JP4766752B2 - エアゾール装置 - Google Patents
エアゾール装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4766752B2 JP4766752B2 JP2001006584A JP2001006584A JP4766752B2 JP 4766752 B2 JP4766752 B2 JP 4766752B2 JP 2001006584 A JP2001006584 A JP 2001006584A JP 2001006584 A JP2001006584 A JP 2001006584A JP 4766752 B2 JP4766752 B2 JP 4766752B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- aerosol
- central nozzle
- hole
- stem
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Nozzles (AREA)
- Catching Or Destruction (AREA)
- Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、芳香剤や殺虫剤等のエアゾール内容物の噴霧を行うエアゾール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴキブリやダニ等の害虫を駆除するために、室内に殺虫剤等を噴霧するエアゾール装置が知られている。エアゾール装置は、ステム(バルブ)を備えたエアゾール容器に、噴霧手段を取り付けて構成されている。噴霧手段には、それを介してステムを押し下げたり傾倒させたりする押圧部(操作部)と、押圧部操作時にステムのステムオリフィスから噴出されたエアゾール内容物を外部に噴霧するためのノズルとを備えたものがある。ノズルとしては、一般的に、所定の開口面積を有してステムオリフィスに連通した単一のノズルが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
エアゾール装置には、エアゾール内容物を広範囲に噴霧することを要求される場合がある。
例えば、エアゾール装置には、室内の害虫を駆除するために、一旦押圧部を操作された後は、ステムが押し下げられた状態又は傾倒された状態に保たれて、エアゾール容器内のエアゾール内容物が全て噴霧されるタイプ(全量噴霧型)のものがある。このタイプのエアゾール装置では、室内の隅々にわたってエアゾール内容物を均一に噴霧することが求められる。
従来のエアゾール装置では、エアゾール内容物を噴霧できる範囲が狭く、ばらつきがあり、エアゾール内容物の噴霧範囲の広さも十分とはいえなかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、広範囲にエアゾール内容物を効率よく噴霧することを可能とするエアゾール装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討の結果、単にノズルの数を増やすのではなく、中央ノズルと周囲ノズルとを設けるとともにそれらノズルの開口面積の比を所定範囲内とし、更にステムオリフィスの開口面積を所定値とすることによって、噴霧範囲を飛躍的に拡大できることを見出した。
本発明に係る前記目的は、ステムオリフィスを有するステムが備えられ、有効成分と噴射剤とを含有したエアゾール内容物を収容したエアゾール容器と、該エアゾール容器に取り付けられて前記ステムオリフィスから噴出された前記エアゾール内容物を外部に噴霧する噴霧手段とを備えた全量噴射型の室内用のエアゾール装置において、前記噴霧手段が中央ノズルと該中央ノズルよりも小径で前記中央ノズルの周囲に配置された複数の周囲ノズルとを備え、前記中央ノズルの開口面積が0.2mm2以上であり、該中央ノズルの開口面積を前記周囲ノズルの開口面積の和によって除した値が0.5〜1.0であり、前記ステムオリフィスの開口面積が0.3mm2以上であることを特徴とするエアゾール装置によって達成される。
【0006】
以上のようなエアゾール装置によれば、極めて広範囲にエアゾール内容物を噴霧することができる。上記構成とすることで、噴霧される粒子特性が最適化されることなどが、噴霧範囲を飛躍的に拡大できる理由と考えられる。
さらに、以上のようなエアゾール装置によれば、室内等に噴霧されたエアゾール内容物がその室の床の広範囲に十分量が落下する。すなわち、落下範囲が極めて広く、床面に生息している害虫、カビ等の防除に適している。
中央ノズルの開口面積を周囲ノズルの開口面積の和によって除した値は、0.7〜1.0であることがより好ましい。
【0007】
本発明においてエアゾール内容物を噴出させる噴射剤としては、ジメチルエーテル(DME)、液化石油ガス(LPG)、n−ブタン、イソブタン、プロパン、イソペンタン、n−ペンタン、シクロペンタン、プロピレン、n−ブチレン、イソブチレン、エチルエーテル、炭酸ガス、窒素ガスおよび使用上問題がないフロンガス(HCFC22、123、124、41b、142b、225、HFC125、134a、143a、152a、12、227a)などを挙げることができる。
好ましくは、DME、LPG、n−ブタン、イソブタン、プロパン、炭酸ガス、フロン134a等を挙げることができる。
【0008】
また、溶媒としては、水、アルコール類:例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテルなど、ケトン類:例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなど、エステル類:例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピルなど、その他エチルエーテルなど、及び脂肪族炭化水素類:例えばn−ヘキサン、ケロシン、灯油、n−ペンタン、イソペンタン、シクロペンタン等を挙げることができる。これら溶媒は混合して使用しても良い。
2,3−ジハイドロデカフロロペンタン(商品名「バートレルXF」三井・デュポンフロロケミカル株式会社製)、イソペンタン、イソプロパノール等を必要に応じて配合して、冷却効果を持たせたり難燃製としてもよい。
【0009】
また、有効成分としては、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤等が考えられる。
殺虫剤としては安全性の観点からピレスロイド系の化合物を用いることが好ましく、代表的なものを例示すると、次のとおりである。
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商品名ピナミン:住友化学工業株式会社製)
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品名バイオアレスリン:ユクラフ社製)
・d−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル d−トランス−クリサンテマート(商品名エキスリン:住友化学工業株式会社製、商品名エスバイオール:ユクラフ社製)
・(5−ベンジル−3−フリル)メチル d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名レスメトリン、商品名クリスロンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・5−プロパギル−2−フリルメチル−d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フラメトリン、商品名ピナミンDフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・(+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペンテニル(+)−シス/トランス−クリサンテマート(一般名プラレトリン、商品名エトック:住友化学工業株式会社製)
・dl−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル−dl−シス/トランス−2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボシキラート(一般名テラレスリン:住友化学工業株式会社製)
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−dl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フタルスリン、商品名ネオピナミン:住友化学工業株式会社製)
・(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2−イソインドリル)メチル−d−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ネオピナミンフォルテ:住友化学工業株式会社製)
・3−フェノキシベンジル−d−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フェノトリン、商品名スミスリン:住友化学工業株式会社製)
・3−フェノキシベンジル−dl−シス/トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボオキシラート(一般名ペルメトリン、商品名エクスミン:住友化学工業株式会社製)
・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル(+)−シス/トランス−クリサンテマート(一般名シフェノトリン、商品名ゴキラート:住友化学工業株式会社製)
・(±)α−シアノ−3−フェノキシベンジル dl−シス/トランス−3−(2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシラート(一般名サイパーメスリン)
・d−トランス−2,3,5,6−テトラフルオロベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル−1−シクロプロパンカルボキシレート(一般名トランスフルスリン)
・イミプロトリン
【0010】
また、その他の殺虫剤として、カーバメイト系のものとしてプロポクサー、オキサジアゾール系のものとしてメトキサジアゾン、有機リン系のものとしてフェニトロチオン、DDVPなどを挙げることができる。
【0011】
害虫忌避剤としては、代表的なものを例示すると、次の物質が挙げられる。
・N,N−ジエチル−メタ−トルアミド(ディート)
・2,3,4,5−ビス(△2−ブチレン)−テトラヒドロフルフラール
・ジ−n−プロピルイソシンコメロネート
・ジ−n−ブチルサクシネート
・2−ヒドロキシエチルオクチルサルフアイド
・2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール
・3−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール
・1−エチニル−2−メチル−ペンテニル2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート
・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジメチル−3−(2′,2′−ジクロルビニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレート
・1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル2,2−ジメチル−3−(2′−1′−プロピペニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレート
・N−ヘキシル−3,4−ジクロルマレイミドなどである。
【0012】
殺ダニ剤としては、代表的なものを例示すると、次の物質が挙げられる。
フェノトリン、ペルメトリン、レストメリン、IBTA、IBTE、第4級アンモニウム塩、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸フェニル、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニル−エチルカルボナート、4−クロルフェニール−3−ヨードプロパルギルホルマールなどである。
【0013】
昆虫幼若ホルモンとしては、幼若ホルモン、アンチ幼虫ホルモン、脱皮阻害ホルモンなど、代表的には、メトプレン、ハイドロプレン、S−ハイドロプレン、ピリプロキシフェン、フェノキシカーブ、イミダゾール系(1−メチル−5−(2,6−ジメチル−1,5−ヘプタジエニル)イミダゾール、1−エチル−5−(2,6−ジメチル−1,5−ヘプタジエニル)イミダゾール)などである。
【0014】
殺菌剤としては、パラ−クロロ−メタキシレノール(PCMX)、2,4,4′−トリクロロ−2′−ハイドロキシジフェニルエーテル(イルガサンDP−300)、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート(トロイサン)などが挙げられる。
【0015】
芳香剤としては、じゃ香、ベルガモット油、シンナモン油、シトロネラ油、レモン油、レモングラス油などの天然香料、ピネン、リモネン、リナロール、メントール、ボルネオール、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ヘリオトピン、ワニリンなどの人造香料などが挙げられる。
【0016】
消臭剤としては、ラウリルメタクリレート、ゲラニルクロトネート、ミリスチル酸アセトフエノン、パラメチルアセトフエノンベンゾアルデヒドなどが挙げられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1(A)は本発明の一実施形態であるエアゾール装置の部分断面図であり、図1(B)は図1(A)のエアゾール装置の上面図である。
【0018】
図1(A)に示すように、エアゾール装置10は、エアゾール容器1の上部の巻締部2に噴霧手段11を取り付けた(嵌着した)構成になっている。噴霧手段11は、本実施形態では、エアゾール容器1のステム3を覆うボタン部12とボタン部12から略水平方向に延びる押圧部(操作部)16とを備えている。ボタン部12は中空の部分と中実の部分とを有しているが、中実部分の下面には、ステム3の真上に配置されてステム3の先端が挿着される第一挿着穴15aが設けられている。一方、ボタン部12の中実部分の上面には、ノズル部材20が挿着される第二挿着穴15bが設けられている。ここでは、第二挿着穴15bが、下から上に向かうにつれて押圧部16から離れていくように傾斜している。第一挿着穴15a及び第二挿着穴15bはそれぞれ横断面円形状の穴であって、ボタン部12の中実部分の内部で連通している。
【0019】
押圧部16を足などによって押し下げると、ボタン部12がステム3を押し下げる。ステム3のステムオリフィスから噴出されたエアゾール内容物は、ノズル部材20の内部を通過して、ノズル部材20の先端から外部に噴霧される。
【0020】
図1(B)に示すように、ノズル部材20の先端面は楕円形状になっている。その先端面には、中央ノズル21が設けられており、更に、楕円長軸上であって中央ノズル21の両側に周囲ノズル22a,22bが設けられている。中央ノズル21及び周囲ノズル22a,22bは、図1(A)に示したステム3のステムオリフィスに連通している。
【0021】
中央ノズル21の開口面積は、0.2mm2以上であり、0.2〜0.4mm2とすることが好ましい。そして、中央ノズル21の開口面積を2個の周囲ノズル22a,22bの開口面積の和で除した値が0.5〜1.0となるように、周囲ノズル22a,22bの開口面積は同一又はほぼ同一に設定される。例えば周囲ノズル22a,22bの開口面積の和が0.3〜0.5mm2となるようにすることができる。なお、ステム3のステムオリフィスの開口面積は0.3mm2以上であり、0.3〜0.6mm2とすることが好ましい。
【0022】
図1(B)に示すように、ノズル部材20の先端面は傾斜されており、押圧部16側とは反対側にエアゾール内容物が噴霧されるようになっている。
この噴霧手段11は、押圧部16を一旦足Fなどで押し下げると、ステム3が押し下げられた状態又は傾倒された状態に保たれるタイプ、所謂全量噴射型のものである。
【0023】
図2(A)はノズル部材20の分解側面図であり、図2(B)はノズル部材20の分解上面図である。このノズル部材20は、製造容易化のために、本体28及び挿着体24の、2個の部材を組み合わせることで構成されている。
図2(A)に示すように、本体28は、段付円筒部材の大径側(先端側)に楕円形板部28aを一体成形したような構成である。本体28を貫通する孔29は、本体28の小径部分を貫通する第一部分29aと、第一部分29aに連通するとともに本体28の大径部分を貫通する第二部分29bと、第二部分29bに連通するとともに本体28の楕円形板部28aに設けられたテーパ状の第三部分29cとからなる。
【0024】
挿着体24は、挿着体24の先端面が本体28の先端面と面一となるように、本体28の先端面側から本体28の孔29内に挿着される。挿着体24は、本体28の孔29の第二部分29b及び第三部分29cに対応した外周面を有している。その外周面は、後述する溝27a,27bを除いて、本体28の孔29の第二部分29b及び第三部分29cの内周面に密着する。
挿着体24には、挿着体24を貫通する中央ノズル21が設けられている。
【0025】
図2(B)に示すように、本体28には溝(ここでは角溝)27a,27bが設けられている。溝27a,27bは、本体28の先端面から孔29の第三部分29cの内周面及び第二部分29bの内周面へと上下方向へ連続して延びている。
本体28に挿着体24を挿着すると、本体28の溝27a,27bと挿着体24の外周面とによって、図1(B)に示したような周囲ノズル22a,22bが区画される。
【0026】
以上のような構成の噴霧手段11を取り付けたエアゾール装置10によれば、極めて広範囲にエアゾール内容物を噴霧することができる。また、このエアゾール装置10によれば、室内等に噴霧されたエアゾール内容物がその室の床の広範囲に十分量落下する。したがって、ゴキブリやノミ等の床に生息する害虫、カビの駆除に好適に用いることができる。
【0027】
【実施例】
以下、本発明の実施例に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
図1に示したような構成のエアゾール装置であって、中央ノズル21の開口面積と周囲ノズル22a,22bの開口面積の和との比が異なる、表1に示すような実施例1、実施例2及び比較例1を用意した。また、同様な構成であって、ステム3のステムオリフィスの開口面積が実施例1、2とは異なる、表2に示すような実施例3及び比較例2を用意した。それら実施例及び比較例をそれぞれ、図3に示すような室(床面積5.4m×3.6m:高さ2.7m)の床中央部に配置し、エアゾール内容物を全量噴射させた。そして1時間後に、予め床に図3に示すように配置されたシャーレに落下した有効成分をガスクロマトグラフ分析することにより、床面落下量を測定した。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
なお、試験は実際の居室を想定して、喚起回数1回/時間の条件で実施した。また、エアゾール内容物としては、以下のものを用いた。
1缶中原液:フェノトリン750mgをエタノールに溶解し、15gに調整したもの
1缶中ガス:DME45g
【0031】
試験結果を表3に示す。
【表3】
【0032】
表3より、実施例1〜4は比較例1、2より、広範囲にわたってかつ均一にエアゾール内容物を噴霧でき、エアゾール内容物(有効成分)の床面への落下率も高かったことがわかる。なお、床面への有効成分落下率は次のようにして求めた。先ず、1.1m距離の4点の平均落下量とその4点で囲まれる面積(第一面積)との積、2.2m距離の4点の平均落下量とその4点で囲まれる面積から第一面積を引いた値(第二面積)との積、及び3.3m距離の4点の平均落下量とその4点で囲まれる面積から第一面積及び第二面積を引いた値(第三面積)との積の、和をとる。こうして求めた和を、エアゾール容器1缶中の有効成分量で除することで、床面への有効成分落下率を求めた。
本発明においては、中央ノズルの開口面積を周囲ノズルの開口面積で除した値が0.5〜1.0とされているが、その値が0.7程度であるとより好ましいということが、実施例1と実施例2との比較からわかる。
【0033】
なお、本発明は、前述した実施形態、実施例に限定されるものではなく、適宜な変形・改良等が可能である。
例えば、周囲ノズルは3以上設けられてもよい。
また、噴霧手段として、ボタン部が操作部の機能を兼ねるものを用いてもよい。さらに、ボタン部に直接中央ノズル及び周囲ノズルが設けられたものを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のエアゾール装置によれば、広範囲にかつ均一にエアゾール内容物を噴霧することができる。全量噴射型など、短時間に処理するものにおいては、特に広範囲にわたり均一に有効成分を落下させることができる。したがって、床面に生息している害虫、カビ等の防除に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエアゾール装置の一実施形態を示す図である。
【図2】本発明のエアゾール装置の一実施形態のノズル部材を示す図である。
【図3】試験室の上面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
3 ステム
10 エアゾール装置
11 エアゾール装置用噴霧手段
20 ノズル部材
21 中央ノズル
22a,22b 周囲ノズル
Claims (2)
- ステムオリフィスを有するステムが備えられ、有効成分と噴射剤とを含有したエアゾール内容物を収容したエアゾール容器と、該エアゾール容器に取り付けられて前記ステムオリフィスから噴出された前記エアゾール内容物を外部に噴霧する噴霧手段とを備えた全量噴射型の室内用のエアゾール装置において、
前記噴霧手段が中央ノズルと該中央ノズルよりも小径で前記中央ノズルの周囲に配置された複数の周囲ノズルとを備え、
前記中央ノズルの開口面積が0.2mm2以上であり、
該中央ノズルの開口面積を前記周囲ノズルの開口面積の和によって除した値が0.5〜1.0であり、
前記ステムオリフィスの開口面積が0.3mm2以上である
ことを特徴とするエアゾール装置。 - 前記噴霧手段が、貫通孔を有する本体と、前記中央ノズルとしての貫通孔を有し前記本体の前記貫通孔に装着される挿着体とを備え、
前記本体の前記貫通孔は、段付円筒形状でありその大径側に楕円形板部を一体成形されるとともに、小径部分を貫通する第一部分と、該第一部分に連通するとともに前記本体の大径部分を貫通する第二部分と、該第二部分に連通するとともに前記本体の前記楕円形板部に設けられたテーパ状の第三部分とからなり、
前記本体は、前記本体の先端面から前記貫通孔の前記第三部分の内周面及び前記第二部分の内周面へと上下方向へ連続して延びる溝が設けられ、
前記挿着体は、前記装着体の先端面が前記本体の先端面と面一となるように、前記本体の先端面側から前記本体の前記貫通孔内に装着され、前記本体の前記貫通孔の前記第二部分及び前記第三部分に対応した外周面を有し、該外周面は、前記溝を除いて、前記本体の前記貫通孔の前記第二部分及び前記第三部分の内周面に密着し、
前記本体に前記挿着体を装着すると、前記本体の前記溝と前記挿着体の外周面とによって前記周囲ノズルが区画される
ことを特徴とする請求項1に記載のエアゾール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006584A JP4766752B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | エアゾール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001006584A JP4766752B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | エアゾール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002204990A JP2002204990A (ja) | 2002-07-23 |
JP4766752B2 true JP4766752B2 (ja) | 2011-09-07 |
Family
ID=18874442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001006584A Expired - Fee Related JP4766752B2 (ja) | 2001-01-15 | 2001-01-15 | エアゾール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4766752B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59122149A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-14 | Fujitsu Ltd | 障害監視方式 |
JPS62109757A (ja) * | 1985-11-06 | 1987-05-20 | 大石産業株式会社 | 紙袋 |
JP4343314B2 (ja) * | 1999-03-25 | 2009-10-14 | 株式会社ダイゾー | 噴霧製品 |
JP4410337B2 (ja) * | 1999-05-18 | 2010-02-03 | フマキラー株式会社 | 液体噴霧用ノズル、それを有する液体噴霧容器、およびそれを用いた噴霧方法 |
-
2001
- 2001-01-15 JP JP2001006584A patent/JP4766752B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002204990A (ja) | 2002-07-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2162635C2 (ru) | Устройство для аэрозольного распыления (варианты) | |
US7766196B2 (en) | Horizontal-jetting structure aerosol product | |
US6695227B1 (en) | Aerosol spraying apparatus | |
JP2004215662A (ja) | 薬液の噴霧方法及びエアゾール剤 | |
JP4358197B2 (ja) | 全量噴射エアゾール装置 | |
JPH11221499A (ja) | エアゾール装置の噴口 | |
JP2002309242A (ja) | 全量噴射型エアゾール製品 | |
JP4766752B2 (ja) | エアゾール装置 | |
JP2004196766A (ja) | 害虫駆除用エアゾール剤 | |
JPH05105608A (ja) | 殺虫組成物 | |
JPH10211978A (ja) | 全量噴射エアゾール装置 | |
JP4357865B2 (ja) | エアゾール噴射装置 | |
JP3897589B2 (ja) | エアゾール装置 | |
US20090039179A1 (en) | Medicine spraying device | |
JP7068812B2 (ja) | 害虫防除方法 | |
JP2000126655A (ja) | 噴霧装置 | |
JP2002143733A (ja) | エアゾール装置 | |
JP3961286B2 (ja) | エアゾール装置用噴霧手段及びエアゾール装置 | |
JP4531287B2 (ja) | ゴキブリ駆除用エアゾール剤 | |
JP2005270089A (ja) | 虫類捕獲用エアゾール製品 | |
JPH10287504A (ja) | エアゾール | |
CN111465564A (zh) | 定量喷射型气雾剂、定量喷射型气雾剂的喷射方法以及提高药剂效力的方法 | |
JP4633875B2 (ja) | エアゾール装置 | |
JP2010163182A (ja) | ノズルチップおよびエアゾール噴射装置 | |
JP2003200086A (ja) | エアゾール噴霧方法及びエアゾール装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060324 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20071009 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100604 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101221 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110221 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110607 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110614 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4766752 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140624 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |