JP4772405B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであり、特に、その装置部品の温度検知に用いられるサーミスタの断線検知後における装置立ち上げ技術に関するものである。
従来より、画像形成装置において、測定物の温度に応じた出力を行うサーミスタが、例えば、ヒータで加熱される定着ローラ(加熱ローラ)の温度検知に利用されている。
そのサーミスタの断線時にアナログ・デジタル変換された値(以下、AD値と呼ぶ)が0となるサーミスタを備えている画像形成装置おいて、装置電源投入時にサーミスタの断線検知が行われる際に、理論的にはAD値が0となった時点でサーミスタの断線と判定されるように設定されていてもよい。しかしながら、実際にはサーミスタが断線した場合でも、AD値は0にはならず、0に近い値で変動してしまう。しかも、低温環境下では限りなくAD値が0に近づくため、それがサーミスタの断線によるものなのか、それとも低温環境によるものなのかの判断をすることができなかった。
この問題を解決するものとして、装置電源投入後に行われる通常の装置立ち上げ動作中に、所定の時間ヒータをONしてもサーミスタのAD値が0近傍の値から変化しないときには、サーミスタの断線と判定してサーミスタ断線エラーを報知することが可能な画像形成装置が知られている。
上記の画像形成装置においては、装置電源投入後にヒータの温度が低く、サーミスタが断線している場合でも、所定の時間ヒータがONされてサーミスタの断線を検知することが可能であるので、ヒータの温度は装置部品(例えば、定着ローラ(加熱ローラ))に不具合を与えるほど高温にならないため、温度上昇による装置およびユーザへの危険性は小さい。
しかし、最近、画像形成装置の立ち上げ時間を短縮することが要求されており、装置電源が投入されると、直ちにヒータをONして所定の時間サーミスタのAD値が0近傍の値から変化しない場合には、サーミスタの断線と判定してサーミスタ断線エラーを報知することが可能な画像形成装置が知られている。また、装置電源が投入されると、直ちに所定の時間デューティ比100%でヒータを制御しながら、サーミスタのAD値が0近傍の値から変化しないときには、サーミスタの断線と判定してサーミスタ断線エラーを報知することが可能な画像形成装置が知られている。
しかしながら、サーミスタ断線エラーが報知されているにもかかわらず、ユーザにより装置電源のOFF/ONが何度も繰り返されると、ヒータの温度が限りなく上昇してしまい大変危険である。
このような問題の解決に関係する先行技術文献として、装置電源がオフされても、装置稼動中に生成された自己診断結果のデータを保持し、装置電源再投入時に保持されている自己診断データに応じて装置の可動許可を制御し、故障時における被害を最小限に止めることが可能な画像形成装置が開示・提案されている(例えば、特許文献1および特許文献2を参照)。
特開平8−52924号公報 特公平7−73939号公報
確かに、特許文献1および特許文献2に開示された画像形成装置であれば、装置稼動中にサーミスタの断線が検知された際に、そのサーミスタの断線の結果に対応したフラグが不揮発性記憶手段に記憶され、その後サービスマンによってそのフラグがスイッチでリセットされない限り装置電源再投入時にヒータに通電動作が行われないため、ユーザによって装置電源のOFF/ONが何度も繰り返されても、ヒータの温度上昇を防止することができる。
しかしながら、特許文献1および特許文献2に開示された画像形成装置は、サービスマンによって不揮発性記憶手段に記憶されたサーミスタの断線の結果に対応したフラグがスイッチでリセットされると、装置電源投入時に、サービスマンによりサーミスタの修理がされていてもいなくても無条件にヒータに通常の通電が行われてしまうため、サービスマンによりサーミスタの修理が行われていない場合には、ヒータの温度が正確に測定されないままヒータの制御が行われてヒータが異常に高温になってしまうことがあり、大変危険である。また、サービスマンが断線を修理したつもりでも、他の箇所のサーミスタが断線していることや、AD値自体が間違った値である可能性もあるため、上記と同様に、ヒータの温度が正確に測定されないままヒータの制御が行われてヒータが異常に高温になってしまうことがあり、大変危険である。このようなことから、装置電源投入時のヒータの制御に対して改善の余地があった。また、特許文献1および特許文献2に開示された画像形成装置は、新たにスイッチを備える必要があるため、装置コストが増加してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑み、装置コストが増加することなく、装置電源の再投入時にヒータが異常に高温にならず安全に装置を立ち上げることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、単数あるいは複数の装置部品に備えられ、該装置部品を加熱するためのヒータと、前記装置部品に備えられ、前記装置部品の温度に応じた出力を行うサーミスタと、前記ヒータを冷却するためのファンと、前記ヒータに電力を供給するための電力供給手段と、前記サーミスタの断線を検知する断線検知手段と、装置の立ち上げ完了後に、該断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知された際に、不揮発性メモリに前記サーミスタの断線情報を記憶させるメモリ制御手段と、を有して成り、装置の電源投入時に、前記不揮発性メモリに前記サーミスタの断線情報が記憶されている場合には、自己診断として、前記ファンを第1の所定時間駆動させた後、第2の所定時間の間、前記電力供給手段に所定のデューティ比で前記ヒータに電力を供給させながら、前記断線検知手段に前記サーミスタの断線を検知させる自己診断制御手段と、前記自己診断時に前記断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知されない場合には、装置の立ち上げ動作に移行させる制御手段と、を有して成る構成とされている。このような構成とすることにより、装置電源のOFF/ONが繰り返されても、装置を安全に立ち上げることが可能となる。また、新たなスイッチを追加する必要なく、装置を安全に立ち上げることが可能となるため、装置コストの上昇を防ぐことが可能となる。
また、上記構成から成る画像形成装置は、所定の情報を表示するための表示部を有して成り、前記メモリ制御手段は、前記自己診断時に前記断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知された場合には、前記不揮発性メモリに前記自己診断の回数を積算して記憶させ、前記制御手段は、装置の電源投入時に、前記不揮発性メモリに記憶された前記自己診断の回数が、所定の回数に到達している場合には、前記自己診断制御手段に前記自己診断を行わせずに、前記サーミスタが断線している旨を前記表示部に表示させる構成とされている。このような構成とすることにより、装置電源のOFF/ONが繰り返されても、ヒータの温度が上昇することなく、ユーザにサーミスタの断線を知らせることができる。
上記したように、本発明に係る画像形成装置であれば、装置コストが増すことなく、装置を安全に立ち上げることが可能になる。
以下では、本発明を複写機に適用した場合を例に挙げて説明を行う。また、本実施形態では、本発明に係る複写機の定着ローラ(加熱ローラ)にサーミスタおよびヒータが備えられている場合を例に挙げて説明を行う。図1は本発明に係る複写機の要部構成を示すブロック図であり、図2は本発明に係る複写機の要部構造を模式的に示す縦断面図である。
両図に示すように、本実施形態の複写機1は、装置全体の動作を制御する中央演算処理装置10(以下、CPU[Central Processing Unit]10と呼ぶ)と、原稿を自動搬送する原稿搬送部11と、原稿搬送部11から搬送された原稿を取り込んで画像データを生成する原稿取込部12と、操作手段(テンキーやタッチパネルなど)と表示手段(液晶ディスプレイなど)から成る操作表示部13と、画像データに基づいて用紙へトナー像の形成を行う画像形成部15と、画像形成部15への用紙の搬送や装置からの用紙の排出を行う用紙搬送部14と、画像形成部15により用紙に形成されたトナー像を用紙へ定着させる定着部18と、装置電源をON/OFFするための電源スイッチ17と、後述のヒータ181およびサーミスタ182を冷却するためのファン16と、サーミスタ182から入力されたアナログ出力をデジタルに変換して、CPU10にデジタル値(以下、AD値と呼ぶ)を入力するアナログ・デジタル変換部19(以下、A/D部19と呼ぶ)と、各種制御プログラム、サーミスタ182の断線情報および自己診断モードの回数等の記憶、およびワーク領域に用いられるメモリ部20と、を有して成る。
CPU10は、装置全体の動作を制御するほか、後ほど詳細に説明するサーミスタの断線検知後における装置の再立ち上げに関する制御を行う。また、CPU10は、サーミスタの断線を検知する断線検知手段と、不揮発性メモリ(本実施形態では、EEPROM)の制御を行うメモリ制御手段と、自己診断を行う際の制御を行う自己診断制御手段と、しての役割を担う。
用紙搬送部14は、画像形成部15への給紙元となる複数段(本実施形態では3段)の用紙収納部141a〜141cと、各用紙収納部141a〜141cから画像形成部15への共通した用紙搬送経路となる給紙部142と、印刷済みの用紙を装置外に向けて排出する排出ローラ143と、を有して成る。
また、給紙部142は、各用紙収納部141a〜141cからレジストローラ142aまで用紙を搬送する一対のローラからなる複数の給紙ローラ142bと、給紙ローラ142bから搬送されてきた用紙の先端の向きを整え、画像形成部15の動作に合わせて画像形成部15に用紙を搬送するレジストローラ142aと、を有して成る。
画像形成部15は、図2に示すように、画像データに基づいてトナー像がドラム表面に形成される潜像担持体の感光ドラム151と、感光ドラム151の表面を所定の電位に均一に帯電させる帯電器154と、画像データに基づいてレーザ光を照射して静電潜像を感光ドラム151の表面に形成する露光ユニット153と、感光ドラム151の表面の静電潜像からトナー像を感光ドラム151の表面に形成する現像器152と、感光ドラム151の表面に形成されたトナー像を搬送されてきた用紙に静電的に転写する転写ローラ157と、感光ドラム151の表面に残留したトナーを除去するクリーニング部156と、感光ドラム151の表面の除電を行う除電器155と、を有して成る。
定着部18は、図1および図2に示すように、後述の定着ローラ183(すなわち、加熱ローラ)の回転軸(不図示)の外周に備えられ、定着ローラ183を加熱するヒータ181と、ヒータ181によりトナー像の用紙への定着処理に最適な温度に加熱され、後述の加圧ローラ184と当接して、画像形成部15から搬送されてきた用紙を加熱および加圧する定着ローラ183と、定着ローラ183と当接して、画像形成部15から搬送されてきた用紙を加圧する加圧ローラ184と、定着ローラ183に接触して備えられ、定着ローラ183の温度に応じたアナログの出力をA/D部19に入力するサーミスタ182と、を有して成る。
メモリ部20は、図1に示すように、各種制御プログラムや各種閾値等が格納されたROM[Read Only Memory]201と、ワーク領域として用いられるRAM[Random Access Memory]202と、サーミスタ182の断線に関する情報の記憶および後述する自己診断モードの回数Iの記憶に用いられる書き換え可能な不揮発性メモリのEEPROM[Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory]203と、を有して成る。
次に、上記構成から成る複写機1における原稿複写動作について説明する。本実施形態の複写機1における原稿複写動作では、まず原稿搬送部11から原稿取込部12に原稿が搬送されると、原稿取込部12による該原稿の取り込みが行われ、画像データの生成が行われる。生成された画像データは、一旦メモリ部20に格納された後、再び読み出されて画像形成部15に送出される。続いて、画像形成部15では、画像形成処理が開始され、帯電器154により所定の電位に均一に帯電された感光ドラム151の表面に、画像データに基づいて露光ユニット153によって静電潜像が作られる。続いて、現像器152によりこの静電潜像からトナー像が感光ドラム151の表面に形成される。感光ドラム151の表面に形成されたトナー像は、転写ローラ157により用紙収納部141a〜141cのうちいずれかから給紙部142よって搬送されてきた用紙に転写される。
その後、未定着トナー像を担持した用紙は、定着部18へと送られ、定着部18で加熱および加圧されてトナー像が用紙に定着された後、排出ローラ143により排紙される。また、感光ドラム151の表面に残留したトナーが、クリーニング部156により除去された後、感光ドラム151の表面が、除電器156により除電される。なお、図2の実線矢印は、用紙の搬送経路を示す。
また、本実施形態の複写機1では、装置立ち上げ完了後に、定着ローラ183に備えられたヒータ181の制御が以下のように行われる。本実施形態の複写機1では、サーミスタ182からアナログの出力がA/D部19に入力されてデジタル値(AD値)に変換される。A/D部19からAD値がCPU10に入力される。AD値とROM201に格納された制御プログラムに基づいてCPU10により、定着ローラ183が適正な温度になるように、電力供給部(不図示)からヒータ181にデューティ制御された電力が供給される。このような制御が繰り返されて、定着ローラ183が適正な温度になるように、定着ローラ183に備えられたヒータ181の制御が行われる。
このとき、ヒータ181に電力供給部(不図示)から電力が供給されているにもかかわらず、CPU10により、所定の時間(例えば、1秒)サーミスタ182のAD値が所定の閾値(例えば、5)よりも小さいと判断される場合には、サーミスタ182の断線と判定され、EEPROM203の予め設定された記憶領域のフラグが「0」から「1」にセットされる。なお、EEPROM203にセットされたフラグ「1」がサーミスタ182の断線情報に相当する。また、CPU10により、サーミスタ182のAD値が所定の閾値(例えば、5)よりも大きいと判断される場合には、サーミスタ182は断線していないと判断され、EEPROM203の予め設定された記憶領域のフラグは「0」のままである。
なお、本実施形態の複写機1は、装置電源投入時にヒータ181が異常高温にならないように実施されるサーミスタ182の断線検知の制御に特徴を有している。そこで、以下では、図3のフローチャートを参照しながら、本実施形態の複写機1における装置電源投入時にヒータ181が異常高温にならないように実施されるサーミスタ182の断線検知の制御についての詳細な説明を行う。
本実施形態の複写機1では、ステップS3−1で、電源スイッチ17が押下されて、装置電源が投入されると、ステップS3−2で、CPU10により、EEPROM203に以前にサーミスタの断線が発生したことを示すフラグ「1」が設定されているかチェックされる。CPU10により、EEPROM203に以前にサーミスタの断線が発生したことを示すフラグ「1」が設定されていると判定される場合には(S3−2YES)、ステップS3−3に進む。また、CPU10により、EEPROM203に以前にサーミスタの断線が発生したことを示すフラグ「1」が設定されていないと判定される場合には(S3−2NO)、ステップS3−4で、複写機1の通常の立ち上げ動作が実施される。なお、ステップS3−4で実施される複写機1の通常の立ち上げ動作において、定着ローラ183を加熱する必要がある場合には、ヒータ181には、CPU10の制御により、後述のステップS3−9のよりもON時間の長いデューティパターン(例えば、デューティ100%)で電力供給部(不図示)から電力が供給される。
続いて、ステップS3−3で、AD値が0近傍の値であるか判断するために、CPU10に入力されたAD値とROM201に記憶された所定の閾値(例えば、5)比較される。そして、CPU10により、AD値が所定の閾値(例えば、5)未満でないと判定される場合には(S3−3NO)、ステップS3−5で、EEPROM203に記憶されているフラグが「1」から「0」にクリアされた後、ステップS3−4で、複写機1の通常の立ち上げ動作が実施される。
また、ステップS3−3で、CPU10により、AD値が所定の閾値(例えば、5)未満であると判定される場合には(S3−3YES)、ステップS3−6で、CPU10により、自己診断モードが開始され、EEPROM203に記憶された後述する自己診断モードを連続して行われた回数Iが、ROM201に記憶されている所定の閾値(例えば、3回)と比較される。CPU10により、その回数Iが所定の閾値(例えば、3回)未満でないと判定される場合には(S3−6NO)、ヒータ181に電力が供給されることなく、自己診断モードは行われずに、ステップS3−7で、CPU10により、操作表示部13にサーミスタ182の断線エラーが表示される。
また、ステップS3−6で、CPU10により、自己診断モードが開始され、後述の自己診断モードを連続して行った回数Iが所定の閾値(例えば、3回)未満であると判定される場合には(S3−6YES)、ステップS3−8で、CPU10により、ファン16が第1の所定時間(例えば、30秒)の間、全速で駆動される。これは、前回の装置電源投入時にヒータ181および定着ローラ183が高温になってしまい、サーミスタ182によって正確な定着ローラ183の温度を検知できていない可能性があるため、ヒータ181および定着ローラ183の温度を低下させている。また、ファン16を駆動させることにより、ヒータ181および定着ローラ183の温度が低下するため、装置電源投入時における装置の安全性を向上させることができる。
続いて、ステップS3−9で、CPU10により、電力供給部(不図示)が制御されて、電力供給部(不図示)からヒータ181に、定着処理時より(通常時より)もON時間の短い、低デューティパターン(デューティ比)で電力が供給されて、ヒータ181の制御が開始される。
続いて、ステップS3−10で、第2の所定時間(例えば、5秒)の間、低デューティパターン(デューティ比)でヒータ181に電力が供給されながら、サーミスタ182の断線検知を行うため、CPU10により、AD値のサンプリングが行われる。このとき、ステップS3−10において、通常より低いデューティパターン(デューティ比)を用いてヒータ181の制御が行われており、ヒータ181および定着ローラ183の温度が上がりすぎる危険性がないため、第2の所定時間は、装置立ち上げ完了後におけるサーミスタ182の断線検知の時間よりも長く設定されている。
続いて、ステップS3−11で、CPU10により、ステップS3−10においてサンプリングされたAD値が所定の閾値(例えば、5)と比較され、そのAD値が所定の閾値(例えば、5)未満である場合には、サーミスタ182が修復されて断線していないと判定され(S3−11NO)、ステップS3−12で、サーミスタ182は修復されて断線していないため、CPU10により、EEPROM203に記憶されたフラグが「1」から「0」にクリアされる。
続いて、ステップS3−13で、CPU10により、自己診断モードの回数Iが初期化(0にされる)されて、自己診断モードが終了し、ステップS3−4で、複写機1の通常の立ち上げ動作が実施される。
また、ステップS3−11で、CPU10により、ステップS3−10においてサンプリングされたAD値が所定の閾値(例えば、5)と比較され、そのAD値が所定の閾値(例えば、5)未満である場合には、サーミスタ182が断線していると判定され(S3−11YES)、ステップS3−14で、CPU10により、自己診断モードの回数Iが1カウントアップされて、EEPROM203に記憶される。そして、ステップS3−7で、CPU10により、操作表示部13にサーミスタ182の断線エラーが表示され、自己診断モードが終了となる。
以上で説明したように、本実施形態の複写機1は、装置立ち上げ完了後にサーミスタ182の断線が検知されて、電源スイッチ17がOFF/ONされた場合に、完全にサーミスタ182が直っていると判断されないかぎり、通常の立ち上げ動作に移行して通常のON時間の長いデューティパターン(デューティ比)でヒータ181に電力が供給されない構成であるため、電源スイッチ17のOFF/ONが繰り返されても、複写機1を安全に立ち上げることが可能となる。また、本実施形態の複写機1は、新たなスイッチを追加する必要なく、装置を安全に立ち上げることが可能となるため、装置コストの上昇を防ぐことが可能となる。
また、本実施形態の複写機1は、ステップS3−6において、CPU10により、その回数Iが所定の閾値(例えば、3回)未満でないと判定される場合には(S3−6NO)、ヒータ181に電力が供給されることなく、自己診断モードは行われずに、ステップS3−7において、CPU10により、操作表示部13にサーミスタ182の断線エラーが表示される構成であるが、装置電源のOFF/ONが繰り返されても、自己診断モードは行われないため、ヒータ181の温度が上昇することなく、ユーザにサーミスタ182の断線を知らせることができる。
なお、上記の実施形態では、サーミスタ182およびヒータ181が定着ローラ183に備えられている場合を例に挙げて説明を行ったが、サーミスタおよびヒータの取り付け位置や数について本発明の構成に限定されるものではなく、サーミスタおよびヒータは、温度制御が必要なその他の装置部品にそれぞれ備えられて、上記の実施形態と同様な制御が実施されてもよい。
なお、上記の実施形態では、複写機1を例に挙げて説明を行ったが、本発明の構成はこれに限定されるものではなく、プリンタやファクシミリなどの画像形成装置にも広く適用することが可能である。
また、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
本発明は、複写機の他にも、プリンタやファクシミリなどの画像形成装置全般に広く適用が可能であり、サーミスタの断線検知後における安全な装置立ち上げに有用な技術である。
は、本発明に係る複写機の要部構成を示すブロック図である。 は、本発明に係る複写機の要部構造を模式的に示す縦断面図である。 は、本実施形態の複写機における電源投入時の自己診断モードのフローチャートである。
符号の説明
1 複写機
10 中央演算処理装置(CPU)
11 原稿搬送部
12 原稿取込部
13 操作表示部
14 用紙搬送部
141a〜141c 用紙収納部
142 給紙部
142a レジストローラ
142b 給紙ローラ
143 排出ローラ
15 画像形成部
151 感光ドラム
152 現像器
153 露光ユニット
154 帯電器
155 除電器
156 クリーニング部
157 転写ローラ
16 ファン
17 電源スイッチ
18 定着部
181 ヒータ
182 サーミスタ
183 定着ローラ
184 加圧ローラ
19 アナログ・デジタル変換部(A/D部)
20 メモリ部
201 ROM
202 RAM
203 EEPROM

Claims (1)

  1. 単数あるいは複数の装置部品に備えられ、該装置部品を加熱するためのヒータと、前記装置部品に備えられ、前記装置部品の温度に応じた出力を行うサーミスタと、前記ヒータを冷却するためのファンと、前記ヒータに電力を供給するための電力供給手段と、前記サーミスタの断線を検知する断線検知手段と、装置の立ち上げ完了後に、該断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知された際に、不揮発性メモリに前記サーミスタの断線情報を記憶させるメモリ制御手段と、を有して成る画像形成装置において、
    装置の電源投入時に、前記不揮発性メモリに前記サーミスタの断線情報が記憶されている場合には、自己診断として、前記ファンを第1の所定時間駆動させた後、第2の所定時間の間、前記電力供給手段に所定のデューティ比で前記ヒータに電力を供給させながら、前記断線検知手段に前記サーミスタの断線を検知させる自己診断制御手段と、前記自己診断時に前記断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知されない場合には、装置の立ち上げ動作に移行させる制御手段と、所定の情報を表示するための表示部と、を有して成り、
    前記メモリ制御手段は、前記自己診断時に前記断線検知手段により前記サーミスタの断線が検知された場合には、前記不揮発性メモリに前記自己診断の回数を積算して記憶させ、
    前記制御手段は、装置の電源投入時に、前記不揮発性メモリに記憶された前記自己診断の回数が、所定の回数に到達している場合には、前記自己診断制御手段に前記自己診断を行わせずに、前記サーミスタが断線している旨を前記表示部に表示させることを特徴とする画像形成装置。
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