JP4773401B2 - ブレーキ・速度計複合試験機 - Google Patents
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Description
つまり、乗用車やワゴン車、トラックなどの大型車両では、タイヤT1も大きく、ホイールベースも長いため、後方に後退させる必要がある。一方、軽自動車や小型車両では、タイヤT2も小さく、ホイールベースも短いため、逆に前方に前進させる必要がある。この作業は結構面倒であると共に、時間も掛かり作業性の低下が避けられないという問題があった。
また、車両の搬入時や退出時にタイヤが滑らないように、隣接するローラ間に上下動する多数の歯50・・・を設けてあるが、これらの歯50・・・の上下動には、シリンダ装置60を用い、そのシリンダロッド61の昇降で上下動させるものである。この装置自体の上下方向の高さが高くなり、通常試験場内の床面にピット30を設ける必要がある。これにより、上記図12の場合と同様の問題がある。
車両の前輪側に設置したことを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機にある。
なお、マルチローラ型フラットユニットに組み合わせられる、一対の回転ローラがあるのみの従来型のダブルローラ型フラットユニットは構造がより簡単なため、その高さを300mm前後に抑えることは容易である。
これらのタイヤ滑り止め290・・・は、測定車両のタイヤを確実に止める(ロックする)ためのもので、タイヤのロック時にはこれらを上昇させてタイヤに押圧させる。勿論タイヤのロック解除時にはこれらを下降させてタイヤから離間させておく。
また、ここで、内蔵クラッチを電磁クラッチとしてその操作部を試験機の制御盤側に組み込めば、制御盤側でのテストメニュで、「ブレーキ制動」を選択すれば自動的に「接続」となり、「速度測定」を選択すれば自動的に「切断」とすることができる。これにより、良好な利便性が得られる。
例えば回転する回転ローラ間にタイヤを挟んで転接させ、この状態でブレーキ操作したときの関係を示すと、図10の如くである。
つまり、ローラ表面とタイヤ面との摩擦係数をμとすると、ローラ間に垂直に掛かる力Wは次のように表される。
W=WFcosθ+WRcosθ=(WF+WR)cosθ・・・(1)
ブレーキペダルを踏み込んだブレーキ操作時、ローラ表面に生じる反力(WF1 、WR1 )は以下のように表される。
WF1 =WF・μ・・・(2)
WR1 =WR・μ・・・(3)
従って、WF1 +WR1 =μ(WF+WR)・・・(4)となる。
F=μ(WF+WR)・・・(5)となる。 この結果、上記式(1)から、
μ=(W/cosθ)・・・(6)と表せる。
一般的に、θは30°前後が使用れていて、タイヤ外径は500mm〜800mm程度であればμはほぼ一定となる。このようにμをほぼ一定とすると、ブレーキ制動力Fはθの関数と判断することができる。このことから、ブレーキ制動力測定は、回転ローラの大小には影響されないことが分かる。
FH=WF1 cosθ+WR1 cosθ・・・(7)と表せ、また、
FH=(WF1 +WR1 )cosθ=μ(WF+WR)cosθ=(W/cosθ)と展開することができる。従って、FH=Fとなり、枠に掛かる力(反力)がブレーキ制動力として捉えられることが分かる。このことは、多数の回転ローラを配列させた枠に掛かる力、つまり、本発明のような上記マルチローラ型フラットユニット200のスライドフレーム210にあっても同様であると言える。即ち、各回転ローラの表面で発生する力の合力として、ブレーキ制動力が得られるのである。
このとき、エンコーダ380では前輪側の速度が検出でき、また、エンコーダ280では後輪側の速度が検出できるため、両者の速度を比較することもできる。
200・・・マルチローラ型フラットユニット、210・・・スライドフレーム、211・・・リニアガイド機構、211a・・・ガイドレール、211b・・・リニアスライダ、220・・・回転ローラ、221・・・回転軸、230・・・回転伝動手段、240・・・回転駆動手段、250・・・クラッチ内蔵減速機、260・・・電磁クラッチ、270・・・ロードセル、280・・・エンコーダ、290・・・タイヤ滑り止め、
300・・・ダブルローラ型フラットユニット、310・・・固定フレーム、320・・・回転ローラ、321・・・回転軸、330・・・回転伝動手段、340・・・回転駆動手段、350・・・クラッチ内蔵減速機、360・・・電磁クラッチ、370・・・ロードセル、380・・・エンコーダ、
400・・・スロープ(傾斜台)
Claims (6)
- 車両のブレーキ制動力及び速度を測定するブレーキ・速度計複合試験機において、車両のブレーキ制動力及び速度を測定するブレーキ・速度計複合試験機において、ベースフレームに対して測定車両の前後方向に摺動可能に設置された左右のスライドフレームと、前記各スライドフレームの前後方向に配列された多数の回転ローラと、前記多数の回転ローラを連動して回転させる回転伝動手段と、前記各スライドフレームの少なくとも一つの回転ローラに連結されて当該回転ローラを回転させる左右の回転駆動手段と、前記各回転駆動手段と当該各回転駆動手段に連結された回転ローラ軸間に介在させた左右のクラッチ内蔵減速機と、前記各スライドフレーム間の少なくとも前記回転駆動手段の連結されていない回転ローラ軸間に介在させた電磁クラッチと、前記各スライドフレームの前記ベースフレームに対する移動負荷を検出するためのロードセルと、前記各スライドフレームの多数の回転ローラのいずれかの回転速度を検出するためのエンコーダとからなるマルチローラ型フラットユニットを、少なくとも測定車両の後輪側に設置したブレーキ・速度計複合試験機であって、前記各スライドフレームの前後方向で隣接する両回転ローラ間に上下動するタイヤ滑り止めを設けたことを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
- 前記請求項1のブレーキ・速度計複合試験機において、前記タイヤ滑り止めを、当該部材と前記スライドフレーム底面間に設置したベローズの伸縮によるエア方式の昇降手段で上下動させることを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
- 車両のブレーキ制動力及び速度を測定するブレーキ・速度計複合試験機において、ベースフレームに対して測定車両の前後方向に摺動可能に設置された左右のスライドフレームと、前記各スライドフレームの前後方向に配列された多数の回転ローラと、前記多数の同一径の回転ローラを連動して回転させる回転伝動手段と、前記各スライドフレームの少なくとも一つの回転ローラに連結されて当該回転ローラを回転させる左右の回転駆動手段と、前記各回転駆動手段と当該各回転駆動手段に連結された回転ローラ軸間に介在させた左右のクラッチ内蔵減速機と、前記各スライドフレーム間の少なくとも前記回転駆動手段の連結されていない回転ローラ軸間に介在させた電磁クラッチと、前記各スライドフレームの前記ベースフレームに対する移動負荷を検出するためのロードセルと、前記各スライドフレームの多数の回転ローラのいずれかの回転速度を検出するためのエンコーダとからなるマルチローラ型フラットユニットを、少なくとも測定車両の後輪側に設置して、測定車両の車輪を前記回転ローラで受ける一方、前記回転伝動手段を、前記スライドフレームの前後方向の隣接する両回転ローラで構成し、かつ前記スライドフレームの前後方向において互い違いに左右に振り分けたことを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
- 前記請求項3記載のブレーキ・速度計複合試験機において、前記回転伝動手段が、前後の隣接する両回転ローラの中心軸の末端側に装着した歯車と、当該両歯車間に装着したチェンとからなることを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
- 前記請求項3又は請求項4記載のブレーキ・速度計複合試験機において、前記ベースフレームと前記各スライドフレーム間の前後方向に、前記ベースフレーム側の長手方向に設けたガイドレールと、これに摺動可能に装着されると共に、各スライドフレームの底面側の長手方向に設けたリニアスライダとからなるリニアガイド機構を設けて、前記各スライドフレームを摺動可能とさせたことを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
- 前記請求項3乃至5記載のいずれかのブレーキ・速度計複合試験機において、測定車両の前後方向に設置された左右の一対の回転ローラと、前記左右の一対の各回転ローラを連動して回転させる回転伝動手段と、前記左右の一対の回転ローラの少なくとも一つの回転ローラに連結されて当該回転ローラを回転させる左右の回転駆動手段と、前記各回転駆動手段と当該各回転駆動手段に連結された回転ローラ軸間に介在させた左右のクラッチ内蔵減速機と、前記左右の一対の回転ローラ間の非駆動側の回転ローラ軸間に介在させた電磁クラッチと、前記左右の一対の回転ローラの少なくとも一つの負荷を検出するためのロードセルと、前記左右の一対の回転ローラの少なくとも一つの回転速度を検出するためのエンコーダとからなるダブルローラ型フラットユニットを、測定車両の前輪側に設置したことを特徴とするブレーキ・速度計複合試験機。
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