JP4776284B2 - 排ガス浄化用メタル担体構造 - Google Patents

排ガス浄化用メタル担体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4776284B2
JP4776284B2 JP2005193177A JP2005193177A JP4776284B2 JP 4776284 B2 JP4776284 B2 JP 4776284B2 JP 2005193177 A JP2005193177 A JP 2005193177A JP 2005193177 A JP2005193177 A JP 2005193177A JP 4776284 B2 JP4776284 B2 JP 4776284B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
metal
exhaust gas
honeycomb structure
length
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005193177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007007585A (ja
Inventor
克紀 大久保
敦司 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005193177A priority Critical patent/JP4776284B2/ja
Publication of JP2007007585A publication Critical patent/JP2007007585A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4776284B2 publication Critical patent/JP4776284B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

この発明は、自動2輪車等の排ガス浄化用触媒を担持するためのメタル担体に係り、特にその耐久性を向上させるための構造に関する。
排ガス浄化用触媒を担持するメタル担体として、金属ハニカム構造体を金属外筒内に圧入一体化したものがある。金属ハニカム構造体は金属製の平板と波板を重ねた積層板をロール状に巻回して複数層に形成したものであり、平板と波板の接合部をロウ付けして一体化してある。このロウ付け部の構造として、隣り合う各層で同じ位置に同長で設けたものや、共通の平板における表裏のロウ付け部位置を、メタル担体の軸方向へ完全にずらして重ならないようにすることにより、各層間で千鳥状に配置したものがある。
特許第2709789号公報
メタル担体は、排気振動が加わるため耐振動に優れたものであることが要求される。また、高温の排ガスに接触することより、冷熱サイクルに耐えるものであることも要求される。一方、排ガスの通気量を多くしつつ浄化効率を上げるためには、金属ハニカム構造体の空隙率を大きくして表面積を大きくしなければならないため、金属ハニカム構造体を構成する板材は可能な限り薄くする必要があるから、振動による応力集中を小さくしなければならない。さらに冷熱サイクルに耐える十分な接合強度を確保しつつ接合面積を小さくして高価なロウ付け材料の使用を少なくすることも必要である。
上記従来例では、ロウ付け方法の工夫により上記諸要請をある程度実現できるものの、各層の平板の同一面間では、ハニカム構造体の軸方向における各ロウ付け部の端部(以下、単にロウ付け部の端部という)が揃っているため、この揃った接合部と非接合部との境界部へ応力集中することになり、依然として応力集中が生じやすい構造のままである。また、平板の表裏間でロウ付け部全体を千鳥状にずらして配置すれば、ロウ付け量を節約できる反面、接合強度が不足し易くなる。
そこで本願発明は、耐久性をより向上させて上記各要請の実現を目的とする。
上記課題を解決するため本願の排ガス浄化用メタル担体構造に係る請求項1の発明は、平板と波板を重ねた積層板を巻回して複数層に形成した金属ハニカム構造体と、この金属ハニカム構造体の外周を囲む金属外筒を備え、金属ハニカム構造体を金属外筒内に圧入して接合した排ガス浄化用メタル担体において、
前記複数層をなす前記金属ハニカム構造体の出口側各層における平板と波板の接合部を軸方向へロウ付けするとともに、
このロウ付けされた部分であるロウ付け部は軸方向断面にて隣り合う各層間で重なり合う部分を有し、
さらに、前記各平板の同一面側における前記ロウ付け部の端部のうち少なくとも一部が各層間で不揃いに配置されていることを特徴とする。
また、前記金属ハニカム構造体の軸方向両端のうち、一端を前記金属外筒内の出口側と接合して固定端部にするとともに、他端を前記金属外筒の入り口側と非接合の自由端部とし、
前記金属ハニカム構造体の軸方向における前記ロウ付け部の両端のうち、前記不揃いの端部を前記自由端部側に位置させたこと特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1において、前記ロウ付け部のロウ付け長を、各層間で長短不揃いにしたことを特徴とする。
請求項の発明は上記請求項1において、前記ロウ付け部を設けたロウ付け範囲長を、前記金属ハニカム構造体の全長に対して1/2以下としたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、複数層をなす各平板の同一面側におけるロウ付け部のうち、少なくとも一部の端部位置が各層間で不揃いにされているので、接合部と非接合部との各境界部が不揃いになる。このためこれらの境界部に発生する振動による応力位置が金属ハニカム構造体のより広範囲に分散され、金属ハニカム構造体の特定場所に対する応力集中を生じにくくすることができる。その結果、耐振動性を向上させて耐久性を向上させることができる。
また、金属ハニカム構造体の一端を金属外筒内の出口側と接合して固定端部とし、他端を金属外筒の入り口側と非接合の自由端部とするとともに、ロウ付け部の両端のうち前記不揃いの端部を自由端部側に位置させたので、より高温となる入り口側の熱変形を自由にし、ロウ付け部に対する影響を小さくできるので、冷熱サイクルに対する耐久性を向上できる。
請求項の発明によれば、ロウ付け部のロウ付け長を、各層間で長短不揃いにしたので、端部の不揃い構造を簡単に実現できる。
請求項の発明によれば、ロウ付け部を設けたロウ付け範囲長を、金属ハニカム構造体の全長に対して1/2以下としたので、個々のロウ付け部の長さを比較的短くしてロウ付けによる接合面積を小さくしても、高温となる入り口側の熱影響を受けにくくしつつ、全体におけるロウ付け範囲を十分に広げて全体の接合強度を十分に確保できる。このため、冷熱サイクルに対する耐久性向上とロウ付け量の節約によるコストダウンを同時に実現できる。
以下、図面に基づいて一実形態を説明する。図1は本願発明に係る自動2輪車等に用いられる排ガス浄化器を構成する触媒担持用メタル担体1の斜視図である。メタル担体1は、金属製の筒形ケース2にハニカム構造体3を圧入して接合一体化したものである。ハニカム構造体3には公知の貴金属からなる排ガス酸化触媒が担持され、入り口1aから入った排ガスが、出口1bへ向かって軸方向へ流れながら触媒と接触して酸化されるようになている。
図2は、ハニカム構造体3における出口1b側端面の一部を拡大して示す図である。ハニカム構造体3は、金属製の平板4および金属製の波板5を重ね合わせて積層板とし(指示符号は一部だけに付し他は省略する。以下同じ)、この積層板をロール状に巻回して多層にしたものである。平板4及び波板5はいずれも極力薄くされたものであり、平板4と波板5の間に形成される軸方向の貫通空間による空隙率を大きくすることにより、ハニカム構造体3を多量の排ガスが接触しながら通過できるようにして、ハニカム構造体3の十分な表面積と十分な排ガスの通気量とを確保している。
波板5の頂部5aは、平板4との各接触部をロウ付けによるロウ付け部6で接合されている。ロウ付け部6のうち、特に必要がある場合は、平板4の巻回時に外周側になる表面4aとの接合部を表側接合部6aとし、平板4の巻回時に内周側になる裏面4bとの接合部を裏側接合部6bとして区別する。
図3はメタル担体1のロウ付け構造に関する第1実施例に係る模式的な軸方向断面であり、便宜的に積層板を数層分巻回した状態で、かつ各層の表側接合部6aが重なるように切断した断面で表示したものである。表側接合部6aを塗りつぶしで表示し、裏側接合部6bは表側接合部6aに対して相対的に周方向へずれる場合が多いため仮想線で示してある。
ハニカム構造体3の内部における平板4と波板5の各ロウ付け部6はそれぞれ、ハニカム構造体3の軸方向において中間部よりも出口側端部3b寄りとなる範囲に形成され、出口側よりも高温になる入り口側端部3aから離れて配置されている。各層のロウ付け部6は軸方向で同じ位置にあり、かつ両接合部の軸方向長さ(以下、単に接合長という)であるロウ付け長L1は全て同じ長さである。
隣り合う層間では、平板4の同一面(例えば、表面4a側)における各接合部(例えば、表面側接合部6a)が千鳥状をなすよう、互いに軸方向へずれて配置され、各接合部の各入り口側端部6c及び出口側端部6dの位置がそれぞれ千鳥配置になっている。但し、同一面の各ロウ付け部6(例えば、表面側接合部6a)は軸方向で大部分が各層間で重なり合い、端部が不揃いになっているだけである。なお、各層間における各裏面側接合部6bの相互関係も表面側接合部6aと同様である。
さらに、各ロウ付け部6の出口側端部6dは、ハニカム構造体3の出口側端部3bよりも入り口3a側へ向かって若干後退しており、ロウ付け時に溶けたロウ材が出口側端部から漏れ出さないようになっている。
ハニカム構造体3の出口3b側外周面はケース2の出口側内周面へ外周接合部7にてロウ付け一体化され、出口3端部がケース2に対する固定端となっている。この外周接合部7のロウ付け長は、ロウ付け部6のロウ付け長L1よりも長くなており、ハニカム構造体3をケース2へより強固にロウ付けしている。
一方、ハニカム構造体3の入り口3a側外周面はケース2に対して固定されず、ハニカム構造体3の入り口3a側における端部は自由端となっている。この自由端側すなわち入り口側となるロウ付け部6の入り口側端部6cは少なくとも、各層の同一面間で不揃いとなる端部をなす。すなわち、入り口側端部6cと出口側端部6dはそれぞれ各層間において不揃いであってもよく、また入り口側端部6cのみを各層間において不揃いにしてもよい。
ハニカム構造体3の軸方向における全長をL0とし、隣り合う層間におけるロウ付け部6のうち、入り口3a側へ最もずれて配置されているものの入り口側端部6cと、出口3b側へ最もずれて配置されているものの出口側端部6d間の寸法を全体ロウ付け長L2とすれば、
ロウ付け長L1の全長L0に対する比(L1/L0)が、0.1〜0.45、
全体ロウ付け長L2の全長L0に対する比(L2/L0)を、0.15〜0.50程度とする。すなわちハニカム構造体3内における軸方向のロウ付け領域を、全長のうち出口3b側寄り1/2以下とする。この関係は、表面側接合部6a及び裏面側接合部6bのそれぞれについて維持される。
図4はメタル体のロウ付け構造に関する第2実施例に係る図3と同様の図であり、隣り合う層毎に、長短のロウ付け部6が配置される。その長さの長い方をL1a、短い方をL1bとする。各層間における接合部の軸方向端部は、長いもの同士及び短いもの同士でそれぞれ揃っている。この例においても各比L1a/L0又はL1b/L0及びL2/L0は前実施例と同様である。
図5はメタル体のロウ付け構造に関する第3実施例に係る図3と同様の図であり、各層毎のロウ付け部6はそれぞれほぼ同長のL1であるが、各ロウ付け部6の端部6c及び6dの位置が層間で不揃いになるようにランダム配置される。また、個々のロウ付け部の長さも、L1a、L1b、L1c・・・と長短3種類以上に長さが異なるものの組合せとなっている。
図6はハニカム構造体3の製造装置の構成を示す図である。この製造装置は、スラリー供給部10を構成する一対の対向配置された塗布ギヤ11間へ波板5を送り、その表裏における各頂部5aへ連続的スラリーを塗布し、その後、波板5の送り機構をなすアイドラー12を介して巻回部13にて平板4および波板5を重ね合わせてロール状に巻回してハニカム体3を形成するようになっている。但し、この状態ではロウ付けはされず、別工程にて、筒形ケース2へ圧入後、高温の加熱炉内でロウ付けしてメタル担体1となる。アイドラー12としては、波板5の一面の頂部5aに付着したスラリーに接触することを回避するために、ギヤもしくはスプロケットを用いることが望ましい。
図7はスラリー供給部10を拡大して示す図である。各塗布ギヤ11は巻回部13側へ向かって移動する波板5に同期して回転するように軸14で回転自在に支持される。塗布ギヤ11は波板5を挟んでその両側に位置し、各ギヤの歯15は波板5の凹凸に噛み合うとともに、対向する一対の塗布ギヤ11が波板5を挟んで噛み合うようになっている。
両塗布ギヤ11の各歯底部16には、各塗布ギヤ11の上方からスラリー供給手段17によりスラリー18がそれぞれ供給される。塗布ギヤ11の回転により、スラリー18が供給された歯底部16に波板5の頂部5aが噛み込まれると、歯底部16のスラリー18が頂部5aへ転写されて塗布される。スラリー18はろう材およびバインダーを含み、バインダーとしては、たとえば水溶性の熱硬化性液体プラスチックスを好適に用いることができる。
スラリー供給手段17は、電磁弁19によりスラリー18の供給・停止を切換えるようにして塗布ギヤ11の外周上方に対向して配置されるノズル20と、電磁弁19のオン・オフタイミングを定めるために塗布ギヤ11の一側面に設けられた複数の突起21と、それらの突起21を検出して電磁弁19のオン・オフを切換える検出器22とを備える。
各突起21は、塗布ギヤ11が備える各歯底部16の全てにスラリー18を供給する場合には、塗布ギヤ11の各歯部もしくは歯底部16相互の間隔に対応して塗布ギヤ11の一側面に設け、各歯底部16のうち選択されたものへ間欠的にスラリー18を供給する場合には、そのスラリー供給タイミングに応じた間隔を相互間にあけて設けられる。
さらに、本実施例におけるスラリー供給手段17は、ノズル20が軸14の軸方向と平行に移動してスラリー18の塗布範囲を変化可能になっている。すなわち隣り合う歯底部16毎に、軸14の軸方向における異なる2位置で交互にスラリー18を軸方向各同長で供給すれば、図3に示すような千鳥配置のロウ付け部6を形成するための塗布パターンとなる。
また、隣り合う歯底部16毎に、軸14の軸方向における異なる2位置でかつ異なる軸方向長さで交互にスラリー18を供給すれば、図4に示すようなロウ付け長が長短2様かつ接合端部の位置が変化するロウ付け部6を形成するための塗布パターンとなる。
さらに、隣り合う歯底部16毎に、軸14の軸方向における位置が3以上の複数に異なる位置でかつ一部の軸方向長さが異なるようにスラリー18を供給すれば、図5に示すようなロウ付け長が長短に変化し、つ接合端部の位置がランダムに変化するロウ付け部6を形成するための塗布パターンとなる。
このノズル20の位置制御及びスラリーの軸方向供給長さの制御は、予め塗布パターンをプログラムを組み込んだCPUと、その指令によりノズル20を移動させる位置制御装置によって行うことができる。このとき、CPUは検出器22の検出する歯底部の位置情報に基づいてノズル位置を制御し、かつ電磁弁19のオン・オフを制御して供給するスラリー量を調節する。
なお、このようなスラリーの塗布パターンを制御する装置は、上記ノズル20を移動させるものばかりでなく種々可能であり、例えば、スラリー18の塗布長さだけを長短に変化させるのであれば、ノズル20を移動させず定点に位置させ、スラリー18の供給量だけを変化させればよい。この場合、供給量の変化数だけ、スラリー18の塗布長が変化して、その軸14方向における端部が変化する。
また、塗布ギヤ11を回転軸方向と平行に移動させるようにしてもよい。このようにすれば塗布ギヤ11の軸14方向における厚さを、ロウ付け長の最も長いもの程度に合わせればよく、比較的薄くすることができる。また、ノズル20の移動と塗布ギヤの移動を組み合わせてもよい。
なお、本実施例では、スラリー供給手段17が、塗布ギヤ11の外方から各歯底部16にスラリー18を供給する構成になっているので、塗布ギヤ11の内部構成を単純化しつつスラリー18を各歯底部16に供給することができる。
但し、スラリー供給形式は、塗布ギヤ11の内側からスラリー18を各歯底部16に供給する等種々に変更できる。
次に、本実施形態の作用を説明する。図3〜5に示すように、複数層をなす各平板4の同一面(例えば、表面4a)側におけるロウ付け部6(例えば、表面側接合部6a)のうち、少なくとも一部の入り口側端部6c及び出口側端部6dの位置が各層間で不揃いになるように配置したので、振動による応力が集中する接合部と非接合部との境界部が各層間で異なることになる。このため、応力発生位置がハニカム構造体13内におけるより広範囲に分散し、ハニカム構造体13における特定位置、すなわち各層の軸方向における同じ位置に対して応力集中が生じないようにすることができる。
しかも、端部間が不揃いとなっていても、各ロウ付け部6の長さ方向における中間部の大部分は各層間で相互に重なっているから、全体としては十分に大きな接合強度を維持できる。
そのうえ、不揃いとなるのは、各層の同一面間における関係においてのみ成立し、各層の表裏における表面側接合部6aと裏面側接合部6bは一致して重なっているから、さらに大きな接合強度を維持できる。
このため、ハニカム構造体3は全体として耐振動性を向上させて耐久性を向上させることができる。
このとき、上記個別のロウ付け長L1又はL1a、L1b、L1c・・・の全長L0に対する比が、0.1〜0.45の範囲に設定されるので、各ロウ付け部6における十分な接合強度を維持できるとともに、不揃いの端部を容易に形成することができる。なお、上記の比が0.1未満であれば、接合強度の確保が困難になる。また、上記の比が0.50を越えると、全体ロウ付け長L2の全長L0に対する比(L2/L0)を0.50程度以下に抑えることが難しくなり、接合部が入り口側の熱影響を受け易くなる。
また、上記全体ロウ付け長と全長の比(L2/L0)を、0.15〜0.50程度とすることにより、個別のロウ付け長と全長との比を上記範囲に設定しても、全体の接合強度が十分でかつ、排ガス自体及び活性化した触媒によってより高温化した入り口側の熱影響を受けにくいものにすることができる。すなわち、ハニカム構造体3全体としては、軸方向のロウ付け領域を、全長のうち出口3b側寄り1/2(0.50)以下かつ0.15以上とするから、高温の入り口3a側から十分に離れて熱影響の少ない範囲に必要な強度を確保した状態で接合できる。
このため、冷熱サイクルに対して十分な接合強度を維持でき、耐久性を向上させることができる。しかも、図3のようなロウ付け部6の千鳥配置、又は図4及び5におけるような比較的ランダムな配置により、接合部を上記の比(L2/L0)の範囲内で分散させるため、個々のロウ付け部6の長さを全体の接合領域(全体ロウ付け長L2)よりも短くして、全体の接合強度を確保しつつも接合面積を小さくすることができる。したがって、冷熱サイクルに耐える十分な接合強度を確保しつつ接合面積を小さくして、高価なロウ付け材料の使用量を節約可能にすることによりコストダウンを実現できる。
そのうえ、ハニカム構造体3の出口3b側をケース2の出口2b側と接合して固定端部とし、他端である入り口3a側をケース2の入り口2a側と非接合の自由端部とするとともに、この自由端部にロウ付け部6の両端のうち少なくとも入り口側端部6cを各層の同一面間における不揃いの端部としたので、より高温となる入り口3a側の熱変形を自由にし、ロウ付け部6に対する影響を小さくでき、冷熱サイクルに対する耐久性を向上できる。
さらに、図4及び5に示すように、ロウ付け部6のロウ付け長を、L1a、L1b又はL1c・・・と各層間で長短不揃いにしたので、ロウ付け部6の端部間における不揃い構造をより簡単に実現できる。
また、上記のように、メタル担体1は排気振動が加わっても耐振動に優れ、かつ活性化された触媒により高温化した排ガスに接触しても冷熱サイクルに耐えるものとなるので、ハニカム構造体3を構成する板材4及び5を可能な限り薄くして空隙率を大きくすることにより表面積を大きくし、排ガスの通気量を多量に確保しつつ浄化効率を上げることができる。
なお、本願発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、各ロウ付け部6のロウ付け長L1を3種類以上のより多数にしてもよい。
また、共通の平板4に対して、その表裏に形成される表側接合部6aと裏側接合部6bの軸方向位置を互いにずらしてもよい。
さらに、各層の同一面間において不揃いとなる端部は、入り口側端部6cのみとし、出口側端部6dは互いに揃えるようにしてもよい。
実施形態に係る排ガス浄化器の斜視図 ハニカム構造体の一部拡大図 第1実施例に係る排ガス浄化器の模式的軸方向断面図 第2実施例に係る図3と同様図 第3実施例に係る図3と同様図 ハニカム構造体の製造装置の構成を示す図 図6の要部拡大図
符号の説明
3:ハニカム構造体、4:平板、5:波板、5a:頂部、10:スラリー供給部、11:塗布ギヤ、17:スラリー供給手段、18:スラリー



Claims (8)

  1. 平板(4)と波板(5)を重ねた積層板を巻回して複数層に形成した金属ハニカム構造体(3)と、この金属ハニカム構造体(3)の外周を囲む金属外筒(2)を備え、金属ハニカム構造体(3)を金属外筒(2)内に圧入して接合した排ガス浄化用メタル担体(1)において、
    前記複数層をなす前記金属ハニカム構造体(3)の出口(3b)側各層における平板(4)と波板(5)の接合部を軸方向へロウ付けするとともに、
    このロウ付けされた部分であるロウ付け部(6)は軸方向断面にて隣り合う各層間で重なり合う部分を有し、
    さらに、前記各平板(4)の同一面側における前記ロウ付け部(6)の端部(6c・6d)のうち少なくとも一部が各層間で不揃いに配置され
    前記金属ハニカム構造体(3)の軸方向両端(3a・3b)のうち、一端を前記金属外筒(2)内の出口(2b)側と接合して固定端部にするとともに、他端を前記金属外筒(2)の入り口側(2a)と非接合の自由端部とし、
    前記金属ハニカム構造体(3)の軸方向における前記ロウ付け部(6)の両端(6c・6d)のうち、前記不揃いの端部を前記自由端部側に位置させたことを特徴とする排ガス浄化用メタル担体構造。
  2. 前記ロウ付け部(6)のロウ付け長を、各層間で長短不揃いにしたことを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  3. 前記ロウ付け部(6)を設けたロウ付け範囲長(L2)を、前記金属ハニカム構造体(3)の全長(L0)に対して1/2以下としたことを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  4. 各層の前記ロウ付け部(6)における表側接合部(6a)と裏側接合部(6b)は相対的に周方向にずれていることを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  5. 前記ロウ付け部(6)のろう材は、前記波板(5)の凹凸に噛み合う歯(15)を有する塗布ギヤ(11)の歯底部(16)に供給されて前記波板(5)の頂部(5a)に塗布されるとともに、前記ろう材の供給量を変化させることにより各層間の前記ロウ付け部(6)の端部を不揃いに形成したことを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  6. 各層の前記ロウ付け部(6)における表側接合部(6a)と裏側接合部(6b)はそれぞれ軸方向にて表裏で重なっていることを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  7. 前記金属外筒(2)と前記金属ハニカム構造体(3)との間はロウ付けされた外周接続部(7)をなし、この外周接続部(7)のロウ付け長よりも各ロウ付け部(6)のロウ付け長が短いことを特徴とする請求項1の排ガス浄化用メタル担体構造。
  8. 前記金属ハニカム構造体(3)の全長(L0)と前記ロウ付け範囲長(L2)との比、L2/L0が0.15〜0.5であることを特徴とする請求項3の排ガス浄化用メタル担体構造。
JP2005193177A 2005-06-30 2005-06-30 排ガス浄化用メタル担体構造 Active JP4776284B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193177A JP4776284B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排ガス浄化用メタル担体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193177A JP4776284B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排ガス浄化用メタル担体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007007585A JP2007007585A (ja) 2007-01-18
JP4776284B2 true JP4776284B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=37746739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005193177A Active JP4776284B2 (ja) 2005-06-30 2005-06-30 排ガス浄化用メタル担体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4776284B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5674531B2 (ja) * 2011-03-31 2015-02-25 本田技研工業株式会社 排気ガス浄化用ハニカムユニット
JP5687111B2 (ja) * 2011-03-31 2015-03-18 本田技研工業株式会社 ハニカム構造体の製造装置
US20160031027A1 (en) * 2011-09-05 2016-02-04 Basf Corporation Method For Applying Brazing Material To Metal Honeycomb Matrix, Metal Honeycomb Matrix And Manufacturing Method Thereof
US20230080614A1 (en) * 2021-09-15 2023-03-16 Sentec E&E Co., Ltd. Metal honeycomb substrate

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04141238A (ja) * 1990-10-01 1992-05-14 Nippon Steel Corp 任意位置に接合部を選択できる金属担体の製造方法
JP2709789B2 (ja) * 1993-06-07 1998-02-04 日本冶金工業株式会社 耐熱疲労性、耐振性に優れた排ガス浄化用メタル担体及びその製造方法
JP3118519B2 (ja) * 1993-12-27 2000-12-18 日本冶金工業株式会社 排気ガス浄化用メタルハニカム担体及びその製造方法
JP3716031B2 (ja) * 1996-04-01 2005-11-16 昭和飛行機工業株式会社 触媒装置用メタル担体
JPH1066881A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Showa Aircraft Ind Co Ltd 触媒装置用メタル担体
JPH11303626A (ja) * 1998-04-21 1999-11-02 Usui Internatl Ind Co Ltd 排気ガス浄化用メタル触媒装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007007585A (ja) 2007-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4776284B2 (ja) 排ガス浄化用メタル担体構造
US7476825B2 (en) Roller seam welded body for exhaust gas treatment and process for producing the body
JP5199291B2 (ja) 触媒担体
KR101508805B1 (ko) 허니콤 몸체와 납땜된 허니콤 몸체의 제조 방법
EP1329603B1 (en) Metal substrate for carrying catalyst and method for manufacturing the same
JP2012215085A5 (ja)
KR101146781B1 (ko) 금속성 하니컴 구조체 및 그 제조방법
JP6935614B1 (ja) 排気ガスの浄化に用いられるハニカムユニット及びハニカムユニットの製造方法
JP2001321678A (ja) 排気ガス浄化装置用の触媒担体、およびその製造方法
JP2008534835A5 (ja)
WO2006062021A1 (ja) ハニカム金属担体及びその製造方法
JP3811349B2 (ja) 排ガス浄化用ハニカム構造体の製造装置
JP2709789B2 (ja) 耐熱疲労性、耐振性に優れた排ガス浄化用メタル担体及びその製造方法
EP1120163B1 (en) Method for manufacturing a metallic carrier for a catalytic converter
JP3716031B2 (ja) 触媒装置用メタル担体
JP2003166420A (ja) フィン付き多孔金属板とその製造方法およびこのフィン付き多孔金属板を用いた排ガス浄化装置用部品並びにこの排ガス浄化装置用部品の製造方法
JP7254551B2 (ja) ハニカム体、触媒担持用コンバータ及び熱交換器用ハニカム体
JP3308075B2 (ja) 耐熱構造体の製造方法
JPH10249516A (ja) 触媒装置用メタル担体の製造方法
JP3583338B2 (ja) 排ガス浄化用金属担体及びその製造方法
JP3213508B2 (ja) 電気加熱式触媒装置用メタル担体
JP2000061317A (ja) メタル担体とその製造方法
JP2573290Y2 (ja) 金属製触媒担体
JPH08112668A (ja) メタルハニカム体の製造方法
JP2004154699A (ja) 金属製触媒担体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110628

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4776284

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250