記外部電極が設けられる面に、前記底面部の縁部にいくにつれて漸次肉薄となる傾斜部が形成され、前記傾斜部に、凹凸部が形成されており、前記傾斜部に沿って傾斜するとともに、前記凹凸部にならって前記外部電極が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、傾斜部にそって外部電極が傾斜するとともに、凹凸部にならって外部電極に凹凸が設けられる。そして、リフロー処理時において、傾斜した外部電極の凹凸が半田に接触し、外部電極と半田とが接合される。
そのため、外部電極と半田との接触面積をさらに増大させることができる。また、半田が溶融したときに、液化した半田が外部電極の凹の部分に入り込んでいくため、全体を基板に向けて沈み易くさせることができ、外部電極と半田とを電気的にも機械的にもしっかりと接合することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記凹凸部が、前記底面部の縁部にまで延在していることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、リフロー処理時に外部電極と半田との間に生じた気泡が、底面部の縁部にまで案内されて、外方に排出される。
そのため、外部電極と半田との間に生じた気泡を容易に排除することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記外部電極が、前記ベース部材の長さ方向の両端部に設けられており、前記凹凸部が、前記長さ方向と直交する方向に向けられていることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、リフロー処理時に外部電極と半田との間に生じた気泡が、外部電極間の領域に排出されることなく、長さ方向と直交する方向に向けて排出される。
そのため、外部電極と半田との間に生じた気泡を容易に排除することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記凹凸部が、前記傾斜部の傾斜方向に向けられて、前記底面部の縁部にまで延在していることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、リフロー処理時において、密閉容器が沈み込むにつれて、外部電極と半田との間に生じた気泡が、外部電極の傾斜によって、その傾斜する方向に押し出される。
そのため、外部電極と半田との間に生じた気泡を容易に排除することができる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記外部電極が、クロムと所定金属とからなり、かつ半田付け可能な合金からなる合金膜と、この合金膜に設けられ、かつ半田付け可能な金属からなる表面金属膜と、を備えることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、表面金属膜と半田とを接触させた状態で、リフロー処理が行われる。このとき、表面金属膜を構成する金属が、半田の中に拡散し、これにより外部電極と半田とが接合される。
ここで、同一の圧電振動子を付け替えて複数の電子回路上で実験を行いたいなど、一度半田付けした圧電振動子を取り外して再度半田付けしたいとの要望がある。
本発明においては、一度半田付けして表面金属膜を形成する金属が拡散しても、合金膜が保持されているので、合金膜を構成する所定金属によって、再度半田付けが可能となる。
また、本発明に係る圧電振動子は、前記所定金属が、ニッケルであることを特徴とする。
この発明に係る圧電振動子においては、所定金属がニッケルであることから、圧電振動子を確実に再実装することができる。
また、本発明に係る発振器は、前記圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電波時計は、前記圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器は、前記圧電振動子を備えることを特徴とする。
これらの発明に係る発振器、電波時計及び電子機器においては、小型軽量の圧電振動子が電気的にも機械的にも基板にしっかりと半田付けされ実装されるので、それらの機器自体の小型化、軽量化に寄与できるのみならず、長期間に渡って圧電振動子の機能を安定して生かすことができる。
本発明によれば、リフロー処理時において、外部電極と半田との接触面積を増大させることができるだけでなく、全体を基板に向けて沈み易くさせることができ、外部電極と半田とをしっかりと接合することができることから、強固かつ適切な状態で基板に容易に実装することができる。
(実施形態1)
以下、本発明の第1実施形態における水晶振動子(圧電振動子)について、図面を参照して説明する。
図1において、符号1は水晶振動子を示すものである。
水晶振動子1は、水晶からなり矩形に形成された水晶振動子板2と、この水晶振動子板2を挟んで厚さ方向に重ね合わされて接合された板状の蓋部材6及びベース部材7を有する密閉容器3とを備えている。
水晶振動子板2は、図2に示すように、平行に延びる二つの振動腕部9aがそれぞれ基端側で一体的に接続された音叉型の水晶振動子片(圧電振動子片)9と、この水晶振動子片9を囲む矩形枠状の枠状部10とを備えている。
水晶振動子片9は、密閉容器3の中に固定されており、電圧を印加することにより所定の周波数で振動するようになっている。
また、水晶振動子片9と枠状部10とは、水晶振動子片9の基端部を介して一体的に形成されている。水晶振動子板2の表裏面には、水晶振動子片9に電圧を印加するための電極膜4が形成されている。電極膜4は、例えばアルミなどの導電性部材からなっている。なお、図2においては、電極膜4を簡略化して示しているが、実際には、電極膜4は各種仕様や形状に応じてパターニングされているのはいうまでもない。
また、枠状部10には、後述する外部端子(外部電極)20を電極膜4に案内するスルーホール5が形成されている。
また、図3に示すように、蓋部材6及びベース部材7は、ソーダライムガラスなどのガラスからなっている。蓋部材6の両主面のうち、一方の主面6aには、略矩形の蓋側凹部11が形成されている。同様にして、ベース部材7の一方の主面7aには、略矩形のベース側凹部14が形成されている。そして、蓋部材6とベース部材7とは、それら蓋側凹部11とベース側凹部14とが対向した状態で、電極膜4を介して陽極接合されている。このように、蓋側凹部11とベース側凹部14とを対向させることにより、図4に示すように、密閉容器3の中に空洞部15が形成され、この空洞部15により、水晶振動子片9の振動が許容されるようになっている。密閉容器3の中は気密封止されており、空洞部15は真空状態に保持されている。
また、ベース部材7の4箇所の角部には、図3に示すように、円弧形状に切り欠かれた外部端子接続部21が設けられている。外部端子接続部21には、ベース部材7の底面7b(ベース部材7の他方の主面)にまで延在した外部端子(外部電極)20が設けられている。すなわち、外部端子20は、ベース部材7の長さ方向(幅方向)Wの両端部に設けられている。また、外部端子20は、電極膜4に電気的に接続されている。
また、密閉容器3の外周面には、底面7bを除いて、電極膜4の腐食などを防止するための不図示の保護膜が形成されている。保護膜は、トリメチルシロキサンを末端に有するフッ素系コート剤の0.1wt%フルオロカーボンからなっている。保護膜としては、例えば、オプツールDSX(製品名:ダイキン工業(株)製)などが使用される。
さらに、本実施形態においては、ベース部材7の底面7bのうち、外部端子20が設けられる設置部(ベース部材7の長さ方向Wの両端部)24に、図4に示すように、断面波状のベース側凹凸部19が形成されている。このベース側凹凸部19は、ベース部材7のうち設置部24の他の部位(例えば、ベース部材7の鏡面加工された一方の主面7aや底面7bの長さ方向Wの中央の領域など)よりも、面粗さを粗くして形成されている。さらに、図5に示すように、ベース側凹凸部19の凹部の深さ寸法h1は、外部端子20の厚さ寸法h2よりも大きく設定されている。また、ベース側凹凸部19は、図6に示すように、長さ方向Wと直交する方向、すなわちベース部材7の短手方向(奥行方向)Dに向けられており、ベース部材7の長辺部の縁部26にまで延在している。そして、ベース側凹凸部19の凹部は、縁部26を介して外方に連通している。なお、ベース側凹凸部19は、凹凸部として機能するものである。また、両外部端子20のうち、一方の外部端子20は、平面上において矩形に切り欠かれており、この切り欠かれた領域に水晶振動子片9の先端が配されているが、この切り欠きは、製造時において、水晶振動子片9の周波数調整を行う際のレーザー光を透過させるためのものである。
また、ベース側凹凸部19の凹凸にならって、図5に示すように、外部端子20が設けられている。そのため、外部端子20の表面には、端子側凹凸部25が設けられている。
さらに、外部端子20は、ベース部材7に接合する下地金属膜(合金膜)29と、この下地金属膜29に設けられ外部端子20の表面を形成する表面金属膜30とを備えており、これら下地金属膜29と表面金属膜30との二層構造として構成されている。
下地金属膜29は、ニッケル(Ni)とクロム(Cr)との合金からなっており、スパッタリングや蒸着により形成されている。ニッケルとクロムとの代表的な成分比率は、重量比でニッケルが80%、クロムが20%である。なお、この重量比は一例であって、用途に応じて変更することができる。Crの比率としては5%から80%くらいまでが適当である。
表面金属は、金(Au)からなっており、スパッタリングや蒸着などにより下地金属膜29上に堆積されて形成されている。
次に、本実施形態における水晶振動子1の製造方法について説明する。
図7は、水晶振動子1の製造方法の手順を示すフローチャートである。
まず、水晶の原石に研磨加工などを施して円板状の振動子用ウエハを形成する。そして、振動子用ウエハに、水晶振動子片9を行列方向に複数形成する(ステップS10)。それから、振動子用ウエハの表裏に、スパッタリングや蒸着などによってアルミからなる膜を形成する。さらに、フォトリソグラフィ及びエッチングなどによりパターニングを行い、電極膜4を形成する(ステップS11)。
また、ガラスから円板状の蓋用ウエハを形成し、この蓋用ウエハに、フォトリソグラフィ及びエッチングなどにより、蓋側凹部11を行列方向に複数形成する(ステップS20)。そして、この蓋用ウエハに、後に蓋用ウエハを切断する際の案内溝となる断面V字型のベベルカットを行列方向に形成する(ステップS21)。
また、ガラスから円板状のベース用ウエハを形成し、このベース用ウエハに、フォトリソグラフィ及びエッチングなどにより、行列方向に配される複数のベース側凹部14と、ベース側凹凸部19とを形成する(ステップS30)。そして、このベース用ウエハに、ブラスト加工などにより外部電極形成用スルーホールを形成する(ステップS31)。さらに、ベース用ウエハに、断面V字型のベベルカットを行列方向に形成する(ステップS32)。
それから、振動子用ウエハを、蓋用ウエハとベース用ウエハとで厚さ方向に挟み込むようにして、それぞれのウエハを重ね合わせる。このとき、それぞれの蓋側凹部11とベース側凹部14とが対向し、これによって空洞部15が形成される。
それから、重ね合わせた三枚のウエハを、陽極接合装置で陽極接合する(ステップS40)。
次いで、ベース用ウエハの底面に金属マスクを施し、スパッタリングや蒸着などによってベース側凹凸部19などに外部端子20を形成する(ステップS50)。これによって、外部端子20には、ベース側凹凸部19の凹凸にならって、端子側凹凸部25が形成される。また、外部端子20は、電極膜4に電気的に接続されるとともに、ベース用ウエハの底面にまで延在する一対の外部端子20が設けられる。
それから、接合された蓋用ウエハ、振動子用ウエハ及びベース用ウエハを、ベベルカットに沿って、行列方向にフルカットする(ステップS60)。これにより切断された一つ一つが水晶振動子1となる。
さらに、個々に切断された水晶振動子1について個別に周波数調整が行われ(ステップS70)、続いて電気的特性が検査される(ステップS80)。この後、密閉容器の外周面には、底面7bを除いて保護膜が形成される(ステップS90)。
以上によって、図1に示す水晶振動子1が得られる。
このような水晶振動子1において、外部端子20に所定の電圧を印加すると、その電圧が、電極膜4を介して水晶振動子片9に印加される。すると、圧電効果により、振動腕部9aが互いに接近又は離隔する方向に、即ち逆相のモードで、所定の周期を持って屈曲運動する。
ここで、水晶振動子1を実装する場合には、以下のように、リフロー処理によって行われる。
すなわち、図8に示すように、あらかじめ半田17がスクリーン印刷された基板16の所定の半田17上に水晶振動子1をセットする。このとき、端子側凹凸部25が半田17に接触するように設置する。それから、水晶振動子1の周辺を加熱すると、ある温度で半田17が溶融する。すると、表面金属膜30の金が半田17に拡散していく。そして、図9に示すように、液化した半田17が、下地金属膜29に形成された端子側凹凸部25の凹部に入り込んでいくと同時に、水晶振動子1が自重によって基板16に向けて沈み込んでいく。このとき、外部端子20と半田17との間に気泡が生じる場合があるが、この気泡は、端子側凹凸部25の凹部によって縁部26に案内され、短手方向Dに向けて外方に排除される。それから、周辺を除冷することにより、半田17が固体化し、水晶振動子1が基板16に実装される。
また、水晶振動子1を基板16から取り外して、他の基板に実装するときには、加熱して半田17を溶融させた後、水晶振動子1を取り外す。このとき、外部端子20は、表面金属膜30の金が拡散してしまっているため、下地金属膜29が露出した状態になっている。それから、取り外した水晶振動子1を他の基板の半田上にセットする。これにより、下地金属膜29に形成された端子側凹凸部25が半田に接触する。そして、水晶振動子1を加熱すると、半田が溶融し、下地金属膜29のニッケルの一部が半田に拡散していく。それから、上記と同様にして、水晶振動子1が基板に再実装される。
さらに、この水晶振動子1を取り外して、上記と同様にして、水晶振動子1が別の基板に実装される。
以上より、本実施形態における水晶振動子1によれば、外部端子20に端子側凹凸部25が形成されていることから、リフロー処理時において、外部端子20と半田17との接触面積を増大させることができるだけでなく、半田17が溶融したときに、液化した半田17が端子側凹凸部25の凹部内に入り込んでいくため、水晶振動子1を基板16に向けて沈み易くさせることができる。そのため、水晶振動子1が傾くことを防止し、水晶振動子1を基板16にしっかりと接合することができ、これにより、水晶振動子1を強固かつ適切な状態で基板16に容易に実装することができる。
また、端子側凹凸部25が縁部26にまで延在していることから、リフロー処理時において、外部端子20と半田17との間に生じた気泡を外方に容易に排出することができる。
さらに、端子側凹凸部25が短手方向Dに向けられていることから、長さ方向Wの両端に設けられた両外部端子20の間の極小のクリアランスに気泡を排出することを防止することができるため、迅速かつ確実に気泡を排出することができる。
また、外部端子20が下地金属膜29と表面金属膜30との二層構造をなしていることから、下地金属膜29にニッケルが残っている限り、水晶振動子1を容易に再半田することができる。下地金属膜29の厚さ寸法などにもよるが、2回から10回程度の再半田が可能となる。
なお、本実施形態においては、ベース側凹凸部19を、エッチングにより断面波状に形成するとしたが、これに限ることはなく、その形成の仕方や形状などは適宜変更可能である。例えば、ダイシングによってベース用ウエハに溝を設けるようにしてもよい。この場合、図10に示すように、ベース側凹凸部19の断面が連続した三角形状となる。また、図11に示すように、ベース側凹凸部19の断面が連続した矩形状としてもよい。また、図12に示すように、ブラスト加工によって、ベース用ウエハに凹凸を形成するようにしてもよい。
さらに、ベース側凹凸部19をベース部材7の長さ方向Wの両端部に設けるとしたが、これに限ることはなく、その設置部位は適宜変更可能である。例えば、図13に示すように、底面7bの全面にわたって形成してもよい。また、ベース側凹凸部19を、短手方向Dに代えて、長さ方向Wに向けて延在させてもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図14及び図15において、図1から図13に記載の構成要素と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
この実施形態と上記第1の実施形態とは基本的構成は同一であり、ここでは異なる点についてのみ説明する。
本実施形態においては、図14に示すように、ベース部材7の底面7bに、ベース部材7の縁部26にいくにつれてベース部材7が漸次肉薄となるようなベース側傾斜部32が設けられている。すなわち、ベース部材7の一方の主面7a全面の面積よりも、ベース側傾斜部32以外の底面7bの面積のほうが小さくなっており、ベース部材7の断面が底面7b側に突出する略凸状をなしている。なお、ベース側傾斜部32は、傾斜部として機能するものである。
そして、外部端子20´は、外部端子接続部21、ベース側傾斜部32及び底面7bにわたって設けられている。そのため、外部端子20´のベース側傾斜部32に相当する部位に、ベース側傾斜部32の傾斜に沿った端子側傾斜部33が設けられている。また、外部端子20´は、ベース部材7に設けられたクロムからなる第1の下地金属膜29aと、この第1の下地金属膜29aに設けられたクロムとニッケルとの合金からなる第2の下地金属膜(合金膜)29bと、この第2の下地金属膜29bに設けられた表面金属膜30とを備えており、これら膜29a,29b,30の三層構造をなしている。
このような構成のもと、リフロー時において、半田17が溶融すると、ベース側傾斜部32及び端子側傾斜部33によりベース部材7が略凸状をなしていることから、図15に示すように、半田17を水晶振動子1の外方に押しやりながら水晶振動子1が基板16に向けて沈み込んでゆく。このとき、外部端子20´と半田17との間に生じた気泡は、水晶振動子1が沈み込んでゆくにつれて、水晶振動子1の外方に押しやられ排出されていく。また、表面金属膜30の金が半田17に拡散していく。そして、半田17は、端子側傾斜部33にわたって接触する。
それから除冷によって、半田17が固体化し、水晶振動子1が基板16に実装される。
以上より、本実施形態における水晶振動子1によれば、外部端子20´に端子側傾斜部33が設けられていることから、外部端子20´と半田17との接触面積を増大させることができるだけでなく、水晶振動子1を基板16に向けて沈み易くさせることができる。
また、外部端子20´と半田17との間の気泡を容易に排除することができ、外部端子20´と半田17とをより強固に接合することができる。
また、外部端子20´が第2の下地金属膜29bと表面金属膜30とを備えていることから、上記と同様に、第2の下地金属膜29bにニッケルが残っている限り、水晶振動子1を容易に再半田することができる。さらに、外部端子20´は三層構造をなし、第2の下地金属膜29bを中間層とすることにより、第2の下地金属膜29bのニッケルとクロムとが半田に拡散してしまっても、第1の下地金属膜29aによって水晶振動子片9と導通を取ることができる。また、第1の下地金属膜29aによって、第2の下地金属膜29bのニッケルの応力を吸収することができ、ベース部材7にかかる応力を軽減させることもできる。
なお、本実施形態においては、ベース部材7にベース側傾斜部32を設けるとしたが、このベース側傾斜部32に凹凸部を設けるようにしてもよい。例えば、図16に示すように、長さ方向Wに向けてベース側傾斜部32の傾斜方向に延在するベース側凹凸部19´を設けることができる。これにより、リフロー時において、外部端子と半田との間に生じた気泡を、水晶振動子1の外方に向けて案内することができ、さらに容易に気泡を排出することができる。
また、上記第1及び第2の実施形態においては、蓋用ウエハとベース用ウエハとを陽極接合するとしたが、これに限ることはなく、その接合方法は適宜変更可能である。例えば、共晶接合などであってもよい。
また、保護膜が、オプツールDSXからなるとしたが、これに限ることはなく、その部材は適宜変更可能である。
また、圧電振動子片を水晶からなる水晶振動子片9としているが、これに限ることはなく、ニオブ酸リチウムなどの様々な圧電単結晶材料からなる振動子片であってもよい。
さらに、第1の下地金属膜29aがクロムからなるとしたが、これに限ることはなく、その部材は適宜変更可能である。例えば、チタン(Ti)やタンタル(Ta)などであってもよい。
また、表面金属膜30が金からなるとしたが、これに限ることはなく、その部材は適宜変更可能である。例えば、白金などであってもよい。
(実施形態3)
次に、本発明の第3の実施形態について、図17を参照して説明する。
図17において、符号38は、本発明の第3の実施形態に係る発振器を示すものである。
発振器38は、上記第1又は第2の実施形態の水晶振動子1が発振子として用いられて構成されたものである。
発振器38は、コンデンサなどの電子部品39が実装された基板40を備えている。基板40には、発振器用の集積回路43が実装されており、この集積回路43の近傍に、水晶振動子1が実装されている。そして、これら電子部品39、集積回路43及び水晶振動子1は、不図示の配線パターンによって電気的に接続されている。なお、各構成部品は、不図示の樹脂によりモールドされている。
このような構成のもと、水晶振動子1に電圧を印加すると、上述の水晶振動子片9が振動し、その振動が、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路43に電気信号として入力される。この入力された電気信号は、集積回路43によって、各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、水晶振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路43の構成を、例えばRTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することにより、時計用単機能発振器などの他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダーなどを提供したりする機能を付与することができる。
以上より、本実施形態における発振器38によれば、上記第1又は第2の実施形態に係る水晶振動子1と同様の効果を奏することができるだけでなく、水晶振動子1が強固に実装されることから、長期にわたって安定した高精度な周波数信号を得ることができる。
(実施形態4)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態では、上記第1又は第2の実施形態における水晶振動子1を備える電子機器として、携帯情報機器について説明する。
図18において、符号46は、携帯情報機器を示すものであり、図18を参照して、携帯情報機器46の機能的構成について説明する。
携帯情報機器46は、電力を供給するための電源部47を備えている。電源部47は、例えばリチウム二次電池からなっている。
電源部47には、各種制御を行う制御部48と、時刻等のカウントを行う計時部51と、外部との通信を行う通信部52と、各種情報を表示する表示部56と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部53と、が並列に接続されている。そして、電源部47によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部48は、各機能部を制御して、音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示など、システム全体の動作制御を行う。また、制御部48は、あらかじめプログラムが書き込まれたROMと、このROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、このCPUのワークエリアとして使用されるRAMなどを備えている。
計時部51は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェイス回路などを内蔵する集積回路と、水晶振動子1とを備えている。水晶振動子1に電圧を印加すると、上述の水晶振動子片が振動し、その振動が、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は2値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェイス回路を介して、制御部48と信号の送受信が行われ、表示部56に、現在時刻や現在日付あるいはカレンダー情報などが表示される。
通信部52は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部57、音声処理部58、切替部61、増幅部62、音声入出力部63、電話番号入力部66、着信音発生部67及び呼制御メモリ部68を備えている。
無線部57は、音声データ等の各種データを、アンテナを介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部58は、無線部57または増幅部62から入力された音声信号を符号化及び復号化する。増幅部62は、音声処理部58または音声入出力部63から入力された信号を所定のレベルまで増幅する。音声入出力部63は、スピーカやマイクロフォンなどからなり、着信音や受話音声を拡声したり、話者音声を集音したりする。
また、着信音発生部67は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部61は、着信時に限って、音声処理部58に接続されている増幅部62を着信音発生部67に切り替えることによって、着信音発生部67において生成された着信音が、増幅部62を介して音声入出力部63に出力される。なお、呼制御メモリ部68は、通信の発着呼制御に係るブログラムを格納する。また、電話番号入力部66は、例えば0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キーなどを押下することにより、通話先の電話番号などが入力される。
電圧検出部53は、電源部47によって制御部48などの各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部48に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部52を安定して動作させるために必要な最低限の電圧としてあらかじめ設定されている値であり、例えば3V程度となる。電圧検出部53から電圧降下の通知を受けた制御部48は、無線部57、音声処理部58、切替部61及び着信音発生部67の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部57の動作停止は必須となる。さらに、表示部56に、通信部52が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部53と制御部48とによって、通信部52の動作を禁止し、その旨を表示部56に表示することができる。この表示は、文字メッセージであってもよいが、より直感的な表示として、表示部56の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしてもよい。
なお、水晶振動子1は、通信部52の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部69を備えており、この電源遮断部69によって、通信部52の機能が確実に停止される。
以上より、本実施形態における携帯情報機器46によれば、上記第1又は第2の実施形態に係る水晶振動子1と同様の効果を奏することができるだけでなく、水晶振動子1が強固に実装されることから、長期にわたって安定した高精度な計時情報を表示することができる。
(実施形態5)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
本実施形態では、上記第1又は第2の実施形態における水晶振動子1を備える電子機器として、電波時計について説明する。
図19において、符号71は、電波時計を示すものである。
電波時計71は、時刻情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。日本国内には、福島県(40kHz)と佐賀県(kHz)に標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40kHzもしくは60kHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表を反射しながら伝播する性質を併せ持つため、伝播範囲が広く、上記の2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
図19を参照して、電波時計71の機能的構成について説明する。
アンテナ74は、前記40kHzもしくは60kHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、前記40kHzもしくはkHzの搬送波にAM変調をかけたものである。
受信された長波の標準電波は、アンプ75によって増幅され、複数の水晶振動子1を有するフィルタ(フィルタ部)80によって濾波、同調される。本実施形態における水晶振動子1は、上記搬送周波数と同一の40kHz及び60kHzの共振周波数を有する水晶振動子部76,79をそれぞれ備えている。
さらに、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路81により検波復調される。続いて、波形成形回路84を介してタイムコードが取り出され、CPU85でカウントされる。CPU85では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC86に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40kHzもしくは60kHzであるから、水晶振動子部76,79は、前述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。60kHzを例にとれば、音叉型振動片の寸法例として全長が約2.8mm、基部の幅寸法が約0.5mmの寸法で構成することが可能である。
以上より、本実施形態における電波時計71によれば、上記第1又は第2の実施形態に係る水晶振動子1と同様の効果を奏することができるだけでなく、水晶振動子1が強固に実装されることから、長期にわたって安定して高精度に時刻をカウントすることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
本発明の第1の実施形態としての水晶振動子を示す斜視図である。 図1の水晶振動子板を示す平面図である。 図1の水晶振動子を分解して示す斜視図である。 図1の水晶振動子の側断面図である。 図4の外部端子を拡大して示す側断面図である。 図1の水晶振動子を示す下面図である。 図1の水晶振動子の製造方法の手順を示すフローチャートである。 図1の水晶振動子のリフロー処理時の様子を示す図であって、半田にセットした様子を示す説明図である。 図1の水晶振動子のリフロー処理時の様子を示す図であって、水晶振動子を基板に実装した様子を示す説明図である。 図4のベース側凹凸部の第1の変形例を示す側断面図である。 図4のベース側凹凸部の第2の変形例を示す側断面図である。 図4のベース側凹凸部の第3の変形例を示す側断面図である。 図4のベース側凹凸部の第4の変形例を示す側断面図である。 本発明の第2の実施形態としての水晶振動子を示す側断面図である。 図14の水晶振動子のリフロー処理時の様子を示す図であって、水晶振動子を基板に実装した様子を示す説明図である。 図14のベース側傾斜部及び端子側傾斜部の変形例を示す下面図である。 本発明の第3の実施形態としての発振器を示す平面図である。 本発明の第4の実施形態としての携帯情報機器を示すブロック図である。 本発明の第5の実施形態としての電波時計を示すブロック図である。 従来の圧電振動子を示す側断面図である。 図20の圧電振動子のリフロー処理時の様子を示す図であって、圧電振動子を基板に実装した様子を示す説明図である。
符号の説明
1 水晶振動子(圧電振動子)
3 密閉容器
6 蓋部材
7 ベース部材
7b 底面(ベース部材の底面部)
9 水晶振動子片(圧電振動子片)
19 ベース側凹凸部(凹凸部)
20 外部端子(外部電極)
26 縁部
29 下地金属膜(合金膜)
29b 第2の下地金属膜(合金膜)
30 表面金属膜
32 ベース側傾斜部(傾斜部)
38 発振器
43 集積回路
46 携帯情報機器(電子機器)
71 電波時計
80 フィルタ(フィルタ部)
D 短手方向(長さ方向と直交する方向)
W 長さ方向(ベース部材の長さ方向)

Claims (9)

  1. 板状の蓋部材とベース部材とが厚さ方向に重ね合わされて接合された密閉容器と、
    前記密閉容器の中に設けられた圧電振動子片と、
    前記ベース部材の底面部に設けられ、前記圧電振動子片に接続されて前記圧電振動子片に電圧を印加するための外部電極と、を備え、
    前記ベース部材の底面部のうち、少なくとも前記外部電極が設けられる部位に、前記底面部の縁部にまで一方向に連続して延在する凹凸部が形成されており、
    前記凹凸部にならって前記外部電極が設けられていることを特徴とする圧電振動子。
  2. 板状の蓋部材とベース部材とが厚さ方向に重ね合わされて接合された密閉容器と、
    前記密閉容器の中に設けられた圧電振動子片と、
    前記ベース部材の底面部に設けられ、前記底面部から前記ベース部材の側面部を経由して前記圧電振動子片に接続されて前記圧電振動子片に電圧を印加するための外部電極と、を備え、
    前記ベース部材の底面部のうち、少なくとも前記外部電極が設けられる面に、前記底面部の縁部にいくにつれて漸次肉薄となる傾斜部が形成され、
    前記傾斜部に、前記底面部の縁部にまで一方向に連続して延在する凹凸部が形成されており、
    前記傾斜部に沿って傾斜するとともに、前記凹凸部にならって前記外部電極が設けられていることを特徴とする圧電振動子。
  3. 前記外部電極が、前記ベース部材の長さ方向の両端部に設けられており、
    前記凹凸部が、前記長さ方向と直交する方向に向けられていることを特徴とする請求項1又はに記載の圧電振動子。
  4. 前記凹凸部が、前記傾斜部の傾斜方向に向けられて、前記底面部の縁部にまで延在していることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
  5. 前記外部電極が、
    クロムと所定金属とからなり、かつ半田付け可能な合金からなる合金膜と、
    前記合金膜に設けられ、かつ半田付け可能な金属からなる表面金属膜と、を備えることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の圧電振動子。
  6. 前記所定金属が、ニッケルであることを特徴とする請求項に記載の圧電振動子。
  7. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の圧電振動子が、発振子として集積回路に電気的に接続されていることを特徴とする発振器。
  8. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の圧電振動子が、フィルタ部に電気的に接続されていることを特徴とする電波時計。
  9. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載の圧電振動子を備えることを特徴とする電子機器。
JP2005318553A 2005-11-01 2005-11-01 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器 Expired - Fee Related JP4777745B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005318553A JP4777745B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005318553A JP4777745B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007129327A JP2007129327A (ja) 2007-05-24
JP4777745B2 true JP4777745B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=38151648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005318553A Expired - Fee Related JP4777745B2 (ja) 2005-11-01 2005-11-01 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4777745B2 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007089117A (ja) * 2005-08-24 2007-04-05 Seiko Instruments Inc 圧電振動子、発振器、電子部品、電子機器、圧電振動子の製造方法及び電子部品の製造方法
JP2009170283A (ja) * 2008-01-17 2009-07-30 Panasonic Corp プッシュオンスイッチ
JP2009194091A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Seiko Instruments Inc 電子部品、電子機器、及びベース部材製造方法
WO2010023731A1 (ja) 2008-08-27 2010-03-04 セイコーインスツル株式会社 圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計、並びに圧電振動子の製造方法
WO2010023729A1 (ja) * 2008-08-27 2010-03-04 セイコーインスツル株式会社 圧電振動子の製造方法、圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
JP5128670B2 (ja) * 2008-08-27 2013-01-23 セイコーインスツル株式会社 圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計、並びに圧電振動子の製造方法
JP4809410B2 (ja) * 2008-09-29 2011-11-09 日本電波工業株式会社 圧電デバイスとその製造方法
JP5391943B2 (ja) * 2009-09-07 2014-01-15 豊田合成株式会社 セラミック基板の製造方法及び発光体並びに発光装置
JP5514898B2 (ja) * 2010-04-27 2014-06-04 京セラ株式会社 弾性波装置およびその製造方法
JP2012090252A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイスの製造方法及び圧電デバイス
JP2012074837A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイス
CN108565254B (zh) * 2013-10-21 2021-08-24 日本精工株式会社 半导体模块
JP6573462B2 (ja) * 2015-03-09 2019-09-11 リバーエレテック株式会社 水晶振動子

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0537271A (ja) * 1991-07-26 1993-02-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd チツプ部品の電極形成方法
JPH08222402A (ja) * 1995-02-14 1996-08-30 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の電極構造及び圧電共振素子の振動電極構造
JPH08298362A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Kyocera Corp 表面実装用回路基板
JPH10106883A (ja) * 1996-10-03 1998-04-24 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品
JP2859221B2 (ja) * 1996-10-17 1999-02-17 埼玉日本電気株式会社 電子部品の端子構造
JP3864467B2 (ja) * 1996-10-23 2006-12-27 松下電器産業株式会社 電子部品の製造方法
JP2001156575A (ja) * 1999-11-30 2001-06-08 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 水晶振動子
JP3989663B2 (ja) * 2000-02-17 2007-10-10 セイコーインスツル株式会社 圧電振動子と圧電振動子の製造方法
JP3685683B2 (ja) * 2000-04-19 2005-08-24 日本電波工業株式会社 表面実装用の水晶発振器
JP2003174258A (ja) * 2001-09-28 2003-06-20 Kyocera Corp 電子部品及びその実装構造
JP2006005027A (ja) * 2004-06-15 2006-01-05 Epson Toyocom Corp 表面実装型電子デバイス
JP2006197278A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Seiko Instruments Inc 表面実装型圧電振動子、発振器、及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007129327A (ja) 2007-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4777745B2 (ja) 圧電振動子及びこれを備える発振器、電波時計並びに電子機器
TWI589040B (zh) 壓電振動片、壓電振動子、振盪器、電子機器及電波時計
JP4690146B2 (ja) 水晶振動子、発振器及び電子機器
JP5121493B2 (ja) 圧電振動子の製造方法
US8884500B2 (en) Piezoelectric vibrating reed having arms with multiple grooves
JP2006157872A (ja) 圧電振動子とその製造方法、発振器、電子機器及び電波時計
US20110220493A1 (en) Masking material, piezoelectric vibrator, method of manufacturing piezoelectric vibrator, oscillator, electronic apparatus, and radio-controlled timepiece
JP2010010781A (ja) 圧電振動子の製造方法、並びに圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2011049665A (ja) 圧電振動子、圧電振動子の製造方法、発振器、電子機器および電波時計
CN101946401A (zh) 压电振动器的制造方法、压电振动器、振荡器、电子设备及电波钟
JP5479931B2 (ja) 圧電振動子、発振器、電子機器および電波時計
CN102197585A (zh) 压电振动器的制造方法、压电振动器、振荡器、电子设备及电波钟
US9117996B2 (en) Piezoelectric vibrator, oscillator, electronic apparatus and radio timepiece
US8089202B2 (en) Piezoelectric vibrating reed, piezoelectric vibrator, oscillator, electronic device, radio-controlled clock, and method for manufacturing piezoelectric vibrating reed
JP5162675B2 (ja) 圧電振動子の製造方法、並びに圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計
JP2013165455A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計
JP2012169865A (ja) 圧電振動片、圧電振動子、発振器、電子機器、及び電波時計
CN102197586A (zh) 压电振动器、振荡器、电子设备、电波钟以及压电振动器的制造方法
JP5421690B2 (ja) パッケージの製造方法
TW201116950A (en) Piezoelectric vibrating reed, piezoelectric vibrator, oscillator, electronic device, radio-controlled clock, and method for manufacturing piezoelectric vibrating reed
JP5615663B2 (ja) パッケージマーキング方法
CN102197587A (zh) 压电振动器的制造方法、压电振动器、振荡器、电子设备及电波钟
JP5258957B2 (ja) 圧電振動子の製造方法及び基板の製造方法
JP2007184752A (ja) 圧電振動子及びこれを備える電波時計、発振器、並びに電子機器
JP2013187639A (ja) 圧電振動片の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080717

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091105

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101102

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110630

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4777745

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees