JP4766352B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、被記録媒体にトナーを付着させて画像を形成する画像形成装置において、被記録媒体に付着したトナーの量(トナー付着量)を原稿画像濃度から予測するものが知られている(例えば特許文献1参照)。この画像形成装置では、原稿画像濃度とトナー付着量との関係を予め記憶しておき、ドット毎の原稿画像濃度からそのドットのトナー付着量を予測している。
特開平11−125978号公報
ところで、画像形成装置では、既に形成されているドットの上に他のドットが重ねて形成されることもある。
上述した画像形成装置では、原稿画像濃度が同じであれば、被記録媒体に直接ドットを形成する場合も先に形成されているドットに重ねて他のドットを形成する場合も予測されるトナー付着量は同じである。
しかしながら、先に形成されているドットに重ねて他のドットを形成する場合は、被記録媒体に直接ドットを形成する場合に比べてトナーが付着し難くなる。このため上述した画像形成装置によると、先に形成されているドットに重ねて形成されるドットがある場合には、トナー付着量の予測精度が低下するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、トナー付着量をより精度よく算出できる画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、画像形成装置であって、トナーの色毎に生成されたドットパターンデータを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記ドットパターンデータに基づいて被記録媒体に各色のドットを形成するドット形成手段と、前記被記録媒体に対するトナー付着量の算出対象となる色である対象色の前記ドットパターンデータに基づいて前記対象色のドットの数を計数する形成ドット計数手段と、前記対象色のドットパターンデータと前記対象色よりも先にドットが形成される他の色の前記ドットパターンデータとを比較して、前記他の色のドットに重ねて形成される前記対象色の重なりドットの数を計数する重なりドット計数手段と、前記対象色のドットの数に基づいて推定される推定付着トナー量から、前記重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くことにより前記対象色のトナー付着量を算出する算出手段と、を備える。
この発明によると、先に形成されているドットに重ねて形成される重なりドットがある場合には、重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くので、トナー付着量をより精度よく算出できる。
第2の発明は、画像形成装置であって、トナーの色毎に生成されたドットパターンデータを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている前記ドットパターンデータに基づいて被記録媒体に各色のドットを形成するドット形成手段と、前記被記録媒体に対するトナー付着量の算出対象となる色である対象色の前記ドットパターンデータに基づいて前記対象色のドットの数を計数する形成ドット計数手段と、前記対象色のドットパターンデータと前記対象色よりも先にドットが形成される他の色のドットパターンデータとを比較して前記対象色のドット毎に当該対象色のドットの所定範囲内に存在する前記他の色のドットを検出し、当該対象色のドットが当該検出した前記他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を重なりドットの数として計数する重なりドット計数手段と、
前記対象色のドットの数に基づいて推定される推定付着トナー量から、前記重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くことにより前記対象色のトナー付着量を算出する算出手段と、を備える。
この発明によると、先に形成されているドットに重ねて形成される重なりドットがある場合には、重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くので、トナー付着量をより精度よく算出できる。
また、ドットは必ずしも本来形成すべき位置に形成されるとは限らず、位置がずれて形成されてしまうこともある。位置がずれて形成された場合、その周囲に他の色のドットが存在していれば、周囲に存在するドットに重なる可能性がある。周囲に存在するドットに重なる場合もトナーの付着量は少なくなる。
この発明によると、所定範囲内に存在する他の色のドットに重なる確率に基づいて推定される期待値を重なりドットの数として計数するので、必ずしも本来形成すべき位置にドットが形成されない場合でも、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
第3の発明は、第1又は第2の発明の画像形成装置であって、前記重なりドット計数手段は、各前記重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数により分類して計数し、前記算出手段は、分類毎に計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、分類毎に前記重み付け係数を異ならせる。
ドットを他のドットの上に重ねて形成した場合に付着するトナーの量は、下に形成されているドットの数によって異なる。例えば、下に3つのドットが形成されている場合と1つのドットが形成されている場合とでは付着するトナーの量が異なる。
この発明によると、分類毎に重み付け係数を異ならせるので、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記重なりドット計数手段は、各前記重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの色により分類して計数し、前記算出手段は、分類毎に計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、分類毎に前記重み付け係数を異ならせる。
ドットを他のドットの上に重ねて形成した場合に付着するトナーの量は、下に形成されているドットの色によって異なる。例えば、下にK(黒)のドットが形成されている場合とC(シアン)のドットが形成されている場合とでは付着するトナーの量が異なる。
この発明によると、分類毎に重み付け係数を異ならせるので、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
第5の発明は、第1〜第4のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記算出手段は、計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、対象色毎に前記重み付け係数を異ならせる。
ドットを他のドットの上に重ねて形成した場合に付着するトナーの量は、上に形成するドットの色によって異なる。例えば、K(黒)のドットの上にC(シアン)のドットを形成した場合のCのトナーの付着量と、K(黒)のドットの上にM(マゼンタ)のドットを形成した場合のMのトナーの付着量とは異なる。
この発明によると、対象色毎に重み付け係数を異ならせるので、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記第1の記憶手段から前記ドットパターンデータを読み出して出力する出力手段と、前記出力手段から出力された前記ドットパターンデータを前記他の色のドットパターンデータとして記憶する第2の記憶手段とを備え、前記重なりドット計数手段は、前記第2の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを読み出して前記対象色の重なりドットの数を計数する。
この発明によると、出力手段から出力されたドットパターンデータを他の色のドットパターンデータとして第2の記憶手段に記憶しておくので、対象色の重なりドットの数を計数する際に出力手段から当該他の色のドットパターンデータを再出力しなくてよく、重なりドットの計数に要する時間を短縮できる。
第7の発明は、第6の発明の画像形成装置であって、前記出力手段は、前記ドットパターンデータを所定ライン分ずつ順次出力するものであり、前記重なりドット計数手段は、前記出力手段から出力された前記所定ライン分のドットパターンデータを前記第2の記憶手段に記憶させ、前記第2の記憶手段に記憶されている前記所定ライン分のドットパターンデータが不要になると、不要になった前記所定ライン分のドットパターンデータを、その後に前記出力手段から出力される別の前記所定ライン分のドットパターンデータで上書きする。
この発明によると、第2の記憶手段に記憶されている不要になったドットパターンデータをその後に出力される別のドットパターンデータで上書きするので、第2の記憶手段を効率よく使用でき、それにより第2の記憶手段の記憶容量を低減できる。
第8の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記重なりドット計数手段は、前の前記被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の前記被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間に前記対象色の重なりドットの数を計数する。
前の被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでにはある程度の時間を要する。
この発明によると、前の被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間を利用して計数するので、時間を効率よく使用できる。
第9の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記重なりドット計数手段は、前記ドット形成手段が前記第1の記憶手段から前記対象色のドットパターンデータを取得して前記対象色のドットを形成するときに、前記第1の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを再取得して計数する。
この発明によると、対象色の重なりドットを計数するときに他の色のドットパターンデータを第1の記憶手段から再取得するので、ドットパターンデータを記憶しておくための記憶手段を重なりドット計数手段に設けなくてよく、画像形成装置の構成を簡素にできる。
第10の発明は、第1〜第5のいずれかの発明の画像形成装置であって、前記重なりドット計数手段は、前の前記被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の前記被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間が長いときはその間に前記対象色の重なりドットの数を計数し、その間が短いときは前記ドット形成手段が前記第1の記憶手段から前記対象色のドットパターンデータを取得して前記対象色のドットを形成するときに前記第1の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを再取得して計数する。
この発明によると、前の被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間が長いときはその間に計数するので、その間が長い場合には時間を効率よく使用できる。
本発明によれば、トナー付着量をより精度よく算出できる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の要部側断面図。 画像形成装置の電気的構成を示すブロック図。 SRAMに記憶されるドットパターンデータの模式図。 画像形成処理のフローチャート。 本発明の実施形態2に係る計数のタイミングのタイムチャート。 画像形成処理のフローチャート。 本発明の実施形態3に係る計数のタイミングのタイムチャート。 画像形成処理のフローチャート。 実施形態5に係る重なりドットの計数の模式図。 実施形態6に係る重なりドットの計数の模式図。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。
(1)画像形成装置の構成
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態1に係る構成を概略的に示す要部側断面図である。ここでは、画像形成装置がレーザプリンタ10に適用された例が示される。
レーザプリンタ10は、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色に対応する4つの現像ローラ31K、31C、31M、31Yおよび感光体ドラム32K、32C、32M、32Y等を備えた、いわゆるダイレクトタンデム型のカラーレーザプリンタである。
なお、以下の説明においては、前側とは図1の右側を示すものとする。また、画像形成装置はカラーレーザプリンタに限られず、例えば、LEDプリンタであってもよいし、ファクシミリ機能およびコピー機能を備えた、いわゆる複合機であってもよい。
レーザプリンタ10はボックス状を成す本体ケーシング11を備えている。本体ケーシング11の内部には、給紙部21、用紙(被記録媒体の一例)3を搬送する用紙搬送部23、電子写真方式によって画像を形成する画像形成部25(ドット形成手段の一例)、およびスキャナ部27(ドット形成手段の一例)が、下から順に積み重ねて配置されている。
また、本体ケーシング11の内部には制御基板20が設けられている。制御基板20は、レーザプリンタ10の各部を制御するCPU20a(図2参照)を含む。
ここで、画像形成部25には現像ローラ31(31K〜31Y)、感光体ドラム32(32K〜32Y)、帯電器33(33K〜33Y)、転写ローラ34(34K〜34Y)、および定着器35等が含まれる。定着器35は、用紙3上に転写されたトナー像を紙面に熱定着させる。ここで、各帯電器33は、いわゆるスコロトロン型の帯電器であり、図示しない帯電ワイヤおよびグリッド電極を有する。
スキャナ部27には各色に対応した4つのポリゴンミラー(図示せず)、各ポリゴンミラーに対応した4つのレーザダイオード40(図2参照)、レーザダイオード40を制御するコントローラ41(図2参照)、各レーザダイオード40に対応した4つの受光センサ(図示せず)が設けられている。
各レーザダイオード40から出射されたレーザ光L1〜L4はポリゴンミラーで偏向され、その後、光路上に設置される反射鏡などの光学部品によって向きを変えられ、図1に示すように感光体ドラム32の表面に高速走査にて照射される。これにより、感光体ドラム32上に静電潜像が形成される。
感光体ドラム32に形成された静電潜像はトナーカートリッジ37(37K〜37Y)から供給されるトナーによって現像され、用紙搬送部23によって用紙搬送経路を送られてくる用紙3に転写される。これにより用紙3にドットが形成される。
前述した4つの受光センサ(図示せず)はそれぞれ対応する感光体ドラム32の近傍に配置されており、対応するレーザダイオード40から出射されたレーザ光を受光してコントローラ41にBD(Beam Detect)信号を出力する。
(2)レーザプリンタの電気的構成
図2は、レーザプリンタ10の電気的構成を示すブロック図である。
ここでは制御基板20、コントローラ41、SRAM42、レーザダイオード40のみを示してその他の構成は省略する。
制御基板20はレーザプリンタ10の各部を制御するCPU20a(出力手段、第1の記憶手段の一例)、CPU20aが各種の処理を実行するためのプログラムを記憶しているROM20b、CPU20aが各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられるRAM20c(第1の記憶手段の一例)を備えて構成されている。
CPU20aは、図示しないインタフェース(I/F)部を介して取得した画像データにディザ法や誤差拡散法などを用いてハーフトーン処理を施すことにより、トナーの色毎のハーフトーンデータ(ドットパターンデータの一例、以下「ドットパターンデータ」という)を生成する。CPU20aは各色のドットパターンデータを生成すると、生成したドットパターンデータをRAM20cに記憶させる。なお、CPU20aでドットパターンデータを生成するのではなく、外部の装置で生成したドットパターンデータをI/F部により受信する構成であってもよい。
コントローラ41(形成ドット計数手段、重なりドット計数手段、算出手段の一例)は、CPU20aから出力されるドットパターンデータに基づいてレーザダイオード40への供給電流を制御するASICである。
コントローラ41は、受光センサからBD信号が出力されるとCPU20aに同期信号を出力し、CPU20aは同期信号が出力される毎に当該受光センサに対応する色のドットパターンデータから1ライン分のドットパターンデータを取得してコントローラ41に出力する。コントローラ41はCPU20aから出力された1ライン分のドットパターンデータに基づいてレーザダイオード40への供給電流をオン/オフすることによりレーザダイオード40を点滅させる。
本実施形態では用紙3に付着したトナー量(トナー付着量)をコントローラ41によって算出する場合を例に説明する。
SRAM42(第2の記憶手段の一例)はコントローラ41からメモリコントローラを介さずに直接アクセス可能に構成されている。
(3)ドットの計数、及び重なりドットの計数の概要
図3は、重なりドットを計数するためにSRAM42に記憶されるドットパターンデータを説明するための模式図である。
例えばKのドットパターンデータを例に説明すると、コントローラ41はCPU20aからKの1ライン目のドットパターンデータが出力されると、出力された1ライン目のドットパターンデータに基づいて用紙3にドットを形成するとともに、1ライン目のドットパターンデータに基づいてKのドットの数を計数する。コントローラ41はCPU20aからKのドットパターンデータが1ライン分出力される毎にドットの数を計数し、ライン毎に計数したドットの数を積算することによってKのドットの数を計数する。
また、例えばCのドットパターンデータの場合には、Kの場合と同様にしてドットの形成、及びドットの数の計数を行うことに加え、CPU20aから出力されたCの1ライン分のドットパターンデータと用紙3の同じライン上にドットが形成されるKの1ライン分のドットパターンデータとを比較して、K(他の色)のドットに重ねて形成されるC(対象色)のドット(重なりドット)の数を計数する。コントローラ41はCPU20aからCのドットパターンデータが出力される毎に重なりドットの数を計数し、ライン毎に計数した重なりドットの数を積算することによってCの重なりドットの数を計数する。
M及びYについても同様であり、Mの場合にはK、又はCのドットに重ねて形成される重なりドット、Yの場合にはK、C、又はMのドットに重ねて形成される重なりドットの数を計数する。
Cの重なりドットの数を計数するためには、Kのドットパターンデータが必要である。そのためコントローラ41は、Kの1ライン分のドットパターンデータに基づいてドットを形成したときに、そのKのドットパターンデータをSRAM42に記憶する。
MのドットはKのドットに重なる場合もCのドットに重なる場合もあるので、Mの重なりドットを計数するためにはK、及びCのドットパターンデータが必要であり、同様にYの重なりドットを計数するためにはK、C、及びMのドットパターンデータが必要であるので、コントローラ41はC及びMのドットパターンデータについてもSRAM42に記憶する。
K、C及びMのドットパターンデータを記憶するために必要なSRAM42の記憶容量は、次にようにして求めることができる。
先ず、Kのドットパターンデータを記憶しておくための容量について説明する。隣り合う2つの感光体ドラム32の回転中心軸線間の距離(ドラムピッチ)を65ミリ(mm)とすると、感光体ドラム32Kの回転中心軸線から感光体ドラム32Yの回転中心軸線までの距離は65mm×3=195mmとなる。
副走査方向の解像度(1インチ当たりのライン数)を600dpiとすると、195mmの間に形成されるライン数は、(195/2.54)×600=46063ラインとなる。
そして、主走査方向の幅を215.9mmとすると、主走査方向のドット数は(215.9/2.54)×600=51000ドットとなる。
よって、1ドットを1ビットで表すとすると、Kのドットパターンデータを記憶しておくためには、51000×46063ドット=2349213000ビット=280メガバイト(MByte)が必要になる。
感光体ドラム32Cの回転中心軸線から感光体ドラム32Yの回転中心軸線までの距離は、感光体ドラム32Kの回転中心軸線から感光体ドラム32Yの回転中心軸線までの距離の2/3であるので、280×2/3=186MByteとなる。
感光体ドラム32Mの回転中心軸線から感光体ドラム32Yの回転中心軸線までの距離は、感光体ドラム32Kの回転中心軸線から感光体ドラム32Yの回転中心軸線までの距離の1/3であるので、280×1/3=93MByteとなる。
従って、これらを合計した容量である559(=280+186+93)MByteがSRAM42に必要な記憶容量である。
Yの1ライン分のドットパターンデータについて重なりドットの数を計数した後は、そのYの1ライン分のドットパターンデータに対応するK、C、Mの1ライン分のドットパターンデータ(他の色のドットパターンデータ)は不要になる。コントローラ41は、K、C、Mの1ライン分のドットパターンデータが不要になると、その後にCPU20aから出力されるK、C、M各色の1ライン分のドットパターンデータで、不要になったK、C、Mのドットパターンデータをそれぞれ上書きする。このようにすると、SRAM42を効率よく使用でき、SRAM42の記憶容量を低減できる。
(4)画像形成処理
図4は、実施形態1に係る画像形成処理のフローチャートである。ここでは全ての色を対象色として色毎にトナー付着量を算出する場合を例に説明する。
S101では、コントローラ41はC、M、Yについてそれぞれ非付着係数(重み付け係数の一例)を設定する。
非付着係数とは、ドットを用紙3に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量に対する、ドットを他のドットに重ねて形成した場合に付着しないトナー量の割合を示すものである。非付着係数は、例えば付着しないトナー量がない場合(言い換えると全てのトナーが付着する場合)は「0」、2割が付着しない場合は「0.2」、3割が付着しない場合は「0.3」などのように設定される。
ところで、ドットを他のドットの上に重ねて形成する場合、上に形成するドットの色によってトナーの付着量が異なる場合がある。例えば、Kのドットの上にCのドットを形成した場合のCのトナー付着量と、Kのドットの上にMのドットを形成した場合のMのトナー付着量とは一致しない場合がある。
そこで、本実施形態では上に重ねて形成するドットの色(C、M、Y)毎に異なる非付着係数を設定する。
S102では、コントローラ41は用紙搬送部23を制御して給紙を開始する。
S103では、コントローラ41はKのドットの形成、及びKのドット数の計数を開始する。このとき、コントローラ41はCPU20aから出力されたKのドットパターンデータをSRAM42に記憶していく。
S104では、コントローラ41はKのドットと同様にしてCのドットの形成、及びCのドット数の計数を開始する。加えて、コントローラ41はCの重なりドットの数の計数を開始する。このとき、コントローラ41はCPU20aから出力されるCのドットパターンデータをSRAM42に記憶していく。
S105では、コントローラ41はKのドットと同様にしてMのドットの形成、及びMのドット数の計数を開始するとともに、Cのドットと同様にしてMの重なりドットの数の計数を開始する。このとき、コントローラ41はCPU20aから出力されるMのドットパターンデータをSRAM42に記憶していく。
ところで、Kのドットの上にCのドットが重ねて形成され、その上にMのドットが重ねて形成される場合がある。このように下に複数のドットが形成されているドットについては、重なりドットとして2重に計数しないものとする。例えばMのドットパターンデータをKのドットパターンデータと比較したときにMのあるドットを重なりドットとして計数した場合には、MのドットパターンデータをCのドットパターンデータと比較したときに例えそのドットがCのドットと重なっていたとしても、重なりドットとして再計数しないようにする。これはYについても同じである。
S106では、コントローラ41はKのドットと同様にしてYのドットの形成、及びYのドット数の計数を開始するとともに、C及びMのドットと同様にしてYの重なりドットの数を計数する。なお、Yのドットパターンデータについてはその後に他の色のドットパターンデータとの比較に用いられることはないのでSRAM42には記憶しない。
S107では、コントローラ41は画像データの1ページ目の画像形成が終了したか否かを判定する。CPUは、終了していないと判定した場合は所定時間が経過した後に再度判定し、終了したと判定するとS108に進む。
S108では、コントローラ41は対象色のドットの数に基づいて推定される推定付着トナー量から、重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くことにより対象色のトナー付着量を算出する。
具体的には、コントローラ41は以下の式1〜4によりトナー付着量を算出する。
Kのトナー付着量=Kのドット数×「Kのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式1
Cのトナー付着量=(Cのドット数−Cの重なりドット数×Cの非付着係数)×「Cのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式2
Mのトナー付着量=(Mのドット数−Mの重なりドット数×Mの非付着係数)×「Mのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式3
Yのトナー付着量=(Yのドット数−Yの重なりドット数×Yの非付着係数)×「Yのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式4
S109では、CPU20aは画像データの全ページの画像形成が終了したか否かを判定する。CPU20aは全ページの画像形成が終了していないと判定した場合はS102に戻って全ページの画像形成が終了するまで処理を繰り返す。
(5)実施形態の効果
以上説明した本発明の実施形態1に係るレーザプリンタ10によると、先に形成されているドットに重ねて形成される重なりドットがある場合には、重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くので、トナー付着量をより精度よく算出できる。
なお、算出したトナー付着量は、例えば定着器35によりトナー像を紙面に熱定着させる際の定着器35の温度制御の制御パラメータとして用いることができる。
更に、レーザプリンタ10によると、対象色毎に非付着計数(重み付け係数)を異ならせるので、先に形成されているドットに重ねてドットを形成した場合のトナー付着量が色によって異なる場合に、トナー付着量をより精度よく推定できる。
更に、レーザプリンタ10によると、CPU20aから出力されたドットパターンデータをSRAM42に記憶しておくので、対象色の重なりドットの数を計数する際にCPU20aから他の色のドットパターンデータを再出力しなくてよく、重なりドットの計数に要する時間を短縮できる。
更に、レーザプリンタ10によると、SRAM42に記憶されている不要になったドットパターンデータをその後に出力されるドットパターンデータで上書きするので、SRAM42を効率よく使用でき、それによりSRAM42の記憶容量を低減できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5ないし図6によって説明する。
実施形態2はSRAM42を設けない例である。実施形態2では、前の用紙3へのドットの形成が終了してから次の用紙3へのドットの形成が開始されるまでの間(紙間)に対象色のドットの数、及び重なりドットの数を計数する。
図5は、実施形態2に係る計数のタイミングを説明するためのタイムチャートである。時点T1は前の用紙3へのドットの形成が終了した時点を示しており、時点T2は次の用紙3へのドットの形成が開始される時点を示している。時点T1から時点T2までの間(紙間)はプリンタの機種などによって異なるが、ここでは紙間が170ミリ秒であるものとする。
4色分のドットパターンデータの重なりドットの数を計数するための予想時間は、次のようにして求めることができる。
画像データのサイズがA4サイズであるとすると、1色分のドットパターンデータのドットのデータ量は、4960×7015=34794400ビットである。
1システムクロックを10ナノ秒(ns)とし、1システムクロックで処理可能なビット数を32ビットとすると、予想時間は(34794400/32)×10ns=10msとなる。従って、4色分では40msであるので、紙間が170msであれば十分に計数可能であることになる。
図6は、画像形成処理のフローチャートである。ここでは実施形態1と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S201では、コントローラ41は4色分のドットパターンデータをCPU20aから全て取得し、取得した4色分のドットパターンデータに基づいてK、C、M、Yの各色のドットの数、及びC、M、Yの各色の重なりドットの数を計数する。以下、具体的に説明する。
先ず、コントローラ41はCPU20aに同期信号とは異なる所定のデータ要求信号を出力することにより、K、C、M、及びYの1ライン分のドットパターンデータの出力を要求する。
CPU20aは、コントローラ41からデータ要求信号が出力されると、K、C、M、Yの各ドットパターンデータから1ライン目のドットパターンデータを取得してコントローラ41に出力する。CPU20aはデータ要求信号が出力される毎に各ドットパターンデータから次の1ライン分のドットパターンデータを順に出力する。
コントローラ41は、CPU20aから各色のドットパターンデータが1ライン分ずつ出力されると、出力された1ライン分のドットパターンデータに基づいて色毎にドットの数、及び重なりドットの数を計数する。
次に、コントローラ41は再度CPU20aにデータ要求信号を出力して次の1ラン分のドットパターンデータの出力を要求する。コントローラ41はこれをCPU20aからドットパターンデータが出力されなくなるまで繰り返す。
以上によりK、C、M、Yの各色のドットの数、及びC、M、Yの各色の重なりドットの数が計数される。
S202の処理はドットの数や重なりドットの数を計数しないことを除いてS103〜S106の処理と実質的に同一であるので詳細な説明は省略する。
以上説明した本発明の実施形態2に係るレーザプリンタによると、前の用紙3へのドットの形成が終了してから次の用紙3へのドットの形成が開始されるまでの間(紙間)を利用して計数するので、時間を効率よく使用できる。
更に、実施形態2に係るレーザプリンタによると、SRAM42が不要であるので、実施形態1に比べて重なりドットの数を計数するための構成を簡素にできる。また、紙間で十分に計数可能であるので、重なりドットの数を計数するための構成を簡素にしてもドットの形成に遅延を生じさせることなく、あるいは遅延が生じたとしても僅かな遅延で計数できる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図7ないし図8によって説明する。
実施形態3もSRAM42を設けない例である。ただし、実施形態3では紙間ではなく対象色の1ライン分のドットパターンデータをCPU20aから取得してドットを形成するときに、対象色のドットの数、及び重なりドットの数を計数する。この場合に、実施形態3では用紙3の同じライン上にドットが形成される他の色の1ライン分のドットパターンデータをCPU20aから再取得して重なりドットの数を計数する。
図7は、実施形態3に係る計数のタイミングを説明するためのタイムチャートである。コントローラ41は、例えばCの1ライン目のドットパターンデータのドットを形成するとき、CPU20aにKの1ライン目のドットパターンデータの再出力を要求し、Cの1ライン目のドットパターンデータとCPU20aから再出力されたKの1ライン目のドットパターンデータとを比較してCの重なりドットの数を計数する。
図7では省略しているが2ライン目以降についても同様であり、コントローラ41はCのnライン目のドットパターンデータのドットを形成するとき、CPU20aからKのnライン目のドットパターンデータを再取得して重なりドットの数を計数する。Y及びMについても同様である。
図8は、実施形態3に係る画像形成処理のフローチャートである。ここでは実施形態1と実質的に同一の処理には同一の符号を付して説明を省略する。
S301では、コントローラ41はKのドットの形成、及びKのドットの数の計数を開始する。実施形態3ではドットの形成に用いたドットパターンデータはSRAM42に記憶させることなく破棄される。これはKのドットパターンデータに限らずC、及びMのドットパターンデータについても同様である。
S302の処理は、Cの重なりドットの数を計数するときにKの1ライン分のドットパターンデータをSRAM42から読み込むのではなくCPU20aに再出力を要求する点と、ドットの形成に用いた1ライン分のドットパターンデータがSRAM42に記憶されない点とを除いて実施形態1のS104の処理と実質に同一である。
S303の処理、及びS304の処理はS302の処理と実質的に同一であるので説明は省略する。
以上説明した本発明の実施形態3に係るレーザプリンタによると、対象色の重なりドットを計数するときに他の色のドットパターンデータをCPU20aから再取得するので、CPU20aから出力されたドットパターンデータを記憶しておくためのSRAM42をコントローラ41に設けなくてよく、レーザプリンタの構成を簡素にできる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を説明する。
実施形態4では、各重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数で分類して計数し、分類毎に非付着係数(重み付け係数の一例)を異ならせる。
例えばYを例に説明すると、Yのドットの下に他の色のドットが形成されているパターンとしては、Yのドットの下にK、C、及びMの3つのドットが重ねて形成されている場合、K、C、及びMのうちいずれか2つのドットが重ねて形成されている場合、K、C、及びMのうちいずれか1つのドットが形成されている場合がある。
一般に、下に重なっているドット数が多いほどトナーが付着し難くなる。つまり、トナー付着量は下に形成されているドットの数によって異なる。
そこで、実施形態4では、重なりドットの下に他の色のドットがいくつ重なって形成されているかによってその重なりドットを分類し、下に3つのドットが形成されている重なりドット(3類ドットという)、下に2つのドットが形成されている重なりドット(2類ドットという)、下に1つのドットが形成されている重なりドット(1類ドットという)毎にそれぞれ数を計数する。
そして、トナーの付着量を算出する場合に、分類ごとに異なる非付着係数を用いてトナー付着量を算出する。
具体的には、Yを例に説明すると、以下の式5によりトナー付着量を算出する。
Yのトナー付着量={Yのドット数−(3類ドットの数×3類の非付着係数+2類ドットの数×2類の非付着係数+1類ドットの数×1類の非付着係数)}×「Yのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式5
ここで、3類の非付着係数<2類の非付着係数<1類の非付着係数であるとする。
ここではYを例に説明したが、Mについても同様である。
以上説明した本発明の実施形態4に係るレーザプリンタによると、各重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数で分類して計数し、分類毎に非付着係数(重み付け係数の一例)を異ならせるので、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図9によって説明する。
ドットは必ずしも本来形成すべき位置に形成されるとは限らず、位置がずれて形成されてしまうこともある。位置がずれて形成された場合、その周囲に他の色のドットが存在していれば、周囲に存在するドットに重なる可能性がある。
そこで、実施形態5では、対象色のドット毎に当該対象色のドットの所定範囲内に存在する他の色のドットを検出し、対象色のドットが当該検出した他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を重なりドットの数として計数する。
図9は、実施形態5に係る重なりドットの数の計数を説明するための模式図である。図示する例はCの重なりドットの数を計数する場合を示しており、位置S5にCのドットを形成しようとしている場合に、既に位置S3、S5、S7にKのドットが形成されている状況を示している。
位置S5にCのドットを形成する場合、Cのドットの位置がずれ、位置S5以外の位置に形成されてしまうことも起こり得る。ここではCのドットが位置S1〜S9の各位置に形成される確率をそれぞれP1、P2、・・・、P9とする。ここでP1+P2+・・・+P9=1である。位置S5は本来ドットが形成されるべき位置であるので、位置S5に形成される確率P5が最も大きいとする。
図9に示す例においてCのドットが他の色のドットに重なる確率に基づく期待値は以下の式により求めることができる。
期待値=P3×1+P5×1+P7×1<1
そこで、本実施形態では、Cの各ドットについてそのドットが他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を算出し、算出した期待値の合計値をCの重なりドットの数とする。Cの重なりドットの数(ドット毎に算出した期待値の合計値)は次式6によって表すことができる。
Cの重なりドット数=「S1に位置する他の色のドットの数」×P1+「S2に位置する他の色のドットの数」×P2+・・・・+「S9に位置する他の色のドットの数」×P9 ・・・ 式6
ここではCを例に説明したが、MやYについても同様である。ただし、MやYの場合は、一つの位置に2以上の他の色のドットが形成される場合がある。その場合には、それら2以上の他の色のドットのうち上に形成されているドットのみが存在するものとし、下に形成されているドットは存在しないものとして、期待値が2重に合計されないようにする。
以上説明した本発明の実施形態5に係るレーザプリンタによると、所定範囲内に存在する他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を重なりドットの数として計数するので、必ずしも本来形成すべき位置にドットが形成されない場合でも、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図10によって説明する。
実施形態6では実施形態5と同様に他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を重なりドットの数として計数するが、その場合に、各重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数で分類して計数し、分類毎に非付着係数(重み付け係数の一例)を異ならせる。
図10は、実施形態6に係る重なりドットの数の計数を説明するための模式図である。図示する例は位置S5にMのドットを形成しようとしている場合に、既に位置S3、S5、S7、S9にKのドットが形成され、更に位置S9にCのドットがKのドットに重ねて形成されている場合を示している。
前述したようにドットを他のドットの上に重ねて形成した場合のトナー付着量は下に形成されているドットの数によって異なる。そこで、実施形態6では位置毎にその位置に形成されているドットを単純に計数するのではなく、位置毎、且つ形成されているドットの数毎に計数する。
例えばYを例にすると、重なりドットの数を計数した結果は次式7〜9によって表すことができる。
1類の重なりドットの数=「S1の1類ドットの数」×P1+「S2の1類ドットの数」×P2+・・・・+「S1の3類ドットの数」×P9 ・・・ 式7
2類の重なりドットの数=「S1の2類ドットの数」×P1+「S2の2類ドットの数」×P2+・・・・+「S2の3類ドットの数」×P9 ・・・ 式8
3類の重なりドットの数=「S1の3類ドットの数」×P1+「S2の3類ドットの数」×P2+・・・・+「S9の3類ドットの数」×P9 ・・・ 式9
そして、Yのトナー付着量は次のように表すことができる。
Yのトナー付着量={Yのドット数−(1類の重なりドットの数×1類の非付着係数)+(2類の重なりドットの数×2類の非付着係数)+(3類の重なりドットの数×3類の非付着係数)}×「Yのドットを用紙に直接形成した場合に推定される1ドット当たりのトナー付着量」 ・・・ 式10
以上説明した本発明の実施形態6に係るレーザプリンタによると、各重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数で分類して計数し、分類毎に非付着係数(重み付け係数の一例)を異ならせるので、推定未付着トナー量をより精度よく推定できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では形成ドット計数手段、重なりドット計数手段、及び算出手段としてコントローラ41を例に説明したが、これら各手段の一部あるいは全部をCPU20aにより実現してもよい。
(2)上記実施形態1では上に形成するドットの色(対象色)によって非付着計数を異ならせる場合を例に説明したが、下に形成されているドットの色によっても異なる場合がある。例えば、下にK(黒)のドットが形成されている場合とC(シアン)のドットが形成されている場合とでは付着するトナーの量が異なる場合がある。そのため、各重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの色で分類して計数し、分類毎に非付着計数を異ならせるようにしてもよい。
また、例えば下に形成されているドットの色と上に重ねて形成するドットの色との組み合わせ毎に非付着係数を設定してもよい。
(3)上記実施形態2では前の用紙3へのドットの形成が終了してから次の用紙3へのドットの形成が開始されるまでの間(紙間)に対象色のドットの数、及び重なりドットの数を計数する場合を例に説明したが、紙間が長いときは実施形態2のように紙間に計数し、紙間が短いときは実施形態3のように対象色の1ライン分のドットパターンデータを取得してドットを形成するときにCPU20aから他の色のドットパターンデータを再取得するようにしてもよい。紙間が長いときはその間に計数するので、紙間が長い場合には時間を効率よく使用できる。また、紙間が短いときは対象色の1ライン分のドットパターンデータを取得してドットを形成するときにCPU20aから他の色のドットパターンデータを再取得することにより、紙間が短いときでも重なりドットの数を計数できる。
3・・・被記録媒体
10・・・レーザプリンタ
20・・・制御基板
20a・・・CPU
20c・・・RAM
25・・・画像形成部
27・・・スキャナ部
41・・・コントローラ

Claims (10)

  1. トナーの色毎に生成されたドットパターンデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されている前記ドットパターンデータに基づいて被記録媒体に各色のドットを形成するドット形成手段と、
    前記被記録媒体に対するトナー付着量の算出対象となる色である対象色の前記ドットパターンデータに基づいて前記対象色のドットの数を計数する形成ドット計数手段と、
    前記対象色のドットパターンデータと前記対象色よりも先にドットが形成される他の色の前記ドットパターンデータとを比較して、前記他の色のドットに重ねて形成される前記対象色の重なりドットの数を計数する重なりドット計数手段と、
    前記対象色のドットの数に基づいて推定される推定付着トナー量から、前記重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くことにより前記対象色のトナー付着量を算出する算出手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. トナーの色毎に生成されたドットパターンデータを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段に記憶されている前記ドットパターンデータに基づいて被記録媒体に各色のドットを形成するドット形成手段と、
    前記被記録媒体に対するトナー付着量の算出対象となる色である対象色の前記ドットパターンデータに基づいて前記対象色のドットの数を計数する形成ドット計数手段と、
    前記対象色のドットパターンデータと前記対象色よりも先にドットが形成される他の色のドットパターンデータとを比較して前記対象色のドット毎に当該対象色のドットの所定範囲内に存在する前記他の色のドットを検出し、当該対象色のドットが当該検出した前記他の色のドットに重なる確率に基づく期待値を重なりドットの数として計数する重なりドット計数手段と、
    前記対象色のドットの数に基づいて推定される推定付着トナー量から、前記重なりドットの数に基づいて推定される推定未付着トナー量を差し引くことにより前記対象色のトナー付着量を算出する算出手段と、
    を備える画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりドット計数手段は、各前記重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの数により分類して計数し、
    前記算出手段は、分類毎に計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、分類毎に前記重み付け係数を異ならせる、画像形成装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりドット計数手段は、各前記重なりドットを当該重なりドットの下に形成されているドットの色により分類して計数し、
    前記算出手段は、分類毎に計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、分類毎に前記重み付け係数を異ならせる、画像形成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記算出手段は、計数された前記重なりドットの数に重み付け係数を乗算することにより前記推定未付着トナー量を推定するものであり、対象色毎に前記重み付け係数を異ならせる、画像形成装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記第1の記憶手段から前記ドットパターンデータを読み出して出力する出力手段と、
    前記出力手段から出力された前記ドットパターンデータを前記他の色のドットパターンデータとして記憶する第2の記憶手段とを備え、
    前記重なりドット計数手段は、前記第2の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを読み出して前記対象色の重なりドットの数を計数する、画像形成装置。
  7. 請求項6に記載の画像形成装置であって、
    前記出力手段は、前記ドットパターンデータを所定ライン分ずつ順次出力するものであり、
    前記重なりドット計数手段は、前記出力手段から出力された前記所定ライン分のドットパターンデータを前記第2の記憶手段に記憶させ、前記第2の記憶手段に記憶されている前記所定ライン分のドットパターンデータが不要になると、不要になった前記所定ライン分のドットパターンデータを、その後に前記出力手段から出力される別の前記所定ライン分のドットパターンデータで上書きする、画像形成装置。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりドット計数手段は、前の前記被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の前記被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間に前記対象色の重なりドットの数を計数する、画像形成装置。
  9. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりドット計数手段は、前記ドット形成手段が前記第1の記憶手段から前記対象色のドットパターンデータを取得して前記対象色のドットを形成するときに、前記第1の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを再取得して計数する、画像形成装置。
  10. 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記重なりドット計数手段は、前の前記被記録媒体へのドットの形成が終了してから次の前記被記録媒体へのドットの形成が開始されるまでの間が長いときはその間に前記対象色の重なりドットの数を計数し、その間が短いときは前記ドット形成手段が前記第1の記憶手段から前記対象色のドットパターンデータを取得して前記対象色のドットを形成するときに前記第1の記憶手段から前記他の色のドットパターンデータを再取得して計数する、画像形成装置。
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