JP4773820B2 - マスク - Google Patents

Description

本発明は、使い捨てマスクに関する。

従来、この種のマスクとしては、通気性素材で椀形状の口覆部を形成し、その両側部に伸縮性素材で成る耳掛紐を取付けたり、或いは、方形の不織布をその横軸方向に沿って山折り及び谷折りして、ギャザーを形成し、該ギャザーの両側端部を接着して、ギャザーの襞を両側端部でのみ一体化し、該両側端部に耳掛紐を取付けたものが見受けられた。

研究開発段階や出願段階で先行技術調査を行っておらず、記載すべき先行技術文献を知りません。

ところが、椀形状の口覆部を有するものにあっては、嵩張って携帯に適さず、また不織布を適宜折り重ねてギャザーを形成したマスクは、使用時にギャザー襞のを上下方向に幾分のばしてから装着するため、両側端部が大きく変形して頬から浮き上がってしまい、隙間ができて口元防護が不完全であった。

本発明は、上記課題に鑑み、通気性を有する素材で成る方形のシート材をその横軸方向に沿って山折り及び谷折りし、これを適宜回数繰り返して、シート材中段部にギャザーを形成し、該ギャザーの両側端部に接着帯を形成してギャザーの各襞を両側端部でのみ一体化し、接着帯の上端、下端に耳掛紐の一端、他端を夫々取付けたマスクにおいて、前記接着帯を加熱圧着によって、前記横軸方向に略平行で横長な線分形の融着凹部を、該融着凹部の上下端が折り目となる様に接着帯の上下端にわたり所定間隔置きに複数形成することによって、各融着凹部の上下端が折り目となり、接着帯が細かなギャザーの様に変形し、これにより装着時のマスクの両側端部を頬に馴染ませ、密着性を向上させる。

要するに本発明は、通気性を有する素材で成る方形のシート材をその横軸方向に沿って山折り及び谷折りしてギャザーを形成し、該ギャザーの両側端部に接着帯を形成してギャザーの各襞を両側端部でのみ一体化し、接着帯の上端、下端に耳掛紐の一端、他端を夫々取付けたマスクにおいて、前記接着帯は加熱圧着によって、前記横軸方向に略平行で横長な線分形の融着凹部を、該融着凹部の上下端が折り目となる様に接着帯の上下端にわたり所定間隔置きに複数形成したので、接着帯を細かく変形させ、頬の形に馴染ませ、密着性を向上させて、口元周囲を確実に防護することが出来る。
又、シート材を適宜折り重ねて形成しているため、不使用時には折り畳めば嵩張らないから、携帯が容易である。

シート材の上下辺部の中央にＶ字形の切込みを設け、両Ｖ字の尖端を結ぶ線でシート材を二つ折りにし、各Ｖ字の斜辺を相互に接着して鉤状部と成したので、両鉤状部が夫々鼻、顎にフィットし、マスク上下側においても、密着性を高めることが出来る等その実用的効果甚だ大である。

以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図１は本発明に係るマスクの左側面図、図２は図１の上面図、図３は図２のＡ−Ａ断面図、図４は図３のＢ−Ｂ切断部端面図、図５は図３のＣ−Ｃ切断部端面図である。
図１〜５に示す様に、本発明に係るマスクは、方形のシート材１をその中央よりやや上寄り及び下寄りの位置で横軸方向に沿って山折りにし、その先を適宜位置で折り返して、シート材１の中段部にギャザー２を形成すると共に、シート材１の上下辺部３、3aを前記山折部の上下方に突出させ、該上下辺部３、3aの中央にＶ字型の切込みを設け、両Ｖ字の尖端を結ぶ線に沿ってシート材１を二つ折りにし、各Ｖ字の斜辺を相互に接着して鉤状部４、4aを形成している。

ギャザー２の両端には接着帯５、5aを形成し、ギャザー２の各襞を両側端部でのみ一体化している。
接着帯５、5aは、加熱圧着によって、上記横軸方向に略平行な線分形の融着凹部６、6a…を形成して成り、該融着凹部６、6a…は接着帯５、5aの上下端にわたり所定間隔にて複数形され、またシート材１の裏側（装着時の対人側）にて接着帯５、5aの上端に伸縮性素材でなる耳掛紐７、7aの一端を取付け、また他端を接着帯５、5aの下端に加熱圧着により取付けている。

シート材１は、不織布等の通気性を有する素材で成り、また通気性の帯電フィルターと不織布を重ねてシート材１としても良い。

尚、本実施例では、シート材１を上記の様に折り重ねてギャザー２としたが、ギャザー２の態様はこれ以外でも良く、例えば単に上辺部側から順次、山折り、谷折りを繰り返しても良く、要するにシート材１を適宜折り返してギャザー２が形成されていれば良い。

次に、本発明のマスクの使用方法について説明する。
先ず、マスク上下辺部３、3aの中央を持って上下方に引き、ギャザー２の襞を引き伸ばした後、耳掛紐７、7aを両耳にかける。
次に、上下辺部３、3aの鉤状部４、4aを鼻と顎に覆いかぶせる。
すると、マスクの上下は鼻と顎にフィットし、また両側端部は各融着凹部６、6a…と、これに隣接する膨部８、8a…の境界にて折れ曲がって、恰も細かなギャザーが存するが如く、誠しやかに細かに変形し、頬の形に馴染んで気持ち良くフィットする。

本発明に係るマスクの左側面図である。 図１の上面図である。 図２のＡ−Ａ断面図である。 図３のＢ−Ｂ切断部端面図である。 図３のＣ−Ｃ切断部端面図である。

符号の説明

１ シート材
２ ギャザー
３、3a 上下辺部
４、4a 鉤状部
５、5a 接着帯
６、6a… 融着凹部
７、7a 耳掛紐
８、8a… 膨部

Claims (2)

1. 通気性を有する素材で成る方形のシート材をその横軸方向に沿って山折り及び谷折りしてギャザーを形成し、該ギャザーの両側端部に接着帯を形成してギャザーの各襞を両側端部でのみ一体化し、接着帯の上端、下端に耳掛紐の一端、他端を夫々取付けたマスクにおいて、
   前記接着帯は加熱圧着によって、前記横軸方向に略平行で横長な線分形の融着凹部を、該融着凹部の上下端が折り目となる様に接着帯の上下端にわたり所定間隔置きに複数形成したことを特徴とするマスク。
2. シート材の上下辺部の中央にＶ字形の切込を設け、両Ｖ字の尖端を結ぶ線に沿ってシート材を二つ折りにし、各Ｖ字の斜辺を相互に接着して鉤状部と成したことを特徴とする請求項１記載のマスク。

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