JP4773384B2 - シート給送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート給送装置に関するものである。特に、この発明は、シートの詰まりを検知する手段を備えたシート給送装置に関するものである。
従来のシート給送装置は、印刷機など複数のシートを取り扱う装置に搭載されており、このようにシート給送装置を搭載する印刷機の中には、積層された枚葉紙などのシートを1枚ずつ分離し、分離した状態のシートを1枚ずつ印刷部に送り込んでいるものがある。これにより、シートが複数積層されている場合でも、1枚ずつ印刷をするなど、シートを1枚ずつ処理することができる。しかし、シート給送装置を搭載する印刷機においてシート給送装置によってシートを搬送する場合、搬送中のシートが搬送途中で何かに引っ掛かり、正常に搬送されずに搬送異常が発生する場合がある。このように搬送異常、即ち給紙ジャムが発生した場合、そのままシートの搬送を続けると、後から送られているシートが給紙ジャムの発生箇所に溜まってしまい、これらのシートは全て損紙になる虞がある。また、給紙ジャムが発生した状態でシートを搬送し続け、後から送られてくるシートが給紙ジャムの発生箇所に溜まった場合、シートは塊状になる虞がある。このようにシートが塊状になった場合に、塊状の状態でその先の送り出されると、その部分の機構を破損する虞があった。
そこで、従来のシート給送装置を備える印刷機では、シートの搬送異常を検出する機構を備えているものがある。例えば、特許文献1に記載の枚葉印刷機における給紙ジャムの検出装置では、積層されたシートを1枚ずつ分離し、分離したシートを印刷胴に向けて搬送可能に設けられており、印刷胴の直前まで搬送されたシートの有無を検出する給紙センサが設けられている。また、この枚葉印刷機における給紙ジャムの検出装置は、シートの分離開始後、シートが給紙センサに到達するまでの経過時間を計測するタイミングスイッチとカウント部とが設けられており、さらに、シートの分離開始後、所定時間を経過しても給紙センサがシートを検出しない場合には、シートの搬送を停止する停止制御部が設けられている。
これにより、給紙ジャムが発生することにより給紙センサがシートを検出しない場合には、シートの搬送が停止するので、給紙ジャムが発生した場合における損紙の枚数を減らすことができる。また、給紙ジャムが発生した場合にはシートの搬送が停止するので、給紙ジャムが発生することによってシートが塊になって搬送されることを抑制でき、シートの塊が搬送されることに起因する印刷機の破損を抑制することができる。
特開平6−191018号公報
従来の印刷機などに設けられるシート給送装置では、このように給紙センサなどの検出手段を設けて、その位置にシートが搬送されたかを検出することにより給紙ジャムを判定しているが、ジャム判定を給紙センサと経過時間のみで判定しているため、判定が不確かになる虞がある。つまり、特許文献1に記載の枚葉印刷機における給紙ジャムの検出装置では、積層されたシートを分離後にシートが給紙センサに到達するまでの経過時間を計測し、計測した経過時間と所定時間とを比較しているが、この所定時間は、予め設定される予想時間となっている。このため、この場合の給紙ジャムの判定では、シートの搬送時における実際のシートの移動量とは異なっているため、例えば、給紙ジャムは発生していないが何らの理由でシートを搬送する速度が低下し、給紙センサに到達する経過時間が所定時間より長くなった場合でも、給紙ジャムが発生したと判定される。このように、給紙ジャムの判定を給紙センサと経過時間のみで判定した場合には、判定が不確かになる虞がある。
これに対し、シートの移動量を検出して、検出した移動量と給紙センサまでの距離とによりシートが給紙センサに到達したかを判定した場合には、より正確に給紙ジャムが発生しているかを判定することができる。しかし、このようにシートの移動量を検出する場合、シートの搬送状況によっては、シートは移動中に通常の移動方向と反対方向に移動する虞がある。この場合、シートの正確な移動量を検出することができなくなる虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より正確に給紙ジャムを検出することができるシート給送装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明に係るシート給送装置は、シートに追従して回転する従動ローラと、前記従動ローラの回転が伝達されることにより前記シートの移動量を検出可能に設けられた移動量検出手段と、前記従動ローラが逆回転した際に前記移動量検出手段が前記シートの移動量を検出しなくなる範囲である不感帯範囲を設ける不感帯機構と、を備えることを特徴とする。
この発明では、シートに追従して回転する従動ローラの回転によってシートの移動量を検出する移動量検出手段を設けているため、シートの移動量を検出することができる。さらに、不感帯機構を設けているので、シートが通常の移動方向の反対方向に移動し、従動ローラが逆回転した場合には、所定の範囲内において移動量検出手段がシートの移動量を検出しないようすることができる。これにより、シートの移動量に基づいて給紙ジャムの判定をすることができると共に、シートが通常時の移動方向の反対方向に移動した場合における移動量の検出はしないので、シートの移動量検出時における正確性が低減することを抑制できる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
また、この発明に係るシート給送装置は、前記不感帯機構は、前記従動ローラの回転を前記移動量検出手段に伝達すると共にバックラッシュを有する複数の歯車により構成されており、前記不感帯範囲は、前記歯車のバックラッシュによって前記従動ローラの逆回転が前記移動量検出手段に伝達されなくなることにより設けられていることを特徴とする。
この発明では、従動ローラと移動量検出手段との間に複数の歯車を設け、従動ローラの回転は歯車を介して移動量検出手段に伝達可能に設けている。また、歯車はバックラッシュを有しているため、従動ローラが逆回転をした場合には、従動ローラの回転はバックラッシュによって吸収され、移動量検出手段には伝達されなくなる。即ち、不感帯範囲は、バックラッシュによって設けられている。従って、より確実に、シートが通常時の移動方向の反対方向に移動した場合における移動量を移動量検出手段で検出しないようにすることができる。また、従動ローラと移動量検出手段とは、複数の歯車によって連結されているため、シート近傍の空間が狭く、シートの近傍に移動量検出手段を設けられない場合でも、移動量検出手段は、シートから離れた位置に従動ローラの回転を伝達可能に設けることできる。これらの結果、より正確に給紙ジャムを検出することができると共に、移動量検出手段を設ける場合の容易性を向上させることができる。
また、この発明に係るシート給送装置は、前記不感帯機構は、前記従動ローラ側と前記移動量検出手段側とに分かれて形成されると共に互いに係合して前記従動ローラの回転を前記移動量検出手段に伝達し、且つ、係合時に前記従動ローラの回転方向における隙間を有する凸部と凹部とにより構成されており、前記不感帯範囲は、前記従動ローラの逆回転が前記凸部と前記凹部との隙間によって前記移動量検出手段に伝達されなくなることにより設けられていることを特徴とする。
この発明では、従動ローラの回転は、従動ローラ側と移動量検出手段側とに分かれて形成される凸部と凹部とが係合することにより移動量検出手段に伝達される。また、この凸部と凹部とは係合時に隙間を有して係合されるため、従動ローラが逆回転をした場合には、従動ローラの回転は、この隙間によって吸収され、移動量検出手段には伝達されなくなる。従って、より確実に、シートが通常時の移動方向の反対方向に移動した場合における移動量を移動量検出手段で検出しないようにすることができる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
また、この発明に係るシート給送装置は、さらに、前記移動量検出手段に対して前記移動量検出手段の回転軸方向の付勢力を与える付勢手段が備えられていることを特徴とする。
この発明では、移動量検出手段に付勢手段によって付勢力が与えられているため、不感帯機構によって不感帯範囲を設けた場合において従動ローラが逆回転をした場合に、移動量検出手段が回転することをより確実に抑制することができる。これにより、シートが通常の移動方向の反対方向に移動し、従動ローラが逆回転した場合に、より確実に所定の範囲内において移動量検出手段がシートの移動量を検出しないようすることができる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
本発明に係るシート給送装置は、より正確に給紙ジャムを検出することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明に係るシート給送装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本発明の実施例1に係るシート給送装置の説明図である。同図に示すシート給送装置1は、紙などのシート50を積載可能に設けられたシート積載台5を有しており、このシート積載台5には、略矩形状に形成された積載面6が設けられている。また、積載面6における一端部の近傍には、シート給送手段であるピックローラ11が位置している。このピックローラ11は、略円柱状の形状で形成されており、その中心軸が、積載面6の幅方向にほぼ平行になる向き、即ち、積載面6に沿いつつシート50の給送方向に直交する方向になる向きで設けられている。換言すると、積載面6は外端部分に4つの辺を有する略矩形状に形成されているが、ピックローラ11はこのうちの1辺の近傍に設けられており、その向きは、ピックローラ11の中心軸が、当該ピックローラ11が近傍に位置する辺の形成方向とほぼ平行になる向きで設けられている。
また、当該シート給送装置1の使用時におけるピックローラ11の上下方向の位置は、ピックローラ11の上端が、積載面6とほぼ同一平面上に位置するように配設されている。つまり、ピックローラ11は、シート給送装置1の使用時における上下方向において大部分が積載面6よりも下側に位置している。
また、ピックローラ11の近傍には、シート停止手段であるブレーキローラ12が設けられている。このブレーキローラ12は、ピックローラ11の上方側に、ピックローラ11に対向して設けられている。このブレーキローラ12は、ピックローラ11と同様に略円柱状の形状で形成されており、その向きは、略円柱状の形状の中心軸が、ピックローラ11の中心軸と平行になる向きで形成されている。また、当該シート給送装置1の使用時におけるブレーキローラ12の上下方向の位置は、ブレーキローラ12の下端が、積載面6とほぼ同一平面上に位置するように配設されている。
また、ブレーキローラ12におけるシート積載台5側の反対側の部分には、シート50の有無を検知するシート通過検知手段である給紙センサ35が設けられている。この給紙センサ35は、給紙センサ35の近傍まで給送されたシート50を、赤外線によって検出可能に設けられている。なお、給紙センサ35によるシート50の検出は、赤外線以外によって検出してもよく、例えば、超音波によって検出してもよい。
また、ピックローラ11とブレーキローラ12とにはモータ(図示省略)が接続されており、それぞれの中心軸を中心に回転可能に設けられている。回転可能に設けられるピックローラ11とブレーキローラ12とのうち、ピックローラ11の回転方向は、当該ピックローラ11の上端がシート積載台5側から給紙センサ35側に移動する方向になっている。また、ブレーキローラ12の回転方向は、当該ブレーキローラ12の下端が給紙センサ35側からシート積載台5側に移動する方向になっている。
図2は、図1に示すシート給送装置のピックローラを省略した説明図である。また、シート積載台5の近傍で、且つ、シート積載台5から見てピックローラ11(図1参照)が設けられている側には、従動ローラ15が設けられている。この従動ローラ15は、略円板状の形状で形成されており、その中心軸が、ピックローラ11と同様に積載面6の幅方向にほぼ平行になる向きで設けられている。即ち、従動ローラ15とピックローラ11とブレーキローラ12とは、中心軸が全てほぼ平行になる向きで設けられている。
さらに、当該シート給送装置1の使用時における従動ローラ15の上下方向の位置は、従動ローラ15の上端が、積載面6とほぼ同一平面上に位置するように配設されている。つまり、従動ローラ15は、シート給送装置1の使用時における上下方向において大部分が積載面6よりも下側に位置している。
また、このように設けられる従動ローラ15には、複数の歯車を有するギアユニット25が接続されており、さらに、このギアユニット25には、当該ギアユニット25を介して周知のロータリーエンコーダ20が、移動量検出手段として連結されている。
図3は、図2に示す従動ローラ、ギアユニット、ロータリーエンコーダの斜視図である。従動ローラ15、ギアユニット25及びロータリーエンコーダ20を詳しく説明すると、従動ローラ15は、歯車と一体に形成されており、この歯車は従動ローラギア17となっている。この従動ローラギア17は、当該従動ローラギア17の回転時における回転軸18が、従動ローラ15の中心軸16と同じ向きで形成されている。また、ギアユニット25は、複数の歯車、つまり複数にギア26を有しており、各ギア26の回転軸27は、従動ローラギア17の回転軸18と平行な向きとなり、ギア26が噛み合って配設されている。また、従動ローラギア17は、ギアユニット25が有する複数のギア26のうち、端部に位置する1つにギア26に噛み合っている。
また、ロータリーエンコーダ20は、回転軸21を中心として円周上に複数のスリットが形成された円板上の部分を有していると共に、回転軸21を中心に回転可能に設けられている。さらに、回転軸21方向における円板部分の両側には、発光ダイオードなどの発光手段(図示省略)と、フォトトランジスタなどの受光手段(図示省略)が設けられている。これにより、発光手段が発した光が、前記スリットを通過した場合には、受光手段で受光することができ、発光手段が発した光が円板部分におけるスリット以外の部分で遮断された場合には、受光部分で受光することができなくなる。このように、ロータリーエンコーダ20は、発光手段が発した光が回転時にスリットを通過したり遮断されたりして、受光手段で受光したり受光しなかったりすることにより、回転変位、または角速度に応じて電気的なパルス信号を発信可能に設けられている。このように設けられるロータリーエンコーダ20は、回転軸21が従動ローラギア17の回転軸18と平行な向きとなって設けられている。
また、ロータリーエンコーダ20は、従動ローラ15と同様に歯車と一体に形成されており、この歯車はロータリーエンコーダギア22となっている。このロータリーエンコーダギア22は、当該ロータリーエンコーダギア22の回転時における回転軸23が、ロータリーエンコーダ20の回転軸21と同じ向きで形成されている。また、ロータリーエンコーダギア22は、従動ローラギア17と同様にギアユニット25が有する複数のギア26のうち、端部に位置する1つにギア26に噛み合っており、従動ローラギア17が噛み合うギア26の反対側の端部に位置するギア26と噛み合っている。つまり、従動ローラギア17とロータリーエンコーダギア22とは、ギアユニット25が有する複数のギア26を介して連結されている。
図4は、図2のA−A矢視図であり、従動ローラ、ギアユニット及びロータリーエンコーダの説明図である。また、実施例1に係るシート給送装置1には、ロータリーエンコーダ20に対してロータリーエンコーダ20の回転軸21方向の付勢力を与える付勢手段であるバネ30が備えられている。このバネ30は、ロータリーエンコーダ20と、当該ロータリーエンコーダ20を支持する支持部40との間に位置して、一端がロータリーエンコーダ20に接触し、他端が支持部40に接触して双方に回転軸23方向の付勢力を与える圧縮バネとして設けられている。なお、この支持部40は、当該シート給送装置1を構成する静止部材となっており、ロータリーエンコーダ20を支持する軸受として設けられている。
この実施例1に係るシート給送装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。実施例1に係るシート給送装置1でシート50を給送する際には、シート50をシート積載台5の積載面6に積載する。この状態で、ピックローラ11やブレーキローラ12に接続されているモータを作動させることにより、ピックローラ11やブレーキローラ12は回転する。このうちピックローラ11は、上端が積載面6とほぼ同一平面状に位置しているため、積載面6にシート50を積載した場合には、積載されたシート50のうち、最も下側に位置するシート50の下側の面がピックローラ11に接触する。このため、ピックローラ11が回転した場合には、この回転によってピックローラ11が接触しているシート50は移動する。この移動方向は、ピックローラ11の回転方向が、当該ピックローラ11の上端がシート積載台5側から給紙センサ35側に移動する方向になっているため、シート50はこのように回転するピックローラ11に従って、積載面6から給紙センサ35の方向に移動する。
また、このようにシート50が移動した場合、シート50同士に摩擦力により、ピックローラ11に接触しているシート50以外のシート50も、1枚または複数枚が、ピックローラ11に接触しているシート50の移動に伴って同じ方向に移動する。即ち、ピックローラ11が回転することにより、ピックローラ11に接触しているシート50が移動した場合、このシート50の上側に積載されるシート50のうちの一部も、ピックローラ11に接触しているシート50の移動に伴って同じ方向に移動するが、ピックローラ11の上方にはブレーキローラ12が位置している。このため、このシート50はブレーキローラ12に接触する。
ここで、ブレーキローラ12は、下端がほぼ同一平面状に位置しており、また、ブレーキローラ12の回転方向は、当該ブレーキローラの下端が給紙センサ35側からシート積載台5側に移動する方向に回転している。つまり、ブレーキローラ12は、ピックローラ11に対向する側の面である下端側の面が、ピックローラ11の上端の移動方向の反対方向に移動する方向に回転している。
従って、ピックローラ11が接触しているシート50の移動に伴ってこのシート50の上側に積載されているシート50も同じ方向に移動してブレーキローラ12に接触した場合、ブレーキローラ12に接触したシート50は、ブレーキローラ12の回転によって移動が停止する。このため、ピックローラ11が接触しているシート50のみが給紙センサ35の方向に移動する。
このように、ピックローラ11が接触しているシート50が給紙センサ35の方向に移動し、ピックローラ11から離れた場合には、ピックローラ11は、このシート50のすぐ上側に位置していたシート50の下側面から当該シート50に接触し、再び上記の作用を行なう。このように、これらの作用を繰り返すことにより、シート50は1枚ずつ給送方向に給紙される。
シート積載台5に積載されたシート50は、ピックローラ11とブレーキローラ12との回転により1枚ずつ給紙方向に移動して給紙されるが、シート積載台5の近傍におけるピックローラ11が設けられている側には、従動ローラ15が位置している。この従動ローラ15は、ピックローラ11と同様に上端が積載面6と同一平面状に位置しているため、シート50が給送される場合には、シート50の下側の面からシート50に接触する。
この従動ローラ15には、モータなどによる回転力や静止力が作用していないため、下側の面から接触するシート50が給送されることにより移動する場合には、このシート50に追従して回転する。このように従動ローラ15が回転した場合、従動ローラ15には従動ローラギア17が一体に形成されているため、従動ローラギア17も回転する。また、この従動ローラギア17は、ギアユニット25が有するギア26と噛み合っているため、従動ローラギア17が回転した場合には、従動ローラギア17と噛み合っているギアユニット25のギア26に回転が伝達される。
このように、従動ローラギア17からギアユニット25のギア26に回転が伝達された場合、この回転はギアユニット25が有するギア26間で伝達され、ギアユニット25が有する複数のギア26は、全て回転する。また、ギアユニット25が有するギア26は、ロータリーエンコーダ20と一体に形成されているロータリーエンコーダギア22と噛み合っているため、ギアユニット25が有するギア26の回転は、ロータリーエンコーダギア22に伝達され、ロータリーエンコーダギア22は、ロータリーエンコーダ20と共に回転する。
このロータリーエンコーダ20は、回転した際に回転変位に応じて電気的なパルス信号を発信可能に設けられているため、ロータリーエンコーダ20が回転した場合、当該ロータリーエンコーダ20から発信されるパルス信号を検出することにより、回転変位を検出することができる。ロータリーエンコーダ20は、このように回転変位を検出可能に設けられているが、ロータリーエンコーダ20の回転は、従動ローラ15の回転がギアユニット25を介して伝達されたものである。
さらに、従動ローラ15の回転は、従動ローラ15が接触するシート50が移動することによる回転となっている。このため、ロータリーエンコーダ20の回転時の回転変位は、シート50の移動量に対応しており、ロータリーエンコーダ20の回転変位を検出することにより、シート50の移動量を検出することができる。従って、ロータリーエンコーダ20は、従動ローラ15の回転が伝達されることにより、シート50の移動量を検出可能に設けられている。
また、ピックローラ11が回転することにより給送されるシート50の移動方向には、給紙センサ35が設けられている。このため、シート50が給送方向に移動することにより給紙センサ35が設けられている位置に到達した場合には、給紙センサ35はシート50を検出する。このように、ロータリーエンコーダ20はシート50の移動量を検出し、給紙センサ35はシート50の有無を検出するため、双方の検出結果よりシート50の詰まりである給紙ジャムを検出する。
つまり、給紙ジャムが発生した場合には、ピックローラ11でシート50を移動させた場合でも、給紙センサ35が配設されている位置までシート50は移動しなくなるので、この場合には、給紙ジャムが発生したと判定することができる。具体的には、ロータリーエンコーダ20でシート50の移動量を検出し、シート50を所定量移動させるまでの間に給紙センサ35がシート50を検出した場合には、給紙ジャムは発生していないと判定する。これに対し、ロータリーエンコーダ20でシート50の移動量を検出し、シート50を所定量移動させるまでの間に給紙センサ35がシート50を検出しない場合には、シート50は正常に移動しておらず、給紙ジャムが発生していると判定する。
給紙ジャムは、このように給紙センサ35とロータリーエンコーダ20との検出結果より判定するが、このうちロータリーエンコーダ20は、当該ロータリーエンコーダ20の回転方向におけるいずれの方向に回転した場合でも、同じようにパルス信号を発信する。このため、例えば、従動ローラ15がロータリーエンコーダ20に直結しており、従動ローラ15の回転がそのままロータリーエンコーダ20に伝達される場合には、従動ローラ15が接触しているシート50が通常の給送方向の反対方向に移動した場合に、ロータリーエンコーダ20は、シート50が通常の給送方向に移動している場合と同様なパルス信号を発信してしまう。この場合、シート50の正確な移動量を検出できなくなる。
図5は、実施例1に係るシート給送装置においてシートが給送方向の反対方向に移動した場合の説明図である。ロータリーエンコーダ20が従動ローラ15に直結している場合には、このようにシート50の移動方向に関わらず、ロータリーエンコーダ20は同じようにパルス信号を発信するが、実施例1に係るシート給送装置1では、従動ローラ15とロータリーエンコーダ20との間には、ギアユニット25が介在している。このため、従動ローラ15の回転は、ギアユニット25を介してロータリーエンコーダ20に伝達されるが、ギアユニット25は複数のギア26が組み合わされているため、バックラッシュを有している。
つまり、ギア26を噛み合せた場合、ギア26は回転方向におけるガタを有して噛み合わされるが、このガタがバックラッシュとなる。このようなバックラッシュは、ギア26の回転方向が変化する場合に、ガタとなって発生する。このため、シート50が給送方向に移動している場合には、従動ローラ15からギアユニット25を介してロータリーエンコーダ20に伝達される回転の回転方向は一定であるため、バックラッシュによるガタは生じない。従って、従動ローラ15の回転がギアユニット25を介してロータリーエンコーダ20に伝達されることにより検出されるシート50の移動量は、正確に検出される。
これに対し、シート50が通常の給送方向の反対方向である逆送方向に移動した場合には、シート50に追従して回転する従動ローラ15は、シート50が通常の給送方向に移動している場合における回転方向の反対方向に回転する。つまり、従動ローラ15は逆回転する。このように、従動ローラ15が逆回転した場合、ギアユニット25が有する各ギア26間、ギアユニット25が有するギア26と従動ローラギア17、ギアユニット25が有するギア26とロータリーエンコーダギア22との間のバックラッシュによってガタが生じる。
また、このバックラッシュによるガタの大きさは、1つのギアを基準にした場合には、複数のギアのバックラッシュは積算される。具体的には、実施例1に係るシート給送装置1のように、ギアユニット25が3つのギア26を有している場合において、ロータリーエンコーダギア22を基準にした場合には、ロータリーエンコーダギア22から離れるに従って、バックラッシュは大きくなる。つまり、互いに噛み合うギア間のバックラッシュの大きさを、ロータリーエンコーダギア22からギアユニット25が有する3つのギア26、さらに、従動ローラギア17に向かうに従って、θ1、θ2、θ3、θTとした場合、θ1からθTに向かうに従ってバックラッシュは大きくなる。
このように、ロータリーエンコーダギア22を基準にした場合、バックラッシュはロータリーエンコーダギア22から離れるに従って積算されるため、θ1からθTに向かうに従って、バックラッシュの角度は大きくなる。このため、ロータリーエンコーダギア22が逆回転しないようにした場合でも、従動ローラギア17は大きな角度で逆回転することができる。
即ち、従動ローラ15は、ロータリーエンコーダ20が通常の回転方向の反対方向に回転しないようにした場合でも、大きな角度で逆回転することができる。従って、従動ローラ15が接触しているシート50が逆送方向に移動し、従動ローラ15が逆回転した場合でも、ロータリーエンコーダ20は回転しないので、シート50の移動量は検出しなくなる。
このように、従動ローラ15が逆回転した際にロータリーエンコーダ20がシート50の移動量を検出しなくなる範囲は、不感帯範囲となっている。即ち、ロータリーエンコーダ20を停止させた際に、従動ローラ15が逆回転可能な範囲であるθTが、不感帯範囲となる。換言すると、不感帯範囲は、ギアのバックラッシュによって従動ローラ15の逆回転がロータリーエンコーダ20に伝達されなくなることにより設けられている。このように、ギアユニット25は、従動ローラ15の回転をロータリーエンコーダ20に伝達すると共に、バックラッシュを有する複数のギア26により構成されることにより不感帯範囲を設ける不感帯機構となっている。
また、ロータリーエンコーダ20は、支持部40との間に設けられるバネ30の付勢力により、より逆回転し難くなっているので、シート50が逆送方向に移動した場合でもロータリーエンコーダ20は逆回転し難くなっている。このため、ロータリーエンコーダ20は、逆送方向に移動するシート50の移動量は検出し難くなっている。
以上のシート給送装置1は、シート50に追従して回転する従動ローラ15の回転によってシート50の移動量を検出するロータリーエンコーダ20を設けているため、シート50の移動量を検出することができる。さらに、不感帯機構を設けているので、シート50が通常の移動方向の反対方向である逆送方向に移動し、従動ローラ15が逆回転した場合には、所定の範囲内においてロータリーエンコーダ20がシート50の移動量を検出しないようすることができる。これにより、シート50の移動量に基づいて給紙ジャムの判定をすることができると共に、シート50が逆送方向に移動した場合における移動量の検出はしないので、シート50の移動量検出時における正確性が低減することを抑制できる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
また、従動ローラ15とロータリーエンコーダ20との間に複数のギア26を設け、従動ローラ15の回転はギアを介してロータリーエンコーダ20に伝達可能に設けている。また、ギアはバックラッシュを有しているため、従動ローラ15が逆回転をした場合には、従動ローラ15の回転はバックラッシュによって吸収され、ロータリーエンコーダ20には伝達されなくなる。即ち、不感帯範囲は、バックラッシュによって設けられている。従って、より確実に、シート50が逆送方向に移動した場合における移動量をロータリーエンコーダ20で検出しないようにすることができる。
また、従動ローラ15とロータリーエンコーダ20とは、複数のギアによって連結されているため、シート50近傍のスペースが狭く、シート50の近傍にロータリーエンコーダ20を設けられない場合でも、ロータリーエンコーダ20は、シート50から離れた位置に従動ローラ15の回転を伝達可能に設けることできる。これらの結果、より正確に給紙ジャムを検出することができると共に、ロータリーエンコーダ20を設ける場合の容易性を向上させることができる。
また、ロータリーエンコーダ20にバネ30によって付勢力が与えられているため、不感帯機構であるギアユニット25によって不感帯範囲を設けた場合において従動ローラ15が逆回転をした場合に、ロータリーエンコーダ20が回転することをより確実に抑制することができる。これにより、シート50が逆送方向に移動し、従動ローラ15が逆回転した場合に、より確実に所定の範囲内においてロータリーエンコーダ20がシート50の移動量を検出しないようすることができる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
本実施例2に係るシート給送装置は、実施例1に係るシート給送装置と略同様の構成であるが、不感帯機構が凸部と凹部とにより構成されている点に特徴がある。他の構成は実施例1と同様なので、その説明を省略するとともに、同一の符号を付す。図6は、本発明の実施例2に係るシート給送装置の要部概略図である。同図に示すシート給送装置60は、実施例1に係るシート給送装置1と同様にピックローラ11とブレーキローラ12とを有しており、シート50を積載可能なシート積載台5を備えている。また、ピックローラ11及びブレーキローラ12から見て、シート積載台5が位置している側の反対方向側には、給紙センサ35が設けられている。さらに、この実施例2に係るシート給送装置60では、実施例1に係るシート給送装置1と同様に、シート積載台5の近傍で、且つ、シート積載台5から見てピックローラ11が設けられている側には、従動ローラ65が設けられている。
図7は、図6のB−B矢視図である。図8は、従動ローラ及びロータリーエンコーダの斜視図である。図9は、図7のC−C断面図である。図10は、図9のD−D断面図である。また、実施例2に係るシート給送装置60では、実施例1に係るシート給送装置1とは異なる形態でロータリーエンコーダ70が設けられている。このロータリーエンコーダ70は、略円柱形の形状でロータリーエンコーダ70の回転軸71方向に形成されたシャフト75が接続されており、シャフト75とロータリーエンコーダ70とは、一体に形成されている。つまり、ロータリーエンコーダ70は、略円柱形の形状で形成されたシャフト75の一端に接続されている。
また、このシャフト75の他端側には、従動ローラ65が位置している。これらのシャフト75と従動ローラ65との接続は、従動ローラ65に、当該従動ローラ65を貫通する接続穴67が形成されており、シャフト75が接続穴67に差し込まれることにより接続されている。このように従動ローラ65にシャフト75が接続された状態における従動ローラ65とロータリーエンコーダ70との向きは、従動ローラ65の中心軸66とロータリーエンコーダ70の回転軸71とが同一直線上になる向きで形成されている。
また、シャフト75と接続穴67には、互いに係合可能な凸部77と凹部78とが形成されている。このうち、凸部77はシャフト75に形成されており、シャフト75における接続穴67に差し込まれる部分付近に、シャフト75の径方向に突出して形成されている。また、凹部78は、接続穴67の径方向における外方に凹む形状で形成されている。即ち、凹部78は、接続穴67の一部が切り欠かれて形状で形成されている。また、これらの凸部77と凹部78とは、シャフト75や従動ローラ65の回転方向における凸部77の幅よりも、凹部78の幅の方が大きくなっている。このため、シャフト75が接続穴67に差し込まれ、凸部77が凹部78に入り込んで係合した状態では、凸部77と凹部78とは、従動ローラ65の回転方向における隙間を有している。
この実施例2に係るシート給送装置60は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。実施例2に係るシート給送装置60でシート50を給送する場合には、実施例1に係るシート給送装置1でシート50を給送する場合と同様に、ピックローラ11とブレーキローラ12との対向する面が、互いに反対方向に向かう向きで双方を回転させる。これにより、シート積載台5の積載面6に積載されたシート50は、1枚ずつ給送される。また、従動ローラ65は、このように給送されるシート50に接触し、シート50に追従して回転する。
従動ローラ65が回転した場合には、従動ローラ65の接続穴67に形成される凹部78がシャフト75の凸部77に係合し、凹部78から凸部77に対して従動ローラ65の回転時における力を伝達することにより、従動ローラ65の回転をシャフト75に伝達する。
ここで、凸部77と凹部78とは、従動ローラ65の回転方向における隙間を有しているが、凹部78から凸部77に対して従動ローラ65の回転時における力を伝達する場合には、回転方向における上流側から回転方向の力を伝達する。このため、凸部77と凹部78とは、回転方向における上流側が当接し、凸部77と凹部78との隙間は、回転方向における凸部77の下流側に位置する。
このように従動ローラ65から回転が伝達されるシャフト75は、ロータリーエンコーダ70と一体に形成されているため、シャフト75が回転することにより、ロータリーエンコーダ70も回転する。これにより、従動ローラ65が接触するシート50の移動に伴って回転する従動ローラ65の回転がロータリーエンコーダ70に伝達されるので、ロータリーエンコーダ70の回転変位を検出することにより、シート50の移動量を検出することができる。
また、シート50の給送方向には給紙センサ35が設けられているため、実施例1に係るシート給送装置1と同様に、ロータリーエンコーダ70でシート50の移動量を検出し、給紙センサ35でシート50の有無を検出することにより、給紙ジャムを検出することができる。
また、実施例2に係るシート給送装置60でも、実施例1に係るシート給送装置1と同様にシート50の移動量を検出するために、ロータリーエンコーダ70を用いているので、実施例2に係るシート給送装置60でも不感帯範囲を設けている。
図11は、実施例2に係るシート給送装置においてシートが給送方向の反対方向に移動した場合の説明図である。シート50が給送方向の反対方向である逆送方向に移動した場合には、シート50の移動に追従して回転する従動ローラ65は逆回転する。従動ローラ65が逆回転をする場合、従動ローラ65の接続穴67に形成される凹部78も従動ローラ65と同様に逆回転方向に回転するが、この凹部78と係合すると凸部77との間には、従動ローラ65の回転方向における隙間を有している。
また、この隙間は、従動ローラ65が通常の回転方向に回転している場合には、回転方向における凸部77の下流側に位置しているが、従動ローラ65が逆回転をした場合、この隙間が小さくなる方向に凹部78は回転する。
即ち、通常の回転方向に回転している従動ローラ65が逆回転をした場合、隙間は従動ローラ65の逆回転の方向における上流側に位置しているが、凹部78が逆回転方向に回転することにより、この隙間が小さくなり、反対に、逆回転の方向における凸部77の下流側に隙間ができる。このため、凹部78と凸部77とは、従動ローラ65の回転方向において接触することなく、凹部78及び凹部78が形成される従動ローラ65は逆回転をする。従って、従動ローラ65が逆回転をした場合は、逆回転の方向における凸部77の上流側に位置する隙間が無くなり、凹部78と凸部77とが当接するまで、従動ローラ65の回転による力が凸部77に伝達されることなく、従動ローラ65は逆回転をする。
このように、シート50が給紙方向に移動することにより回転する従動ローラ65が、シート50が逆送方向に移動することにより逆回転した場合には、凹部78と凸部77とが逆回転の方向において当接するまで範囲内ではシャフト75は回転しないため、ロータリーエンコーダ70も回転しなくなる。従動ローラ65の回転は、隙間を有する凹部78と凸部77とによりシャフト75を介してロータリーエンコーダ70に伝達されるため、従動ローラ65が逆回転をした場合、所定の範囲内ではロータリーエンコーダ70は回転しないが、この範囲はディレイ範囲θDとなっている。このディレイ範囲θDは、ロータリーエンコーダ70は回転しない範囲であるため、シート50の移動量を検出しない範囲でもある。このため、ディレイ範囲θDは、不感帯範囲として設けられる。換言すると、不感帯範囲であるディレイ範囲θDは、従動ローラ65の逆回転が凸部77と凹部78との隙間によってロータリーエンコーダ70に伝達されなくなることにより設けられている。
また、これらのように、従動ローラ65側に形成される凹部78と、ロータリーエンコーダ70側であるシャフト75に形成される凸部77とは、従動ローラ65側とロータリーエンコーダ70側とに分かれて形成されると共に、互いに係合して従動ローラ65の回転をロータリーエンコーダ70に伝達する。さらに、この凹部78と凸部77とは、係合時に従動ローラ65の回転方向における隙間を有することにより不感帯範囲を設ける不感帯機構となっている。
以上のシート給送装置60は、従動ローラ65の回転は、従動ローラ65側とロータリーエンコーダ70側とに分かれて形成される凸部77と凹部78とが係合することによりロータリーエンコーダ70に伝達される。また、この凸部77と凹部78とは係合時に隙間を有して係合されるため、従動ローラ65が逆回転をした場合には、従動ローラ65の回転は、この隙間によって吸収され、ロータリーエンコーダ70には伝達されなくなる。従って、より確実に、シート50が逆送方向に移動した場合における移動量をロータリーエンコーダ70で検出しないようにすることができる。この結果、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
また、係合時に隙間を有する凸部77と凹部78とにより不感帯範囲を設けているので、従動ローラ65が逆回転した際にロータリーエンコーダ70がシート50の移動量を検出しなくなる範囲である不感帯範囲を設ける不感帯機構を容易に設けることができる。この結果、正確に給紙ジャムを検出する構造を容易に設けることができる。
なお、上記の説明では、従動ローラ65に形成される凹部78と、ロータリーエンコーダ70側のシャフト75に形成される凸部77とは、1組が設けられているが、凹部78と凸部77とは、複数の組を設けてもよい。また、凹部78は従動ローラ65に形成されており、凸部77はロータリーエンコーダ70側のシャフト75に形成されているが、凹部78はロータリーエンコーダ70側に形成し、凸部77は従動ローラ65側に形成してもよい。凸部77と凹部78とは、係合時に従動ローラ65の回転をロータリーエンコーダ70に伝達することができ、且つ、係合時に従動ローラ65の回転方向における隙間を有していれば、その数や設けられる部位は問わない。
また、実施例1に係るシート給送装置1では、ロータリーエンコーダ20に対してロータリーエンコーダ20の回転軸21方向の付勢力を与える付勢手段であるバネ30が備えられているが、このような付勢手段は、実施例2に係るシート給送装置60で設けてもよい。実施例2に係るシート給送装置60で、ロータリーエンコーダ70に付勢力を与えるバネ30などの付勢手段を設けた場合でも、実施例1に係るシート給送装置1と同様に、従動ローラ65が逆回転をした場合に、ロータリーエンコーダ70が回転し難くなる。これにより、シート50が逆送方向に移動し、従動ローラ65が逆回転した場合に、より確実にロータリーエンコーダ70がシート50の移動量を検出しないようすることができるので、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
また、上述した説明では、シート50を給送する手段としてピックローラ11とブレーキローラ12とを備えているが、シート50を給送する手段は、これら以外のものを用いてもよい。シート50を給送する手段に関わらず、シート50の給送時にシート50に追従して回転する従動ローラ15、65を設け、さらに不感帯機構を備えてロータリーエンコーダ20、70などの移動量検出手段を設けることにより、シート50の給送時の移動量は検出しつつ、逆送時には移動量を検出しないようにすることができる。これにより、より正確に給紙ジャムを検出することができる。
以上のように、本発明に係るシート給送装置は、給紙ジャムを検出する場合に有用であり、特に、給紙ジャムを検出する際にシート移動量も用いて判定する場合に適している。
本発明の実施例1に係るシート給送装置の説明図である。 図1に示すシート給送装置のピックローラを省略した説明図である。 図2に示す従動ローラ、歯車ユニット、ロータリーエンコーダの斜視図である。 図2のA−A矢視図であり、従動ローラ、ギアユニット及びロータリーエンコーダの説明図である。 実施例1に係るシート給送装置においてシートが給送方向の反対方向に移動した場合の説明図である。 本発明の実施例2に係るシート給送装置の要部概略図である。 図6のB−B矢視図である。 従動ローラ及びロータリーエンコーダの斜視図である。 図7のC−C断面図である。 図9のD−D断面図である。 実施例2に係るシート給送装置においてシートが給送方向の反対方向に移動した場合の説明図である。
符号の説明
1、60 シート給送装置
5 シート積載台
6 積載面
11 ピックローラ
12 ブレーキローラ
15、65 従動ローラ
16、66 中心軸
17 従動ローラギア
18 回転軸
20、70 ロータリーエンコーダ
21、71 回転軸
22 ロータリーエンコーダギア
23 回転軸
25 ギアユニット
26 ギア
27 回転軸
30 バネ
35 給紙センサ
40 支持部
50 シート
67 接続穴
75 シャフト
77 凸部
78 凹部

Claims (2)

  1. シートに追従して回転する従動ローラと、
    前記従動ローラの回転が伝達されることにより前記シートの移動量を検出可能に設けられた移動量検出手段と、
    前記従動ローラが逆回転した際に前記移動量検出手段が前記シートの移動量を検出しなくなる範囲である不感帯範囲を設ける不感帯機構と、
    を備え
    前記不感帯機構は、前記従動ローラの回転を前記移動量検出手段に伝達すると共にバックラッシュを有する複数の歯車により構成されており、
    前記不感帯範囲は、前記歯車のバックラッシュによって前記従動ローラの逆回転が前記移動量検出手段に伝達されなくなることにより設けられていることを特徴とするシート給送装置。
  2. さらに、前記移動量検出手段に対して前記移動量検出手段の回転軸方向の付勢力を与える付勢手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
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