JP4766544B2 - 水晶振動子の製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水晶振動子の製造方法および水晶振動子の製造装置に関する。
従来、水晶振動子としては、水晶からなる水晶振動子片に形成されたパターン電極にインナーリード線を接続した状態で、水晶振動子片を缶によって真空状態に密封する構造のものがある。
上述の水晶振動子片とインナーリード線とを接合する方法としては、インナーリード線の表面に塗布された半田を外部から加える赤外線または熱風によって加熱して溶融させ、この溶融した半田によってインナーリード線と水晶振動子片のパターン電極とを接合する方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、赤外線や熱風の代わりに熱源としてアーク溶接を用いる方法も知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−270965号公報 特開2000−190068号公報
しかしながら、上述の特許文献1で開示された接合方法を小型の水晶振動子に適用する場合には、水晶振動子片に設けたパターン電極やリードが極めて小さいために熱容量が小さくなることから、周辺部に熱が逃げてしまい、効率的に接合することができない不都合があった。これを回避するためには、周辺部分も含めて予備加熱をすることが必要となり、接合に要する時間が長くなるという不都合が考えられた。また、広い範囲にわたって加熱するため、本来加熱不要な部分をも加熱することになって、無駄が多く、また、水晶振動子片の熱による破損等の問題が生じる可能性もあった。
また、赤外線や熱風によって半田を溶融させて接合する場合に、接合される水晶振動子片のパターン電極とインナーリード線の端部とを相互に接触状態に配しておくことが必要となる。しかしながら、インナーリード線の端部を高い精度で整形することは困難であるため、インナーリード線に外カを加えて水晶振動子片のパターン電極に押し付けた状態で半田を溶融させる必要があった。
この場合には、外力により水晶振動子片のパターン電極に押し付けられたインナーリード線に内部応力が発生し、外力を解除されたときにその内部に残留する応カを消滅させるようにインナーリード線が変形する可能性があった。インナーリード線が変形すると、水晶振動子片の角度が変化するため、位置精度にバラツキを生じ、場合によって、水晶振動子片を密封する缶の内壁に接触してしまう不都合があった。
上述の特許文献2で開示されているようにアーク溶接を熱源として用いる接合方法は、上述の特許文献1とは異なり、短時間に狭い範囲のみを加熱することができるという利点があった。
しかしながら、水晶振動子の小型化が進むと、インナーリード間およびパターン電極間の間隔が(従来の約0.3mmよりもさらに)狭くなるため、トーチと接合を行なう所定の接合部以外の他の接合部との間にアークが発生する恐れがあった。すると、接合部の接合漏れや、不十分な接合などが発生する恐れがあり、接合部の品質が低下するという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、水晶振動子における接合部の品質向上を図るとともに、水晶振動子の生産性向上を図ることができる水晶振動子の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の参考例としての発明は、複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとを相互に位置決め状態に支持し、前記電極の上方に前記リードの一端部を配し、一のリードにおける他端部を接地し、前記水晶振動子片および前記プラグを絶縁プレートにより覆った状態で、一のリードにおける一端部とトーチ電極との間でアークを発生させる水晶振動子の製造方法を提供する。
本発明によれば、一のリードにおける他端部を接地しているため、一のリードにおける一端部にトーチ電極を接近させることにより、上記一端部とトーチ電極との間でのみアークを発生させることができる。
そのため、例えば、複数のリード間隔が狭くなっても、接地されていない他のリードにおける一端部とトーチ電極との間でアークが発生することを防止でき、リードの一端部と上記電極との接合部の品質向上を図ることができる。また、リード間隔を狭くできるため、一のリードにおける一端部とトーチ電極との相対位置を変更する際の移動距離が短くでき、複数のリードを電極に接合するのに要する時間を短くできる。
上記発明においては、前記水晶振動子および前記プラグが複数配列されるとともに、前記複数のリードにおける一端部が所定直線上に配列され、前記トーチ電極と前記複数のリードにおける一端部とが前記所定直線に沿って相対移動しながら、前記一のリードにおける一端部にアークを発生させることが望ましい。
本発明によれば、複数の水晶振動子およびプラグが、上記一端部が所定直線上に配列されるように配置され、前記トーチ電極と前記複数のリードにおける一端部とが前記所定直線に沿って相対移動可能に配置されているため、複数の水晶振動子およびプラグの上記リードと上記電極とを一度に接合することができる。
上記発明においては、前記一のリードの隣には、接地されていない他のリードが少なくとも1つ配置されていることが望ましい。
本発明によれば、一のリードの隣に接地されていない他のリードが少なくとも1つ配置されているため、一のリードに隣接する他のリードとトーチ電極との間にアークが発生することを防止できる。
そのため、一のリードと、一のリードに隣接するリードとの間隔を狭め、より狭い領域でより多くのリードと電極とを接合できるようになり、水晶振動子の生産性を向上することができる。
上記発明においては、前記一のリードにおける他端部を接地する配線を前記他のリードにおける他端部に切り替えることにより、前記一のリードを前記他のリードとし、前記他のリードを前記一のリードとするが望ましい。
本発明によれば、一のリードにおける他端部を接地する配線を他のリードにおける他端部に切り替えることで、接地されていた一のリードを接地されていない他のリードとすることができ、接地されていなかった他のリードを接地された一のリードとすることができる。そのため、複数のリードの内、所定のリードを接地された一のリードとすることができる。
本発明の参考例としての発明は、複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとの対を複数対相互に位置決め状態に支持する支持部と、前記複数のリードにおける他端部と電気的に接続されるとともに、一のリードを選択して接地させる接地部と、前記一のリードにおける一端部との間にアークを発生させるトーチ電極と、該トーチ電極に電流を供給するアーク溶接電源と、前記水晶振動子片および前記プラグを覆う絶縁プレートと、前記複数のリードの一端部の上方において、前記トーチ電極を移動させる駆動部と、前記接地部と、前記駆動部とを駆動制御する制御部と、を備える水晶振動子の製造装置を提供する。
本発明によれば、接地部により選択された一のリードにおける他端部が接地されるため、一のリードにおける一端部とトーチ電極との間でのみアークを発生させることができる。
支持部により複数対の水晶振動子片とプラグとが相互に位置決め状態に支持されるとともに、トーチ電極が駆動部により複数のリードにおける一端部の上方を移動されるため、複数対の水晶振動紙片とプラグとにおけるリードと電極とを接合することができる。
制御部が接地部と駆動部とを制御しているため、制御部は接地部と駆動部とを協調して駆動させることができる。そのため、より確実に一のリードにおける一端部とトーチ電極との間にアークを発生させることができる。
本発明は、複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとの対を複数対相互に位置決め状態に支持する支持部と、前記複数のリードにおける他端部と電気的に接続されるとともに、一のリードを選択して接地させる接地部と、前記一のリードにおける一端部との間にアークを発生させるトーチ電極と、該トーチ電極に電流を供給するアーク溶接電源と、前記水晶振動子片および前記プラグを覆う絶縁プレートと、前記複数のリードの一端部の上方において、前記トーチ電極を移動させる駆動部と、前記接地部と、前記駆動部とを駆動制御する制御部と、を備え、支持部の表面が絶縁コーティングにより覆われている水晶振動子の製造装置を提供する。
記発明においては、前記支持部が、前記水晶振動子片を挟んで前記電極との間に空間を形成する切欠を有することとしてもよい。
本発明は、複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとの対を複数対相互に位置決め状態に支持する支持部と、前記複数のリードにおける他端部と電気的に接続されるとともに、一のリードを選択して接地させる接地部と、前記一のリードにおける一端部との間にアークを発生させるトーチ電極と、該トーチ電極に電流を供給するアーク溶接電源と、前記水晶振動子片および前記プラグを覆う絶縁プレートと、前記複数のリードの一端部の上方において、前記トーチ電極を移動させる駆動部と、前記接地部と、前記駆動部とを駆動制御する制御部と、を備え、前記支持部が、前記水晶振動子片を挟んで前記電極との間に空間を形成する切欠を有する水晶振動子の製造装置を提供する。
本発明の水晶振動子の製造装置によれば、一のリードにおける他端部を接地しているため、上記一端部とトーチ電極との間でのみアークを発生させることができ、水晶振動子における接合部の品質向上を図ることができるという効果を奏する。
また、接地されていない他のリードにおける一端部とトーチ電極との間でアークが発生することを防止できるため、一のリードにおける一端部とトーチ電極との相対位置を変更する際の移動距離が短くできる。そのため、複数のリードを電極に接合するのに要する時間を短くでき、水晶振動子の生産性向上を図ることができるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る水晶振動子1の製造装置および製造方法について、図1から図4を参照して説明する。
図1は、本発明の製造装置・製造方法により製造される水晶振動子1の構成を説明する概略図である。
本実施形態に係る製造方法により製造される水晶振動子1は、図1に示されるように、水晶振動子片2と、リード3と、該リード3を保持するプラグ4と、プラグ4に嵌合される缶部材5とを備えている。水晶振動子片2の表面には、該水晶振動子片2に電圧を加えるパターン電極6が設けられている。前記リード3の一端部3aはこの水晶振動子片2のパターン電極6に接合されている。
前記プラグ4は円筒状の金属製の外筒4aと、該外筒4a内に充填されたガラス部4bとを備えている。ガラス部4bにおいて、プラグ4は2本のリード3をその長さ方向の途中位置で所定間隔を空けた状態で支持している。前記缶部材5は、前記プラグ4の外筒4aの外面に嵌合する円筒状に形成され、前記水晶振動子片2との間に微小隙間を空けて収容することができるようになっている。缶部材5は、真空雰囲気内においてプラグ4に嵌合された状態でプラグ4と接着され、内部を真空状態に維持することができるようになっている。
次に、水晶振動子1を製造する製造装置の構成について説明する。
図2は、図1の水晶振動子の製造装置の概略構成を説明する模式図である。図3は、図2の製造装置を側面からみた構成を説明する模式図である。
水晶振動子製造装置30は、図2および図3に示すように、絶縁材料からなるベース7上に固定された水晶振動子片2およびプラグ4を支持する位置決め治具(支持部)8,9と、複数のリード3における他端部3bと電気的に接続されるとともに所定のリード(一のリード)3を選択して接地させる接地部15と、所定のリード3における一端部3aとの間にアークを発生させるトーチ電極11と、トーチ電極11に電流を供給するアーク溶接電源12と、複数のリード3の一端部3aの上方において、トーチ電極11を移動させる駆動部17と、接地部15および駆動部17を駆動制御する制御部19と、から概略構成されている。
位置決め治具8,9には、水晶振動子片2とプラグ4とをそれぞれ位置決め状態に嵌め込む凹部8a,9aが形成されている。凹部8a,9aは、水晶振動子片2のパターン電極6とプラグ4のリード3における一端部3aとの接合部が所定直線L上に並ぶように形成されている。平板状の水晶振動子片2を嵌め込む凹部8aは、水晶振動子片2の輪郭形状と同等の一定の深さ寸法を有する方形の凹部8aであり、プラグ4を嵌め込む凹部9aは、円柱状のプラグ4を上方から嵌め込むように底面が円筒内面の溝状に形成されている。
位置決め治具8,9は、例えば、硬度の高い焼き入れ鋼等の金属により構成され、その表面が絶縁コーティング8b,9bにより覆われていることが望ましい。なお、これに代えて、セラミックス材料により構成してもよい。
また、水晶振動子片2を支持する位置決め治具8の凹部8aには、リード3を接合するパターン電極6(図1および図4参照)が配置されている部分近傍に切欠8cが設けられている。したがって、この部分における水晶振動子片2は位置決め治具8から浮いた状態に支持されている。
本実施形態に係る製造方法においては、このようにして水晶振動子片2とプラグ4とが位置決め状態に固定されたときに、プラグ4に支持されているリード3の一端部3aが水晶振動子片2のパターン電極6の上方に配されるように設定される。このとき、リード3の一端部3aとパターン電極6とは、応力なく接触している状態が望ましい。また、リード3の一端部3aの表面には半田(図示略)がコーティングされている。
接地部15には、図2において、右側のリード3の他端部3bと電気的に接続された配線21Rと、左側のリード3の他端部3bと電気的に接続された配線21Lと、接地されたアース配線23と、配線21Rまたは配線21Lとアース配線23との接続を切り替えるアース切替部25と、から概略構成されている。
アース切替部25は、制御部19から入力される切り替え信号に基づいて、配線21Rまたは配線21Lとアース配線23との接続を切り替えられるように構成されている。
駆動部17は、トーチ電極11を所定直線Lに沿って移動可能とするように構成されており、制御部19から入力される移動信号に基づいて、トーチ電極11を移動制御できるように構成されている。
このように構成される水晶振動子1は、以下に説明する製造装置により製造される。
図4は、図1の水晶振動子1の製造過程を説明する分解図である。
まず、図4に示されるように、まず、水晶振動子片2に設けられたパターン電極6と、プラグ4によって支持されたリード3の一端部3aとを接合する。
水晶振動子片2のパターン電極6とリード3との接合は、以下の通りに行う。すなわち、図2から図3に示されるように、絶縁材料からなるベース7上に固定した位置決め治具8,9に、水晶振動子片2とプラグ4とをそれぞれ位置決め状態に固定する。
このようにして水晶振動子片2とプラグ4とが位置決め状態に固定されたときに、プラグ4に支持されているリード3の一端部3aが水晶振動子片2のパターン電極6の上方に配されるように設定される。このとき、リード3の一端部3aとパターン電極6とは、リード3の一端部3aに応力が発生しない状態で接触していることが望ましい。また、リード3の一端部3aの表面には半田(図示略)がコーティングされている。
そして、図2に示されるように、右側のリード3における他端部3bを配線21Rと接続し、左側のリード3における他端部3bを配線21Lと接続する。
制御部19は、例えば、アース切替部25に対して配線21Rとアース切替部25とを接続させる切り替え信号を出力することで、右側のリード3を接地させる。同時に、制御部19は、駆動部17に対して制御信号を出力して、トーチ電極11が右側のリード3における一端部3aの上方に位置するように駆動部17を制御する。
そして、水晶振動子片2およびプラグ4の上面を絶縁プレート10によって覆った状態で、リード3の一端部3aにトーチ電極11を近接させて、アーク溶接電源12からトーチ電極11に電流を供給し、トーチ電極11とリード3の一端部3aとの間にアーク13を発生させる。これにより、アーク熱によってリード3表面の半田およびリード3の一端部3a自体が溶融し、図3に示すように、リード3の一端部3aと水晶振動子片2のパターン電極6とが接合される。
1つのリード3とパターン電極6とを接合すると、次に、制御部19は、トーチ電極11を、配線21Lと接続された左側のリード3を飛ばし、その隣にある配線21Rと接続された右側のリード3における一端部3aの上方へ移動させる。そして、上述と同様に、トーチ電極11と一端部3aとの間でアークを発生させて、リード3とパターン電極6とを接合させる。この動作を繰り返すことにより、配線21Rと接続された全てのリード3をパターン電極6に接合させる。
配線21Rと接続された全てのリード3がパターン電極6に接合されると、制御部19は、アース切替部25に対して切り替え信号を出力し、配線21Rとアース配線23との接続を配線21Lとアース配線23との接続に切り替えさせる。
その後は、上述と同様に、配線21Lと接続されたリード3とパターン電極6とを接合させる。
すなわち、本実施形態に係る水晶振動子1の製造方法によれば、所定のリード3における他端部3bを接地しているため、所定のリード3における一端部3aにトーチ電極11を接近させることにより、一端部3aとトーチ電極11との間でのみアークを発生させることができる。
そのため、複数のリード3間隔が狭くなっても、接地されていない他のリード3における一端部3aとトーチ電極11との間でアークが発生することを防止でき、リード3の一端部3aとパターン電極6との接合部の品質向上を図ることができる。また、リード3間隔を狭くできるため、トーチ電極11の移動距離が短くでき、複数のリード3をパターン電極6に接合するのに要する時間を短くできる。
複数の水晶振動子片2およびプラグ4が、リード3の一端部3aが所定直線L上に配列されるように配置され、トーチ電極11が所定直線Lに沿って移動可能に配置されているため、複数の水晶振動子およびプラグ4のリード3とパターン電極6とを一度に接合することができる。
接地されたリード3の隣に接地されていない他のリード3が配置されているため、接地されたリード3に隣接配置された他のリード3とトーチ電極11との間にアークが発生することを防止できる。
そのため、接地されたリード3と、接地されたリード3に隣接する接地されていないリード3との間隔を狭め、より狭い領域でより多くのリード3とパターン電極6とを接合できるようになり、水晶振動子1の生産性を向上することができる。
また、接地されたリード3と接地されていないリード3とを同数とし、接地されたリード3の全てをパターン電極6に接合した後に、アース切替部25を切り替え、残りのリード3をパターン電極6に接合するため、アース切替部25の切り替え回数を減らすことができる。そのため、アース切替部25の消耗を減らすことができ、水晶振動子製造装置の長寿命化を図ることができる。
リード3表面の半田および一端部3a自体を溶融させてパターン電極6に接合するので、外力によってリード3とパターン電極6とを押圧状態に保持して接合する従来の方法とは異なり、接合時にリード3およびパターン電極6のいずれにも内部応力が発生しない。したがって、接合後にプラグ4および水晶振動子片2の位置決め状態を解除したときに、残留応力によってリード3が湾曲することがなく、位置決め状態のまま、高い位置精度でプラグ4と水晶振動子片2とが固定されることになる。特に、リード3の一端部3aの表面に設けた半田によって、より確実にリード3とパターン電極6とが接合される。
この場合において、各位置決め治具8,9の表面に絶縁コーティング8b,9bが施されているので、アーク13がリード3の一端部3a以外の部位との間に発生することを防止できる。さらに、水晶振動子片2を位置決め状態に固定する位置決め治具8の凹部8aに切欠8cが設けられ、アーク13の発生位置近傍から導電性材料が遠ざけられているので、リード3の一端部3a以外との間のアーク13の発生をより効果的に防止できる。
また、水晶振動子片2およびプラグ4が絶縁プレート10によって覆われているので、水晶振動子片2およびプラグ4にトーチ電極11からアーク13が放電することを防止できる。また、リード3および半田の溶融時、パターン電極6との接合時に発生するガスやカーボンが水晶振動子片2に付着することがないように保護される。したがって、アーク溶接時に水晶振動子片2の品質低下を防止することができる。
このようにして、水晶振動子片2とプラグ4とが高い位置精度で接合された後に、この組立体と缶部材5とを真空雰囲気内において組み立てる。図4に示されるように、水晶振動子片2の先端から缶部材5を被せてプラグ4と缶部材5とを巌合させ両者を接着する。これにより、缶部材5とプラグ4とによって囲まれた空間が真空状態とされた水晶振動子1が製造されることになる。
この場合において、本実施形態に係る製造方法によれば、水晶振動子片2とプラグ4との組立体が、位置精度よく接合されているので、水晶振動子片2と、該水晶振動子片2に被せられる缶部材5の内面とが接触することを防止できる。したがって、水晶振動子片2と缶部材5の内面との隙間を必要最小限の隙間として、缶部材5を小型化することができる。また、小型化された缶部材5によっても、水晶振動子片2と缶部材5の内面とが接触する不良品の発生を防止でき、歩留まりを大幅に向上することができるという効果がある。
なお、本実施形態においては、水晶振動子片2のパターン電極6の上方にリード3の一端部3aを応力なく接触している状態に配してアーク熱により溶融させることとしたが、これに代えて、パターン電極6に対してリード3の一端部3aが押圧状態で接触させられていてもよい。本実施形態においては、リード3の一端部3a自体を溶融させてパターン電極6と接合させることとしているので、リード3の一端部3aが溶融された時点でパターン電極6とリード3との押圧状態が解除され、内部応力が消滅するからである。
したがって、接合後に残留応力が存在せず、水晶振動子片2とプラグ4とが高い位置精度で接合状態に維持されることになる。このことから、本実施形態の製造方法によれば、リード3の一端部3aを精度よく整形する必要がなく、その点においても製造を容易にすることができるという利点がある。
なお、上述したように、トーチ電極11が、リード3の一端部3aに対して移動可能に構成されていても良いし、逆に、トーチ電極11が固定され、リード3などを支持する位置決め治具8,9が所定直線Lに沿って移動可能に構成されていてもよいし、トーチ電極11と位置決め治具8,9とが互いに移動可能に構成されていてよく、特に限定するものではない。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本実施形態においては、リード3の一端部3aをアーク熱によって溶融させることにより水晶振動子片2のパターン電極6と接合することとしたが、これに代えて、他の素子における電極とリードとの接合に本発明の製造装置を適用してもよい。
本発明の製造装置・製造方法により製造される水晶振動子の構成を説明する概略図である。 図1の水晶振動子を製造する製造装置の概略構成を説明する模式図である。 図2の製造装置を側面からみた構成を説明する模式図である。 、図1の水晶振動子1の製造過程を説明する分解図である。
符号の説明
1 水晶振動子
2 水晶振動子片
3 リード
3a 一端部
3b 他端部
3 所定のリード(一のリード)
4 プラグ
6 パターン電極
8,9 位置決め治具(支持部)
11 トーチ電極
12 アーク溶接電源
15 接地部
17 駆動部
19 制御部
30 水晶振動子製造装置
L 所定直線

Claims (3)

  1. 複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとの対を複数対相互に位置決め状態に支持する支持部と、
    前記複数のリードにおける他端部と電気的に接続されるとともに、一のリードを選択して接地させる接地部と、
    前記一のリードにおける一端部との間にアークを発生させるトーチ電極と、
    該トーチ電極に電流を供給するアーク溶接電源と、
    前記水晶振動子片および前記プラグを覆う絶縁プレートと、
    前記複数のリードの一端部の上方において、前記トーチ電極を移動させる駆動部と、
    前記接地部と、前記駆動部とを駆動制御する制御部と、を備え、
    前記支持部の表面が絶縁コーティングにより覆われている水晶振動子の製造装置。
  2. 前記支持部が、前記水晶振動子片を挟んで前記電極との間に空間を形成する切欠を有する請求項1に記載の水晶振動子の製造装置。
  3. 複数の電極を備える水晶振動子片と、複数のリードを支持するプラグとの対を複数対相互に位置決め状態に支持する支持部と、
    前記複数のリードにおける他端部と電気的に接続されるとともに、一のリードを選択して接地させる接地部と、
    前記一のリードにおける一端部との間にアークを発生させるトーチ電極と、
    該トーチ電極に電流を供給するアーク溶接電源と、
    前記水晶振動子片および前記プラグを覆う絶縁プレートと、
    前記複数のリードの一端部の上方において、前記トーチ電極を移動させる駆動部と、
    前記接地部と、前記駆動部とを駆動制御する制御部と、を備え、
    前記支持部が、前記水晶振動子片を挟んで前記電極との間に空間を形成する切欠を有する水晶振動子の製造装置。
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