JP4769378B2 - 巻線方法、巻線機及び多極電機子 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、多極電機子(主としてモータコア)の各極にコイル形成用の線材を巻き付けるための巻線方法、巻線機及び多極電機子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図12に示すようなモータコアCの各極部aにコイル形成用の線材Wを巻き付けるために、巻線機が広く使用されている。近年、モータの薄型化・小型化が進んでおり、特にフロッピーディスク、ハードディスク、ビデオ、ファン等のモータにおいてその傾向が強い。したがって、巻線機に対しては、モータのトルク等の特性を落とさずにモータの薄型化・小型化を達成するために、モータコアCに対し巻数を減少させることなく、巻線部をいかに薄く小さくコンパクトに形成するかが要請される。
【0003】
そして、このような要望を満たすために、例えば狭いスペースにおいて線材Wをコア極部aにできるだけ回数多く巻き付ける(以下、多数巻という)には、コア極部aに対し隣合う線材同士を隙間なく整列して巻く、いわゆる整列巻が有効である。
【0004】
ところで、一般的な巻線機は、図13に示すようなフライヤ駆動式のものであり、位置を固定したモータコアCに対し、角型ブロック状のメインフォーマ102及び左右のサイドフォーマ103を配置した状態で、ノズル101を保持するフライヤ100を回転させることにより、ノズル101から引き出される線材Wをコア極部aに巻き付ける。ここで、メインフォーマ102は、フライヤ100の回転軸に同心的に取り付けられ、フライヤ100から繰り出された線材Wを巻線すべきコア極部aに案内する機能を有し、一方サイドフォーマ103は、巻線すべきコア極部aに巻き付けようとする線材Wが、隣りの極部aに接触するのを防ぐ機能を有する。しかしながら、従来はこのようなフライヤ駆動式の巻線機では整列巻は困難であった。
【0005】
これは主に次のような理由による。図13においてフライヤ100によりノズル101を回転(旋回)させつつ、メインフォーマ102をコア極部aの奥行方向に送り、適数回の揺動を与えるのであるが、メインフォーマ102をあまり奥部まで入り込ませると隣りのコア極部aに干渉してしまうため、メインフォーマ102を奥部まで入り込ませることができない。このことが線材Wの巻線精度を向上させる上での障害となり、そのために整列巻ができないのが実情であった。なお、メインフォーマ102及び左右のサイドフォーマ103を配置しないで、ノズル101を巻線すべきコア極部aと隣りの極部aとの間に入り込ませて巻線する方式を採用すれば、整列巻はしやすいが、ノズル101の旋回スペースに巻線することはできず、そのスペースを要することによる限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、ノズルをフライヤとともに旋回(回転)駆動する工程(又は駆動手段)と、ノズル及び/又はワークを所定の軌跡を描くように駆動する工程(又は駆動手段)とを併用することにより、整列巻を実現しつつ、多数巻を可能とする巻線方法、巻線機及び多極電機子を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の課題を解決するために、本発明の巻線方法は、
半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線方法であって、
前記線材を保持するノズルが、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動する周方向成分と、前記ノズルが、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有する第一の巻線工程と、
前記ノズルが、前記巻線すべき極に対して同軸状に回転するフライヤにその回転軸心から一定距離離れた状態で取り付けられて、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を有する第二の巻線工程と、を含み、
前記ノズルが前記フライヤに着脱自在に取り付けられることにより、前記ノズルが前記フライヤから離脱した状態で駆動される前記第一の巻線工程と、前記ノズルが前記フライヤに装着された状態で駆動される前記第二の巻線工程とを所定の順序で又は交互に行うことを特徴とする。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、本発明の巻線方法は、
半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線方法であって、
前記線材を保持するノズルが、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動する周方向成分と、前記ノズルが、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有する第一の巻線工程と、
前記ノズルが、前記巻線すべき極に対して同軸状に回転するフライヤにその回転軸心から一定距離離れた状態で取り付けられて、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を有する第二の巻線工程と、を含み、
前記ノズルが前記フライヤに取り付けられたガイドに支持されることにより、前記ノズルが前記ガイドに沿って移動可能に保持された状態で前記ワークの厚み方向に往復駆動される前記第一の巻線工程と、前記ノズルが前記フライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で旋回駆動される前記第二の巻線工程とを所定の順序で又は交互に行うことを特徴とする。
【0009】
これらの巻線方法によれば、第一の巻線工程としてノズルが、上記した周方向の被駆動成分と厚み方向の被駆動成分とを組み合わせた形態の軌跡を有することによって、ノズル先端をワークの巻線すべき極と隣の極との間の奥深くまで挿入でき、かつ巻線すべき極の周囲に線材を整然と巻き付けることができ、整列巻を実現しやすくなる。また、ワークの各極に線材が整然と巻き付けられるため、その上に積層状に巻き付ける線材の多数巻が可能となる。
【0010】
そのために、最初に第一の巻線工程を所定時間にわたり行った後、第二の巻線工程に移行するようにするのが望ましい。巻線すべき極の最初に整列巻を行っておくと、その後の第二の巻線工程によって多数巻が実現しやすくなり、また第二の巻線工程で巻き付ける際の線材の乱れが抑えられる。なお、このとき、巻線すべき極に対して第二の巻線工程を巻線終了まで行ってもよく、第二の巻線工程を所定時間にわたり行った後、再び第一の巻線工程を(あるいは第一と第二の巻線工程を交互に)実施してもよい。また、第一と第二の巻線工程は、それぞれ別々の巻線機を用いて行うこともできる。さらに、逆に巻線すべき1つの極のうち、ノズルが入っていかないコア内周側は、フォーマを用いた第二の巻線工程で巻線し、外周側は第一の巻線工程で巻線するといった巻き方もできる。これは、必然的にノズルの径が太くなる太線巻線に有効である。
【0011】
一方、上記の課題を解決するために、本発明の巻線機は、
半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線機であって、
前記線材を保持するノズルと、
前記ノズルを、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動させる周方向駆動系と、前記ノズルを、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動させる厚み方向駆動系とを有する第一の駆動手段と、
前記巻線すべき極に対して同軸状に回転し、その回転軸心から一定距離離れた状態で前記ノズルが取り付けられたフライヤと、
そのフライヤに取り付けられた前記ノズルを、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を描くように駆動する第二の駆動手段と、を備え、
前記ノズルは、前記フライヤに着脱自在に取り付けられるとともに、前記フライヤから離脱した状態において、前記第一の駆動手段により駆動される一方、前記フライヤに装着された状態において、前記第二の駆動手段により駆動されることを特徴とする。
【0012】
さらに、上記の課題を解決するために、本発明の巻線機は、
半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線機であって、
前記線材を保持するノズルと、
前記ノズルを、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動させる周方向駆動系と、前記ノズルを、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動させる厚み方向駆動系とを有する第一の駆動手段と、
前記巻線すべき極に対して同軸状に回転し、その回転軸心から一定距離離れた状態で前記ノズルが取り付けられたフライヤと、
そのフライヤに取り付けられた前記ノズルを、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を描くように駆動する第二の駆動手段と、を備え、
前記ノズルは、前記フライヤに取り付けられたガイドに支持されるとともに、前記ガイドに沿って移動可能に保持された状態において、前記第一の駆動手段により前記ワークの厚み方向に往復駆動される一方、前記フライヤの回転軸心から一定距離離れた状態において、前記第二の駆動手段により旋回駆動されることを特徴とする。
【0013】
これらの巻線機によれば、従来より一般的であった第二の駆動手段に、第一の駆動手段を併設し、これらを切り換えて使用するだけで、上記した整列巻と多数巻とを実現しやすくなる。なお、以下の記載において、第二の駆動手段(及びそれによる第二の巻線工程)をフライヤ駆動式と呼び、第一の駆動手段(及びそれによる第一の巻線工程)をノズル・ワーク駆動式と呼ぶ場合がある。
【0014】
その第一の駆動手段のうち、周方向駆動系が、ワークを保持する回転軸を往復回動させるワーク駆動手段から構成され、一方、厚み方向駆動系が、ノズルをワークの厚み方向に往復移動させるノズル駆動手段から構成される場合には、これら2方向への駆動手段をワーク側とノズル側とで分担することができ、第一の駆動手段を全体としてコンパクトにすることができる。
【0015】
その際、ノズルが、フライヤに着脱自在に取り付けられるとともに、フライヤから離脱した状態において第一の駆動手段により駆動され、フライヤに装着された状態において、第二の駆動手段により駆動されるように構成することができる。この場合には、ノズル・ワーク駆動式において、フライヤを切り離して慣性を小さくした状態でノズルを駆動でき、より高速により精度の高い整列巻が可能となる。
【0016】
また、ノズルが、フライヤに取り付けられたガイドに支持されるとともに、ガイドに沿って移動可能に保持された状態において、第一の駆動手段によりワークの厚み方向に往復駆動され、フライヤの回転軸心から一定距離離れた状態において、第二の駆動手段により旋回駆動されるように構成することができる。この場合には、ノズル・ワーク駆動式(第一の駆動手段)とフライヤ駆動式(第二の駆動手段)との切り換えの際、フライヤに対してノズルを離脱・装着する必要がなく、巻線作業の効率化を図ることができる。
【0017】
次に、上記の課題を解決するために、本発明の多極電機子は、
前記巻線機に前記ワークが装填され、前記巻線方法により、前記ワークの各極にコイル形成用の前記線材が巻き付けられたことを特徴とする。
【0018】
このように、ノズル・ワーク駆動式(第一の駆動手段及び第一の巻線工程)とフライヤ駆動式(第二の駆動手段及び第二の巻線工程)とを併用することで、整列巻と多数巻とが同時に実現された多極電機子を容易に得ることができる。
【0019】
このような多極電機子の極が多相モータ用のコア極部であり、
最初に各相毎に第一の巻線工程を行って各極に第一巻層を形成した後、改めて各相毎に第二の巻線工程を行って各極の第一巻層の上に第二巻層を積層形成し、これら第一巻層と第二巻層の対応する相において、始端同士及び終端同士をそれぞれ並列的に結線することができる。
【0020】
最近、モータの省エネ化・省電力化を達成するために、巻線部の電気抵抗(又はインピーダンス)をいかに低下させるかという新たな要請がある。上記のように、第一巻層と第二巻層の対応する各相において、始端同士及び終端同士をそれぞれ並列的に結線することによって、例えば線径の大なる線材を用いたりしなくてもこの要請に応えることができ、整列巻と多数巻の同時実現に加えて、モータの省エネ化も達成することができる。
【0021】
(実施例1)
次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図1にその一実施例であるモータ巻線機の要部を示す。この巻線機100は、図12および図13に示すような、多相モータ用のステータとなるステータコア(以下、コアという)C(ワーク)の、ワーク芯部としての放射状の各極部a(極)に対し、線材Wの巻線工程を行うものである。
【0022】
図1に示すように、コアCは、下端面側をコア保持手段としての割出回転軸31により保持され、上端面側には線材Wの端を保持するための公知の線材端部保持具32等が載置されている。割出回転軸31は、正逆回転するコア回動用モータ30(ワーク駆動手段)により、1つの極部aに対する巻線動作が終る毎に間欠回転送りされて、全ての極部aに巻線が施される。また、コア回動用モータ30は、後述するノズル・ワーク駆動式(第一の巻線工程)において、割出回転軸31(コアC)を周方向に往復回動駆動して巻線すべき極部aに線材Wを整列巻するために用いられる。
【0023】
本巻線機100は、円筒状のフライヤ1を備え、これが外シャフト2に固定され、ている。フライヤ1の先端部外周の1箇所には、ノズル3が取付けられており、このノズル3から、コアCに巻き付けられるべき線材Wが引き出されるようになっている。
【0024】
フライヤ1の内側には、それと同芯的にメインフォーマ5が設けられている。このメインフォーマ5は内シャフト6に対して軸受35を介して取り付けられており、内シャフト6と上述の外シャフト2とは、キー等により軸方向には相対移動可能に、周方向には一体的に回転するように連結されている。
【0025】
図4および図5に示すように、メインフォーマ5はその前端部に開口7aを有するコア極部保持部7を備えている。コア極部保持部7の開口7aの大きさと深さは、コアCの1つの極部aに被せられるものとされ、被せられた状態では、メインフォーマ5は内シャフト6に対して非回転となる。なお、8は巻線ガイド部である。また、両側のコア極部aには公知のサイドフォーマ23が装着される。これは、ノズル3から引き出される線材Wが隣りの極部aに引っ掛かったりすることを防ぐものである。
【0026】
図1の外シャフト2および内シャフト6は、フライヤ回転用モータ10(第二の駆動手段)によって一体的に回転させられるとともに、前後送り装置11により軸方向に移動させられるようになっている。この移動によりメインフォーマ5、ノズル3およびフライヤ1が、コアCの中心に対し接近・離間するように往復移動することとなる。
【0027】
上述のフライヤ回転用モータ10および前後送り装置11の機構を説明する。内シャフト6は軸受12を介してシリンダ13に連結され、シリンダ13は後述する上下スライダ21に支持されている。内シャフト6および外シャフト2は、軸受14を介して上下スライダ21(後述)で回転可能に支持され、フライヤ回転用モータ10により一体的に回転する。前後スライダ16は固定ベース15に設けられ正逆回転する前後送り用モータ17により、ボールネジ機構18を介して固定ベース15上を前後往復移動するようになっており、これによりメインフォーマ5およびフライヤ1(ノズル3)は前後方向に移動する。
【0028】
また、前後送り装置11と軸受14との間には、上下送り装置19(ノズル駆動手段)が設けられている。具体的には、上下送り装置19の上下スライダ21は、前後スライダ16に設けられ正逆回転する上下送り用モータ20により、ボールネジ機構22を介し前後送り装置11に対して上下往復移動するようになっており、これによりノズル3(フライヤ1)およびメインフォーマ5は上下方向(コアCの厚み方向)へ移動する。
【0029】
次に、この巻線機100を用いて各極部aに対し線材Wの巻線を行う際の各部の作動を説明する。図2及び図3にノズル・ワーク駆動式(第一の巻線工程)の作用説明図、図4及び図5にフライヤ駆動式(第二の巻線工程)の作用説明図をそれぞれ示している。
【0030】
<第一の巻線工程>
まず、図1において、メインフォーマ5がシリンダ13によりコアCに対し後退させられ、フライヤ1の内部に収納される。そして、ノズル3から導き出される線材Wの端が、線材端部保持具32に保持される。したがって、第一の巻線工程(ノズル・ワーク駆動式)においては、メインフォーマ5及びサイドフォーマ23は使用しない。
【0031】
このような状態で、上下送り用モータ20を一方向に駆動回転させ、上下送り装置19を下方へ移動させると、図2(a)に示すようにノズル3が巻線すべき極部a及びそれに隣接する極部aの間を通り抜けるようにして、ノズル3の先端部がコアCの厚み方向に下方移動する。それとほぼ同時に、コア回動用モータ30を一方向に駆動回転させると、図2(b)に示すようにノズル3の先端部がコアCの下方において巻線すべき極部aから離れて周方向一方に移動する。
【0032】
次いで、上下送り用モータ20を他方向に駆動回転させ、上下送り装置19を上方へ移動させると、図2(c)に示すようにノズル3が巻線すべき極部a及びそれに隣接する極部aの間を通り抜けるようにしてノズル3の先端部がコアCの厚み方向に上方移動する。それとほぼ同時に、コア回動用モータ30を他方向に駆動回転させると、図2(d)に示すようにノズル3の先端部がコアCの上方において巻線すべき極部aから離れて周方向他方に移動する。再び、上下送り用モータ20を一方向に駆動回転させると、図2(e)に示すようにノズル3の先端部がコアCの厚み方向に下方移動し、これによってノズル3の先端部(線材W)が螺旋状の形態を取りながら巻線すべき極部aの周囲を1周する(図2(f))。
【0033】
このように、第一の巻線工程ではノズル・ワーク駆動式が採用され、、図3(a)に示されるように、ノズル3が、周方向の被駆動成分と厚み方向の被駆動成分とを組み合わせた形態の楕円軌道K1を有するので、コアCの巻線すべき極部aの周囲に線材Wを整然と巻き付けることができ、整列巻が実現しやすくなる。また、周方向駆動系がコア回動用モータ30から構成され、一方厚み方向駆動系が上下送り装置19から構成されるので、第一の駆動手段をワーク側とノズル側とで一部ずつ分担することができる。なお、第一の巻線工程におけるノズル3の軌道は、楕円に限らず矩形等であってもよい。
【0034】
そして、このようなノズル3の1回転につき線材Wの線径1本分に相当する送りが、図1に示す前後送り装置11によりフライヤ1に与えられ、図3(b)のようにノズル3が徐々に後退させられる。これにより、コアCの巻線すべき極部aの外面に第一巻層M1が形成される。なお、前後送り装置11を複数回往復させて第一巻層M1を複数の層状に積層巻きしてもよい。
【0035】
所定の巻数に達すれば、ノズル3がコア極部aから離脱し、コアCが所定角度送られた後、次のコア極部aに対する第一の巻線工程が実施される。このとき、コア極部aが、例えば図11に示す3相モータ用のコア極部の場合、U相(U1 、U2 、U3 、U4 )、V相(V1 、V2 、V3 、V4 )、W相(W1 、W2 、W3 、W4 )の3相で構成され、計3つの第一巻層M1U,M1V,M1Wが形成される。そして、U、VおよびW相のそれぞれに、s線(スタート線)とf線(フィニッシュ線)が発生するので、合計6本の端末線Us,Vs,Ws,Uf,Vf,Wfができる。
【0036】
<第二の巻線工程>
次に、図4において巻線ガイド部8を有するメインフォーマ5が、図1のシリンダ13によりコアCに対し前進させられ、図5に示すように、そのメインフォーマ5の開口7aが巻線すべきコア極部aに被せられ、その両側のコア極部aにはサイドフォーマ23が装着される。メインフォーマ5が極部aに被せられた状態では、メインフォーマ5は内シャフト6に対して非回転となる。これにより、メインフォーマ5とサイドフォーマ23との間に第二の巻線工程(ノズル・ワーク駆動式)に必要な隙間が確保される。
【0037】
このような状態でフライヤ1およびノズル3が一体的に回転させられることにより、ノズル3はフライヤ1の回転軸心から一定距離離れた状態において、フライヤ回転用モータ10により旋回駆動される。その結果、ノズル3は、図5(a)に示されるように、巻線すべきコア極部aの断面軸心を回転中心とする円形軌道K2を描く。ノズル3から引き出される線材Wは、メインフォーマ5における巻線ガイド部8にガイドされつつ、螺旋状の形態を取りながら巻線すべきコア極部aに落とし込まれる。
【0038】
そして、このようなノズル3の1回転につき線材Wの線径1本分に相当する送りが、図1に示す前後送り装置11により、フライヤ1、ノズル3およびメインフォーマ5に与えられ、図5(b)のようにメインフォーマ5等が徐々に後退させられる。これにより、前工程で巻き付けられた第一巻層M1の上に第二巻層M2が積層形成される。なお、第二巻層M2においても、前後送り装置11を複数回往復させて第一巻層M1と同様に複数の層状に積層巻きしてもよい。
【0039】
このようにして、第二の巻線工程ではフライヤ駆動式を採用することにより、第二巻層M2を巻線すべきコア極部aとその両側の第一巻層M1が形成されたコア極部aとの間の隙間に、さらに線材Wを巻き付けることができるので、多数巻が達成される(図5)。所定の巻数に達すれば、メインフォーマ5がコア極部aから離脱し、コアCが所定角度送られた後、次のコア極部aに対する第二の巻線工程が実施される。
【0040】
このとき、コア極部aが、例えば図11に示す3相モータ用のコア極部の場合、U相(U1 、U2 、U3 、U4 )、V相(V1 、V2 、V3 、V4 )、W相(W1 、W2 、W3 、W4 )の3相で構成され、計3つの第二巻層M2U,M2V,M2Wが形成される。そして、U、VおよびW相のそれぞれに、s線(スタート線)とf線(フィニッシュ線)が発生するので、合計6本の端末線Us’,Vs’,Ws’,Uf’,Vf’,Wf’ができる。
【0041】
<巻線端末処理工程>
図11の第一巻層M1U,M1V,M1Wと第二巻層M2U,M2V,M2Wの対応する各相において、始端同士Us−Us’, Vs−Vs’, Ws−Ws’及び終端同士Uf−Uf’,Vf−Vf’, Wf−Wf’がそれぞれ並列的に結線され、3相モータ用の多極電機子500が完成する。始端同士及び終端同士の並列結線により、太い線材Wを用いなくても巻線部の電気抵抗(又はインピーダンス)を低下させることができる。また、第一巻層M1U,M1V,M1Wと第二巻層M2U,M2V,M2Wの相をずらして結線することもできる。
【0042】
図6及び図7に図1(実施例1)の変形例を示す。図6に示す巻線機110では、ノズル3が、フライヤ1に着脱自在に取り付けられている。ノズル3は、フライヤ1から離脱した状態(図6の実線)においては、第一の駆動手段、具体的には上下送り装置19(ノズル駆動手段)の上下スライダ21Aにより上下往復駆動される。一方、ノズル3は、フライヤ1に装着された状態(図6の仮想線)においては、図1と同様にフライヤ回転用モータ10(第二の駆動手段)により旋回駆動される。ノズル・ワーク駆動式(第一の巻線工程)において、フライヤ1から切り離して慣性を小さくした状態でノズル3を駆動できるので、駆動時の振動・騒音等を軽減でき、より精度の高い整列巻が可能となる。なお、39は、例えば上記第一巻層M1U,M1V,M1Wと第二巻層M2U,M2V,M2Wの端末線の結線(カラゲ)時等に用いられる線材Wの昇降装置であり、上下送り装置19と同様に昇降用モータ40,昇降スライダ41,ボールネジ機構42等を備えている。
【0043】
また、図7に示す巻線機120では、ノズル3が、フライヤ1に取り付けられたリニアガイド50(ガイド)に支持されている。ノズル3は、リニアガイド50に沿って移動可能に保持された状態においては、第一の駆動手段、具体的には上下送り装置19(ノズル駆動手段)の上下スライダ21Aによりワークの厚み方向に往復駆動される。一方、ノズル3は、フライヤ1の回転軸心から一定距離離れた状態においては、図1と同様にフライヤ回転用モータ10(第二の駆動手段)により旋回駆動される。この場合には、ノズル・ワーク駆動式(第一の駆動手段)とフライヤ駆動式(第二の駆動手段)との切り換えの際、フライヤ1に対してノズル3を離脱・装着する必要がない。なお、51は停止時にノズル3が落下しないように保持するための引張ばね等の保持機構、52はノズル3の旋回時の跳出し防止ストッパである。
【0044】
(実施例2)
次に、図8に本発明の他の実施例であるモータ巻線機200の要部を示す。この巻線機200では、実施例1(図1)に比して、メインフォーマ5及び左右のサイドフォーマ23を配置しない方式が採用されている。実施例1(図1)からメインフォーマ5及び左右のサイドフォーマ23を取り除かれている。この方式では、ノズル3を巻線すべきコア極部aと隣りの極部aとの間の奥部にさらに入り込ませることができ、かつ、軸受12やシリンダ13等も用いなくてもすみ、構造の簡素化が図れる。
【0045】
図9及び図10に図8(実施例2)の変形例を示す。これらの変形例は、図1(実施例1)の変形例である図6及び図7に対応しており、図9に示す巻線機210は、ノズル3がフライヤ1に着脱自在に取り付けられている例、図10に示す巻線機220は、ノズル3がフライヤ1に取り付けられたリニアガイド50(ガイド)に支持されている例をそれぞれ示している。これらの変更点については、図6及び図7において既に説明した。
【0046】
なお、図6〜図10において、図1と共通する部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
なお、巻線の際にメインフォーマ5のみを送り、フライヤ1ひいてはノズル3には送りを与えず回転のみさせることも可能である。さらに、フライヤ駆動式(第二の駆動手段、第二の巻線工程)において、例えば特開平6―54493号公報、特開平8―19228号公報に開示されたような、ノズルの位置を傾斜調節可能としたタイプのものにも、本発明は適用可能である。
【0048】
その他、本発明は、当業者の知識に基づき、種々の変形を施した態様で実施し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ巻線機の一実施例の要部正面図。
【図2】図1における第一の巻線工程の作用説明図。
【図3】第一の巻線工程の巻線状態を示す説明図。
【図4】図1における第二の巻線工程の作用説明図。
【図5】第二の巻線工程の巻線状態を示す説明図。
【図6】図1の変形例を示す要部正面図。
【図7】図1の他の変形例を示す要部正面図。
【図8】本発明に係るモータ巻線機の他の実施例の要部正面図。
【図9】図8の変形例を示す要部正面図。
【図10】図8の他の変形例を示す要部正面図。
【図11】3相モータ用コアの正面図及びその巻線系統の一例を示す説明図。
【図12】モータコアへの巻線の一般的概念図。
【図13】従来のフライヤ駆動式巻線機の作用説明図。
【符号の説明】
1 フライヤ
3 ノズル
5 メインフォーマ(フォーマ)
10 フライヤ回転用モータ(第二の駆動手段)
19 上下送り装置(第一の駆動手段、ノズル駆動手段)
30 コア回動用モータ(第一の駆動手段、ワーク駆動手段)
50 リニアガイド(ガイド)
500 多極電機子
C コア(ワーク)
a コア極部(ワークの極)
Claims (8)
- 半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線方法であって、
前記線材を保持するノズルが、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動する周方向成分と、前記ノズルが、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有する第一の巻線工程と、
前記ノズルが、前記巻線すべき極に対して同軸状に回転するフライヤにその回転軸心から一定距離離れた状態で取り付けられて、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を有する第二の巻線工程と、を含み、
前記ノズルが前記フライヤに着脱自在に取り付けられることにより、前記ノズルが前記フライヤから離脱した状態で駆動される前記第一の巻線工程と、前記ノズルが前記フライヤに装着された状態で駆動される前記第二の巻線工程とを所定の順序で又は交互に行うことを特徴とする巻線方法。 - 半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線方法であって、
前記線材を保持するノズルが、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動する周方向成分と、前記ノズルが、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動する厚み方向成分とを組み合わせた形態の軌跡を有する第一の巻線工程と、
前記ノズルが、前記巻線すべき極に対して同軸状に回転するフライヤにその回転軸心から一定距離離れた状態で取り付けられて、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を有する第二の巻線工程と、を含み、
前記ノズルが前記フライヤに取り付けられたガイドに支持されることにより、前記ノズルが前記ガイドに沿って移動可能に保持された状態で前記ワークの厚み方向に往復駆動される前記第一の巻線工程と、前記ノズルが前記フライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で旋回駆動される前記第二の巻線工程とを所定の順序で又は交互に行うことを特徴とする巻線方法。 - 請求項1又は2に記載された巻線方法であって、
最初に前記第一の巻線工程を所定時間にわたり行った後、前記第二の巻線工程に移行することを特徴とする巻線方法。 - 半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線機であって、
前記線材を保持するノズルと、
前記ノズルを、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動させる周方向駆動系と、前記ノズルを、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動させる厚み方向駆動系とを有する第一の駆動手段と、
前記巻線すべき極に対して同軸状に回転し、その回転軸心から一定距離離れた状態で前記ノズルが取り付けられたフライヤと、
そのフライヤに取り付けられた前記ノズルを、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を描くように駆動する第二の駆動手段と、を備え、
前記ノズルは、前記フライヤに着脱自在に取り付けられるとともに、前記フライヤから離脱した状態において、前記第一の駆動手段により駆動される一方、前記フライヤに装着された状態において、前記第二の駆動手段により駆動されることを特徴とする巻線機。 - 半径方向に突出する複数の極を有するワークの各極にコイル形成用の線材を積層状に巻き付けるための巻線機であって、
前記線材を保持するノズルと、
前記ノズルを、巻線すべき極から前記ワークの厚み方向へ離間して該ワークの周方向に相対移動させる周方向駆動系と、前記ノズルを、前記巻線すべき極及びそれに隣接する極の間を通り抜けるようにして前記ワークの厚み方向に相対移動させる厚み方向駆動系とを有する第一の駆動手段と、
前記巻線すべき極に対して同軸状に回転し、その回転軸心から一定距離離れた状態で前記ノズルが取り付けられたフライヤと、
そのフライヤに取り付けられた前記ノズルを、前記巻線すべき極の周囲を旋回する軌跡を描くように駆動する第二の駆動手段と、を備え、
前記ノズルは、前記フライヤに取り付けられたガイドに支持されるとともに、前記ガイドに沿って移動可能に保持された状態において、前記第一の駆動手段により前記ワークの厚み方向に往復駆動される一方、前記フライヤの回転軸心から一定距離離れた状態において、前記第二の駆動手段により旋回駆動されることを特徴とする巻線機。 - 前記第一の駆動手段のうち、
前記周方向駆動系は、前記ワークを保持する回転軸を往復回動させるワーク駆動手段から構成され、
一方、前記厚み方向駆動系は、前記ノズルを前記ワークの厚み方向に往復移動させるノズル駆動手段から構成される請求項4又は5に記載の巻線機。 - 請求項4ないし6のいずれか1項に記載された巻線機に前記ワークが装填され、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載された巻線方法により、前記ワークの各極にコイル形成用の前記線材が巻き付けられたことを特徴とする多極電機子。 - 前記極が多相モータ用のコア極部であり、
最初に各相毎に前記第一の巻線工程を行って各極に第一巻層を形成した後、改めて各相毎に前記第二の巻線工程を行って各極の前記第一巻層の上に第二巻層を積層形成し、
これら第一巻層と第二巻層の対応する各相において、始端同士及び終端同士がそれぞれ並列的に結線されている請求項7に記載の多極電機子。
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