JP4769002B2 - エッチング方法 - Google Patents

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本発明は、MRAM(Magnetic Random Access Memory)半導体デバイスや磁気記録ヘッドなどに用いられる、TMR(Tunneling Magnetro-Resistive;トンネル磁気抵抗)やMTJ(Metal Tunneling junction)、GMR(Giant Magnetic Resistive;巨大磁気抵抗)等のトンネル接合素子のエッチング方法に関するものである。
MRAM半導体デバイスや磁気記録ヘッドなどには、TMRやMTJなどと呼ばれるトンネルバリア層を有するトンネル接合素子が用いられている。
図6(a)は、トンネル接合素子の側面断面図である。トンネル接合素子10は、強磁性層(固定層)14、トンネルバリア層15、強磁性層(フリー層)16等を順次積層したトンネル接合膜10aから形成される。このトンネルバリア層15は、アルミナ等の電気絶縁性材料で構成されている。また固定層14の面内における磁化方向は一定に保持され、フリー層16の面内における磁化方向は外部磁場の向きによって反転しうるようになっている。これら固定層14およびフリー層16の磁化方向が平行か反平行かによって、トンネル接合素子10の抵抗値が異なるので、トンネル接合素子10の厚さ方向に電圧を印加した場合に、トンネルバリア層15を流れる電流の大きさが異なることになる(TMR効果)。そこで、この電流値を検出することにより、「1」または「0」を読み出すことができるようになっている。
図6(b)は、従来技術に係るトンネル接合素子のエッチング方法の説明図である。上述したトンネル接合素子は、所定パターンのマスク98を用いてトンネル接合膜10aをエッチングすることにより形成される。そのエッチングには、Ar等のイオンミリングや、反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)等が利用されている。その反応性エッチングの反応ガスには、塩素ガス(Cl)、臭素ガス(Br)、ヨウ素ガス(I)、フッ素ガス(F)や、それらの化合物ガスなど、ハロゲン系ガスが採用されている。また所定パターンのマスク98として、SiOやAl等の酸化物またはフォトレジストからなるマスクが利用されている。
特開2002−38285号公報
しかしながら、ハロゲン系ガスを採用したエッチングにおいて、マスク98を構成するSiOやAl等の酸化物およびフォトレジストは、トンネル接合膜10aを構成する磁性材料に対するエッチング選択比が十分ではない。そのため、エッチングに伴ってマスク98の周縁部にファセットと呼ばれる欠損99が発生する。このマスク98の欠損99により、トンネル接合膜10aを所定形状にエッチングすることが困難になる。これに伴って、トンネル接合素子10の外形のばらつきが大きくなるので、フリー層16の磁化方向を反転させるのに強い磁場が必要になり、デバイスの消費電力が増大することになる。またトンネル接合素子10の側壁が傾斜面に形成されるので、トンネル接合素子の高集積化が困難になる。
なお特許文献1には、COガスとNHガスとの混合ガスをエッチングガスとして使用し磁性材料をドライエッチングする際のマスク用材料において、当該材料が窒化物あるいは炭化物に変化したときに融点又は沸点が上昇する金属からなるドライエッチング用マスク材を用いる方法が記載されている。しかしながらこの方法では、エッチングガスが分解してカーボン等が生成され、そのカーボン等がエッチング室に付着するため、プロセスが不安定になる可能性が高い。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、磁性材料膜を所定形状にエッチングすることが可能なエッチング方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエッチング方法は、BCl、SiCl、BI、BBr、HBr、SiFの少なくとも1つ以上と酸素ガスとの混合ガスを導入してプラズマを発生させ、TiN、Ti、Ta、ZrまたはHfからなるマスクを用いて、電気絶縁材料で構成されたトンネルバリア層を含むトンネル接合膜を100℃以上400℃以下に加熱して、前記トンネル接合膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記トンネル接合膜の側壁に付着したエッチング副生成物も除去することを特徴とする。
この構成によれば、TiN、Ti、Ta、ZrおよびHfは磁性材料に対するエッチング選択比が十分に確保されるので、エッチングに伴うマスクの欠損を防止することができる。したがって、トンネル接合膜を所定形状にエッチングすることができる。
また、この構成によれば、酸素プラズマによるマスク表面の酸化反応が促進され、マスク表面に緻密な酸化膜が形成される。これにより、マスクのエッチング耐性を向上させることが可能になり、エッチングに伴うマスクの欠損を確実に防止することができる。したがって、トンネル接合膜を所定形状に精度良くエッチングすることができる。
更に、この構成によれば、トンネル接合素子を精度良く形成することができる。これに伴って、トンネル接合素子の外形のばらつきが小さくなり、フリー層の磁化方向を反転させるのに弱い磁場を発生させれば足りるので、デバイスの消費電力を低減することができる。またトンネル接合素子の側壁を垂直面に形成することが可能になり、トンネル接合素子を高集積化することができる。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
図2は、トンネル接合素子のエッチング方法の工程図である。本実施形態に係るエッチング方法は、ハロゲン系ガスと酸素ガスとの混合ガスを導入してプラズマを発生させ、TiN、Ti、Ta、ZrまたはHfからなるマスク90を用いて、エッチング対象物を100℃以上400℃以下に加熱しつつ、トンネル接合膜10aを所定パターンにエッチングするものである。
(トンネル接合素子、MRAM)
図1(a)は、トンネル接合素子の側面断面図である。トンネル接合素子10は、PtMnやIrMn等からなる反強磁性層(不図示)、NiFeやCoFe等からなる強磁性層(固定層)14、AlO(アルミナ)等からなるトンネルバリア層15、およびNiFeやCoFe等からなる強磁性層(フリー層)16を主として構成されている。実際には、上記以外の機能層も積層されて、15層程度の多層構造になっている。また、フリー層の厚さを固定層の厚さより薄く形成すれば、膜厚差を利用した保磁力差型のトンネル接合素子を形成することができる。
図1(b)は、トンネル接合素子を用いたMRAMの概略構成図である。MRAM100は、MOSFET110およびトンネル接合素子10を、基板5上にマトリクス状に整列配置して構成されている。上述したトンネル接合素子10の上端部はビット線102に接続され、その下端部はMOSFET110のソース電極またはドレイン電極に接続されている。また、MOSFET110のゲート電極は、読み出し用ワード線104に接続されている。一方、トンネル接合素子10の下方には、書き換え用ワード線106が配置されている。
図1に示すトンネル接合素子10では、固定層14の磁化方向は一定に保持され、フリー層16の磁化方向は反転しうるようになっている。これら固定層14およびフリー層16の磁化方向が平行か反平行かによって、トンネル接合素子10の抵抗値が異なるので、トンネル接合素子10の厚さ方向に電圧を印加した場合に、トンネルバリア層15を流れる電流の大きさが異なることになる(TMR効果)。そこで、読み出し用ワード線104によりMOSFET110をONにして、その電流値を測定することにより、「1」または「0」を読み出すことができるようになっている。また、書き換え用ワード線104に電流を供給して、その周囲に磁場を発生させれば、フリー層16の磁化方向を反転させることができる。これにより、「1」または「0」を書き換えることができるようになっている。
なお、固定層14およびフリー層16の磁化方向の組み合わせによるトンネル接合素子10の抵抗値の差は、一般的に非常に小さくなる。この抵抗値の微差を検出するには、アルミナ等の電気絶縁性材料からなるトンネルバリア層15の抵抗値を極力小さくする必要がある。そのため、トンネルバリア層15の厚さは、酸化前の金属アルミニウムの厚さで8〜12オングストロームと非常に薄く形成されている。
(トンネル接合素子のエッチング方法)
次に、トンネル接合膜をエッチングしてトンネル接合素子を形成する方法につき、図2を用いて説明する。
まず図2(a)に示すように、トンネル接合膜10aを積層形成する。このトンネル接合膜10aの形成は、スパッタ法等によって行うことが可能である。
次に図2(b)に示すように、トンネル接合膜10aの表面に所定パターンのマスク90を形成する。このマスク90は、TiN、Ti、Ta、Zr若しくはHfのいずれかの材料、またはこれらの混合材料によって形成する。具体的には、上記材料の被膜をスパッタ法等によりトンネル接合膜10aの表面全体に形成し、フォトリソグラフィを行うことによりトンネル接合素子の形成領域のみにマスク90を形成する。
図3は、TiNと磁性材料とのエッチング選択比の説明図である。なお図3は、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを導入してプラズマを発生させ、TiN、CoFeおよびCoFeBを同一時間エッチングした場合について、縦軸にエッチング量(すなわちエッチングレート)をとり、横軸に酸素ガスの添加量をとって示している。酸素ガスが導入されプラズマ放電により活性化されると、TiNの表面が酸化されてTiOxが形成される。このTiOxはスパッタイールドが小さく、塩素ガスに対するエッチングレートが小さい。そのため図3に示すように、酸素ガスの添加量の増加とともに、TiNのエッチング量が減少することになる。そして酸素ガスの添加量が所定値を超えると、TiNのエッチング量がCoFeおよびCoFeBのエッチング量よりも小さくなる。すなわちTiNは、CoFeおよびCoFeBに対してエッチング選択比を有することになる。したがって、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いてCoFeまたはCoFeBのエッチングを行う際に、TiNをマスク材料として利用することができる。
なおTiNは、CoやFe、Ni等の合金からなる強磁性層の構成材料に対してエッチング選択比を有する。またTiNは、PtMnやNiMn、IrMn等の反強磁性層の構成材料に対してもエッチング選択比を有する。このようにTiNは、ほとんど全ての遷移金属化合物に対してエッチング選択比を有している。なお、酸化物が難エッチング性を示すTiやTa、Zr、Hf等の金属材料についても、TiNと同様のエッチング選択比を有する。したがって、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いて磁性材料膜のエッチングを行う際に、TiN、Ti、Ta、ZrまたはHfをマスク材料として利用することができる。
次に図2(c)に示すように、マスク90を介してトンネル接合膜10aを異方性ドライエッチングし、トンネルバリア層15を貫通する所定パターンの凹部20を形成する。このエッチングは、以下に説明するエッチング装置において行う。
図4は、エッチング装置の概略構成図である。以下には、誘導結合方式(Inductive Coupling Plasma;ICP)の反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching;RIE)装置を例にして説明する。このエッチング装置60は、チャンバ61への反応ガスの供給手段と、チャンバ61の内部ガスの排気手段とを備えている。また、チャンバ61の外部上方にRFアンテナ68が設けられ、そのRFアンテナ68にプラズマ発生用RF電源69が接続されている。さらに、チャンバ61の内部下方に基板5を静電チャックしうるテーブル62が設けられ、そのテーブル62にバイアス印加用RF電源63が接続されている。またテーブル62は基板5を加熱するためのヒータ65を備え、ホットプレートとして機能しうるようになっている。
そして、上記のようにトンネル接合膜およびマスクを形成した基板5を、チャンバ61内のテーブル62上に載置する。次に、チャンバ61内に反応ガスとして塩素ガスおよび酸素ガスの混合ガスを導入する。そして、RFアンテナ68によりチャンバ61内にプラズマを発生させ、トンネル接合膜のエッチングを開始する。そのエッチングプロセスの代表的な条件は、反応ガスの圧力が0.1〜10Pa、プラズマを発生させるためのRFアンテナ68への投入電力が500〜700W、基板5に高周波バイアスを印加するためのテーブル62への投入電力が50〜100Wである。
チャンバ内に発生したプラズマにより、反応ガスのラジカルやイオン等が生成される。そして、テーブル62により基板5に高周波バイアスを印加すれば、図2(c)に示すように、生成されたイオンを加速してトンネル接合膜10aに衝突させることが可能になり、化学・物理エッチングが行われる。すなわち、主に基板の垂直方向にエッチングが行われ、横方向にはほとんど削れない、いわゆる異方性エッチングとなる。これにより、マスク90の下方にトンネル接合素子が形成される。
なお反応ガスとして、塩素ガスに代えてBClやSiCl、BI、BBr、HBr、SiFなどのハロゲン系ガス若しくはこれらの混合ガスを、酸素ガスとともに導入してもよい。このようなハロゲン系ガスを採用すれば、エッチングによる副生成物の蒸気圧が比較的高くなり、トンネル接合素子の側壁への付着量を低減することができる。
上述したエッチングは、エッチング対象物を100℃以上400℃以下に加熱しつつ行うことが望ましい。具体的には、基板5を介して間接的に、エッチング対象物であるトンネル接合膜10aおよびマスク90を加熱する。TiNからなるマスク90の表面には、酸素プラズマによりTiOxが形成されるが、その酸化反応が加熱により促進されて、化学量論比(TiO)に近い緻密なTiOxが形成される。これにより、マスク90のエッチング耐性を向上させることが可能になり、エッチングに伴うマスク90の欠損を確実に防止することができる。
図5は、MTJ膜をエッチングして形成したトンネル接合素子の側壁テーパ角度と基板温度との関係を示すグラフである。上記のように基板を介してマスクを加熱すると、マスクの表面に緻密なTiOxが形成されて、エッチングに伴うマスクの欠損が防止される。その結果、トンネル接合素子の側壁を垂直面に近づけることができる。図5に示すように基板温度を100℃以上とすれば、トンネル接合素子の側壁テーパ角度が約75°以上となり、側壁をほぼ垂直面とすることができる。なお基板温度が高いほど側壁を垂直面に近づけることができるが、トンネル接合素子の磁気特性を劣化させることになる。すなわち、反強磁性材料であるIrMnの合金成分の拡散を防止し、また強磁性材料の磁気特性の劣化を防止するためには、トンネル接合膜の温度を400℃以下に抑える必要がある。したがって、エッチング対象物を100℃以上400℃以下に加熱しつつエッチングを行うことが望ましい。
その後、図2(d)に示すように、ClやBCl等によるプラズマ処理を行ってマスク90を除去する。さらに、トンネル接合膜10aの表面に吸着している残留塩素を除去するため、酸素ガスまたは水素ガス等によるプラズマ処理や純水リンスなど、通常のエッチング後処理を行う。以上により、トンネル接合素子10が形成される。
一般に、ハロゲン系ガスを採用したトンネル接合膜のエッチングでは、SiOやAl等の酸化物またはフォトレジストからなるマスクが利用されている。そのマスクを構成するSiOやAl等の酸化物およびフォトレジストは、トンネル接合膜を構成する磁性材料に対するエッチング選択比が十分ではない。そのため、エッチングに伴ってマスクの周縁部にファセットと呼ばれる欠損が発生する。このマスクの欠損により、トンネル接合素子を所定形状にエッチングすることが困難になる。なおSiOやAl等の酸化物は、そもそも精度良くマスクを形成すること自体が困難である。
これに対して、本実施形態のエッチング方法では、ハロゲン系ガスと酸素ガスとの混合ガスを導入してプラズマを発生させ、TiN、Ti、Ta、ZrまたはHfからなるマスクを用いて、トンネル接合膜を所定パターンにエッチングする構成とした。
TiN、Ti、Ta、ZrおよびHfは、精度良くマスクを形成することができる。またトンネル接合膜を構成する磁性材料に対するエッチング選択比が十分に確保されるので、エッチングに伴うマスクの欠損を防止することができる。したがって、トンネル接合膜を所定形状にエッチングすることができる。これに伴って、トンネル接合素子の外形のばらつきが小さくなり、フリー層の磁化方向を反転させるのに弱い磁場を発生させれば足りるので、MRAM等の半導体デバイスの消費電力を低減することができる。またトンネル接合素子の側壁を垂直面に近づけることができるので、将来的にはトンネル接合素子を0.1μm以下のサイズまで微細加工することが可能になり、トンネル接合素子を高集積化することができる。
また本実施形態のエッチング方法では、エッチング対象物を100℃以上400℃以下に加熱しつつエッチングを行う構成とした。この構成によれば、酸素プラズマによるマスク表面の酸化反応が促進され、マスク表面に緻密な酸化膜が形成される。これにより、マスクのエッチング耐性を向上させることが可能になり、エッチングによるマスクの欠損を確実に防止することができる。したがって、トンネル接合膜を所定形状に精度良くエッチングすることができる。
ところで、図2(c)に示すように、トンネル接合膜10aのエッチングにより形成された凹部20の側壁には、エッチングによる副生成物として、蒸気圧が低い磁性元素のハロゲン化合物等が付着する。この化合物は導電性を有することから、電気絶縁性材料からなるトンネルバリア層15のショートが発生し、トンネル接合素子が機能しなくなるおそれがある。なお物理エッチングにより側壁付着物を除去するには、トンネル接合素子の側壁を傾斜面とする必要があり、高集積化を阻害することになる。
これに対して本実施形態では、反応性エッチングにより物理エッチングに加えて化学エッチングを行う構成としたので、トンネル接合素子の側壁を垂直面とした場合でも、その側壁に付着したエッチング副生成物を除去することが可能になる。しかも、エッチング対象物を100℃以上400℃以下に加熱するので、反応性エッチングの化学反応速度が促進されて、トンネル接合膜の表面にエッチング副生成物が付着しにくくなり、また付着した副生成物が離脱しやすくなる。したがって、トンネル接合素子を構成するトンネルバリア層のショートを防止することができる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、各実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
トンネル接合素子およびMRAMの概略構成図である。 トンネル接合素子のエッチング方法の工程図である。 TiNと磁性材料とのエッチング選択比の説明図である。 エッチング装置の概略構成図である。 トンネル接合素子の側壁テーパ角度と基板温度との関係を示すグラフである。 (a)はトンネル接合素子の側面断面図、(b)は従来技術に係るトンネル接合素子のエッチング方法の説明図である。
符号の説明
10‥トンネル接合素子 10a‥トンネル接合膜 90‥マスク

Claims (1)

  1. BCl、SiCl、BI、BBr、HBr、SiFの少なくとも1つ以上と酸素ガスとの混合ガスを導入してプラズマを発生させ、TiN、Ti、Ta、ZrまたはHfからなるマスクを用いて、電気絶縁材料で構成されたトンネルバリア層を含むトンネル接合膜を100℃以上400℃以下に加熱して、
    前記トンネル接合膜を所定パターンにエッチングするとともに、前記トンネル接合膜の
    側壁に付着したエッチング副生成物も除去することを特徴とするエッチング方法。
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