JP4768660B2 - 携帯電話器に用いる装置および携帯電話システム - Google Patents
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Description
この装置では、予め入手したい情報の概要を知っている必要があり、情報に対応したコードを調査しておく必要があり、面倒であった。
また、不特定多数の人が有する携帯電話器等に対して保留時にミュージック等を聴かせる装置としては、例えば特開平2−16850号公報(特許文献2)に記載されたものがある。これによれば、電話器に保留時に送出するための2つ以上の音楽発生部を備えておき、相手側からダイヤリングにより呼び出された場合、直ちに本人が受話器に出ないために保留キーが押下された際には、音楽発生部からの音楽を選択制御回路により1つを選択して相手側に送出する。
この装置では、2以上の音楽信号を切り替えて、それを保留音として相手側に送出するが、音楽信号を変更できないという問題がある。
このように、不特定多数の人が有する携帯電話器を用いて、所望の情報を取得したり、これらの携帯電話器に対して音楽等を送出することができる等、携帯電話器によって利便性を得ていたが、それぞれ問題も生じていた。
また、(2)携帯電話器の呼び出し音は、マイクロフォンの音声をそのままメモリに記憶していたため、多くのメモリ容量を必要としていた。
さらに、(3)携帯電話器の呼び出し音は、マイクロフォンから音声を入力していたため、音質があまり良くないという問題もあった。
さらに、(4)携帯電話器の呼び出し音は、マイクロフォンからの音声を用いるだけで、利用できるデータの選択の幅が狭いという問題があった。
さらに、(5)携帯電話器の呼び出し音は、マイクロフォンや音声入力インターフェイスを介して音声を入力しているため、利用者は音声を自分で用意し、作成しなければならなかった。
さらに、(6)携帯電話器の呼び出し音は、音声データを携帯電話器内蔵の不揮発性メモリに格納していたが、不揮発性メモリは大型であるため、装置の小型化、コストダウンが困難となっていた。
さらに、(7)携帯電話器の呼び出し音を、センター装置からダウンロードする場合、利用者がどの呼び出し音が設定されたのか、また正しくダウンロードされたか等を確認することができなかった。
さらに、(8)携帯電話器の呼び出し音を、センター装置からダウンロードする場合、利用者が設定を変えない限り、呼び出し音は変化しないため、毎回異なる呼び出し音を楽しむことは不可能であった。
また、本発明の第2の目的は、呼び出し音を多くの選択肢から選択して登録できるような携帯電話器に用いる装置および携帯電話システムを提供することにある。
また、本発明の第3の目的は、呼び出し音のデータを格納しておくためのメモリ容量を小さくして、装置のコストダウンを可能とした携帯電話器に用いる装置および携帯電話システムを提供することにある。
さらに、本発明の第4の目的は、通話の音声回路との共通化・小型化が可能な携帯電話器に用いる装置および携帯電話システムを提供することにある。
(1)本発明に係る携帯電話器に用いる装置は、呼び出し音となる音声データをカテゴリ別に記憶する記憶部と、該記憶部にカテゴリ別に記憶された前記音声データをアップロードするアップロード手段とを備えた装置であって、携帯電話器からの要求により、前記記憶部から音声データを前記携帯電話器にアップロードするように制御する制御手段を備えたことを特徴としている。
(2)本発明に係る携帯電話システムは、呼び出し音となる音声データをカテゴリ別に記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された音声データをアップロードするアップロード手段と、携帯電話器からの要求により、前記記憶部に記憶された音声データを前記アップロード手段によりアップロードするように制御する制御手段を備えた装置と、前記基地局との間で電波を使用して無線でデータを受信する無線手段と、前記無線手段を使用して前記装置の記憶部にカテゴリ別に記憶されている音声データをダウンロードするダウンロード手段と、前記装置の記憶部にカテゴリ別に記憶されている音声データを前記ダウンロード手段によってダウンロードし、該ダウンロードした音声データを呼び出し音として再生するように制御する制御手段とを備えた携帯電話器と、からなることを特徴としている。
図1は、本発明の参考例1を示す携帯電話器のブロック構成図である。本参考例の携帯電話器(TEL)は、電話の動作を行う電話部回路B1、アンテナ(ANT)に接続され、無線の変復調を行う無線部回路B2、表示装置を制御する表示部制御回路B3、携帯電話のキー(ボタン)の入力を判定するキー制御部回路B4、各種データの記憶部で、半導体記憶素子(ROM,RAM)により構成される記憶装置B5、呼び出し音等の鳴音、発光素子等の制御を行う鳴音/発光部回路B6および中央演算装置(CPU)B7から構成されている。
電話部回路B1には、音声入力B11、音声出力B12の回路および電話回線の接続等に必要なハードウェアが備えられている。音声入力B11にはマイクMが接続され、音声出力B12にはスピーカーSが接続されている。無線部回路B2は、アナログまたはディジタルの携帯電話の規格に従って、アンテナを介して電波の送受信を行う。表示部制御回路B3には、液晶表示装置(LCD)等の表示装置が接続される。キー制御部回路B4には、各キーKが接続されており、キー押下による信号をキー制御部回路B4で入力内容の判定を行う。鳴音/発光部回路B6は、呼び出し音等の鳴音、発光素子等の制御を行う。これらの各モジュールは、記憶装置B5に格納されたプログラムをCPU・B7で実行することにより動作・制御される。
最初は通常モードの状態にあり(ステップS1)、利用者が登録キーを操作することにより(ステップS2)、*キーまたは1キーが押下されて(ステップS3)、呼び出し音登録モードに移る(ステップS4)。利用者は音声をマイクロフォンから入力する(ステップS5)とともに、登録のキー(#キー)を押下することにより(ステップS6)、呼び出し音の登録が完了する(ステップS7)。
登録キー以外のキーが押下されたときには(ステップS8)、その他のモードになる(ステップS9)。
このように、本参考例においては、利用者が携帯電話器のマイクロフォンから入力した音声を記憶し、これを呼び出し音として用いることにより、自分だけのオリジナルの呼び出し音を作成することができ、他人の携帯電話器の呼び出し音との区別を容易につけることができる。従って、自分にかかってきた電話であるか否かを誤ることなく判断でき、携帯電話器の利便性が向上する。
図3では、図1の構成に加えて、音声圧縮/復元回路B8が追加されている。
音声圧縮/復元回路B8は、音声入力回路B11から入力された音声を圧縮する機能と、音声を復元して音声出力回路B12に出力する機能とを有している。なお、圧縮/復元に必要な一時記憶装置(RAM)を内蔵してもよい。また、音声の圧縮/復元の方法としては、図のような専用ハードウェアにより行う他に、ソフトウェアにより行ってもよい。圧縮/復元の方法は、ディジタル方式の場合であれば、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)等によって行われる。
本参考例の特徴的構成要素は、マイクロフォンMからの音声を一時記憶する記憶装置B5と、一時記憶した音声を圧縮する音声圧縮/復元回路B8と、圧縮した音声を記憶する記憶装置B5と、圧縮して記憶されている音声を取り出し、これを復元する回路B8と、復元された音声を呼び出し音として再生する音声出力回路B12とである。
この参考例によれば、音声データを圧縮して記憶するので、呼び出し音のデータを格納しておくために必要なメモリ量を低減することができるので、装置のコストダウンが可能となる。
図4においては、図1の構成に加えて、オーディオ入力端子Aが追加されている。オーディオ入力端子Aからの信号は音声入力回路B11に送られ、マイクロフォンMからの音声と同じように処理される。すなわち、音声入力回路B11からCPU・B7を介して記憶装置B5に格納される。また、図示省略されているが、図3の圧縮/復元回路を組み込むこともできる。
本参考例によれば、一般のオーディオ機器とのインターフェイスを備えているため、コンパクトディスク・テレビジョン等のオーディオ機器の音声を記憶して、そのまま携帯電話器の呼び出し音として使用することができる。そして、呼び出し音をよりクリアな音声で記憶させることができるとともに、オーディオ入力端子Aからの信号を音声送出回路に接続することにより、オーディオデータを携帯電話を通じて送信することも可能になる。
図5においては、図1の構成に加えて、イヤホンマイク端子EMが追加されている。イヤホンマイク端子EMからの入力信号は音声入力回路B11に送られ、マイクロフォンMからの音声と同じように処理される。音声出力回路B12からの出力信号は、端子にイヤホンマイクが接続されている場合にはイヤホンに送られる。また、図示省略されているが、図3の圧縮/復元回路を組み込れることもできる。
本参考例によれば、イヤホンマイク端子からの音声を記憶することができるので、端子に接続したマイクロフォン、または他のオーディオ機器等の音源を携帯電話器の呼び出し音として利用できる。そして、イヤホンマイク端子EMからの音声信号を記憶してこれを利用することにより、通話の音声回路との共通化・小型化を実現することができる。
図6においては、図1の構成に加えて、シリアル通信インターフェイスSが追加されている。シリアル通信インターフェイスSからのディジタル化された音声信号は、CPU・B7を介して記憶装置B5に送られる。音声データは、符号化されている方式に従ってデコードされ、音声に変換される。符号化の方式は、例えばWAVE方式である。
本参考例によれば、シリアル通信インターフェイスを備えているので、パーソナルコンピュータ等で作成・加工された音声データを携帯電話器の記憶装置にダウンロードして、これを呼び出し音として使用することができる。これにより、利用できるデータの選択幅を広げることができる。
携帯電話器TELと基地局相互間は、無線データを電波で授受する。基地局は、公衆電話網を介してセンター装置に接続されている。
センター装置は、テープレコーダC1、ハードディスクC2、CD−ROMドライブC3、電話部回路C4、記憶装置C7およびCPU・C6から構成される。
テープレコーダC1、ハードディスクC2、CD−ROMドライブC3等の記憶装置には、アナログまたはディジタル化された呼び出し音用データ、音声ガイダンスデータ等が記憶されている。記憶されている音声データは、利用者がアクセスし易いように、カテゴリ別にテーブルに整理されている。これらの音声データは、携帯電話器からの要求により適宜取り出され、必要によりディジタル−アナログ変換、あるいはアナログ−ディジタル変換されて、電話部回路C4から公衆電話網に送出される。これらのモジュールはCPU・C6により制御され、その動作は記憶装置C7に格納されたプログラムをCPUが実行することにより行われる。
このように、本実施例においては、センター装置に、電話の呼び出し音を記憶しておく記憶装置C7と、携帯電話器からの要求により、呼び出し音のアップロードを行うインターフェイス(電話部回路)C4とを備え、一方の携帯電話器には、センター装置から呼び出し音をダウンロードするインターフェイスと、ダウンロードした呼び出し音を記憶し、格納する(EEPROM)と、記憶されている呼び出し音を再生する部分とを備える。
これにより、利用者は、センター装置にアクセスして登録されている呼び出し音を手軽に利用することができるので、自分で音声を作成する手間が省略され、手軽に呼び出し音を切り替えて使用することができる。また、手軽に呼び出し音をセンター装置に登録することができる。
最初は通常モードの状態にあり(ステップS1)、登録キーの押下(ステップS2)に続いて、*キーと1キーを押下すれば(ステップS3)呼び出し音登録モードになる(ステップS4)。この場合には、音声を入力して(ステップS5)、#キーを操作することにより(ステップS6)、呼び出し音の登録が完了する(ステップS7)。
一方、センター装置から音声データをダウンロードする場合、*キーと2キーを押下すれば(ステップS10)、自動的にセンター装置にアクセスし、音声のダウンロードの状態に移る(ステップS11)。また、予めセンター装置に電話を掛けてこの操作を行ってもよい。次に、利用者はセンター装置からの音声ガイダンスに従って電話のキー操作を行い、所望の呼び出し音用音声をダウンロードする(ステップS12)。ダウンロードが完了したならば、所定のキー操作を行い(#キー押下)(ステップS13)、ダウンロードを終了する。また、正常にダウンロードされたときには、自動的に登録が完了する(ステップS14)。
通常モード状態で、その他のキーを押下すれば(ステップS8)、その他のモード状態となる(ステップS9)。
先ず、電源キーが押下されると(ステップS2)、自動的にセンター装置にアクセスして、音声データをダウンロードする(ステップS3)。その方法として、携帯電話器は前回電源がオフされたときに登録されていた呼び出し音のセンター装置上での管理番号を記憶しておく。ステップS3の処理では、携帯電話器がこの管理番号をセンター装置に送出し、センター装置がこの番号に対応する音声データを携帯電話器に送信することにより行う。
すなわち、本実施例の構成要素としては、センター装置に、電話の呼び出し音を記憶しておく記憶装置と、携帯電話器からの要求により、呼び出し音のアップロードを行うインターフェイスとを備えるとともに、携帯電話器には、センター装置から呼び出し音をダウンロードするインターフェイスと、ダウンロードした呼び出し音を記憶し、格納するRAMと、記憶されている呼び出し音を再生する手段と、電源を入れたときに自動的にセンター装置にアクセスし、呼び出し音をダウンロードする手段とを備える。
これにより、電源を入れたときにセンター装置から自動的に呼び出し音データをダウンロードすることにより、呼び出し音データを不揮発性メモリに記憶しておく必要がなくなるので、装置のコストダウンが図れる。
図10では、図9の処理ステップに加え、呼び出し音を鳴動させる処理(ステップS5)が追加される。すなわち、電源キーが押下されると(ステップS2)、センター装置に自動アクセスし、呼び出し音をダウンロードする(ステップS3)。次に、ダウンロードされた呼び出し音用音声データを自動的に鳴動させる(ステップS5)。そして、通常モードに戻る(ステップS4)。
これにより、電源を入れたときにセンター装置から自動的に呼び出し音データがダウンロードされ、その際に、呼び出し音を再生することにより、現在自分の携帯電話器の呼び出し音がどの音に設定されているかを確認することができる。また、正しくダウンロードされたかも確認することができる。
図11では、図9のステップS3の変わりに、ステップS6の処理が追加されている。ステップS6では、ダウンロードするセンター装置上での管理番号をランダムに選択し、音声データのダウンロードを行う。
これにより、ダウンロードされる音声データが、電源投入時に毎回ランダムに設定されるため、どのような音声がダウンロードされるか期待する楽しみがある。
B8…音声圧縮/復元回路、A…オーディオ入力端子、EM…イヤホンマイク端子、S…シリアルインターフェイス、C1…テープレコーダ、C2…ハードディスク、C3…CD−ROMドライブ、
C4…電話部回路、C41…音声入力回路、C42…音声出力回路、C6…CPU、C7…記憶装置、TEL…携帯電話器。
Claims (2)
- 呼び出し音となる音声データをカテゴリ別に記憶する記憶部と、該記憶部にカテゴリ別に記憶された前記音声データをアップロードするアップロード手段とを備えた装置であって、
携帯電話器からの要求により、前記記憶部から音声データを前記携帯電話器にアップロードするように制御する制御手段を備えたことを特徴とする装置。 - 呼び出し音となる音声データをカテゴリ別に記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された音声データをアップロードするアップロード手段と、携帯電話器からの要求により、前記記憶部に記憶された音声データを前記アップロード手段によりアップロードするように制御する制御手段を備えた装置と、
前記基地局との間で電波を使用して無線でデータを受信する無線手段と、前記無線手段を使用して前記装置の記憶部にカテゴリ別に記憶されている音声データをダウンロードするダウンロード手段と、前記装置の記憶部にカテゴリ別に記憶されている音声データを前記ダウンロード手段によってダウンロードし、該ダウンロードした音声データを呼び出し音として再生するように制御する制御手段とを備えた携帯電話器と、
からなることを特徴とする携帯電話システム。
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