JP4765462B2 - モータ制御装置及びモータ制御方法 - Google Patents

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本発明は、不感帯を有するモータを極めて遅い回転速度で回転させる技術に関する。
従来から、DC(直流)モータやAC(交流)モータなどの様々なモータが、スキャナやプリンタ等のデバイスやコンピュータなどに用いられている。例えば、紙送り用のモータや印刷ヘッドを搭載したキャリッジを搬送するためのモータを備えるプリンタが提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2001−219613号公報
前述のデバイスなどにおいて、モータを極めて遅い速度で回転させたいという要請があった。これは、例えば、スキャナにおいて、キャリッジの搬送用モータを極めて遅い速度で回転させることにより、キャリッジに搭載されたイメージセンサが極めて遅い速度で移動しながら原稿を読み取るようにして、読み取り解像度を高くしたいといった理由からである。
ここで、モータの回転速度の制御は、モータに印加する駆動電圧を調整することにより行われる。例えば、DCモータであれば、極めて遅い速度で回転させるには、極めて小さな駆動電圧をモータに印加するようにする。
一方、モータは、駆動電圧に応じて得られるトルクが静止摩擦力よりも小さいために回転しない電圧範囲(不感帯)を有する。従って、キャリッジ搬送用モータがDCモータであり、前述のように、読み取り解像度を高くするために極めて小さな駆動電圧をこのDCモータに印加すると、駆動電圧がこの不感帯の範囲内に相当してしまいDCモータが回転しないおそれがある。
かかる問題は、キャリッジ搬送用モータが、DCモータに限らずACモータなど、不感帯を有する他の種類のモータである場合にも発生し得る。また、スキャナに限らず、他のデバイスなどに用いられるモータについても、このモータが不感帯を有し、このモータを極めて遅い回転速度で回転させようとする場合には発生し得る。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、不感帯を有するモータを極めて遅い回転速度で回転させることを目的とする。
前述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明のモータ制御装置は、モータに印加される駆動電圧を調整して前記モータの回転を制御するモータ制御装置であって、前記駆動電圧を調整する駆動電圧調整部と、前記モータの回転量を検出する検出部と、所定の期間ごとに基準タイミング信号を入力するタイミング入力部と、を備え、前記モータに印加される前記駆動電圧と、前記モータの回転速度と、の関係を示す前記モータの特性において、前記駆動電圧の変化に関わらず前記モータの回転速度が0となる所定の電圧範囲が存在する場合に、前記駆動電圧調整部は、前記モータの平均回転速度が、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外となるように調整した場合における最低回転速度よりも遅い速度となるように調整する極低速回転処理を実行し、前記最低回転速度よりも遅い速度とは、前記所定の期間に所定の合計回転量だけ回転する速度であり、前記駆動電圧調整部は、前記極低速回転処理として、前記所定の期間内に、前記検出部により前記モータの回転量として前記所定の合計回転量よりも少ない所定の第1の回転量が検出されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外調整する第1の処理と、前記モータの回転量として前記所定の第1の回転量が検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内に調整し、その後、前記駆動電圧を時間経過に従って所定の変化率で変化させることにより前記所定の電圧範囲内から前記所定の電圧範囲外となるように調整する第1の調整と、前記第1の調整により前記モータが回転し、その回転量として所定の第2の回転量が前記検出部によって検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外から前記所定の電圧範囲内となるように調整する第2の調整と、を少なくとも1回以上交互に繰り返し実行する第2の処理と、前記第1の調整と前記第2の調整とが繰り返し実行された結果、前記検出された所定の第2の回転量の合計と前記検出された所定の第1の回転量との合計が、前記所定の合計回転量に達すると、前記第2の処理を終了し、次の前記基準タイミング信号が入力されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内を維持するように調整する第3の処理と、を実行することを要旨とする。
本発明では、第1の調整と第2の調整とが少なくとも1回以上交互に繰り返し行われるので、不感帯(モータに印加される駆動電圧と、モータの回転速度と、の関係を示すモータの特性において、駆動電圧の変化に関わらずモータの回転速度が0となる所定の電圧範囲)近傍で、モータの回転と停止とを繰り返すことができる。これにより、第1の調整において、駆動電圧を不感帯の範囲内から不感帯の範囲外となるようにする際の駆動電圧の変化率を調整することで、駆動電圧を不感帯の範囲外を維持するように調整してモータを回転させ続けるときの平均回転速度に比べて、より遅い平均回転速度でモータを回転させることができる。
また、第1の回転量が検出部によって検出され、駆動電圧が所定の電圧範囲外から所定の電圧範囲内となるように調整された後において、第1の調整と第2の調整とが少なくとも1回以上交互に繰り返し行われる。これにより、第1の回転量が検出されてから駆動電圧が所定の電圧範囲内となるまでの期間にモータが回転してしまった場合でも、その後に、比較的遅い平均回転速度でモータを回転させるので、所望する回転量だけモータを正確に回転させることができる。また、このような構成により、モータのトルクを時間経過に従って所定の変化率で増加させることができる。これにより、モータの個体差により不感帯の幅にばらつきがあっても、駆動電圧を徐々に不感帯の範囲内から不感帯の範囲外となるように調整することができるので、不感帯の近傍でモータの回転と停止とを繰り返すことができる。
上記モータ制御装置において、前記駆動電圧調整部は、一定の基準タイミングを示すタイミング信号に基づき、前記駆動電圧の調整タイミングを決定すると共に、前記第1の回転量、及び前記第1の調整と前記第2の調整との繰り返し回数は、前記タイミング信号における或る基準タイミングから次の基準タイミングまでの間に、前記検出部によって検出される前記モータの回転量の合計が所定の合計回転量となるような値に、それぞれ設定されていることが好ましい。
このようにすれば、或る基準タイミングから次の基準タイミングまでの間に、所定の合計回転量だけモータを回転させることができる。これにより、モータの平均回転速度を、基準タイミング間の期間と所定の合計回転量とで定まる回転速度にすることができる。
上記モータ制御装置において、前記駆動電圧調整部は、前記第1の調整と、前記第2の調整と、を少なくとも1回以上交互に繰り返し行った後に、前記次の基準タイミングまでの間において、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内を維持するように調整することが好ましい。
このようにすれば、モータの回転量の合計として所定の合計回転量が検出部によって検出された場合に、次の基準タイミングまでの間において、モータを回転させないようにすることができる。これにより、モータの平均回転速度を、基準タイミング間の期間(一定期間)と所定の合計回転量とで定まる回転速度で一定に保つことができる。
上記モータ制御装置において、前記所定の変化率は、前記モータの平均回転速度が、前記駆動電圧調整部によって前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外となるように調整した場合における、前記モータの最低の回転速度よりも遅くなるように設定されていることが好ましい。
このようにすれば、駆動電圧を不感帯の範囲外となるように調整してモータを回転させ続けるときの最低の回転速度に比べて、より遅い平均回転速度でモータを回転させることができる。
上記モータ制御装置において、前記第2の回転量は、前記第1の回転量よりも少ない回転量であることが好ましい。
このようにすれば、まず、比較的速い平均回転速度でより多くの回転量だけモータを回転させ、次に、比較的遅い平均回転速度でより少ない回転量だけモータを回転させることができる。従って、所望する回転量だけモータを回転させる場合に、短期間のうちに所望の回転量に近い回転量だけモータを回転させておき、その後、長い期間で少ない回転量だけモータを回転させることができるので、所望する回転量だけモータを正確に回転させることができる。
上記モータ制御装置において、前記第2の回転量は、前記検出部が検出することができる最少回転量であることが好ましい。
このようにすれば、モータを、極僅かな回転量だけ回転させては停止させることを繰り返すことができる。これにより、モータを極めて遅い回転速度で回転させることができる。
上記モータ制御装置において、前記モータはDCモータであってもよい。
DCモータは、印加される駆動電圧の大きさとモータの回転速度との関係を示すモータ特性において不感帯を有するので、上記モータ制御装置によってDCモータを制御することで、駆動電圧の大きさをこの不感帯の範囲外を維持するように調整して、DCモータを回転させ続けるときの平均回転速度に比べて、より遅い平均回転速度でDCモータを回転させることができる。
なお、本発明は、上記したモータ制御装置としての構成の他、そのモータ制御装置を備える原稿読み取り装置としても構成することができる。例えば、フラットベットタイプ(原稿固定型)の原稿読み取り装置において、原稿読み取り用のイメージセンサを移動させるためのモータを上記モータ制御装置で制御することで、駆動電圧を不感帯の範囲外を維持するように調整してモータを回転させ続けるときのイメージセンサの平均移動速度に比べて、より遅い平均速度でイメージセンサを移動させることができる。ここで、より高い解像度で原稿を読み取る場合には、より長い期間で所定の範囲を読み取ることが要求され、それ故、より遅い速度でイメージセンサを移動させることが要求される。従って、このような構成とすれば、駆動電圧を不感帯の範囲外を維持するように調整してモータを回転させ続けるときの解像度に比べて、より高い解像度で原稿を読み取ることができる。
また、本発明は、上述したモータ制御装置や原稿読み取り装置といった装置発明の態様に限ることなく、モータ制御方法という方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1の実施例:
A1.スキャナの概要構成:
A2.極低速回転処理:
A3.実施例の効果:
B.第2の実施例:
B1.極低速回転処理:
B2.実施例の効果:
C.変形例:
A.実施例:
A1.スキャナの概要構成:
図1は、本発明の一実施例としてのスキャナの概要構成を示す説明図である。図1に示すスキャナSCは、イメージセンサが副走査方向に移動しながら固定された原稿を読み取る、いわゆるフラットベットタイプ(原稿固定型)のスキャナである。そして、スキャナSCは、スキャナハウジング(機器枠)10の上面に原稿搭載用のコンタクトガラス130を備えている。
スキャナSCは、さらに、このスキャナハウジング10内に、原稿を読み取るためのイメージセンサISを搭載したキャリッジCRと、このキャリッジCRを副走査方向に搬送するためのキャリッジ搬送機構と、エンコーダ100と、制御回路110と、を備える。
イメージセンサISは、CIS(Contact Image Sensor)方式のイメージセンサであり、所定の画素密度で走査方向に配列された受光素子を有するCCD(Charge Coupled Devices)(図示省略)と、各受光素子に対応するレンズ(図示省略)と、R,G,Bの各色の光で原稿面を照射する露光ランプ(図示省略)と、を備える。なお、各受光素子は、原稿面からの反射光を受光して電荷を蓄積し、信号として出力する。
キャリッジ搬送機構は、DCモータであるモータMと、モータMの出力軸に接合されたウォームギアG1と、ウォームギアG1と噛み合い、所定の減速比で回転する平歯車G2と、平歯車G2に取り付けられたプーリ122と、スキャナハウジング10に取り付けられたプーリ123と、プーリ122及びプーリ123の間で張設された無端のタイミングベルト120と、キャリッジCRを副走査方向に真直ぐに搬送するためのガイドレール121と、を備える。なお、キャリッジCRは、タイミングベルト120の一部に締結されている。
そして、キャリッジ搬送機構は、以下のようにしてキャリッジCRを副走査方向に搬送する。すなわち、モータMが所定の回転速度で回転することにより、ウォームギアG1はこの所定の回転速度で回転し、それに応じて所定の減速比で平歯車G2が回転し、平歯車G2と共にプーリ122,123が回転してタイミングベルト120が副走査方向に所定の速度で動くこととなる。その結果、キャリッジCRが所定の速度で副走査方向に搬送される。
なお、モータMの回転量とキャリッジCRの搬送距離との関係は、予め測定により求められている。そして、モータMの回転量は、エンコーダ100を用いて検出される。
エンコーダ100は、ロータリエンコーダであり、モータMの出力軸に取り付けられた円盤101と、この円盤101を挟むようにして設置された発光ダイオード102及びフォトダイオード103と、を備える。
円盤101は、円周に沿って所定の間隔で刻まれたスリットを備えており、フォトダイオード103は、このスリットを通して発光ダイオード102の発する光を受光することができる。そして、円盤101がモータMと共に回転すると、フォトダイオード103は、スリット部分では受光し、また、スリット以外の部分では受光しないこととなる。その結果、フォトダイオード103は、スリット部分でハイレベル(+3.3V)となり、スリット以外の分でローレベル(0V)となるパルス(以下、「エンコーダパルス」と呼ぶ。)を出力する。
従って、このエンコーダパルスを計数することにより、モータMの回転量を検出することができる。
なお、図示は省略しているが、前述の発光ダイオード102及びフォトダイオード103は2組あり、それぞれのフォトダイオード103から、互いにπ/2だけ位相がずれたエンコーダパルスを出力するように設置されている。これは、モータMの回転方向を検出すると共に、回転量の計測精度を向上させるためである。
図2は、図1に示す制御回路110の詳細構成を示す説明図である。図2に示すように、制御回路110は、CPU111と、メモリ112と、スキャナSCをパソコン(図示省略)と接続するためのUSB(Universal Serial Bus)インタフェースを有する外部インタフェース部113と、供給される交流電流を直流電流に変換する整流回路114と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)115と、を備える。
これらのうち、前述のメモリ112には、スキャナSC全体をコントロールするためのプログラムが格納されており、CPU111は、このプログラムを実行することにより、スキャナ制御部111aとして機能することになる。
また、ASIC115は、イメージセンサ制御部115a,エンコーダ制御部115b,及びモータ制御部115cを備える。
イメージセンサ制御部115aは、イメージセンサISに対して原稿の読み取りを指示する信号(以下、「イメージセンサ駆動パルス」と呼ぶ。)を出力したり、イメージセンサISから、読み取り結果の信号を入力して階調値(画像データ)に変換する機能部である。
エンコーダ制御部115bは、エンコーダ100から出力されるエンコーダパルスを入力し、モータMの回転量や回転方向を検出する機能部である。なお、このエンコーダ制御部115b及び前述のエンコーダ100は、請求項における検出部に相当する。
モータ制御部115cは、整流回路114から出力される直流電流をモータMに供給すると共に、モータMに印加する駆動電圧を制御することによりモータMの回転速度を制御する機能部である。なお、モータ制御部115cは、前述のエンコーダパルス及びイメージセンサ駆動パルスを、それぞれ、エンコーダ制御部115b及びイメージセンサ制御部115aから入力する。
このモータ制御部115cは、図示せざるレジスタを備える。そして、このレジスタには、副走査方向の解像度に応じて、デューティ比増加率,終了パルス数,不感帯デューティ比の各値が、予め記憶されている。なお、これらの値については、後ほど説明する。
モータ制御部115cは、さらに、図示せざる電力制御用トランジスタを備え、このトランジスタのスイッチング周期に対するオン期間の割合(デューティ比)を変化させる、いわゆるPWM(Pulse Width Modulation)制御により駆動電圧を制御する。すなわち、デューティ比を小さくすることでオン時間を短くして駆動電圧を低くし、また、デューティ比を大きくすることでオン時間を長くして駆動電圧を高くする。なお、このモータ制御部115cは、請求項における駆動電圧調整部及び入力部に相当する。
ここで、駆動電圧と回転速度との関係については、モータMの固有の特性として予め測定により求められる。かかる特性について図3を用いて説明する。
図3は、モータMにおける駆動電圧と回転速度との関係を示すグラフである。図3に示すグラフにおいて、横軸は駆動電圧を、縦軸は回転速度を、それぞれ示す。なお、説明の便宜上、駆動電圧が−5Vよりも小さい範囲については一部省略している。
エンコーダ100から出力されるエンコーダパルス数は、モータMの回転量に比例するので、1秒間にエンコーダ100から出力されるエンコーダパルス数(エンコーダパルス周波数)は、1秒間のモータMの回転量に比例することになる。そこで、本実施例では、モータMの回転速度の尺度として、一般的に用いられる1分間の回転数(rpm)に代えて、前述のエンコーダパルス周波数(Hz)を用いる。
なお、駆動電圧が0Vよりも大きい範囲でモータMは正回転をし、0Vよりも小さい範囲でモータMは逆回転をすることとなるが、以下においては、モータMが正回転をする、駆動電圧が0Vよりも大きい範囲について説明する。
図3に示すように、駆動電圧が+5V以上の範囲では、駆動電圧の増加に伴い、モータMの回転速度も増加している。
しかしながら、駆動電圧が+5Vよりも小さい範囲では、駆動電圧が増加しても回転速度は0であり、モータMは回転しない。これは、−5V〜+5Vの範囲(不感帯)内の駆動電圧では、モータMにおいて、静止摩擦力に勝るトルクを得ることができないためである。
ここで、スキャナSCにおける副走査方向の読み取り解像度と、モータMの回転速度と、の関係について考える。
スキャナSCは、イメージセンサISが副走査方向に移動しながら原稿を読み取るため、ユーザにより指定された読み取り解像度に応じた速度で、イメージセンサISを移動させなければならない。例えば、副走査方向の解像度として4800dpiで読み取るように指定された場合には、イメージセンサISを、1インチあたり4800(ライン)×「所定電荷蓄積期間」に相当する期間で、移動させなければならない。
前述の「所定電荷蓄積期間」とは、CCDの有する各受光素子が受光して電荷の蓄積を行う期間(電荷蓄積期間)について、1画素分の信号を出力するのに理想的な期間として予め設定されている期間である。仮に電荷蓄積期間にばらつきがあると、読み取った画像の色目にばらつきが生じるため、スキャナSCでは、常にこの所定電荷蓄積期間だけ電荷を蓄積するようにしている。
一方、副走査方向の読み取り解像度を上げると、1インチあたりに読み取るべきライン数も増えることになる。従って、副走査方向の読み取り解像度を上げた場合においても、各受光素子において所定電荷蓄積期間だけ電荷を蓄積させるには、イメージセンサISを移動させる速度を遅くしなければならない。
例えば、指定された副走査方向の解像度が9600dpiである場合、イメージセンサISを、1インチあたり9600(ライン)×「所定電荷蓄積期間」に相当する期間で移動させる必要があり、イメージセンサISの移動速度を、4800dpiの場合の1/2の速度にしなければならない。
そして、イメージセンサISをより遅い速度で移動させるためには、キャリッジCRをより遅く搬送しなければならず、そのためにモータMをより遅い回転速度で回転させなければならない。
従って、副走査方向の解像度をより高くするためには、モータMをより遅い回転速度で回転させなければならない。このような、副走査方向の読み取り解像度とモータMの回転速度との具体的な関係は、予め測定により求められる。
例えば、図3に示すように、本実施例の構成では、副走査方向の解像度が4800dpiとなるように読み取るには、駆動電圧を+5VにしてモータMの回転速度を2KHz(エンコーダパルス周波数、以下に同じ)にすることが要求される。
ここで、駆動電圧を+5Vよりも大きい電圧にすることで、モータMの回転速度がより速くなり、その結果、副走査方向の解像度は低くなる。例えば、図3に示すように、駆動電圧を+10Vにすることで、モータMの回転速度が4KHzとなり、解像度が2400dpiとなる。
一方、副走査方向の解像度を4800dpiよりも高くするためには、駆動電圧を+5Vよりも小さい電圧にしなければならない。しかしながら、上述したように、モータMは−5V〜+5Vの不感帯を有しているため、駆動電圧を+5Vよりも小さくするとモータMは回転しないこととなる。従って、4800dpiよりも高い解像度で原稿を読み取ることができない。
以上は、副走査方向の読み取り解像度と、モータMの回転速度と、の関係についての説明であったが、この関係を、前述の所定電荷蓄積期間におけるモータMの回転量に置き換えて説明する。
図4は、副走査方向の読み取り解像度ごとの、所定電荷蓄積期間にエンコーダ100から出力されるエンコーダパルスを示す説明図である。図4において、上段は解像度2400dpiの場合のエンコーダパルスを、中段は解像度4800dpiの場合のエンコーダパルスを、それぞれ示す。なお、所定電荷蓄積期間は10msであるものとする。
前述のように、解像度が2400dpiである場合には、モータMの回転速度は4KHzであるので、図4の上段に示すように、所定電荷蓄積期間(10ms)にモータMは、エンコーダパルス40個分だけ回転することとなる。
また、解像度が4800dpiである場合には、モータMの回転速度は2KHzであるので、図4の中段に示すように、モータMは、所定電荷蓄積期間にエンコーダパルス20個分だけ回転することとなる。
一方、解像度が9600dpiである場合には、上述したようにモータMは回転しないので、エンコーダパルスは出力されない。しかしながら、図4の下段において破線で示すように、所定電荷蓄積期間にエンコーダパルス10個分だけモータMを回転させることができれば、解像度9600dpiで原稿を読み取ることが可能となる。
そこで、スキャナSCは、4800dpiよりも高い解像度で原稿を読み取るために後述する極低速回転処理を行い、例えば、解像度9600dpiで原稿を読み取るために、所定電荷蓄積期間にエンコーダパルス10個分だけモータMを回転させるようにする。以下、この本発明の特徴部分である極低速回転処理について説明する。
A2.極低速回転処理:
本発明の特徴部分である極低速回転処理の前提として、ユーザが原稿を図1に示すコンタクトガラス130に載せると共に、スキャナSCに接続されたパソコン(図示省略)において、スキャナSC用ドライバソフトウェアを用いて、解像度及び原稿サイズを指定して読み取り開始を指示したものとする。なお、指定された副走査方向の解像度は9600dpiであるものとする。
スキャナSCにおいて、図2に示すスキャナ制御部111aは、パソコンから送信される読み取り開始の指示を受信する。そして、スキャナ制御部111aが読み取り開始の指示を受信すると、指定された原稿サイズに合わせてキャリッジCRが読み取り開始位置に移動する。なお、このキャリッジCRの移動については、説明の便宜上、省略する。
そして、キャリッジCRの移動が終わると、スキャナ制御部111aは、イメージセンサ制御部115aに対して読み取り動作の開始を指示する。また、スキャナ制御部111aは、指定された副走査方向の解像度が4800dpiよりも高い解像度であるか否かを判定し、4800dpiよりも高い解像度であると判定すると、モータ制御部115cに対して指定された解像度を通知すると共に、極低速回転処理の開始を指示する。
まず、イメージセンサ制御部115a側の処理について説明する。イメージセンサ制御部115aは、読み取り動作の開始の指示を受信すると、イメージセンサ駆動パルスを所定電荷蓄積期間(10ms)ごとにイメージセンサIS及びモータ制御部115cに出力する。
そして、イメージセンサISは、イメージセンサ駆動パルスを入力する度に、露光ランプからR,G,Bの順序で光を原稿に照射すると共に、その反射光をCCDにおいてライン状に並んだ各受光素子で受光する。そして、イメージセンサISは、各受光素子で得られた電荷をそれぞれ1画素の信号として、1ライン分の信号をイメージセンサ制御部115aに出力する。一方、イメージセンサ制御部115aは、イメージセンサISから順次出力される1ライン分の信号に基づき、1ライン内の各画素の階調値を定めて、画像データとしてメモリ112に順次記憶させる。
続いて、モータ制御部115c側の処理について説明する。モータ制御部115cは、スキャナ制御部111aから極低速回転処理の開始の指示を受信すると、イメージセンサ制御部115aから出力されるイメージセンサ駆動パルスの入力を待って、極低速回転処理を開始する。以下、この極低速回転処理について図5及び図6を用いて説明する。
図5は、第1の実施例における極低速回転処理の手順を示すフローチャートである。また、図6は、第1の実施例における極低速回転処理でのイメージセンサ駆動パルスとエンコーダパルスと駆動電圧との関係を示すタイミングチャートである。
図6において、上段はモータ制御部115cが入力するイメージセンサ駆動パルスを、中段はモータ制御部115cが入力するエンコーダパルスを、下段はモータ制御部115cがモータMに印加する駆動電圧を、それぞれ示す。なお、中段のエンコーダパルスは、π/2だけずれた2つのエンコーダパルス(a),(b)を示している。なお、図6では、副走査方向の読み取り解像度として9600dpiが指定された場合のイメージセンサ駆動パルス,エンコーダパルス,駆動電圧を、それぞれ示している。
図5に示す極低速回転処理が開始されると、モータ制御部115cは、デューティ比増加率をレジスタから読み出す。このデューティ比増加率は、時間経過に応じたデューティ比の増加度合いを示し、モータ制御部115cは、図示せざるタイマで計時しながらこのデューティ比増加率で徐々にデューティ比を増加させる(ステップS202)。
そして、モータ制御部115cは、エンコーダパルスのエッジを検出したか否かを判定し(ステップS204)、エッジを検出したと判定するまでデューティ比を増加させる。
このようにしてデューティ比増加率でデューティ比を徐々に増加させていくと、図6に示すように、駆動電圧は徐々に上昇していく。そして、駆動電圧が不感帯(−5V〜+5V)の範囲を脱すると、停止していたモータMが回転を始める。その結果、極低速回転処理を開始した時点でエンコーダパルス(a)がハイレベルであれば、エンコーダパルス(a)はハイレベルからローレベルに変化することとなる。
そして、エンコーダパルス(a)がハイレベルからローレベルになると、モータ制御部115cはエッジを検出したと判定し、この場合、レジスタから終了パルス数を読み出すと共に、極低速回転処理を開始した後に検出したエンコードパルス(a),(b)のそれぞれのパルス数が、終了パルス数に達したか否かを更に判定する(ステップS206)。
ここで、副走査方向の解像度9600dpiに対応する終了パルス数として、「10」がレジスタに記憶されているものとする。そして、検出したエッジが、極低速回転処理を開始した後の最初のエッジである場合、モータ制御部115cは、検出したパルス数が終了パルス数「10」に達していないと判定することになる。
そして、この場合、モータ制御部115cは、レジスタから不感帯デューティ比を読み出し、デューティ比をこの不感帯デューティ比に減少させ(ステップS208)、再びステップS202〜ステップS208の処理を実行する。
不感帯デューティ比とは、不感帯の範囲内の駆動電圧に対応するデューティ比である。そして、副走査方向の解像度9600dpiに対応する不感帯デューティ比として、駆動電圧+2.5Vに対応するデューティ比が、レジスタに記憶されているものとする。
そして、2回目のステップS202の処理においてデューティ比を増加させると、駆動電圧は、+2.5Vから徐々に上昇していき、不感帯を脱して+5V以上となると、再びモータMは回転を始める。そして、図5に示すように、今度はエンコーダパルス(b)がハイレベルからローレベルになる。
従って、モータ制御部115cは、このエンコーダパルス(b)のエッジを検出することになる。そして、このエッジを検出した時点においても、極低速回転処理を開始した後に新たなエンコーダパルス(a),(b)は検出されないので、モータ制御部115cは、再度ステップS208の処理を行い、デューティ比を不感帯デューティ比に減少させる。
このように、ステップS202〜ステップS208の処理が繰り返して実行されると、モータMは回転と停止とを繰り返すこととなり、モータ制御部115cは、新たなエンコーダパルス(a),(b)を検出するようになる。そして、ステップS206の処理において、検出したパルス数が終了パルス数に達したと判定した場合に、モータ制御部115cはデューティ比を0にして(ステップS210)、モータMの回転を停止させる。
以上説明した極低速回転処理の結果、図5に示すように、ステップS202〜ステップS208の処理を繰り返す期間(以下、「極低速回転期間」と呼ぶ。)に、モータ制御部115cは、エンコーダパルス(a),(b)を、それぞれ10個入力することとなる。
ここで、ステップS202において用いられるデューティ比増加率は、極低速回転処理によりモータMをエンコーダパルス10個分だけ回転させるのに要する期間が9msとなるような増加率として、予め測定により求められてレジスタに記憶されている。従って、図5に示すように、極低速回転期間が終了してから、次のイメージセンサ駆動パルスを入力して再び極低速回転処理を開始するまでに1msの待ち期間ができることとなる。そして、この待ち期間にモータMは停止しているので、モータ制御部115cは、極低速回転期間及び待ち期間の合計10ms内に10個のエンコーダパルスを入力することとなる。
そして、モータ制御部115cは、イメージセンサ制御部115aからイメージセンサ駆動パルスを入力するたびに、上述した極低速回転処理を行うので、イメージセンサ駆動パルスの入力間隔(所定電荷蓄積期間)の10ms毎に、エンコーダパルス10個分だけモータMを回転させることができる。その結果、イメージセンサISは、原稿を解像度9600dpiで読み取ることができる。
なお、前述の待ち時間は、モータMの回転ムラ等に起因して、極低速回転期間が所定の長さ(9ms)よりも多少長くなっても、次のイメージセンサ駆動パルスを入力する前に、極低速回転期間が終了することとなるように設けられた予備的期間である。
なお、前述のステップS202の処理及びステップS208の処理が、それぞれ、請求項における第1の調整及び第2の調整に相当する。
A3.実施例の効果:
以上説明したように、モータ制御部115cは、デューティ比をデューティ比増加率で徐々に増加させ、エンコーダパルスのエッジを検出した場合にデューティ比を不感帯デューティ比に減少させることを繰り返し行う。その結果、駆動電圧は不感帯の範囲内から不感帯の範囲外となるように変化し、また不感帯の範囲内に戻ることを繰り返すので、モータMは、不感帯の近傍で回転と停止とを繰り返すこととなる。
それ故、極低速回転期間(9ms)でエンコーダパルス10個分という極めて遅い平均回転速度でモータMを回転させることができる。そして、イメージセンサ駆動パルスの入力と共に極低速回転処理を開始し、極低速回転期間及び待ち期間の合計10ms、すなわち、所定電荷蓄積期間でエンコーダパルス10個分だけモータMを回転させることが可能となる。その結果、副走査方向の解像度が9600dpiとなるように原稿を読み取ることが可能となる。
また、モータ制御部115cは、デューティ比をデューティ比増加率で増加させることにより、徐々にモータMのトルクを増加させて静止摩擦力に勝るようにし、モータMを回転させるようにしている。従って、スキャナSCにおいてモータMを別のモータに交換した場合や、スキャナSCと同種の他のスキャナで極低速回転処理を行う場合に、モータの個体差により不感帯の幅にばらつきがあっても、不感帯の近傍でモータの回転と停止とを繰り返すことができる。
B.第2の実施例:
上述した第1の実施例では、図6の下段に示すように、所定電荷蓄積期間内に入力されるエンコーダパルスの間隔は一定であった。これに対し、本実施例では、これらエンコーダパルスの間隔は一定としない。ここで、エンコーダパルスの間隔が一定であるか否かに関わらず、所定電荷蓄積期間でのモータの回転量が同じであれば、所定電荷蓄積期間にイメージセンサが移動する距離(読み取る範囲)は同じである。従って、エンコーダパルスの間隔が一定である場合と一定でない場合とで、所定電荷蓄積期間に各受光素子に蓄積される電荷はほぼ同じ量となり、読み取られる結果はほぼ同じになる。
なお、本実施例におけるスキャナの概要構成,制御回路の詳細構成,モータMの特性は、第1の実施例と同じであるので説明を省略する。ただし、モータ制御部115cが備えるレジスタ(図示省略)には、デューティ比増加率,終了パルス数,不感帯デューティ比の他に、初期デューティ比及び初期パルス数の各値が、予め記憶されている。なお、これらの値については、後ほど説明する。
B1.極低速回転処理:
まず、本実施例における極低速回転処理の概要について、図7を用いて説明する。なお、以下において、イメージセンサ制御部115a側の処理は、上述した第1の実施例における処理と同じであるので、説明を省略する。
図7は、第2の実施例における極低速回転処理でのイメージセンサ駆動パルスとエンコーダパルスと駆動電圧との関係を示すタイミングチャートである。なお、図7における上段,中段,下段は、それぞれ、図6と同じであるので説明を省略する。
極低速回転処理が開始されると、モータ制御部115cは、図7の下段に示すように、まず、不感帯の範囲よりも十分に大きな駆動電圧(+22.5V)をモータMに印加してモータMを回転させる。
そして、モータ制御部115cは、モータMをエンコーダパルス9個分だけ回転させた後に、駆動電圧を0VにしてモータMの回転を一時停止させる。その後、モータ制御部115cは、上述した第1の実施例と同様に、駆動電圧を徐々に増加させると共に、エンコーダパルス(a)またはエンコーダパルス(b)のエッジを検出した時点で、駆動電圧を不感帯の範囲内(+2.5V)とすることを繰り返して、モータMをエンコーダパルス1個分だけ回転させる。
このようにして、所定電荷蓄積期間(10ms)にモータMをエンコーダパルス10個分だけ回転させて、解像度9600dpiで原稿を読み取るようにする。
続いて、極低速回転処理の詳細について説明する。なお、極低速回転処理の前提として、上述した第1の実施例と同様に、ユーザが原稿を図1に示すコンタクトガラス130に載せると共に、スキャナSCに接続されたパソコン(図示省略)において、スキャナSC用ドライバソフトウェアを用いて、解像度及び原稿サイズを指定して読み取り開始を指示したものとする。なお、指定された副走査方向の解像度は9600dpiであるものとする。
第1の実施例と同様に、スキャナSCにおいて、スキャナ制御部111aが、パソコンから送信される読み取り開始の指示を受信する。そして、指定された原稿サイズに合わせてキャリッジCRが読み取り開始位置に移動する。なお、読み取り開始の指示を受信したスキャナ制御部111aが行う処理は第1の実施例と同じであるので説明を省略する。
そして、モータ制御部115cは、第1の実施例と同様に、スキャナ制御部111aから極低速回転処理の開始の指示を受信すると、イメージセンサ制御部115aから出力されるイメージセンサ駆動パルスの入力を待って、極低速回転処理を開始する。
図8は、第2の実施例における極低速回転処理の手順を示すフローチャートである。図8に示す極低速回転処理が開始されると、モータ制御部115cは、モータ制御部115cが備えるレジスタから、通知された副走査方向の解像度に対応する初期デューティ比を読み出し、この初期デューティ比で駆動電圧を制御する(ステップS302)。
ここで、副走査方向の解像度9600dpiに対応する初期デューティ比として、駆動電圧+22.5Vに対応するデューティ比が、レジスタに記憶されているものとする。この場合、駆動電圧は+22.5Vとなり、図3に示すように、モータMは、回転速度9KHzで回転することになる。
駆動電圧が+22.5VとなりモータMが回転を始めると、図7に示すように、モータ制御部115cは、エンコーダ制御部115bからエンコーダパルスを入力するようになる。そして、モータ制御部115cは、レジスタから初期パルス数を読み出すと共に、入力されるエンコーダパルス数が、初期パルス数に達したか否かを判定する(ステップS304)。そして、モータ制御部115cは、入力されるエンコーダパルス数が初期パルス数に達したと判定した場合に、デューティ比を0にしてモータMの回転を一時停止させる(ステップS306)。
ここで、副走査方向の解像度9600dpiに対応する初期パルス数として、「9」がレジスタに記憶されているものとする。この場合、図7に示すように、モータ制御部115cがエンコーダパルス9個を受信した後に駆動電圧が0Vとなる。
なお、モータMが9KHzで回転する期間(以下、「初期回転期間」と呼ぶ。)は、エンコーダパルス9個分であるので、1msとなる。
続く、ステップS308〜ステップS316の処理は、それぞれ、第1の実施例の極低速回転処理におけるステップS202〜ステップS210の処理とほぼ同じであるので、以下、簡単に説明する。
次にモータ制御部115cは、デューティ比増加率をレジスタから読み出し、図示せざるタイマで計時しながらこのデューティ比増加率で徐々にデューティ比を増加させる(ステップS308)。
そして、モータ制御部115cは、エンコーダパルスのエッジを検出したか否かを判定し(ステップS310)、エッジを検出したと判定するまでデューティ比を増加させる。
その結果、図7に示すように、ステップS306の処理によりモータMが一時停止した時点で、エンコーダパルス(a)がローレベルであれば、エンコーダパルス(a)はローレベルからハイレベルに変化することとなる。
そして、エンコーダパルス(a)がローレベルからハイレベルになると、モータ制御部115cはエッジを検出したと判定することとなり、この場合、レジスタから終了パルス数を読み出すと共に、初期回転期間の後に検出したエンコードパルス(a),(b)のそれぞれのパルス数が、終了パルス数に達したか否かを更に判定する(ステップS312)。
本実施例では、副走査方向の解像度9600dpiに対応する終了パルス数として、「1」がレジスタに記憶されているものとする。そして、検出したエッジが初期回転期間後の最初のエッジである場合、モータ制御部115cは、検出したパルス数が終了パルス数「1」に達していないと判定することになる。
そして、この場合、モータ制御部115cは、レジスタから不感帯デューティ比を読み出し、デューティ比をこの不感帯デューティ比に減少させ(ステップS314)、再びステップS308〜ステップS314の処理を実行する。なお、副走査方向の解像度9600dpiに対応する不感帯デューティ比として、第1の実施例と同様に、駆動電圧+2.5Vに対応するデューティ比が、レジスタに記憶されているものとする。
このようにして、ステップS308〜ステップS314の処理が繰り返し実行されると、モータMは回転と停止とを繰り返しながらエンコーダパルス1個分だけ回転し、モータ制御部115cは、ステップS312の処理において終了パルス数に達したと判定することとなる。この場合、モータ制御部115cはデューティ比を0にして(ステップS316)、モータMの回転を停止させる。
以上説明した極低速回転処理の結果、図7に示すように、極低速回転期間(本実施例では、ステップS308〜ステップS314の処理を繰り返す期間)に、モータ制御部115cは、エンコーダパルスを1つ入力することとなる。従って、モータ制御部115cは、初期回転期間と極低速回転期間とで、合わせて10個のエンコーダパルスを入力することとなる。
ここで、ステップS308において用いられるデューティ比増加率は、極低速回転処理によりモータMをエンコーダパルス1個分だけ回転させるのに要する期間が8msとなるような増加率として、予め測定により求められてレジスタに記憶されている。従って、図7に示すように、第1の実施例と同様に、極低速回転期間の終了後に1msの待ち期間ができることとなる。そして、この待ち期間にモータMは停止しているので、モータ制御部115cは、初期回転期間,極低速回転期間,待ち期間の合計10ms内に10個のエンコーダパルスを入力することとなる。
そして、モータ制御部115cは、イメージセンサ制御部115aからイメージセンサ駆動パルスを入力するたびに、上述した極低速回転処理を行うので、イメージセンサ駆動パルスの入力間隔(所定電荷蓄積期間)の10ms毎に、エンコーダパルス10個分だけモータMを回転させることができ、原稿を解像度9600dpiで読み取ることができる。なお、前述の待ち時間を設ける理由は、第1の実施例における理由と同じである。
なお、本実施例では、前述のステップS308の処理及びステップS314の処理が、それぞれ、請求項における第1の調整及び第2の調整に相当する。
B2.実施例の効果:
以上説明したように、モータ制御部115cは、デューティ比をデューティ比増加率で徐々に増加させ、エンコーダパルスのエッジを検出した場合にデューティ比を不感帯デューティ比に減少させることを繰り返し行う。その結果、駆動電圧は不感帯の範囲内から不感帯の範囲外となるように変化し、また不感帯の範囲内に戻ることを繰り返すので、モータMは、不感帯の近傍で回転と停止とを繰り返すこととなる。
それ故、極低速回転期間(8ms)でエンコーダパルス1個分という極めて遅い平均回転速度でモータMを回転させることができ、初期回転期間における9個分と合わせて所定電荷蓄積期間(10ms)でエンコーダパルス10個分だけモータMを回転させることができる。その結果、副走査方向の解像度が9600dpiとなるように原稿を読み取ることが可能となる。
また、モータ制御部115cは、第1の実施例と同様に、デューティ比をデューティ比増加率で増加させることにより、徐々にモータMのトルクを増加させて静止摩擦力に勝るようにし、モータMを回転させるようにしている。従って、スキャナSCにおいてモータMを別のモータに交換した場合や、スキャナSCと同種の他のスキャナで極低速回転処理を行う場合に、モータの個体差により不感帯の幅にばらつきがあっても、不感帯の近傍でモータの回転と停止とを繰り返すことができる。
C.変形例:
なお、本発明は、前述の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上述した第2の実施例では、初期回転期間は1msであったが、1msよりも短い期間または長い期間としてもよい。初期回転期間を1msよりも短くするには、初期パルス数を、第2の実施例における「9」に代えて、8や7など8以下の他の値にすればよい。または、初期デューティ比を、実施例における+22.5Vに対応するデューティ比に代えて、より大きな電圧に対応するデューティ比とすることで、モータMを、より短時間でエンコーダパルス9個分だけ回転させるようにすればよい。
一方、初期回転期間を1msよりも長くするには、初期デューティ比を、実施例における+22.5Vに対応するデューティ比に代えて、より小さな電圧に対応するデューティ比とすることで、モータMを、より長時間でエンコーダパルス9個分だけ回転させるようにすればよい。
このように、初期回転期間を短くした場合には、その分だけ、極低速回転期間を長くすればよい。そこで、デューティ比増加率として、第2の実施例における値よりも小さな値をレジスタに記憶させておき、駆動電圧の上昇するスピードをより遅くするようにすればよい。または、不感帯デューティ比を、第2の実施例における値よりも小さくして、一時停止したモータが再び回転を始めるまでの期間を長くするようにすればよい。なお、初期回転期間を長くした場合には、前述の短くした場合と逆にすればよい。
C2.変形例2:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、不感帯デューティ比は、駆動電圧+2.5Vに対応するデューティ比であるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、不感帯の範囲内の電圧に対応するデューティ比であればよい。例えば、+1Vに対応するデューティ比や、+4Vに対応するデューティ比などであってもよい。
このようにしても、ステップS208やステップS314の処理において、駆動電圧は不感帯の範囲内となるので、モータMの回転を一時停止させることが可能となる。なお、不感帯デューティ比を変更した場合においても、第1の実施例または第2の実施例のように、極低速回転期間を8msまたは9msにするためには、デューティ比増加率も併せて変更するようにすればよい。すなわち、不感帯デューティ比に応じたデューティ比増加率として、予め測定により極低速回転期間が8msまたは9msとなるような値を求めて、レジスタに記憶させるようにすればよい。
C3.変形例3:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、エンコーダパルスのエッジを検出するたびに、デューティ比を増加させたり、デューティ比を不感帯デューティ比に減少させていたが、2以上の所定数だけエッジを検出するたびに、デューティ比を増加または減少させるようにしてもよい。この場合、例えば、第1の実施例であれば、デューティ比増加率も併せて変更して、極低速回転期間を8msにすることが求められる。それ故、この場合のデューティ比増加率として、予め測定により極低速回転期間が8msとなるような値を求めて、レジスタに記憶させておけばよい。
C4.変形例4:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、1msの待ち期間を設けるようにしていたが、この待ち期間を設けずに、所定電荷蓄積期間を全て極低速回転期間とするようにしてもよい。または、初期回転期間及び極低速回転期間で所定電荷蓄積期間とするようにしてもよい。
C5.変形例5:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、極低速回転処理の制御対象のモータMは、スキャナSCが備えるキャリッジCRの搬送用モータであったが、本発明は、これに限定されるものではない。他の装置が備えるモータについても、前述の極低速回転処理を行うことにより、駆動電圧として不感帯の範囲外の電圧を印加してモータを回転させ続ける場合に比べて、より遅い平均回転速度でモータを回転させることができる。
C6.変形例6:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、制御対象のモータMはDCモータであるものとしたが、DCモータに代えて、ACモータであってもよい。この場合、ACモータに印加する駆動電圧(交流)の周波数を徐々に高くしていき、ACモータの周波数についての不感帯の範囲内から不感帯の範囲を脱するようにしてACモータを回転させると共に、エンコーダパルスのエッジを検出したら、駆動電圧の周波数を下げて不感帯の範囲内に入るように調整すればよい。
C7.変形例7:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、イメージセンサISは、CIS方式のイメージセンサであったが、CIS方式に代えて、光学縮小方式のイメージセンサであってもよい。光学縮小方式においても、スキャナは光源やミラーを搭載したキャリッジを移動させるためにモータを備えるので、上述した極低速回転処理を実行することにより、このモータを極低速で回転させることができる。その結果、このキャリッジを極低速で搬送することができるので、駆動電圧として不感帯の範囲外の電圧を印加してモータを回転させ続ける場合に得られる画像に比べて、より高い解像度の画像を得ることができる。
C8.変形例8:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、モータ制御部115cは、駆動電圧を調整するのにPWM制御方式で調整していたが、PWM制御方式に変えて、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制御方式で調整するようにしてもよい。また、これらPWM制御方式及びPAM制御方式を組み合わせた制御方式で調整するようにしてもよい。
C9.変形例9:
上述した第1の実施例及び第2の実施例では、エンコーダは、ロータリエンコーダであるものとしたが、ロータリエンコーダに代えて、ホール素子を備えたエンコーダやレゾルバなど、他のエンコーダであってもよい。
C10.変形例10:
上述した第1の実施例及び第2の実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、モータドライブ制御部(ASIC)で行っていた印加電圧の制御(PWM制御)を、ソフトウェアにより実現するようにしてもよい。
本発明の一実施例としてのスキャナの概要構成を示す説明図。 図1に示す制御回路110の詳細構成を示す説明図。 モータMにおける駆動電圧と回転速度との関係を示すグラフ。 副走査方向の読み取り解像度ごとの、所定電荷蓄積期間にエンコーダ100から出力されるエンコーダパルスを示す説明図。 第1の実施例における極低速回転処理の手順を示すフローチャート。 第1の実施例における極低速回転処理でのイメージセンサ駆動パルスとエンコーダパルスと駆動電圧との関係を示すタイミングチャート。 第2の実施例における極低速回転処理でのイメージセンサ駆動パルスとエンコーダパルスと駆動電圧との関係を示すタイミングチャート。 第2の実施例における極低速回転処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
10...スキャナハウジング
100...エンコーダ
101...円盤
102...発光ダイオード
103...フォトダイオード
110...制御回路
111...CPU
111a...スキャナ制御部
112...メモリ
113...外部インタフェース部
114...整流回路
115a...イメージセンサ制御部
115b...エンコーダ制御部
115c...モータ制御部
120...タイミングベルト
121...ガイドレール
122,123...プーリ
130...コンタクトガラス
M...モータ
SC...スキャナ
CR...キャリッジ
IS...イメージセンサ

Claims (6)

  1. モータに印加される駆動電圧を調整して前記モータの回転を制御するモータ制御装置であって、
    前記駆動電圧を調整する駆動電圧調整部と、
    前記モータの回転量を検出する検出部と、
    所定の期間ごとに基準タイミング信号を入力するタイミング入力部と、
    を備え、
    前記モータに印加される前記駆動電圧と、前記モータの回転速度と、の関係を示す前記モータの特性において、前記駆動電圧の変化に関わらず前記モータの回転速度が0となる所定の電圧範囲が存在する場合に、
    前記駆動電圧調整部は、前記モータの平均回転速度が、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外となるように調整した場合における最低回転速度よりも遅い速度となるように調整する極低速回転処理を実行し、
    前記最低回転速度よりも遅い速度とは、前記所定の期間に所定の合計回転量だけ回転する速度であり、
    前記駆動電圧調整部は、前記極低速回転処理として、前記所定の期間内に、
    前記検出部により前記モータの回転量として前記所定の合計回転量よりも少ない所定の第1の回転量が検出されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外調整する第1の処理と、
    前記モータの回転量として前記所定の第1の回転量が検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内に調整し、その後、前記駆動電圧を時間経過に従って所定の変化率で変化させることにより前記所定の電圧範囲内から前記所定の電圧範囲外となるように調整する第1の調整と、前記第1の調整により前記モータが回転し、その回転量として所定の第2の回転量が前記検出部によって検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外から前記所定の電圧範囲内となるように調整する第2の調整と、を少なくとも1回以上交互に繰り返し実行する第2の処理と、
    前記第1の調整と前記第2の調整とが繰り返し実行された結果、前記検出された所定の第2の回転量の合計と前記検出された所定の第1の回転量との合計が、前記所定の合計回転量に達すると、前記第2の処理を終了し、次の前記基準タイミング信号が入力されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内を維持するように調整する第3の処理と、
    を実行する、モータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置において、
    前記第2の回転量は、前記第1の回転量よりも少ない回転量である、モータ制御装置。
  3. 請求項2に記載のモータ制御装置において、
    前記第2の回転量は、前記検出部が検出することができる最少回転量である、モータ制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のモータ制御装置において、
    前記モータはDCモータである、モータ制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のモータ制御装置を備える原稿読み取り装置。
  6. 印加される駆動電圧に応じて回転するモータの制御方法であって、
    前記モータに印加される前記駆動電圧と、前記モータの回転速度と、の関係を示す前記モータの特性において、前記駆動電圧の変化に関わらず前記モータの回転速度が0となる所定の電圧範囲が存在する場合に、
    (a)前記モータの平均回転速度が、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外となるように調整した場合における最低回転速度よりも遅い速度となるように調整する極低速回転処理を実行する工程を備え、
    前記最低回転速度よりも遅い速度とは、前記所定の期間に所定の合計回転量だけ回転する速度であり、
    前記工程(a)は、
    (a1)前記モータの回転量を検出する工程と、
    (a2)前記所定の期間内に、前記モータの回転量として前記所定の合計回転量よりも少ない所定の第1の回転量が検出されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外調整する第1の処理を実行する工程と、
    (a3)前記所定期間内に、前記モータの回転量として前記所定の第1の回転量が検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内に調整し、その後、前記駆動電圧を時間経過に従って所定の変化率で変化させることにより前記所定の電圧範囲内から前記所定の電圧範囲外となるように調整する第1の調整と、前記第1の調整により前記モータが回転し、その回転量として所定の第2の回転量が検出されると、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲外から前記所定の電圧範囲内となるように調整する第2の調整と、を少なくとも1回以上交互に繰り返し実行する第2の処理を実行する工程と、
    (a4)前記第1の調整と前記第2の調整とが繰り返し実行された結果、前記検出された所定の第2の回転量の合計と前記検出された所定の第1の回転量との合計が、前記所定の合計回転量に達すると、前記第2の処理を終了し、次の前記基準タイミング信号が入力されるまで、前記駆動電圧を前記所定の電圧範囲内を維持するように調整する第3の処理を実行する工程と、
    を有する、モータの制御方法。
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