JP4772631B2 - 二次元コード音声化装置、二次元コード音声化方法およびプログラム - Google Patents

二次元コード音声化装置、二次元コード音声化方法およびプログラム Download PDF

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本発明は、二次元コード音声化装置および二次元コード音声化方法に関し、特に、ドットマトリックス式の二次元コードに記号化された情報を処理して音声出力を含む様々な態様で出力する二次元コード音声化装置、二次元コード音声化方法およびプログラムに関する。
従来、記号情報装置としては、例えば特許文献1に記載されているように、予め記憶情報をホスト装置に記録させておき、一次元バーコードに記録呼び出し機能の役目を持たせて、記憶情報を音声にて出力させるシステムや、特許文献2に記載されているように、バーコードから読み取ったデータを音声にて送信する携帯端末装置は知られていた。
また、特許文献3に記載されているように、マトリックス式二次元コードを読み取らせて、記号のデータをテキスト文書データに変換する装置および方法も知られていた。
しかしながら、単独の装置本体で、ドットマトリックス式二次元コードを読み込んでデコード処理し、規則音声合成処理部を介して内蔵スピーカから音声出力させるとともに、点字プリンタ用のデータを併せて出力することまではできなかった。
特開平7−214939号公報 特開平7−182379号公報 特開平7−175883号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドットマトリックス式二次元コードを読み取り、読み取ったコード情報を処理して視覚、聴覚、触覚のいずれからも利用可能な形態で出力できる二次元コード音声化装置、二次元コード音声化方法およびプログラムを提供することにある。
本発明は、以下の手段により上記課題の解決を図る。
即ち、本発明の第1の態様によれば、
テキスト文書を含む第1の情報が記号化されて記録された第1の二次元コードの画像データをデコード処理して得られた被デコード処理データの入力を受け、上記被デコード処理データから音声波形信号を作成するための中間的なデータである音素コード列データを生成する音素コード列データ生成手段と、上記音素列コードデータを処理して音声波形データを作成する規則音声合成処理手段と、上記音素コード列データを処理して点字データを作成する点訳手段と、上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力する出力制御手段と、を備える二次元コード音声化装置が提供される。
上記二次元コード音声化装置によれば、上記音素コード列データを処理して点字データを作成する点訳手段と、上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力する出力制御手段と、を備えるので、二次元コードにコード化された情報を聴覚もしくは触覚、または聴覚および触覚を介して選択的に取得することができる。
上記二次元コード音声化装置は、上記被デコード処理データからテキストデータを作成するテキストデータ作成手段をさらに備え、上記出力制御手段は、上記テキストデータと上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力すると良い。これにより、二次元コードの情報を聴覚、触覚および視覚の任意の組み合わせを介して取得することができる。
上記出力制御手段は、上記音声波形データ、上記点字データまたは上記テキストデータのデータ形式をそれぞれの出力装置の仕様に適合させるための接続制御データを含む第2の情報が記号化された第2の二次元コードの画像データをデコード処理して得られた出力制御信号の入力を受け、上記出力制御信号に基づいて上記音声波形データ、上記点字データまたは上記テキストデータのデータ形式を変更することが望ましい。これにより、データ形式の設定・調整を非常に容易に実現することができる。
上記二次元コード音声化装置は、上記被デコード処理データを格納する複数の記憶領域を有する記憶手段をさらに備えると良い。これにより、複数の二次元コードから得られた上記被デコード処理データを一括して処理することが可能になる。
上記二次元コード音声化装置は、上記画像データをデコード処理して上記被デコード処理データを出力するデコード手段と、上記音声波形データの入力を受けて上記テキスト文書を音声出力する音声出力手段とをさらに備えることが好ましい。
また、上記二次元コード音声化装置は、上記第1の二次元コードまたは上記第2の二次元コードを撮像して上記画像データを出力する撮像手段をさらに備えると好適である。
本発明の好適な実施態様において、上記撮像手段は、上記二次元コードを受け入れる開口部が設けられ、この開口部に近接した位置に配設された光源と、この光源を覆うように配設された光拡散用レンズとを有する照明機構と、上記照明機構の上記開口部に対向する位置に設けられて上記二次元コードを撮像する撮像素子とを備え、上記光拡散用レンズは、磨りガラスをなすようにその表面が加工され、上記照明機構は、少なくとも上記光源から撮像素子の取り付け位置に至るまで延在して設けられて上記光源からの光を上記開口部に均一に照射されるための乱反射用材料が内周面に設けられた筒状の乱反射部材をさらに有する。上記撮像素子は、例えばCCD素子やCMOS等のイメージセンサである。
また、本発明の第2の態様によれば、
テキスト文書を含む第1の情報が記号化されて記録された第1の二次元コードを撮像して第1の画像データを出力する二次元コード撮像過程と、上記第1の画像データをデコード処理して被デコード処理データを出力するデコード過程と、上記被デコード処理データから音声波形信号を作成するための中間的なデータである音素コード列データを生成する音素コード列データ生成過程と、上記音素列コードデータを処理して音声波形データを作成する規則音声合成処理過程と、上記音素コード列データを処理して点字データを作成する点訳過程と、上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力する出力制御過程と、を備える二次元コード音声化方法が提供される。
上記二次元コード音声化方法によれば、上記音素コード列データを処理して点字データを作成する点訳過程と、上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力する出力制御過程と、を備えるので、二次元コードにコード化された情報を聴覚もしくは触覚、または聴覚および触覚を介して選択的に取得することが可能になる。
上記二次元コード音声化方法は、上記被デコード処理データからテキストデータを作成するテキストデータ作成過程をさらに備え、上記出力制御過程は、上記テキストデータと上記音声波形データと上記点字データのうち少なくとも一つを選択的に出力することが望ましい。これにより、二次元コードの情報を聴覚、触覚および視覚の任意の組み合わせを介して取得することができる。
上記二次元コード撮像過程は、上記音声波形データ、上記点字データまたは上記テキストデータのデータ形式をそれぞれの出力装置の仕様に適合させるための接続制御データを含む第2の情報が記号化された第2の二次元コードを撮像して第2の画像データを出力する過程を含み、上記デコード過程は、上記第2の画像データをデコード処理して接続制御信号を出力する過程を含み、上記出力制御過程は、上記出力制御信号に基づいて上記音声波形データ、上記点字データまたは上記テキストデータのデータ形式を変更する過程を含むことが好ましい。これにより、データ形式の設定・調整を非常に容易に実現することができる。
また、本発明の第3の態様によれば、上述した二次元コード音声化方法をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。これにより、本発明にかかる二次元コード音声化方法を汎用のコンピュータを用いて実現することができる。
本発明は、以下の効果を奏する。
即ち、本発明の第1の態様によれば、二次元コードにコード化された情報を視覚・聴覚・触覚の多様な態様で利用可能にする二次元コード音声化装置が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、二次元コードの情報を視覚・聴覚・触覚の多様な態様で利用可能にする二次元コード音声化方法が提供される。
また、本発明の第3の態様によれば、上述した効果を奏する二次元コード音声化方法を汎用のコンピュータを用いて実現することができる。
以下、本発明の実施の形態のいくつかについて図面を参照しながら説明する。
(1)二次元コード音声化装置の実施の一形態
図1は、本発明にかかる二次元コード音声化装置の実施の一形態を示すブロック図である。本実施形態の二次元コード音声化装置の特徴は、二次元コードにコード化されたバイナリデータをデコードして音声出力することに加え、とテキストデータと点字データをも出力可能であり、記号化された情報を視覚、聴覚および触覚の多様な形態で利用可能にする点にある。
図1に示す二次元コード音声化装置20は、操作部62と、マイクロコントローラ30と、撮像部70と、画像メモリ80と、メモリ28と、D/Aコンバータおよび増幅器82と、スピーカ58と、出力ポート84とを備える。操作部62は、マイクロコントローラ30に接続され、撮像部70は、マイクロコントローラ30と画像メモリ80に接続される。スピーカ58は、D/Aコンバータおよび増幅器82に接続される。マイクロコントローラ30と画像メモリ80とメモリ28とD/Aコンバータおよび増幅器82と出力ポート84とは、バスBUSに共通に接続される。
メモリ28は、二次元コード音声化装置20を動作させるためのプログラムやデコードされた二次元コード情報などの各種データを格納する他、マイクロコントローラ30が各種のデータ処理を実行するためのワークエリアをも提供する。メモリ28は、複数の記憶領域を有しており、デコードされた二次元コード情報を複数格納して一括処理が可能な形態になっている。また、上記プログラムには、本発明にかかる二次元コード音声化方法をマイクロコントローラ30に実行させるためのプログラムが含まれる。また、各種のデータには、二次元コードにコード化されたテキスト文書を音声出力するときの複数の音質要素のデータと、音素コード列データと点字コードとを対応させた点字コード変換テーブルが含まれる。ここで、音質要素とは、例えば声の種類(男または女)、音程(高音、中音、低音)および音量(大・中・小)等である。
操作部62は、二次元コード音声化装置20を操作するための各種のスイッチ(図示せず)を含み、これにより様々な設定をユーザが選択できるようになっている。これらの設定には、二次元コードの読み出し開始や音声出力の中断、再開、早送り等の他、テキストデータの出力要求や点字データの出力要求、またはこれらの複数の組み合わせが含まれる。操作部62のスイッチの状態は、マイクロコントローラ30により読み出される。
マイクロコントローラ30は、メモリ28に格納されたプログラムとユーザによる操作部62の操作に従って装置全体を動作させる。マイクロコントローラ30のより具体的な構成については、後に詳述する。
撮像部70は、マイクロコントローラ30の指令に従って、二次元コードの画像を読み取る。撮像部70の具体的構成を図2および図3を参照しながら説明する。図2は、撮像部70の側面図であり、図3は、図2のA−A線に沿って撮像部70を切断した場合の上面図である。図2および図3に示すように、撮像部70は、CCDカメラ等の撮像素子72と照明機構とを備える。撮像部70の照明機構は、内周面に拡散板75が貼り付けられた筒74と、筒74の底面に設けられた原稿挿入部78と、筒74の各側面部における原稿挿入部78の近傍領域に取り付けられ筒の内部を照明するLED等の光源LSと、光源LSの発光部分を覆うカマボコ型レンズL2とを含む。原稿挿入部78には、スリット76が設けられている。本実施形態において、原稿D上に二次元コードが印刷される位置は予め決められており、この原稿Dをこのスリット76に特定の方法に挿入すると、二次元コードの部分が撮像素子72の視野に収まるように設計されている。カマボコ型レンズL2の表面は、すりガラス処理が施され、これにより原稿に光源の像が直接移ることを防止している。また、筒の内周面に貼り付けられた拡散板75により照明光が拡散して原稿全体が均一に照明される。撮像素子72のレンズL1の焦点は予め調整されているので、ユーザは原稿Dをスリット76に挿入するだけで煩雑なピント合わせを行なう必要なく二次元コードを読み取らせることができる。
図1に戻り、画像メモリ80は、撮像部70により撮像された二次元コードの画像データを格納する。
D/Aコンバータおよび増幅器82は、マイクロコントローラ30の規則音声合成処理により生成されたディジタルの音声波形データを受けてこれをアナログ信号に変換し、増幅してスピーカ58に出力する。スピーカ58は、このアナログの音声波形信号を受けて音声を出力する。D/Aコンバータおよび増幅器82とスピーカ58は、本実施形態において音声出力手段を構成する。
出力ポート84は、画像表示ディスプレイ、点字プリンタまたは文字列表示装置などの外部の出力機器を接続するためのポートである。
ここで、マイクロコントローラ30のより具体的な構成を図3を参照しながら説明する。同図に示すように、マイクロコントローラ30は、CPU34と、撮像制御部36と、デコード部54と、音素コード列データ変換部32と、規則音声合成処理部56と、点字データ作成部10と、出力制御部38とを含む。撮像制御部36、デコード部54、音素コード列データ変換部32、規則音声合成処理部56、点字データ作成部10、および出力制御部38は、バスBUSを介してCPU34に共通に接続される。
撮像制御部36は、撮像部70を制御する信号を生成して撮像部70に供給する。デコード部54は、撮像部70により撮像された二次元コードの画像データを画像メモリ80(図1参照)から引き出し、所定のデコード処理により二次元コードに記号化されたバイナリデータを復元してテキストデータと上述した各種制御信号とを出力する。音素コード列データ変換部32は、デコード部54から出力されたテキストデータを受けて音声合成のための中間言語である音素コード列データを生成して出力する。規則音声合成処理部56は、音素コード列データと音質要素属性切換用制御信号の入力を受け、二次元コード作成時に予め選択された音質要素に対応する音素片を音質要素属性切換用制御信号に従ってメモリ28(図1参照)から取り出して組み合わせ、ディジタルの音声波形データを生成して出力する。点字データ作成部10は、本実施形態において点訳手段を構成し、音素コード列データの入力を受けてメモリ28に格納された点字コード変換テーブルを参照しながら音素コード列データを点字データに変換して出力する。出力制御部38は、規則音声合成処理部56から供給された音声波形データをD/Aコンバータおよび増幅器82に供給するとともに、後述する専用の二次元コードカードから読み取られた出力制御信号に従って、デコード部54から供給されたテキストデータと点字データ作成部10から供給された点字データを外部の接続機器のデータ形式に適合させた上で出力ポート84(図1参照)に出力する。音声波形データ以外のデータとしては、操作部62によりユーザが選択した設定に応じて、テキストデータのみ、点字データのみ、またはテキストデータおよび点字データの両方が出力制御部38により出力される。
次に、図1に示す二次元コード音声化装置20の動作について本発明にかかる二次元コード音声化方法の実施の一形態として図面を参照しながら説明する。
(2)二次元コード音声化方法の実施の一形態
図5および図6は、本実施形態の二次元コード音声化方法の概略手順を示すフローチャートである。本実施形態の特徴は、二次元コードにコード化されたテキスト文書を視覚、聴覚および触覚の3つの態様で選択的に出力できる点と、出力ポート84に外部装置を接続するための接続条件や出力するデータ形式等の設定を専用カード形式の二次元コードに予めコード化し、この専用の二次元コードをデコードしてこれらの設定を音声合成等の処理に先立って実行する点にある。
図1に示す二次元コード音声化装置20は、電源投入直後の初期状態では音声のみを出力するように設定されている。まず、ユーザは、接続先の所望の外部装置に対応する専用カードの二次元コード(第2の二次元コードに相当する。以下、設定用二次元コードという)を選択する。この二次元コードには、ユーザが選択した外部装置を出力ポート84に接続するための接続条件と、二次元コード音声化装置20の各種の出力データをこの外部装置の仕様に応じたデータ形式に適合させるための出力制御用データがコード化されている。接続可能な外部装置としては、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の画像表示装置や点字プリンタ、点字ディスプレイなどの文字列表示装置などがある。ユーザが設定用二次元コードを撮像部70の原稿挿入部78に挿入し(図2参照)、操作部62の読み出し開始スイッチ(図示せず)を押すと、撮像部70がマイクロコントローラ30の撮像制御部36から送られる制御信号に従って、LED光源LSを点灯させ、専用カードの二次元コードの画像を読み取り(図5のステップS1)、画像メモリ80に画像データを転送して格納させる。次に、メモリマイクロコントローラ30のデコード部54は、この画像データを画像メモリ80から引き出してデコード処理を行なう(ステップS2)。より具体的には、二次元コードの切り出し、位置決め等の処理を行ない、コード上の各データセルを読み取ってビット列のデータとして取り出す。これにより出力制御用データが復元されて出力制御信号として出力制御部38と出力ポート84に供給される。この結果、出力制御部38が二次元コード音声化装置20から出力するデータの形式を接続する外部装置の仕様に適合させるように設定され、選択された外部装置の接続条件に適合するように、出力ポート84の接続条件が設定される(ステップS3)。出力制御部38と出力ポート84の設定が完了すると、二次元コード音声化装置20は、予めメモリ28に格納した音素コード列データを音声合成処理し、設定が完了した旨をスピーカ58により音声でユーザに知らせる。
次に、処理対象であるテキスト文書がコード化された二次元コード(第1の二次元コード)の情報を音声化するとともに、点字データおよびテキストデータとして出力する手順について図6を参照しながら説明する。
まず、ユーザがテキスト文書の二次元コードを撮像部70にセットして読み出しスイッチ(図示せず)を押すと、この二次元コードの画像を撮像部70が読み取って画像メモリ80に格納する(ステップS4)。読み取り対象の二次元コードは、従来から用いられている二次元コードでも良いが、本実施形態では、専用のソフトウェアを用いて作成された二次元コードを用いる。この二次元コードには、テキスト文書のデータと誤り訂正符号の他、音声変換用の各種制御データが併せて記号化されており、特に、テキスト文書中の一つまたは複数の文章ごとに異なる音質要素で音声化されるように音質要素属性切換用制御データが各文章のテキストデータに付加されて記号化されている。マイクロコントローラ30のデコード部54は、読み取られた二次元コードの画像データを画像メモリ80から引き出し、切り出し、位置決め等の処理の後にコード上のデータセルを読み取ってビット列のデータとして取り出すことにより、これらのデータを復元(ステップS5)し、さらに誤り訂正符号により誤り訂正処理を行なう(ステップS6)。
次に、マイクロコントローラ30は、操作部62から読み出したユーザの要求中にテキストデータ出力の要求があったか否かを確認し(ステップS7)、この要求があった場合は、出力制御部38により音声変換用の制御信号を取り除いた上でテキストデータを出力ポート84から出力する(ステップS8)。これにより、出力ポート84に接続された外部の画像表示装置にテキスト文書が表示され、二次元コードにコード化されていた情報が視覚を通して取得される。テキストデータ出力の要求がなかった場合は、次のステップS9に移行する。
次に、マイクロコントローラ30の音素コード列データ変換部32は、音声合成処理の前処理としてテキストデータを音素コード列データに変換する(ステップS9)。このとき、二次元コードに記号化されていた音質要素属性切換用制御データは、音素コード列データに文章単位で付加される。次に、マイクロコントローラ30は、ユーザの要求中に点字データ出力の要求があったか否かを確認する(ステップS10)。点字データの出力要求がなかったときは、規則音声合成処理部56が、規則音声合成の手順に従って、音素コード列データに音声合成処理を行ない(ステップS13)、音声波形データに変換してD/Aコンバータおよび増幅器82に供給する。このとき、規則音声合成処理部56は、文書単位で付加された音質要素属性切換用制御データに基づいて、二次元コード作成時に選択された音質要素に一致する音質要素をメモリ28から引き出し、これに適合する音素片を組み合わせて音声合成処理を行なう。D/Aコンバータおよび増幅器82は、供給された音声波形データをD/A変換し、増幅してスピーカ58から音声出力させる(ステップS14)。これにより、二次元コードにコード化されたテキスト文書は、二次元コード作成時に選択された音質要素で音声化されるので、文章ごとに異なる種類の音声で文書が読み上げられる。
点字データの出力要求があったときは(ステップS10)、ステップS9により生成された音素コード列データを点字データ作成部20が点字データに変換する(ステップS11)。この処理は、日本語等の場合、点字がカナ文字に対応した表音文字で表わされることに着目したものであり、点字コード変換テーブルを参照することにより容易に変換することができる。また、音素コード列データを利用することにより、音声出力と漢字の読み方との整合性を確保することができる。なお、アルファベット文字等の表音文字で、そのまま点字に対応できる言語については、音素列コードデータを介在させる必要はなく、テキストデータから直接点字に変換する。生成された点字データは、出力制御部38により接続先の外部装置に適合したデータ形式で出力ポート84から出力される(ステップSS12)。
このように、本実施形態によれば、二次元コードにコード化されたテキスト文書を音声化するとともに、テキストデータもしくは点字データ、またはこれらの両方を選択的に出力することができる。これにより、二次元コードに記号化されたデータを音声出力用スピーカから音声情報として聴覚により取得できる他、テキストデータを外部の画像表示装置に出力させることにより、文字情報として視覚により確認でき、さらに、点字データとして外部の点字プリンタや点字ディスプレイに出力することにより、触覚による確認が可能になる。このように、上述した二次元コード音声化装置は、視覚・聴覚・触覚に跨って多角的に活用可能なマルチメディアとして提供される。
(3)プログラムおよび記録媒体
上述した二次元コード音声化方法の一連の手順は、プログラムに組み込んでコンピュータに読み込ませて実行させても良い。これにより、本発明にかかる二次元コード音声化方法を画像処理可能な汎用コンピュータを用いて実現することができる。また、上述した二次元コード音声化方法の一連の手順をコンピュータに実行させるプログラムとしてフレキシブルディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、画像処理可能なコンピュータに読込ませて実行させても良い。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の携帯可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でも良い。また、上述した二次元コード音声化方法の一連の手順を組込んだプログラムをインターネット等の通信回線(無線通信を含む)を介して頒布しても良い。さらに、上述した二次元コード音声化方法の一連の手順を組込んだプログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布しても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記形態に限ることなく、その技術的範囲内で種々変形して適用できることは勿論である。上述した実施形態では、二次元コードの画像データを取得する撮像素子72と照明機構とを含む撮像部70と、規則音声合成処理部56と、スピーカ58と、テキスト文書データ用および点字プリンタ用のデータ出力ポート84とを全て内蔵する形態について説明したが、例えば外部の二次元コードリーダで取得された画像データを画像メモリに取り込む形態でも良い。また、音声出力に加えてテキストデータおよび点字データをも出力できる二次元コード音声化装置について説明したが、これに限ることなく、音声出力と点字データのみを出力するものでも良い。さらに、出力ポート84に接続する外部装置として画像表示装置と点字プリンタと点字ディスプレイとを例示したが、これに限ることなく、例えばモデム等を介して有線回線または無線回線により携帯電話等の通信機器に接続しても良い。
本発明にかかる二次元コード音声化装置の実施の一形態を示すブロック図である。 図1に示す二次元コード音声化装置が備える撮像部の側面図である。 図2のA−A線に沿って切断した場合の図2に示す撮像部の上面図である。 図1に示す二次元コード音声化装置が備えるマイクロコントローラの具体的構成を示すブロック図である。 本発明にかかる二次元コード音声化方法の実施の一形態の概略手順を示すフローチャートである。 本発明にかかる二次元コード音声化方法の実施の一形態の概略手順を示すフローチャートである。
符号の説明
10 点字データ作成部
20 二次元コード音声化装置
28 メモリ
30 マイクロコントローラ
32 音素コード列データ変換部
34 CPU
36 撮像制御部
38 出力制御部
54 デコード部
56 規則音声合成処理部
58 スピーカ
62 操作部
70 撮像部
72 撮像素子
74 筒
75 拡散板
76 スリット
80 画像メモリ
82 D/Aコンバータおよび増幅器
84 出力ポート
D 二次元コードが印刷された原稿
L1 レンズ
L2 カマボコ型レンズ
LS 光源

Claims (7)

  1. テキスト文書を含む第1の情報が記号化されて記録された第1の二次元コードの画像データの入力を受け、前記第1の二次元コードの画像データをデコード処理して被デコード処理データを出力するデコード手段と、
    前記被デコード処理データの入力を受け、前記被デコード処理データのうち前記テキスト文書から処理された被デコード処理データと、前記テキスト文書を読み上げるための音声波形信号と、の間に介在する中間的なデータである音素コード列データを生成する音素コード列データ生成手段と、
    前記音素コード列データを音声合成処理して音声波形データを作成する規則音声合成処理手段と、
    前記音声波形データの入力を受けて前記テキスト文書を音声出力する音声出力手段と、
    点字コード変換テーブルを格納する記憶手段と、
    前記記憶手段に格納された点字コード変換テーブルを参照することにより前記音素コード列データを処理して点字データを直接作成する点訳手段と、
    点字データ出力指示データが入力されているかどうかを確認する点字入力指示確認手段と、
    前記点字データ出力指示データが入力されている場合は、前記点訳手段に、前記点字データを直接作成させて出力させ、前記点字データ出力指示データが入力されていない場合は、前記規則音声合成処理手段に、前記音声波形データを作成させて前記音声出力手段に出力させる出力制御手段と、
    を備える二次元コード音声化装置。
  2. 画像表示装置にて前記テキスト文書を表示するためのテキストデータを前記被デコード処理データから作成するテキストデータ作成手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の二次元コード音声化装置。
  3. 外部の装置にデータを出力するための出力ポートをさらに備え、
    前記デコード手段は、ユーザが選択した外部装置を前記出力ポートに接続するための接続条件と、前記出力ポートから出力されるデータを前記外部装置の仕様に応じたデータ形式に適合させるための出力制御用データがコード化されている接続制御データと、を含む第2の情報が記号化された第2の二次元コードの画像データの入力を受け、前記第2の二次元コードの画像データをデコード処理して出力制御信号を出力し、
    前記出力制御手段は、前記出力制御信号の入力を受け、前記出力制御信号に基づいて前記音声波形データ、前記点字データまたは前記テキストデータのデータ形式を変更することを特徴とする請求項2に記載の二次元コード音声化装置。
  4. 前記二次元コードを撮像して前記画像データを出力する撮像手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二次元コード音声化装置。
  5. テキスト文書を含む第1の情報が記号化されて記録された二次元コードの画像データをデコード処理して被デコード処理データを出力する過程と、
    前記被デコード処理データのうち前記テキスト文書から処理された被デコード処理データと、前記テキスト文書を読み上げるための音声波形信号と、の間に介在する中間的なデータである音素コード列データを生成する過程と、
    前記音素コード列データを音声合成処理して音声波形データを作成する過程と、
    前記音声波形データを処理して前記テキスト文書を音声出力する過程と、
    予め準備された点字コード変換テーブルを参照することにより、前記音素コード列データを処理して点字データを直接作成する過程と、
    点字データ出力指示データが入力されているかどうかを確認する過程と、
    前記点字データ出力指示データが入力されている場合は、前記点訳過程により前記点字データを直接作成して出力し、前記点字データ出力指示データが入力されていない場合は、前記音声合成処理により前記音声波形データを作成する過程と、
    を備える二次元コード音声化方法。
  6. 画像表示装置にて前記テキスト文書を表示するためのテキストデータを前記被デコード処理データから作成する過程をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の二次元コード音声化方法。
  7. テキスト文書を含む第1の情報が記号化されて記録された二次元コードの画像データをデコード処理して被デコード処理データを出力する手順と、
    前記被デコード処理データのうち前記テキスト文書から処理された被デコード処理データと、前記テキスト文書を読み上げるための音声波形信号と、の間に介在する中間的なデータである音素コード列データを生成する手順と、
    前記音素コード列データを音声合成処理して音声波形データを作成する手順と、
    前記音声波形データを処理して前記テキスト文書を音声出力する手順と、
    予め準備された点字コード変換テーブルを参照することにより、前記音素コード列データを処理して点字データを直接作成する手順と、
    点字データ出力指示データが入力されているかどうかを確認する手順と、
    前記点字データ出力指示データが入力されている場合は、前記点訳手順により前記点字データを直接作成して出力し、前記点字データ出力指示データが入力されていない場合は、前記音声合成処理により前記音声波形データを作成する手順と、
    を備える二次元コード音声化をコンピュータに実行させるプログラム。
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