JP4767221B2 - フィルタユニット、そのフィルタユニットを搭載した電気機器及び電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルタユニット、そのフィルタユニットを搭載した電気機器及び電気掃除機に関し、特にプリーツ状の折り目を有するプリーツフィルタを備えたフィルタユニット、そのフィルタユニットを搭載した電気機器及び電気掃除機に関するものである。
一般的に、電気掃除機は、掃除機本体の吸込口から吸込んだ塵埃を1次フィルタで濾過し、その後方の2次フィルタ等で濾過された空気を掃除機本体の外側へ排気する構造が採用されている。また、衛生上の観点から、2次フィルタに塵埃の捕集効率が高いフィルタを装着することが多い。このような電気掃除機では、2次フィルタを装着したことによって圧力損失が大きくなり、吸込性能が低下してしまうという課題が生じた。そこで、掃除機本体の外部に排気される塵埃量を低減しつつ、吸込性能を低下させない電気掃除機が望まれている。
2次フィルタとして装着されるフィルタは、不織布等のフィルタ濾材で構成されている。このフィルタ濾材は、面積を大きくすることで、フィルタ濾材を通過する空気の風速が低下し、圧力損失が低減するという特性を有している。このような特性を効果的に利用するために、フィルタ濾材をプリーツ状に折り込むことで大きな面積を確保するようにしたプリーツフィルタが存在する。そして、このプリーツフィルタを2次フィルタとして装着した電気掃除機は周知の技術となっている。
電気掃除機の吸込性能は、2次フィルタに付着した塵埃の除去(除塵性能)に大きく影響される。2次フィルタに塵埃が付着しているとフィルタが目詰まりし、吸込性能が低下し、捕集効率が低下してしまうからである。したがって、圧力損失の低減及び除塵性能の向上の両立を実現する電気掃除機が要求されているのである。また、最近の傾向としては、ユーザニーズ、デザイン性及び住環境の多様性に対応するために、コンパクトな電気掃除機が望まれている。すなわち、コンパクト化の要求を満足させるとともに、圧力損失を低減でき、除塵性能を向上できる電気掃除機が要求されているのである。
2次フィルタにプリーツフィルタを使用した電気掃除機として、電動送風機を内蔵した本体ケースに相接して設けられた集塵ケースに取り付けられたフィルタ保持体の下部に、吸込面に連通するようにした2次フィルタをほぼ水平に配設して保持させるようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この電気掃除機は、多数のプリーツ(ひだ)を有するプリーツフィルタ(主フィルタ体)をほぼ水平に固定し、開口部から流入した気流がプリーツの折れ線に沿うように流れるようにし、プリーツフィルタに付着した塵埃(細塵)の除塵効率を向上させるようにしている。
また、気流の流れに対してほぼ直角にプリーツフィルタ(プリーツ形フィルタ要素)を配置するとともに、プリーツの折れ線方向を上下方向にし、プリーツフィルタに付着した塵埃を垂直に落下させるようにした電気掃除機が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。この電気掃除機は、気流の流れに対してほぼ直角にプリーツフィルタを配置することによって、プリーツフィルタに付着した塵埃を、プリーツの折れ線方向、つまり垂直に落下させるようにして除塵効率を向上させるようにしている。
さらに、プリーツフィルタを構成要素とするフィルタユニットを搭載し、このフィルタユニットの上部が下部より吸気上流側に位置するように傾斜させるようにした電気掃除機が提案されている(たとえば、特許文献3参照)。この電気掃除機は、フィルタユニットを傾斜させて搭載することによって、フィルタユニットに付着した塵埃を下方向に落下しやすくするとともに、再度吸引した場合の再付着を起こしにくくすることによって、除塵効率の向上を図るようにしている。
特公昭61−22563号公報(第3頁、第2図) 特開2005−185569号公報(第5頁、第3図、第4図) 特開2005−279503号公報(要約、第6頁、第11図)
特許文献1に記載の電気掃除機は、2次フィルタをほぼ水平に配設して保持するために、圧力損失の低減を実現できるとともに、プリーツの谷部分に塵埃を溜めないようにすることができる。しかしながら、気流がプリーツの折れ線方向と平行に流れることになっているために塵埃の捕集効率が低下していた。したがって、2次フィルタの捕集効率を向上させるためには、2次フィルタの配設範囲を大きくしなければならなかった。つまり、2次フィルタの捕集効率を向上させるためには、2次フィルタを大きくしなければならず、捕集効率の維持及びコンパクト化の両立を実現することができなかった。
特許文献2に記載の電気掃除機は、除塵効率を向上させることができる。しかしながら、塵埃の捕集効率がプリーツフィルタの大きさに依存することになってしまう。つまり、電動送風機の本体内の風路を大きくできる場合には、プリーツフィルタも大きくすることができ、圧力損失の低減を図りつつ塵埃の捕集効率を向上させることができるが、特許文献1に記載の技術と同様に、圧力損失の低減による捕集効率の維持と、電気掃除機のコンパクト化の両立を実現することができないといった課題があった。
特許文献3に記載の電気掃除機は、除塵効率を向上させつつ塵埃の再付着を防止することができる。しかしながら、特許文献2に記載の技術と同様に、塵埃の捕集効率がフィルタユニットを構成するプリーツフィルタの大きさに依存することになってしまう。したがって、特許文献1及び特許文献2と同様に、圧力損失の低減による捕集効率の維持と、電気掃除機のコンパクト化の両立を実現することができないといった課題を解決できるものではなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、プリーツフィルタの全面を有効活用することによってコンパクト化を実現しつつ、圧力損失を低減させて捕集効率の維持を図るとともに、除塵効率を向上させたフィルタユニット、そのフィルタユニットを搭載した電気機器及び電気掃除機を提供するものである。
本発明に係るフィルタユニットは、複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、風路内に配置され、この風路内を流れる空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集するプリーツフィルタを備え、前記プリーツフィルタは、前記開口部が前記風路内の空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、前記プリーツフィルタで塵埃を捕集している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように回動制御され、前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御されることを特徴とする。また、本発明に係る電気機器は、上記のフィルタユニットを搭載したことを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機によって吸い込んだ空気と塵埃とを分離する分離手段と、複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、前記分離手段の下流側に設けられ、前記分離手段によって分離された塵埃を捕集するプリーツフィルタとを内蔵した電気掃除機であって、前記プリーツフィルタは、前記開口部が空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、空気を吸い込む動作を実行している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように前記開口部が空気の流れ方向を向くように回動制御され、前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する動作を実行している状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御されることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機は、電動送風機と、前記電動送風機によって空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集するプレフィルタと、複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、前記プレフィルタの下流側に設けられ、前記プレフィルタで捕集しきれなかった塵埃を捕集するプリーツフィルタとを内蔵した電気掃除機であって、前記プリーツフィルタは、前記開口部が空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、空気を吸い込む動作を実行している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように前記開口部が空気の流れ方向を向くように回動制御され、前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する動作を実行している状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御されることを特徴とする。
本発明に係るフィルタユニットによれば、圧力損失の低減を図ることができ、捕集効率の維持を図ることができる。また、プリーツフィルタの全面を有効に活用することができるので、フィルタユニットが設置される風路のコンパクト化が実現できる。また、本発明に係る電気機器によれば、上記のフィルタユニットを搭載しているので、フィルタユニットの効果を全部有することになる。
本発明に係る電気掃除機によれば、プリーツフィルタの全面を有効に活用することができ、捕集効率の維持及び除塵効率の向上の両立を図ることができる。また、プリーツフィルタを設置する風路のコンパクト化を実現できるので、電気掃除機全体のコンパクト化も実現できる。さらに、複雑なプリーツフィルタを使用しなくて済み、低コスト化を実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る電気掃除機100の全体の概観構成を示す斜視図である。図2は、本体10の内部構成を示す平面図である。図1及び図2に基づいて、電気掃除機100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図2では、本体10内の空気を矢印で表している。図1に示すように、電気掃除機100は、本体10と、本体10の前面に設けられた本体吸気口1に着脱自在に装着されるホースユニット20とで構成されている。
ホースユニット20は、本体吸気口1に接続されるホース21と、先端側に設けられたハンドル部22と、ハンドル部22の先端側に接続されるパイプ23と、パイプ23の先端に接続される吸込口体24とで構成されている。吸込口体24から吸い込まれた塵埃等のゴミを含む空気は、パイプ23及びホース21を通過し、本体10へと吸い込まれるようになっている。また、ハンドル部22には、電源操作部25が設けられている。この電源操作部25には、図示省略の電源スイッチ等が設けられている。
本体10には、本体吸気口1と、連結風路2と、集塵室3と、1次フィルタ部(プレフィルタ)4と、2次フィルタ部(フィルタユニット)5と、カバー6と、モータ(電動送風機)7と、駆動モータ8とが内蔵されている。本体吸気口1は、本体10の前面に開口形成された空気の進入口となるものである。この本体吸気口1には、取付具等を用いてホースユニット20が接続され、このホースユニット20を介して空気が吸い込まれ、本体10の内部に侵入するようになっている。連結風路2は、本体吸気口1から1次フィルタ部4に至るまで風路を構成するものである。集塵室3は、連結風路2に連通し、1次フィルタ部4で除去されたゴミを貯留しておくものである。
1次フィルタ部4は、サスメッシュ等を用いて形成され、本体吸気口1から空気とともに吸い込まれた比較的大きなゴミを除去するためのもので、集塵室3の下流側(連結風路2とは反対側)に設けられるようになっている。この1次フィルタ部4に抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工等のうち少なくとも1つ以上を施しておけば、本体10内部の衛生面を向上できる。2次フィルタ部5は、プリーツフィルタで構成され、1次フィルタ4を通過した微細な塵埃(以下、細塵と称する)を捕集するためのもので、1次フィルタ部4の下流側に設けられるようになっている。この2次フィルタ部5は、図3で詳細に説明するものとする。
カバー6は、2次フィルタ部5を覆い、2次フィルタ部5を吸い込まれた空気(2次フィルタ部5を通過する前の空気及び2次フィルタ部5を通過した空気)から遮断するように風路の一部を形成するものである。モータ7は、2次フィルタ部5の下流側に設けられ、本体10内に空気を吸い込むための動力源となるものである。駆動モータ8は、2次フィルタ部5の近傍に設けられ、この2次フィルタ部5を回転駆動するものである。なお、連結風路2に、旋回気流を発生させ、遠心力を利用して空気と塵埃を分離させるサイクロン分離構造(遠心分離手段)を設けるようにしてもよい。
次に、電気掃除機100の動作について、本体10内に吸い込まれた空気の流れを中心に説明する。まず、本体10内のモータ7が駆動を開始すると、ゴミが含まれている空気がホースユニット20を介して本体吸気口1から本体10に流入する。本体10内に流入した空気は、カバー6の正面に衝突する。そして、連結風路2を介してカバー6の側面を迂回するようにガイドされる。つまり、本体10内にカバー6を設けることで本体吸気口1から侵入した空気が直進しないようになっているのである。
連結風路2を通過した空気は、カバー6の側面に設けられた集塵室3に到達し、集塵室3の下流側に設けられている1次フィルタ部4に向かう。そして、空気に含まれている比較的大きなゴミは、1次フィルタ部4で除去され、そのまま集塵室3に蓄積される。1次フィルタ部4を通過した空気は、2次フィルタ部5に到達する。この2次フィルタ部5により、1次フィルタ部4を通過した細塵が捕集される。この細塵は、後述する細塵室(図5以下を参照)に蓄積される。2次フィルタ部5を通過した空気は、2次フィルタ部5の下流に設けられているモータ7に吸い込まれ、本体10の外部に排出される。
図3は、2次フィルタ部5を斜めからみた状態を示す斜視図である。図3に基づいて、2次フィルタ部5の構成及び機能について詳細に説明する。図3に示すように、2次フィルタ部5は、フィルタ濾材をアコーディオン状、つまりプリーツ状に折り込んで、複数の折り目を有するプリーツフィルタで構成されている。つまり、2次フィルタ部5は、複数の折れ線5aが一定方向に形成されている。また、折れ線5aの少なくとも一方の端部(折り目の方向の少なくとも一方の端部)には、開口部5bが形成されている。そのため、2次フィルタ部5は、開口部5bを介して外部と連通するようになっており、圧力損失の低減を図ることができるのである。
この2次フィルタ部5のプリーツの形成面側から見た外観形状(平面形状)は、矩形状となっている。したがって、2次フィルタ部5は、フィルタ濾材を複雑に加工することで形成されるのではなく、フィルタ濾材に簡易な加工を施して形成されるようになっている。また、2次フィルタ部5は、1次フィルタ部4の下流に設けられ、細塵を捕集する機能を有している。そこで、2次フィルタ部5は、1次フィルタ部4で除去できないような細塵を高効率で捕集するために、捕集効率の高いフィルタ濾材で構成されている。また、圧力損失の低減を図るために、フィルタ濾材をプリーツ状に折って総面積を確保するようにしている。なお、2次フィルタ部5のプリーツの形成面側から見た外観形状を矩形状に限定するものではなく、円形状や一部に円弧を有するような形状であってもよい。
この2次フィルタ部5を構成するフィルタ濾材には、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA(High Efficiency Particulate Air)濾材、ULPA(Ultra Low Penetoration Air)濾材等を使用するとよい。また、2次フィルタ部5に抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工等のうち少なくとも1つ以上を施しておけば、本体10内部の衛生面を向上できるとともに、本体10外部に排気される空気を清浄化することができる。なお、2次フィルタ部5は、その形状を保つために、たとえば樹脂材料で外周全周を固めるとよい。このような場合には、開口部5bが完全に塞がれないような工夫が必要である。
すなわち、2次フィルタ部5には、開口部5bから空気が流入するようになっているために、圧力損失の低減の観点から開口部5bは大きく開口されていることが望ましい。しかしながら、2次フィルタ部5の形状を維持するために、外周全周を樹脂材料で固めるような場合も想定される。そこで、2次フィルタ部5の形状を維持しつつ、性能低下しない程度の圧力損失に留めるために、たとえば空気の流れ方向Aに向かって所定の角度で傾斜させ、所定の長さで突出させた空気抵抗低減部を開口部5bに形成しておくことが望ましい。そうすれば、2次フィルタ部5に流入する空気の抵抗を低減することができる。
図4は、2次フィルタ部5の回転動作について説明するための平面図である。図4に基づいて、実施の形態1の特徴事項である2次フィルタ部5の回転動作について詳細に説明する。図4(a)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに開口部5bを向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態を、図4(b)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して開口部5bを下方に向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態をそれぞれ示している。なお、図4(b)では、掃除運転が行われていない状態を示しているために、空気の流れ方向Aを図示していない。
図3で説明したように、2次フィルタ部5は、複数の折れ線5aが一定の方向に形成されている。そして、プリーツの折れ線5aの両端部には、開口部5bが形成されている。したがって、本体10の内部に吸い込まれた空気が、2次フィルタ部5の開口部5bから2次フィルタ部5内に流入すれば、2次フィルタ部5への無駄な衝突を回避でき、圧力損失の低減を図ることができる。一方、2次フィルタ部5で捕集された細塵は、2次フィルタ部5から適宜除塵することが要求される。それは、2次フィルタ部5に捕集された細塵を除塵しないと、2次フィルタ部5が細塵によって目詰まりし、吸引力及び捕集効率が低下してしまうからである。
そこで、電気掃除機100は、掃除運転を実行しているとき、つまり本体10内に空気が吸い込まれているとき、開口部5bが2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに向くように、つまり折れ線5aの方向が空気の流れ方向Aに対して略平行となるように2次フィルタ部5を回動させることができるようになっている。こうすることによって、2次フィルタ部5に流入する空気の風路が開口部5bを介して形成され、風路を大きく取ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。
また、電気掃除機100は、掃除運転を終了したとき、つまり本体10内に空気が吸い込まれていないとき、開口部5bが2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して下方を向くように、つまり折れ線5aの方向が空気の流れ方向Aに対して略直角となるように2次フィルタ部5を回動させることができるようになっている。こうすることによって、2次フィルタ部5に捕集された細塵を折れ線5a方向に沿って下方に落下させることができ、除塵性能の向上を図ることが可能になる。なお、図4(b)では、空気の流れ方向Aに対して折れ線5aの方向が略直角となる場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、細塵を下方に落とすような角度が形成されていればよい。
すなわち、2次フィルタ部5は、電気掃除機100の運転状況に応じて回動可能になっているのである。この2次フィルタ部5の回動は、2次フィルタ部5の近傍に設けられている駆動モータ8によって実行されるようになっている。また、駆動モータ8は、電気掃除機100の全体を統括制御する図示省略の制御装置等によって制御され、2次フィルタ部5の回動を実行するようになっている。なお、電気掃除機100が掃除運転を終了したときに2次フィルタ部を回動させるタイミングとしては、たとえば除塵動作開始前や、除塵動作実行中、除塵動作終了後のいずれのタイミングであってもよい。また、回動範囲を特に限定するものではない。
図5は、細塵室11の遮断・開放を説明するための一例を示す概略縦断面図である。図5に基づいて、2次フィルタ部5の回動に応じて細塵室11を遮断・開放させる一例について説明する。図5(a)が、電気掃除機100の掃除運転中における2次フィルタ部5の回転状態を、図5(b)が、電気掃除機100の除塵動作中における2次フィルタ部5の回転状態をそれぞれ示している。つまり、図5(a)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに開口部5bを向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態を、図5(b)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して開口部5bを下方に向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態をそれぞれ示している。なお、図5(b)では、掃除運転が行われていない状態を示しているために、空気の流れ方向Aを図示していない。
図5に示すように、2次フィルタ部5の下方には、細塵室11が設けられており、2次フィルタ部5で捕集され除塵された細塵が蓄積されるようになっている。また、図5では、2次フィルタ部5の一部(プリーツ状の折れ線5aの最下段)にシャッター14が形成されている場合を示している。このシャッター14は、電気掃除機100の掃除運転中においては、2次フィルタ部5の回動に応じて最下部に位置するようになっており(図5(a))、電気掃除機100の除塵動作中においては、2次フィルタ部5の回動に応じて側方に位置するようになっている(図5(b))。
電気掃除機100の掃除運転中では、細塵室11から空気が逆流し、細塵室11に蓄積した細塵が舞い上がり、2次フィルタ部5に再付着してしまう可能性がある。そこで、このように2次フィルタ部5の一部にシャッター14を形成しておけば、2次フィルタ部5を回動させることに応じて細塵室11を遮断・開放することが容易に実行できる。したがって、電気掃除機100の掃除運転中では、シャッター14が2次フィルタ部5の回動に応じて最下部に位置させ、細塵室11を遮断させている(図5(a))。
一方、電気掃除機100の掃除運転終了後では、シャッター14を2次フィルタ部5の回動に応じて側方に位置させ、細塵室11を開放させている(図5(b))。すなわち、電気掃除機100の除塵動作中では、2次フィルタ部5で捕集された細塵を除塵させるために細塵室11を開放し、細塵を蓄積させるようになっているのである。このように2次フィルタ部5の一部にシャッター14を形成することで、シャッター14を簡易に形成でき、シャッター構造を簡素化することが可能になる。また、シャッター14を2次フィルタ部5の回動に応じて機能させるために、シャッター14を駆動するための駆動手段等の部品点数も削減できる。
このシャッター14は、細塵室11を遮断できるような形状及び大きさであればよく、特に形状及び大きさを限定するものではない。つまり、シャッター14の形状及び大きさは、細塵室11の入口の形状及び入口の大きさに応じて決定すればよい。また、シャッター14を形成してから、2次フィルタ部5に取り付けて一体とさせてもよく、2次フィルタ部5の一部に樹脂等の材料を使用し、2次フィルタ部5と一体的に形成させてもよい。なお、シャッター14を2次フィルタ部5に取り付けないようにしてもよい。この場合には、シャッター14を2次フィルタ部5の回動と連動させて細塵室11の遮断・開放を行えばよい。
図6は、細塵室11の遮断・開放を説明するための別の一例を示す概略縦断面図である。図6(a)が、電気掃除機100の掃除運転中における2次フィルタ部5の回転状態を、図6(b)が、電気掃除機100の除塵動作中における2次フィルタ部5の回転状態をそれぞれ示している。つまり、図6(a)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに開口部5bを向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態を、図6(b)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して開口部5bを下方に向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態をそれぞれ示している。なお、図6(b)では、掃除運転が行われていない状態を示しているために、空気の流れ方向Aを図示していない。
図6に基づいて、2次フィルタ部5の回動に応じて細塵室11を遮断・開放させる別の一例について説明する。図6に示すように、2次フィルタ部5には、2次フィルタ部5の2つの角部(プリーツ状の折れ線5aの最上段における両端の角部)を面取りして面取り部5cが形成されている。また、2次フィルタ部5が設けられている風路内には、2次フィルタ部5の回動範囲(たとえば、90°の回動範囲)を制限する2つのストッパ(ストッパ15a及びストッパ15b)が設置されている。このストッパ15a及びストッパ15bは、2次フィルタ部5の回動を停止させる機能を有している。すなわち、電気掃除機100の掃除運転中における2次フィルタ部5の配置位置と、電気掃除機100の除塵動作中における2次フィルタ部5の配置位置とをストッパ15a及びストッパ15bで決定しているのである。
ここでは、2次フィルタ部5のシャッター14が形成されている部分の両端に接触させるような位置にストッパ15a及びストッパ15bが設置されている。電気掃除機100の掃除運転中において、2次フィルタ部5は、図面上左回動(矢印(ア))し、ストッパ15aに2次フィルタ部5のシャッター14が形成されている部分の一端(図面右側の一端)が接触し、開口部5bが空気の流れ方向Aに向くように、つまり折れ線5aの方向が空気の流れ方向Aに対して略平行となるように2次フィルタ部5が位置決めされるようになっている。
一方、電気掃除機100の除塵動作中において、2次フィルタ部5は、図面上右回動(矢印(イ))し、ストッパ15bに2次フィルタ部5のシャッター14が形成されている部分の一端(図面左側の一端)が接触し、開口部5bが2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して下方を向くように、つまり折れ線5aの方向が空気の流れ方向Aに対して略直角となるように2次フィルタ部5が位置決めされるようになっている。このようにすることで、2次フィルタ部5の回転位置を検知しなくて済み、簡易なモータを駆動モータ8として利用することができる。したがって、2次フィルタ部5の回転位置検知手段等の部品点数を削減できるだけでなく、駆動モータ8に要するコストを低減できる。ただし、駆動モータ8の回転を反転させる回路が必要である。
なお、面取り部5cは、ストッパ15a及びストッパ15bに引っ掛からないような大きさで形成すればよく、特に大きさを限定するものではない。したがって、ストッパ15a及びストッパ15bを小さく形成できるような場合には、面取り部5cを設けなくてもよい。また、ストッパ15a及びストッパ15bは、2次フィルタ部5の回動範囲を制限できるようなものであればよく、その形状や、材質等を特に限定するものではない。また、2つのストッパを設置した場合を例に説明したが、個数を限定するものでもない。
図7は、2次フィルタ部5に捕集された細塵の除塵について説明するための説明図である。図7に基づいて、2次フィルタ部5に捕集された細塵の除塵、つまり電気掃除機100の除塵動作について説明する。この図7は、本体10の要部の縦断面を表している。図7に示すように、2次フィルタ部5とモータ7との間には、除塵手段30が設置されている。この除塵手段30は、2次フィルタ部5に振動あるいは衝撃を加えるための除塵子31と、複数の除塵子31が形成されている本体部32で構成されている。また、除塵手段30を回転駆動させる除塵手段駆動モータ35が設けられている。
本体部32には、複数の突起状の除塵子31が複数形成されており、除塵手段駆動モータ35の駆動力によって回動するようになっている。除塵子31は、2次フィルタ部5に当接し、除塵手段駆動モータ35の駆動力によって、2次フィルタ部5に振動あるいは衝撃を加えるものである。すなわち、除塵手段30は、2次フィルタ部5に捕集された細塵を振るい落とすことで除塵する機能を有しているのである。なお、本体部32の大きさや形状を特に限定するものではない。また、除塵子31の個数や形状、大きさ、材質も特に限定するものではない。ただし、2次フィルタ部5のフィルタ濾材にダメージを与えないような材質で構成することが望ましい。
2次フィルタ部5は、たとえば除塵動作開始前や、除塵動作実行中、除塵動作終了後のいずれかに回動させるようにすればよい。いずれのタイミングで2次フィルタ部5を回動させても、細塵はプリーツ状の折れ線5aに沿って下方に落ちることになる。また、除塵手段駆動モータ35の機能を駆動モータ8に兼用させるようにしてもよい。そうすれば、1つの駆動モータ8によって、2次フィルタ部5及び除塵手段30の双方を回動させることができる。つまり、2次フィルタ部5に伝達される回転力で除塵手段30を回動させるのである。
この場合には、2次フィルタ部5の回動範囲をストッパ15a及びストッパ15bで制限する必要がある(図6参照)。それは、2次フィルタ部5及び除塵手段30を同様に同方向に回動させるだけでは、除塵手段30としての機能を十分に発揮することができないからである。したがって、ストッパ15a及びストッパ15bを設けることによって、掃除運転終了後、2次フィルタ部5及び除塵手段30の双方を同様に回動させ、途中で2次フィルタ部5の回動を抑制し、除塵手段30のみを回動させる。そうすれば、除塵子31を2次フィルタ部5に回動しながら当接させることができ、2次フィルタ部5に効果的に振動あるいは衝撃を与えることが可能になる。
このようにすれば、除塵手段駆動モータ35を別個に設けなくて済み、部品点数の削減が可能になる。また、簡易なモータを駆動モータ8として利用することができるので、駆動モータ8に要するコストを低減できる。なお、駆動モータ8の機能を除塵手段駆動モータ35に兼用させるようにしてもよい。そのようにしても、1つの除塵手段駆動モータ35によって、2次フィルタ部5及び除塵手段30の双方を回動させることができる。つまり、除塵手段30に伝達される回転力で2次フィルタ部5を回動させるのである。
図8は、細塵室11に蓄積された細塵の移動の一例を説明するための説明図である。図8に基づいて、細塵室11に蓄積された細塵を移動させる一例について説明する。図8(a)が、電気掃除機100の掃除運転中における細塵室11の状態を、図8(b)が、電気掃除機100の除塵動作中における細塵室11の状態をそれぞれ示している。つまり、図8(a)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに開口部5bを向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態を、図8(b)が、2次フィルタ部5に流れ込む空気の流れ方向Aに対して開口部5bを下方に向けるように2次フィルタ部5が回転制御されている状態をそれぞれ示している。なお、図8(b)では、掃除運転が行われていない状態を示しているために、空気の流れ方向Aを図示していない。
図8に示すように、細塵室11には、可動部40が設けられている。この可動部40は、先端部41及びアーム部42で構成されている。先端部41は、細塵室11の縦断面の面積(幅方向及び奥行き方向のいずれの縦断面の面積でもよい)と同程度の面積を有するように形成され、細塵室11内を所定の方向に摺動するように駆動するようになっている。アーム部42は、図示省略の駆動部によって駆動され、先端部41を介して細塵室11に蓄積された細塵を所定の方向に移動させる機能を有している。
また、図8で示す細塵室11の幅W2は、2次フィルタ部5の幅W1よりも大きくなっている。そして、可動部40によって移動される細塵は、細塵室11の一端(2次フィルタ部5の幅W1と重複しない部分)に集めて蓄積されるようになっている。このように可動部40を設けることで、細塵室11の一端に細塵を圧縮させて蓄積できる。したがって、細塵室11に蓄積可能な細塵の量を増加させることが可能になるとともに、メンテナンス作業に要する手間を軽減できる。また、細塵を細塵室11の一端に集めて蓄積されるので、圧縮蓄積される細塵と細塵室11の入口との距離を遠くすることができ、2次フィルタ部5側への細塵の再付着を効率的に抑制することが可能になる。
ここでは、可動部40が図示省略の駆動部によって駆動される場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、2次フィルタ部5を回動させる駆動モータ8や、除塵手段30を回動させる除塵手段駆動モータ35に連動させて可動部40を駆動させるようにしてもよい。こうすれば、駆動力を発生させる動力源を少なくでき、更に部品点数を削減することが可能になる。また、2次フィルタ部5及び除塵手段30を1つの駆動モータ8(又は、除塵手段駆動モータ35)で回動させる場合でも、搭載されている1つの駆動モータ8に連動させて可動部40を駆動させてもよい。
また、可動部40を2次フィルタ部5と別体として設けるのではなく、2次フィルタ部5の一部として形成し設けるようにしてもよい。たとえば、2次フィルタ部5の一部に形成したシャッター14に突起部を形成し、この突起部が2次フィルタ部5の回動に伴って細塵室11内を移動し、細塵を所定の方向に集めるようにしてもよい。そうすれば、更に構造の簡素化が実現できるとともに、部品点数を削減できる。また、突起部で細塵室11の所定の場所を遮断するように第2のシャッターとして機能させることもできる。逆に、2次フィルタ部5の一部に可動部40を形成し、この可動部40のみをシャッターとして機能させるようにしてもよい。
以上のように、2次フィルタ部5を電気掃除機100の運転動作の状況に応じて回動させることができるので、2次フィルタ部5を構成するプリーツフィルタの全面を有効に活用することができ、圧力損失の低減を図ることができる。また、2次フィルタ部5の捕集効率の維持及び除塵効率の向上の両立を図ることができるので、2次フィルタ部5を設置する本体10内部の風路のコンパクト化を実現できる。したがって、電気掃除機100は、捕集性能及び除塵性能を低下させずに、低コスト化及びコンパクト化が実現できるのである。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る空気清浄機200の構成を説明するための説明図である。図9に基づいて、空気清浄機200の構成及び動作について説明する。図9(a)が空気清浄機200の概略内部構成を透視して示す斜視図を、図9(b)が空気清浄機200を側面から見た縦断面構成を示す断面図をそれぞれ表している。なお、図9では、空気の流れを矢印Bで表している。この空気清浄機200は、内部に取り込んだ空気に含まれているゴミを除去して、清浄化した空気を外部に吹き出すものである。
図9(a)に示すように、空気浄化装置200は、側面に吸気口51が、上面に吹出口52が形成されている筐体50内に、ファン等で構成される送風機53と、送風機53の上流側に設けられるフィルタユニット55とが搭載されて構成されている。このフィルタユニット55は、実施の形態1に係る2次フィルタ部5と同様の機能を有している。具体的には、フィルタユニット55は、筐体50の両側面に形成されている吸気口51から取り込まれた空気に含まれているゴミを捕集し、空気を清浄化する機能を有しているのである。
このフィルタユニット55は、フィルタ濾材をアコーディオン状、つまりプリーツ状に折り込んで、複数の折り目を有するプリーツフィルタで構成されている。つまり、フィルタユニット55は、プリーツの折れ線55aが一定の方向に形成されている。また、プリーツの折れ線55aの両端部には、開口部55bが形成されている。そのため、フィルタユニット55は、開口部55bを介して外部と連通するようになっており、空気の無駄な衝突を減少し、圧力損失の低減を図ることができるのである。
次に、空気清浄機200の動作について、筐体50内に取り込まれた空気の流れを中心に説明する。ユーザにより運転開始の指示を受けると空気清浄機200が空気清浄動作を開始する。空気清浄機200が空気清浄動作を開始すると、図示省略の制御装置により送風機53が駆動される。この送風機53の駆動により、室内等の空気が吸気口51を介して筐体50内部に取り込まれる。筐体50内に取り込まれた空気は、フィルタユニット55の開口部55bから折れ線5aの方向に沿って流れ、ゴミがフィルタユニット55に捕集される。フィルタユニット55を通過した空気は、下流に設けられている送風機53に吸い込まれ、吹出口52から筐体50の外部に吹き出される。
ここでは、フィルタユニット55のプリーツの形成面側から見た外観形状が円形状となっている場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、実施の形態1に係る2次フィルタ部5と同様の形状であってもよい。また、フィルタユニット55は、空気中に含まれている細塵を高効率で捕集するために、捕集効率の高いフィルタ濾材で構成されている。また、圧力損失の低減を図るために、フィルタ濾材をプリーツ状に折って総面積を確保するようにしている。
このフィルタユニット55を構成するフィルタ濾材には、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA濾材、ULPA濾材等を使用するとよい。また、フィルタユニット55に抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工等のうち少なくとも1つ以上を施しておけば、筐体50内部の衛生面を向上できるとともに、筐体50外部に吹き出される空気を清浄化することができる。なお、フィルタユニット55は、その形状を保つために、たとえば樹脂材料で外周全周を固めるとよい。このような場合には、開口部55bが完全に塞がれないような工夫が必要である。
図10は、フィルタユニット55の回転動作を説明するための説明図である。図9及び図10に基づいて、実施の形態2の特徴事項であるフィルタユニット55の回転動作について詳細に説明する。なお、図10では、空気清浄運転が行われていない状態を示しているために、空気の流れ方向Bを図示していない。空気清浄機200が空気清浄動作を実行している場合には、図9に示すように、開口部55bが空気の流れ方向Bに向くように、つまり折れ線55aの方向が空気の流れ方向Bに対して略平行となるようにフィルタユニット55が回転制御される。
一方、空気清浄機200が除塵動作を実行する場合には、図10に示すように、開口部55bが空気の流れ方向Bに対して下方を向くように、つまり折れ線55aの方向が空気の流れ方向Bに対して略直角となるようにフィルタユニット55が回転制御される。図9で説明したように、フィルタユニット55は、複数の折れ線55aが一定の方向に形成されている。そして、プリーツの折れ線55aの両端部には、開口部55bが形成されている。
したがって、筐体50の内部に取り込まれた空気が、フィルタユニット55の開口部55bからフィルタユニット55内に流入すれば、フィルタユニット55への無駄な衝突を回避でき、圧力損失の低減を図ることができる。一方、フィルタユニット55で捕集された細塵は、フィルタユニット55から適宜除塵することが要求される。それは、フィルタユニット55に捕集された細塵を除塵しないと、フィルタユニット55が細塵によって目詰まりし、細塵の捕集効率が低下してしまうからである。
そこで、空気清浄機200は、空気清浄動作を実行しているとき、つまり筐体50内に空気が取り込まれているとき、プリーツの折れ線55aが略水平となるようにフィルタユニット55を回動させることができるようになっている。こうすることによって、フィルタユニット55に流入する空気の風路が開口部55bを介して形成され、風路を大きく取ることができ、圧力損失の低減を図ることができる。また、空気清浄機200は、空気清浄機動作を終了したとき、つまり筐体50内に空気が取り込まれていないとき、プリーツの折れ線55aが略鉛直となるように、つまり約90°回動させることができるようになっている。
こうすることによって、フィルタユニット55に捕集された細塵をプリーツの折れ線55a方向に沿って下方に落下させることができ、除塵性能の向上を図ることが可能になる。なお、図10では、プリーツの折れ線55aが略鉛直となる場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、細塵を下方に落とすような角度が形成されていればよい。すなわち、フィルタユニット55は、空気清浄機200の動作状況に応じて回動可能になっているのである。このフィルタユニット55の回動は、フィルタユニット55の近傍に設けられている図示省略の駆動手段によって実行されるようになっている。なお、駆動手段200が実行する除塵動作は、たとえば空気清浄動作終了後から所定時間経過後までの間で行ったり、ユーザからの指示に基づいて行ったりすることができる。
以上のように、フィルタユニット55を空気清浄機200の運転動作の状況に応じて回動させることができるので、フィルタユニット55を構成するプリーツフィルタの全面を有効に活用することができ、圧力損失の低減を図ることができる。また、フィルタユニット55の捕集効率の維持及び除塵効率の向上の両立を図ることができるので、フィルタユニット55を設置する筐体50(特に、筐体50内部に形成される風路)のコンパクト化を実現できる。したがって、空気清浄機200は、捕集性能及び除塵性能を低下させずに、低コスト化及びコンパクト化が実現できるのである。
実施の形態1ではフィルタユニット(2次フィルタ部5)を電気掃除機100に搭載した場合を、実施の形態2ではフィルタユニット55を空気清浄機200に搭載した場合を例に説明したが、これに限定するものではない。たとえば、電気掃除機100及び空気清浄機200以外の電気機器であっても、フィルタユニットを搭載することができ、同様の効果を得ることができる。
実施の形態に係る電気掃除機の全体の概観構成を示す斜視図である。 本体の内部構成を示す平面図である。 2次フィルタ部を斜めからみた状態を示す斜視図である。 2次フィルタ部の回転動作について説明するための平面図である。 細塵室の遮断・開放を説明するための一例を示す概略縦断面図である。 細塵室の遮断・開放を説明するための別の一例を示す概略縦断面図である。 2次フィルタ部に捕集された細塵の除塵について説明するための説明図である。 細塵室に蓄積された細塵の移動の一例を説明するための説明図である。 実施の形態2に係る空気清浄機の構成を説明するための説明図である。 フィルタユニットの回転動作を説明するための説明図である。
符号の説明
1 本体吸気口、2 連結風路、3 集塵室、4 1次フィルタ部、5 2次フィルタ部、5a 折れ線、5b 開口部、5c 面取り部、6 カバー、7 モータ、8 駆動モータ、9 タンク、6a タンク、10 本体、11 細塵室、14 シャッター、15a ストッパ、15b ストッパ、20 ホースユニット、21 ホース、22 ハンドル部、23 パイプ、24 吸込口体、25 電源操作部、30 除塵手段、31 除塵子、32 本体部、35 除塵手段駆動モータ、40 可動部、41 先端部、42 アーム部、50 筐体、51 吸気口、52 吹出口、53 送風機、55 フィルタユニット、55a 折れ線、55b 開口部、56 筐体、100 電気掃除機。

Claims (19)

  1. 複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、風路内に配置され、この風路内を流れる空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集するプリーツフィルタを備え、
    前記プリーツフィルタは、
    前記開口部が前記風路内の空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、
    前記プリーツフィルタで塵埃を捕集している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように回動制御され、
    前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御される
    ことを特徴とするフィルタユニット。
  2. 前記プリーツフィルタを高分子濾材、HEPA濾材又はULPA濾材で構成した
    ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタユニット。
  3. 前記プリーツフィルタに抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工の少なくとも1つを施した
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタユニット。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載のフィルタユニットを搭載した
    ことを特徴とする電気機器。
  5. 電動送風機と、
    前記電動送風機によって吸い込んだ空気と塵埃とを分離する分離手段と、
    複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、前記分離手段の下流側に設けられ、前記分離手段によって分離された塵埃を捕集するプリーツフィルタとを内蔵した電気掃除機であって、
    前記プリーツフィルタは、
    前記開口部が空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、
    空気を吸い込む動作を実行している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように前記開口部が空気の流れ方向を向くように回動制御され、
    前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する動作を実行している状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御される
    ことを特徴とする電気掃除機。
  6. 電動送風機と、
    前記電動送風機によって空気とともに吸い込まれた塵埃を捕集するプレフィルタと、
    複数の折り目を有し、前記折り目の方向の少なくとも一方の端部に開口部を形成し、前記プレフィルタの下流側に設けられ、前記プレフィルタで捕集しきれなかった塵埃を捕集するプリーツフィルタとを内蔵した電気掃除機であって、
    前記プリーツフィルタは、
    前記開口部が空気の流れ方向に対して所定の角度となるように回動自在とされており、
    空気を吸い込む動作を実行している状態では、前記開口部を介して空気が流入するように前記開口部が空気の流れ方向を向くように回動制御され、
    前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する動作を実行している状態では、前記開口部が空気の流れ方向に対して下方を向くように回動制御される
    ことを特徴とする電気掃除機。
  7. 前記プリーツフィルタを、
    運転動作の状況に応じて回動させる
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電気掃除機。
  8. 前記開口部に、
    空気の流れ方向に向かって所定の角度で傾斜させ、所定の長さで突出させた空気抵抗低減部を形成した
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の電気掃除機。
  9. 前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を加えて前記プリーツフィルタに付着した塵埃を除去する除塵手段を設け、
    前記除塵手段又は前記プリーツフィルタのいずれかの回転力で双方を回動させる
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の電気掃除機。
  10. 前記プリーツフィルタの回動範囲を制限するストッパを設けた
    ことを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載の電気掃除機。
  11. 前記プリーツフィルタの下側に配置され、前記除塵手段により前記プリーツフィルタから除去された塵埃を集めておく細塵室と、
    前記プリーツフィルタの回動に連動して前記細塵室の入口を遮断・開放するシャッターとを設けた
    ことを特徴とする請求項5〜10のいずれかに記載の電気掃除機。
  12. 前記シャッターを前記プリーツフィルタの一部に形成した
    ことを特徴とする請求項11に記載の電気掃除機。
  13. 前記細塵室に蓄積された塵埃を所定の方向に移動させる可動部を設けた
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の電気掃除機。
  14. 前記可動部を、前記プリーツフィルタの回動に連動させた
    ことを特徴とする請求項13に記載の電気掃除機。
  15. 前記可動部で前記細塵室の一部を遮断・開放する
    ことを特徴とする請求項13又は14に記載の電気掃除機。
  16. 前記プリーツフィルタのプリーツ形成面の平面形状を矩形状あるいは円形状とした
    ことを特徴とする請求項5〜15のいずれかに記載の電気掃除機。
  17. 前記プリーツフィルタのプリーツ形成面における平面形状の少なくとも一部を円弧形状とした
    ことを特徴とする請求項5〜15のいずれかに記載の電気掃除機。
  18. 前記プリーツフィルタを高分子濾材、HEPA濾材又はULPA濾材で構成した
    ことを特徴とする請求項5〜17のいずれかに記載の電気掃除機。
  19. 前記プリーツフィルタに抗菌加工、妨カビ加工又は防臭加工の少なくとも1つを施した
    ことを特徴とする請求項5〜18のいずれかに記載の電気掃除機。
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