JP4920523B2 - 電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、回動するプリーツフィルタを搭載した電気掃除機に関し、特にプリーツフィルタを構成要素に含む集塵部を工夫した電気掃除機に関するものである。
一般的に、電気掃除機は、掃除機本体の吸込口から吸込んだ塵埃を1次フィルタで濾過し、その後方の2次フィルタ等で濾過された空気を掃除機本体の外側へ排気する構造が採用されている。また、衛生上の観点から、2次フィルタに塵埃の捕集効率が高いフィルタを装着することが多い。このような電気掃除機では、2次フィルタを装着したことによって圧力損失が大きくなり、吸込性能が低下してしまうという課題が生じた。そこで、掃除機本体の外部に排気される塵埃量を低減しつつ、吸込性能を低下させない電気掃除機が望まれている。
2次フィルタとして装着されるフィルタは、不織布等のフィルタ濾材で構成されている。このフィルタ濾材は、面積を大きくすることで、フィルタ濾材を通過する空気の風速が低下し、圧力損失が低減するという特性を有している。このような特性を効果的に利用するために、フィルタ濾材をプリーツ状に折り込むことで大きな面積を確保するようにしたプリーツフィルタが存在する。そして、このプリーツフィルタを2次フィルタとして装着した電気掃除機は周知の技術となっている。
電気掃除機の吸込性能は、2次フィルタに付着した塵埃の除去(除塵性能)に大きく影響される。2次フィルタに塵埃が付着しているとフィルタが目詰まりし、吸込性能が低下し、捕集効率が低下してしまうからである。このため、圧力損失の低減及び除塵性能の向上の両立を実現する電気掃除機が要求されているのである。また、最近の傾向としては、ユーザニーズ、デザイン性及び住環境の多様性に対応するために、コンパクトな電気掃除機が望まれている。すなわち、コンパクト化の要求を満足させるとともに、圧力損失を低減でき、除塵性能を向上できる電気掃除機が要求されている。併せて、捕集した塵埃の除去に要するユーザ負担を軽減することも要求されている。
2次フィルタにプリーツフィルタを使用した電気掃除機として、気流の流れに対してほぼ直角にプリーツフィルタ(プリーツ形フィルタ要素)を配置するとともに、プリーツの折れ線方向を上下方向にし、プリーツフィルタに付着した塵埃を垂直に落下させるようにした電気掃除機が提案されている。この電気掃除機は、コードリールの回転を駆動力として除塵手段(塵落し具)が回転され、プリーツフィルタに捕集されている塵埃を除去するようになっている(たとえば、特許文献1参照)。
また、2次電池を内蔵し、この2次電池の電力で駆動される除塵手段(除塵装置)によりプリーツフィルタを振動させて、このプリーツフィルタに捕集されている塵埃を除去する電気掃除機が提案されている。この電気掃除機は、コードリールを備えていない電気掃除機、つまりコードレス式電気掃除機を対象とし、電気掃除機の充電を利用し、電気掃除機本体の充電を開始する前に2次電池の電力を除塵手段に供給して除塵動作を行なうようになっている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2005−185569号公報(第5頁、第3図、第4図) 特開2006−175270号公報(第5頁、第3図)
特許文献1に記載の電気掃除機は、除塵効率を向上させることができる。しかしながら、塵埃の捕集効率がプリーツフィルタの大きさに依存することになってしまう。つまり、電動送風機の本体内の風路を大きくできる場合には、プリーツフィルタも大きくすることができ、圧力損失の低減を図りつつ塵埃の捕集効率を向上させることができるが、圧力損失の低減による捕集効率の維持と、電気掃除機のコンパクト化の両立を実現することができないといった課題があった。また、コードリールを備えていない電気掃除機のことは想定されていなかった。さらに、捕集した塵埃の除去に要するユーザ負担について考慮されていなかった。
特許文献2に記載の電気掃除機は、充電操作を利用することで、除塵動作における時間的な効率を向上させることができる。しかしながら、充電式の電気掃除機を想定しており、2次電池を搭載するためのスペースを設けなければならず、電気掃除機のコンパクト化を実現できるものではなかった。また、2次電池を搭載しなければならず、2次電池を搭載しない電気掃除機を想定しておらず、どのような機種の電気掃除機にも適用できるわけではなかった。さらに、捕集した塵埃の除去に要するユーザ負担について考慮されていなかった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、圧力損失向上の抑制に配慮し、コンパクト化した電気掃除機に搭載される回動式のプリーツフィルタに捕集された塵埃等のゴミを除塵する仕組みを工夫するとともに、捕集した塵埃の除去に要するユーザ負担を考慮した電気掃除機を提供するものである。
本発明に係る電気掃除機は、集塵室が設けられ、着脱可能に構成された集塵部と、前記集塵部に着脱かつ回動可能に取り付けられた第1回転子と、前記第1回転子とともに前記集塵部に着脱かつ回動可能に取り付けられた第2回転子とを備え、前記第2回転子には、プリーツフィルタが設けられ、前記第1回転子には、前記第2回転子の前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を加えて前記プリーツフィルタに捕集された塵埃を除去する除塵手段が設けられており、除塵動作中において、前記第1回転子は、回動し、前記除塵手段により前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を与え、前記第2回転子は、前記プリーツフィルタの折り目が略垂直となる位置で停止するように駆動され、その位置が維持されることを特徴とする。
本発明に係る電気掃除機によれば、圧力損失の低減を図ることができ、プリーツフィルタの捕集効率の維持を図ることができる。また、プリーツフィルタの全面を有効に活用することができるとともに、除塵手段を第1回転子に設けるので、掃除機本体を小型化することができる。さらに、第1回転子及び第2回転子を着脱可能にしているので、プリーツフィルタに捕集した塵埃の除去に要するユーザ負担の軽減にも繋がる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る電気掃除機100の全体の概観構成図を、図2は電気掃除機100の掃除機本体1の斜視図を、図3は掃除機本体1の側面図を、図4は掃除機本体1の上蓋を開放した状態の斜視図を、図5は掃除機本体1の縦断面図を、図6は掃除機本体1の平断面図を、図7は本体部2から集塵部20を取り外すときの斜視図を、図8は掃除機本体1内部の概略構成図をそれぞれ示している。図1〜図8に基づいて、電気掃除機100の構成及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
図1に示すように、電気掃除機100は、掃除機本体1と、掃除機本体1の前面に設けられた本体吸気口10に着脱自在に装着されるホースユニット60とで構成されている。ホースユニット60は、本体吸気口10に接続される蛇腹状のホース61と、先端側に設けられた手元ハンドル62と、手元ハンドル62の先端側に接続される伸縮自在の延長管64と、延長管64の先端に接続される着脱自在の床用吸込み具65とで構成されている。床用吸込み具65から吸い込まれた塵埃等のゴミを含む空気は、延長管64及びホース61を通過し、掃除機本体1へと吸い込まれるようになっている。また、手元ハンドル62には、電源操作部63が設けられている。この電源操作部63には、図示省略の電源スイッチ等が設けられている。
掃除機本体1の外観構成は、円筒状の上ケース3及び有底円筒状の下ケース4からなる本体部2と、上面が緩やかな円弧状に形成された上蓋5とで構成されている。上蓋5の後部側は、ヒンジ6(図5参照)を介して本体部2に連結され、本体部2の上面開口部を開閉するようになっている。また、上蓋5には、解除ボタン7が設けられている。この解除ボタン7は、上蓋5をロックするラッチボタンとなっている。本体部2の前面側には、本体吸気口10が設けられている。この本体吸気口10には、ホースユニット60が接続され、このホースユニット60を介して空気が吸い込まれ、本体10の内部に進入するようになっている。
本体吸気口10は、吸込口8に連通するホース接続口11と、その両側から斜め上方に延設された門型の本体ハンドル12とで構成されている。ホース接続口11は、掃除機本体1内部に形成されている吸込口8(図5参照)と連通している。吸込口8は、本体吸気口10から吸い込まれた塵埃等を含む空気の進入口となるものである。本体ハンドル12は、本体部2と一体的に形成されているハンドル部材である。本体部2の背面側には、延設部13が設けられている。延設部13の後面側には、排気口14が設けられている。
下ケース4には、コード15を出し入れする開口部が形成されている。このコード15は、掃除機本体1内部のコードリール52(図5参照)に巻かれ、掃除機本体1内部に収容されるようになっており、商用電源等に接続され、掃除機本体1に電力を伝達する機能を有している。なお、図3では、コード15の先端にプラグを設けて図示している。また、下ケース4の底面には、複数の車輪16が設けられている。この車輪16は、回転することによって掃除機本体1を移動させるようになっている。
本体部2内の前面側には、着脱可能に集塵部20が収容されている。この集塵部20には、吸込口8と連通する集塵部吸込口21が設けられている。集塵部吸込口21は、集塵部20の前面側に形成されており、吸込口8から進入する空気の集塵部20における進入口となっている。本体部2の内部には、電動送風機50が設けられている。この電動送風機50は、2次フィルタ(フィルタ部)30の下流側に設けられ、本体部2内に空気を吸い込むための動力源となるものである。また、本体部2の内部には、電気掃除機100の全体を統括制御する制御部51が電動送風機50の下流側に配置されている。さらに、電動送風機50の下側には、コードリール52が設けられている。なお、集塵部20の詳細な構成については、図9〜図15で詳細に説明するものとする。
本体部2の内部には、2次フィルタ30(詳しくは、外枠71)を回動駆動するための電動機44が設けられている。この電動機44の駆動力は、電動機44の出力歯車45から上蓋5に設けられている中間歯車46に伝達され、この中間歯車46を介して2次フィルタ30が回動駆動するようになっている。つまり、2次フィルタ30の外周には、中間歯車46と噛み合うような歯車40が形成されており、この歯車40に電動機44の駆動力が伝達され、2次フィルタ30が回動駆動するようになっているのである。歯車40は、2次フィルタ30の後部側(下流側)において、集塵部20に設けられている。
ここで、電気掃除機100の動作、特に床面等の掃除動作について説明する。
図1に示すように、コード15が商用電源に接続され、床用吸込み具65を床面上に位置させて手元ハンドル62の電源操作部63に設けた電源スイッチがユーザによってONされると、掃除機本体1に設けられている電動送風機50が駆動を開始する。電動送風機50の駆動によって、床用吸込み具65から塵埃等を含む空気が吸引され、延長管64、手元ハンドル62、ホース61を経て、掃除機本体1内に吸い込まれる。
掃除機本体1内に吸込まれた塵埃等を含む空気は、図8に示すように、集塵部吸込口21から吸い込まれ、後壁22に衝突し、風路23bを経て後壁22の側面に沿って集塵室23に至り、1次フィルタ25を経て2次フィルタ室24に吸い込まれる。このとき、1次フィルタ25により空気に含まれた比較的大きい塵埃等が捕捉されて集塵室23内に堆積し、細塵を含む空気が2次フィルタ室24に吸引される。2次フィルタ室24に吸い込まれた空気に含まれる細塵は、2次フィルタ30のプリーツフィルタ85(図17参照)で捕集される。この細塵は、2次フィルタ30の下側に配設されている細塵室24aに蓄積される。2次フィルタ30を通過し、清浄化された空気は、電動送風機50や制御部51等を冷却したのち、後部に設けた排気口14から外部に排出される。
図9は集塵部20の前面側から見た斜視図を、図10は図9のA−A断面図を、図11は集塵部20を背面側から見た斜視図を、図12は集塵部20の背面側から見た図9のA−A図を、図13は集塵部20の上面図を、図14は集塵部20の下面図を、図15は集塵部20の平断面図をそれぞれ示している。図9〜図15に基づいて、集塵部20の詳細な構成について説明する。集塵部20は、上述したように、本体部2内の前面側に着脱可能に設けられるようになっている。
この集塵部20は、前面側が本体部2の前面側内壁にほぼ対応した形状(たとえば、図13〜図15に示すように、平面形状が略L字形となっている)に形成されて、前面側の下方には、上述したように本体部2の吸込口8に連通する集塵部吸込口21が設けられており、後部側には後壁22(図15参照)が設けられている。集塵部20の内部には、集塵部吸込口21と連通している集塵室23が設けられている。この集塵室23は、集塵部20の一方の側に設けられ、塵埃等を貯留しておくものである。また、集塵部20の一方の外周側面には、集塵室23を開閉する扉26と、扉26をロックするロック部26bとが設けられている。この扉26は、ヒンジ26aに連結されて集塵室23を開閉可能になっている。
さらに、集塵部20の上面には、起倒自在に集塵部ハンドル27が設けられている。集塵部20を本体部2内に収容して集塵部ハンドル27を倒すと、集塵部20が本体部2にロックされ、集塵部20を取り出すために集塵部ハンドル27を起こすと、ロックが解除されるようになっている(図29〜図33で詳細に説明する)。また、集塵部20の後壁22の後部側(集塵室23の下流側)には、2次フィルタ室24が形成されている。この2次フィルタ室24は、集塵室23と連通し、1次フィルタ25を通過した微細な塵埃(以下、細塵という)を捕集する2次フィルタ30が収容されるようになっている(図16及び図17で詳細に説明する)。
この2次フィルタ30は、2次フィルタ室24内に着脱かつ回動可能に配設されている(図20〜図22で詳細に説明する)。つまり、2次フィルタ30は、支持軸28を中心に回転するようになっている。また、集塵部20の内部下方、つまり2次フィルタ室24の下側には、2次フィルタ室24から除塵した細塵を貯留する細塵室24a(図10参照)が設けられている。さらに、集塵室23と2次フィルタ室24との間には、金属メッシュ等で形成され、比較的大きい塵埃等を捕集する1次フィルタ25が着脱可能に設けられている。
図16は2次フィルタ30を取り外した状態の集塵部20の平面図を、図17は2次フィルタ30を構成する第2回転子80の斜視図を、図18は2次フィルタ30を構成する第1回転子70の分解斜視図を、図19は2次フィルタ30を構成する第2回転子80の分解斜視図をそれぞれ示している。図16〜図19に基づいて、2次フィルタ30の詳細な構成について説明する。図16に示すように、2次フィルタ30は、集塵部20から取り外すことが可能になっている。
この2次フィルタ30は、図18及び図19に示すように、大きく分けて第1回転子70と、第2回転子80とで構成されている。第1回転子70は、外周部に歯車40が形成されたリング状の外枠71と、外枠71の中心部に位置する第1回転子ボス72と、外枠71の外周部と第1回転子ボス72とを接続する3本のアーム部73と、第2回転子80との間に配設される第1パッキン74とで構成されている。外枠71は、中心部に設けた第1回転子ボス72が、第2回転子80の第2回転子ボス82の中心と重なるように嵌合され、支持軸28に回動自在に取り付けられている。また、外枠71の内周面には、複数の従動凸部75が形成されている。
アーム部73は、外枠71と第1回転子ボス72とを接続し、第1回転子ボス72を支持するものである。このアーム部73は、空気の流れ方向に対してC面を有するように形成するとよい。ここでは、アーム部73を3本設けた場合を例に示しているが、本数を限定するものではなく、第1回転子ボス72を支持しつつ、圧力損失を向上させない程度の本数であればよい。また、アーム部73の1つには、除塵手段90が設けられている(除塵手段90については、図18や図27で詳細に説明する)。ここでは、アーム部73の1つに除塵手段90を設けた場合を例に示しているが、除塵手段90の個数を限定するものではなく、アーム部73の本数よりも少なければよい。第1パッキン74は、第2回転子80と密閉を保つために設けられている。
第2回転子80は、リング状の枠体81と、枠体81の前面側に設けられ、1次フィルタ25を通過した細塵を捕集するプリーツフィルタ85と、枠体81とプリーツフィルタ85との間に設けられる第2パッキン88とで構成され、図17に示すように、組み立てられるようになっている。枠体81は、第2回転子80のベースとなるものであり、第2回転子ボス82及び複数のリブ83が形成されており、支持軸28に回動自在に取り付けられている。
第2回転子ボス82は、枠体81の中心部に設けられており、第1回転子70の第1回転子ボスに嵌合し、支持軸28に取り付けられるようになっている。この第2回転子ボス82の内周面には、係合部82aが形成されており、第2回転子80が支持軸28から抜けないようにする抜け止め94に形成される案内リブ95と係り合うようになっている(図25及び図26に拡大して示している)。リブ83は、所定の間隔を持って平行に配設されている。このリブ83の所定の位置には、突起84が複数形成されている。この突起84は、枠体81の外周と第2回転子ボス82との間に形成され、除塵手段90の除塵子92と当接するようになっている。
また、枠体81の一部には、回動中心に対して半径方向にバネ96(図22参照)で付勢されたスライド部97(図19参照)が設けられている。このスライド部97の第1回転子70との接触部分には、ローラー98が設けられており(図19及び図22参照)、第1回転子70の回動による磨耗を防止し、寿命を長くすることができる。このスライド部97は、第1回転子70の外枠71の内周面に形成されている従動凸部75と接触するようになっている。従動凸部75と接触すると、スライド部97に所定の圧力が加わり、バネ96により従動凸部75を乗り越えることができるようになっている(詳しくは、図23及び図24で説明する)。したがって、スライド部97によって、第2回転子80が同一動作で正逆回動が可能になっている。
そして、2次フィルタ30には、第2回転子80の枠体81に設けたスライド部97と、第1回転子70の外枠71に設けた複数の従動凸部75とによってクラッチ42を構成し、このクラッチ42により歯車40の回転力が第2回転子70に伝達されるようになっている。こうすることで、第1回転子70の回動に追従させて第2回転子80を回動させることができる。また、除塵手段90は、ビーターバネ91と、このビーターバネ91に付勢されて第2回転子80の枠体81に設けた突起84に当接する除塵子(ビーター)92と、ビーターバネ91及び除塵子92を覆うビーターカバー93とで構成されている(除塵動作については、図25〜図28で詳細に説明する)。
プリーツフィルタ85は、図17に示すように、フィルタ濾材をアコーディオン状、つまりプリーツ状に折り畳んで複数の折り目85aを平行に設けて形成したもので、折り目85aの間には傾斜面からなり上流側に開口する開口部85bが設けられている。また、プリーツフィルタ85の下部には細塵室24aを開閉するシャッタ部85cが設けられている。このシャッタ部85cの一端には、ストッパ当接部29が形成されている。さらに、2次フィルタ30の回動範囲を規制するために、2次フィルタ室24の内壁には所定の間隔で垂直ストッパ38及び水平ストッパ39が設けられている。
すなわち、2次フィルタ30は、ストッパ当接部29が垂直ストッパ38及び水平ストッパ39の間を移動することで所定の角度(たとえば、90°)で正逆回転できるようになっているのである。なお、2次フィルタ30の回動については、図20〜図22で詳細に説明するものとする。また、枠体81の外周には、水平検知用突起89が形成されている(図34で詳細に説明する)。さらに、第1回転子70と第2回転子80とが組み立てられる場合を例に説明したが、第1回転子70と第2回転子80とが一体形成されていてもよい。
図20は2次フィルタ30の回動動作を説明するために集塵部20を背面側から見た図9のA−A断面図を、図21は2次フィルタ30の回動動作を説明するため概略図を、図22は2次フィルタ30部分を横から見た縦断面図を、図23及び図24は2次フィルタ30の回動動作を示す図9のA−A断面図をそれぞれ示している。図20〜図24で、2次フィルタ30全体の回動動作について説明する。上述したように、2次フィルタ30を構成する第2回転子80は、第1回転子70の回動に追従するように回動するようになっている。
2次フィルタ30は、プリーツフィルタ85を前面側(上流側)にして、第2回転子ボス82が集塵部20の後壁22に設けた支持軸28に、着脱かつ回動可能に取り付けられ、2次フィルタ室24内に配設される。そして、図20に示すように、上蓋5を閉じれば、上蓋5に設けられている中間歯車46が歯車40及び電動機44の出力歯車45の間に連結される。この状態において、電動機44が駆動されると、電動機44の出力歯車45が回転駆動する。出力歯車45の回転は、上蓋5に設けた中間歯車46を介して外枠71の歯車40に伝達される。そして、2次フィルタ30の第1回転子70が回動する。
この第1回転子70の回動がクラッチ42を介して第2回転子80の枠体81に伝達される。つまり、第2回転子80は、第1回転子70の回動に追従して回動するようになっているのである。ただし、2次フィルタ30に大きな抵抗(負荷)が作用すると、クラッチ42が滑って第1回転子70は回動するが、第2回転子80には回動力が伝達されないようになっている。したがって、第2回転子80は、ストッパ当接部29が垂直ストッパ38又は水平ストッパ39のいずれかと当接することでプリーツフィルタ85が所定の角度で停止し、その位置が維持されることになるが、第1回転子70が回動を継続する。
ここで、図23及び図24に基づいて2次フィルタ30の回動動作を更に詳しく説明する。図23及び図24では、2次フィルタ30が右周りに回動する場合を例に示している。第1回転子70が回動すると、外枠71の内周面に形成されている複数の従動凸部75も併せて回動する(図23(a))。そうすると、従動凸部75は、第2回転子80の枠体81の一部に設けられているスライド部97に接触する(図23(b))。このスライド部97は、所定の抵抗が加わるまで従動凸部75に押されて、第2回転子80が第1回転子70の回動に追従して回転することになる(図23(c))。なお、スライド部97は、ローラー98によって第1回転子70の外枠71の内周面と接触するようになっている。
第2回転子80の回動がしばらく継続すると、ストッパ当接部29が垂直ストッパ38又は水平ストッパ39のいずれかと接触することになり、第2回転子80の回動が停止される。そうすると、第2回転子80に大きな抵抗が作用することになる。スライド部97は、バネ96で付勢されているために、従動凸部75を乗り上げるように回動中心方向に移動し(つまり、クラッチ42が滑って)、第2回転子80の回動を停止するとともに、第1回転子70の回動を継続する(図24(d))。そして、従動凸部75が更に回動を継続すると、スライド部97との接触が解除され、スライド部97はバネ96によって所定の位置に戻る(図24(e))。
図25は掃除動作中における第2回転子80の停止位置を前面側から見た図9のA−A断面図を、図26は除塵動作中における第2回転子80の停止位置を前面側から見た図9のA−A断面図を、図27は除塵子92の動作を背面側から見た図9のA−A断面図を、図28は2次フィルタ30を反対回転させた状態を背面側から見た図9のA−A断面図をそれぞれ示している。図25〜図28に基づいて、この実施の形態の特徴事項である電気掃除機100の除塵動作について詳細に説明する。なお、図25及び図26には、回転中心の要部拡大図を、図27には、除塵子92の拡大図をそれぞれ併せて図示している。
上述したように、2次フィルタ30(詳しくは、第1回転子ボス72及び第2回転子ボス82)は、支持軸28に取り付けられる。支持軸28の先端部には、2次フィルタ30が支持軸28から抜け落ちないようにするための抜け止め94が設けられている。抜け止め94の外周部には、案内リブ95が形成されている。また、第2回転子ボス部82の内周面には、案内リブ95と係り合い、案内リブ95の動きを規制する係合部82aが形成されている。すなわち、案内リブ95が、所定の範囲で形成されている係合部82aに係り合うことで、第2回転子80の取り付け位置が決定されるようになっているのである。したがって、第2回転子80の取り付け位置を容易に決定でき、ユーザ負担を軽減している。
図25及び図26では、支持軸28及び第2回転子ボス82の形状を工夫して、第2回転子80の取り付け位置を決定する場合を例に説明しているが、これに限定するものではない。たとえば、1つのクラッチ42をワンウェイクラッチとして機能させるとともにストッパを1つ設けることで、スライド部97が所定のクラッチ42を一度通過した後、第2回転子80の動作を所定の範囲内(たとえば、90°の範囲内)に規制するようにしてもよい。そうすれば、第2回転子70の取り付け位置が容易に決定でき、ユーザ負担を軽減できる。
図25に示すように、2次フィルタ30が取り付けられ、掃除動作が開始されると、プリーツフィルタ85の折り目85aが空気の流れ方向(気流)に対して略平行(水平状態を含み、圧力損失を向上させない程度の傾斜角度であればよい)と称する)となるように、つまり開口部85bが空気の流れ方向を向くように、2次フィルタ30が回動制御される。すなわち、シャッタ部85cの一端に形成されているストッパ当接部29が水平ストッパ39に当接し、プリーツフィルタ85の折り目85aが水平となるようになっているのである。なお、水平ストッパ39は、2次フィルタ室24の内壁であって、細塵室24aの入口周辺(紙面左側)に形成されている。
このようにすれば、掃除機本体1の内部に吸い込まれた空気が開口部85bから流入することになり、プリーツフィルタ85に流れ込む空気の圧力損失を低減できる。そこで、電気掃除機100は、掃除運転を実行しているとき、開口部85bが空気の流れ方向に向くように2次フィルタ30を回動し、プリーツフィルタ85に流入する空気の風路が開口部85bを介して形成され、風路を大きく取ることができ、圧力損失の低減を図るようになっているのである。
また、電気掃除機100の掃除運転中では、プリーツフィルタ85の下方に設けられている細塵室24aから空気が逆流し、細塵室24aに蓄積した細塵が舞い上がり、プリーツフィルタ85に再付着してしまう可能性がある。そこで、電気掃除機100の掃除運転中においては、プリーツフィルタ85の回転動作に応じてシャッタ部85cがプリーツフィルタ85の最下部に位置させ、細塵室24aを遮断するようにしている。すなわち、第2回転子80を回動制御することによって、プリーツフィルタ85に流入する空気の風路を形成するとともに、細塵室24aの遮断を同時に実行するようになっているのである。
図26に示すように、掃除運転を終了し、除塵動作が開始されると、第2回転子80のプリーツフィルタ85が折り目85aが空気の流れ方向(気流)に対して略直交(つまり、略垂直(垂直状態を含み、プリーツフィルタ85の除塵が可能な傾斜角度であればよい)と称する)となるように、つまり開口部85bが細塵室24aを向くように、2次フィルタ30が回動制御される。すなわち、シャッタ部85cの一端に形成されているストッパ当接部29が垂直ストッパ38に当接し、プリーツフィルタ85の折り目85aが略垂直となるようになっているのである。
このようにすれば、プリーツフィルタ85に捕集された細塵を折れ線85a方向に沿って下方に落下させることができ、除塵性能の向上を図ることが可能になる。そこで、電気掃除機100は、除塵動作を実行しているとき、開口部85bが細塵室24aに向くように2次フィルタ30を回動し、細塵室24aを開放することで、プリーツフィルタ85に捕集された細塵の除塵効率及び収集効率の向上を図るようにしているのである。なお、図26では、折り目85aの方向が略垂直となっている場合を例に示しているが、これに限定するものではなく、細塵を下方に落とすような角度が形成されていればよい。
次に、図27に基づいて、除塵手段90の詳細な機構について説明する。上述したように、除塵手段90は、第1回転子70のアーム部73の1つに設けられており、ビーターバネ91と、除塵子92と、ビーターカバー93とで構成されている。除塵子92の回転軸は、2次フィルタ30の小型化を実現するために、第1回転子70の回転中心と外枠71の外周との間の範囲内に設けられている。第1回転子70が回動すると、除塵手段90も併せて移動する。そして、第2回転子80の回動が停止すると、除塵手段90の除塵子92は、図27(a)に示すように第2回転子80の枠体81に設けた突起84のうちの1つ(以下、引っ掛け突起84aと称する)に当接することになる。
除塵子92は、ビーターバネ91に付勢されているので、引っ掛け突起84aに押され、第1回転子70の回動方向とは逆方向に傾くようになっている。この間も、第1回転子70の回動は、継続している。そうすると、除塵子92と引っ掛け突起84aとの当接状態が徐々に緩くなり、可動範囲を超えると、除塵子92と引っ掛け突起84aとの当接状態が解除される。除塵子92の当接状態が解除されると、除塵子92は、ビーターバネ91により第1回転子70の回動中心に対して半径方向に位置するようにはね返る。
このとき、除塵子92は、図27(b)に示すように引っ掛け突起84aの隣の突起84(以下、衝撃突起84bと称する)に衝突する。これにより、プリーツフィルタ85に振動あるいは衝撃が与えられ、プリーツフィルタ85に付着した細塵がさらに落下して、2次フィルタ室24の下部に設けた細塵室24a内に集積される。そして、この衝撃突起84bが次に引っ掛け突起84aとして機能し、その隣の突起84が衝撃突起84bとして機能することになる。この動作は、除塵動作が継続されている間、繰り返されることになる。こうすることで、除塵手段90を第1回転子70に設けることで、電動機44の寿命に有利となる。
また、除塵子92は、第1回転子70の回転に従って移動するが、除塵子92自体の可動範囲は、ビーターカバー93の範囲内に制約される。したがって、突起84は、枠体81の外周と第2回転子ボス82との間であって、除塵子92の長手方向の長さと、除塵子92の可動範囲とによって形成位置を決定するとよい。つまり、突起84は、除塵子92の先端部分と当接、離脱が繰り返される位置に形成すればよいのである。なお、図27では、突起84が一つ置きにリブ83に形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。また、突起84自体の形状も図示している形状に限定するものではない。さらに、図27では、除塵手段90の機構を理解しやすく説明するために、リブ83が水平方向となっている場合を例に示している。
ここで、電気掃除機100の動作、特に除塵動作について詳しく説明する。
掃除動作が終了し、ユーザが電源スイッチをOFFにすると、電動送風機50が停止する。このとき、制御部51の指令により電動機44が駆動されて歯車40を回転させ、クラッチ42を介して2次フィルタ30をいずれかの方向にほぼ90°回動させる。つまり、2次フィルタ30を回動させると、2次フィルタ30(第2回転子80の枠体81)に設けた垂直ストッパ38がストッパ当接部29に当って停止することで、ほぼ90°の角度で回動が停止するのである。これにより、プリーツフィルタ85の折り目85aが気流に対して略垂直状態に保持され、プリーツフィルタ85に付着した細塵が落下する。
このとき、垂直ストッパ38がストッパ当接部29に当って大きな抵抗が加わるため、クラッチ42が滑って第2回転子80には歯車40の回転が伝達されない。ただし、電動機44は、引続き所定の時間(例えば、5秒間)駆動され、歯車40を介して第1回転子70を回動させるため、除塵子92が引っ掛け突起84aにより勢いを増して衝撃突起84bに衝突させることができ、プリーツフィルタ85に振動あるいは衝撃を与えることができる。これにより、プリーツフィルタ85に付着した細塵がさらに落下することになり、細塵を2次フィルタ室24の下部に設けた細塵室24a内に集積できる。
所定の時間経過すると、図28に示すように、制御部51の指令により電動機44が反対方向に回動する。そうすると、2次フィルタ30が反対方向に回動(図28では左回りに回動)することになり、垂直ストッパ38がストッパ当接部29に当接して停止し、電動機44も停止する。これにより、2次フィルタ30は、プリーツフィルタ85の折り目85aが再び気流に対してほぼ平行状態に戻る。これにより、細塵室24aの開口部は、2次フィルタ30のシャッタ部85cによって閉口されるため、細塵室24aに残った塵埃が2次フィルタ30に再付着するのを防止することができる。
図29は集塵部ハンドル27が起きている状態の集塵部20の斜視図を、図30は集塵部ハンドル27が倒れている状態の集塵部20の斜視図を、図31は集塵部20のロックを説明するための説明図を、図32は集塵部ハンドル27のロックを説明するための説明図を、図33は集塵部ハンドル27のロックを説明するために集塵部ハンドル27を非表示とした上面図をそれぞれ示している。図29〜図33に基づいて、集塵部20の本体部2へのロックについて説明する。
集塵部20の上面には、集塵部ハンドル27及び位置決めレバー31が設けられている。集塵部ハンドル27は、起倒自在となっており、ユーザによる着脱を容易としている。また、集塵部20が、本体部2に装着された状態において、掃除動作及び除塵動作を安定的に実行するために固定(ロック)されることが望ましい。ただし、集塵部20を複雑な機構で固定するのでは、ユーザ負担が増大してしまうことになる。そこで、電気掃除機100では、位置決めレバー31を集塵部ハンドル27の起倒に連動するようにしている。
この仕組みは、集塵部ハンドル27の下側一端に設けたハンドル凸部35が集塵部ハンドル27の起倒に伴って移動し、集塵部ハンドル27を起こしたときの移動で位置決めレバー31の下側に突出させて設けた位置決めレバー突起部36と当接し、この位置決めレバー突起部36を水平方向に押すことで、位置決めレバー31がスライド移動することで実現されている。また、位置決めレバー31は図示省略のバネ等によって付勢しておけば、位置決めレバー突起部36がハンドル凸部35に押されていない状態では、位置決めレバー31を元の位置に容易に戻すことができる。
また、本体部2には、位置決めレバー31が嵌り込むことで集塵部20の位置を決定し、固定するための位置決め穴32が形成されている。集塵部ハンドル27を起こすと、位置決めレバー31は、図29に示すように前面方向にスライド移動し、位置決め穴32から抜ける。そうすると、集塵部20の固定が解除され、集塵部20を取り外すことが可能になる。一方、集塵部ハンドル27を倒すと、位置決めレバー31は、図30に示すように背面方向にスライド移動し、位置決め穴32に嵌り込む。そうすると、集塵部20が固定され、掃除動作や除塵動作が可能になる。
集塵部20を取り外したいとき、たとえば集塵室23の塵埃が一杯になったときは、上蓋5を開放し、集塵部20の集塵部ハンドル27を起こす操作をユーザに要求するだけで、位置決めレバー31がスライド移動し、集塵部20の固定が解除されるので、容易に集塵部20を引き上げて取り出すことができる。そして、集塵室23の扉26を開放して集塵室23に溜った塵埃等を廃棄し、再び扉26を閉じる。扉26の開閉は、ロック部26bをユーザが操作することで行われる。
このロック部26bは、集塵部ハンドル27に近い位置に形成されているので、ユーザは、集塵部ハンドル27を握ったいずれかの手で、ロック部26bの操作もすることができる。したがって、集塵室23からの塵埃等の廃棄をより容易に実行することができる。なお、必要に応じて2次フィルタ30を交換し、また、1次フィルタ25に付着した大きな塵埃等を除去することができる。集塵部20の取り出しに当たっては、歯車40と電動機44の出力歯車45との間に設けた中間歯車46は開放された上蓋5に設けられているので、集塵部20を支障なく着脱することができる。
一方、集塵部20を装着したいとき、たとえば集塵室23の塵埃を廃棄したときは、集塵部20を装着してから集塵部ハンドル27を倒す操作をユーザに要求するだけで、位置決めレバー31がスライド移動し、集塵部20が固定されるので、容易に集塵部20を固定することができる。そして、上蓋5を閉じれば、上蓋5に設けられている中間歯車46が歯車40及び電動機44の出力歯車45の間に連結される。このように、電気掃除機100は、集塵部20の取り外しから集塵部20の取り付けまでの一連の動作について、ユーザに余計な操作を要求することなく、効率的に実行できるようになっている。
次に、集塵部20を取り外す際の集塵部20の動きについて集塵部ハンドル27の動作と併せて説明する。図31では、紙面左側が電気掃除機100の一部を左側から見た縦断面を、紙面右側が電気掃除機100の一部を右側から見た縦断図をそれぞれ示している。また、紙面右側に示すように、集塵部ハンドル27の下側部分(ユーザによって握られる部分ではない方の部分)には、ハンドル突起部33が形成されており、本体部2には、ハンドル突起部33が当接するハンドル当接部34が形成されている。ハンドル突起部33は、集塵部ハンドル27を起きている状態において、斜め下側に突出するような形状をしている。
集塵部20が固定されている状態においては、集塵部ハンドル27が倒れている状態なので、位置決めレバー31が位置決め穴32に嵌り込み、集塵部20の位置が決定されるとともに、本体部2に固定されている(図31(a)左側)。このとき、ハンドル突起部33は、斜め上側に突出するようになっているので、ハンドル当接部34と当接していない(図31(a)右側)。集塵部ハンドル27を起こしていくと、位置決めレバー31が集塵部ハンドル27に連動し、スライド移動し始める(図31(b)左側)。このとき、ハンドル突起部33は、徐々に下側に移動し始めるが、まだハンドル当接部34と当接していない(図31(b)右側)。
継続して集塵部ハンドル27を起こしていくと、スライド移動している位置決めレバー31が位置決め穴32から抜け、集塵部20の固定が解除される(図31(c)左側)。このとき、ハンドル突起部33は、下側への移動を継続し、ハンドル当接部34と当接することになる(図31(c)右側)。集塵部ハンドル27をユーザが持ちやすい位置まで起こすと、集塵部20の固定が完全に解除される(図31(d)左側)。このとき、ハンドル突起部33は、ハンドル当接部34との当接位置を支点として、上方に移動することになる(図31(d)右側)。
つまり、ハンドル突起部33の移動に伴って、集塵部ハンドル27全体及び集塵部20全体が、ハンドル突起部33の長さに応じて上方に持ち上がるように移動することになるのである。したがって、更に集塵部20の取り外しを容易にすることが可能になり、ユーザ負担の更なる軽減を実現している。なお、位置決めレバー31が集塵部20の上面に1つだけ設けられている場合を例に示しているが、2つ以上設けるようしてもよい。また、ハンドル突起部33は、集塵部ハンドル27の下側の一端に形成されている場合を例に示しているが、これに限定するものではない。さらに、ハンドル当接部34の位置や形状を特に限定するものではなく、ハンドル突起部33の形状や長さに応じて決定するとよい。
集塵部ハンドル27自体のロック機構について説明する。図32及び図33に示すように、集塵部ハンドル27のいずれかの側面に、ハンドルロック部27aを設け、集塵部ハンドル27と位置決めレバー31との間に、ハンドルロック部27aと係り合い、集塵部ハンドル27を固定(ロック)する引っ掛け部27を設けるようにしている。ハンドルロック部27aは、集塵部ハンドル27の起倒とともに移動するようになっており、集塵部ハンドル27が起きた状態において、引っ掛け部27bと係り合うようになっている。したがって、集塵室ハンドル27が自然と倒れないようになっているのである。
図34は、水平検知手段99を説明するための説明図である。図34に基づいて、プリーツフィルタ85の折り目85aが水平となったことを検知する仕組みについて説明する。なお、図34は、集塵部20を背面側から見た図を示している。図19に図示したように、枠体81の外周には、水平検知用突起89が形成されている。また、本体部2側には、水平検知用突起89と接触することで、プリーツフィルタ85の折り目85aが水平となったことを検知する水平検知手段99が設けられている。
上述したように、電気掃除機100は、プリーツフィルタ85の折り目85aが水平方向になった状態で掃除動作を実行する。したがって、プリーツフィルタ85の折り目85aが水平方向になった状態を高精度で検知できることが要求される。そこで、電気掃除機100は、水平検知用突起89を第2回転子80の枠体81に設けてプリーツフィルタ85の水平検知を行なうようになっている。また、水平検知手段99を本体部2側に設けることで、本体1内部の空間を有効に利用することができるだけでなく、配線の引き回しが容易となる。
図25及び図26では、第2回転子80は、ストッパ当接部29が垂直ストッパ38又は水平ストッパ39に当接する範囲で回動が規制され、プリーツフィルタ85の折り目85aの方向を決定した場合を例に説明した。これに代えて、水平検知手段99を設けることで、電気的にプリーツフィルタ85の折り目85aの水平検知を行なうようにしてもよい。また、双方併用して、より高精度にプリーツフィルタ85の折り目85aの方向を制御してもよい。なお、水平検知手段99及び水平検知用突起89にマイクロスイッチ等を利用するとよい。
なお、プリーツフィルタ85を構成するフィルタ濾材を特に限定するものではないが、高捕集効率を有する濾材、たとえば高分子濾材や、HEPA(High Efficiency Particulate Air)濾材、ULPA(Ultra Low Penetoration Air)濾材等を使用するとよい。また、シャッタ部85cをプリーツフィルタ85の一部に形成した場合を例に説明したが、プリーツフィルタ85とは別体としてもよい。さらに、電気掃除機100には、風路23bに旋回気流を発生させ、遠心力を利用して空気と塵埃等を分離するサイクロン分離方式を採用してもよい。
以上のように、電気掃除機100は、集塵部20の2次フィルタ室24にプリーツフィルタ85を構成要素とする2次フィルタ30を着脱かつ回動可能に設け、掃除動作中はこのプリーツフィルタ85の折り目85aをほぼ水平にして、集塵部20に吸込まれた空気がプリーツフィルタ85の傾斜面からなる開口部85bから流入するようにして風路を大きくすることができるので、2次フィルタ30への無駄な衝突を回避することができ、圧力損失を低減することができる。
掃除動作が終了したときは、2次フィルタ30をほぼ90°回動させて、プリーツフィルタ85の折り目85aを略垂直にするようにしたので、プリーツフィルタ85に付着した細塵を開口部85bの傾斜面に沿って落下させることができるため、除塵性能を向上することができる。この場合、第1回転子70のアーム部73に設けた除塵手段90により第2回転子80のプリーツフィルタ85に振動又は衝撃を与えれば、除塵性能をより高めることができる。
また、集塵室23を有し掃除機本体1に着脱可能に収容される集塵部20に、プリーツフィルタ85を構成要素する第2回転子70、及び第2回転子70を回動させる第1回転子70を一体的に設けたので、2次フィルタ30を設置する風路(2次フィルタ室24)をコンパクトにすることができ、そのため、塵埃等の捕集性能及び除塵性能が低下することなく、電気掃除機100のコンパクト化及び低コスト化を実現することができる。さらに、集塵部20の着脱をユーザが容易に実行できるようにしたので、集塵室23に溜った塵埃等の廃棄が容易であるとともに、ユーザ負担を大幅に軽減できる。
本発明の実施の形態に係る電気掃除機の全体の概観構成図である。 電気掃除機の掃除機本体の斜視図である。 掃除機本体の側面図である。 掃除機本体の上蓋を開放した状態の斜視図である。 掃除機本体の縦断面図である。 掃除機本体の平断面図である。 本体部から集塵部を取り外すときの斜視図である。 掃除機本体内部の概略構成図である。 集塵部の前面側から見た斜視図である。 図9のA−A断面図である。 集塵部を背面側から見た斜視図である。 集塵部の背面側から見た図9のA−A図である。 集塵部の上面図である。 集塵部の下面図である。 集塵部の平断面図である。 2次フィルタを取り外した状態の集塵部の平面図である。 2次フィルタを構成する第2回転子の斜視図である。 2次フィルタを構成する第1回転子の分解斜視図である。 2次フィルタを構成する第2回転子の分解斜視図である。 2次フィルタの回転動作を説明するために集塵部を背面側から見た図9のA−A断面図である。 2次フィルタの回転動作を説明するため概略図である。 2次フィルタ部分を横から見た縦断面図である。 2次フィルタの回転動作を示す図9のA−A断面図である。 2次フィルタの回転動作を示す図9のA−A断面図である。 掃除動作中における第2回転子の停止位置を前面側から見た図9のA−A断面図である。 除塵動作中における第2回転子の停止位置を前面側から見た図9のA−A断面図である。 除塵子の動作を背面側から見た図9のA−A断面図である。 2次フィルタを反対回転させた状態を背面側から見た図9のA−A断面図である。 集塵部ハンドルが起きている状態の集塵部の斜視図である。 集塵部ハンドルが倒れている状態の集塵部の斜視図である。 集塵部のロックを説明するための説明図である。 集塵部ハンドルのロックを説明するための説明図である。 集塵部ハンドルのロックを説明するために集塵部ハンドルを非表示とした上面図である。 水平検知手段を説明するための説明図である。
符号の説明
1 掃除機本体、2 本体部、3 上ケース、4 下ケース、5 上蓋、6 ヒンジ、7 解除ボタン、8 吸込口、10 本体吸気口、11 ホース接続口、12 本体ハンドル、13 延設部、14 排気口、15 コード、16 車輪、20 集塵部、21 集塵部吸込口、22 後壁、23 集塵室、23b 風路、24 2次フィルタ室、24a 細塵室、25 1次フィルタ、26 扉、26a ヒンジ、26b ロック部、27 集塵部ハンドル、27a ハンドルロック部、27b 引っ掛け部、28 支持軸、29 ストッパ当接部、30 2次フィルタ、31 位置決めレバー、32 位置決め穴、33 ハンドル突起部、34 ハンドル当接部、35 ハンドル凸部、36 位置決めレバー突起部、38 垂直ストッパ、39 水平ストッパ、40 歯車、41 ボス、42 クラッチ、44 電動機、45 出力歯車、46 中間歯車、50 電動送風機、51 制御部、52 コードリール、60 ホースユニット、61 ホース、62 手元ハンドル、63 電源操作部、64 延長管、65 床用吸込み具、70 第1回転子、71 外枠、72 第1回転子ボス、73 アーム部、74 第1パッキン、75 従動凸部、80 第2回転子、81 枠体、82 第2回転子ボス、82a 係合部、83 リブ、84 突起、85 プリーツフィルタ、85a 折り目、85b 開口部、85c シャッタ部、88 第2パッキン、89 水平検知用突起、90 除塵手段、91 ビーターバネ、92 除塵子、93 ビーターカバー、94 抜け止め、95 案内リブ、96 バネ、97 スライド部、98 ローラー、99 水平検知手段、100 電気掃除機。

Claims (10)

  1. 集塵室が設けられ、着脱可能に構成された集塵部と、
    前記集塵部に着脱かつ回動可能に取り付けられた第1回転子と、
    前記第1回転子とともに前記集塵部に着脱かつ回動可能に取り付けられた第2回転子とを備え、
    前記第2回転子には、プリーツフィルタが設けられ、
    前記第1回転子には、前記第2回転子の前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を加えて前記プリーツフィルタに捕集された塵埃を除去する除塵手段が設けられており、
    除塵動作中において、
    前記第1回転子は、
    回動し、前記除塵手段により前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を与え、
    前記第2回転子は、
    前記プリーツフィルタの折り目が略垂直となる位置で停止するように駆動され、その位置が維持される
    ことを特徴とする電気掃除機。
  2. 前記第2回転子は、
    前記第1回転子の回動に追従して回動する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
  3. 前記第1回転子に、この第1回転子を駆動する電動機の駆動力を前記第2回転子に伝達する従動凸部を設け、
    前記第2回転子に、前記従動凸部とともにクラッチを構成するスライド部を設け、
    前記スライド部は、
    前記第2回転子の中心に対して半径方向にバネで付勢されており、このバネにより前記スライド部が前記従動凸部を乗り越えられるようになっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
  4. 前記スライド部の前記第1回転子との接触部分にローラーを設けた
    ことを特徴とする請求項3に記載の電気掃除機。
  5. 前記第2回転子は、複数の突起が形成されたリブを有し、
    前記除塵手段が前記突起と当接することで前記プリーツフィルタに振動あるいは衝撃を与える
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電気掃除機。
  6. 前記除塵手段は、
    前記突起と当接する除塵子と、
    前記除塵子を前記第1回転子の回動中心に対して半径方向に位置させるように付勢するビーターバネと、
    前記除塵子の可動範囲を制約するビーターカバーとで構成されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。
  7. 前記除塵子の回転軸は、
    第1回転子の回転中心と前記第1回転子の外周との間の範囲内に設けられている
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気掃除機。
  8. 前記突起は、
    前記第2回転子の外周と前記第2回転子の回転中心との間であって、前記除塵子の長手方向の長さと前記除塵子の可動範囲とによって形成位置が決定されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の電気掃除機。
  9. 前記第1回転子には、中心部と外周部とを接続する複数本のアーム部が形成されており、
    前記除塵手段は、
    前記アーム部の本数よりも少ないものとし、前記アーム部に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の電気掃除機。
  10. 前記集塵部の上面には、起倒自在に集塵部ハンドルが設けられており、
    前記集塵部ハンドルの起倒と連動して前記集塵部が固定される
    ことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の電気掃除機。
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