JP4776186B2 - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Description

本発明は、正極、負極および非水電解質からなる非水電解質二次電池に関する。
現在、高エネルギー密度の二次電池として、非水電解質を使用し、リチウムイオンを正極と負極との間で移動させて充放電を行うようにした非水電解質二次電池が利用されている。
このような非水電解質二次電池において、一般に正極としてコバルト酸リチウム(LiCoO2 )等のリチウム遷移金属複合酸化物が用いられ、負極としてリチウムの吸蔵および放出が可能な炭素材料、リチウム金属、リチウム合金等が用いられている。また非水電解質として、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート等の有機溶媒に四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4 )、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )等の電解質塩を溶解させたものが使用されている。
近年、このような非水電解質二次電池が様々な携帯用機器の電源等として使用されているが、携帯機器の多機能化による消費電力の増加に伴って、さらに高いエネルギー密度の非水電解質二次電池が要望されている。
しかし、非水電解質二次電池の正極に現在使用されているコバルト酸リチウム(LiCoO2 )等のリチウム遷移金属複合酸化物は重量が大きく、反応電子数も少ないため、単位重量当たりの容量を充分に高めることが困難であった。
このため、高エネルギー密度が得られる正極材料の開発が必要不可欠である。以前より、二硫化鉄(FeS2 )を正極活物質に用いることで、高エネルギー密度が得られることが知られている。この放電反応は、下式に示すように2段階で起こる。式(1)の反応が2.0V(vs.Li/Li+ )付近で起こり、式(2)の反応が1.4V(vs.Li/Li+ )付近で起こる。
FeS2 +2Li+ +2e- →Li2 FeS2 ・・・・・・・(1)
Li2 FeS2 +2Li+ +2e- →2Li2 S+Fe・・・(2)
二硫化鉄(FeS2 )を正極活物質として用いると800mAh/gと大きな理論容量密度が得られる。また、二硫化鉄(FeS2 )は優れた高率放電性能および低温特性を持つことから、一次電池の電極として実用化されている。
また、現在実用化はされていないが、二硫化鉄(FeS2 )を電極として用いた二次電池も検討されている(非特許文献1参照)。
Electrochimica Acta. Vol.43, Nos10-11.pp. 1593-1599,1998 Solid State lonics l17(1999)273-276
しかしながら、上記の非特許文献1の二次電池においては、非水電解質として固体電解質が用いられており、この場合、電極と固体電解質との接触界面の表面積が小さくなり、大きな電流を取り出すことが困難である。
一方、非水電解質として液体電解質を用いると、放電反応によって、二硫化鉄(FeS2 )は式(2)に示すように鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウム(Li2 S)とに分かれる。それにより、充電が難しくなり、充放電サイクル特性の低下が生じる。
また、非水電解質として、LiCl−KCl共融電解質を用いると優れたサイクル特性を得られるが、放電反応させるためには400〜500℃の温度が必要となり、室温での使用は困難である(非特許文献2参照)。
本発明の目的は、高容量および高エネルギー密度を維持しつつ良好なサイクル特性を得ることが可能な非水電解質二次電池を提供することである。
本発明に係る非水電解質二次電池は、正極活物質を含む正極と、負極と、非水電解質とを備え、正極活物質は、硫化物系固体電解質とLix MSy とを含み、Mは金属であり、xは0以上4以下であり、yは0.5以上3以下であり、硫化物系固体電解質の原料とLi x MS y の原料との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られる非晶質構造を含むことを特徴とするものである。
本発明に係る非水電解質二次電池においては、正極活物質は、固体電解質とLix MSy とを含む。この場合、放電時にLix MSy が金属Mと絶縁体の硫化リチウムとに分離しにくい。また、仮にLix MSy が金属Mと絶縁体の硫化リチウムとに分離した場合においても、金属Mと硫化リチウムとの接触面積が十分に大きい状態で保持されると考えられる。それにより、非水電解質二次電池の高容量および高エネルギー密度を維持しつつ充放電サイクル特性の低下を防止することが可能となる。
Mは鉄(Fe)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)およびモリブデン(Mo)よりなる群から選択される少なくとも1種であってもよい。Lix MSy の電極電位は、金属Mの種類によって異なる。したがって、金属Mの種類を選択することにより電池電圧を任意に選定できる。
固体電解質は、硫化物系固体電解質であることが好ましい。この場合、Lix MSy の原料と硫化物系固体電解質の原料とを混合することにより、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有するLix MSy を得ることができる。このように、正極活物質を得る際に、Lix MSy と硫化物系固体電解質とを別々に生成する必要がないので、正極活物質を容易に得ることができる。
正極活物質は、固体電解質の原料とLix MSy の原料との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られてもよい。この場合、非晶質に近い構造または非晶質構造を含む正極活物質を得ることができる。これにより、正極活物質と導電剤との密着性を向上させることができ、正極の導電性を向上させることができる。
正極活物質は、Li2 SとFeSとLi3 PO4 とSiS2 との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られてもよい。この場合、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 が得られる。硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 は、放電時に鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウム(Li2 S)とに分離しにくい。また、仮にLi2 FeS2 が鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウム(Li2 S)とに分離した場合においても、鉄(Fe)と硫化リチウム(Li2 S)との接触面積が十分に大きい状態で保持されると考えられる。これらの結果、非水電解質二次電池の高容量および高エネルギー密度を維持しつつ充放電サイクル特性の低下を防止することが可能となる。
また、Li2 FeS2 と硫化物系固体電解質を別々に生成する必要がないので、正極活物質を容易に得ることができる。さらに、メカニカルミリング処理により、非晶質に近い構造または非晶質構造を含む正極活物質が得られるので、正極活物質と導電剤との密着性を向上させることができ、正極の導電性を向上させることができる。
正極活物質は、Li2 SとFeSとSiS2 との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られてもよい。この場合、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 が得られる。硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 は、放電時に鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウム(Li2 S)とに分離しにくい。また、仮にLi2 FeS2 が鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウム(Li2 S)とに分離した場合においても、鉄(Fe)と硫化リチウム(Li2 S)との接触面積が十分に大きい状態で保持されると考えられる。これらの結果、非水電解質二次電池の高容量および高エネルギー密度を維持しつつ充放電サイクル特性の低下を防止することが可能となる。
また、Li2 FeS2 と硫化物系固体電解質を別々に生成する必要がないので、正極活物質を容易に得ることができる。
負極は、ケイ素または炭素を含んでもよい。この場合、正極がリチウムを含むことによりリチウムを含まないケイ素または炭素を用いることができる。それにより、安全性が高くなる。
本発明に係る非水電解質二次電池によれば、正極活物質が固体電解質とLix MSy とを含むことにより、高容量および高エネルギー密度を維持しつつ良好なサイクル特性を得ることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態に係る非水電解質二次電池について説明する。
本実施の形態に係る非水電解質二次電池は、正極、負極および非水電解質により構成される。
正極は、正極合剤および集電体により構成され、正極合剤は、正極活物質、結着剤および導電剤を含む。
正極活物質は、Lix MSy と固体電解質とを含む。ここで、Lix MSy におけるMとしては、鉄(Fe)、マンガン(Mn)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)等の遷移金属の使用が可能であり、xおよびyは0≦x≦4および0.5≦y≦3の関係を満たす。Lix MSyの電極電位は、金属Mの種類によって異なる。したがって、金属Mの種類を選択することにより電池電圧を任意に選定できる。
本実施の形態においては、Lix MSy のMとしてFeを用いた場合、すなわちLix FeSy を用いた場合について説明する。
正極活物質としてLix FeSy を用いる場合、特に、Li2 FeS2 、FeSおよびFeS2 は合成が容易であり利用し易い。また、Lix FeSy がリチウム(Li)を含有すること(x>0)が好ましく、リチウム元素を多く含有するLi4 FeS2 を用いることがより好ましい。それにより、リチウム元素を含まない炭素、ケイ素等の材料を負極として利用することが可能となる。
正極に含有させる固体電解質としては、例えば、窒化リチウム(Li3 N)、NASICON型リチウム化合物、ペロブスカイト型リチウム化合物、LISICON型リチウム化合物、β−Fe2 (SO4 3 型リチウム化合物、チオLISICON型リチウム化合物、酸化物系ガラス、硫化物系ガラス等から選択される少なくとも1種を用いることができる。
NASICON型リチウム化合物としては、NASICON型Li1+x A1x Ti2-x (PO4 3 (0≦x≦2)、NASICON型Li1+x Scx Ti2-x (PO4 3 (0≦x≦2)、NASICON型Li3 2 (PO4 3 (MはYまたはLaである)等が挙げられる。ペロブスカイト型リチウム化合物としては、ペロブスカイト型La2/3-x Li3xTiO3 (0≦x≦0.3)、ペロブスカイト型La0.25Ag0.20Li0.05NbO3 、ペロブスカイト型LiSr2 TiTaO6 、ペロブスカイト型LiSr2 Ti2 TaO9 、ペロブスカイト型La2/3-x Li3xNb2 3 (0≦x≦0.3)等が挙げられる。
LISICON型リチウム化合物としては、LISICON型Li14Zn(GeO4 4 等が挙げられる。β−Fe2 (SO4 3 型リチウム化合物としては、β−Fe2 (SO4 3 型Li3 2 (PO4 3 (MはSc、In、CrまたはFeである)、β−Fe2 (SO4 3 型Lix (M’1-y M’’y )(PO4 3 (M’はInまたはScであり、M’’はZrまたはNbであり、xは1以上3以下であり、yは0以上1以下である)、β−Fe2 (SO4 3 型Li14Zn(GeO4 4 等が挙げられる。チオLISICON型リチウム化合物としては、チオLISICON型Li3 PS4 、チオLISICON型Li2 SiS4 、チオLISICON型Li4 SiS4 、チオLISICON型Li4+x+δ (Ge1-δ’-xGax )S4 (0≦x≦1、0≦δ’≦1、0≦x+δ’≦1、0≦δ≦3)、チオLISICON型Li4-x Ge1-x x 4 (0≦x≦1)、チオLISICON型Li4-x Si1-x x 4 (0≦x≦1)等が挙げられる。
酸化物系ガラスとしては、LiPON(Li−P−O−N)、LiX−Li2 O−Mm n (XはI、BrまたはClであり、Mm n はB2 3 、P2 5 またはGeO2 である)、Li4 SiO4 −Li3 BO3 、Li2 O−SiO2 −B2 3 、Li2 O−SiO2 −ZrO2 等が挙げられる。
硫化物系ガラスとしては、Li2 S−P2 5 、Li2 S−GeS2 、Li2 S−B2 3 、Li2 S−SiS2 、Li2 S−SiS2 −LiX(XはI、BrまたはClである)、Li2 S−SiS2 −Li4 SiO4 、Li2 S−SiS2 −Li3 PO4 等が挙げられる。
上記の固体電解質のうち、硫化物系ガラスを用いる場合、Lix FeSy の原料と硫化物系ガラスの原料とを混合しメカニカルミリング処理することによりLix FeSy と硫化物系固体電解質とを含む正極活物質を得る。このように、固体電解質として硫化物系ガラスを用いる場合、Lix FeSy と固体電解質とを別々に生成する必要がなく、Lix MSy を生成するとともにLix FeSy に硫化物系固体電解質を含有させることができるので、特に正極活物質を容易に得ることができる。
一方、固体電解質として硫化物系ガラス以外のものを用いる場合は、Lix FeSy および固体電解質を別々に生成し、その後、Lix FeSy および固体電解質を混合しメカニカルミリング処理することにより正極活物質を得る。
なお、上記のようにメカニカルミリング処理により、非晶質に近い構造または非晶質構造を含む正極活物質を得ることができる。これにより、正極合剤における正極活物質と導電剤との密着性を向上させることができ、正極の導電性を向上させることができる。
以上のようにして、正極活物質として、Lix FeSy に固体電解質を含有させることにより、放電反応の際、式(2)に示した反応の代わりに、例えば、下記の式(3)に示した反応が起こると考えられる。
Li2 FeS2 +2Li+ +2e- →Li4 FeS2・・・(3)
このように、Lix FeSy にリチウムイオン(Li+ )が挿入される際にLix FeSy が鉄(Fe)と絶縁体のLi2 S、Li2 2 、Li2 4 等の硫化リチウムとに分離しにくい。また、放電反応の際、仮に式(2)に示す反応が起こってLix FeSy が鉄(Fe)と絶縁体の硫化リチウムとに分離した場合においても、分離した鉄(Fe)と硫化リチウムとの接触面積が十分に大きい状態で保持されると考えられる。これらの結果、高容量および高エネルギー密度を維持しつつ充放電サイクル特性の低下を防止することができる。
なお、Lix FeSy の粒子の表面が固体電解質により薄くコーティングされていると考えられる。それにより、式(2)の反応をより減少させることができる。
結着剤としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイド、ポリビニルアセテート、ポリメタクリレート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、スチレン−ブタジエンラバー、カルボキシメチルセルロース等から選択される少なくとも1種を用いることができる。
なお、結着剤の量が多いと、正極合剤に含まれる正極活物質の割合が少なくなるため、高いエネルギー密度が得られなくなる。したがって、結着剤の量は、正極合剤の全体の0.1〜30重量%の範囲とし、好ましくは0.1〜20重量%の範囲とし、より好ましくは0.1〜10重量%の範囲とする。
また、Lix FeSy は導電性を有するので、導電剤を添加しなくてもよいが、正極合剤の導電性を高めて充放電特性をより向上させるためには、正極合剤に導電剤を添加させることが好ましい。導電剤としては、例えば、導電性の炭素材料等を用いることができる。なお、このように導電性の炭素材料を添加させる場合、炭素材料の添加量が少ないと、正極合剤における導電性を充分に向上させることができない一方、その添加量が多くなり過ぎると、正極合剤における正極活物質の割合が少なくなって高いエネルギー密度が得られなくなる。そのため、導電剤の量は、正極合剤の全体の0〜30重量%の範囲とし、好ましくは0〜20重量%の範囲とし、より好ましくは0〜10重量%の範囲とする。
正極の集電体としては、電子導電性を高めるために発砲アルミニウム、発砲ニッケル等を用いることも可能である。
非水電解質としては、非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解質を用いることができる。
非水溶媒としては、通常電池用非水溶媒として用いられる環状炭酸エステル、鎖状炭酸エステル、エステル類、環状エーテル類、鎖状エーテル類、ニトリル類、アミド類等が挙げられる。
環状炭酸エステルとしては、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート等が挙げられ、これらの水素基の一部または全部がフッ素化されているものも用いることが可能で、例えば、トリフルオロプロピレンカーボネート、フルオロエチルカーボネート等が挙げられる。
鎖状炭酸エステルとしては、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート、エチルプロピルカーボネート、メチルイソプロピルカーボネート等が挙げられ、これらの水素基の一部または全部がフッ素化されているものも用いることが可能である。
エステル類としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、γ一ブチロラクトン等が挙げられる。環状エーテル類としては、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1、3−ジオキソラン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,4−ジオキサン、1,3,5−トリオキサン、フラン、2−メチルフラン、1,8−シネオール、クラウンエーテル等が挙げられる。
鎖状エーテル類としては、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、ジヘキシルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、メチルフェニルエーテル、エチルフェニルエーテル、ブチルフェニルエーテル、ペンチルフェニルエーテル、メトキシトルエン、ベンジルエチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、o−ジメトキシベンゼン、1,2−ジエトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、1,1−ジメトキシメタン、1,1−ジエトキシエタン、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチル等が挙げられる。
ニトリル類としては、アセトニトリル等が挙げられる。アミド類としては、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。
電解質塩としては、例えば、LiBF4 、LiPF6 、LiCF3 SO3 、LiC4 9 SO3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiN(C2 5 SO2 2 、LiAsF6 、下記の構造式で示されるジフルオロ(オキサラト)ホウ酸リチウム等が挙げられる。
Figure 0004776186
上記の電解質塩のうち1種を用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
負極としては、例えば、リチウム(Li)を吸蔵および放出可能な黒鉛等の炭素材料、リチウム金属、リチウム合金等が用いられる。
高いエネルギー密度の非水電解質二次電池を得るためには、負極として、容量の大きなケイ素を用いることが望ましい。特に、特開2001−266851号公報および特開2002−83594号公報(またはWO01/029912号)に提案されるように、集電体に粗面化箔を用いるケイ素負極、柱状構造を有するケイ素負極もしくは銅(Cu)が内部に拡散したケイ素負極、またはこれらのうち少なくとも1つの特徴を有するケイ素負極を用いることが好ましい。
なお、本発明における上記の非水電解質二次電池においては、充放電反応に関与するリチウムを上記の正極および負極のいずれかに保持させている。
以下、本発明によれば、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有したLix FeSy を用いることで、良好な充放電サイクル特性が得られることを実施例を挙げて説明する。
なお、本発明における非水電解質二次電池は、下記の実施例に示したものに限定されず、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
(実施例1)
(正極の作製)
Li2 S、FeS、Li3 PO4 およびSiS2 を出発原料としてモル比4:4:1:1の割合で混合し、遊星ボールミルを用いて300rpmで10時間メカニカルミリング処理することにより、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 を得た。この正極活物質を80重量%、導電剤のアセチレンブラックを10重量%、結着剤のポリテトラフルオロエチレンを10重量%の割合で混合しプレス成形を行うことにより正極合剤を作製した。さらに、この正極合剤をプレス成形により集電体に圧着した後、真空下において50℃で乾燥した。このようにして正極を作製した。
(負極の作製)
負極としては、所定の大きさにカットしたリチウム金属を用いた。
(非水電解質の調整)
非水電解質としては、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートを体積比30:70の割合で混合した非水溶媒に、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )を1.0mol/lの濃度になるように添加したものを用いた。
(参照極の作製)
参照極としては、所定の大きさにカットしたリチウム金属を用いた。
(試験セルの作製)
図1は実施例1において作製した試験セルの概略説明図である。図1に示すように、不活性雰囲気下において、上記の正極1にリードを取り付けるとともに、上記の負極2にリードを取り付けた。正極1と負極2との間にセパレータ4を挿入し、試験セル容器10内に正極1、負極2および参照極3を配置した。試験セル容器10内に上記の非水電解質5を注入し、実施例1の試験セルを作製した。
(評価)
(充放電特性)
上記のように作製した実施例1の試験セルにおいて、充電電流0.5mA/cm2 で充電終止電圧3.0V(vs.Li/Li+ )まで充電を行った後、放電電流0.5mA/cm2 で放電終止電圧0.5V(vs.Li/Li+ )まで放電を行う操作を繰り返して行い、各サイクルにおける充電容量密度Q1(mAh/g)および放電容量密度Q2(mAh/g)を測定した。さらに、下記の式(4)により充放電効率(%)を求め、図2において、各サイクルにおける放電容量密度(mAh/g)を●で示すとともに、各サイクルにおける充放電効率(%)を■で示した。
充放電効率=(Q2/Q1)×100・・・・・・・・・・(4)
実施例1においては、初期放電容量密度は532mAh/g、10サイクル後の放電容量維持率は96%であった。なお、容量密度は、流した電流を活物質の重量で除したものである。
(実施例2)
実施例2においては、正極活物質を作製する際にLi2 S、FeSおよびSiS2 を出発原料としてモル比4:4:2の割合で混合した点を除いて実施例1と同じ試験セルを作製した。
(評価)
(充放電特性)
実施例2において作製した試験セルにおいて、実施例1と同じ評価を行った。図3において、各サイクルにおける放電容量密度(mAh/g)を●で示すとともに、各サイクルにおける充放電効率(%)を■で示した。実施例2においては、初期放電容量密度は562mAh/g、5サイクル後の放電容量維持率は92%であった。
(比較例1)
比較例1においては、Li2 SおよびFeSを出発原料としてモル比1:1の割合で混合し、遊星ボールミルを用いて300rpmで10時間メカニカルミリング処理することにより、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有しないLi2 FeS2 を作製した点を除いて実施例1と同じ試験セルを作製した。
(評価)
比較例1において作製した試験セルにおいて、放電終止電圧を1.0V(vs.Li/Li+ )とした点を除いて実施例1と同じ評価を行った。図4において、各サイクルにおける放電容量密度(mAh/g)を●で示すとともに、各サイクルにおける充放電効率(%)を■で示した。また、比較例1においては、初期放電容量密度は404mAh/g、3サイクル後の放電容量維持率は74%であった。
(比較例2)
比較例2においては、Li2 SおよびFeSを出発原料としてモル比1:1の割合で混合し、900℃で5時間熱処理し、下記の式(5)の反応により、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有しないLi2 FeS2 を作製した点を除いて実施例1と同じ試験セルを作製した。
Li2 S+FeS→Li2 FeS2 ・・・・・(5)
(評価)
比較例2において作製した試験セルにおいて、放電終止電圧を1.0V(vs.Li/Li+ )とした点を除いて実施例1と同じ評価を行った。図5において、各サイクルにおける放電容量密度(mAh/g)を●で示した。また、比較例2においては、初期放電容量密度は644mAh/g、8サイクル後の放電容量維持率は44%であった。
(サイクル特性の比較)
表1に、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2における正極活物質の材料、その合成方法、初期放電容量密度および平均放電電位を示す。表2に、実施例1、実施例2、比較例1および比較例2における放電容量維持率の測定結果を示す。
Figure 0004776186
Figure 0004776186
表2に示すように、実施例1の試験セルの10サイクル後の放電容量維持率は96%であり、また、実施例2の試験セルの5サイクル後の放電容量維持率は92%であった。これに対して、比較例1の試験セルの3サイクル後の放電容量維持率は74%であり、比較例2の試験セルの8サイクル後の放電容量維持率が44%であった。このように、実施例1および実施例2の試験セルの放電容量維持率はより多くのエネルギーを取り出すために放電終止電圧を0.5Vとしたにも関わらず比較例1および比較例2の試験セルの放電容量維持率に比べて十分に高くなった。なお、通常、放電終止電圧を下げた場合、放電容量維持率は低下する。
また、図2および図3に示すように、実施例1および実施例2の試験セルにおいては、2サイクル目以降も充放電効率が安定している。
以上のように、正極活物質として硫化物系固体電解質を含有するLi2 FeS2 を用いることにより、非水電解質二次電池のサイクル特性が向上することが分かった。
(XRD測定)
実施例1、比較例1および比較例2において作製した正極活物質をXRD(X線回析装置)により測定した。図6に実施例1のXRD測定結果を示し、図7に比較例1のXRD測定結果を示し、図8に比較例2のXRD測定結果を示す。
図7および図8に示すように、比較例1の正極活物質のピーク強度は、比較例2の正極活物質のピーク強度に比べて十分に低く、比較例1の正極活物質は非晶質に近い構造または非晶質構造を含んでいることが分かる。このことから、メカニカルミリング処理により、非晶質に近い構造または非晶質構造を含むLi2 FeS2 を作製できることが分かった。
一方、図6に示すように、実施例1の正極活物質のピーク強度も比較例1の正極活物質のピーク強度と同様に低く、実施例1の正極活物質も非晶質に近い構造または非晶質構造を含んでいることが分かる。このことから、正極活物質としてLi2 FeS2 に固体電解質を含有させる場合においても、メカニカルミリング処理により、非晶質に近い構造または非晶質構造を含む正極活物質を得られることが分かった。
以上のように、本発明によれば、正極活物質としてメカニカルミリング処理することにより得られた固体電解質を含有したLix FeSy を用いることで、高容量および高エネルギー密度を維持しつつ良好なサイクル特性を有する非水電解質二次電池を作製することが可能である。
本発明に係る非水電解質二次電池は種々の電源として利用することができる。
実施例1において作製した試験セルの概略説明図である。 実施例1の試験セルの充放電特性を示す図である。 実施例2の試験セルの充放電特性を示す図である。 比較例1の試験セルの充放電特性を示す図である。 比較例2の試験セルの放電特性を示す図である。 実施例1の正極活物質のXRD測定結果を示す図である。 比較例1の正極活物質のXRD測定結果を示す図である。 比較例2の正極活物質のXRD測定結果を示す図である。
符号の説明
1 正極
2 負極
3 参照極
4 セパレータ
5 非水電解質
10 試験セル容器

Claims (5)

  1. 正極活物質を含む正極と、負極と、非水電解質とを備え、
    前記正極活物質は、硫化物系固体電解質とLix MSy とを含み、前記Mは金属であり、前記xは0以上4以下であり、前記yは0.5以上3以下であり、前記硫化物系固体電解質の原料と前記Li x MS y の原料との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られる非晶質構造を含むことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 前記Mは鉄、マンガン、コバルト、ニッケル、銅およびモリブデンよりなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。
  3. 前記正極活物質は、Li2 SとFeSとLi3 PO4 とSiS2 との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。
  4. 前記正極活物質は、Li2 SとFeSとSiS2 との混合物をメカニカルミリング処理することにより得られることを特徴とする請求項1または2に記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記負極は、ケイ素または炭素を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非水電解質二次電池。
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