JP2008065944A - 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法 - Google Patents

磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008065944A
JP2008065944A JP2006244807A JP2006244807A JP2008065944A JP 2008065944 A JP2008065944 A JP 2008065944A JP 2006244807 A JP2006244807 A JP 2006244807A JP 2006244807 A JP2006244807 A JP 2006244807A JP 2008065944 A JP2008065944 A JP 2008065944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic layer
magnetic
etching
resist mask
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006244807A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoshi Yamamoto
直志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2006244807A priority Critical patent/JP2008065944A/ja
Publication of JP2008065944A publication Critical patent/JP2008065944A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】磁気特性の安定性を向上した磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法を提供する。
【解決手段】磁性層12に保護層とレジストマスク13を積層し、レジストマスク13をマスクにして保護層パターン14Pを得た後に、レジストマスク13を水素プラズマPLHに晒して分解除去させた。そして、保護層パターン14Pをハードマスクにして磁性層12のパターンを得た後に、磁性層12のパターンを水素プラズマPLHに晒して、磁性層12のパターンに付着したハロゲン系の活性種を除去した。
【選択図】図10

Description

本発明は、磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法に関する。
一般的に、トンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magnetoresistive)効果を利用したTMR素子には、自発磁化の方向を強固に固定した固定強磁性層や自発磁化の方向を回転可能にした自由強磁性層などの各種の磁性層パターンが備えられている。
TMR素子を利用した磁気デバイスは、一層の高集積化が求められる。磁性層パターンの微細化技術には、基板上の磁性層に加速したアルゴンイオンを照射して磁性層の一部をスパッタしてパターニングするイオンミリング法が用いられているが、その微細化と生産性に限界があった。
一方、半導体素子の微細加工技術には、レジストマスクを形成するフォトリソグラフィ法とレジストマスクを使用して対象物をエッチングするエッチング法が利用されている。特に、反応性イオンエッチング法(以下単に、RIEという。)は、プラズマ中に生成したハロゲン系の活性種を対象物に供給し、対象物の一部を揮発性の反応性生物にして排気させるため、より微細な加工を実現できる。
そこで、磁性層パターンの微細化と生産性の向上を図るため、上記RIEを利用した磁性層パターンの形成方法が提案されている。特許文献1では、積層された磁性体層をエッチングして磁性層パターンを形成し、電気化学的に卑な金属膜を磁性層パターンの表面に積層する。そして、磁性層パターンに積層した金属膜によってエッチング残渣に機械的なストレスを加え、該金属膜を除去するときに、同時に、エッチング残渣を除去する。これによって、RIEにより生成した反応生成物を除去することができ、エッチング不良を解消させる。
特開2005−268252号公報
ところで、上記レジストの除去(剥離)工程は、発煙硝酸や硫酸過水を用いたウェットプロセスに代わって、酸素プラズマを利用したドライアッシング法が広く採用されている。ドライアッシング法は、有機高分子からなるレジストを酸素イオンや酸素ラジカルなどの酸素活性種に晒し、レジストをCOやCOなどにして除去する。
しかしながら、遷移金属元素を主成分とする磁性材料(例えば、FeNi、CoFe、CoPtなど)に酸素活性種を晒すと、磁性材料の酸化を進行させて磁化の消失を招く。また、TMR多層膜においては、その電気特性を決定するAlOxやMgOなどからなるトンネル絶縁層が酸化し、素子抵抗の低抵抗化、安定化ができないという問題があった。この結果、磁性層パターンの磁気特性を劣化させる問題を招いていた。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、磁気特性の安定性を向上した磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、基板に磁性層を形成する磁性層形成工程と、前記磁性層の上層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、前記レジストマスクを利用して前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、前記基板を水素プラズマに晒して前記レジストマスクを除去するレジスト除去工程と、を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、水素イオンや水素ラジカルなどの水素活性種が、磁性層に形成されたレジストマスクを除去する。したがって、磁性層やトンネル絶縁層などを酸化させることなく、磁性層パターンを形成させることができる。この結果、磁性層の酸化を抑制させる分だけ、磁性層パターンの磁気特性を、より安定させることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の磁性層パターンの形成方法において、前記磁性層形成工程は、前記磁性層に保護層を積層すること、前記マスク形成工程は、前記保護層に前記レジストマスクを積層すること、前記エッチング工程は、前記レジストマスクをマスクにして前記保護層をエッチングした後に前記保護層をマスクにして前記磁性層をエッチングすること、前記レジスト除去工程は、前記磁性層をエッチングする前に前記レジストマスクを除去すること、を要旨とする。
この構成によれば、磁性層をエッチングする前に、レジストマスクの除去にともなう反応性生物を除去させることができる。したがって、レジスト材料の選択範囲を拡張させることができ、本磁性層パターンの形成方法を、より広範囲にわたって適用させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の磁性層パターンの形成方法において、前記レジスト除去工程は、水素ガスのプラズマに前記基板を晒して前記レジストマスクを除去すること、を要旨とする。
この構成によれば、水素ガスのプラズマによってレジストマスクを除去させることができる。したがって、磁性層パターンの磁気特性を、より安定させることができる。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法において、前記レジスト除去工程は、水素と、少なくともアルゴン、ヘリウム、窒素のいずれか1つを混合した混合ガスのプラズマに前記基板を晒して前記レジストマスクを除去すること、を要旨とする。
この構成によれば、水素プラズマの安定性や反応性を向上させることができ、より効果的にレジストマスクを除去させることができる。したがって、磁性層パターンの磁気特性を、より安定させることができる。
請求項5に記載の発明では、基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、基板に磁性層を形成し、前記磁性層に保護層を積層する磁性層形成工程と、前記保護層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、前記レジストマスクをマスクにして前記保護層をエッチングし、その後、前記保護層をマスクにして前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、前記磁性層をエッチングする前に前記レジストマスクを除去するレジスト除去工程と、を備えたこと、を要旨とする。
この構成によれば、磁性層のエッチングを行う前にレジストマスクを除去する。そのた
め、レジスト除去工程では、エッチングされた保護層パターンによって、磁性層パターンの領域を保護することができる。したがって、レジスト除去工程では、水素などの還元性のガスに限らず、酸素などの酸化性のガスによってレジストマスクを除去させることができる。この結果、既存のレジスト除去プロセスを利用することができ、かつ、安定した磁気特性を有する磁性層パターンを形成させることができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法において、前記エッチング工程は、ハロゲン系ガスの反応性イオンエッチングによって前記磁性膜をエッチングした後に前記基板を水素プラズマに晒すこと、を要旨とする。
この構成によれば、磁性層パターンに付着するハロゲン系の活性種を水素活性種の還元能力によって除去させることができ、磁性膜の耐腐食性を向上させることができる。したがって、磁性層パターンの磁気特性を、より安定させることができる。
請求項7に記載の発明では、基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、基板に磁性層を形成し、前記磁性層に保護層を積層する磁性層形成工程と、前記保護層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、前記レジストマスクをマスクにして前記保護層と前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、前記保護層と前記磁性層をエッチングした後に、前記基板を水素プラズマに晒して前記レジストマスクと前記保護層を除去するレジスト除去工程と、を備えたことを要旨とする。
この構成によれば、レジストマスクに対応する保護層のパターンと磁性層のパターンを同じタイミングで形成させることができ、かつ、レジストマスクと保護層のパターンを水素プラズマによって同じタイミングで除去させることができる。したがって、磁性層やトンネル絶縁層などを酸化させることなく、磁性層パターンを形成させることができる。この結果、磁性層の酸化を抑制させる分だけ、磁性層パターンの磁気特性を、より安定させることができる。
請求項8に記載の発明では、基板に形成した磁性層をエッチングして記憶トラックを形成する磁気記憶媒体の製造方法であって、請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法を使用して前記記憶トラックを形成することを要旨とする。
この構成によれば、磁気抵抗素子の磁気特性を、より安定させることができる。
請求項9に記載の発明では、基板に形成した磁性層をエッチングして磁気抵抗素子を形成する磁気抵抗素子の製造方法であって、請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法を使用して前記磁気抵抗素子を形成することを要旨とする。
この構成によれば、磁気抵抗素子の磁気特性を、より安定させることができる。
上記したように、本発明によれば、磁気特性の安定性を向上した磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法を提供することができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1は、磁性層パターンの形成方法を示すフローチャートである。図2〜図5は、磁性層パターンの形
成方法を示す工程断面図である。
まず、図1及び図2に示すように、基板11に磁性層12を形成する(磁性層形成工程:ステップS11)。基板11としては、例えば、金属、半導体、絶縁体、又は誘電体からなるものを用いることができる。あるいは、金属、半導体、絶縁体、又は誘電体からなる下地層を有したシリコン基板やガラス基板などを用いてもよい。
磁性層12としては、単層構造、多層構造、グラニュラ構造などの層構造からなる遷移金属元素を主成分とした磁性材料を用いることができる。磁性材料としては、例えば、IrMn、PtMn、PdPtMn、NiMn、NiOなどの反強磁性材料、NiFe、CoFe、CoFeB、NiFeなどの強磁性材料、さらにはCoを含む合金(CoCr、CoPt、CoCrPtなど)と非磁性材料の充填剤(SiO、Al、Taなど)を混合したグラニュラ構造膜を用いることができる。また、磁性層12は、非磁性材料からなる非磁性層を含む構造であってもよい。非磁性材料としては、例えば、TMR効果を発現するためのMgO、MgF、Al、Ta、積層フェリ層を構成するためのRu、Rh、Pdなどを用いることができる。また、レジスト形成工程などにおける酸化等を防止するため、Ta、Ti、TiNなどの保護膜を用いることができる。
磁性層12は、例えば、上記磁性材料又は非磁性材料からなるターゲットを用いたスパッタ成膜によって形成される。あるいは、上記遷移金属からなるターゲットを用いたスパッタ成膜によって遷移金属層を形成し、その後、該遷移金属層に酸化処理を施して遷移金属酸化物層(非磁性層)を形成してもよい。
図1及び図3に示すように、基板11に磁性層12を形成すると、磁性層12の上側にレジストマスク13を形成する(マスク形成工程:ステップS12)。
レジスト材料としては、例えば、露光源に電子線(EB:Electron-Beam)を使用する
EBレジスト用ポリマー、KrFレーザを使用するKrFレジスト用ポリマー、ArFレーザを使用するArFレジスト用ポリマー、さらにはナノインプリント用レジスト用ポリマーなど、水素活性種(水素プラズマ)によって炭化する各種のレジスト用ポリマーを用いることができる。
レジストマスク13は、例えば、スピン塗布法によって形成したレジスト膜をベークし、フォトリソグラフィ法を用いたパターニングを施すことによって形成してもよく、あるいはナノインプリント法などの転写法を用いて直接描画してもよい。
図1及び図4に示すように、磁性層12の上側にレジストマスク13を形成すると、レジストマスク13を利用して磁性層12をドライエッチングし、磁性層パターン12Pを形成する(エッチング工程:ステップS13)。すなわち、磁性層12と反応して揮発成分を生成するハロゲン系やCO系の活性種(反応性プラズマPL1)を磁性層12の表面に晒して、レジストマスク13の下側を除いた磁性層12の領域を分解除去する。
エッチングガスとしては、例えば、Cl、BCl、HBr、C、CF、CHF、HIなどのハロゲン系のガス、該ハロゲン系のガスとArあるいはNの混合ガス、NHとCOの混合ガスなどを用いることができる。プラズマ源としては、例えば、ヘリコン波プラズマや誘導結合プラズマなどを用いることができる。アスペクト比の大きいパターンを形成する場合には、基板11にバイアス電圧を印加して活性種(例えば、ハロゲンイオン)を磁性層12に入射させる反応性イオンエッチング(以下、単にRIEという。)を用いることが好ましい。
図1及び図5に示すように、磁性層パターン12Pを形成すると、レジストマスク13を磁性層パターン12Pから除去する(レジスト除去工程:ステップS14)。すなわち、磁性層パターン12Pを水や酸素に接触させない状態で(大気開放させないで)、基板11の表面に水素活性種(水素プラズマPLH)を晒してレジストマスク13を分解除去する。
水素プラズマPLHは、励起状態にある水素であって水素原子イオン(プロトン)、水素分子イオンあるいは中性の水素ラジカルである。水素プラズマPLHには、水素ガス、あるいは水素ガスと希ガス(He、Ar、Neなど)や窒素との混合ガスを用いることができる。水素プラズマPLHは、高周波によるプラズマ励起、ヘリコン波プラズマ励起、ECR(Electron Cyclotron Resonance)プラズマ励起、ICP(Inductively Coupled Plasma)プラズマ励起、マイクロ波プラズマ励起、光励起などの方法によって生成できる。ArやHeは、水素プラズマPLHのプラズマ状態を安定させるとともに、そのプラズマ密度を高くしてレジストマスク13の除去効率を向上させる。また、ArやNは、基板11にバイアス電圧を印加するとき、レジストマスク13の一部をスパッタしてレジストマスク13の除去効率を向上できる。
この際、レジストマスク13が除去されると、磁性層パターン12Pの表面が露出して水素プラズマPLHに晒されるが、水素プラズマPLHには、磁性層12の酸化源として機能する活性種が含まれていない。このため、磁性層パターン12Pは、レジストマスク13を分解除去させる間、その磁気特性を保持させることができる。
しかも、エッチング工程でハロゲン系のエッチングガスを使用するとき、磁性層パターン12Pは、その表面に吸着していたハロゲン系の活性種を水素活性種で還元させて除去させる(表面処理工程)。このため、磁性層パターン12Pは、ハロゲン系の活性種に起因する腐食(アフターコロージョン)を回避させることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態を図6〜図12に従って説明する。図6は、磁性層パターンの形成方法を示すフローチャートである。図7〜図12は、磁性層パターンの形成方法を示す工程断面図である。
まず、図6及び図7において、基板11に磁性層12と保護層14を形成する(磁性層形成工程:ステップS21)。磁性層12としては、第一実施形態と同じく、単層構造、多層構造、グラニュラ構造などの層構造からなる遷移金属元素を主成分とした磁性材料を用いることができる。保護層14としては、磁性層12のハードマスクとして機能する単層構造あるいは多層構造からなる磁性材料あるいは非磁性材料を用いることができる。非磁性材料としては、例えば、磁性層12を保護するTa、Ti、W、Crやこれらを含む合金及びこれらの酸化膜や窒化膜であるTiW、TiN、TiO、Taなどを用いることができる。磁性層12及び保護層14は、例えば、上記磁性材料又は非磁性材料からなるターゲットを用いたスパッタ成膜によって形成される。
図6及び図8において、磁性層12と保護層14を形成すると、保護層14の上側にレジストマスク13を形成する(レジストマスク形成工程:ステップS22)。レジストマスク13としては、第一実施形態と同じく、水素活性種(水素プラズマ)によって炭化する各種のレジスト用ポリマーを用いることができる。例えば、スピン塗布法によって形成したレジスト膜をベークし、フォトリソグラフィ法を用いたパターニングを施すことによって形成してもよく、あるいはナノインプリント法などの転写法を用いて直接描画してもよい。
図6及び図9において、レジストマスク13を形成すると、レジストマスク13をマスクにして保護層14をドライエッチングし、保護層パターン14Pを形成する(ハードマスク形成工程:ステップS23)。すなわち、保護層14と反応して揮発成分を生成するハロゲン系の活性種(反応性プラズマPL2)を保護層14の表面に晒して、レジストマスク13の下側を除いた保護層14の領域を分解除去する。
エッチングガスとしては、例えば、Cl、BCl、HBr、C、CF、CHF、HIなどのハロゲン系のガス、該ハロゲン系のガスとArあるいはNの混合ガスなどを用いることができる。プラズマ源としては、例えば、ヘリコン波プラズマや誘導結合プラズマなどを用いることができる。アスペクト比の大きいパターンを形成する場合には、RIEを用いることが好ましい。
図6及び図10において、保護層パターン14Pを形成すると、基板11を大気開放させないで、レジストマスク13を保護層パターン14Pから除去する(レジスト除去工程:ステップS24)。すなわち、磁性層12を水や酸素に接触させない状態で基板11の表面を水素活性種(水素プラズマPLH)に晒し、レジストマスク13を分解除去する。水素プラズマPLHは、第一実施形態と同じく、水素ガス、あるいは水素ガスと希ガス(He、Ar、Neなど)や窒素との混合ガスを用いて、高周波によるプラズマ励起、ヘリコン波プラズマ励起、ECRプラズマ励起、ICPプラズマ励起、マイクロ波プラズマ励起、光励起などの方法によって生成できる。
この際、保護層パターン14Pによって覆われていない磁性層12は、水素プラズマPLHに晒されるが、水素プラズマPLHには、磁性層12の酸化源として機能する活性種が含まれていない。このため、磁性層12は、レジストマスク13を保護層パターン14P上から分解除去させる間、その全体にわたり磁気特性を維持させることができる。
図6及び図11において、レジストマスク13を除去すると、保護層パターン14Pをマスクにして磁性層12をドライエッチングし、磁性層パターン12Pを形成する(磁性層エッチング工程:ステップS25)。すなわち、磁性層12と反応して揮発成分を生成するハロゲン系やCO系の活性種(反応性プラズマPL1)を磁性層12の表面に晒して、保護層パターン14Pの下側を除く磁性層12を分解除去する。
エッチングガスとしては、第一実施形態と同じく、例えば、Cl、BCl、HBr、C、CF、CHF、HIなどのハロゲン系のガス、該ハロゲン系のガスとArあるいはNの混合ガス、NHとCOの混合ガスなどを用いることができる。プラズマ源としては、例えば、ヘリコン波プラズマや誘導結合プラズマなどを用いることができる。アスペクト比の大きいパターンを形成する場合には、RIEを用いることが好ましい。
図6及び図12において、磁性層パターン12Pを形成すると、磁性層パターン12Pに付着したハロゲン系の活性種を除去する(表面処理工程:ステップS26)。すなわち、磁性層パターン12Pを水や酸素に接触させない状態で(大気開放させないで)、基板11の表面に水素活性種(水素プラズマPLH)を晒し、ハロゲン系の活性種を還元して除去する。水素プラズマPLHは、第一実施形態と同じく、水素ガス、あるいは水素ガスと希ガス(He、Ar、Neなど)や窒素との混合ガスを用いて、高周波によるプラズマ励起、ヘリコン波プラズマ励起、ECRプラズマ励起、ICPプラズマ励起、マイクロ波プラズマ励起、光励起などの方法によって生成できる。
これによって、磁性層パターン12Pは、ハロゲン系の活性種に起因する腐食(アフターコロージョン)を回避させることができる。
(実施例1)
次に、上記第二実施形態に基づいた実施例1を図13〜図17に従って説明する。実施例1は、上記磁性層パターンの形成方法を磁気抵抗素子の製造方法に適用したものである。磁気抵抗素子は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)の読み取りヘッドやMRAM(Magneto resistive Random Access Memory)などの磁気デバイスに搭載される。HDDに
搭載される磁気抵抗素子は、外部からの信号磁界に応じて素子抵抗を変化させて磁界強度に応じた電気信号を出力させる。MRAMに搭載される磁気抵抗素子は、磁化方向の変換による素子の抵抗変化を用いてメモリ情報とする。
まず、図13において、基板としてシリコン酸化膜を有したシリコン基板21を用い、スパッタ装置を利用して各層を積層した。すなわち、シリコン基板21をスパッタ装置に搬入し、Taターゲットを用いて、膜厚が5nmのTa層(Ta下地層22)を形成した。また、PtMnターゲットを用いて、膜厚が15nmのPtMn層(ピニング層23)をTa下地層22に積層し、CoFeターゲット、Ruターゲット、CoFeBターゲットを用いて、CoFe層/Ru層/CoFeB層(ピン層24)をピニング層23に積層した。さらに、MgOターゲットを用いて、膜厚が2nmのMgO層(トンネルバリア層25)をピン層24に積層し、CoFeBターゲットを用いて、膜厚が3nmのCoFeB層(自由強磁性層26)をトンネルバリア層25に積層した。そして、Taターゲットを用いて、膜厚が5nmのTa層(Ta保護層27)を自由強磁性層26に積層し、多層構造の磁性層を得た。
図14において、磁性層を形成すると、EB露光レジスト用ポリマーをTa保護層27にスピンコートし、EBリソグラフィによってレジストマスク28を形成した。そして、シリコン基板21をRIE装置に搬入して反応性プラズマPL2に晒し、レジストマスク28をマスクにしたTa保護層27のパターンを得た。この際、エッチングガスとしてAr/Cを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を50W供給し、圧力を0.5Paにした反応性プラズマPL2を生成した。
図15において、Ta保護層27のパターンを形成すると、上記RIE装置と真空系を共にする有磁場ICP装置にシリコン基板21を搬入し、シリコン基板21の表面に水素プラズマPLHを晒した。そして、レジストマスク28を200秒間だけ水素プラズマPLHに晒して分解除去した。この際、反応性ガスとして水素ガスを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を30W供給し、水素プラズマPLHの圧力を0.5Paにした水素プラズマPLHを生成した。
レジストマスク28を分解除去する間、自由強磁性層26は、水素プラズマPLHに晒されるが、水素プラズマPLHには、自由強磁性層26の酸化源として機能する活性種が含まれていない。このため、自由強磁性層26は、レジストマスク28を分解除去させる間も、その全体にわたり磁気特性を維持させることができる。
図16において、レジストマスク28を分解除去すると、シリコン基板21をRIE装置に搬入して反応性プラズマPL1に晒し、Ta保護層27をハードマスクにして自由強磁性層26のパターンを得た。この際、エッチングガスとしてCl/BClを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を50W供給し、エッチング時の圧力を0.5Paにした反応性プラズマPL1を生成した。
図17において、自由強磁性層26のパターンを形成すると、シリコン基板21を上記RIE装置と真空系を共にする装置に搬入し、シリコン基板21の表面を大気開放させることなく水素プラズマPLHに晒した。そして、自由強磁性層26を200秒間だけ水素プラズマPLHに晒してハロゲン系の活性種を還元して除去した。この際、反応性ガスには水素ガスを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を30W供給し、水素プラズマPLHの圧力を0.5Paとした。
そして、上記製造方法に基づいて10個の磁気抵抗素子を製造し、各磁気抵抗素子の磁気抵抗変化率を計測した。
(比較例1)
実施例1と同じく、まず、基板としてシリコン酸化膜を有したシリコン基板21を用い、スパッタ装置を利用してTa下地層22、ピニング層23、ピン層24、トンネルバリア層25、自由強磁性層26、Ta保護層27を積層し、多層構造の磁性層を得た。また、EB露光レジスト用ポリマーをTa保護層27にスピンコートし、EBリソグラフィによってレジストマスク28を得た。そして、レジストマスク28をマスクにしたRIEによってTa保護層27のパターンと、Ta保護層27に対応する自由強磁性層26のパターンを得た。
Ta保護層27と自由強磁性層26のパターンを形成すると、上記RIE装置と真空系を共にする有磁場ICP装置にシリコン基板21を搬入し、シリコン基板21の表面を大気開放させないで酸素プラズマに晒した。そして、レジストマスク28を300秒間だけ酸素プラズマに晒して分解除去した。この際、反応性ガスには酸素ガスを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を50W供給し、圧力を1Paにして酸素プラズマを生成した。
上記製造方法に基づいて10個の磁気抵抗素子を製造し、各磁気抵抗素子の磁気抵抗変化率を計測した。
図18において、比較例1の磁気抵抗素子は、磁気抵抗変化率を計測できないものが10個の中で3個存在した。また、比較例1の各磁気抵抗素子は、それぞれ抵抗率が10(Ω/μm2)から10(Ω/μm)の範囲で大きくばらつき、かつ、その磁気抵抗変化率が50%から250%の範囲で大きくばらついた。
これは、レジストマスク28を分解除去する際、自由強磁性層26のパターン側壁とパターンに覆われていないトンネルバリア層25は酸素プラズマに晒され、自由強磁性層26では、レジストマスク28をTa保護層27上から分解除去させる際、側壁から順次酸化反応が進行し磁気特性が劣化するからである。また、トンネル絶縁層では、酸化が進行し、抵抗の上昇が起こるからである。一方、実施例1の磁気抵抗素子は、磁気抵抗変化率を計測できないものが10個の中で1個だけであった。しかも、実施例1の各磁気抵抗素子は、それぞれ抵抗率が10(Ω/μm)の一定値を示し、かつ、その磁気抵抗変化率の殆どが250%であった。
これは、水素プラズマを利用したレジスト除去によって各種磁性層(特に、自由強磁性層26)の酸化反応を回避させることができたためである。また、水素プラズマを利用したハロゲン系の活性種の除去によって、各種磁性層(特に、自由強磁性層26)のアフターコロージョンを回避させることができたためである。すなわち、水素プラズマを利用した磁気抵抗素子の製造方法によって、各種磁性層の磁気特性の安定性が向上したためであ
る。
(実施例2)
次に、上記第一実施形態に基づいた実施例2を図19〜図17に従って説明する。実施例2は、上記磁性層パターンの形成方法を磁気記憶媒体の製造方法に適用したものである。磁気記憶媒体は、例えば、垂直磁気記憶方式などの磁気ディスクである。
まず、図19において、基板としてガラスディスク基板31を用い、スパッタ装置を利用して各層を積層した。すなわち、スパッタ装置にガラスディスク基板31を搬入し、NiTaターゲットを用いて、膜厚が200nmのNiTa層(下地層32)を形成した。また、CoTaZrターゲットを用いて、膜厚が500nmのCoTaZr層(軟磁性層33)を下地層32に積層した。また、Ruターゲットを用いて、膜厚が5nmのRu層(配向層34)を軟磁性層33に積層した。そして、CoCrPtを主体としてSiOを含有するターゲットを用い、膜厚が20nmのCoCrPt−SiOグラニュラ磁性層(垂直磁気記憶層35)を配向層34に積層し、多層構造の磁性層を得た。
図20において、磁性層を形成すると、垂直磁気記憶層35にEB用ポジ型レジストをスピンコートし、EBリソグラフィによって、記憶トラックに応じたレジストマスク36を得た。そして、ガラスディスク基板31をRIE装置に搬入し、レジストマスク36をマスクにしたRIEを行い、垂直磁気記憶層35のパターンを得た。この際、エッチングガスとしてArとClの混合ガスを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を50W供給し、チャンバ圧力を0.5Paにした。
図21において、垂直磁気記憶層35をパターニングすると、上記RIE装置と真空系を共にする有磁場ICP装置にガラスディスク基板31を搬入し、ガラスディスク基板31の表面を大気開放させないで水素プラズマPLHに晒した。そして、レジストマスク36を200秒間だけ水素プラズマPLHに晒して分解除去した。この際、反応性ガスとして水素ガスを用い、プラズマ源となるアンテナコイルに高周波電力を800W供給し、セルフバイアス電圧の供給源となる基板電極にバイアス用高周波電力を30W供給し、水素プラズマPLHの圧力を0.5Paにして水素プラズマPLHを生成した。
レジストマスク36が分解除去される間、垂直磁気記憶層35は、その全体が水素プラズマPLHに晒されるが、水素プラズマPLHには、垂直磁気記憶層35の酸化源として機能する活性種が含まれていない。このため、垂直磁気記憶層35は、レジストマスク36を分解除去させる際、その全体にわたり磁気特性を維持させることができる。
図22において、レジストマスク36を分解除去すると、パターニングされた垂直磁気記憶層35にSiOをスパッタ成膜し、垂直磁気記憶層35の間に非磁性層37を充填し、CMP(Chemical Mechanical Polishing )装置による平坦化処理を施して、平坦な同一平面を呈する垂直磁気記憶層35と非磁性層37を得た。
図23において、垂直磁気記憶層35の平坦化処理を終了すると、エチレンなどの炭化水素ガスを用いたCVD法によって、膜厚が10nmのダイアモンド・ライク・カーボン層(DLC層:保護層38)を垂直磁気記憶層35に積層した。そして、保護層38に潤滑層39を形成した。
これによって、垂直磁気記憶層35の酸化やアフターコロージョンを回避させることができ、その磁気特性を向上させた垂直記憶方式の磁気ディスクを得ることができる。
上記実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)上記第一実施形態によれば、基板11に形成した磁性層12の上層にレジストマスク13を形成して磁性層12をエッチングし、磁性層パターン12Pを形成した。そして、レジストマスク13を水素プラズマPLHに晒し、磁性層パターン12Pに形成されたレジストマスク13を分解除去させた。
したがって、レジストマスク13を分解除去する際、磁性層12の酸化を抑制させることができる。この結果、磁性層12の酸化を抑制させる分だけ、磁性層12のパターンの磁気特性を安定させることができる。
(2)上記第二実施形態によれば、磁性層12に保護層14とレジストマスク13を積層し、レジストマスク13をマスクにして保護層パターン14Pを得た。そして、磁性層パターン12Pを形成する前に、レジストマスク13を水素プラズマPLHに晒して分解除去した。
したがって、レジストマスク13を分解除去する際、磁性層12の一部を保護層14によって覆うことができ、磁性層パターン12Pの領域をプラズマ空間から隔離させることができる。このため、レジストマスク13を分解除去する際、レジスト材料からなる反応性生物を磁性層パターン12Pの領域から隔離させることができる。よって、レジスト材料の選択範囲を拡張させることができ、磁性層パターンの形成方法を、より広範囲にわたって適用させることができる。
(3)しかも、磁性層パターン12Pを得た後に、磁性層パターン12Pを水素プラズマPLHに晒した。したがって、磁性層パターン12Pに付着したハロゲン系の活性種を水素プラズマPLHによって除去させることができ、ハロゲン系の活性種に起因した磁性層パターン12Pのアフターコロージョンを回避させることができる。
尚、上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。
・上記実施形態では、表面処理工程を1回だけ行う構成にした。これに限らず、例えば、多層構造の磁性層にハロゲン系のエッチングを施す場合、エッチングを施すたびに、対応する磁性層のパターンを水素プラズマPLHに晒して表面処理する構成にしてもよい。すなわち、図6において、ステップS25とステップS26を複数回繰り返す構成にしてもよい。
・上記第二実施形態では、レジストマスク13を、水素活性種(水素プラズマ)によって炭化する各種のレジスト用ポリマーによって構成した。そして、保護層パターン14Pを形成すると、基板11を大気開放させないで、レジストマスク13を水素プラズマPLHに晒し、該レジストマスク13を構成に分解除去する構成した。また、上記実施例1でも同じく、レジストマスク28を水素プラズマPLHによって分解除去した。
これに限らず、レジストマスク13をマスクにして保護層14及び磁性層12をエッチングし、その後、水素プラズマPLHを利用したレジスト除去工程及び表面処理工程を実施する構成にしてもよい。また、保護層パターン14Pを形成後、酸素活性種(酸素イオンや酸素ラジカル)に晒し、レジストマスク13を分解除去する構成にしてもよい。保護層パターン14Pによって覆われていない磁性層12が酸素活性種に晒されてその磁気特性を劣化させるものの、保護層パターン14Pによって覆われた磁性層12の領域、すなわち磁性層パターン12Pは、その磁気特性を保持することができる。そして、磁気特性の劣化した磁性層12の領域は、後続する磁性層エッチング工程によってエッチングされ
る。そのため、既存のレジストマスク除去工程を利用して、磁性層パターンの磁気特性を安定させることができる。
なお、酸素活性種は、例えば、酸素含有ガス(HOなど)、あるいは酸素含有ガスと希ガス(He、Ar、Neなど)や窒素との混合ガスを用いて、高周波によるプラズマ励起、ヘリコン波プラズマ励起、ECRプラズマ励起、ICPプラズマ励起、マイクロ波プラズマ励起、光励起などの方法によって生成できる。
第一実施形態の磁性層パターンの形成方法を説明するフローチャート。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 第二実施形態の磁性層パターンの形成方法を説明するフローチャート。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 同じく、磁性層パターンの形成方法を説明する工程図。 実施例1の磁気抵抗素子の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気抵抗素子の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気抵抗素子の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気抵抗素子の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気抵抗素子の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気抵抗素子の磁気抵抗変化率を説明する図。 実施例2の磁気記憶媒体の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気記憶媒体の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気記憶媒体の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気記憶媒体の製造方法を説明する工程図。 同じく、磁気記憶媒体の製造方法を説明する工程図。
符号の説明
PLH…水素プラズマ、11…基板、12…磁性層、12P…磁性層パターン、13,28,36…レジストマスク、14…保護層、21…基板としてのシリコン基板、26…磁性層を構成する自由強磁性層、27…保護層としてのTa保護層、31…基板としてのガラスディスク基板、35…磁性層を構成する垂直磁気記憶層。

Claims (9)

  1. 基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、
    基板に磁性層を形成する磁性層形成工程と、
    前記磁性層の上層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、
    前記レジストマスクを利用して前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、
    前記基板を水素プラズマに晒して前記レジストマスクを除去するレジスト除去工程と、を備えたことを特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  2. 請求項1に記載の磁性層パターンの形成方法において、
    前記磁性層形成工程は、前記磁性層に保護層を積層すること、
    前記マスク形成工程は、前記保護層に前記レジストマスクを積層すること、
    前記エッチング工程は、前記レジストマスクをマスクにして前記保護層をエッチングした後に前記保護層をマスクにして前記磁性層をエッチングすること、
    前記レジスト除去工程は、前記磁性層をエッチングする前に前記レジストマスクを除去すること、
    を特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  3. 請求項1又は2に記載の磁性層パターンの形成方法において、
    前記レジスト除去工程は、水素ガスのプラズマに前記基板を晒して前記レジストマスクを除去することを特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法において、
    前記レジスト除去工程は、水素と、少なくともアルゴン、ヘリウム、窒素のいずれか1つを混合した混合ガスのプラズマに前記基板を晒して前記レジストマスクを除去すること、
    を特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  5. 基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、
    基板に磁性層を形成し、前記磁性層に保護層を積層する磁性層形成工程と、
    前記保護層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、
    前記レジストマスクをマスクにして前記保護層をエッチングし、その後、前記保護層をマスクにして前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、
    前記磁性層をエッチングする前に前記レジストマスクを除去するレジスト除去工程と、を備えたことを特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法において、
    前記エッチング工程は、ハロゲン系ガスの反応性イオンエッチングによって前記磁性層をエッチングした後に前記基板を水素プラズマに晒すこと、
    を特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  7. 基板に形成した磁性層をエッチングして磁性層パターンを形成する磁性層パターンの形成方法であって、
    基板に磁性層を形成し、前記磁性層に保護層を積層する磁性層形成工程と、
    前記保護層にレジストマスクを形成するマスク形成工程と、
    前記レジストマスクをマスクにして前記保護層と前記磁性層をエッチングするエッチング工程と、
    前記保護層と前記磁性層をエッチングした後に、前記基板を水素プラズマに晒して前記
    レジストマスクと前記保護層を除去するレジスト除去工程と、
    を備えたことを特徴とする磁性層パターンの形成方法。
  8. 基板に形成した磁性層をエッチングして記憶トラックを形成する磁気記憶媒体の製造方法であって、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法を使用して前記記憶トラックを形成することを特徴とする磁気記憶媒体の製造方法。
  9. 基板に形成した磁性層をエッチングして磁気抵抗素子を形成する磁気抵抗素子の製造方法であって、
    請求項1〜7のいずれか1つに記載の磁性層パターンの形成方法を使用して前記磁気抵抗素子を形成することを特徴とする磁気抵抗素子の製造方法。
JP2006244807A 2006-09-08 2006-09-08 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法 Pending JP2008065944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006244807A JP2008065944A (ja) 2006-09-08 2006-09-08 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006244807A JP2008065944A (ja) 2006-09-08 2006-09-08 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008065944A true JP2008065944A (ja) 2008-03-21

Family

ID=39288524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006244807A Pending JP2008065944A (ja) 2006-09-08 2006-09-08 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008065944A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009004987A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
JP2011023082A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Showa Denko Kk 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
JP2011054228A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Toshiba Corp 磁気記録媒体の製造方法
WO2011048746A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 株式会社アルバック 磁気転写用原盤の製造方法
JP2011096316A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Ulvac Japan Ltd 磁気記録ヘッドの製造方法
JP2011096300A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Ulvac Japan Ltd 磁気記録メディアの製造方法
WO2011056815A2 (en) * 2009-11-04 2011-05-12 Applied Materials, Inc. Plasma ion implantation process for patterned disc media applications
US7967993B2 (en) 2008-07-25 2011-06-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
WO2011081133A1 (ja) * 2010-01-04 2011-07-07 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
WO2011087078A1 (ja) * 2010-01-18 2011-07-21 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
US7993536B2 (en) 2008-12-12 2011-08-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8002997B2 (en) 2008-08-22 2011-08-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US8012361B2 (en) 2009-02-20 2011-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8029682B2 (en) 2009-02-20 2011-10-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8057689B2 (en) 2009-02-20 2011-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8404130B2 (en) 2009-08-27 2013-03-26 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing a discrete track medium type perpendicular magnetic recording medium
JP2014120591A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Hitachi High-Technologies Corp プラズマエッチング方法
JP2014131086A (ja) * 2014-04-10 2014-07-10 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理方法
JP2015018885A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマエッチング方法
US8980451B2 (en) 2010-09-17 2015-03-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium, method of manufacturing the same, and magnetic recording apparatus
JP2017017278A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社デンソー 金属パターンの製造方法
US10833255B2 (en) 2017-09-21 2020-11-10 Hitachi High-Tech Corporation Method for manufacturing magnetic tunnel junction element, and inductively coupled plasma processing apparatus
TWI723162B (zh) * 2016-05-31 2021-04-01 日商東京威力科創股份有限公司 磁阻元件之製造方法及磁阻元件之製造系統

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339622A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Fujitsu Ltd 薄膜磁気ヘッドの磁極形成方法
JP2005056547A (ja) * 2003-07-18 2005-03-03 Tdk Corp 磁性材を含む被加工体の加工方法及び磁気記録媒体の製造方法
JP2005108335A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Corp 磁気記録媒体
JP2005268252A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sony Corp 磁気記憶装置の製造方法
JP2006073722A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Shibaura Mechatronics Corp アッシング方法及びアッシング装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000339622A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Fujitsu Ltd 薄膜磁気ヘッドの磁極形成方法
JP2005056547A (ja) * 2003-07-18 2005-03-03 Tdk Corp 磁性材を含む被加工体の加工方法及び磁気記録媒体の製造方法
JP2005108335A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Toshiba Corp 磁気記録媒体
JP2005268252A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Sony Corp 磁気記憶装置の製造方法
JP2006073722A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Shibaura Mechatronics Corp アッシング方法及びアッシング装置

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009004987A1 (en) * 2007-06-29 2009-01-08 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US8475949B2 (en) 2007-06-29 2013-07-02 Kabusihki Kaisha Toshiba Method for manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US8043516B2 (en) 2007-06-29 2011-10-25 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US7967993B2 (en) 2008-07-25 2011-06-28 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8002997B2 (en) 2008-08-22 2011-08-23 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US8017023B2 (en) 2008-08-22 2011-09-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium and magnetic recording medium
US7993536B2 (en) 2008-12-12 2011-08-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8057689B2 (en) 2009-02-20 2011-11-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8029682B2 (en) 2009-02-20 2011-10-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
US8012361B2 (en) 2009-02-20 2011-09-06 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of manufacturing magnetic recording medium
JP2011023082A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Showa Denko Kk 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
US8404130B2 (en) 2009-08-27 2013-03-26 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing a discrete track medium type perpendicular magnetic recording medium
JP2011054228A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Toshiba Corp 磁気記録媒体の製造方法
WO2011048746A1 (ja) * 2009-10-23 2011-04-28 株式会社アルバック 磁気転写用原盤の製造方法
JPWO2011048746A1 (ja) * 2009-10-23 2013-03-07 株式会社アルバック 磁気転写用原盤の製造方法
JP2011096300A (ja) * 2009-10-27 2011-05-12 Ulvac Japan Ltd 磁気記録メディアの製造方法
JP2011096316A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Ulvac Japan Ltd 磁気記録ヘッドの製造方法
WO2011056815A3 (en) * 2009-11-04 2011-07-21 Applied Materials, Inc. Plasma ion implantation process for patterned disc media applications
WO2011056815A2 (en) * 2009-11-04 2011-05-12 Applied Materials, Inc. Plasma ion implantation process for patterned disc media applications
CN102598131A (zh) * 2009-11-04 2012-07-18 应用材料公司 用于图案化的磁盘媒体应用的等离子体离子注入工艺
WO2011081133A1 (ja) * 2010-01-04 2011-07-07 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
WO2011087078A1 (ja) * 2010-01-18 2011-07-21 昭和電工株式会社 磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録再生装置
US8980451B2 (en) 2010-09-17 2015-03-17 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic recording medium, method of manufacturing the same, and magnetic recording apparatus
JP2014120591A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Hitachi High-Technologies Corp プラズマエッチング方法
JP2015018885A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 株式会社日立ハイテクノロジーズ プラズマエッチング方法
US9680090B2 (en) 2013-07-10 2017-06-13 Hitachi High-Technologies Corporation Plasma etching method
JP2014131086A (ja) * 2014-04-10 2014-07-10 Hitachi High-Technologies Corp プラズマ処理方法
JP2017017278A (ja) * 2015-07-06 2017-01-19 株式会社デンソー 金属パターンの製造方法
TWI723162B (zh) * 2016-05-31 2021-04-01 日商東京威力科創股份有限公司 磁阻元件之製造方法及磁阻元件之製造系統
US10833255B2 (en) 2017-09-21 2020-11-10 Hitachi High-Tech Corporation Method for manufacturing magnetic tunnel junction element, and inductively coupled plasma processing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008065944A (ja) 磁性層パターンの形成方法、磁気抵抗素子の製造方法、及び磁気記憶媒体の製造方法
US10522749B2 (en) Combined physical and chemical etch to reduce magnetic tunnel junction (MTJ) sidewall damage
US8981507B2 (en) Method for manufacturing nonvolatile memory device
US8546263B2 (en) Method of patterning of magnetic tunnel junctions
US8642358B2 (en) Method for fabricating magnetic tunnel junction device
JP5411281B2 (ja) 磁気抵抗素子の製造方法
US20120032288A1 (en) Magnetoresistive element and method of manufacturing the same
US20120028373A1 (en) Bi-layer hard mask for the patterning and etching of nanometer size MRAM devices
US20100304504A1 (en) Process and apparatus for fabricating magnetic device
CN111566831B (zh) 用于高性能磁性随机存取存储器装置的自由层氧化与间隔物辅助磁性穿隧结蚀刻
JP2012204408A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2011071526A (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法
JP2005042143A (ja) 磁性材料のドライエッチング方法
KR20190127844A (ko) 자기 터널 접합을 위한 보호용 패시베이션층
JP2006060044A (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法
JP4769002B2 (ja) エッチング方法
JP2012222093A (ja) 磁気抵抗素子の製造方法及び製造装置
US9449842B2 (en) Plasma etching method
US20100301008A1 (en) Process and apparatus for fabricating magnetic device
JP2006278456A (ja) トンネル接合素子のエッチング加工方法
US20140212993A1 (en) Method of manufacturing a magnetoresistive device
JP7208767B2 (ja) 磁気抵抗素子の製造方法及び製造装置
JP4653470B2 (ja) エッチング方法
JP2009071321A (ja) 磁気抵抗効果素子の製造方法
JP2006173166A (ja) 磁気記憶装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110426