JP4776558B2 - 軸焼き付き防止型スプロケット - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達機構などのスプロケット軸に組み付け固定されるスプロケットに関するものであって、特に、スプロケット軸との焼き付きを防止して組み付け交換が可能な軸焼き付き防止型スプロケットに関するものである。
従来、動力伝達機構などのスプロケット軸に組み付け固定されるスプロケットは、スプロケット歯部に摩耗などの損傷が生じた場合に交換されるが、交換の対象となるスプロケットの使用負荷や使用時間に依存してスプロケット軸との接触部分において相互間に強固な焼き付きが生じているため、スプロケット軸から取り外しが困難になっている。
そこで、このようなスプロケット歯部に摩耗などの損傷が生じたスプロケットをスプロケット軸から取り外す場合には、ギアプーラーなどと称する取り外し専用工具を介してスプロケットをスプロケット軸から強制的に取り外したり(例えば、特許文献1参照)、あるいは、摩耗などの損傷を生じた歯部のみが交換可能な特殊形状のスプロケットを用いたり(例えば、特許文献2参照)、さらには、インナーリングとアウターリングとのテーパー面で締結する回転体固定具を利用してスプロケットをスプロケット軸に取り外し自在に固定したり(例えば、特許文献3参照)している。
特開2002−361571号公報(第1頁、図1) 特公昭61−28862号公報(第1頁、図1) 特開平10−37971号公報(第1頁、図1)
ところが、特許文献1に開示されているような取り外し専用工具は、取り外し時に大きな作業労力を必要とするばかりでなく、スプロケット歯部に摩耗などの損傷が生じたスプロケットをスプロケット軸から取り外す場合にのみ必要となるため、必要とする時まで別途に工具管理しなければならないという厄介な問題があった。
そして、特許文献2に開示されているような歯部のみが交換可能な特殊形状のスプロケットは、スプロケットの形状構造が複雑化してその取り扱いが厄介であるばかりでなく、スプロケットが高価になるという問題があった。
また、特許文献3に開示されているようなインナーリングとアウターリングとのテーパー面で締結する回転体固定具は、スプロケットを取り付けるための部品点数が多くなるばかりでなく、スプロケットが高価になるという問題があった。
したがって、これらの特許文献1乃至特許文献3に開示されているような対応は、いずれも、スプロケットとスプロケット軸との間の接触部分において焼き付きが生じた場合の事後対策であるため、このような焼き付きを積極的に回避する様々な対応が工夫検討されている。
すなわち、スプロケットやスプロケット軸に油やグリースなどの潤滑剤を塗布することが試みられているが、JIS−B−0401に準拠して設計されているスプロケットとスプロケット軸との間隙が狭いため、一過性の塗布では、運動エネルギーなどの発熱で油膜が維持できず、焼き付きを完全に回避するには至っていないという問題があった。
そこで、本発明では、スプロケットに生じがちな運動エネルギーなどの発熱に着目して、上述したような従来の課題を解決することにした。
すなわち、本発明の目的は、特殊な取り外し専用工具や回転体固定具を用いることなく、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間の接触部分に生じがちな焼き付きを長期にわたって完全に回避して組み付け交換が可能な軸焼付き防止型スプロケットを提供することである。
本請求項1に係る発明は、スプロケット歯部と一体成型されたボス部の軸穴内周面に形成されたキー溝がキーを介してスプロケット軸に組み付け固定される軸焼き付き防止型スプロケットにおいて、前記ボス部内に保有してスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成する固形潤滑材が、前記ボス部の軸穴内周面に向けて一部露出状態で配置されていることによって、前記課題を解決したものである。
そして、本請求項2に係る軸焼き付き防止型スプロケットは、本請求項1に係る発明の構成に加えて、前記固形潤滑材が、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることによって、前記課題をさらに解決したものである。
本発明の軸焼き付き防止型スプロケットは、スプロケット歯部と一体成型されたボス部の軸穴内周面に形成されたキー溝がキーを介してスプロケット軸に組み付け固定されることにより、特殊な回転体固定具を用いる必要がなく、特有のスプロケット構造により、以下のような効果を奏することができる。
すなわち、本請求項1に係る発明の軸焼き付き防止型スプロケットは、ボス部内に保有してスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成する固形潤滑材がボス部の軸穴内周面に向けて一部露出状態で配置されていることによって、スプロケットに生じる運動エネルギーなどの発熱で徐々に軟化する固形潤滑材がスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に毛管現象で膨潤して油膜を形成するため、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避して簡便な組み付け交換を達成することができる。
そして、本請求項2に係る軸焼き付き防止型スプロケットは、本請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、前記固形潤滑材がポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることにより、動力伝達時のスプロケットに生じる運動エネルギーなどの発熱で固形潤滑材のポリエチレンが徐々に軟化してポリエチレン内に分散保持させた潤滑油を徐々に放散させるため、スプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成するに足りる潤滑油を絶えることなく長期にわたって供給することができる。
本発明は、スプロケット歯部と一体成型されたボス部の軸穴内周面に形成されたキー溝がキーを介してスプロケット軸に組み付け固定される軸焼き付き防止型スプロケットにおいて、ボス部内に保有してスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成する固形潤滑材がボス部の軸穴内周面に向けて一部露出状態で配置され、特殊な取り外し専用工具や回転体固定具を用いることなく、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間の接触部分に生じがちな焼き付きを長期にわたって完全に回避して組み付け交換が可能になるものであれば、その具体的な実施の態様は、如何なるものであっても、何ら構わない。
たとえば、本発明で意味するところのスプロケットとは、動力伝達するために伝達軸などに取り付けられて取り外すことを前提にした伝動部品であれば良く、例えば、狭義のスプロケットばかりでなく、歯車、鎖車を含んでいる。
また、本発明のスプロケットにおける基本的形状については、鋳造、鍛造、もしくは、焼結加工、切削加工などの機械加工によって造形することができるものであれば、これらのいずれであっても構わない。
本発明のスプロケットに保有してスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成する固形潤滑材の配置形態については、ボス部の軸穴内周面に向けて一部露出状態で配置される形態であれば、例えば、ボス部の軸穴内周面と同心円状に配置するか、または、ボス部の軸穴内周面からボス部内に向けて放射状に配置するか、あるいは、ボス部の軸穴内周面に沿って分散配置するなどのいずれの配置形態であっても構わない。
なお、本発明で用いる固形潤滑材は、潤滑油をポリエチレン内に混濁させた状態でボス部内に成型加工するか、潤滑油を包含しやすい発泡樹脂や多孔体に染み込ませて分散保持した状態でボス部内に装着したものであれば、その具体的態様はいずれであっても良い。
以下、図面を参照して、本発明による軸焼き付き防止型スプロケットの実施例を説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図であり、図2は、図1に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図である。
本発明の第1実施例である軸焼き付き防止型スプロケット100は、スプロケット歯部110とこのスプロケット歯部110に一体成型されたボス部120とを備えるとともに、前記ボス部120の軸穴内周面121に形成されたキー溝130が動力伝達機構などのスプロケット軸SにキーKを介して組み付け固定されるように構成されて、スプロケット歯部110に摩耗損傷が生じた場合、スプロケット歯数を変更する必要がある場合などに組み付け交換できるようになっている。
そして、前記ボス部120内には、スプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避するための固形潤滑材140が、ボス部120の軸穴内周面121と同心円状に配置されているとともにボス部120の軸穴内周面121の中央領域に向けて一部露出状態で配置されている。
また、前記固形潤滑材140は、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態でボス部120内に固形化されている。
なお、本実施例の場合は、潤滑油をポリエチレンと混濁させてポリエチレン内に分散保持した状態でボス部120内に成型加工している。
このようにして得られた本第1実施例の軸焼き付き防止型スプロケット100によれば、ボス部120内に保有してスプロケットの軸穴内周面121とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成する固形潤滑材140がボス部120の軸穴内周面121に向けて一部露出状態で配置されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で徐々に軟化する固形潤滑材140が軸穴内周面121とスプロケット軸Sとの間隙に毛管現象で膨潤して油膜を形成するため、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面121とスプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避して簡便な組み付け交換を達成することができる。
そして、本第1実施例で用いた固形潤滑材140がポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で固形潤滑材140のポリエチレンが徐々に軟化してポリエチレン内に分散保持させた潤滑油を徐々に放散させるため、軸穴内周面121とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成するに足りる潤滑油を絶えることなく長期にわたって供給することができ、また、過度にスプロケット軸Sとの接触部分の温度が高くなると、ポリエチレンの分子運動が活発化して相互分離作用が促進されるため、潤滑油の放散量が増加して焼き付きを未然に解消することができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、図3は、本発明の第2実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図であり、図4は、図3に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図である。
本発明の第2実施例である軸焼き付き防止型スプロケット200は、第1実施例と同様に、スプロケット歯部210とこのスプロケット歯部210に一体成型されたボス部220とを備えるとともに、前記ボス部220の軸穴内周面221に形成されたキー溝230が動力伝達機構などのスプロケット軸SにキーKを介して組み付け固定されるように構成されて、スプロケット歯部210に摩耗損傷が生じた場合、スプロケット歯数を変更する必要がある場合などに組み付け交換できるようになっている。
そして、前記ボス部220内には、スプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避するための固形潤滑材240が、ボス部220の軸穴内周面221と同心円状に配置されているとともに、ボス部220の軸穴内周面221の両側開口部分に向けて一部露出状態で配置されている。
また、前記固形潤滑材240は、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態でボス部220内に固形化されている。
なお、本実施例の場合は、潤滑油をポリエチレンと混濁させてポリエチレン内に分散保持した状態でボス部220内に成型加工している。
このようにして得られた本第2実施例の軸焼き付き防止型スプロケット200によれば、ボス部220内に保有してスプロケットの軸穴内周面221とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成する固形潤滑材240がボス部220の軸穴内周面221に向けて一部露出状態で配置されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で徐々に軟化する固形潤滑材240が軸穴内周面221とスプロケット軸Sとの間隙に毛管現象で膨潤して油膜を形成するため、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面221とスプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避して簡便な組み付け交換を達成することができる。
しかも、固形潤滑材240がボス部220の軸穴内周面221と同心円状に配置されているとともにボス部220の軸穴内周面221の両側開口部分に向けて一部露出状態で配置されていることにより、垂直配置されたスプロケット軸Sに組み付けられた場合であっても、ボス部220の軸穴内周面221との接触部分の全領域にわたって油膜を形成するため、ボス部220の軸穴内周面221との接触部分の部分的な焼き付きも回避することができる。
そして、本実施例で用いた固形潤滑材240がポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で固形潤滑材240のポリエチレンが徐々に軟化してポリエチレン内に分散保持させた潤滑油を徐々に放散させるため、軸穴内周面221とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成するに足りる潤滑油を絶えることなく長期にわたって供給することができ、また、過度にスプロケット軸Sとの接触部分の温度が高くなると、ポリエチレンの分子運動が活発化して相互分離作用が促進されるため、潤滑油の放散量が増加して焼き付きを未然に解消することができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、図5は、本発明の第3実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図であり、図6は、図5に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図である。
本発明の第3実施例である軸焼き付き防止型スプロケット300は、第1実施例と同様に、スプロケット歯部310とこのスプロケット歯部310に一体成型されたボス部320とを備えるとともに、前記ボス部320の軸穴内周面321に形成されたキー溝330が動力伝達機構などのスプロケット軸SにキーKを介して組み付け固定されるように構成されて、スプロケット歯部310に摩耗損傷が生じた場合、スプロケット歯数を変更する必要がある場合などに組み付け交換できるようになっている。
そして、前記ボス部320内には、スプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避するための固形潤滑材340が、ボス部320の軸穴内周面321に沿ってキー溝330を除く3カ所に一部露出状態で分散配置されている。
また、前記固形潤滑材340は、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態でボス部320内に固形化されている。
なお、本実施例の場合は、潤滑油をポリエチレンと混濁させてポリエチレン内に分散保持した状態でボス部320内に成型加工している。
このようにして得られた本第3実施例の軸焼き付き防止型スプロケット300によれば、ボス部320内に保有してスプロケットの軸穴内周面321とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成する固形潤滑材340がボス部320の軸穴内周面321に向けて一部露出状態で配置されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で徐々に軟化する固形潤滑材340が軸穴内周面321とスプロケット軸Sとの間隙に毛管現象で膨潤して油膜を形成するため、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面321とスプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避して簡便な組み付け交換を達成することができる。
しかも、固形潤滑材340が軸穴内周面321に沿ってキー溝330を除く3カ所に一部露出状態で分散配置されていることにより、ボス部320の軸穴内周面321とのキー溝330を除く接触部分の全領域にわたって油膜を形成するため、キーKが不用意に抜け出すこともなく、ボス部320の軸穴内周面321との接触部分の焼き付きを完全に回避することができる。
そして、本実施例で用いた固形潤滑材340がポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で固形潤滑材340のポリエチレンが徐々に軟化してポリエチレン内に分散保持させた潤滑油を徐々に放散させるため、軸穴内周面321とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成するに足りる潤滑油を絶えることなく長期にわたって供給することができ、また、過度にスプロケット軸Sとの接触部分の温度が高くなると、ポリエチレンの分子運動が活発化して相互分離作用が促進されるため、潤滑油の放散量が増加して焼き付きを未然に解消することができるなど、その効果は甚大である。
さらに、図7は、本発明の第4実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図であり、図8は、図7に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図である。
本発明の第4実施例である軸焼き付き防止型スプロケット400は、第1実施例と同様に、スプロケット歯部410とこのスプロケット歯部410に一体成型されたボス部420とを備えるとともに、前記ボス部420の軸穴内周面421に形成されたキー溝430が動力伝達機構などのスプロケット軸SにキーKを介して組み付け固定されるように構成されて、スプロケット歯部410に摩耗損傷が生じた場合、スプロケット歯数を変更する必要がある場合などに組み付け交換できるようになっている。
そして、前記ボス部420内には、スプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避するための固形潤滑材440が、ボス部420の軸穴内周面421からボス部420内に向けて放射状にキー溝430を除く4カ所に一部露出状態で分散配置されている。
また、前記固形潤滑材440は、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態でボス部420内に固形化されている。
なお、本実施例の場合は、潤滑油をポリエチレンと混濁させてポリエチレン内に分散保持した状態でボス部420内に成型加工している。
このようにして得られた本第3実施例の軸焼き付き防止型スプロケット400によれば、ボス部420内に保有してスプロケットの軸穴内周面421とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成する固形潤滑材440がボス部420の軸穴内周面421に向けて一部露出状態で配置されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で徐々に軟化する固形潤滑材440が軸穴内周面421とスプロケット軸Sとの間隙に毛管現象で膨潤して油膜を形成するため、簡素なスプロケット構造でスプロケットの軸穴内周面421とスプロケット軸Sとの間の接触部分に生じがちな焼き付きを回避して簡便な組み付け交換を達成することができる。
しかも、固形潤滑材440が軸穴内周面421からボス部420内に向けて放射状にキー溝430を除く4カ所に一部露出状態で分散配置されていることにより、ボス部420の軸穴内周面421のキー溝430を除く接触部分の全領域にわたって油膜を形成するため、キーKが不用意に抜け出すこともなく、ボス部420の軸穴内周面421との接触部分の焼き付きを長期にわたって回避することができるとともに、固形潤滑材440の保有スペースをより多く確保することができる。
そして、本実施例で用いた固形潤滑材440がポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることにより、動力伝達時に生じる運動エネルギーなどの発熱で固形潤滑材440のポリエチレンが徐々に軟化してポリエチレン内に分散保持させた潤滑油を徐々に放散させるため、軸穴内周面421とスプロケット軸Sとの間隙に油膜を形成するに足りる潤滑油を絶えることなく長期にわたって供給することができ、また、過度にスプロケット軸Sとの接触部分の温度が高くなると、ポリエチレンの分子運動が活発化して相互分離作用が促進されるため、潤滑油の放散量が増加して焼き付きを未然に解消することができるなど、その効果は甚大である。
本発明の第1実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図。 図1に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図。 本発明の第2実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図。 図3に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図。 本発明の第3実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図。 図5に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図。 本発明の第4実施例である軸焼き付き防止型スプロケットの平面図。 図7に示す軸焼き付き防止型スプロケットのA−A線で切り欠いた斜視図。
100、200、300、400 ・・・軸焼き付き防止型スプロケット
110、210、310、410 ・・・スプロケット歯部
120、220、320、420 ・・・ボス部
121、221、321、421 ・・・軸穴内周面
130、230、330、430 ・・・キー溝
140、240、340、440 ・・・固形潤滑材
S ・・・スプロケット軸
K ・・・キー

Claims (2)

  1. スプロケット歯部と一体成型されたボス部の軸穴内周面に形成されたキー溝がキーを介してスプロケット軸に組み付け固定される軸焼き付き防止型スプロケットにおいて、
    前記ボス部内に保有してスプロケットの軸穴内周面とスプロケット軸との間隙に油膜を形成する固形潤滑材が、前記ボス部の軸穴内周面に向けて一部露出状態で配置されていることを特徴とする軸焼き付き防止型スプロケット。
  2. 前記固形潤滑材が、ポリエチレン内に潤滑油を分散保持させた状態で固形化されていることを特徴とする請求項1記載の軸焼き付き防止型スプロケット。
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