JP4771999B2 - 制振装置とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、中空ハウジングに収容された独立マス部材の飛び跳ね変位に伴う打ち当たり作用に基づいて制振効果を得るようにした制振装置やその製造方法に関するものである。
従来から、制振装置の一種として、制振対象部材に対して固定的に設けられたハウジングに独立マス部材を飛び跳ね変位可能に収容配置し、振動入力時に独立マス部材がハウジング内で飛び跳ねてハウジングに繰り返し打ち当たる際の衝突エネルギーや減衰作用を利用して制振効果を得るようにした飛び跳ね型の制振装置が知られている。例えば、特許文献1(国際公開第00/14429号パンフレット)に記載されているものが、それである。
ところで、かくの如き飛び跳ね型の制振装置において、制振効果が一層有利に得られるように減衰性能が向上されたり、広い振動周波数域で有効な制振効果が得られたりするには、独立マス部材の外周面とハウジングの内周面の間の距離を高精度に設定することが有効である。即ち、ハウジングの内周面において高い寸法精度が要求される。
ところが、前述の特許文献1に示される制振装置では、ハウジングがボルト固定や溶接等で制振対象部材に直接に固定されるようになっていることから、固定部分の大応力による耐久性能の低下を防止するために、十分な強度がハウジングに求められる。その結果、ハウジングには、前述の寸法精度と高強度が両立して高度に達成されることが課題になり、それに起因して製造が困難となり易い問題を内在していた。具体的に、例えば、過大なコストをかけることなく寸法精度を出そうと、ハウジングの材料に合成樹脂材を採用すると、一般に、金属材等からなるハウジングに比して強度が十分に確保され難い問題があった。また、例えば、ハウジングが金属材等を用いて形成されると、寸法精度を出すための加工や構造等が複雑になって、合成樹脂材等からなるハウジングに比して高コスト化が懸念されるおそれがあったのである。
しかも、制振装置の制振対象部材への固定部分がハウジングに設けられていることから、例えば、制振装置を複数種類の制振対象部材に装着する場合に、各ハウジングの内周面の寸法を設計変更する必要がなくても、制振対象部材への固定構造がそれぞれ異なる場合には、ハウジングの設計変更が余儀なくされる。その結果、製造効率の向上および低コスト化が有利に図られ難い問題があった。
国際公開第00/14429号パンフレット
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであり、その解決課題とするところは、制振対象部材に固定的に設けられて独立マス部材を収容配置する中空ハウジングにおいて、高い寸法精度と強度が、比較的に低コストで両立して達成され得る、新規な構造の制振装置やかかる制振装置の製造方法を提供することにある。
以下、前述の課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載されたもの、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
すなわち、本発明の特徴とするところは、制振対象部材に固定される中空ハウジングに設けられた収容空所に対して、独立マス部材が中空ハウジングに固定されることなく独立して収容配置されて、独立マス部材の中空ハウジングへの打ち当たりに基づき制振対象部材に制振効果を及ぼす制振装置において、制振対象部材に固定される固定フレームと、内部に収容空所が形成されて固定フレームに組み付けられるハウジング本体とによって、中空ハウジングが構成されており、固定フレームが金属板をコ字状に折り返すように屈曲させたプレス成形品によって構成されて、制振対象部材への固定部分を備えた底板部と、底板部と離隔して対向位置せしめられる天板部と、それら底板部と天板部をつなぐ背板部とが形成されていると共に、幅方向両側縁部において内方に向かってそれぞれ突出して底板部と天板部と背板部とに亘って延びる側板部が形成されており、更に、底板部と天板部における背板部と反対側の端縁部間においてハウジング本体の差し入れ用の開口部が形成されていると共に、固定フレームにおける天板部および底板部の一方と背板部には、内方に向かって突出する第一ばね突起および第二ばね突起が一体形成されていると共に、天板部および該底板部の他方には、内方に向かって突出する係止突起が一体形成されており、ハウジング本体が固定フレームにおける開口部から天板部と底板部の対向面間に差し入れられた状態下、ハウジング本体には第一ばね突起による付勢力が天板部と底板部の一方から他方に向かって及ぼされて、ハウジング本体が天板部と底板部の他方に押し付けられて保持されていると共に、第二ばね突起による付勢力が固定フレームの背板部側から開口部側に向かってハウジング本体に及ぼされて、ハウジング本体が係止突起に係止されることにより、ハウジング本体が固定フレームの開口部からの抜け出しを阻止されて固定フレーム内に組み付けられている制振装置にある。
このような本発明に従う構造とされた制振装置においては、独立マス部材を収容配置するハウジング本体が固定フレームに組み付けられることによって、中空ハウジングが構成されており、この固定フレームが制振対象部材に固定されることで、中空ハウジングが制振対象部材に取り付けられるようになっている。ここで、固定フレームとハウジング本体は、別体構造とされていて、それぞれ独立して設計変更することが可能とされている。従って、固定フレームには、独立マス部材の収容空所の形成に配慮する必要がなくなって、製作が容易となる。特に、プレス成形品を固定フレームに採用し得たのであり、鋳造や切削等による製作に比して加工時間が飛躍的に短縮化され得て、大量生産が可能となる。一方、ハウジング本体には、制振対象部材への固定部分を設ける必要がないことから、制振対象部材への固定部分の形状や強度等に配慮することなく、設計自由度が向上されると共に、設計の重点を強度に比して収容空所の寸法精度に置くことも可能となり、延いては、独立マス部材のハウジング本体および固定フレームを介した制振対象部材への打ち当たりに基づく制振効果のチューニング自由度の向上も図られ得る。
また、固定フレームとハウジング本体が互いに独立して設計変更することが可能とされていることによって、例えば、制振装置を、それぞれ固定構造が異なる複数種類の制振対象部材に採用する場合に、同一構造のハウジング本体を採用して、固定フレームのみを各別に設計変更したり、或いは制振効果のチューニング変更をする際に、ハウジング本体のみを別の構造(例えば独立マス部材の大きさが異なるもの)のハウジング本体に差し替えたりすることも出来る。即ち、本構造によれば、制振対象部材への固定部分と独立マス部材の収容空所の何れか一方の設計変更にも対応することが出来るのであり、それによって、製造効率の向上や低コスト化も実現され得る。
特に本構造では、ハウジング本体が、固定フレームの天板部と底板部の対向面間に差し入れられて、第一ばね突起および第二ばね突起の付勢力と係止突起の係止構造を利用して、固定フレームに組み付けられるようになっていることから、固定ボルトや溶接を用いた組み付け構造に比して、ハウジング本体の固定フレームへの組み付け作業も簡単になる。
また、ばね突起や係止突起が固定フレームに一体形成されていることにより、組み付け点数の増加が抑えられて、低コスト化が有利に図られ得ることに加え、プレス成形品からなる固定フレームの強度を利用して、突起の強度が好適に確保されることから、ハウジング本体と固定フレームの組み付け安定性が向上される。
さらに、固定フレームの幅方向両側縁部には、底板部と天板部と背板部とに亘って延びる側板部が形成されていることにより、固定フレームにばね突起や係止突起を形成する加工を施しても、必要強度が十分に確保され得る。しかも、これら側板部は、固定フレームの成形と同時にプレス成形され得ることから、部品点数の増加等を伴うこともない。
また、一対の側板部を利用して、ハウジング本体の固定フレームにおける天板部および底板部の対向面間から幅方向外方への飛び出しが抑えられることから、ハウジング本体を天板部と底板部の対向面間で開口部から背板部に向かって導き入れる組み付け作業や、ハウジング本体が固定フレームに組み付けられた状態の更なる安定化が図られ得る。要するに、側板部には、固定フレームを補強する機能とハウジング本体を固定フレームに対して位置決めする機能が備わっているのであり、それによって、少ない部品点数で一層優れた制振装置が実現され得る。
それ故、本発明に係る制振装置によれば、中空ハウジングに要求される寸法精度と強度の二つの機能を分離化して、各要求を高度に満たすという技術的思想のもと、ハウジング本体側で目的とする寸法精度が実現されると共に、固定フレーム側で目的とする強度が確保されるのであり、しかも、それら固定フレームとハウジング本体の組み付け構造が簡単とされていることにより、要求特性を備えた制振装置が比較的に低コストで有利に実現され得るのである。
特に固定フレームにプレス成形品を採用すると共に、ハウジング本体の固定用の各突起も一体形成したことにより、製造が容易で大量生産が実現可能となったのである。加えて、プレス成形品からなる固定フレームに側板部を設けると共に、ハウジング本体を密接状態で組み付けたことで、プレス成形品の剛性も効果的に確保し得、独立マス部材の打ち当たりに伴う衝突エネルギーによる制振効果を、固定フレームから制振対象部材に対して効果的に及ぼし得る。
また、本発明に係る制振装置では、第一ばね突起と第二ばね突起と係止突起との少なくとも一つが、固定フレームの一部を切り起こすことによって形成されている構造が、好適に採用される。これにより、突起を固定フレームの内方に突出せしめたり、各突起に必要に応じて弾性を付したりする態様が、簡単な構造で実現され得る。
また、本発明に係る制振装置では、第一ばね突起が固定フレームの天板部に形成されて、底板部に対してハウジング本体が直接に押し付けられて当接状態に保持されている構造が、好適に採用される。このような構造によれば、ハウジング本体が固定フレームに安定して固定的に支持されることとなり、独立マス部材の打ち当たりによる力を中空ハウジングから制振対象部材に対して効率的に伝達することが出来る。その結果、独立マス部材の打ち当たりに基づく制振効果を制振対象部材に一層効果的に作用せしめることが可能となる。
特に本構造では、底板部が制振対象部材に対して直接に当接した状態で固定されることが望ましい。更に、底板部のうちでハウジング本体が押し付けられて保持された領域を、その外側面において制振対象部材に対して直接に密接状態で押し付けて固定することがより有効とされる。これにより、プレス成形品からなる固定フレームにおいて十分な肉厚や剛性が確保され難いような場合でも、独立マス部材の打ち当たり力における制振対象部材への伝達効率が有利に確保され得る。
また、本発明に係る制振装置では、係止突起におけるハウジング本体への係止部と第一ばね突起が、固定フレームの幅方向に所定長さに亘って形成されている構造が、好適に採用される。このような構造によれば、係止突起や第一ばね突起がハウジング本体の幅方向に所定の長さに亘って当接され易くなり、単に点当たり状に当接する場合に比して、第一ばね突起の付勢力や係止突起の係止力がハウジング本体に効率良く及ぼされる結果、ハウジング本体と固定フレームの組み付け状態が一層安定する。
また、本発明に係る制振装置では、ハウジング本体が合成樹脂材料で形成されている構造が、好適に採用される。これにより、合成樹脂材料の金属材料等に比して有利な特長である、比較的に低コストでの寸法精度の出し易さや軽量化が好適に実現され得る。このように、一般に、強度が金属材料に比して小さな合成樹脂材料を採用した場合においても、固定フレームとの組み付け構造により、制振装置の必要強度が固定フレームによって十分に確保され得る点に、本発明の特有の技術的効果の一つが見出される。
また、本発明に係る制振装置では、固定フレームの底板部が背板部と反対側に向かって天板部よりも外方に大きく延び出して、かかる延び出し部分にボルト挿通孔が形成されて固定部分とされており、ボルト挿通孔に挿通された固定用ボルトが制振対象部材に螺着固定されることで固定フレームが制振対象部材に取り付けられるようになっていると共に、底板部上に突出せしめられた固定用ボルトの頭部がハウジング本体の開口部を狭窄して開口部からのハウジング本体の抜け出しを防止するフェイルセーフ機構が構成されている構造が、好適に採用される。このような構造によれば、ハウジング本体の固定フレームからの抜け出しが、少ない部品点数で実現されることから、低コスト化が満たされつつ、制振性能の信頼性の更なる向上が図られ得る。
さらに、本発明の特徴とするところは、前述の制振装置の製造方法であって、独立マス部材をハウジング本体の収容空所に対してハウジング本体に固定することなく独立して収容配置して、ハウジング本体を固定フレームの開口部から天板部と底板部の対向面間に差し入れて背板部に向かって変位させつつ、第一ばね突起と係止突起の少なくとも一方をハウジング本体に当接させて天板部と底板部の対向面間から外方に向かって弾性変形させると共に、ハウジング本体の差し込み先端部を第二ばね突起に当接させて、第二ばね突起を天板部と底板部の対向面間から外方に向かって弾性変形させると共に、ハウジング本体を係止突起に係止させることによって、第一ばね突起による付勢力を天板部と底板部の一方から他方に向かってハウジング本体に及ぼして、ハウジング本体を天板部と底板部の他方に押し付けて保持させると共に、第二ばね突起による付勢力を背板部側から開口部側に向かってハウジング本体に及ぼして、ハウジング本体の係止突起への係止状態を保持せしめ、ハウジング本体を固定フレームの開口部からの抜け出しを阻止するように固定フレームに組み付ける制振装置の製造方法にある。
このような本発明方法に従えば、前述の制振装置の説明からも明らかなように、高い寸法精度と強度を備えた制振装置が、比較的に低コストで、且つ簡単な製造工程により実現され得るのであり、それによって、当該制振装置の大量生産化も有利に実現され得る。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について説明する。先ず、図1,2には、本発明の制振装置に係る一実施形態としての自動車用制振装置10が示されている。この自動車用制振装置10は、中空ハウジング12によって形成された収容空所14に独立マス部材としてのマス金具16が収容配置された構造とされている。振動入力時に、マス金具16が中空ハウジング12に対して弾性的に当接することによって、制振効果が得られるようになっている。
より詳細には、マス金具16は、図3,4にも示されているように、略円柱形状を呈しており、例えば鉄鋼やアルミ合金等の大きな剛性を有する材料で形成されている。特に有効な制振効果を得るためには、鉄鋼等の高比重材が望ましい。
また、マス金具16の周壁面の全体および縦幅方向(図4中、左右)の両端面の外周部分を略一定の厚さ寸法で覆うようにして、当接ゴム層18が加硫接着されている。当接ゴム層18としては、例えば天然ゴムやスチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴムやそれらの複合材が適宜に採用される。この当接ゴム層18では、マス金具16の中空ハウジング12への打ち当たりに基づく制振効果や打ち当たる際に生じる打音の低減効果を効果的に得るために、ASTM規格D2240のショアD硬さが、望ましくは80以下に、より望ましくは20〜40とされる。
ここで、中空ハウジング12は、ハウジング本体20と固定フレーム22を含んで構成されている。ハウジング本体20は、器部材24および蓋部材26からなり、例えば鉄鋼やアルミニウム、アルミ合金等の金属材等を用いて形成されても良いが、本実施形態では、硬質の合成樹脂材を用いて形成されている。特に当接ゴム層18を備えたマス金具16のハウジング本体20への打ち当たりに基づく制振効果を有効に得るには、5×104 MPa以上の弾性率を有する合成樹脂材で形成されることが好ましい。
かかる器部材24は、略矩形の有底筒形状を有しており、その中央部分には縦幅方向(図2中、上下または図4中、左右)の一方の端部付近から他方の端面に開口する略円形状の中央凹所28を備えている。また、器部材24における中央凹所28の開口縁部の周りには、全周に亘って連続して延びる周溝30が形成されている。更に、器部材24の他方の端面における周溝30の周りにおいて、略矩形状乃至は円形状の筒状部分が縦幅方向の外方に突出する形態を呈していることにより、器部材24の他方の端面には、中央凹所28および周溝30よりも大形の嵌合凹所32が形成されている。
特に本実施形態では、矩形筒状を有する器部材24の四方の角部が周壁部分の周方向に沿って湾曲しており、器部材24の高さ方向(図1,3,4中、上下)で対向位置せしめられる上端面34および下端面36が、横幅方向(図1〜3中、左右)で対向位置せしめられる一方の横端面38および他方の横端面40と、それぞれ湾曲形状面をもって滑らかに接続されている。
一方、蓋部材26が、器部材24の嵌合凹所32の外形形状に対応した形状の平板形状を有しており、嵌合凹所32に嵌め込まれて、嵌合凹所32の底面、換言すると器部材24における中央凹所28および周溝30の開口縁部の周りの端面に重ね合わせられて、溶着や接着等によって器部材24に固定されている。これにより、中央凹所28および周溝30が蓋部材26で覆蓋せしめられて、ハウジング本体20が構成されている。また、器部材24の周溝30には、ゴム弾性材からなる大径リング状のOリング42が嵌め込まれて、周溝30が蓋部材26で覆蓋せしめられた環状領域に圧縮変形しつつ充填配置されていることに基づき、中央凹所28の流体密性が高められている。
これにより、ハウジング本体20の内部において、器部材24の中央凹所28と蓋部材26で画成された領域には、縦幅方向(図4中、左右)に一定の円形断面で延びる収容空所14が形成されている。このような収容空所14に対して当接ゴム層18を備えたマス金具16が非接着で独立して収容配置されている。即ち、ハウジング本体20の収容空所14とマス金具16を同一中心軸上に位置せしめた状態では、当接ゴム層18の外周面と収容空所14の周壁部を構成する中央凹所28の周壁面の間に全体に亘って微小隙間が形成されている。また、マス金具16の縦幅方向の中央部分を収容空所14の中央部分に位置せしめた状態で、マス金具16の縦幅方向端部に被着された当接ゴム層18の端面と収容空所14の両端部を構成する中央凹所28の底面および蓋部材26の端面の間には、それぞれ微小隙間が形成されている。
また、ハウジング本体20(器部材24)の上端面34の中央部分には、係止凹所44が形成されている。係止凹所44は、上端面34の中央部分からハウジング本体20の横幅方向の他方(図1〜3中、右)に向かってストレートに延びて湾曲面に開口する平面視略矩形状を呈していると共に、ハウジング本体20の縦幅方向(図2中、上下)に所定の長さで延びている。それによって、上端面34の中央部分が係止凹所44で切り欠かれた形状を有しており、係止凹所44の底面が上端面34よりも下方に位置せしめられて、係止凹所44の縦幅方向の両壁面が、該底面から立ち上がって上端面34に接続されている。また、係止凹所44の横幅方向一方(図1〜3中、左)に面した壁面が、縦幅方向に長手状に延びる略矩形状を有していて、係止凹所44の底面から立ち上がり、上端面34に接続されている。
さらに、ハウジング本体20(器部材24)の下端面36において横幅方向他方(図1〜3中、右)の湾曲面と接する部分には、係止凸部46が一体形成されている。係止凸部46は、下端面36の縦幅方向(図2中、上下または図4中、左右)の中央部分において縦幅方向に略一定の三角状断面で延びており、係止凸部46の下端面がハウジング本体20の下端面と同じ高さ位置で滑らかに接続されていると共に、係止凸部46の横幅方向他方(図1〜3中、右)に面した壁面が、縦幅方向に長手状に延びる略矩形状を有していて、係止凸部46の下端面から立ち上がり、ハウジング本体20の横幅方向他方の湾曲面に接続されている。
一方、固定フレーム22は、全体に亘って略一定の厚さ寸法の平板形状を有する金属板にプレス加工を施してなるプレス成形品とされている。かかる金属板としては、例えば、鉄鋼やアルミ合金等の大きな剛性を備え、且つ所定の弾性を有する材料が好適に採用される。固定フレーム22の横幅方向の略中央部分から一方(図1〜3中、左)の部分が、プレス加工に基づき略コ字状に折り返すように屈曲していることで、固定フレーム22には、底板部48や天板部50、背板部52が形成されている。
底板部48は、横幅方向に長手状に延びる略矩形平板形状を有している。また、底板部48の中央部分から横幅方向他方(図1〜3中、右)の側に偏倚した縦幅方向(図2中、上下)の略中央部分には、ボルト挿通孔54が貫設されている。
天板部50は、底板部48と略同じ縦幅寸法を備え、且つ底板部48の略半分の横幅寸法を備えた略矩形平板形状を有している。天板部50は、底板部48と略平行に延びている形態で、底板部48の横幅方向の中央部分から一方(図1〜3中、左)の部分と高さ方向(図1,3中、上下)に所定距離を隔てて対向位置せしめられている。
背板部52は、底板部48や天板部50と略同じ縦幅寸法の略矩形平板形状を有しており、底板部48および天板部50の各横幅方向一方(図1〜3中、左)の端縁部間を両板部48,50の対向方向に略ストレートに延びて、両端縁部に接続されている。背板部52と底板部48および天板部50の各接続部分は、横幅方向に湾曲している。
その結果、固定フレーム22の底板部48が、背板部52と横幅方向の反対側(図1〜3中、右)に向かって天板部50よりも横幅方向外方に延び出していて、かかる延び出し部分に前述のボルト挿通孔54が形成されて、制振対象部材への固定部分とされており、ボルト挿通孔54に挿通された固定用ボルト56が、制振対象部材としての図示しない車両ボデー側の問題となる振動部材に取り付けられるようになっている。また、底板部48と天板部50における背板部52と横幅方向の反対側の端縁部間には、ハウジング本体20の差し入れ用の開口部58が形成されている。
さらに、固定フレーム22の縦幅方向の両側端縁部には、プレス加工に基づいて一対の側板部60,60が形成されている。側板部60は、底板部48の端縁部から上方に突出すると共に、天板部50の端縁部から下方に突出し、更に背板部52の端縁部から横幅方向他方(図1〜3中、右)に突出する矩形平板形状で、それら底板部48や背板部52、天板部50の全体に亘って連続して略一定の高さ寸法で延びていることにより、固定フレーム22の内方に向かって突出している。
ここで、底板部48と天板部50と背板部52の各縦幅方向(図2中、上下または図4中、左右)の中央部分には、それぞれ切り欠き孔62が貫設されている。特に、底板部48と天板部50に形成される各切り欠き孔62は、横幅方向他方(図1〜3中、右)に開口する平面乃至は底面視略C字状を呈しており、それぞれ各板部48,50の横幅方向の略中央部分に位置せしめられている。また、背板部52に形成される切り欠き孔62は、上方に開口する正面乃至は背面視略U字状を呈していて、背板部52の高さ方向の略中央部分に位置せしめられている。
さらに、天板部50の切り欠き孔62の内側と背板部52の切り欠き孔62の内側には、第一ばね突起64と第二ばね突起66が形成されていると共に、底板部48の切り欠き孔62の内側には、係止突起68が形成されている。特に本実施形態に係る各突起64,66,68は、傾斜部70と平板部72を含んで構成されて、固定フレーム22の内方に向かって切り起こし状に突出している。切り欠き孔62や傾斜部70および平板部72を備えた各突起64,66,68は、例えばプレス加工により好適に実現される。なお、固定フレーム22の内方は、天板部50や底板部48、背板部52、一対の側板部60,60で画成された領域をいう。
第一ばね突起64の傾斜部70と係止突起68の傾斜部70は、天板部50および底板部48と一体形成される横幅方向他方(図1〜3中、右)の基端部分から横幅方向一方に行くに従って底板部48または天板部50に向かう突出寸法が次第に大きくされていることにより、底板部48または天板部50に対して所定の角度で傾斜する略矩形平板形状を有している。また、第二ばね突起66の傾斜部70は、背板部52と一体形成される高さ方向下方の基端部分から上方に行くに従って固定フレーム22の開口部58に向かう突出寸法が次第に大きくされていることにより、背板部52に対して所定の角度で傾斜する略矩形平板形状を有している。本実施形態では、第一ばね突起64の傾斜部70と第二ばね突起66の傾斜部70の傾斜の程度が、略同じとされていると共に、係止突起68の傾斜部70の傾斜の程度に比して大きくされている。
また、第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68の各平板部72は、各傾斜部70の突出側先端部から各切り欠き孔62の周縁部に至らない長さでストレートに延びており、且つ天板部50や背板部52、底板部48とそれぞれ略平行に延びる略矩形平板形状を有している。それによって、第一ばね突起64の平板部72において背板部52と対向位置せしめられる先端部分が、縦幅方向(図2中、上下)に長手状に延びる矩形状の係止部とされている。更に、第二ばね突起66の平板部72において天板部50と対向位置せしめられる先端部分が、縦幅方向に長手状に延びる矩形状を呈している。更にまた、係止突起68の平板部72において背板部52と対向位置せしめられる先端部分が、縦幅方向に長手状に延びる矩形状の係止部とされている。
特に、係止突起68の平板部72において背板部52と対向位置せしめられる先端部分(係止部)が、固定フレーム22の開口部58付近において、開口部58よりも天板部50と底板部48の対向面間の内方に位置せしめられている。換言すると係止突起68の係止部と背板部52の離隔距離が、固定フレーム22の開口部58と背板部52の離隔距離に比して小さくされている。
また、本実施形態では、図5に示されているように、ハウジング本体20と固定フレーム22が組み付けられる前の状態においても、各傾斜部70は、天板部50や背板部52、底板部48等の各板部に対して傾斜していると共に、各平板部72は、各板部48,50,52と平行に延びている。
ここにおいて、ハウジング本体20と固定フレーム22の組み付け前の状態で、第一ばね突起64の天板部50から底板部48に向かって突出する高さ寸法:h1’と第二ばね突起66の背板部52から開口部58に向かって突出する高さ寸法:h2’が、略同じとされていると共に、係止突起68の底板部48から天板部50に向かって突出する高さ寸法:h3に比して大きくされている。
また、ハウジング本体20の上端面34から下端面36に至る高さ寸法:H1が、固定フレーム22の天板部50と底板部48の対向面間距離、換言すると固定フレーム22の開口部58の高さ寸法よりも僅かに小さくされていると共に、天板部50と底板部48の対向面間距離から第一ばね突起64の高さ寸法:h1’と第二ばね突起66の高さ寸法:h2’を除した距離:L1に比して大きくされている。また、固定フレーム22の係止突起68の高さ寸法:h3が、ハウジング本体20の係止凸部46の高さ寸法:H2よりも小さくされて、h3<H2とされている。
さらに、ハウジング本体20における蓋部材26の外側端面から器部材24の底部の外側端面に至る縦幅方向(図2中、上下)の寸法が、固定フレーム22の縦幅方向で対向位置せしめられた一対の側板部60,60の離隔距離よりも僅かに小さくされている。
更にまた、ハウジング本体20の一方の横端面38から他方の横端面40に至る横幅寸法が、固定フレーム22の横幅方向(図1〜3中、左右)で対向位置せしめられた背板部52と開口部58の間の離隔距離に比して小さくされている。特に本実施形態において、ハウジング本体20における一方の横端面38から係止凸部46の横幅方向の端面に至る横幅寸法:Bと、固定フレーム22における背板部52の内周面から係止突起68の横幅方向の先端面に至る横幅寸法(係止突起68の係止部と背板部52の離隔距離):bと、第二ばね突起66の背板部52から開口部58に向かって突出する高さ寸法:h2’との関係が、b−h2’<B<bとされている。
このようなハウジング本体20が固定フレーム22に組み付けられる際の制振装置10の製造方法の一具体例を以下に示すが、本発明はかかる具体例に限定されるものでない。
先ず、当接ゴム層18が固着されたマス金具16を器部材24の中央凹所28に入れて、蓋部材26で中央凹所28を覆蓋せしめることにより、ハウジング本体20の内部に形成された収容空所14に対してマス金具16を僅かな隙間をもって収容配置する。
次に、ハウジング本体20を一方の横端面38から固定フレーム22の開口部58に差し入れて、天板部50と底板部48の対向面間を開口部58から背板部52に向かって変位させる。ここで、ハウジング本体20の高さ寸法:H1が、天板部50と底板部48の対向面間距離から第一ばね突起64の高さ寸法:h1’と第二ばね突起66の高さ寸法:h2’を除した距離:L1に比して大きくされていることにより、ハウジング本体20の上端面34が第一ばね突起64に当接すると共に、ハウジング本体20の下端面36が係止突起68に当接して、ハウジング本体20が第一ばね突起64および係止突起68に高さ方向の両側から係止されることとなる。しかし、当該係止力よりも大きな力でハウジング本体20を背板部52に向かって変位させることにより、第一ばね突起64および係止突起68が固定フレーム22の外方に向かって弾性変形して、それらの突起64,68が元の形状に戻ろうとする弾性復元力に基づき、ハウジング本体20に高さ方向両側から付勢力が及ぼされつつ、ハウジング本体20を変位せしめることが可能となる。特に本実施形態では、固定フレーム22の開口部58から差し入れられる側のハウジング本体20の角部が湾曲形状を有していると共に、第一ばね突起64および係止突起68の開口部58に向かう基端部分側に傾斜部70が形成されていることにより、ハウジング本体20が角部側から突起64,68の基端部側に向かって当接する際に、滑らかに当接するようになっている。
また、ハウジング本体20の差込方向の前方(図1〜3中、左)に位置する横端面38を第二ばね突起66に当接させて、更にハウジング本体20を背板部52側に変位せしめることにより、第二ばね突起66を固定フレーム22の外方に向かって弾性変形させる。
そして、図3にも示されているように、第二ばね突起66の高さ寸法がh2’からh2に縮められると、第一ばね突起64がハウジング本体20の係止凹所44に嵌められて、第一ばね突起64の平板部72の背板部52に面する先端部分(面)が係止凹所44の開口部58に面する端面に重ね合わせられて係止されると共に、固定フレーム22の係止突起68の弾性変形が解除されて、係止突起68の平板部72の背板部52に面する先端部分(面)がハウジング本体20の係止凸部46の開口部58に面する端面に重ね合わせられて係止される。これら第一ばね突起64と係止凹所44の係止力や係止突起68と係止凸部46の係止力は、第二ばね突起66が元の形状に戻ろうとする弾性復元力によって背板部52側から開口部58側に向かってハウジング本体20に及ぼされる付勢力に基づく。ここで、ハウジング本体20における一方の横端面38から係止凸部46の横幅方向の端面に至る横幅寸法:Bと、固定フレーム22における背板部52の内周面から係止突起68の横幅方向の先端面に至る横幅寸法:bと、第二ばね突起66の背板部52から開口部58に向かって突出する高さ寸法:h2’との関係が、b−h2’<B<bとされていることから、第二ばね突起66がh2’−h2だけ変形した分に相当する弾性復元力による付勢力が、背板部52から開口部58に向かってハウジング本体20に確実に及ぼされている。
かかる係止状態下、固定フレーム22の係止突起68の高さ寸法:h3はハウジング本体20の組み付け前の状態と略同じとされていて、高さ寸法:h3がハウジング本体20の係止凸部46の高さ寸法:H2よりも小さくされており、ハウジング本体20と係止突起68は高さ方向で所定の距離:l1を隔てて位置せしめられている。それによって、係止突起68は殆ど弾性変形しておらず、多少の弾性変形をしていたとしても係止突起68の弾性復元力による付勢力が、底板部48から天板部50に向かって及ぼされないようになっている。
一方、第一ばね突起64の高さ寸法がh1’からh1に縮められるようにして、第一ばね突起64が固定フレーム22の天板部50と底板部48の間において高さ方向に圧縮変形している。それによって、第一ばね突起64がh1’−h1だけ変形した分に相当する弾性復元力による付勢力が、天板部50から底板部48に向かってハウジング本体20に及ぼされている。
従って、固定フレーム22の係止突起68の高さ寸法:h3がハウジング本体20の係止凸部46の高さ寸法:H2よりも小さくされて、ハウジング本体20に底板部48から天板部50に向かう付勢力が及ぼされていないことと、第一ばね突起64による付勢力が天板部50から底板部48に向かってハウジング本体20に及ぼされていることに基づき、ハウジング本体20が固定フレーム22の天板部50から底板部48に向かって押さえ付けられて、第一ばね突起64の下端面36と固定フレーム22の底板部48の内周面が密接状態に重ね合わせられている。ここで、ハウジング本体20の高さ寸法:H1が、固定フレーム22の天板部50と底板部48の対向面間距離よりも僅かに小さくされていることにより、下端面36と底板部48の内周面が密接した状態で、ハウジング本体20の上端面34と固定フレーム22の天板部50の内周面が、高さ方向に所定の距離:l2を隔てて位置せしめられている。
すなわち、ハウジング本体20が第一ばね突起64の付勢力によって固定フレーム22の天板部50から底板部48に押さえ付けられる状態が保持されていると共に、第二ばね突起66の付勢力によって、ハウジング本体20が固定フレーム22の第一ばね突起64および係止突起68に係止される状態が保持されている。その結果、ハウジング本体20が固定フレーム22の天板部50と底板部48の対向面間において固定的に組み付けられて、固定フレーム22の開口部58からの抜け出しが阻止されるようになっている。
特に本実施形態では、第一ばね突起64の平板部72がハウジング本体20の係止凹所44の平らな形状の底面に重ね合わせられていると共に、第二ばね突起66の平板部72がハウジング本体20の平らな形状の横端面38に重ね合わせられていることによって、第一及び第二ばね突起64,66とハウジング本体20の重ね合わせ部分の面積が大きくされている。また、第一ばね突起64がハウジング本体20の上端面34の略中央部分に重ね合わせられていると共に、第二ばね突起66がハウジング本体20の横端面38の略中央部分に重ね合わせられている。
これらハウジング本体20と固定フレーム22の組み付け品により中空ハウジング12が構成されて、中空ハウジング12と、中空ハウジング12の一部を構成するハウジング本体20に収容配置せしめられたマス金具16を含んで、本実施形態に係る自動車用制振装置10が実現される。
このような構造とされた自動車用制振装置10においては、固定フレーム22の底板部48が車両ボデー側の問題となる振動部材に重ね合わせられると共に、固定用ボルト56が底板部48のボルト挿通孔54に挿通されて振動部材に螺着固定されることにより、固定的に装着されるようになっている。
特に本実施形態では、底板部48上に突出せしめられた固定用ボルト56の頭部74が、固定フレーム22の開口部58から横幅方向外方(図1〜3中、右)に所定距離を隔てて位置せしめられており、かかる頭部74の幅寸法が固定フレーム22の開口部58の縦幅寸法と比較して十分に小さくならない寸法とされていると共に、頭部74と開口部58の上端縁部の最短離隔距離:L2が、ハウジング本体20の高さ寸法:H1に比して小さくされている。その結果、固定用ボルト56の頭部74が開口部58の近くに設けられて、開口部58を実質的に狭窄せしめており、例えば、何らかの条件で、ハウジング本体20と第一ばね突起64や係止突起68との係止状態が解除されて、ハウジング本体20が固定フレーム22の開口部58から外方に向かうように変位せしめられた場合にも、頭部74が障害となって変位を制限せしめるようになっている。要するに、本実施形態では、固定用ボルト56の頭部74によって、ハウジング本体20の開口部58からの抜け出しを防止するフェイルセーフ機構が構成されている。
かかる装着状態下、車両ボデー側の振動部材の振動が中空ハウジング12に入力されると、マス金具16が、振動入力方向で中空ハウジング12に対して独立的に飛び跳ねるように相対変位して、当接ゴム層18を介してハウジング本体20の器部材24や蓋部材26に打ち当たるようになっている。その結果、マス金具16の中空ハウジング12への打撃作用によるエネルギ損失や滑り摩擦に基づく制振効果が発揮される。特に本実施形態では、固定フレーム22の天板部50と底板部48の対向面間においてハウジング本体20が固定された領域の一部を構成する底板部48が振動部材に直接に重ね合わせられるようになっていることから、マス金具16の打撃作用による制振効果が振動部材に効率良く及ぼされることとなり、制振効果の更なる向上が図られ得る。
そこにおいて、本実施形態に係る自動車用制振装置10の中空ハウジング12は、互いに別体構造の固定フレーム22とハウジング本体20を含んで構成されており、それぞれ独立して設計変更することが可能とされている。従って、固定フレーム22には、マス金具16の収容空所14を高精度に設計する必要がなくなって、振動部材への固定部分の大応力による耐久性低下が防止される程度に十分な強度の金属材料を好適に選択することが出来る。また、ハウジング本体20には、振動部材への固定部分に要求される強度を満たす程に高強度な材料を選択する必要がなくなり、例示の如き合成樹脂材料を用いて形成されていることから、ハウジング本体20の収容空所14の寸法が高精度に実現され得る。
しかも、ハウジング本体20と固定フレーム22の組み付けには、第一ばね突起64および第二ばね突起66の付勢力や係止突起68と第一ばね突起64の係止構造が利用されていることから、かしめ加工を施したり固定ボルト等を用いた組み付け構造に比して、組み付け作業が簡単になる。
また、ハウジング本体20には、かしめ部やボルト挿通孔等を特別に形成する必要がないことから、固定フレーム22に対する固定部分の応力が低減されて、強度が有利に確保される。これにより、ハウジング本体20において強度設計に対する寸法精度の設計の比重を一層大きくすることが出来て、寸法精度の更なる向上が図られ得る。
また、第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68が固定フレーム22側に設けられており、ハウジング本体20において突起の形成に伴うバリやヒケ等が発生するおそれが好適に解消される。これにより、ハウジング本体20の目的とする部品精度が安定して得られて、ハウジング本体20に二次的な加工を施す手間が抑えられることから、強度の有利な確保と製造効率の向上が図られ得る。
また、本実施形態では、固定フレーム22の開口部58から差し入れられる側のハウジング本体20の角部が湾曲形状を有していると共に、第一ばね突起64および係止突起68の開口部58に向かう基端部分側に傾斜部70が形成されていることにより、ハウジング本体20が角部側から突起64,68の基端部側に向かって当接する際に、滑らかに当接するようになっている。これにより、ハウジング本体20を固定フレーム22の背板部52に向かって変位せしめる際の抵抗が小さくされて、組み付け作業が一層容易になると共に、当接部分の損傷が抑えられて、固定フレーム22およびハウジング本体20の耐久性が向上され得る。
さらに、第一ばね突起64が係止突起68よりも背板部52側に位置せしめられていて、第一ばね突起64と係止突起68が高さ方向で投影した位置から互いに外れていることにより、第一ばね突起64の天板部50から底板部48に向かう付勢力がハウジング本体20により安定して及ぼされてハウジング本体20の下端面36と固定フレーム22の底板部48の密接状態がより有利に確保されることに加えて、係止突起68によるハウジング本体20への係止作用がより安定して発揮されて、ハウジング本体20の固定フレーム22の開口部58からの抜け出しが一層有利に抑えられる。
更にまた、本実施形態では、第一ばね突起64と第二ばね突起66にそれぞれ平板部72が設けられており、各突起64,66の平板部72がハウジング本体20の平らな部分に重ね合わせられていることによって、重ね合わせ部分が大きくされることから、第一及び第二ばね突起64,66のハウジング本体20への付勢力がより安定して及ぼされる。
また、本実施形態では、第一ばね突起64がハウジング本体20の上端面34の略中央部分に重ね合わせられていると共に、第二ばね突起66がハウジング本体20の横端面38の略中央部分に重ね合わせられていることにより、各ばね突起64,66の付勢力がハウジング本体20の略重心を通るように及ぼされる。それによって、例えば付勢力が重心から大きく外れてハウジング本体20に不規則な方向に変位する力が及ぼされることに起因して、係止突起68と係止凸部46の係止部分やハウジング本体20と固定フレーム22の重ね合わせ部分等に過大な応力がかかるおそれが解消されることから、中空ハウジング12の耐久性が向上され得る。
それ故、本実施形態に従う構造とされた制振装置10によれば、中空ハウジング12に要求される寸法精度と強度の二つの機能を分離化して、各要求を高度に満たすという技術的思想のもと、ハウジング本体20側で目的とする寸法精度が実現されると共に、固定フレーム22側で目的とする強度が確保されるのであり、しかも、それら固定フレーム22とハウジング本体20の組み付け構造が簡単に且つ安定とされることにより、所期の制振効果が得られる制振装置10が比較的に低コストで有利に実現され得るのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、かかる実施形態における具体的な記載によって、本発明は、何等限定されるものでなく、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様で実施可能であり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、ハウジング本体20と固定フレーム22が組み付けられた状態と組み付けられる前の状態において、各傾斜部70は、天板部50や背板部52、底板部48等の各板部に対して傾斜していると共に、各平板部72は、各板部48,50,52に対して平行に延びているが、例えば組み付けられる前の段階または組み付け状態において、傾斜部70の一部又は全部が、各板部48,50,52と平行に延びていたり、傾斜部70の一部又は全部が、各板部48,50,52に対して傾斜して延びていても良い。
また、前記実施形態では、第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68が、傾斜部70と平板部72を含んで構成されているが、平板部72を設けずに、全体に亘って傾斜していても良い。
さらに、前記実施形態では、第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68が、天板部50や背板部52、底板部48の各中央部分に一つ形成されていたが、例えば、中央部分から偏倚した位置に形成したり、縦幅方向や横幅方向に離隔して複数形成しても良い。
また、前記実施形態では、第一ばね突起64が固定フレーム22の天板部50に形成されると共に、係止突起68が固定フレーム22の底板部48に形成されて、ハウジング本体20の下端面36が、第一ばね突起64の付勢力により、天板部50から底板部48に向かって底板部48の内周面に密接状態で押し付けられていたが、例えば第一ばね突起64が底板部48に形成されると共に、係止突起68が天板部50に形成されて、ハウジング本体20の上端面34が、第一ばね突起64の付勢力により、底板部48から天板部50に向かって天板部50の内周面に密接状態で押し付けられると共に、ハウジング本体20の下端面36と底板部48の内周面が相互に離隔していても良い。この場合に、マス金具16のハウジング本体20への打ち当たりに基づく主たる制振作用は、固定フレーム22の天板部50から背板部52、底板部48を通じて制振対象部材に及ぼされる。
更にまた、前記実施形態では、天板部50や背板部52、底板部48に切り欠き孔62を形成し、切り欠き孔62の内側の傾斜部70および平板部72を固定フレーム22の内方に向かって突出せしめることで、第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68が、切り起こし状を呈していたが、例えば、切り欠き孔62を設けずに、天板部50や背板部52、底板部48に対して部分的に切断加工を施して、切断されていない部分に曲げ加工を施して、切断された部分を固定フレーム22の内方に突出せしめても良い。
要するに、固定フレーム22における第一ばね突起64や第二ばね突起66、係止突起68の形状や大きさ、構造、数、配置等の形態は、要求されるハウジング本体20の固定力や製作性等に応じて適宜に設計変更されるものであって、例示の如き形態に限定されるものでない。
また、前記実施形態では、固定フレーム22の天板部50と底板部48の対向面間においてハウジング本体20が固定された領域の一部を構成する底板部48が、制振対象部材としての車両ボデー側の振動部材に直接に重ね合わせられるようになっていたが、例えば、固定フレーム22の底板部48においてハウジング本体20の収容領域から外れた部分を振動部材に固定することにより、底板部48のかかる固定部位からハウジング本体20の収容領域までの部分を、制振装置のばね要素として利用することも出来る。その結果、前記実施形態に係る中空ハウジング12とマス金具16を含んでなる副振動系に加えて、マス金具16と該マス金具16を収容配置せしめたハウジング本体20と固定フレーム22の該ハウジング本体20を収容せしめた部分でマス要素を構成し、底板部48の車両ボデー側の固定部位からハウジング本体20の収容領域までの部分をばね要素として、マス−バネ系からなる副振動系を構成することによって、更に広い振動周波数域で制振効果を得ることも可能である。
また、前記実施形態では、ハウジング本体20の器部材24の中央凹所28が蓋部材26で覆蓋せしめられることによって、収容空所14が閉状に形成されていたが、蓋部材26を設けずに収容空所14が開状とされていても良い。その場合において、ハウジング本体20の固定フレーム22への組み付け状態下、固定フレーム22の側板部60が中央凹所28の開口縁部よりも内方に位置するように延び出させて、縦幅方向で側板部60をマス金具16と対向位置せしめることにより、側板部60が障壁として機能して、マス金具16の中央凹所28からの脱落が防止される。また、例えば、マス金具16を収容する凹所の開口面をハウジング本体20の上端面34や下端面36、一方の横端面38等に形成して、該開口面を固定フレーム22の天板部50や背板部52、底板部48等で覆うことも可能である。
また、前記実施形態では、ハウジング本体20の固定フレーム22への組み付け状態下、ハウジング本体20の係止凸部46と固定フレーム22の係止突起68が横幅方向(図1〜3中、左右)に重ね合わせられることでハウジング本体20が固定フレーム22に係止されることに加え、ハウジング本体20の係止凹所44の壁部と固定フレーム22の第一ばね突起64が横幅方向に重ね合わせられることによっても、ハウジング本体20が固定フレーム22に係止されることから、ハウジング本体20の固定フレーム22への組み付け安定性が一層有利に発揮されるようになっていたが、第一ばね突起64と係止凹所44を利用して係止することは必須の構成要件でなく、要求される製作性等に応じて、例えば、第一ばね突起64と係止凹所44の壁部を横幅方向で離隔した状態に保持することによって、ハウジング本体20と固定フレーム22の横幅方向の係止箇所が、係止凸部46と係止突起68の重ね合わせ部分のみとしても良い。
また、前記実施形態では、ハウジング本体20の収容空所14とマス金具16を同一中心軸上に位置せしめた状態下、当接ゴム層18の外周面と収容空所14の周壁部を構成する中央凹所28の周壁面の間に全体に亘って微小隙間が形成されていると共に、マス金具16の縦幅方向の中央部分を収容空所14の中央部分に位置せしめた状態で、マス金具16の縦幅方向端部に被着された当接ゴム層18の端面と収容空所14の両端部を構成する中央凹所28の底面および蓋部材26の端面の間に、それぞれ微小隙間が形成されていたが、これらの隙間は必須の構成要件でない。即ち、当接ゴム層18を備えたマス金具16を収容空所14に非接着で独立して収容配置することにより、振動入力時に、マス金具16が当接ゴム層18を介して収容空所14の内面に打ち当たれば良い。具体的に例示すると、振動が入力されていない静置状態で、マス金具16と収容空所14との間が当接ゴム層18で隙間なく充填された状態であったとしても、振動入力時に当接ゴム層18が弾性変形することで当接ゴム層18と収容空所14との間に隙間が繰り返し発現し、それによって、マス金具16が収容空所14の周壁部に対して繰り返して弾性的に打ち当たるようになっていても良い。
加えて、前記実施形態では、本発明を自動車用エンジンマウントに適用したものの具体例について説明したが、本発明は、自動車用ボデーマウントやデフマウント等の他、自動車以外の各種振動体の防振装置に対して、何れも、適用可能である。
本発明の一実施形態としての自動車用制振装置の一側面図。 同自動車用制振装置の平面図。 図2のIII−III断面図。 図1のIV−IV断面図。 同自動車用制振装置の一製造工程を示す縦断面図。
符号の説明
10:自動車用制振装置、12:中空ハウジング、14:収容空所、16:マス金具、20:ハウジング本体、22:固定フレーム、48:底板部、50:天板部、52:背板部、58:開口部、60:側板部、64:第一ばね突起、66:第二ばね突起、68:係止突起

Claims (7)

  1. 制振対象部材に固定される中空ハウジングに設けられた収容空所に対して、独立マス部材が該中空ハウジングに固定されることなく独立して収容配置されて、該独立マス部材の該中空ハウジングへの打ち当たりに基づき該制振対象部材に制振効果を及ぼす制振装置において、
    前記制振対象部材に固定される固定フレームと、内部に前記収容空所が形成されて該固定フレームに組み付けられるハウジング本体とによって、前記中空ハウジングが構成されており、
    該固定フレームが金属板をコ字状に折り返すように屈曲させたプレス成形品によって構成されて、該制振対象部材への固定部分を備えた底板部と、該底板部と離隔して対向位置せしめられる天板部と、それら底板部と天板部をつなぐ背板部とが形成されていると共に、幅方向両側縁部において内方に向かってそれぞれ突出して該底板部と該天板部と該背板部とに亘って延びる側板部が形成されており、更に、該底板部と該天板部における該背板部と反対側の端縁部間において前記ハウジング本体の差し入れ用の開口部が形成されていると共に、
    該固定フレームにおける該天板部および該底板部の一方と該背板部には、内方に向かって突出する第一ばね突起および第二ばね突起が一体形成されていると共に、該天板部および該底板部の他方には、内方に向かって突出する係止突起が一体形成されており、
    前記ハウジング本体が該固定フレームにおける該開口部から該天板部と該底板部の対向面間に差し入れられた状態下、該ハウジング本体には該第一ばね突起による付勢力が該天板部と該底板部の一方から他方に向かって及ぼされて、該ハウジング本体が該天板部と該底板部の他方に押し付けられて保持されていると共に、該第二ばね突起による付勢力が該固定フレームの該背板部側から該開口部側に向かって該ハウジング本体に及ぼされて、該ハウジング本体が該係止突起に係止されることにより、該ハウジング本体が該固定フレームの該開口部からの抜け出しを阻止されて該固定フレーム内に組み付けられていることを特徴とする制振装置。
  2. 前記第一ばね突起と前記第二ばね突起と前記係止突起との少なくとも一つが、前記固定フレームの一部を切り起こすことによって形成されている請求項1に記載の制振装置。
  3. 前記第一ばね突起が前記固定フレームの前記天板部に形成されて、前記底板部に対して前記ハウジング本体が直接に押し付けられて当接状態に保持されている請求項1又は2に記載の制振装置。
  4. 前記係止突起における前記ハウジング本体への係止部と前記第一ばね突起が、前記固定フレームの幅方向に所定長さに亘って形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載の制振装置。
  5. 前記ハウジング本体が合成樹脂材料で形成されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の制振装置。
  6. 前記固定フレームの前記底板部が前記背板部と反対側に向かって前記天板部よりも外方に大きく延び出して、かかる延び出し部分にボルト挿通孔が形成されて前記固定部分とされており、該ボルト挿通孔に挿通された固定用ボルトが前記制振対象部材に螺着固定されることで該固定フレームが該制振対象部材に取り付けられるようになっていると共に、該底板部上に突出せしめられた該固定用ボルトの頭部が前記ハウジング本体の前記開口部を狭窄して該開口部からの該ハウジング本体の抜け出しを防止するフェイルセーフ機構が構成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の制振装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の制振装置の製造方法であって、
    前記独立マス部材を前記ハウジング本体の前記収容空所に対して該ハウジング本体に固定することなく独立して収容配置して、
    該ハウジング本体を前記固定フレームの前記開口部から前記天板部と前記底板部の対向面間に差し入れて前記背板部に向かって変位させつつ、前記第一ばね突起と前記係止突起の少なくとも一方を該ハウジング本体に当接させて該天板部と該底板部の対向面間から外方に向かって弾性変形させると共に、
    該ハウジング本体の差し込み先端部を前記第二ばね突起に当接させて、該第二ばね突起を該天板部と該底板部の対向面間から外方に向かって弾性変形させると共に、該ハウジング本体を該係止突起に係止させることによって、
    該第一ばね突起による付勢力を該天板部と該底板部の一方から他方に向かって該ハウジング本体に及ぼして、該ハウジング本体を該天板部と該底板部の他方に押し付けて保持させると共に、該第二ばね突起による付勢力を該背板部側から該開口部側に向かって該ハウジング本体に及ぼして、該ハウジング本体の該係止突起への係止状態を保持せしめ、該ハウジング本体を該固定フレームの該開口部からの抜け出しを阻止するように該固定フレームに組み付けることを特徴とする制振装置の製造方法。
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