JP2008534835A5 - - Google Patents

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吸気系と排気系とを備えた内燃機関の排気装置であって、その排気系と吸気系とが排気帰還路を介して接続され、この排気帰還路に排気処理装置と熱交換器とが配置され、その熱交換器が第1背圧を有し、排気処理装置が第1背圧より小さい第2背圧を有する本発明に基づく内燃機関の排気装置は、排気処理装置が、排気流れ方向において熱交換器の前に、排気処理装置内に流入する排気流が運転中に均一化される第1間隔で配置されていることを特徴とする。これは特に、排気流れ方向において排気処理装置の前の背圧が熱交換器の第1背圧によって影響されることを意味する。
熱交換器の構造形状は、排気(排気ガス)処理装置に比べて増大された背圧を可能にする。特に、排気が貫流する複数の排気管を有する熱交換器が有利である。好適には、これらの管の周囲には、内燃機関の冷却回路(図示せず)から取り出された冷却材が流される。排気処理装置として、特にハニカム体、例えばセラミックハニカム体、金属ハニカム体、ワイヤ織物体あるいは発泡金属などから成る物体が適している。金属ハニカム体は特に、少なくとも1つの少なくとも部分的に構造化された金属層と、場合により少なくとも1つの実質的に平形の層とが互いに巻回され、積層され、あるいは捻られて構成されている。互いに捻られたあるいは巻回された層は、これらの層で画成され排気(排気ガス)が貫流できる空洞(通路)を形成している。それらの層は特に、Al鋼あるいはCr鋼のような耐熱耐食材料で形成されている。これらの層は互いに結合され、特に例えば高温ろう付け法で物質結合される。実質的に平形の層並びに少なくとも部分的に構造化された層は、少なくとも部分区域に、排気流の混合向上のために用いるミクロ構造物、そらせ面、貫通部および/または小穴を有する。
ほんの僅かな背圧を有する排気処理装置を構成するために、例えば400cpsi以下(cpsi=cells per square inch= 平方インチ当たりのセル数)、好適には300cpsi以下、特に好適には200cpsiおよびそれ以下、それどころか特に100cpsiの比較的少数のセル数を有するハニカム体を採用することができる。
本発明に基づく排気装置の有利な実施態様において、第1間隔は、第1背圧と第2背圧との作用重なるように選定されている。
ここで「重なる」とは特に、排気処理装置の前に存在する背圧が、排気処理装置自体が有する第2背圧より大きいことを意味する。排気流れ方向において構成品の前の背圧は、流れに変化を生じさせる圧力クッションのように作用する。極端な場合、本発明によれば、熱交換器の前に圧力クッションを有する領域を形成しかつ排気処理装置の前にも圧力クッションを有する領域を形成する代わりに、排気処理装置の前にのみ圧力クッションを形成するだけでよい。
背圧重なりは、有利に、排気が排気処理装置内に流入する前に排気処理装置の第2背圧より大きな背圧を克服しなければならない状況にさせる。その背圧は、熱交換器および排気処理装置の設計に応じて、第2背圧より明らかに大きくされる。背圧の増大は、排気処理装置における流れを均一化させ、これにより、排気処理装置と熱交換器とを貫流する排気流を均一化させる。
この値は特に有利であることが実証されている。特に、通常の運転条件下において、第1背圧と第2背圧との作用重なる
排気処理装置は、表面や背圧などのような特性を非常に正確に設定できるハニカム体で構成される。ハニカム体として特に金属ハニカム体あるいはセラミックハニカム体が適している。ここでは特に有利に、例えば独国特許出願公開第19755703号明細書、国際公開第90/13736号パンフレットおよび国際公開第99/11911号パンフレットに記載されているようなハニカム体が利用される。ハニカム体の強度について、これらの公開文献の内容全部が関係する。
本発明に基づく排気装置の他の有利な実施態様において、第1背圧と第2背圧との比は2より大きい、好適には10より大きい。
即ち、特にこの背圧比において、熱交換器自体の背圧が排気処理装置自体の背圧の2倍より大きいあるいは10倍より大きいとき、特に有利に15mm以下の第1間隔において既に、熱交換器の第1背圧と排気処理装置の第2背圧との作用重なる
図1は、本発明に基づく内燃機関2の排気装置1の第1実施例を概略的に示している。内燃機関2は吸気系3と排気系(排気ガス系)4とを有し、吸気系3と排気系4は排気帰還路(排気ガス再循環路)5を介して互いに接続されている。排気帰還路5に排気処理装置6と熱交換器7が配置されている。熱交換器7は第1背圧を有し、排気処理装置6は第1背圧より小さい第2背圧を有する。排気(排気ガス)の通常の流れ方向は矢印で記号的に示されている。排気帰還路5を流れる排気量は例えば相応の弁(図示せず)によって制御できる。排気帰還路5は、排気側において排気駆動過給機(図示せず)の上流でも下流でも分岐することができる。
本発明に基づいて、排気処理装置6は、排気処理装置6内に流入する排気流14が運転中に均一化される第1間隔8で、流れ方向において熱交換器7の前に配置されている。ここでは第1間隔8は特に15mm以下であり、好適には10mm以下であり、特に好適には5mm以下である。熱交換器7と排気処理装置6は、その第1間隔8において第1背圧と第2背圧との作用重なりが生ずるように形成され、それゆえ排気処理装置6内に流入する排気は、排気処理装置6自体の第2背圧より大きな背圧を克服しなければならない。これは上述したように、排気処理装置6内に流入する排気流14を均一化させる。
図2は、排気処理装置6と熱交換器7とを有する排気帰還路5の一部を概略的に示している。熱交換器7の排気入口側端面10と排気処理装置6の排気入口側端面11との第2間隔9は、本発明に基づいて、排気処理装置6における流れが均一化するように選定されている。第2間隔9は特に、60mm以下、好適には45mm以下、特に好適には30mm以下である。排気処理装置6として、特に排気流れ方向において約20mm〜約40mmのひろがり寸法12を有する特に短いハニカム体が採用される。第1間隔8は例えば15mm以下であるか、5mmあるいはそれ以下でもよい。特に第1間隔8は、熱交換器7の第1背圧と排気処理装置6の第2背圧との作用重なるように選定され、それゆえ排気処理装置6内に流入する排気は、大きな背圧、特に排気処理装置6の第2背圧より明らかに大きな背圧を克服しなければならない。

Claims (3)

  1. 吸気系(3)と排気系(4)とを備えた内燃機関(2)の排気装置(1)であって、排気系(4)と吸気系(3)とが排気帰還路(5)を介して接続され、排気帰還路(5)に排気処理装置(6)と熱交換器(7)とが配置され、熱交換器(7)が第1背圧を有し、排気処理装置(6)が第1背圧より小さい第2背圧を有する内燃機関(2)の排気装置(1)において、
    排気処理装置(6)は、排気流れ方向において熱交換器(7)の前に、排気処理装置(6)内に流入する排気流(14)が運転中に均一化される第1間隔(8)で配置されていることを特徴とする内燃機関の排気装置。
  2. 第1間隔(8)が、第1背圧と第2背圧との作用重なるように選定されていることを特徴とする請求項1に記載の排気装置。
  3. 第1背圧と第2背圧との比が2より大きいことを特徴とする請求項1乃至7の1つに記載の排気装置。
JP2008502335A 2005-03-24 2006-03-24 排気帰還路に排気処理装置と熱交換器とを備えた排気装置 Pending JP2008534835A (ja)

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