JP2003061320A - 巻線機及び巻線方法 - Google Patents

巻線機及び巻線方法

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JP2003061320A
JP2003061320A JP2001246200A JP2001246200A JP2003061320A JP 2003061320 A JP2003061320 A JP 2003061320A JP 2001246200 A JP2001246200 A JP 2001246200A JP 2001246200 A JP2001246200 A JP 2001246200A JP 2003061320 A JP2003061320 A JP 2003061320A
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winding
flyer
wound
poles
wire
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JP2001246200A
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English (en)
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Norio Nishida
範雄 西田
Wataru Morikawa
渡 森川
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BESUTEC KK
Bestec Corp
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BESUTEC KK
Bestec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの上昇を抑えつつ、所定の巻きス
ペースに線材を回数多く巻き付けることを可能とする巻
線機及び巻線方法を提供する。 【解決手段】 フライヤ1は、3つの極部aに跨ってそ
の周囲を旋回する。ノズル3は、フライヤ1の回転軸心
O1から一定距離離れた状態でフライヤ1に取り付けら
れ、線材Wを保持する。巻線成形部40は、フライヤ1
に設けられ、既に巻線したコイルW’をコアCの半径方
向内側に押圧して、後の工程で周方向のコイル重なり部
を形成しつつ巻線するためのスペースを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多極電機子(主
としてモータコア)等の極にコイル形成用の線材を巻き
付けるための巻線機及び巻線方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図14に示すようなモータコ
アCの各極部aにコイル形成用の線材Wを巻き付けるた
めに、巻線機が広く使用されている。近年、モータの薄
型化・小型化が進んでおり、特にフロッピー(登録商
標)ディスク、ハードディスク、ビデオ、ファン等のモ
ータにおいてその傾向が強い。したがって、巻線機に対
しては、モータのトルク等の特性を落とさずにモータの
薄型化・小型化を達成するために、モータコアCに対し
巻数を減少させることなく、巻線部をいかに薄く小さく
コンパクトに形成するかが要請される。
【0003】ところで、一般的な巻線機は、図15に示
すようなフライヤ駆動式のものであり、位置を固定した
モータコアCに対し、角型ブロック状のメインフォーマ
102及び左右のサイドフォーマ103を配置した状態
で、ノズル101を保持するフライヤ100を回転させ
ることにより、ノズル101から引き出される線材Wを
コア極部aに巻き付ける。ここで、メインフォーマ10
2は、フライヤ100の回転軸に同心的に取り付けら
れ、フライヤ100から繰り出された線材Wを巻線すべ
きコア極部aに案内する機能を有し、一方サイドフォー
マ103は、巻線すべきコア極部aに巻き付けようとす
る線材Wが、隣りの極部aに接触するのを防ぐ機能を有
する。なお、メインフォーマ102及び左右のサイドフ
ォーマ103を配置しないで、ノズル101を巻線すべ
きコア極部aと隣りの極部aとの間に入り込ませて巻線
する場合もある。
【0004】ところで、例えば特開平10―15073
8号公報に記載されているように、半径方向に突出する
複数の極を有するワーク(モータコア)に対して、2以
上の所定数(例えば3個)の極に跨ってコイル形成用の
線材を巻き付けるとともに、その線材を巻き付けたうち
の一部(例えば1個)の極を周方向に順次送って巻線す
る巻き方が知られている。そこで、上記公報のように複
数の極に跨ってコイル形成用の線材を巻き付ける巻き方
を本明細書では「ジャンプ巻き」と呼び、図15のよう
に各極毎にコイル形成用の線材を巻き付ける巻き方を本
明細書では「個別巻き」と呼ぶことにする。ジャンプ巻
きではコイルに周方向のコイル重なり部が形成されるた
め、周方向で見た磁束分布において、個別巻きに比して
磁束密度の強弱変化割合が相対的に小さくなり、発生す
る磁界が相対的に強くなってモータのコギング(coggin
g)等を減少させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図15に示す
ようなフライヤ駆動式の巻線機によってジャンプ巻きを
しようとすると、特開平10―150738号公報の図
5に記載されているように、複数のコイル(巻線ユニッ
ト)が極の軸方向で重なり合うために団子状となり、狭
いスペースにおいて線材Wをコア極部aにできるだけ回
数多く巻き付けるという根本的な要望を満たすことがで
きなくなるおそれが大きい。そこで、上記公報では、巻
線機によって複数(例えば3個)の極に跨って線材を巻
き付けたコイル(巻線ユニット)を複数作成しておき、
これらのコイルをコア部に配置固定することによって、
コイルが軸方向で重なり合わないようにした多極電機子
を提案している。ところが、このようなコイルを予め作
成し組み立てるにはそのための設備や工数を要し、製造
コストが大幅に上昇する要因となる。また、組み立てる
際にコイルの形状や配列(位置関係)が変化して軸方向
の重なりを生じるおそれがあり、ジャンプ巻きにおいて
必要な巻きスペースを確保するのがむずかしい。さら
に、フライヤ駆動式の巻線機によって回数多く巻き付け
ると、線材Wの終端(線端)部が所定の巻きスペースか
ら外れてしまい不良品となることがある。
【0006】本発明の課題は、製造コストの上昇を抑え
つつ、所定の巻きスペースに線材を回数多く巻き付ける
ことを可能とする巻線機及び巻線方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の課
題を解決するために、本発明の巻線機は、半径方向に突
出する複数の極を有するワークに対して、2以上の所定
数の極に跨ってコイル形成用の線材を巻き付けるととも
に、その線材を巻き付けたうちの一部の極を周方向に順
次送り、周方向のコイル重なり部を形成しつつ巻線する
ための巻線機であって、前記巻線すべき所定数の極の周
囲を旋回するフライヤと、そのフライヤの回転軸心から
一定距離離れた状態で該フライヤに取り付けられ、前記
線材を保持するノズルと、前記フライヤ又はノズルに設
けられ、既に巻線したコイルを前記ワークの半径方向内
側に押圧して、後の工程で周方向のコイル重なり部を形
成しつつ巻線するためのスペースを形成する巻線成形部
と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、上記の課題を解決するために、本発
明の巻線機は、半径方向に突出する複数の極を有するワ
ークに対して、2以上の所定数の極に跨ってコイル形成
用の線材を巻き付けるとともに、その線材を巻き付けた
うちの一部の極を周方向に順次送り、周方向のコイル重
なり部を形成しつつ巻線するための巻線機であって、前
記巻線すべき所定数の極の周囲を旋回するフライヤと、
そのフライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で該フ
ライヤに取り付けられ、前記線材を保持するノズルと、
そのノズルに保持されつつ繰り出される前記線材を前記
巻線すべき所定数の極に向けて案内するフォーマと、前
記フライヤ、ノズル及びフォーマのいずれかに設けら
れ、既に巻線したコイルを前記ワークの半径方向内側に
押圧して、後の工程で周方向のコイル重なり部を形成し
つつ巻線するためのスペースを形成する巻線成形部と、
を備えることを特徴とする。
【0009】さらに、上記の課題を解決するために、本
発明の巻線方法は、半径方向に突出する複数の極を有す
るワークに対して、先にコイル形成用の線材を巻き付け
たうちの一部の極を周方向に送り、2以上の所定数の極
の周囲を旋回するフライヤにより、周方向のコイル重な
り部を形成しつつ、これら所定数の極に跨って前記線材
を巻き付ける巻き付け工程と、前記ワークの極間に形成
されるスロットに、前記フライヤに取り付けられた巻線
成形部の押圧部が半径方向外側から入り込んで、巻き付
けたコイルを内側に向け押圧する成形工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0010】これらの巻線機又は巻線方法によれば、前
工程で所定数の極に跨って巻線したコイルを巻線成形部
で半径方向内側に押圧することによって、ジャンプ巻き
において必要な巻きスペースを容易に確保することがで
き、後の工程においてこの巻きスペースに周方向のコイ
ル重なり部を形成しつつ巻線することができる。したが
って、ジャンプ巻きにおいて、極の軸方向でのコイルの
重なりが生じにくく(団子状になりにくく)なり、所定
のスペース内に線材を回数多く巻き付けることが可能と
なる。しかも、巻線成形部をフライヤ等に設けるだけで
よいので、製造コストの大幅な上昇を抑えることができ
る。なお、巻線成形部をフライヤ等に設けるに際して
は、巻線成形部をフライヤ等に一体的に形成してもよ
く、あるいは別体の巻線成形用治具としてフライヤ等に
直接又は他部材を介して間接的に取り付けてもよい。
【0011】一方、上記の課題を解決するために、本発
明の巻線機は、半径方向に突出する複数の極を有するワ
ークにコイル形成用の線材を巻き付けるための巻線機で
あって、前記巻線すべき極の周囲を旋回するフライヤ
と、そのフライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で
該フライヤに取り付けられ、前記線材を保持するノズル
と、前記フライヤ又はノズルに設けられ、前記線材の端
部を前記ワークの線端保持部にかしめるための線端かし
め部と、を備えることを特徴とする。
【0012】この巻線機によれば、線端かしめ部によっ
て線材の端部(始端部及び終端部)をワークの線端保持
部にかしめることにより、かしめ状態で巻線操作、ワー
ク取出操作等を行うことができる。したがって、フライ
ヤ駆動式において、線材の端部(線端部)を所定の巻き
スペースから外れることのないように保持しておけるよ
うになり、所定のスペース内に線材を回数多く巻き付け
ることが可能となる。しかも、線端かしめ部をフライヤ
等に設けるだけでよいので、製造コストの大幅な上昇を
抑えることができる。なお、線端かしめ部をフライヤ等
に設けるに際しては、線端かしめ部をフライヤ等に一体
的に形成してもよく、あるいは別体の線端かしめ用治具
としてフライヤ等に直接又は他部材を介して間接的に取
り付けてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】(実施例1)次に、本発明の一実
施例を図面に基づいて説明する。図1にその一実施例で
あるモータ巻線機の要部を示す。この巻線機100は、
図14および図15に示すような、モータ用のステータ
となるステータコア(以下、コアという)C(ワーク)
の、ワーク芯部としての放射状の極部a(極)に対し、
複数の極部aに跨って線材Wを巻き付ける「ジャンプ巻
き」にて巻線を行うものである。
【0014】図1に示すように、コアCは、下端面側を
コア保持手段としての割出回転軸31により保持され、
上端面側にはコアを保持するためのコア押え具32等が
載置されている。割出回転軸31は、正逆回転するコア
回動用モータ30により、極部aに対する巻線動作が終
る毎に間欠回転送りされて、全ての極部aに巻線が施さ
れる。
【0015】巻線機100は、円筒状のフライヤ1を備
え、これが外シャフト2に固定されている。フライヤ1
の内側には、それと同芯的にメインフォーマ5(フォー
マ)が設けられている。このメインフォーマ5は内シャ
フト6に対して軸受35を介して取り付けられており、
内シャフト6と上述の外シャフト2とは、キー等により
軸方向には相対移動可能に、周方向には一体的に回転す
るように連結されている。
【0016】図2(a)に示すように、メインフォーマ
5はその前端部に開口7aを有するコア極部保持部7を
備えている。コア極部保持部7の開口7aの大きさ
(幅)と深さは、内側に収容される極部aの数や奥行寸
法に応じて設定され、コア極部保持部7が所定数(例え
ば3個)の極部aに被せられた状態では、メインフォー
マ5は内シャフト6に対して非回転となる。なお、8は
巻線ガイド部である。また、両側のコア極部aには公知
のサイドフォーマ23が装着される。これは、ノズル3
から引き出される線材Wが両隣りの極部aに引っ掛かっ
たりすることを防ぐものである。
【0017】図1の外シャフト2および内シャフト6
は、フライヤ回転用モータ10によって一体的に回転さ
せられるとともに、前後送り装置11により軸方向に移
動させられるようになっている。この移動によりメイン
フォーマ5、ノズル3およびフライヤ1が、コアCの中
心に対し接近・離間するように往復移動することとな
る。
【0018】上述のフライヤ回転用モータ10および前
後送り装置11の機構を説明する。内シャフト6は軸受
12を介してシリンダ13に連結され、シリンダ13は
後述する上下スライダ21に支持されている。内シャフ
ト6および外シャフト2は、軸受14を介して上下スラ
イダ21(後述)で回転可能に支持され、フライヤ回転
用モータ10により一体的に回転する。前後スライダ1
6は固定ベース15に設けられ正逆回転する前後送り用
モータ17により、ボールネジ機構18を介して固定ベ
ース15上を前後往復移動するようになっており、これ
によりメインフォーマ5およびフライヤ1(ノズル3)
は前後方向に移動する。
【0019】また、前後送り装置11と軸受14との間
には、上下送り装置19が設けられている。具体的に
は、上下送り装置19の上下スライダ21は、前後スラ
イダ16に設けられ正逆回転する上下送り用モータ20
により、ボールネジ機構22を介し前後送り装置11に
対して上下往復移動するようになっており、これにより
ノズル3(フライヤ1)およびメインフォーマ5は上下
方向(コアCの厚み方向)へ移動する。
【0020】図3に示すように、フライヤ1の先端部外
周の1箇所には、ノズル3が取付けられており、このノ
ズル3から、コアCに巻き付けられるべき線材Wがロー
ラ4を介して引き出されるようになっている。
【0021】また、フライヤ1の先端部外周の1箇所に
は、フライヤ1のコアCに対向する端面よりもコアC側
に突出する形で、巻線成形部材40(巻線成形部)がフ
ライヤ1に一体的に取り付けられている(図3(a)参
照)。この巻線成形部材40は、既に巻線したコイル
W’(図2参照)をコアCの半径方向内側に押圧して、
後の工程(次工程)で周方向のコイル重なり部を形成し
つつ巻線するためのスペースを形成する成形治具として
の機能を有している。巻線成形部材40はコアC側に突
出してフライヤ1に取り付けられているので、成形工程
の開始時及び終了時に巻線成形部材40をフライヤ1に
対して着脱・出し入れ等する必要がない(成形工程の詳
細については後述する)。
【0022】一方、巻線成形部材40は、フライヤ1の
回転軸心O1に直交する断面において、ノズル3の近傍
に配置されている。具体的には、巻線成形部材40は、
フライヤ1の回転軸心O1に直交する断面において、ノ
ズル3の孔中心O2の回転軌跡K内に配置され、かつ該
ノズル3の孔中心O2が回転最高位にあるとき、当該ノ
ズル3の孔中心O2を通る水平線H2及びフライヤ1の回
転軸心O1とノズル3の孔中心O2とを結ぶ直線の中点M
を通る水平線H1で挟まれる領域内に位置する(図3
(c)参照)。
【0023】つまり、巻線成形部材40はノズル3の孔
中心O2の回転軌跡K内に配置されるので、フライヤ1
の回転を妨げることがない。また、例えば、巻線成形部
材40が回転軸心O1を挟んでノズル3と対称な位置に
あると、巻線成形部材40のコアCに対する位置調節に
伴ってノズル3が定位置から一旦大きく上昇し、再び定
位置に戻る際に線材Wのたるみを生じて、引っ掛かりに
よる巻き付け不良や断線の原因となるおそれがある。し
かし、巻線成形部材40はノズル3に比較的近接した位
置に置かれることになるので、このようなたるみが相対
的に小さくなる。すなわち、巻線成形部材40のコアC
に対する位置調節に伴ってノズル3が定位置から下降す
ると、いくらかはたるみが発生するが再び定位置に戻る
ことによってそのたるみは吸収できることとなる。
【0024】そして、この巻線成形部材40の形状を図
4(a)に示す。巻線成形部材40には、ジャンプ巻き
にて巻線したコイルW’をコアCの極部aの上端面及び
下端面に沿って半径方向外側から内側へ向けて押圧する
横(水平)方向の第一押圧部41,41と、コアCの極
部a間に形成されるスロットSに半径方向外側から入り
込んで、ジャンプ巻きにて巻線したコイルW’を押圧す
る縦(垂直)方向の第二押圧部42,42(押圧部)と
が形成されている(成形工程の詳細については後述す
る)。
【0025】図3に戻り、フライヤ1の先端部外周の1
箇所には、フライヤ1のコアCに対向する端面よりもコ
アC側に突出する形で、線端かしめ部材50(線端かし
め部)がフライヤ1に一体的に取り付けられている(図
3(a)参照)。この線端かしめ部材50は、線材Wの
端部をコアCの線端保持部33(図2参照)にかしめる
ためのかしめ治具としての機能を有しており、巻線成形
部材40と同様にかしめ工程の開始時及び終了時に線端
かしめ部材50をフライヤ1に対して着脱・出し入れ等
する必要がない(かしめ工程の詳細については後述す
る)。なお、線端かしめ部材50は、フライヤ1の回転
軸心O1とノズル3の孔中心O2とを結ぶ直線を挟んで、
巻線成形部材40とほぼ対称な位置に設けられている
(図3(c)参照)ので、フライヤ1の回転時の重量バ
ランスがとりやすい。
【0026】この線端保持部33の詳細を図2(b)に
示す。コアCに立設される導電性金属板の本体部33a
に下向きコ字状の切れ目33bを入れ、この切れ目33
bで囲まれた舌片を上向きに折り返して、本体部33a
とともに側面視U字状又はV字状をなす線端部W0の受
部33cが形成されている。線材W(始端部の場合)あ
るいは巻線したコイルW’(終端部の場合)の線端部W
0が線端保持部33の受部33cに挟み込んで保持さ
れ、フライヤ1に取り付けられた線端かしめ部材50が
受部33cを本体部33a側に押圧すると受部33cが
線端部W0の周囲を取り囲むように潰れて線端部W0がか
しめられる。なお、このとき本体部33a自体が線端か
しめ部材50の押圧力によって倒れないよう、本体部3
3aを挟んで線端かしめ部材50の反対側に、コア押え
具32(図1参照)に形成された倒れ防止部32aが備
えられている。
【0027】再び図3に戻り、線端かしめ部材50は、
フライヤ1の回転軸心O1に直交する断面において、ノ
ズル3の近傍に配置されている。具体的には、線端かし
め部材50は、フライヤ1の回転軸心O1に直交する断
面において、ノズル3の孔中心O2の回転軌跡K内に配
置され、かつ該ノズル3の孔中心O2が回転最高位にあ
るとき、当該ノズル3の孔中心O2を通る水平線H2及び
フライヤ1の回転軸心O1とノズル3の孔中心O2とを結
ぶ直線の中点Mを通る水平線H1で挟まれる領域内に位
置する(図3(c)参照)。つまり、線端かしめ部材5
0も既に述べた巻線成形部材40の場合と同様の配置関
係にあるので、フライヤ1の回転を妨げず、巻線成形部
材40とほぼ同等の線材Wのたるみ吸収効果を奏する。
【0028】さらに、この線端かしめ部材50の形状を
図4(b)に示す。線端かしめ部材50には、線端部W
0を保持する線端保持部33の受部33cをコアCの極
部aの半径方向外側から内側へ向けて(本体部33a側
に)押圧する押圧端面部50aが形成されている(かし
め工程の詳細については後述する)。
【0029】次に、この巻線機100を用いてコアCの
極部aに対し、線材Wの巻線をジャンプ巻きにて行う際
の各部の作動を説明する。図5ないし図9はこのときの
各工程の説明図を示している。
【0030】<始端部のかしめ工程>コアCの極部aに
対しジャンプ巻きをする準備段階として、線材Wの始端
部W0をかしめる操作を行う。図1において、ローラ4
(図3参照)を介してノズル3から引き出された線材W
の始端部W0は、線端セット治具等(図示せず)あるい
は直接フライヤ(ノズル)により、コアCに形成された
線端保持部33の本体部33aと受部33cとの間にセ
ットされている(図2(b)参照)。この図1に示す状
態において、フライヤ回転用モータ10を正逆回転させ
て線端かしめ部材50が回転最高位となるようフライヤ
1を回転させ(図3(c)参照)、さらに、上下送り用
モータ20を一方向に駆動回転させ、上下送り装置19
を下方へ移動させて、線端かしめ部材50がコアCの線
端保持部33とほぼ同高さとなるように高さ調整する。
次いで、コア回動用モータ30により割出回転軸31を
正逆回転させることにより、線端保持部33が線端かし
め部材50と対向するように角度調整する(図5(a)
参照)。
【0031】図5(a)に示すように、前後送り用モー
タ17(図1参照)を一方向に駆動回転させ、フライヤ
1を前方へ移動させる。これにより、線端かしめ部材5
0が線端保持部33の受部33cに押し当てられ(図2
(b)参照)、図5(b)に示す如く線材Wの始端部W
0が線端保持部33にかしめられる。その後、前後送り
用モータ17を他方向に駆動回転させ、フライヤ1(線
端かしめ部材50)を後方へ退避させ、かつ上下送り用
モータ20を他方向に駆動回転させ、上下送り装置19
を上方へ移動させて、フライヤ1の回転軸心O1(図3
(c)参照)とコアCの極部aの軸心とがほぼ同高さと
なるように高さ調整する(図1参照)。
【0032】<巻き付け工程>次に、巻線ガイド部8を
有するメインフォーマ5が、図1のシリンダ13を収縮
させることによりコアCに対し前進させられ、図6
(a)に示すように、そのメインフォーマ5のコア極部
保持部7(開口7a)が巻線すべき所定数(例えば3
個)のコア極部aに被せられ、その両側のコア極部aに
はサイドフォーマ23が装着される。メインフォーマ5
が極部aに被せられた状態では、メインフォーマ5は内
シャフト6に対して非回転となる。これにより、メイン
フォーマ5とサイドフォーマ23との間にフライヤ駆動
式に必要な隙間が確保される。
【0033】このような状態でフライヤ1およびノズル
3がフライヤ回転用モータ10によって一体的に回転さ
せられることにより、ノズル3はフライヤ1の回転軸心
O1から一定距離離れた状態において旋回駆動される。
ノズル3から引き出される線材Wは、メインフォーマ5
における巻線ガイド部8にガイドされつつ、螺旋状の形
態を取りながら巻線すべきコア極部aに落とし込まれ
る。
【0034】そして、このようなノズル3の1回転につ
き線材Wの線径1本分に相当する送りが、図1に示す前
後送り装置11により、フライヤ1、ノズル3およびメ
インフォーマ5に与えられ、これらが徐々に後退させら
れる。これにより、図6(b)のように、所定巻数ジャ
ンプ巻きされたコイルW’が形成されるとフライヤ回転
用モータ10を停止させる。
【0035】ところで、図6のコイルW’は、3番目に
ジャンプ巻きされるものの形成過程を表わしている。2
番目にジャンプ巻きされた所定数(ここでは3個)の極
aのうちの一部の極(ここでは1個)を周方向に送り、
所定数(3個)の極aの周囲を旋回するフライヤ1(ノ
ズル3)により、周方向のコイル重なり部を形成しつ
つ、これら所定数(3個)の極aに跨って線材Wを巻き
付けてコイルW’が形成されていく。
【0036】<第一成形工程>図6(b)の状態からシ
リンダ13(図1参照)を伸長させてコアCに対しメイ
ンフォーマ5を後退させるとともに、フライヤ回転用モ
ータ10を正逆回転させて巻線成形部材40が回転最高
位となるようフライヤ1を回転させる(図3(c)参
照)。さらに、上下送り用モータ20を一方向に駆動回
転させ、上下送り装置19を下方へ移動させて、巻線成
形部材40がコアCの極部aとほぼ同高さとなるように
高さ調整する。
【0037】コア回動用モータ30(図1参照)により
割出回転軸31(コアC)を、周方向のコイル重なり部
が順次形成されていく方向(図7(a)では時計方向;
以下第一方向という)にわずかに回転させ、ジャンプ巻
きされたコイルW’において第一方向上流側から2番目
のスロットSが巻線成形部材40の第二押圧部42に対
向するように回転位置調整する。
【0038】そして、図7(a)に示すように、前後送
り用モータ17(図1参照)を一方向に駆動回転させ、
フライヤ1を前方へ移動させる。これにより、巻線成形
部材40の第二押圧部42がスロットSに半径方向外側
から入り込んで(図7(b)(c)参照)、ジャンプ巻
きされたコイルW’を第一押圧部41と第二押圧部42
とで内側に向け押圧し、後の(次の)巻き付け工程で周
方向のコイル重なり部を形成しつつ巻線するためのスペ
ースを形成する。特に、第二押圧部42がスロットS内
に入り込むことにより、線材Wが極部aの上下端面と上
下の第一押圧部41,41の対向する内端面との間に挟
まれて断線したり、絶縁被覆が剥離したりすることが防
止されている。
【0039】<第二成形工程>次いで、前後送り用モー
タ17(図1参照)を他方向に駆動回転させ、フライヤ
1を一旦後方へ退避させる。その後、コア回動用モータ
30により割出回転軸31(コアC)を上記第一方向と
反対向きの第二方向(図8(a)では反時計方向)にち
ょうど極部aの1ピッチ分回転させ、ジャンプ巻きされ
たコイルW’において第一方向上流側から3番目のスロ
ットSが巻線成形部材40の第二押圧部42に対向する
ように回転位置調整する。
【0040】図8(a)に示すように、前後送り用モー
タ17(図1参照)を一方向に駆動回転させ、フライヤ
1を前方へ再移動させる。これにより、第2回目の成形
工程が行われ、第一押圧部41と第二押圧部42とでコ
イルW’を内側に向け押圧成形する(図8(b)(c)
参照)。なお、以上の説明から明らかなように、成形工
程の実施回数(本実施例では2)は、ジャンプ巻き極部
数(本実施例では3)から、周方向のコイル重なり部形
成時の送り極部数(本実施例では1)を引いた数とな
る。また、図7(b)と図8(b)との対比から明らか
なように、巻線成形部材40のスロットS内への挿入ス
トローク(深さ)は、後に行う成形工程ほど大となる。
【0041】成形工程がすべて終了すれば、その後再び
巻き付け工程(図6参照)を実施し、さらに成形工程
(図7、図8参照)に移行する操作を実行し、コアCに
所定数のコイルW’が巻き付けられるまで両工程を繰り
返す。
【0042】<終端部のかしめ工程>コアCの極部aに
所定数のコイルW’が巻き付けられたとき、図1におい
て、ローラ4(図3参照)を介してノズル3から引き出
された線材Wの終端部W0は、線端セット治具等(図示
せず)あるいは直接フライヤ(ノズル)により、コアC
に形成された線端保持部33の本体部33aと受部33
cとの間にセットされる(図2(b)参照)。以下、既
述の始端部のかしめ工程と同様にして、図9(b)に示
す如く線材Wの終端部W0が線端保持部33にかしめら
れる。その後、カッタ等の切断装置(図示せず)により
線材Wの終端部W0が切断され、コアCは多極電機子5
00として巻線機100から取り出される。
【0043】このようにして作成された多極電機子50
0の一例を図12に示す。この多極電機子500は、コ
アCの極部a(24極)に3極に跨ってジャンプ巻きし
たコイルW1〜W24が施され、これを1極ずつ周方向に
送ることにより、周方向のコイル重なり部が形成されて
いる。なお、33は線端保持部を示し、コイルW1側が
始端部、コイルW24側が終端部である。
【0044】次に、巻線成形部材40の変形例について
説明する。図10(a)は、図4(a)の巻線成形部材
40に形成されている上下方向の第二押圧部42,42
を縦方向に連結して垂直連結部43となし、上記した第
二押圧部42による断線や絶縁被覆剥離の防止効果を奏
するとともに、加工容易な形状とされている。図10
(b)は、この断線及び絶縁被覆剥離の防止効果をより
簡便に達成するために、巻線成形部材40をスロットS
に嵌り込む縦方向板44のみで構成した例を示す。図1
0(c)では、図4(a)の第二押圧部42,42を横
方向(望ましくはスロットSの並ぶ周方向)に2列配置
してあり、成形工程の実施回数が本実施例のように2と
なる場合に、1度で2ヶ所の巻線成形が同時に行えるよ
うにしてある。この場合、各第二押圧部42,42は図
10(a)の如く垂直連結部43で構成してもよく、ま
た図10(d)に示すように、成形工程の実施回数毎の
巻線成形部材40のスロットS内への挿入ストローク
(深さ)の大小変動に合わせて第二押圧部42a,42
bの奥行きを異ならせてもよい。
【0045】さらに、巻線成形部材40はノズル3に取
り付けることができる。図10(e)はその一例を示
し、ノズル3のコアC対向側端面3aの外形を扁平状
(例えば楕円状)に形成し、この端面3aにノズル孔3
bとともにコイルW’をコアCの半径方向内側に押圧す
る押圧板3cを備えている。なお、この押圧板3cは、
ノズル3の端面3aに図10(b)の縦方向板44を溶
接等により突出状に接合したものに相当するが、これに
限定されず、これまでフライヤ1について述べた種々の
例示を用いることができる。
【0046】さらに、図11にはメインフォーマ55を
巻線成形部材として用いる場合の一例を示す。このメイ
ンフォーマ55には巻線成形部材としての機能を持たせ
るため、図6に示したものより深い開口75aを有する
コア極部保持部75を備えている。図11(a)におい
て、メインフォーマ55のコア極部保持部75(開口7
5a)が巻線すべき所定数(例えば3個)のコア極部a
に被せられ、図6(a)と同様にフライヤ駆動式にてジ
ャンプ巻きされ、所定の巻数で駆動停止される。そし
て、メインフォーマ55はそのままで、コア回動用モー
タ30により割出回転軸31(コアC)を上記第二方向
(図11(b)では反時計方向)に極部aの1〜2ピッ
チ分(実施例では約1.5ピッチ分)回転させる。さら
に図1のシリンダ13を収縮させることによりメインフ
ォーマ55はコアCに対しさらに前進させられ、ジャン
プ巻きされたコイルW’に対してコア極部保持部75が
コアCの半径方向内側に押圧する(図11(b)参照;
第一成形工程)。
【0047】次に、メインフォーマ55はそのままで、
コア回動用モータ30により割出回転軸31(コアC)
を上記第二方向(図11(c)では反時計方向)にちょ
うど極部aの1ピッチ分回転させる。ここで、図1のシ
リンダ13を収縮させることによりメインフォーマ55
はコアCに対しさらに前進させられ、コア極部保持部7
5がコイルW’を押圧する(図11(c)参照;第二成
形工程)。
【0048】このように、メインフォーマ55を巻線成
形部材として用いる場合には、ジャンプ巻きされたコイ
ルW’をコア極部保持部75により1度で幅広く押圧で
きる。また、メインフォーマ55を前後方向に進退移動
させなくても、第一成形工程と第二成形工程とを連続し
て実施できる。
【0049】(実施例2)次に、図13に本発明の他の
実施例であるモータ巻線機200の要部を示す。この巻
線機200では、実施例1(図1)に比して、メインフ
ォーマ5及び左右のサイドフォーマ23を配置しない方
式が採用されている。この方式では、ノズル3を巻線す
べきコア極部aと隣りの極部aとの間の奥部にさらに入
り込ませることができ、かつ、軸受12やシリンダ13
等も用いなくてもすみ、構造の簡素化が図れる。なお、
図13において、図1と共通する部分には同一符号を付
して説明を省略する。
【0050】また、巻線の際にメインフォーマ5のみを
送り(後退させ)、フライヤ1ひいてはノズル3には送
りを与えず回転のみさせることも可能である。さらに、
例えば特開平6―54493号公報、特開平8―192
28号公報に開示されたような、ノズルの位置を傾斜調
節可能としたタイプのものにも、本発明は適用可能であ
る。
【0051】その他、本発明は、当業者の知識に基づ
き、種々の変形を施した態様で実施し得ることは勿論で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ巻線機の一実施例の要部正
面図。
【図2】図1における巻線状態を示す説明図及びワーク
の線端保持部の説明図。
【図3】図1のフライヤの平面図、正面図及び側面図。
【図4】図3の巻線成形部材及び線端かしめ部材の斜視
図。
【図5】始端部のかしめ工程を示す説明図。
【図6】巻き付け工程を示す説明図。
【図7】成形工程を示す説明図。
【図8】図7に続く説明図。
【図9】終端部のかしめ工程を示す説明図。
【図10】(a)ないし(d)は図4(a)の巻線成形
部材の変形例を示す説明図、(e)はノズルに巻線成形
部材を取り付ける場合の一例を示す説明図。
【図11】メインフォーマを巻線成形部材として用いる
場合の一例を示す工程説明図。
【図12】本発明に係るモータ巻線機により巻線された
多極電機子の一例を示す平面図。
【図13】本発明に係るモータ巻線機の他の実施例の要
部正面図。
【図14】モータコアへの巻線の一般的概念図。
【図15】従来のフライヤ駆動式巻線機の作用説明図。
【符号の説明】
1 フライヤ 3 ノズル 5 メインフォーマ(フォーマ) 33 線端保持部 40 巻線成形部材(巻線成形部) 41 第一押圧部 42 第二押圧部(押圧部) 50 線端かしめ部材(線端かしめ部) 100 巻線機 C コア(ワーク) a コア極部(ワークの極) W 線材 W’ コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E002 AB04 5H615 AA01 BB01 BB14 BB16 PP01 PP13 QQ02 QQ11 QQ19 QQ27 SS10 SS11

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向に突出する複数の極を有するワ
    ークに対して、2以上の所定数の極に跨ってコイル形成
    用の線材を巻き付けるとともに、その線材を巻き付けた
    うちの一部の極を周方向に順次送り、周方向のコイル重
    なり部を形成しつつ巻線するための巻線機であって、 前記巻線すべき所定数の極の周囲を旋回するフライヤ
    と、 そのフライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で該フ
    ライヤに取り付けられ、前記線材を保持するノズルと、 前記フライヤ又はノズルに設けられ、既に巻線したコイ
    ルを前記ワークの半径方向内側に押圧して、後の工程で
    周方向のコイル重なり部を形成しつつ巻線するためのス
    ペースを形成する巻線成形部と、 を備えることを特徴とする巻線機。
  2. 【請求項2】 半径方向に突出する複数の極を有するワ
    ークに対して、2以上の所定数の極に跨ってコイル形成
    用の線材を巻き付けるとともに、その線材を巻き付けた
    うちの一部の極を周方向に順次送り、周方向のコイル重
    なり部を形成しつつ巻線するための巻線機であって、 前記巻線すべき所定数の極の周囲を旋回するフライヤ
    と、 そのフライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で該フ
    ライヤに取り付けられ、前記線材を保持するノズルと、 そのノズルに保持されつつ繰り出される前記線材を前記
    巻線すべき所定数の極に向けて案内するフォーマと、 前記フライヤ、ノズル及びフォーマのいずれかに設けら
    れ、既に巻線したコイルを前記ワークの半径方向内側に
    押圧して、後の工程で周方向のコイル重なり部を形成し
    つつ巻線するためのスペースを形成する巻線成形部と、 を備えることを特徴とする巻線機。
  3. 【請求項3】 前記巻線成形部は、前記フライヤの前記
    ワークに対向する端面よりも該ワーク側に突出する形
    で、該フライヤに一体的に取り付けられている請求項1
    又は2に記載の巻線機。
  4. 【請求項4】 前記巻線成形部は、前記フライヤの回転
    軸心に直交する断面において、前記ノズルの近傍に配置
    されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の巻
    線機。
  5. 【請求項5】 前記巻線成形部には、前記ワークの極間
    に形成されるスロットに半径方向外側から入り込んで、
    前記巻線したコイルを押圧する押圧部が形成されている
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の巻線機。
  6. 【請求項6】 半径方向に突出する複数の極を有するワ
    ークに対して、先にコイル形成用の線材を巻き付けたう
    ちの一部の極を周方向に送り、2以上の所定数の極の周
    囲を旋回するフライヤにより、周方向のコイル重なり部
    を形成しつつ、これら所定数の極に跨って前記線材を巻
    き付ける巻き付け工程と、 前記ワークの極間に形成されるスロットに、前記フライ
    ヤに取り付けられた巻線成形部の押圧部が半径方向外側
    から入り込んで、巻き付けたコイルを内側に向け押圧す
    る成形工程と、 を含むことを特徴とする巻線方法。
  7. 【請求項7】 半径方向に突出する複数の極を有するワ
    ークにコイル形成用の線材を巻き付けるための巻線機で
    あって、 前記巻線すべき極の周囲を旋回するフライヤと、 そのフライヤの回転軸心から一定距離離れた状態で該フ
    ライヤに取り付けられ、前記線材を保持するノズルと、 前記フライヤ又はノズルに設けられ、前記線材の端部を
    前記ワークの線端保持部にかしめるための線端かしめ部
    と、 を備えることを特徴とする巻線機。
  8. 【請求項8】 前記線端かしめ部は、前記フライヤの前
    記ワークに対向する端面よりも該ワーク側に突出する形
    で、該フライヤに一体的に取り付けられている請求項7
    に記載の巻線機。
  9. 【請求項9】 前記線端かしめ部は、前記フライヤの回
    転軸心に直交する断面において、前記ノズルの近傍に配
    置されている請求項7又は8に記載の巻線機。
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