JP4773706B2 - セキュリティシステムおよびセキュリティ保護方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セキュリティシステムおよびセキュリティ保護方法に関し、たとえば、各種コンピュータシステムのためのデータセンターなどにおけるシステムおよび方法に適用することができる。
従来より、各種コンピュータシステムのデータセンターなどでは、日々のルーチンワークのための各種資料の搬入者を始め、データ入力のための臨時要員、当該システムの見学者など、多用な来訪者があって、セキュリティ保護の上で、万一の不測の事態に備えることが日常から強く求められている。このような必要性から、各種のセキュリティシステムが種々提案されている。
しかしながら、上述したような従来技術においては、次のような課題があった。
(1)施設内では、一般に、来訪者があちこちを移動して回るので、必ずしも、常時、警備員が付き添うようなことはできず、来訪者の移動先で、当該施設の所属員が、ときには初対面の来訪者について、セキュリティ保護に配慮しなければならなかった。
(2)また、施設内には、多様な来訪先があって、来訪者ごとに来訪目的に合わせて選ぶこととなり、一様なセキュリティの保護にはならなかった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、来訪目的に合わせて来訪者を案内し、かつ、防護エリアを適切に保護するためのセキュリティシステムおよびセキュリティ保護方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のセキュリティシステムは、施設への来訪者を前記施設の前記来訪者が進入を許可されるエリアである許可エリアに案内するとともに、前記施設の前記許可エリア以外のエリアへの侵入を排除するためのセキュリティシステムであって、
前記来訪者に関する来訪者情報として、来訪一件ごとにユニークなIDと、前記来訪者の氏名と、前記来訪者の来訪予定日時と、前記エリアを示す番号のうちの前記許可エリアを示す番号とが登録されているデータベース手段と、
このデータベース手段の前記来訪者情報に基づいて前記来訪者を照会可能とすることにより、当該来訪者が本人であることを認証可能とし当該来訪者が認証された場合に、認証された当該来訪者に管理符号を読取装置で読み取り可能に付与し、かつ、当該来訪者に付与された前記管理符号を前記データベース手段の当該来訪者の前記来訪情報に、この来訪情報の前記IDに関連付けて登録させる来訪者特定手段と、
この来訪者特定手段により付与された前記管理符号が前記許可エリアを含む各エリアに設けられているゲートの前記読取装置によって読み取られたときに、読み取られた当該管理符号および当該ゲートが設けられている前記エリアを示す番号を前記データベース手段に照会して前記来訪者による前記エリアへの進入の可否を判定するとともに、前記エリアへの進入時刻および前記エリアからの退出時刻を含む入出履歴を記録し、前記判定の判定結果と前記入出履歴とを、検出された当該管理符号に関連付けられたIDが登録されている前記データベース手段の前記来訪者情報に登録する行動追跡手段と、
前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて、前記来訪者には、前記許可エリアへの案内および前記許可エリア以外のエリアについての警告を表示し、前記施設の管理者には、前記来訪者ごとに各エリアの前記入出履歴および前記行動追跡手段前記判定結果を表示する案内監視手段とを有し、
前記行動追跡手段は、前記入出履歴に基づく前記ゲートから前記ゲートまでの前記来訪者の移動時間が、前記ゲートから前記ゲートまでの設定されている移動時間を超過したか否かを判定することを特徴とする。
請求項1に記載の発明においては、前準備として、データベース手段により、来訪者の個人情報が来訪目的および行動予定と関連付けて登録され、これに実際の行動状況が逐次に登録されていく。そして、このデータベース手段に来訪者を照会することによって、来訪者特定手段により、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号が当該来訪者にマーキングされ、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベース手段に提供される。この来訪者特定手段によりマーキングした管理符号が、行動追跡手段により、許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出されたときに、当該管理符号が前記データベース手段に照会されて来訪者による進入、退出の可否が判定され、その判定結果が個人情報などと関連付けられてデータベース手段に提供される。前記データベース手段における登録内容および設定内容によって、案内監視手段により、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告が、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視手段の判定結果が、それぞれ模式的に表示される。
また、通常の行動に必要な時間を設定することによって、不正常な行動をした来訪者を判別できる。このような行動追跡手段としては、防護エリア(部屋など)の各ゲート(入口、出口)において、たとえば、来館者が携行する入館証に、バーコードを表示するか、半導体素子(ICチップなど)を埋め込んで、それぞれ読み取らせることが挙げられる。また、監視カメラシステムによる画像認識で本人識別を行ってもよい。
なお、前記データベース手段は、来訪者の個人情報などを、当該施設の所属員が業務組織上の手続をとって設定させるものとすれば、来訪者との面会予定票などを、現実の業務組織において申請させるときに、たとえば、この面会予定票などに基づく設定内容を当該業務組織内で承認させるようにできる。この場合に、セキュリティ上の規定に従って、来訪目的などから、立ち寄り可能な部屋または場所を設定させれば、実際に来館者が立ち寄ろうとする部屋などと照合可能なシステムが実現できる。これにより、当該規定などと関連付けて来館者の行動状況を判定させることができる。
請求項2に記載のセキュリティシステムは、請求項1に記載の発明において、前記データベース手段の前記来訪者情報には、予め電話で前記来訪者に伝えられたパスワードが含まれ、
前記来訪者特定手段は、前記パスワードが照会されることにより、前記来訪者が本人であることを認証することを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、たとえば、当該施設の所属員との電話連絡などによって、あらかじめ来訪者の信用が保証され、かつ、この保証が本人認証を通じて継承される。一例としては、あらかじめ電話で来訪者個人のみが利用可能なパスワードを伝えておき、その来訪者個人しか知り得ないパスワードで入館確認をするシステムが挙げられる。この場合には、来訪者の信用が受付での本人認証を経て継承され得る。
請求項3に記載のセキュリティシステムは、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記データベース手段の前記来訪者情報には、前記来訪者の来訪目的に基く行動予定として前記来訪者が立ち寄る前記エリアが前記許可エリアを示す前記番号として登録されるとともに、前記来訪者が各許可エリアに立ち寄る際の経路が登録され、
前記案内監視手段は、前記エリアを有する前記施設内を表示するとともに、前記来訪者情報に登録された前記来訪者の各許可エリアおよび前記経路を表示し、前記来訪者が各許可エリアおよび前記経路を通過する際に、通過する前記許可エリアおよび前記経路を強調表示し、かつ、前記来訪者が通過した経路を順に追加表示可能となっていることを特徴とする。
請求項4に記載のセキュリティ保護方法は、施設への来訪者を前記施設の前記来訪者が進入を許可されるエリアである許可エリアに案内するとともに、前記施設の前記許可エリア以外のエリアへの侵入を排除するために、前記施設への来訪者に関する来訪者情報が登録される来訪者データベースと、前記施設への前記来訪者を特定するための来訪者特定手段と、前記施設内の前記来訪者の行動を追跡するための来訪者行動追跡手段と、前記来訪者への案内のための表示および前記来訪者を監視するための表示を行う案内監視手段とを備えたセキュリティシステムを用いたセキュリティ保護方法であって、
前記データベース手段に、前記来訪者に関する前記来訪者情報として、来訪一件ごとにユニークなIDと、前記来訪者の氏名と、前記来訪者の来訪予定日時と、前記エリアを示す番号のうちの前記許可エリアを示す番号とが登録されるデータベース登録ステップと、
前記来訪者特定手段が、前記来訪者が照会されることにより、前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて当該来訪者が本人であることを認証するとともに、当該来訪者が認証された場合に、認証された当該来訪者に管理符号を読取装置で読み取り可能に付与し、かつ、当該来訪者に付与された前記管理符号を前記データベース手段の当該来訪者の前記来訪情報に、この来訪情報の前記IDに関連付けて登録する来訪者特定ステップと、
前記来訪者特定手段により付与された前記管理符号が前記許可エリアを含む各エリアに設けられているゲートの前記読取装置により読み取られたときに、前記行動追跡手段が、読み取られた当該管理符号および当該ゲートが設けられている前記エリアを示す番号を前記データベース手段に照会して前記来訪者による前記エリアへの進入の可否を判定するとともに、前記エリアへの進入時刻および前記エリアからの退出時刻を含む入出履歴を記録し、前記判定の判定結果と、前記入出履歴とを、検出された当該管理符号に関連付けられた前記IDが登録されたデータベース手段の前記来訪者情報に登録する行動追跡ステップと、
前記案内監視手段が、前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて、前記来訪者に、前記許可エリアへの案内および前記許可エリア以外のエリアについての警告を表示し、前記施設の管理者に、前記来訪者ごとに各エリアの前記入出履歴および前記行動追跡手段の前記判定結果を表示する案内監視ステップと、
前記入出履歴に基づく前記ゲートから前記ゲートまでの前記来訪者の移動時間が、前記ゲートから前記ゲートまでの設定されている移動時間を超過しているか否かを判定する移動時間判定ステップとを有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、前準備として、データベースステップにおいて、来訪者の個人情報が来訪目的および行動予定と関連付けて登録され、これに実際の行動状況が逐次に登録されていく。そして、このデータベース手段に来訪者を照会することによって、来訪者特定ステップにおいて、当該来訪者が本人であることを認証するとともに、来訪者のための管理符号が当該来訪者にマーキングされ、かつ、その個人情報などと関連付けて前記データベースステップに提供される。この来訪者特定ステップにおいてマーキングした管理符号が、行動追跡ステップにおいて、許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて検出されたときに、当該管理符号が前記データベースステップに照会されて来訪者による進入、退出の可否が判定され、その判定結果が個人情報などと関連付けられてデータベースステップに提供される。前記データベースステップにおける登録内容および設定内容によって、案内監視ステップにおいて、来訪者には、その許可エリアへの案内および防護エリアについての警告が、また、管理者には、来訪者ごとに各エリアの入出履歴および行動監視ステップの判定結果が、それぞれ模式的に表示される。
また、通常の行動に必要な時間を設定することによって、不正常な行動をした来訪者を判別できる。このような行動追跡手段としては、防護エリア(部屋など)の各ゲート(出入り口)において、たとえば、来館者が携行する入館証に、バーコードを表示するか、半導体素子(ICチップなど)を埋め込んで、それぞれ読み取らせることが挙げられる。また、監視カメラシステムによる画像認識で本人識別を行ってもよい。
なお、前記データベースステップは、来訪者の個人情報などを、当該施設の所属員が業務組織上の手続をとって設定させているものとすれば、来訪者との面会予定票などを、現実の業務組織において申請させるときに、たとえば、この面会予定票などに基づく設定内容を当該業務組織内で承認させるようにできる。この場合に、セキュリティ上の規定に従って、来訪目的などから、立ち寄り可能な部屋または場所を設定させれば、実際に来館者が立ち寄ろうとする部屋などと照合可能なシステムが実現できる。これにより、当該規定などと関連付けて来館者の行動状況を判定させることができる。
請求項5に記載のセキュリティ保護方法は、請求項4に記載の発明において、前記データベース登録ステップでは、前記データベース手段の前記来訪者情報に、予め電話で前記来訪者に伝えられたパスワードが登録され、
前記来訪者特定ステップでは、前記パスワードが照会されることにより、前記来訪者が本人であることを認証することを特徴とする
請求項5に記載の発明においては、たとえば、当該施設の所属員との電話連絡などによって、あらかじめ来訪者の信用が保証され、かつ、この保証が本人認証を通じて継承される。一例としては、あらかじめ電話で来訪者個人のみが利用可能なパスワードを伝えておき、その来訪者個人しか知り得ないパスワードで入館確認をするシステムが挙げられる。この場合には、来訪者の信用が受付での本人認証を経て継承され得る。
請求項6に記載のセキュリティ保護方法は、請求項4または請求項5に記載の発明において、前記データベース登録ステップでは、前記来訪者の来訪目的に基く行動予定として前記来訪者が立ち寄る前記エリアが前記許可エリアを示す前記番号として登録されるとともに、前記来訪者が各許可エリアに立ち寄る際の経路が登録され、
前記案内監視ステップでは、前記案内監視手段が前記エリアを有する前記施設内を表示するとともに、前記来訪者情報に登録された前記来訪者の各許可エリアおよび前記経路を表示し、前記来訪者が各許可エリアおよび前記経路を通過する際に、通過する前記許可エリアおよび前記経路を強調表示し、かつ、前記来訪者が通過した経路を順に追加表示可能となっていることを特徴とする。
請求項1に記載のセキュリティシステムによれば、あらかじめ、来訪者のデータベースが構築されるので、来訪者の個人情報などが当該施設の所属員、警備員などに共有される。したがって、必要なときに来訪者を許可エリアに案内でき、かつ、施設の各所で、防護エリアへの不審者の侵入を排除でき、結果として、施設の安全を図り、高度なセキュリティ保護が行えるようになる。
また、来訪者による不審な行動が抑制できるようになる。
請求項2に記載のセキュリティシステムによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、来訪者の信用保証をセキュリティに活用できるようになる。
請求項4に記載のセキュリティ保護方法によれば、あらかじめ、来訪者のデータベースが構築されるので、来訪者の個人情報などが当該施設の所属員、警備員などに共有される。したがって、必要なときに来訪者を許可エリアに案内でき、かつ、施設の各所で、防護エリアへの不審者の侵入を排除でき、結果として、施設の安全を図り、高度なセキュリティ保護が行えるようになる。
また、来訪者による不審な行動が抑制できるようになる。
請求項5に記載のセキュリティ保護方法によれば、請求項4に記載の発明と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、来訪者の信用保証をセキュリティに活用できるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムの概略構成例を説明するための図であって、図1は、通信ネットワークにおける構成を示し、図2は、関連機器の配置位置を示し、図3は、データベースの構成を示している。
本システムは、高度なセキュリティが必要になる各種コンピュータシステムのためのデータセンター(施設)に備えたものであって、図1に示すように、このセンターのローカルエリアネットワーク(LAN)上に、来館者(来訪者)の個人情報など(来訪者情報)を蓄積したデータベースサーバ(データベース手段)1と、来館者を認証して管理符号を付与する来館者特定サーバ(来訪者特定手段)2と、来館者の行動を記録する行動追跡サーバ(行動追跡手段)3と、来館者には訪問先を案内し、その訪問先を警備員(管理者)に表示する案内監視サーバ(案内監視手段)4と、データセンター内の各フロアーおよび管理室などに設けられた監視用および案内用の各モニター(案内監視手段)9aまたは9bとを有することにより構成されている。このようなLANに代えて、たとえば、当該会社のエクストラネット、イントラネットその他の電気通信回線によって、施設の業種および作業量に適した配置または規模に構成してもよい。
データベースサーバ1は、来館者に関する個人情報などを登録した来館者マスターを備え、来館者追跡用の関連機器と交信することにより、来訪者情報を収集して来館者マスターを形成している。来館者特定サーバ2は、来館者のための本人認証機能および管理符号設定機能とを備え、行動追跡サーバ3は、施設内の各展示室などの許可エリア、および業務室などの防護エリアの各ゲートに設けた入退室センサーによるセンサー判定機能を備え、案内監視サーバ4は、来館者のための案内機能、および警備員のためのモニター機能を、それぞれ備えている。また、これらのサーバ2〜4には、前記データベースサーバ1と接続可能な各データベース通信機能を設けてある。
図2は、図1に示す監視用モニターについて、来館者の移動状況に関する来館者導線画面を説明するための様式図である。
この画面90は、データセンターにおける来館者用の出入口、訪問先となる室(Room A〜G)、各所の監視カメラ91、各所のバーコードリーダー92・・・、各室の入退出センサー93・・・、来館者の移動経路94・・・を警備員などが全体的に監視できるように表示しており、館内に配置した関連機器の全体構成を俯瞰的に理解できるものである。このような画面であれば、来館者ごとにデータベースサーバ1を参照して個別化しても、あるいは複数の来館者からなるツアーグループごとに、または複数の来館者について、各々の複合画面として形成してもよい。各所、各機器、各経路は、これらを来館者が通過するとともに、たとえば、該当部分を色付け、太字、点滅などにより強調表示でき、また、各経路を順に追加表示することができる。これらの監視用および案内用モニター9a、9bは、たとえば、画面各部をポイントすることにより、各種の指示が入力されるタッチパネルを用いたものである。以下、一例としてタッチパネルによる場合を説明する。
図3は、図1に示すデータベースについて、来館者マスターのデータ構成例を説明するための模式図である。
この来館者マスター10は、来館一件ごとにユニークな検索符号(ID)11と、来館者の氏名、パスワードなどを登録した個人情報12と、データセンターへの入退館時刻、館内各室への入室時刻、退室時刻(入退室時刻)を逐次に記録した面会履歴情報13とを有している。検索符号11は、来館者に付与されるバーコードと関連付けられる。個人情報12は、来館者について、氏名、パスワード、性別、電子メールアドレスなどの連絡先、会社名などの所属データ、来館時の車両ナンバー、面会予定の館員データ(氏名、所属、連絡先を含む)などの来館目的、予約した来館日時や滞在期間などからなる。氏名、パスワード、館員データは、データセンターの警備員が口頭などで来館者に確認可能な可視表示を含んでいる。面会履歴情報13は、入退館時刻、途中入退館時刻(日付を含む。)、面会終了後の時間ずれの有無、および必要に応じて再登録時刻など逐次に記録した時刻データと、来館者の退館、途中退館および再登録を面会者が承認済であることを示す面会者承認(承認時刻を含む。)と、預かった手荷物、許可した搬出物、各荷物の預かり時刻、返却および持出時刻からなる荷物情報(受取証、手荷物の保管場所を含む。)と、許可エリアの室番号を示す入室許可と、これらの室番号ごとに逐次に記録した入室時刻などとを有している。なお、バーコードを所定の面会票(入館証)に表示するが、ICチップなど(半導体素子)を面会票に埋め込んで、それぞれ読み取らせることもでき、さらに、監視カメラシステムによる画像認識により、各該当箇所で本人識別を行なわせてもよい。
次に、本発明の実施の形態に係るセキュリティ保護方法の一例を説明する。先ず、このためのソフトウェアの工程例について、図4に示すフローチャートの一例、および図1乃至図3に示す各例を参照しつつ説明する。
前準備として、データセンターに所属する勤務者が、あらかじめ電話連絡などにより、来館者と行動予定などを設定しておく。このためには、勤務者が、業務組織上の上長により届出書による承認の手続をとってから、来館者の個人情報11を来訪目的および行動予定と関連付けた来館者マスター10を手続上で編成し、これをデータベース1に登録する(ステップST11)。以後、この来館者マスター10に、当日の行動状況として面会履歴情報12が逐次に登録される。個人情報11には、来館者を確認するためのパスワードなどが含まれる。また、このパスワードに代えて、個体識別情報(写真、体毛、唾液、爪、DNAなど)の事前登録、高速検診の鑑定により、本人確認のための認証上の確度を高めることができ、その場合には、正門受付において検診サンプルを採取し、来館者が玄関に移動するまでに鑑定し、かつ個人情報の保護の観点から、退館時に当該サンプルを本人に返却するか、または本人の目前で廃棄する。鑑定データは、再来訪時の検診負担の軽減ために所定期間、たとえば半年間だけ保管する。
データセンターの正門受付(夜間は館内の玄関受付)において、本ソフトウェアを起動することによって、警備員が、来館者の個人情報により、監視用タッチパネル9aからデータベース1の来館者マスター10を検索する。このためには、来館者特定サーバ2にアクセスし、来館者のパスワードにより、来館者の個人認証を行って管理番号のバーコードを付与する(ステップST12)。これにより、当該管理番号が、来館者の個人情報などと関連付けられて来館者マスター10に登録される。このときに、パスワードを忘れた来館者について、警備員が来館者に種々質問しながら、該当する来館者マスター10を検索でき、この来館者マスター10を閲覧することによって、来館者に代わって本人認証を遂行できる融通性あることが望ましい。
続いて、来館者がデータセンター内に進み、たとえば、玄関のゲートを通過して、一般的な許可エリアであるフロントフロアーに入ると、必要に応じて入退出センサーにより来館者の進入を検知し、バーコードリーダーによって当該バーコードを読み取らせ、来館者マスターにエリア情報および入館時刻を登録する。また、来館者による進入、退出の可否が判定され、その判定結果を個人情報11などと関連付けて来館者マスター10に登録する(ステップST13)。このときに、危険物持込の未然防止などのために、手荷物などを預かった場合には、その名称などを来館者マスター10に登録させれば、帰還時に玄関で迅速に変換でき、また、たとえ返還し損なっても、正門受付においてリマインドさせることができる。
このフロントフロアーには、来館者のための案内用タッチパネル9bおよびバーコードリーダーを設置してあり、来館者に対して、許可エリアへの案内および防護エリアへの進入禁止が表示される。また、正門受付およびデータセンター内の管理室(たとえば、Room D)には、図示しない監視用タッチパネル9aを設置してあり、来館者ごとに前記許可エリアへの進入履歴および進入可否の判定結果が、前記来館者導線画面の平面図などにより警備員に表示される(ステップST14)。以下、各エリアの入退出センサーおよびバーコードリーダーを用いて、同様にし、これらのステップST13、ステップST14を順に繰り返す。これにより、許可エリアおよび防護エリアの各ゲートにおいて、来館者の移動に伴う入退出および管理番号が検出され、また、監視用タッチパネル9aなどに入館者の入退出履歴が具体的にかつ模式的に表示される(ステップST15)。
また、終始一貫してセキュリティを図るために、来館者の退館時において、フロントフロアーから正門受付までの移動時間の中で、所定時間(たとえば、30分)の超過が判定される。このような超過が生じると、警備員が、時間超過の原因を質問して納得するか、勤務者により再手続きさせる。これらが完了するまでは、来館者に正門受付を通過させないようにして、来館者の不明な移動時間に関し、セキュリティの保護が補完でき、実用的なものを実現できる。さらに、各エリアについて、ゲートからゲートまでの移動時間を通常の所要時間に基づいて設定し、行動追跡サーバ3の時限機能により、この移動時間を判定させてもよい。この移動時間が超過すると、当該来館者による許可エリアへの侵入を禁止する。以下、各装置を用いた具体例を説明する。
図5は、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者に対する受付処理の一例を説明するためのフローチャートで、図6〜8は、同じく監視用タッチパネルにおける表示画面の一例を説明するための様式図である。以下、正門受付の監視用タッチパネル9aによる場合を一例として説明する。
正門受付(夜間は館内の玄関受付)の監視用タッチパネル9aにおいて、警備員が、図6(a)に示す受付画面92aの選択ボタンをクリックすると、来館者特定サーバ2において、来館者から聴取した個人情報により、データベース1の来館者マスター10を検索する。たとえば、「新規入館」ボタンを選択して来館者の氏名、または、仮登録番号としての検索符号11などを指定し(ステップST21〜23)、かつ、図6(b)に示す認証画面92bを表示させて、来館者所有のパスワードを尋ね、来館者特定サーバ2の本人認証機能により、当該来館者であるか否かを判定させる(ステップST24)。また、本システムに習熟した来館者が、警備員に代わって選択ボタンを操作するようにしてもよい。
そして、図7(a)に示す届出書画面92cをポップアップして(ステップST25)、この来館者マスター10の来館予定者届などを参照しつつ、本人である場合に限り(ステップST26)、来館者のための管理番号となるバーコードを、図7(b)に示す面会票(来館証)にマーキングしてプリントアウトさせ、来館者に付与する(ステップST27)。このステップST27では、案内監視サーバ4において、図8(a)に示す「いらっしゃい」画面92dを表示して、来館者に当該バーコードの読込操作を行わせる。これにより、管理番号が、来館者の個人情報12などと関連付けられて来館者マスター10に登録され、行動追跡サーバ3において、来館者の新規入館を来館者の移動として記録し、面会履歴情報13を編成する(ステップST28)。そして、案内監視サーバ4により、図8(b)に示す案内画面92eにおいて、許可エリアである展示室などを強調して表示するとともに、防護エリアである業務室などを区別して来館者に明示し、次のチェックポイントとなる玄関受付へ来館者が進むように促す(ステップST29)。
ステップST26において、何らかの事情が生じることにより、本人認証がなされなかったときには、該当する所属員への連絡を警備員に指示して、所属員による適切な操作がなされるまで待機する(ステップST32)。所属員の操作によって、操作内容に基づいて待機処理が解除されると(警備員による本人確認を含む。)、たとえば、特例的かつ臨時の面会票が来館者に付与されるなどして、行動追跡サーバ3において、これに伴う所定事項が面会履歴情報13に記録される(ステップST28)。いずれのときも面会票(携帯端末などでもよい)は、ネックストラップなどに吊るして来館者に携帯させる。また、夜間は、正門受付の警備員窓口を閉じるので、館内において、たとえば、玄関受付の監視用タッチパネルにより同様の処理をする。
また、「退館」ボタンを選択して来館者の氏名、または、管理番号としての検索符号11などを指定すると、行動追跡サーバ3において、当該来館者の面会履歴情報13を検索して、図9に示す来館者移動履歴画面91などを表示して、来館者の退館を確認させるとともに(ステップST21)、来館者が持参した手荷物が返還されているかを判定する(ステップST31)。返還済みであれば、続いて、前記移動時間が所定時間を超過しているかを判定する(ステップST32)。そして、所定時間(たとえば30分)を超過していないときには、来館者の移動記録として退館が履歴情報13に記録され(ステップST29)、退館時挨拶の案内画面などを表示する(ステップST29)。また、ステップST31において、事情により手荷物が返還されていなかったときには、図10(a)に示す「WARNING」画面92fを表示するとともに、該当する所属員への連絡を指示して待機し(ステップST30)、この待機処理が所属員などの所定手続(警備員による手荷物の返還確認を含む。)により解除されると、退館が履歴情報13に記録され(ステップST29)、案内監視サーバ4により退館時挨拶などを表示する(ステップST29)。
また、ステップST31において、所定時間が超過していたときには、たとえば、図10(b)に示す30分ずれ画面92gを表示するとともに、新規入館と同様に、来館者にパスワードを尋ねて本人認証を行わせる(ステップST24)。さらに、30分を大きく超えて、たとえば、2時間(行動追跡機能の有効期間)を超過していたときには、図10(c)に示す2時間超過画面92hを表示することにより、来館者に所属員と電話相談などさせて、新たな来館者として再度登録させるようにしてもよい。なお、前記ステップST21では、たとえば、前記認証画面92bに表示させることにより、来館者所有のパスワードを打ち込ませ、本人認証機能によって当該来館者であるか判定させる処理を併用してもよい。これら「WARNING」画面92f、30分ずれ画面92g、2時間超過画面92hには、通告事項を来館者に確認させるためのOKボタンがあり、このOKボタンを押下すると、各画面が閉じられて待機状態が解除される。
図9は、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者移動履歴画面の一例を説明するための様式図である。
この画面91は、警備員が来館者の申告に基づいてデータベース1を検索することにより編成され、各来館者について、その個人情報12および面接履歴情報13を一覧に表示している。面接履歴情報13では、エリアごとに来館者の入室および退室が時系列的に対応して表示されるとともに、来館者が防護エリアに入室すると、表示色の反転、「Warning」文字などにより警告表示がされて警備員に来館者の規制が促される。また、「Warning解除」文字などの入室許可、「最終退館承認」文字などの面会者承認が、所属員である面会者などによる許可または承認として分かり易く表示される。
図11は、図1に示す案内用タッチパネルについて、来館者の案内処理の一例を説明するためのフローチャートで、図12乃至14は、同じく案内用タッチパネルにおける表示画面の一例を説明するための様式図である。以下、玄関受付の案内用タッチパネル9bおよび館内各所の案内用タッチパネル9bによる場合を一例として説明する。これらの表示画面は、監視カメラなどによる警備員の監視下において、主に来館者に操作させる。
玄関受付の案内用タッチパネル9bにおいて、来館者が、図12(a)に示す受付画面94aの選択ボタンをクリックすると、これを案内監視サーバ4において検知することにより(ステップST41)、いずれのときにも、まず、図12(b)に示す「いらっしゃい」画面94bを表示して、来館者のバーコードを読み込ませ、行動追跡サーバ3において、管理番号に該当する来館者マスター10を検索し、来館者の玄関受付内への進入を移動内容として面会履歴情報13に記録する(ステップST42)。前記受付画面94aでは、夜間受付のために併設される新規入館ボタンなどについて、正門受付での該当処理の説明を省略する。
続いて、クリックされた選択ボタンが、案内監視サーバ4において、「手荷物預かり」ボタンまたは「持出し」ボタンのいずれであったかを判定する(ステップST43)。「手荷物預かり」ボタンであったときには、図13(a)に示す手荷物登録画面94cにおいて、手荷物の種類、預かり理由をプルダウンメニューから選択させるとともに(ステップST44)、手荷物を格納したコインロッカーの番号などを格納場所として所定の記述欄にキー入力させる。これらを、行動追跡サーバ3において面会履歴情報13に記録し(ステップST45)、案内監視サーバ4において、次のチェックポイントとなる展示室などへ来館者が進むように促す(ステップST46)。また、来館者が退館する際の「持出し」ボタンであったときには、図13(b)に示す持出し登録画面94dにおいて、警備員に、「持出し申請書」ボタンの表示を確認させ(ステップST51)、このボタンをクリックさせることにより、図14に示す申請書画面において、来館者の持出し物件と照合および検査させる(ステップST52)。そして、退館手続のための正門受付などへ来館者が進むように促す(ステップST46)。前記ステップST42では、たとえば、来館者所有のパスワードを尋ね、前記本人認証機能により、当該来館者であるか否かを併せて判定させてもよい。
図15は、図1に示す監視用タッチパネルについて、手荷物預かり画面の一例を説明するための様式図である。
この画面95では、玄関受付の内部に設けたセキュリティチェックエリア全体が、案内監視サーバ4により、俯瞰かつ模式的に表示されている。全ての来館者は、手荷物をコインロッカーなどに預けた後に、金属探知機Aにおいて、自発的なセキュリティチェックを受ける。これにより、チェックOKとなった来館者が各室側出入口へ進むが、チェックNGとなった来館者には、警備員Aにより、金属探知機Bへと導かれてから、警備員の指示によるセキュリティチェックを受けさせる。待合ロビーには、検知器案内ポスターにおいて、金属探知機を通過するための案内事項が来館者に見易く掲示されている。また、各金属探知機A、Bの両側には、手荷物置場A1、2またはB1、2が設けられ、各金属探知機A、Bが、各種の携行品により、不要に警報を作動させない配慮がされている。したがって、混雑が予想され得るセキュリティチェックエリアにおいて、多くの来館者を合理的かつスムーズにチェックする装置配置が実現できる。なお、これらチェック内容を、行動追跡サーバ3において面会履歴情報13に記録させてもよい。
図16は、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者の入退室処理例を説明するためのフローチャートで、図17は、同じく監視用タッチパネルにおけるアラート処理を説明するためのフローチャートである。以下、館内に設けた警備室の監視用タッチパネル9aに用いた場合を一例として説明する
前準備として、警備員が、監視用タッチパネル9aを起動し、監視カメラを併用しつつ、全ての来館者についてリアルタイムの監視を行っている。各来館者が、まず、玄関受付の案内用タッチパネル9bにおいて、バーコードを読み込ませることにより、行動追跡サーバ3において、当該来館者の入館を来館者マスター10の面会履歴情報13に登録する(ステップST61)。この面会履歴情報13には、当該来館者のための許可エリアと禁止エリアに関する案内情報(入室許可(1)など)が関連付けられているので、これら案内情報が、案内監視サーバ4により、案内メッセージとして案内画面92eなどに表示される(ステップST62)。
来館者が展示室(Room A)に入室すると、これをRoom Aの入退室センサー93が検出して、Room Aおよび現在時刻を入室時刻など(1)として編成する(ステップST63)。そして、このRoom Aが、当該来館者にとって許可エリアか否かを判定し(ステップST64)、許可エリアであったときには、行動追跡サーバ3において、この入室時刻など(1)を当該面会履歴情報13に記録し、来館者マスター10に登録してデータベース1などを更新する(ステップST65)。また、禁止エリアであったときには、案内監視サーバ4において、当該来館者を規制する手続が実行される(ステップST66)。これらステップST65、66に続いて、来館者がいずれかの案内用タッチパネル9bにおいて退館手続を行っていなければ、各展示室などにおいて、ステップST64〜67を繰り返し実行するが、退館手続が行われていれば、当該来館者の監視処理を終了する。
図17に示すステップST66のアラート処理では、監視用タッチパネルによる監視中に、案内監視サーバ4により、当該来館者の来館者移動履歴画面などのウィンドウが開かれて、禁止エリアへの入室を警備員に通報する(ステップST71)。そして、警備員が当該来館者のもとに駆け付けるとともに、来館者の携帯電話を呼び出すなどしてRoom A の来館者に警告する(ステップST72)。続いて、このRoom Aへの入室が必要なものであったか否かを判定しつつ待機する(ステップST73)。たとえば、面会者の発案による臨時の入室などであって、面会者が所定手続を行って緊急許可の手続きを登録すれば、必要な入室として処理される(ステップST74)。しかし、警備員が前記通報および警告を中断させて所定時間が経過するまでに、これらの手続が行われないときには、当該来館者を退室させて待機状態を所定操作により解除する(ステップST75)。なお、入退室センサー93の警告灯、ブザー、スピーカー、館内放送などにより警告してもよい。
本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムの概略構成の一例を説明するための図である。 同、図1に示す監視用モニターについて、来館者の移動状況に関する来館者導線画面の一例を説明するための様式図である。 同、図1に示すデータベースについて、来館者マスターのデータ構成の一例を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態に係るセキュリティ保護方法の一例について、ソフトウェアの工程例を説明するためのフローチャートである。 同、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者の受付処理の一例を説明するためのフローチャートである。 同、監視用タッチパネルにおける表示画面の一例を説明するための様式図で、図6(a)は受付画面例を示し、図6(b)は認証画面例を示している。 同、図7(a)は届出書画面例を示し、図7(b)は面会票例を示している。 同、図8(a)は「いらっしゃい」画面例を示し、図8(b)は案内画面例を示している。 同、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者移動履歴画面を説明するための様式図である。 同、図10(a)は「WARNING」画面を示し、図10(b)は30分ずれ画面の一例を示し、図10(c)は2時間超過画面の一例を示している。 同、図1に示す案内用タッチパネルにおいて、来館者の案内処理の一例を説明するためのフローチャートである。 同、案内用タッチパネルにおける表示画面の一例を説明するための様式図で、図12(a)は受付画面例を示し、図12(b)は「いらっしゃい」画面を示している。 同、図13(a)は手荷物登録画面の一例を示し、図13(b)は持出し登録画面の一例を示している。 同、申請書画面の一例を示している。 同、手荷物預かり画面の一例を示している。 同、図1に示す監視用タッチパネルについて、来館者の入退室処理の一例を説明するためのフローチャートである。 同、監視用タッチパネルにおけるアラート処理の一例を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 データベースサーバ(データベース手段)
2 来訪者特定サーバ(来訪者特定手段)
3 行動追跡サーバ(行動追跡手段)
4 案内監視サーバ(案内監視手段)
9a 監視用タッチパネル(監視用モニター)
9b 案内用タッチパネル(案内用モニター)
LAN ローカルエリアネットワーク

Claims (6)

  1. 施設への来訪者を前記施設の前記来訪者が進入を許可されるエリアである許可エリアに案内するとともに、前記施設の前記許可エリア以外のエリアへの侵入を排除するためのセキュリティシステムであって、
    前記来訪者に関する来訪者情報として、来訪一件ごとにユニークなIDと、前記来訪者の氏名と、前記来訪者の来訪予定日時と、前記エリアを示す番号のうちの前記許可エリアを示す番号とが登録されているデータベース手段と、
    このデータベース手段の前記来訪者情報に基づいて前記来訪者を照会可能とすることにより、当該来訪者が本人であることを認証可能とし当該来訪者が認証された場合に、認証された当該来訪者に管理符号を読取装置で読み取り可能に付与し、かつ、当該来訪者に付与された前記管理符号を前記データベース手段の当該来訪者の前記来訪情報に、この来訪情報の前記IDに関連付けて登録させる来訪者特定手段と、
    この来訪者特定手段により付与された前記管理符号が前記許可エリアを含む各エリアに設けられているゲートの前記読取装置によって読み取られたときに、読み取られた当該管理符号および当該ゲートが設けられている前記エリアを示す番号を前記データベース手段に照会して前記来訪者による前記エリアへの進入の可否を判定するとともに、前記エリアへの進入時刻および前記エリアからの退出時刻を含む入出履歴を記録し、前記判定の判定結果と前記入出履歴とを、検出された当該管理符号に関連付けられたIDが登録されている前記データベース手段の前記来訪者情報に登録する行動追跡手段と、
    前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて、前記来訪者には、前記許可エリアへの案内および前記許可エリア以外のエリアについての警告を表示し、前記施設の管理者には、前記来訪者ごとに各エリアの前記入出履歴および前記行動追跡手段前記判定結果を表示する案内監視手段とを有し、
    前記行動追跡手段は、前記入出履歴に基づく前記ゲートから前記ゲートまでの前記来訪者の移動時間が、前記ゲートから前記ゲートまでの設定されている移動時間を超過したか否かを判定することを特徴とするセキュリティシステム。
  2. 前記データベース手段の前記来訪者情報には、予め電話で前記来訪者に伝えられたパスワードが含まれ、
    前記来訪者特定手段は、前記パスワードが照会されることにより、前記来訪者が本人であることを認証することを特徴とする請求項1に記載のセキュリティシステム。
  3. 前記データベース手段の前記来訪者情報には、前記来訪者の来訪目的に基く行動予定として前記来訪者が立ち寄る前記エリアが前記許可エリアを示す前記番号として登録されるとともに、前記来訪者が各許可エリアに立ち寄る際の経路が登録され、
    前記案内監視手段は、前記エリアを有する前記施設内を表示するとともに、前記来訪者情報に登録された前記来訪者の各許可エリアおよび前記経路を表示し、前記来訪者が各許可エリアおよび前記経路を通過する際に、通過する前記許可エリアおよび前記経路を強調表示し、かつ、前記来訪者が通過した経路を順に追加表示可能となっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセキュリティシステム。
  4. 施設への来訪者を前記施設の前記来訪者が進入を許可されるエリアである許可エリアに案内するとともに、前記施設の前記許可エリア以外のエリアへの侵入を排除するために、前記施設への来訪者に関する来訪者情報が登録される来訪者データベースと、前記施設への前記来訪者を特定するための来訪者特定手段と、前記施設内の前記来訪者の行動を追跡するための来訪者行動追跡手段と、前記来訪者への案内のための表示および前記来訪者を監視するための表示を行う案内監視手段とを備えたセキュリティシステムを用いたセキュリティ保護方法であって、
    前記データベース手段に、前記来訪者に関する前記来訪者情報として、来訪一件ごとにユニークなIDと、前記来訪者の氏名と、前記来訪者の来訪予定日時と、前記エリアを示す番号のうちの前記許可エリアを示す番号とが登録されるデータベース登録ステップと、
    前記来訪者特定手段が、前記来訪者が照会されることにより、前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて当該来訪者が本人であることを認証するとともに、当該来訪者が認証された場合に、認証された当該来訪者に管理符号を読取装置で読み取り可能に付与し、かつ、当該来訪者に付与された前記管理符号を前記データベース手段の当該来訪者の前記来訪情報に、この来訪情報の前記IDに関連付けて登録する来訪者特定ステップと、
    前記来訪者特定手段により付与された前記管理符号が前記許可エリアを含む各エリアに設けられているゲートの前記読取装置により読み取られたときに、前記行動追跡手段が、読み取られた当該管理符号および当該ゲートが設けられている前記エリアを示す番号を前記データベース手段に照会して前記来訪者による前記エリアへの進入の可否を判定するとともに、前記エリアへの進入時刻および前記エリアからの退出時刻を含む入出履歴を記録し、前記判定の判定結果と、前記入出履歴とを、検出された当該管理符号に関連付けられた前記IDが登録されたデータベース手段の前記来訪者情報に登録する行動追跡ステップと、
    前記案内監視手段が、前記データベース手段の前記来訪者情報に基づいて、前記来訪者に、前記許可エリアへの案内および前記許可エリア以外のエリアについての警告を表示し、前記施設の管理者に、前記来訪者ごとに各エリアの前記入出履歴および前記行動追跡手段の前記判定結果を表示する案内監視ステップと、
    前記入出履歴に基づく前記ゲートから前記ゲートまでの前記来訪者の移動時間が、前記ゲートから前記ゲートまでの設定されている移動時間を超過しているか否かを判定する移動時間判定ステップとを有していることを特徴とするセキュリティ保護方法。
  5. 前記データベース登録ステップでは、前記データベース手段の前記来訪者情報に、予め電話で前記来訪者に伝えられたパスワードが登録され、
    前記来訪者特定ステップでは、前記パスワードが照会されることにより、前記来訪者が本人であることを認証することを特徴とする請求項4に記載のセキュリティ保護方法。
  6. 前記データベース登録ステップでは、前記来訪者の来訪目的に基く行動予定として前記来訪者が立ち寄る前記エリアが前記許可エリアを示す前記番号として登録されるとともに、前記来訪者が各許可エリアに立ち寄る際の経路が登録され、
    前記案内監視ステップでは、前記案内監視手段が前記エリアを有する前記施設内を表示するとともに、前記来訪者情報に登録された前記来訪者の各許可エリアおよび前記経路を表示し、前記来訪者が各許可エリアおよび前記経路を通過する際に、通過する前記許可エリアおよび前記経路を強調表示し、かつ、前記来訪者が通過した経路を順に追加表示可能となっていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のセキュリティ保護方法。
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