JP2008086150A - モータ制御装置、原稿読取装置およびモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置、原稿読取装置およびモータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータが動き出すまでの間、無駄な待ち時間が生じずに、原稿読み取りスループットの向上可能なモータ制御装置、原稿読取装置およびモータ制御方法を提供すること。
【解決手段】モータ50の回転に応じて出力される出力信号を検出し、搬送量を計測する位置検出手段124と、一定の時間間隔毎にタイマ信号を発生させる計時手段106と、所定の時間間隔の経過が計測される場合、モータ50に印加する電力を待機電力から一定の加算値ずつ加算し、当該電力を増大させる制御を行う電力加算制御手段112と、出力信号が検出されない場合、計時手段106からのタイマ信号のカウントを開始する待ち時間計測手段111aと、待ち時間計測手段111aでカウントされるカウント数が、予め設定されている規定の待ち時間に到達するか否かを判断すると共に、カウント数が規定の待ち時間に到達する場合、加算値を増大させる加算値増大手段111と、を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置、原稿読取装置およびモータ制御方法に関するものである。
従来からDC(直流)モータ、ステッピングモータなどの様々なモータが、スキャナ、プリンタなどの装置に使用されている。例えば、プリンタでは、紙送り用モータ、印刷ヘッドを搭載したキャリッジを搬送するモータなどが設けられている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−218559号公報
上記の装置などにおいて、モータを極めて低い速度で回転させたいという要求がある。例えば、スキャナにおいては、キャリッジ搬送用モータを極めて低い速度(極低速)で回転させ、キャリッジに搭載されたイメージセンサの読み取り位置を極めて低い速度で移動させることで、読み取り解像度を高くすることができるからである。
かかる極低速でのモータの駆動を実現するために、モータに印加する電圧を、例えばエンコーダ等が出力する出力信号の検出の度に低下させる状態で駆動させる手法の採用が検討されている。ところが、かかる手法でモータを駆動させる場合、モータが停止しているか、またはモータが予期している回転速度よりも低い回転速度で回転し、出力信号が得られるまで非常に時間がかかる場合が想定される。この場合、モータの極低速での駆動において、無駄な待ち時間が生じてしまい、原稿読み取りのスループットが著しく低下してしまう、という問題が生じかねない。
ここで、モータを極低速で駆動させるというのと、原稿読み取りのスループットを向上させる、というのとでは、目的が相反しているが、かかる目的を両立させることが可能なモータ駆動装置および原稿読取装置の実現が望まれている。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、モータが動き出して出力信号が得られるまでの間に、無駄な待ち時間が生じずに、原稿読み取りのスループットを向上させることが可能なモータ制御装置、原稿読取装置およびモータ制御方法を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、被搬送物を搬送する駆動力を与えるモータの回転に応じて出力される出力信号を検出することにより、モータによる被搬送物の搬送量を計測する位置検出手段と、一定の時間間隔毎に計時信号を発生させる計時手段と、計時手段で所定の時間間隔の経過が計測される場合、モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算し、当該電力を増大させる制御を行うための電力加算制御手段と、位置検出手段で出力信号が検出されない場合、計時手段からの計時信号のカウントを開始する待ち時間計測手段と、待ち時間計測手段でカウントされるカウント数が、予め設定されている規定の待ち時間に到達するか否かを判断すると共に、カウント数が規定の待ち時間に到達する場合、加算値を増大させる加算値増大手段と、を具備するものである。
このように構成する場合、電力加算制御手段では、所定の時間間隔の経過が計測されると、モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算する。ここで、待ち時間計測手段では、モータが回転せずに出力信号が検出されない場合、計時信号のカウントを行っている。また、加算値増大手段では、待ち時間計測手段でカウントされるカウント数が、規定の待ち時間に到達する場合に、加算値を増大させている。そのため、出力信号が計測されない状態では、規定の待ち時間を経過する度に、加算値が増大させられる。
この場合、モータに印加する電力が固定の加算値ずつ加算させられる場合と比較して、電力に加算される加算値自体が増大するので、モータが動き出すまでの待ち時間を短くすることが可能となる。また、かかる待ち時間の短縮により、原稿読み取りのスループットを向上させることが可能となる。
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、加算値増大手段は、規定の待ち時間が経過する場合、元の加算値に対して一定の増加定数を乗算することにより、新たな加算値を算出し、この新たな加算値を増大の為された加算値とするものである。
このように構成する場合、元の加算値に対して一定の増加乗数が乗算されるので、カウント数(待ち時間)が大きくなると、加算値が増加する割合も大きくなる。このため、モータが回転しない(動き出さない)場合において、モータを動き出させるまでの即応性に優れ、モータが動き出すまでの待ち時間を一層短くすることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、加算値増大手段は、規定の待ち時間が経過する場合、元の加算値に対して一定の増加分を加算することにより、新たな加算値を算出し、この新たな加算値を増大の為された加算値とするものである。
このように構成する場合には、元の加算値に対して、一定の増加分が加算されるが、加算値の増加は非常に急激なものとはならない。このため、モータが動き出した場合に、動き出しが急激になり、いわゆるオーバーシュートするのを防止することが可能となり、モータの動き出しの時点から当該モータの極低速制御を容易に行うことが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、位置検出手段で出力信号が検出される場合であって加算値に対して増大が為されている場合、加算値を増大の為される以前の初期の加算値とするものである。
このように構成する場合、位置検出手段で出力信号が検出されると、モータが動き出している状態に対応するが、モータが動き出している状態において、加算値を増大させている状態から、増大以前の初期の加算値に戻すことにより、当該モータを極低速で駆動させる制御に適したものとなる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、出力信号は、ハイレベルの信号およびローレベルの信号を有すると共に、位置検出手段は、これらハイレベルの信号およびローレベルの信号の間のエッジを検出することにより、搬送量を計測するものである。
このように構成する場合、位置検出手段では、出力信号におけるハイレベルおよびローレベルの間のエッジを検出することにより、モータの搬送量を高精度に算出することが可能となる。また、隣り合うエッジの間の周期(モータの回転速度)を高精度に算出することが可能となる。
また、他の発明は、上述の各発明に加えて更に、モータは、DCモータとしたものである。このように構成した場合には、ステッピングモータを用いる場合等よりも、騒音の発生を低減させることが可能となる。
さらに、他の発明は、上述の各発明に関わるモータ制御装置を備え、かつモータ制御装置により制御されるモータと、モータにより原稿読取位置を移動させられる被搬送物と、を具備するものである。
このように構成する場合には、原稿読取装置において、モータが動き出すまでの待ち時間を短縮化させることが可能となる。それにより、原稿読み取りのスループットを向上させることが可能となる。
さらに、他の発明は、被搬送物を搬送する駆動力を与えるモータの回転に応じて出力される出力信号を検出することにより、モータによる被搬送物の搬送量を計測する位置検出ステップと、一定の時間間隔毎に発せられる計時信号に基づいて所定の時間間隔の経過が計測される場合、モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算し、当該電力を増大させる制御を行うための電力加算制御ステップと、位置検出ステップで出力信号が検出されない場合、計時信号のカウントを開始する待ち時間計測ステップと、待ち時間計測ステップでカウントされるカウント数が、予め設定されている規定の待ち時間に到達するか否かを判断する判断ステップと、判断ステップにおいてカウント数が規定の待ち時間に到達する場合、加算値を増大させる加算値増大ステップと、を具備するものである。
このように構成する場合、電力加算制御ステップでは、所定の時間間隔の経過が計測されると、モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算する。ここで、待ち時間計測ステップでは、モータが回転せずに出力信号が検出されない場合、計時信号のカウントを行っている。また、加算値増大ステップでは、待ち時間計測ステップでカウントされるカウント数が、規定の待ち時間に到達する場合に、加算値を増大させている。そのため、出力信号が計測されない状態では、規定の待ち時間を経過する度に、加算値が増大させられる。
この場合、モータに印加する電力が固定の加算値ずつ加算させられる場合と比較して、電力に加算される加算値自体が増大するので、モータが動き出すまでの待ち時間を短くすることが可能となる。また、かかる待ち時間の短縮により、原稿読み取りのスループットを向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図6に基づいて説明する。
<全体の概略構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係る原稿読取装置10の構成を示す図である。図1に示す原稿読取装置10は、透明なコンタクトガラス11に載置された原稿を、イメージセンサ20を走査して、コンタクトガラス11越しに読み取るフラットベッド型のスキャナである。
図1に示すイメージセンサ20は、CIS(Contact Image Sensor)方式のイメージセンサであり、長手方向である主走査方向に所定の画素密度で配列された受光素子(CCD:Charge Coupled Device )と、各受光素子に対応するレンズと、RGB3色のそれぞれの光を原稿に照射する露光ランプとを備える。各受光素子は、所定期間ごとに、原稿からの反射光を受光し、受光量に応じた電荷を生成し蓄積し、電気信号として出力する。
また、被搬送物としてのキャリッジ30には、イメージセンサ20が固定され、ガイドレール31に沿って主走査方向とは垂直の副走査方向に移動可能であり、環状のタイミングベルト40の一箇所に固定される。
また、モータ50は、イメージセンサ20を副走査方向に沿って移動させる。本実施の形態では、モータ50はDCモータとされる。ウォームギア60はモータ50の軸51に固定され、平歯車70はウォームギア60と噛み合っている。さらに、プーリ71は、平歯車70と同一の軸に固定されており、平歯車70と同一の回転量で回転する。プーリ72は、回転自在に設置されており、タイミングベルト40は、適度な引張力が生じるようにしてプーリ71およびプーリ72の外側に配置されている。このような駆動系の構成により、モータ50は、ウォームギア60、平歯車70およびプーリ71を介して、タイミングベルト40に回転力を与え、タイミングベルト40をプーリ71およびプーリ72の周りで回転させることで、キャリッジ30を副走査方向に搬送する。
他方、円盤52は、周方向に所定の角度間隔で、径方向に沿って形成された所定数のスリットを有し、モータ50の軸51に対して垂直に、かつ中心にて軸51に固定され、軸51の回転とともに回転する。
また、フォトインタラプタ80は、発光ダイオード81とフォトダイオード82とを有し、発光ダイオード81から出射した光のうち、円盤52のスリットを通過した光をフォトダイオード82で受光し、受光量に応じた電気信号を出力する。つまり、フォトインタラプタ80の出力信号(ENC信号)は、円盤52のスリットを光が通過したときだけハイレベルとなり、円盤52のスリット以外の部分で光が遮断されたときにはローレベルとなる。従って、モータ50が回転する場合、ENC信号はパルス状となり、モータ50の回転角度または回転数に比例した数のパルスを有する。このため、フォトインタラプタ80の出力信号のパルス数を計測することで、モータ50の回転量を得ることができる。
なお、本実施の形態では、フォトインタラプタ80は、2組の発光ダイオード81とフォトダイオード82とを有し、位置検出手段の一部に対応する。2つのフォトダイオード82は、それぞれのENC信号の位相差が所定の角度(例えば90度)となるように配置される。また、円盤52およびフォトインタラプタ80により、ロータリエンコーダが構成される。
また、制御回路100は、フォトインタラプタ80からの信号に基づいてイメージセンサ20、モータ50の動作を制御して読み取り動作を実行するとともに、読み取り動作により得られた画像データを出力する回路である。なお、制御回路100は、パーソナルコンピュータなどの外部装置、装置内外に設けられた記憶装置(メモリカード、ハードディスクドライブなど)へその画像データを出力する。また、制御回路100は、位置検出手段の一部(主としてENC割込み信号出力部124)、計時手段(主としてタイマ106)、電力加算制御手段(主としてDuty計算部112)、待ち時間計測手段(主として判断部111のタイマカウント機能111a)、加算値増大手段(主として判断部111)に対応する。
図2は、図1における制御回路100の構成を示すブロック図である。制御回路100は、CPU(Central Processing Unit )101、メモリ102、インタフェース103、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)104、バス105、タイマ106、RC回路107およびモータドライバ108を有する。
CPU101は、メモリ102に格納されている制御プログラムに従って動作する。メモリ102はRAMおよびROMを有し、ROMには制御プログラムが予め記憶されている。CPU101が制御プログラムを実行することにより、スキャナ制御部110、判断部111、およびDuty計算部112が実現される。
これらのうち、スキャナ制御部110は、外部装置との通信、原稿読取動作の開始、図示せぬ操作部への利用者の操作に応じた制御などを行う。
また、判断部111には、タイマ106からタイマ割り込み信号、位置演算部122から位置情報に関する信号(位置検出信号)、周期演算部123から周期情報に関する信号(周期検出信号)、およびENC割込み信号出力部124からENC割り込み信号が入力される。また、この判断部111には、タイマカウント機能111aが設けられている。このタイマカウント機能111aでは、タイマ106からタイマ割り込み信号を受信するが、このタイマカウント機能111aでは、規定のカウント数に到達するまで、タイマ割り込み信号をカウントする。なお、タイマ割り込み信号は、タイマ106から所定の時間毎に発せられるため、このタイマ割り込み信号が規定のカウント数に到達すると、規定の待ち時間だけ経過したことが計測される。
また、タイマカウント機能111aでは、規定のカウント数に到達すると、Duty計算部112に対して、ステップDuty(加算値に対応)を増加させるための指令(増加指令)を与える。しかしながら、このタイマカウント機能111aにおいては、ENC割り込み信号が受信されると、タイマ割り込み信号のカウント数をゼロクリア(初期値化)する。すなわち、ENC割り込み信号が受信されない状態で規定の待ち時間が経過した場合のみ、タイマカウント機能111aは、Duty計算部112に対して、増加指令を与える。しかしながら、このタイマカウント機能111aでは、ENC割り込み信号が入力されると、Duty計算部112に対して、ステップDutyを最初の状態に戻すための指令(初期化に対応する指令)を与える。
また、この判断部111では、ENC割り込み信号に基づいて、周期情報に関する周期T(計測周期に対応)と、後述する極低速制御(BS制御)における目標周期To (基準周期に対応)とを比較する。そして、判断部111では、周期Tが、目標周期To よりも小さい場合に、Duty比をホールド電流値(待機電力に対応)まで低下させる処理を行う。なお、ホールド電流はENC割り込み信号が入力された時点のDuty比に所定の倍率(0〜1の係数)を乗算して算出するようになっている。ENC割り込み信号が入力された時点のDuty比はその時点における限界トルクを超えてモーターが動き出すDuty比であるので、所定の倍率を乗算してDuty比を低下させ、その時点における限界トルクを僅かに下回る値にすることで、スループットを低下させない極低速制御が可能になる。
図6に示すように、本実施の形態では、ホールド電流は、固定的な値(固定値)ではなく、ENC割り込み信号が入力された時点のDutyに所定の倍率を乗算して低下させるようになっている。しかしながら、このホールド電流は、ENC割り込み信号が入力された時点のDuty比から所定の低下量を差し引いて算出してもよいし、固定的な値(固定値)を用いるようにしても良い。
固定的な値(固定値)であるホールド電流値を用いる場合、ホールド電流は、例えば起動時またはその他の所定のタイミングで、モータ50を駆動させ、その際、所定の回転速度となるときのDutyを計測する(メジャメントを行う)ことに基づいて求められる。かかるメジャメントを行う場合、所定の回転速度となるときのDutyを計測するのみならず、所定のDutyでモータ50を駆動させた場合の回転速度を計測するようにしても良い。
また、Duty計算部112は、スキャナ制御部110によって、後述する極低速制御(BS制御)の実行が指示された場合、極低速制御(BS制御)のための計算を実行する。また、極低速制御(BS制御)においては、Duty計算部112は、タイマ106からのタイマ割り込み信号を受信する度に、所定のDuty(ステップDuty)を加算する。それにより、本実施の形態における極低速制御では、図6に示すようなDutyのプロファイルが得られる。
また、Duty計算部112では、タイマカウント機能111aから、ステップDutyを増加させるための指令(増加指令)が入力されると、この増加指令に基づいて、ステップDutyを増加させる。この増加のための手法としては、例えば、増加指令が入力される前のステップDutyに対して、増加指令が入力された後のステップDutyがN倍(Nは、1より大きい)となるように、ステップDutyを増加させる手法が挙げられる。また、他の増加のための手法としては、例えば、ステップDutyに対して、一定の増加分Mを加算させて、ステップDutyを増加させる手法が挙げられる。
また、Duty計算部112では、ステップDutyが初期値から増加させられている状態で、タイマカウント機能111aから初期化指令が入力されると、ステップDutyの値を、初期値のステップDutyに戻す(増大分をゼロクリアする)。ここで、初期化指令は、タイマカウント機能111aから、ENC割り込み信号が入力された場合に出力されるので、ステップDutyが初期値から増加しており、かつENC割り込み信号が入力されると、ステップDutyが初期値へと戻される。
また、インタフェース103は、外部装置とのデータ通信を行うUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェース回路や、装置内に設けられたメモリカードスロット等とのデータ通信を行うインタフェース回路を有する。ASIC104は、イメージセンサ制御部121、位置演算部122、周期演算部123、ENC割込み信号出力部124、およびモータ制御部125を有する。
このASIC104において、イメージセンサ制御部121は、イメージセンサ20を制御して、RGB各色についての読取動作を行わせ、各色について読み取った画像データを取得する。位置演算部122は、フォトダイオード82から出力されるENC信号のパルス数をカウントすることにより、キャリッジ30の現在の位置を算出する。また、周期演算部123は、ENC信号のエッジ間の周期を計測し、この周期計測に基づいて、キャリッジ30の現在の速度を算出する。
また、ENC割込み信号出力部124は、フォトダイオード82からのENC信号を受信すると、このENC信号に基づくENC割り込み信号を、CPU101に向けて出力する。そして、CPU101に実現される判断部111では、このENC割り込み信号が受信されると、上述したような周期Tと目標周期To とを比較する等の処理を行う。なお、ENC割込み信号出力部124では、フォトダイオード82から出力される全てのエッジにおいて、ENC割り込み信号を出力する。すなわち、ENC割込み信号出力部124では、A相のENC信号の立ち上がりエッジおよび立ち上がりエッジ、B相のENC信号の立ち上がりエッジおよび立ち上がりエッジを検出する度に、ENC割り込み信号を出力する。
また、モータ制御部125は、CPU101(Duty計算部112)からの制御指令に基づいて、イメージセンサ制御部121から出力されるタイミングパルスに同期して、モータ50を制御するための制御信号を出力する。本実施の形態では、モータ制御部125は、モータ50の回転量に応じたデューティ比のPWM(Pulse Width Modulation)信号を出力する。
また、タイマ106は、不図示のクロック信号をカウントすることで計時する。そして、このカウントにより、予め設定されている時間に到達すると、CPU101に対して、タイマ割り込み信号(計時信号に対応)を出力する。
また、RC回路107は、ローパスフィルタ回路であって、出力電圧を、入力されるPWM信号のデューティ比に応じた直流電圧にする回路である。図3は、図2におけるRC回路107の一例を示す回路図である。図3に示すように、このRC回路107は、抵抗R1および抵抗R2により分圧され、キャパシタCにより平滑化される回路となっている。本実施の形態では、RC回路107の出力電圧は、入力されるPWM信号のデューティ比に比例した電圧値となる。
また、モータドライバ108は、RC回路107を介してモータ制御部125から印加される電流値指令電圧Vrefの値に応じた電流をモータ50に導通させるドライバ回路である。本実施の形態では、電流値指令電圧Vrefの値に比例した電流がモータ50に導通する。
図4は、図2におけるモータドライバ108の一例を示す図である。スイッチング素子Q1〜Q4は、ブリッジ接続されており、それぞれスイッチング用のトランジスタであり、ダイオードD1〜D4は、スイッチング素子Q1〜Q4のコレクタ・エミッタ間(ゲート・ドレイン間)にそれぞれ設けられ、スイッチング素子Q1〜Q4を導通する電流とは逆方向に電流を導通させる回生用のダイオードである。抵抗Rdは、モータ50に流れる電流値を両端電圧として検出する微小抵抗である。ゲート回路131は、電流値指令電圧Vrefの値、および抵抗Rdの両端電圧から得られるモータ50の駆動電流の値に基づき、スイッチング素子Q1〜Q4のオン・オフ制御を行う回路である。なお、本実施の形態では、スイッチング素子Q1〜Q4は、それぞれP型のトランジスタであるが、N型のトランジスタを使用してもよい。その場合、抵抗Rdは電源VBB側に設けられる。
例えば、スイッチング素子Q1,Q4がオンでありスイッチング素子Q2,Q3がオフであると、電源電圧VBBがモータ50(および電流検出用の微小抵抗Rd)に印加され、順方向にモータ50が回転する。また、スイッチング素子Q2,Q3がオンでありスイッチング素子Q1,Q4がオフであると、電源電圧VBBが反転してモータ50(および電流検出用の微小抵抗Rd)に印加され、逆向きにモータ50が回転する。ゲート回路131は、スイッチング素子Q1,Q4がオンでありスイッチング素子Q2,Q3がオフである場合、モータ50の駆動電流が電流値指令電圧Vrefにより指定された値以上となったときに、スイッチング素子Q1を一定期間オフさせてモータドライバ108を回生動作させ、その後、スイッチング素子Q1をオンさせる。
この動作を繰り返すことで、モータ50の駆動電流は、電流値指令電圧Vrefにより指定された値にほぼ維持される。その場合、スイッチング素子Q2,Q3は、継続的にオフのままである。同様に、ゲート回路131は、スイッチング素子Q2,Q3がオンでありスイッチング素子Q1,Q4がオフである場合、モータ50の駆動電流が電流値指令電圧Vrefにより指定された値以上となったときに、スイッチング素子Q2を一定期間オフさせてモータドライバ108を回生動作させ、その後、スイッチング素子Q2をオンさせる。この動作を繰り返すことで、モータ50の駆動電流は、電流値指令電圧Vrefにより指定された値にほぼ維持される。その場合、スイッチング素子Q2,Q3は、継続的にオフのままである。
<モータの駆動制御について>
以上のような構成の原稿読取装置10において、モータ制御を行う場合について、図5の動作フローおよび図6等に基づいて、以下に説明する。
ユーザが、コンタクトガラス11に読み取り対象である原稿をセットすると共に、例えば原稿読取装置10の操作パネルでの操作により、高解像度での読み取りモードが設定されると、原稿読取装置10では、高解像度での読み取りモードに対応する極低速制御が開始される。このとき、原稿読取装置10では、キャリッジ30を所定の基準位置まで移動させたり、モータ50にホールド電流を印加する等、所定の予備動作を行う(S10)。
そして、予備動作が終了すると、CPU101に実現される判断部111は、Duty計算部112でのDutyの計算の開始を指示する。そして、この指示に従い、Duty計算部112では、極低速制御(BS制御)に対応するDutyの計算を行う。そして、極低速制御(BS制御)においては、モータ50を起動開始させて、例えばA相の立ち上がりエッジを検出後(このとき、CPU101には、ENC割り込み信号が入力される。)、同じA相の立ち下がりエッジを検出するまで、当該モータ50を加速させるための電流を通電させる(S11)。この加速を行う場合、モータ50には、加速に対応する電流が通電されるが、このときのDutyは、一定となっている。
続いて、キャリッジ30の現在の位置が、加速領域に存在しているか否かを判断する(S12)。この判断においては、所定の個数だけエッジを検出するか否かによって行う。そして、このS12の判断において、キャリッジ30の現在の位置が、加速領域に存在していないと判断される場合(Noの場合)、続いてホールド電流まで電流を低下させる(S13)。また、ホールド電流までの低下後、判断部111では、次のENC割り込み信号が受信されたか否かを判断する(S14)。なお、このS14で速度が低下させられると、以後、図6に示す極低速制御(BS制御)が開始させられる。
なお、S12においてYesの場合(加速領域に存在する場合)、再びS11の前に戻り、処理を継続させる。
S14の判断において、ENC割り込み信号が受信されないと判断される場合(Noの場合)、モータ50は、次のENC信号を出力する部位まで動き出していない状態となる。このため、次に、タイマカウント機能111aにおいて、タイマ割り込み信号のカウント数が規定のカウント数に到達しているか否かを判断する(S15)。この判断において、規定のカウント数に到達している場合(Yesの場合)には、規定の待ち時間が経過しても、モータ50が動き出せない状態に対応する。このため、タイマカウント機能111aにおいて規定のカウント数に到達すると、判断部111は、Duty計算部112に対して、ステップDutyを増加させるための指令(増加指令)を与える(S16)。
この状態に対応するシミュレーション結果を、図6に示す。図6において、実線はDutyを示し、破線は位置を示している。この図6に示すように、ENC割り込み信号が入力されない状態で、駆動開始から規定のカウント数(規定の待ち時間;図6では約1750μs)だけ経過すると、ステップDutyを所定だけ増加させる。このため、図6の実線で表されるDutyの傾きは、増加する。また、約1750μsで一度ステップDutyを増加させ、それでもなおENC割り込み信号が入力されない状態で、駆動開始から規定のカウント数(規定の待ち時間;図6では約3500μs)だけ経過すると、ステップDutyを再び所定だけ増加させる。
以上の動作を、ENC割り込み信号が得られるまで(位置情報が更新されるまで)、繰り返し行う。それにより、Duty−時間を示す、図6における折れ線Qが得られる。ここで、図6に示すように、折れ線Qが、モータ50に印加されるDutyが、動き出すか、または停止するかの境界線L(図6において境界線Lは、モータ50がステップDuty加算後に最初に動き始めるときの、静止摩擦に基づく限界Dutyである)を超えると、モータ50からは、限界トルク以上のトルクが発生し、モータ50は動き出すことが可能となる。
なお、増加前のステップDutyをDo 、増加後のステップDutyをDa、Nを所定の定数(増加定数に対応)として、Da =Do ×Nで表せるように、所定の増加定数Nを元のステップDutyであるDo に乗算することにより、新たなステップDutyであるDa を算出するようにしても良い。また、Mを所定の定数(一定の増加分に対応)として、ステップDutyの増加を、Da =Do +Mで表せるようにしても良い。
また、図6は、シミュレーション結果であるため、モータ50には、Dutyが0の状態をスタート地点とし、そこからステップDutyの加算を開始する状態が示されている。しかしながら、実際には、モータ50には、ホールド電流に対応するDutyが印加され、かかるホールド電流からステップDutyの加算が開始される。
上述のS15の判断において、タイマ割り込み信号のカウント数が規定のカウント数に到達していないと判断される場合(Noの場合)、またはステップDutyを増加させる処理を行った場合、判断部111では、タイマ106からタイマ割り込み信号が受信されたか否かを判断する(S17)。この判断においてタイマ割り込み信号が受信されないと判断される場合(Noの場合)、上述のS14に戻る。
また、上述のS17において、タイマ割り込み信号が受信されたと判断される場合(Yesの場合)、Duty計算部112では、上述の(ステップDutyが変更されている場合には、変更後の)ステップDutyを加算する(S18)。ここで、S18でステップDutyを加算した場合、上述のS14に戻る。
なお、Dutyに対応する電圧は、図3に示すRC回路107を経ることにより、実際には所定の分圧および平滑化が為された電流(直流)に変換される。このとき、Dutyが段階的に加算されると、電流も段階的に加算される状態となる。また、タイマ106から発せられるタイマ割り込み信号は、ENC割込み信号出力部124から発せられるENC割り込み信号よりも小さな時間間隔で発せられる状態となっている。
また、上述のS14の判断において、ENC割り込み信号が受信されていると判断する場合(Yesの場合)、続いて、ステップDutyが初期値であるか否かを判断する(S19)。ここで、ステップDutyが初期値である場合とは、図6において、0〜約1750μsのときのDutyと時間の関係を示す直線の場合を指し、このときのステップDutyを指す。なお、かかる初期値のステップDutyで、タイマ割り込みによるDutyの増加が継続されると、直線Pで示される状態となる。
上述のS19の判断において、ステップDutyが初期値ではない(Noである)と判断されると、続いて、ステップDutyを初期値とする処理が為される(S20)。すなわち、ステップDutyが初期値でなく増加させられている場合(ステップDutyが静止摩擦に抗すべく増加させられている場合)、一度動き出して動摩擦の支配下にある状態においては、モータ50の駆動に対してDutyの増加が急激となり、極低速制御に適さない事態も生じ得る。そのため、ステップDutyが初期値でない場合においては、S20を経過させて、ステップDutyを初期値化させる。
上述のS19の判断において、ステップDutyが初期値であると判断される場合(Yesの場合)、またはS20の処理を経過した場合、続いて、キャリッジ30が目標位置まで移動したか否か(ENC信号のカウント数が、目標となるカウント数に到達したか否か)の判断を行う(S21)。このS21の判断において、キャリッジ30が目標位置に到達したと判断される場合(Yesの場合)、続いてモータ50を停止させるための処理を行い(S22)、処理が終了する。
また、上述のS21において、キャリッジ30が目標位置まで移動していないと判断される場合(Noの場合)、目標位置に向けて、キャリッジ30をさらに移動させる必要がある。そのため、この場合には、極低速制御を継続する。具体的なS21以後の処理としては、現在の周期Tが、目標周期To と比較して、小さいか否かを判断する(S23)。なお、周期は、速度の逆数であるため、この判断においては、現在の速度と目標速度を比較するようにしても良い。
このS23において、周期Tが目標速度To よりも小さいと判断される(Yesと判断される)と、間近の2つのエッジ間におけるキャリッジ30の速度は、目標とする速度よりも速い状態となる。そのため、この場合、Duty計算部112では、Duty比をホールド電流に対応するDuty比まで、低下させる処理(計算)を行う(S24)。そして、このS20の処理が終了した後に、再びS14に戻る。
また、S23の判断において、周期Tが目標速度To よりも大きいと判断される(Noと判断される)と、間近の2つのエッジ間におけるキャリッジ30の速度は、目標とする速度よりも遅い状態となる。この遅い状態で、S24のようにホールド電流に対応するDuty比まで、Duty比を下げたのでは、原稿読み取りのスループットが低下する原因となる。そこで、この場合(S23においてNoと判断される場合)には、S24の処理を行わず(ホールド電流まで電流を低下させず)に、再びS14に戻り、次のENC割り込み信号が受信されたか否かを判断する。以上のようにして、モータ50の極低速制御が為される。
<本発明による効果>
上述のような構成の原稿読取装置10によると、タイマカウント機能111aにおけるカウント数が規定のカウント数(規定の待ち時間)に到達する場合、ステップDutyは増大させられる。このため、モータ50に印加する電力が固定的なステップDutyずつ加算させられる場合と比較すると、電力に加算されるステップDuty自体が増大するので、モータ50が動き出すまでの待ち時間を短くすることが可能となる。
この様子を、図6に基づいて説明すると、ステップDutyの増大が為されない場合、モータ50に印加されるDutyは、図6の一点鎖線で示される直線P(直線Pの傾きは、ステップDutyの初期値に対応)に従って増加する。このため、モータ50が動き出す状態に対応する、直線Pと境界線Lの交点までの待ち時間は、非常に長くなる。しかしながら、図6に示すように、ステップDutyを段階的に増大させる場合(折れ線Qの場合)、当該折れ線Qと境界線Lとの交点は、直線Pと直線Lとの交点までの時間の略1/3程度となる。そのため、モータ50が動き出すまでの待ち時間を、効果的に短縮させることが可能となる。
また、かかる待ち時間の短縮により、原稿読取装置10においては、原稿読み取りのスループットを向上させることが可能となる。また、モータ50を極低速で駆動させるというのと、原稿読み取りのスループットを向上させる、という相反する目的を両立させることが可能となり、読み取り対象物である原稿を高精細に読み取りつつも、読み取り時間の短縮を図ることが可能となる。
また、上述のステップDutyを増加させる際に、所定の増加定数を乗算する手法を採用する場合、カウント数(待ち時間)が大きくなると、ステップDutyが増加する割合も大きくなる。このため、モータ50が回転しない(動き出さない)場合において、モータ50を動き出させるまでの即応性に優れ、モータ50が動き出すまでの待ち時間を一層短くすることが可能となる。
さらに、上述のステップDutyを増加させる手法において、一定の増加分を加算する手法を採用する場合、ステップDutyの増加は、急激なものとはならない。このため、モータ50が動き出した場合に、動き出しが急激になることを起因とする、いわゆるオーバーシュートするのを防止することが可能となる。それにより、モータ50の動き出しの時点から当該モータ50の極低速制御を容易に行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、ステップDutyが初期値から増加させられている状態において、判断部111においてENC割り込み信号が受信されると、ステップDutyを初期値へと戻すようにしている。このため、モータ50が動き出している状態では、タイマ割り込み信号を受信する場合に加算されるステップDutyが小さくなり、当該モータ50の極低速制御に適したものとなる。
さらに、本実施の形態では、ENC信号は、ハイレベルの信号およびローレベルの信号を有すると共に、ENC割込み信号出力部124では、これらの信号のエッジを検出することにより、キャリッジ30の搬送量を計測している。このため、モータ50の搬送量を高精度に算出することが可能となる。また、隣り合うエッジ間の周期(モータ50の回転速度)を高精度に算出することが可能となる。
また、本実施の形態では、モータ50は、DCモータである。このため、ステッピングモータを用いる場合等よりも、騒音の発生を低減させることが可能となる。
以上、本発明の一実施の形態について述べたが、本発明は、種々変形可能である。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、モータ50として、DCモータを用いる場合について説明している。しかしながら、モータは、DCモータには限られず、例えばモータの騒音がさほど問題とならない場合には、ステッピングモータを用いるようにしても良い。また、同期モータなどのAC(交流)モータとしても良い。
また、上述の実施の形態では、制御回路100は、CPU101と、ASIC104とを備えている。しかしながら、制御回路100としては、ASICのみでモータ50の制御を司るように構成しても良く、また、これら以外に種々の周辺機器が組み込まれた1チップマイコン等を組み合わせて、制御回路100を構成するようにしても良い。また、制御回路100は、位置検出手段の一部、計時手段、電力加算制御手段、待ち時間計測手段、加算値増大手段にそれぞれ対応しているが、これら各手段を実現するために、それぞれ専用の回路を具備する構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、被搬送物として、キャリッジ30を用いる場合について説明しているが、例えば原稿を直接送る方式の原稿読取装置においては、被搬送物を用紙等の原稿としても良い。また、上述の実施の形態においては、CIS方式のイメージセンサが用いられているが、その他の方式として、光学縮小方式のイメージセンサを用いるようにしても良い。
さらに、上述の実施の形態では、ステップDutyを、所定の増加定数を乗算するか、または一定の増加分を加算する手法を採用して、増大させている。しかしながら、ステップDutyの増大は、これらには限られず、例えば二次曲線を示す関数等、一定の関数に沿って増大させるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、タイマ割り込み信号が入力される度に、ステップDutyずつ、Dutyを増加させている。しかしながら、タイマ割り込み信号は、タイマ106から発せられる信号(計時信号)と同じ時間間隔/タイミングで入力されるものには限られず、例えば計時信号が2〜N回入力されると、タイマ割り込み信号が入力されるように構成しても良い(このとき、計時手段での所定の時間間隔は、計時信号の2〜N回分に対応する)。
また、上述の実施の形態における原稿読取装置10は、プリンタ機能等を備える構成(プリンタ、コピー機等)のような、複合的な機器の一部であっても良い。
本発明の一実施の形態に係る原稿読取装置の概略構成を示す図である。 制御回路の構成を示すブロック図である。 図2におけるRC回路の一例を示す回路図である。 図2におけるモータドライバの一例を示す図である。 モータ駆動開始時の動作フローを示す図である。 Dutyを増加させる場合のシミュレーション結果を示す図である。
符号の説明
10…原稿読取装置、20…イメージセンサ、30…キャリッジ(被搬送物に対応)、50…モータ、80…フォトインタラプタ(位置検出手段の一部に対応)、100…制御回路(位置検出手段の一部、計時手段、電力加算制御手段、待ち時間計測手段、加算値増大手段に対応)、101…CPU、104…ASIC、106…タイマ(計時手段に対応)、111…判断部(加算値増大手段に対応)、111a…タイマカウント機能(待ち時間計測手段に対応)、112…Duty計算部(電力加算制御手段)、121…イメージセンサ制御部、122…位置演算部、123…周期演算部、124…ENC割込み信号出力部(位置検出手段の一部に対応)、125…モータ制御部

Claims (8)

  1. 被搬送物を搬送する駆動力を与えるモータの回転に応じて出力される出力信号を検出することにより、上記モータによる上記被搬送物の搬送量を計測する位置検出手段と、
    一定の時間間隔毎に計時信号を発生させる計時手段と、
    上記計時手段で所定の時間間隔の経過が計測される場合、上記モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算し、当該電力を増大させる制御を行うための電力加算制御手段と、
    上記位置検出手段で上記出力信号が検出されない場合、上記計時手段からの上記計時信号のカウントを開始する待ち時間計測手段と、
    上記待ち時間計測手段でカウントされるカウント数が、予め設定されている規定の待ち時間に到達するか否かを判断すると共に、上記カウント数が上記規定の待ち時間に到達する場合、上記加算値を増大させる加算値増大手段と、
    を具備することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記加算値増大手段は、前記規定の待ち時間が経過する場合、元の前記加算値に対して一定の増加定数を乗算することにより、新たな前記加算値を算出し、この新たな前記加算値を増大の為された前記加算値とする、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記加算値増大手段は、前記規定の待ち時間が経過する場合、元の前記加算値に対して一定の増加分を加算することにより、新たな前記加算値を算出し、この新たな前記加算値を増大の為された前記加算値とする、
    ことを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  4. 前記位置検出手段で前記出力信号が検出される場合であって前記加算値に対して増大が為されている場合、前記加算値を増大の為される以前の初期の加算値とする、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記出力信号は、ハイレベルの信号およびローレベルの信号を有すると共に、前記位置検出手段は、これらハイレベルの信号およびローレベルの信号の間のエッジを検出することにより、前記搬送量を計測することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記モータは、DCモータであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置により制御されるモータと、
    上記モータにより原稿読取位置を移動させられる被搬送物と、
    を具備することを特徴とする原稿読取装置。
  8. 被搬送物を搬送する駆動力を与えるモータの回転に応じて出力される出力信号を検出することにより、上記モータによる上記被搬送物の搬送量を計測する位置検出ステップと、
    一定の時間間隔毎に発せられる計時信号に基づいて所定の時間間隔の経過が計測される場合、上記モータに対して印加する電力を、待機電力から所定の加算値ずつ加算し、当該電力を増大させる制御を行うための電力加算制御ステップと、
    上記位置検出ステップで上記出力信号が検出されない場合、上記計時信号のカウントを開始する待ち時間計測ステップと、
    上記待ち時間計測ステップでカウントされるカウント数が、予め設定されている規定の待ち時間に到達するか否かを判断する判断ステップと、
    上記判断ステップにおいて上記カウント数が上記規定の待ち時間に到達する場合、上記加算値を増大させる加算値増大ステップと、
    を具備することを特徴とするモータ制御方法。
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