JP2011221261A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置において加熱ローラが異常高温になったとしても加熱ローラが破損しにくくする。
【解決手段】定着装置33は、加熱ローラ61と、モータ64と、加圧ローラ63と、温度検出部材83と、プリンタコントロール基板71とを備えている。加熱ローラ61は、ハロゲンランプ61bを有する。モータ64は、加熱ローラ61を回転させる。加圧ローラ63は、加熱ローラ61に接触して設けられている。温度検出部材83は、加熱ローラ61の温度を検出する。プリンタコントロール基板71は、ハロゲンランプ61bが発熱するウォームアップ中に温度検出部材83から検出された温度が許容温度範囲の上限温度(T+α)より高いと異常であると判断して、ハロゲンランプ61bによる発熱を停止させ、さらにモータ64に加熱ローラ61の回転を開始させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、定着装置およびそれが用いられた画像形成装置に関する。
複写機やファクシミリ、複合機などの電子写真方式の画像形成装置は、感光体ドラムの周りに、帯電器、露光器、現像器および転写器を備える。このような画像形成装置では、感光体ドラムを帯電させてさらに露光することで、感光体ドラムの表面に静電潜像を形成する。その後、静電潜像を現像してトナー像を形成し、さらにトナー像を所定の用紙に転写させる。
画像形成装置は、さらに、定着装置を備える。定着装置は、用紙にトナー像を定着させるための装置であって、加熱ローラとプレスローラとを有している。加熱ローラは内部に発熱体を有している。プレスローラは加熱ローラに接触して、用紙が通過する接触部を形成している。用紙が接触部を通過するときに、加熱ローラと加圧ローラが用紙を加熱および加圧することによって、トナー像が用紙に定着される。(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2007−334204号公報
定着装置では、定着動作が可能な状態になるように、電源オンまたはスリープ解除時に加熱ローラのウォームアップ・プロセスが実行される。ウォームアップ・プロセスは、定着装置を構成する加熱ローラの表面温度を所定の待機温度まで昇温し、定着装置を含む画像形成部をプリント動作に最適な状態まで調整するプロセスである。
ウォームアップ・プロセスでは、加熱ローラが一定時間経過後に予定された温度以上の異常高温になっていると、加圧ローラが加熱ローラとの接触部分で溶着または熱変形することがある。その結果、加圧ローラが破損して使用できなくなり、異常高温の原因である加熱ローラまたは電源を修理しても定着装置を再使用できなくなる。
本発明の課題は、定着装置において加熱ローラが異常高温状態になったとしても加圧ローラを破損しにくくすることにある。
本発明の一見地に係る定着装置は、加熱ローラと、駆動部と、加圧ローラと、温度検出部と、温度制御部とを備えている。加熱ローラは、発熱部を有する。駆動部は、加熱ローラを回転させる。加圧ローラは、加熱ローラに接触して設けられている。温度検出部は、加熱ローラの温度を検出する。温度制御部は、発熱部が発熱するウォームアップ中において温度検出部からの検出温度が許容温度範囲の上限温度より高いと異常であると判断して、発熱部による発熱を停止させ、さらに駆動部に加熱ローラの回転を開始させる。
この装置では、加熱ローラのウォームアップ中の発熱量が過大であると、発熱が停止させられ、さらに、加熱ローラが回転を開始させられる。これにより、加熱ローラから加圧ローラの円周方向に熱が平均的に移動して、加圧ローラの破損が生じにくい。
温度制御部は、発熱部が発熱するウォームアップ中のある時刻において温度検出部からの検出温度が許容温度範囲の下限温度より低いと異常であると判断して、発熱部による発熱を停止させてもよい。
この装置では、加熱ローラのウォームアップ中の発熱量が過小であれば、発熱が停止させられる。
温度制御部は、温度検出部からの検出温度を判定する時刻を、温度検出部から得られた加熱ローラの初期温度に基づいて決定してもよい。
この装置では、加熱ローラの初期温度に基づいて検出温度を判定する時刻が決定されるので、環境に応じて適した時刻とすることができ、その結果、検出温度を正確に判定できる。
警報発生部をさらに備えており、温度制御部は、異常であると判断すれば、警報発生部に警報を発生させてもよい。
この装置では、加熱ローラの発熱が過大または過小いずれであっても、警報発生部が警報を発する。したがって、作業者は定着装置の異常を早期に知ることができる。
本発明の他の見地に係る画像形成装置は、上記のいずれかの定着装置を備えている。
本発明に係る定着装置および画像形成装置では、定着装置において加熱ローラが異常高温状態になったとしても、発熱が停止させられ、さらに、加熱ローラの回転が開始させられるので、加圧ローラが破損しにくい。
本発明に係る第1実施形態を備えた画像形成装置全体の模式図。 画像形成装置の主要部分の制御構成図。 ウォームアップ動作中の時間と加熱ローラの温度の関係を示すグラフ。 第1実施形態におけるウォームアップ・プロセスを示すフローチャート。 第2実施形態におけるウォームアップ・プロセスを示すフローチャート。
(1)画像形成装置の構造
図1を用いて、画像形成装置を説明する。図1は、本発明に係る実施形態を備えた画像形成装置全体の模式図である。以下、画像形成装置1における各方向関係を明確にするために、画像形成装置1の前面(図1における手前側)に立った作業者にとっての各方向を左右方向、前後方向、上下方向とする。
画像形成装置1は、画像読取装置2と、画像形成装置本体3とを備える。
画像読取装置2は、画像読取部21と、原稿カバー22とを備える。画像読取部21は、原稿の画像データを読み取る装置であり、いわゆるフラットベッドスキャナである。画像読取部21は、光源23と、複数の反射鏡24と、スキャナユニット25とを有する。画像読取部21では、光源23からプラテンガラス26上の原稿に照射されて反射した光は、複数の反射鏡24によって反射されながらスキャナユニット25へと導かれる。原稿カバー22は、画像読取部21の上に回動自在に配置されている。
画像形成装置本体3は、筐体31を備えると共に、筐体31の内部に設けられた画像形成部32、定着装置33、用紙搬送部34、給紙カセット35、手差し給紙トレイ36、および排紙部37を有する。
画像形成部32は、画像読取装置2で読み取られた原稿の画像データおよびパーソナルコンピュータから送られてきた画像データに基づいて用紙Pに画像を形成する。画像形成部32は、感光体ドラム40、帯電器41、露光ヘッド42、現像装置43、転写ローラ44、およびクリーニングローラ45を有する。
感光体ドラム40は、表面に静電潜像が形成される装置である。感光体ドラム40は、回転可能に設けられた円柱状の部材である。感光体ドラム40は、図示しない駆動装置によって、図1の紙面方向に垂直な回転軸を中心に、図1における反時計回りに回転される。帯電器41、露光ヘッド42、現像装置43、転写ローラ44およびクリーニングローラ45は、感光体ドラム40の回転方向において、この順に設けられる。
帯電器41は、感光体ドラム40の表面を一様に帯電させる。帯電器41は、例えばコロナ放電式の装置である。
露光ヘッド42は、帯電した感光体ドラム40の表面に光を照射することで、画像データに沿った静電潜像を描く。露光ヘッド42は、光源として、例えばLED(Light Emitting Diode)を備える。
現像装置43は、感光体ドラム40上の静電潜像にトナーを供給し、静電潜像を現像する。図2に示すように、現像装置43は、主に、現像器本体50、現像ローラ51、供給ローラ52、第1撹拌部材55、および第2撹拌部材56を有している。現像器本体50は、第1トナー室53および第2トナー室54を有しており、現像ローラ51、供給ローラ52、第1撹拌部材55、および第2撹拌部材56を内部に収納している。
現像ローラ51は、現像器本体50内であって感光体ドラム40に接する位置に回転可能に配置される。現像ローラ51は、供給ローラ52から受け取ったトナーを感光体ドラム40に供給し、感光体ドラム40上の潜像をトナーを用いて現像する。
供給ローラ52は、現像器本体50内であって現像ローラ51に接する位置に回転可能になるように配置される。供給ローラ52は、第1トナー室53に収納されたトナーを現像ローラ51に供給する。
第1トナー室53および第2トナー室54は、図示しないトナーカートリッジから補給されたトナーを収容する。第1撹拌部材55および第2撹拌部材56は、第1トナー室53および第2トナー室54のそれぞれに設けられ、トナーを撹拌しながら供給ローラ52に向けてトナーを送る。
転写ローラ44は、感光体ドラム40に対向して配置され、感光体ドラム40上のトナー像を、用紙P上に転写する。
クリーニングローラ45は、転写後の感光体ドラム40上に残るトナーを除去する。
定着装置33は、転写後の用紙Pに熱および圧力を加えることで、トナー像を用紙P上に定着させる装置である。定着装置33は、加熱ローラ61および加圧ローラ63を備える。
加熱ローラ61は、円筒状のローラ本体61aと、熱源としてのハロゲンランプ61bとを有している。ローラ本体61aは、例えばアルミニウム製である。ハロゲンランプ61bは、ヒータ駆動回路76によって通電制御される。加熱ローラ61のローラ本体61aの表面には、温度検出部材83が接触するように配置されている。
加熱ローラ61には、モータ64が連結されている。モータ64は、加熱ローラ61を駆動するための装置である。モータは、加熱ローラではなく加圧ローラを駆動するものであってもよいし、加熱ローラ及び加圧ローラの両方駆動するものであってもよい。さらに、モータは、定着装置専用であってもよいし、画像形成部の他の回転体も駆動するものであってもよい。
加圧ローラ63は、金属製のローラ軸とその回りに設けられた弾性部材とから構成されている。加圧ローラ63は装置本体に回転自在に支持されており、図示しない付勢部材によって加熱ローラ61に付勢されてニップ部65を形成している。加圧ローラ63は、加熱ローラ61が回転すると従動回転するようになっている。
用紙搬送部34は、搬送路および複数のローラを備える。用紙搬送部34は、ローラによって、搬送路に沿って用紙Pを搬送することで、後述する給紙カセット35または手差し給紙トレイ36から、画像形成部32および定着装置33を通って排紙部37まで、用紙Pを搬送する。
給紙カセット35は、その内部に画像形成前の用紙Pの束を収容する。給紙カセット35は、筐体31に対して出し入れ可能に設けられる。
手差し給紙トレイ36は、裏紙等の特殊な用紙に対する手差し機能を有する。
排紙部37は、画像が形成された用紙Pを排出するための部分である。排紙部37は、筐体31の上面にある。
(2)画像形成装置の制御構成
図2を用いて、画像形成装置本体3の制御構成を説明する。図2は、画像形成装置の主要部分の制御構成図である。
プリンタコントロール基板71は、画像形成装置の各部の動作を制御するための制御部であり、読み込んだソフトウェアを実行することで制御を行うコンピュータを含んでいる。プリンタコントロール基板71を構成するコンピュータは、CPU、RAM、ROMを有している。
プリンタコントロール基板71には、転写用高圧電源72、現像用高圧電源73,帯電用高圧電源74、クリーナ用高圧電源75、ヒータ駆動回路76、およびモータ駆動回路78が接続されている。
転写用高圧電源72は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき転写ローラ44に転写電圧を印加するための装置である。
現像用高圧電源73は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき、現像ローラ51、供給ローラ52、ブレード57に現像電圧を印加するための装置である。
帯電用高圧電源74は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき、帯電器41に帯電電圧を印加するための装置である。
クリーナ用高圧電源75は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき、クリーニングローラ45に電圧を印加するための装置である。
ヒータ駆動回路76は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき、加熱ローラ61をオンオフ制御するための装置である。加熱ローラ61の表面温度は、以下のようにして定着温度に維持される。ヒータ駆動回路76が、加熱ローラ61の表面温度が定着温度より高くなった場合にハロゲンランプ61bをオフとし、加熱ローラ61の表面温度が定着温度より低くなった場合にハロゲンランプ61bをオンする。
モータ駆動回路78は、プリンタコントロール基板71からの指令に基づき、モータ64の動作を制御するための装置である。
プリンタコントロール基板71には、さらに、トナニアエンドセンサ81、温度検出部材83が接続されている。トナニアエンドセンサ81は、現像器本体50の底部に設けられており、トナーが無くなりそうになると、トナニアエンドセンサ信号をプリンタコントロール基板71に送信する。温度検出部材83は、定着装置33において、加熱ローラ61の温度を検出して、温度センサ信号をプリンタコントロール基板71に送信する。
プリンタコントロール基板71には、警報機77が接続されている。警報機77は、具体的には、ランプ、ブザー、またはスピーカである。
(3)定着装置のウォームアップ・プロセス(第1実施形態)
図3および図4を用いて、定着装置のウォームアップ・プロセスの第1実施形態を説明する。図3は、ウォームアップ動作中の時間と加熱ローラの温度の関係を示すグラフである。図4は、第1実施形態におけるウォームアップ動作を示すフローチャートである。この実施形態では、計測時刻tおよび基準温度Tは固定値であり、例えばプリンタコントロール基板71のROMに保存されている。
図3において、時刻tにおいて加熱ローラ61の表面温度は初期温度Tである。温度線91は、正常な温度線である。温度線91は、時間に比例して、つまり一定の傾き(b/a)で上昇して、計測時刻tにおいて基準温度Tになっている。なお、基準温度Tは、定着温度より低い温度であり、一例として定着温度が摂氏200度であれば基準温度Tは摂氏180度に設定されている。この実施形態では、基準温度Tを基準に許容温度範囲を定めている。許容温度範囲の上限温度はT+αであり、許容温度範囲の下限温度はT−βである。αとβの値は同じであっても異なっていてもよい。
加熱ローラ61のハロゲンランプ61bが異常高温状態の場合は、温度線92に示すように、計測時刻tにおける加熱ローラ61の温度は許容温度範囲の上限温度(T+α)より高くなっている。なお、異常高温状態の原因には、ハロゲンランプ61bの暴走がある。
加熱ローラ61のハロゲンランプ61bが異常低温状態の場合は、温度線93に示すように、計測時刻tにおける加熱ローラ61の温度は許容温度範囲の下限温度(T−β)より低くなっている。なお、低熱状態の原因には、入力電力の異常またはヒータショートがある。
また、サーミスタ等の温度検出部材が加熱ローラから離れてしまうことによって温度検出部材の検出温度と加熱ローラの実温度とが一致せず、温度検出部材が加熱ローラの温度を低熱値として検出してしまう場合もある。
図4において、画像形成装置1のスイッチがオンされると、ステップS1においてウォームアップ動作が開始される。具体的には、プリンタコントロール基板71からの指令に基づいて、ヒータ駆動回路76が加熱ローラ61を加熱する。
ステップS2では、計測時刻tにおいて、加熱ローラ61の温度Tが検出される。具体的には、温度検出部材83が温度センサ信号をプリンタコントロール基板71に送信する。
ステップS3では、プリンタコントロール基板71が式T>T+αが成立するか否かを判断する。成立する場合にプロセスはステップS4に移行して、成立しない場合にプロセスはステップS7に移行する。
ステップS4では、所定時間だけ加熱ローラ61を回転させる。具体的には、モータ64が加熱ローラ61を回転させる。このとき、加圧ローラ63は加熱ローラ61に従動して回転を続ける。これにより、加熱ローラ61から加圧ローラ63に熱が移動して加熱ローラ61の表面温度が下がる。この場合、加熱ローラ61から供給される熱は加圧ローラ63の円周方向に平均して供給されるので、加圧ローラ63が破損しにくい。
ステップS5では、加熱ローラ61への通電がカットされる。具体的には、ヒータ駆動回路76が加熱ローラ61への通電を停止する。これにより、加熱ローラ61がそれ以上は発熱しなくなる。
以上のステップS4およびS5で説明したように、ハロゲンランプ61bが発熱するウォームアップ中において温度検出部材83からの検出温度が許容温度範囲の上限温度より高くなっていれば異常であると判断して、ハロゲンランプ61bへの通電が停止させられ、さらに加熱ローラ61の回転が開始させられる。これにより、加熱ローラ61から加圧ローラ63の円周方向に熱が平均的に移動して、加圧ローラ63の破損が生じにくい。
ステップS6では、警報機77が定着不良アラームを発する。それにより、作業者はメンテナンス作業を直ちに行うことができる。この装置では、加熱ローラ61の発熱が過大または過小のいずれであっても、警報機77が警報を発する。したがって、作業者は定着装置33の異常を早期に知ることができる。
ステップS7では、プリンタコントロール基板71が、式T<T−βが成立するか否かを判断する。成立する場合は低熱状態であるので、プロセスはステップS5に移行して、成立しない場合は正常温度範囲にあるので、プロセスはステップS8に移行する。
ステップS5では、ハロゲンランプ61bによる発熱が停止させられる。つまり、ハロゲンランプ61bが発熱するウォームアップ中のある時刻において温度検出部材83からの検出温度が許容温度範囲の下限温度より低ければ、異常であると判断されて、ハロゲンランプ61bへの通電が停止させられる。
ステップS8では、モータ駆動回路78が、プリンタコントロール基板71からの指令に基づいて、モータ64に駆動信号を送ってモータ64を駆動する。モータ64は、加熱ローラ61を回転させる。これにより、加圧ローラ63は加熱ローラ61に従動回転をして、その結果、加熱ローラ61からの加圧ローラ63に熱が平均的に伝達される。
ステップS9では、定着温度まで昇温するのを待つ。具体的には、温度検出部材83からの温度センサ信号に基づいて、プリンタコントロール基板71が、加熱ローラ61の表面温度が定着温度になっているか否かを判断する。
ステップS10では、通常のプリント動作が実行される。これ以降、ヒータ駆動回路76は、加熱ローラ61をオンオフ制御することで、加熱ローラ61の表面温度を定着温度に維持する。
以上の制御動作をまとめると、異常高温状態の場合は加熱ローラ61の回転動作と通電カットが実行され、異常低温状態の場合は加熱ローラ61の通電カットのみが実行される。なお、いずれの場合も定着不良アラームが発生される。なお、加熱ローラ61の回転開始のタイミングと通電カット開始のタイミングの関係は特に限定されない。
(4)定着装置のウォームアップ・プロセス(第2実施形態)
図5を用いて、定着装置のウォーミングアップ動作の第2実施形態を説明する。図5は、第2実施形態におけるウォームアップ・ステップを示すフローチャートである。この実施形態では、計測時刻tは初期温度Tに基づいて決定される変動値である。
図5において、画像形成装置1のスイッチがオンまたはスリープが解除されると、ステップS11においてウォームアップ動作が開始される。具体的には、プリンタコントロール基板71からの指令に基づいて、ヒータ駆動回路76が加熱ローラ61を加熱する。
ステップS12では、プリンタコントロール基板71は、初期温度Tを検出して、さらにその検出結果に基づいて、計測時刻tを算出する。具体的には、温度検出部材83が初期温度Tをプリンタコントロール基板71に送信し、次にプリンタコントロール基板71が計測時刻tを算出する。
計測時刻t1は、以下のようにして算出される。基準温度Tおよび正常温度曲線の温度勾配(b/a)は予め定まっており、例えばプリンタコントロール基板71のROMに保存されている。計算式t=(a/b)(T−T)に初期温度Tの実測値を入れることで、計測時刻tが算出される。当然のことながら、初期温度Tが高ければ計測時刻tは小さくなり、初期温度Tが低ければ計測時刻tは大きくなる。算出された計測時刻tは、例えばプリンタコントロール基板71のRAMに保存される。
ステップS13では、計測時刻tにおいて、加熱ローラ61の温度Tが検出される。具体的には、温度検出部材83が、温度センサ信号をプリンタコントロール基板71に送信する。
ステップS14では、T>T+αが成立するか否かが判断される。成立する場合にプロセスはステップS15に移行して、成立しない場合にプロセスはステップS18に移行する。
ステップS15では、加熱ローラ61への通電がカットされる。具体的には、ヒータ駆動回路76が加熱ローラ61への通電を停止する。
ステップS16では、所定時間だけ加熱ローラ61を回転させる。具体的には、モータ64が加熱ローラ61を回転させる。このとき、加圧ローラ63は加熱ローラ61に従動して回転を続ける。これにより、加熱ローラ61から加圧ローラ63に熱が移動して加熱ローラ61の表面温度が下がる。この場合、加熱ローラ61から供給される熱は加圧ローラ63の円周方向に平均して供給されるので、加圧ローラ63が破損しにくい。
ステップS17では、警報機77が定着不良アラームを発する。それにより、作業者はメンテナンス作業を直ちに行うことができる。
ステップS18では、プリンタコントロール基板71が、式T<T−βが成立するか否かを判断する。成立する場合は低熱状態であるので、プロセスはステップS19に移行して、成立しない場合は正常温度範囲にあるので、プロセスはステップS20に移行する。
ステップS19では、加熱ローラ61への通電がカットされる。具体的には、ヒータ駆動回路76が加熱ローラ61への通電を停止する。これにより、加熱ローラ61がそれ以上は発熱しなくなる。
ステップS20では、モータ駆動回路78が、プリンタコントロール基板71からの指令に基づいて、モータ64に駆動信号を送ってモータ64を駆動する。モータ64は、加熱ローラ61を回転させる。これにより、加圧ローラ63は加熱ローラ61に従動回転をして、その結果、加熱ローラ61からの加圧ローラ63に熱が平均的に伝達される。
ステップS21では、定着温度まで昇温するのを待つ。具体的には、温度検出部材83からの温度センサ信号に基づいて、プリンタコントロール基板71が、加熱ローラ61の表面温度が定着温度になっているか否かを判断する。
ステップS22では、通常のプリント動作が実行される。これ以降、ヒータ駆動回路76は、加熱ローラ61をオンオフ制御することで、加熱ローラ61の表面温度を定着温度に維持する。
以上の制御動作をまとめると、高温異常状態の場合に加熱ローラ61の回転動作と通電カットが実行され、低温異常状態の場合に加熱ローラ61の通電カットのみが実行される。なお、いずれの場合も定着不良アラームが発生される。なお、加熱ローラ61の回転開始のタイミングと通電カット開始のタイミングの関係は特に限定されない。
以上に述べたように、プリンタコントロール基板71は、温度検出部材83からの検出温度を判定する時刻tを、温度検出部材83から得られた加熱ローラ61の初期温度Tに基づいて決定している。つまり、加熱ローラ61の初期温度Tに基づいて検出温度を判定する時刻tが決定されるので、環境に応じて適した時刻とすることができ、その結果、検出温度を正確に判定できる。
(5)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では計測時刻tは1つだけ設定されていたが、温度計測は複数回行ってもよい。
また、低温異常状態の場合に、加熱ローラ61の通電カットに加えて、加熱ローラ61を回転してもよい。これにより、温度検出部材83と加熱ローラ61の接触不良が原因で、加熱ローラ61が高温異常状態であるにもかかわらず、温度検出部材83が加熱ローラ61の温度を低温異常状態として検出してしまう場合でも、加圧ローラ63の破損を防止できる。
本発明は、定着装置およびそれが用いられた画像形成装置に広く適用可能である。
1 画像形成装置
2 画像読取装置
3 画像形成装置本体
21 画像読取部
22 原稿カバー
23 光源
24 反射鏡
25 スキャナユニット
26 プラテンガラス
31 筐体
32 画像形成部
33 定着装置
34 用紙搬送部
35 給紙カセット
36 手差し給紙トレイ
37 排紙部
40 感光体ドラム
41 帯電器
42 露光ヘッド
43 現像装置
44 転写ローラ
45 クリーニングローラ
50 現像器本体
51 現像ローラ
52 供給ローラ
53 第1トナー室
54 第2トナー室
55 第1撹拌部材
56 第2撹拌部材
57 ブレード
61 加熱ローラ
61a ローラ本体
61b ハロゲンランプ(発熱部)
63 加圧ローラ
64 モータ(駆動部)
65 ニップ部
71 プリンタコントロール基板(温度制御部)
72 転写用高圧電源
73 現像用高圧電源
74 帯電用高圧電源
75 クリーナ用高圧電源
76 ヒータ駆動回路
77 警報機(警報発生部)
78 モータ駆動回路
81 トナニアエンドセンサ
83 温度検出部材(温度検出部)
91 温度線
92 温度線
93 温度線

Claims (5)

  1. 発熱部を有する加熱ローラと、
    前記加熱ローラを回転させる駆動部と、
    前記加熱ローラに接触して設けられた加圧ローラと、
    前記加熱ローラの温度を検出する温度検出部と、
    前記発熱部が発熱するウォームアップ中において前記温度検出部からの検出温度が許容温度範囲の上限温度より高いと異常であると判断して、前記発熱部による発熱を停止させ、さらに前記駆動部に前記加熱ローラの回転を開始させる、温度制御部と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記温度制御部は、前記発熱部が発熱するウォームアップ中のある時刻において前記温度検出部からの検出温度が前記許容温度範囲の下限温度より低いと異常であると判断して、前記発熱部による発熱を停止させる、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記温度制御部は、前記温度検出部からの検出温度を判定する時刻を、前記温度検出部から得られた前記加熱ローラの初期温度に基づいて決定する、請求項1また2に記載の定着装置。
  4. 警報発生部をさらに備えており、
    前記温度制御部は、異常であると判断すれば、前記警報発生部に警報を発生させる、請求項1〜3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の定着装置を備える、画像形成装置。
JP2010089979A 2010-04-09 2010-04-09 定着装置および画像形成装置 Pending JP2011221261A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP4289620A1 (en) 2022-06-10 2023-12-13 Ricoh Company, Ltd. Sheet laminator and image forming system incorporating the sheet laminator

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