JP4764921B2 - 共振現象を利用した超音波探査方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ステンレス、インコネル(inconel、クロムと鉄を含むニッケル基の耐食耐熱合金)、鋳鉄などの金属や原子炉配管、タービンブレード等の内部キズ、建築、土木等の鋼構物の溶接部のキズの有無、キズのサイジングを広帯域超音波を用いて探査、探傷するような共振現象を利用した超音波探査方法に関する。
図15に示したような原子炉配管系に、従来の超音波探査方法を適用しようとする際に生じる課題としては、以下の2つの課題を挙げることができる。
1)図15に示したように、原子炉格納容器内には、1次配管系の配管が設置され、タービン建屋内には、2次配管系の配管が設置されている。このようにいずれの配管系についても多数の原子炉配管が設置され、その総延長も長大であるといえる。
これに対して、従来の超音波探査方法は、極所的探査の繰り返しにより行われる方法であるため、探査作業の工数が極めて膨大になるという課題を有する。
2)従来の超音波探査方法では、分析の際に求められる技術的な判断基準が計測分析者によって異なることから微細キズの経年変化による進展評価に誤差が生じるおそれがあるという課題を有する。
このような上記(1),(2)の課題に対して本願出願人は、「共振現象を利用した超音波探査方法およびその装置」の発明について、(PCT/JP2004/16982)において既に特許出願をしている。
本願出願人による上記先行発明は、板厚Wに基づいた共振振動数f=V/2W、及び、fS1=γ・f(γは、横波と縦波の音速比)を用いて、n・f及びn・fS1(nは、1以上の整数)なる振動数で広帯域受信波より、狭帯域成分波を抽出する超音波探査方法であった。
具体的には、発信探触子と受信探触子とからなる一対の探触子の間隔aを結ぶ線分上直下の肉厚内のキズの存在の有無を探査するために、探触子移動の方法の一つとして、前記一対の探触子の間隔を一定に保ったまま、該一対の探触子を結ぶ線分の直角方向へ定められた間隔へ移動する都度、発信探触子より広帯域超音波を被探知体に入力し、受信探触子で広帯域超音波を受信し、得られる多測点での広帯域受信波G(t)(jは、測点No)より前記n・f及びn・fS1なる振動数で狭帯域の成分波GA(t)をサイジング係数ns4下で抽出し、成分波GA(t)をサイジング係数ns1,ns2,ns3のもとで比較表示し、比較表示された成分波GA(t)の起生の状況により、各j毎に一対の探触子を結ぶ線分上直下のいずれかにキズが存在するか否かを探査する方法であった。
このように、本願出願人による上記先行発明によれば、発信探触子と受信探触子とのそれぞれの中心を結ぶ線分に対して直角方向へ所定量毎並行移動させて、線分直下の被探知体内のキズの探査を一挙に行なうことができる。このため、従来の超音波探査方法と比較して、数十倍から数百倍という計測点の数を減らして探査作業の工数の大幅な削減を図ることができ、上記(1)の課題の解決に貢献することができる。
しかし、上述したような超音波探査方法を採用しても、未だ以下の課題を有している。
3)探触子の配置及び移動の多様性により計測の自動化を図るという観点からすれば、まだまだ難点を有している。
また、本願出願人による上記先行発明によれば、測定者が異なる場合においても、探査を高精度化するためのサイジング係数を同一条件のもとで分析を行うことにより、測定者の能力によるサイジング結果の差異を排除し、微細キズの経年による進展が評価可能となり、上記(2)の課題の解決に貢献することができる。
しかし、上述したような超音波探査方法を採用しても、未だ以下の課題を有している。
4)評価の前提として必要となる受信波G(t)の取得を前回の計測と全く同一位置で行う必要があるが、やはり計測にあたっての探触子の配置及び移動には多様性を伴うため、探触子を前回の計測と同様に配置して移動させるには困難性を伴うという課題を有している。
本発明は、上記(1)から(4)の課題に対してなされた発明であり、すなわち、従来の超音波探査法では、配管の設置状況によって計測箇所が制限されるが、このような計測が困難な箇所にキズが存在しても確実に計測することができるとともに、計測の際の一対の探触子の配置、及び、移動の多様性に関わらず、計測の自動化を図ることことができ、さらに、被検知体が大口径配管の場合であっても、計測時間の膨大な短縮を図ることのできる共振現象を利用した超音波探査方法の提供を目的とする。
この発明による超音波探査方法は、発信探触子から広帯域超音波を連続して発信させ、被探知体からの広帯域超音波を受信探触子にて受信する共振現象を利用した超音波探査方法であって、円管管軸方向と直交する断面上の管表面に発信探触子と受信探触子を配置する計測で、前記一対の探触子の中心点を結ぶ曲線の長さをaとし、この曲線が前記直交断面の円弧と一致する様にし、前記発信探触子より広帯域超音波を外部から指定する回数(n)、円管断面中心点に向けて発信し、この発信の都度、前記受信探触子で広帯域受信波を受信し、その受信位置で指定回数に応じて得られるn個の前記広帯域受信波G(t)を時刻領域で加算平均して取得する第1の工程を実行し、前記一対の探触子を前記aの間隔を保持したまま、予め定められた又は、外部から与えられる所定値ΔLずつ管軸方向へ平行移動する都度、前記第1の工程を実行し、この第1の工程の回数を外部から与えられる所定の回数n行い、全ての広帯域受信波G(t)(j=1〜n)を得る第2の工程を実行し、被探知体の肉厚W(mm)、及び、縦波音速VP(mm/μ秒)、並びに、横波と縦波の音速比をγとして、肉厚に関する縦波1次共振振動数f
Figure 0004764921
で算定し、
モード変換で生じる横波の1次共振振動数fS1
Figure 0004764921
で算定する第3の工程を実行し、被探知体のキズの有無、及び、キズの経年による進展を高精度に探査するためのサイジング係数ns1,ns2,ns3,ns4を用いて、以下に示す(工程4)、(工程5)、(工程6)の連続した分析を行い、得られる上記成分波GA(t)の比較表示で前記発信探触子と受信探触子を配置する円管管軸方向直交断面内でのキズの有無及びキズの円周上の位置を分析する超音波探査方法であることを特徴とする。
(工程4)
(t)をフーリエ変換し、F(f)を求めて、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めf=0〜fSTを増加関数、f≧fSTで1.0、f=fST〜2fSTを減少関数、f=2fSTを0.0とする周波数関数S(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(t)関数を
Figure 0004764921
で求めて対応する成分波GA(t)を
Figure 0004764921
で求める工程。
(工程5)
(工程4)で得る成分波GA(t)(j=1〜n)において、成分波GA(t)の各々の最大振幅を求めAとし、Aの中での最大値をAmaxとし、A≧(1/ns1)Amaxとなる成分波GA(t)を(Amax/A)GA(t)と置き換え、
Figure 0004764921
により計算されるG(t)波を作成し、
成分波GA(t)をG(t)と置き換える工程(なお、Gは数式においてGの上に“〜”を付された符号を表す。以下同じ。)。
(工程6)
サイジング係数ns2,ns3を用いて、ns3・GA ns2(t)波を作成し、GA(t)波をns3・GA ns2(t)波と置き換える工程。
上述した計測方法によれば、一対の探触子を所定間隔に保持したまま、配管の管軸方向のみへ順次移動する計測を行えばよく、断面円周方向へも順次移動して計測する必要がないため、殊に大口径を有する配管においては、計測時間、或いは、計測作業を大幅に削減することができる。
また、配管の設置状況に左右されず、配管の断面円周方向における、一対の探触子の配置位置を反対側の位置に有するキズであっても探査することができる。
さらに、配管表面に保護材が被覆されていた場合であっても、配管の断面円周方向における一対の探触子を配置する領域のみ保護材を除去して計測することができる。
このため、計測部位全体の保護材の除去、及び、除去後の配管表面研磨というような工程を省くことができる。
さらにまた、計測の自動化において必要となる制御用係数の数は、従来の超音波法に比し、極端に少なくなり、探触子移動制御の自動化と対応する分析処理が容易となるといった効果も奏することができる。
また、この発明による超音波探査方法は、発信探触子から広帯域超音波を連続して発信させ、被探知体からの広帯域超音波を受信探触子にて受信する共振現象を利用した超音波探査方法であって、円管管軸方向と直交する断面上の管表面に発信探触子と受信探触子を配置する計測で、前記一対の探触子の中心点を結ぶ線分の長さをaとし、この線分の方向が円管管軸方向と一致する様にし、前記発信探触子より広帯域超音波を外部から指定する回数(n)、円管断面中心点に向けて発信し、この発信の都度、前記受信探触子で広帯域受信波を受信し、その受信位置で指定回数に応じて得られるn個の前記広帯域受信波G(t)を時刻領域で加算平均して取得する第1の工程を実行し、前記一対の探触子を前記aの間隔を保持したまま、予め定められた又は、外部から与えられる所定値ΔLずつ、管軸と直行する断面上の管表面上で、前記一対の探触子を結ぶ線分を管軸に対して平行移動する都度、前記第1の工程を実行し、この第1の工程の回数を外部から与えられる所定の回数n行い、全ての広帯域受信波G(t)(j=1〜n)を得る第2の工程を実行し、被探知体の肉厚W(mm)、及び、縦波音速VP(mm/μ秒)、並びに、横波と縦波の音速比をγとして、肉厚に関する縦波1次共振振動数f
Figure 0004764921
で算出し、
モード変換で生じる横波の1次共振振動数fS1
Figure 0004764921
で算定する第3の工程を実行し、被探知体のキズの有無、及び、キズの経年による進展を高精度に探査するためのサイジング係数ns1,ns2,ns3,ns4を用いて、以下に示す(工程4)、(工程5)、(工程6)の連続した分析を行い、得られる上記成分波GA(t)の比較表示で前記発信探触子と受信探触子の中心点を結ぶ線分延長線上で、管断面中心方向の肉厚内のキズの有無及びキズの管軸方向位置を分析する超音波探査方法であることを特徴とする。
(工程4)
(t)をフーリエ変換し、F(f)を求めて、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めf=0〜fSTを増加関数、f≧fSTで1.0、f=fST〜2fSTを減少関数、f≧2fSTを0.0とする周波数関数S(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(t)関数を
Figure 0004764921
で求めて対応する成分波GA(t)を
Figure 0004764921
で求める。
(工程5)
(工程4)で得る成分波GA(t)(j=1〜n)において、成分波GA(t)の各々の最大振幅を求めAとし、Aの中での最大値をAmaxとし、A≧(1/ns1)Amaxとなる成分波GA(t)を(Amax/A)GA(t)と置き換え、
Figure 0004764921
により計算されるG(t)波を作成し、
成分波GA(t)をG(t)と置き換える。
(工程6)
サイジング係数ns2,ns3を用いて、ns3・GA ns2(t)波を作成し、GA(t)波をns3・GA ns2(t)波と置き換える工程。
上述した計測方法によれば、一対の探触子を所定間隔に保持したまま、配管の断面円周方向のみへ順次移動して計測することができる。
このため、例えば、配管の設置状況により配管の管軸方向に一対の探触子を移動させることができないなどの制約がある場合に本発明の計測方法は殊に有効である。
また、本発明によれば、前記(工程4)の処理を、G(t)をフーリエ変換し、F(f)を求め、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めて所定値Δf(予め定められた又は、外部から与えられる値)を用いて、
0≦f<fST−Δfで0.0
ST−Δf≦f≦fST+Δfで1.0
ST+Δf<fで0.0
とする周波数関数をS(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(f)関数を
Figure 0004764921
で求め、対応するGA(f)波を
Figure 0004764921
で求める処理で行う超音波探査方法であることを特徴とする。
さらにまた、本発明によれば、外部からの指示で、Δf(0以上の実数)を与え、前記fSTの初期値をfST←fST−Δfとし、ΔfST(予め与えられた又は、外部から指示する0.0以上の実数)を用いて、
ST←fST+ΔfST
の処理を行う都度、(工程3)、(工程4)、(工程5)の分析を連続して行い、得られたGA j(t)波の比較表示を行い、外部からの指示で(工程3)、(工程4)、(工程5)の分析を停止することができる工程を有する超音波探査方法であることを特徴とする。
本発明の超音波探査方法に用いる超音波探査装置のブロック図。 発信探触子のブロック図。 ステップ型電圧発生器のブロック図。 受信探触子のブロック図。 配管モデルの説明図。 探触子定位置管軸方向移動計測の説明図。 受信波G(t)の側点ごとの比較図。 配管端部を展開して示した説明図。 狭帯域スペクトルの切り出しを示す説明図。 成分波比較図。 成分波比較図。 縦波の起生時刻を示す比較図。 探触子定位置管軸方向移動計測の説明図。 探触子定位置管軸直角方向移動計測の説明図。 1次配管系及び2次配管系の説明図。
符号の説明
30 被探知体
31 発信探触子
32 受信探触子
40 CPU(逆変換部)
41 表示装置(比較表示部、判断部)
47 振動子
Z キズ
Y 保護材
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図面は超音波探査方法、及び、その装置を示すが、まず図1を参照して、この方法に用いる超音波探査装置の構成について説明する。
被探知体30の表面に接触配置する発信探触子31と受信探触子32とを設けている。
上述の発信探触子31は広帯域超音波(例えば0〜2.0MHz)を発信するものであり、上述の受信探触子32は広帯域超音波を受信するものである。
上述の発信探触子31には超音波発信装置の電流供給回路33から電流が供給され、この発信探触子31から超音波が発信して被探知体30内に入射する。
また受信探触子32が受信した超音波信号は解析装置34に入力されて解析される。
この解析装置34においては、受信探触子32の受信信号が増幅回路35により増幅された後、フィルタ回路36でフィルタリングを受けた信号がAD変換回路37(アナログ・デジタル変換回路)によってデジタル信号に変換され、ゲートアレイ38を介してCPU40に入力される。
ハードディスク39には解析処理アプリケーションソフトウェアと、CPU40により演算処理された時系列データが保存される。ここで、上述のCPU40は後述する成分波GA(t)をフーリエ変換で求める逆変換部である。
また、上述の解析結果は表示装置41にも入力されて表示される。この表示装置41は後述する狭帯域スペクトルFA(f)の表示や成分波GA(t)の比較表示に用いられる比較表示部である。
さらに、必要な情報が入力手段としてのキーボード42からCPU40に入力されるように構成している。メモリ43はCPU40が演算する際にデータを一時的に格納するために用いられる。また、CPU40からコントロール回路44に制御信号が出力され、コントロール回路44は増幅回路35、フィルタ回路36、AD変換回路37、ゲートアレイ38、及び、電流供給回路33に作動指令信号を出力する。
電流供給回路33は同軸ケーブル45を介して発信探触子31に接続されており、発信探触子31には図2に示すように、基盤化されたステップ型電圧発生器46と直径がφ=10mmの振動子47とが内蔵されている。
ステップ型電圧発生器46には、図3に示すようにステップ電圧駆動回路47とステップ電圧発生回路48とが設けられており、ステップ電圧駆動回路47で発生するステップ関数型電圧を振動子47に印加する。
広帯域超音波を被探知体30に入力する都度、受信探触子32で受信波を得る。
この受信波は同軸ケーブル49を介して、解析装置34の増幅回路35へ電圧の時間変動データとして送られる。増幅回路35へ送られた時間変動データは、フィルタ回路36を介してAD変換回路37に達し、この電圧のアナログ量が該AD変換回路37によりデジタル量に変換され、ゲートアレイ38を介してCPU40に転送され、電圧デジタル値の時刻歴が表示装置41に表示される。
自動的に、またはキーボード42を用いた外部からの指示で、電圧の増幅または減幅、及び、ローパス/ハイパスフィルタ処理の指令がCPU40に伝達され、CPU40はコントロール回路44を介して増幅回路35、及び、フィルタ回路36を制御する。
図4に示すように、受信探触子32には100KHz〜300KHzの範囲の特性の振動数における漸減型ハイパスフィルタ回路50、増幅回路51、及び、直径がφ=10mmの振動子52が内蔵されている。
電流供給回路33はコントロール回路44により制御されて、所定の時間間隔で動作する。
これにより、発信探触子31に内蔵された振動子47(図2参照)から、所定の時間間隔で超音波が被探知体30に入射される。
受信探触子32に内蔵された振動子52(図4参照)は超音波が入力する都度、被探知体30の音圧変化にともなって振動が励起する。この振動励起で振動子52に生じる電圧の時間変化が、受信探触子32内のフィルタ回路50、及び、増幅回路51で1次処理される。
図1の増幅回路35、及び、フィルタ回路36の制御が終了した段階で、CPU40の指示でコントロール回路44が動作し、ゲートアレイ38に受信波の加算処理を命令する。
ゲートアレイ38は、AD変換回路37で得られる電圧に関する時刻歴デジタル量を、上記時刻歴を得る都度、指定回数加算する。そして、CPU40のコントロール下にて加算平均時刻歴を作成し、表示装置41にその時刻歴をリアルタイム表示する。
フィルタ回路50,36、及び、増幅回路51,35は受信探触子32と解析装置34との双方にそれぞれ内蔵されている。受信探触子32に内蔵されているハイパスフィルタ回路50、及び、増幅回路51は受信波に対して1次処理を行なうものであり、解析装置34に内蔵されている増幅回路35とフィルタ回路36は、1次処理された受信波に対し、CPU40のコントロール下にて微調整するものである。この微調整は装置機能の高度化のために必要なものであるから、これら増幅回路35、フィルタ回路36は省略してもよい。
次に、本実施例の超音波探査方法による計測の被探知体30となる配管のモデルについて図5(a),(b)を用いて説明する。
なお、図5(a)は、配管の外観図を示し、図5(b)は、配管の軸方向におけるキズ位置での断面図を示す。
上記配管モデルは、SUS配管モデルであり、管外径D=557mm、管長L=1000mm、肉厚W=11mmの管モデルに一方の管端部からl=250mm位置で管軸方向に長さ20mm、幅0.2mm、深さ1.6mmの微細なキズZを模似したモデルである。
このような配管モデルに対して設置する発信探触子31及び受信探触子32を結ぶ線分を、図6(a),(b)に示したように、管軸直交断面上の管表面とし、その周方向において長い円弧側の一対の探触子間距離aをa=1500mmとし、短い円弧側の一対の探触子間距離aをa=250mmとする。
一対の探触子31,32を、同一の間隔aに保持したまま、図6(a)に示したように矢印C方向へΔL=5mmづつ移動する都度、発信探触子31より広帯域縦波超音波を管軸直交断面の中心方向に向けて、n回連続発信し、その発信の都度得る広帯域受信波Gjk(t)(j=1〜nは測点の数、kは1〜nのいずれかの値)を取得し前記連続発信終了後、分析で用いる広帯域受信波を[数1]で評価する。
Figure 0004764921
図7に受信波G(t)(j=1〜25)の比較波形を示す。
ところで、図6は、キズ位置と一対の探触子31,32位置との関係を図示している。これより、発信探触子31位置と受信探触子32位置の中心と、キズ位置との円弧上長さb
Figure 0004764921
とした計測で、前記受信波G(t)を求めている。
また、キズ位置が管端部から250mmと短いことより、受信波G(t)に管端部からの反射波が多量に含まれることが予想される。本計測にように、キズZの有無の探査の場合、この管端部反射波は大きな振幅を持つ探査妨害波となる。
このため、図8の管端部展開図に示す様に管端部を直径100mmの円弧で連続的に切り欠き、管端部で生じる探査妨害波を散乱させて前記受信波G(t)を求めている。
次に、本実施例における超音波探査方法で用いる関係式について説明しておく。上述したように、配管表面より管断面中心に向けて広帯域縦波超音波を入力して得る広帯域受信波をG(t)と表現する。このとき、受信波G(t)のj毎の波のスペクトルF(f)は、配管肉厚に関する共振スペクトル群(次数を持つ)より構成される。
このスペクトルの振動数は次数を持ち、配管材の縦波音速をVmm/μsecとした時、縦波スペクトルの各共振振動数は次の[数3]で示される。
Figure 0004764921
一方、縦波入力後被探知体内で自然発生する横波はその共振振動数が[数4]で示されるものがある。但し、配管材の横波音速をVmm/μsecとする。
Figure 0004764921
発信探触子31による配管への広帯域超音波入力は、配管表面より管断面中心に向けた縦波でなされている。このため、[数3]で示す共振振動数の縦波についてのスペクトル成分が受信波に含まれるのは当然である。しかしながら、[数4]で示す共振振動数のスペクトル成分(横波)も受信波に含まれる。その理由は、超音波のモード変換という物理現象が存在するためである。
超音波が反射源に達すると、ここで反射、屈折そして散乱現象が生じ、前記超音波が縦波の場合、反射源で縦波のみならず横波が生じる。これと同様に、前記超音波が横波の場合、反射源で横波のみならず縦波が生じることとなる。これがモード変換なる現象である。
既出の特許出願(PCT/JP2004/16982)では、以下に詳説するとおり、[数4]で示した関係が成立する物理現象として、以下の[数5]の存在を仮定している。
Figure 0004764921
一方、既存の普遍的な超音波理論では、上述したモード変換(縦波が横波に、又は、横波が縦波に変化する現象)の時、超音波の速度が変化するが振動数は不変であるとしている。この従来理論によれば[数4],[数5]の存在は否定されることになる。
本実施例の超音波探査方法は、以下に詳説するとおり、[数4],[数5]で示した物理現象、及び、前記「モード変換時、変換前の波と変換後の波の音速が変化し、振動数は不変である」とする従来の超音波理論の相方を真理として採用した分析方法である。
このような分析方法について以下で説明する。
本分析方法では、探査対象キズZのサイズを高精度にするために用いるサイジング係数(ns1,ns2,ns3,ns4)なる係数を用いている。
ここで、ns1,ns3は1.0以上の実数、ns2,ns4は1以上の整数である。
具体的に、サイジング係数ns1について、
分析用対象波(成分波のこと)を上述したように、GA(t)(但し、jは測定番号)と表現し、成分波GA(t)は、後述する「ns4の説明」で記述する[数8],[数9]を用いて作成される。さらに、この成分波GA(t)は、j=1〜nA(nAは測定の数)で比較表示した時、成分波GA(t)それぞれでの最大振幅をAとし、Aの中での最大値をAmaxとし、ns1になるサイジング係数を定義する。
このサイジング係数ns1を用いてA≧(1/ns1)AmaxとなるGA(t)を(Amax/A)GA(t)の値に置き換えて次の[数6]で計算されるG(t)波を作成する(なお、Gは数式においてGの上に“〜”を付された符号を表す。以下同じ。)。
Figure 0004764921
この後、[数7]に示すように、GA(t)波をG(t)波に置き換える。
Figure 0004764921
サイジング係数ns1は上述の処理のための係数である。
サイジング係数ns2について、
成分波GA(t)の比較表示において、ns2なる係数を定義し、GA ns2(t)の比較表示を行なうと、成分波GA(t)のj=1〜nでの振幅の相違が明確となる。サイジング係数ns2は振幅の相違を明確化するための係数である。
サイジング係数ns3について、
上述のGA ns2(t)の比較表示において、ns3なる係数を定義し、GA(t)波のj=1〜nでの振幅の相違を明確にするため、ns3・GA ns2(t)を比較表示する。サイジング係数ns3はこの比較化のための係数である。
サイジング係数ns4について、
受信元波(いわゆる受信波)G(t)をフーリエ変換すると、図9(a)に示すようなスペクトルF(f)を求めることができる。横軸f位置(但し、fはスペクトル抽出用の中心周波数)のスペクトルを切り出す方法の一つとして図9(a)に示す任意関数S(f)を関数F(f)に乗じて次の[数8]、及び、図9(b)に示すような狭帯域スペクトルFA(f)を得ることができる。
Figure 0004764921
この時、サイジング係数ns4を1以上の整数とする。ns4の値を大きくすると、[数8]の演算で得るFA(f)スペクトル(狭帯域スペクトル)の帯域幅を小さくすることができる。
なお、S(f)なる関数は、
f=0〜f0を増加関数
f=f0で1.0
f=f0〜2f0を減少関数
f≧2f0で0.0
とする振動数関数である。
本分析は、前記サイジング係数ns4を用いて[数8]で得られる狭帯域スペクトルFA(f)のフーリエの逆変換([数9])で得る成分波GA(t)を前記サイジング係数ns1を用いて、ns1の説明で示すように修正し([数6]、[数7])、修正された成分波GA(t)より、サイジング係数ns2,ns3を用いてns3・GA ns2(t)を作成し、j=1〜nを横軸(又は縦軸)とし、tを縦軸(又は横軸)として比較表示し、各測点での管軸直交断面内のキズZの存在に相関する波の起生の有無を確認する方法である。
Figure 0004764921
続いて、上述した関係式をもとに以下の分析を進める。本SUS材の縦波音速は後述する受信波G(t)の分析で5mm/μsecと求められている。
配管の肉厚11mmに依存する縦波の共振振動数fは[数3]により、
Figure 0004764921
となる。
また、[数5]の仮定のもとで生じるfに対応する横波の共振振動数fS1は[数4]にSUS材の横波と縦波の音速比γ=0.54を適用して求めることができる。
Figure 0004764921
サイジング係数の値をns1=1,ns2=4,ns3=9,ns4=200として、求めた分析結果の一例を図10に示す。図10の分析波の抽出の具体的方法を以下に示す。
前記肉厚に関する横波1次共振振動数fS1=122.5KHzをfとし、Δf=2.5KHzを外部からの指示で適切な値として定義し、極狭帯域波の抽出振動数の初期値fSTをfST=f−Δf=120KHzとして、受信波G(t)に対応するスペクトルF(f)を用いて定義される[数8]を用いて挟帯域スペクトルFA(f)を計算する。
ここで、S(f)なる関数は、[数8]の直後に詳述したとおりであるが、再度、説明するとS(f)は、
f=0〜fSTを増加関数
f=fSTで1.0
f=fST〜2fSTを減少関数
f≧2fSTで0.0
とする振動数関数である。本分析では、前記増加関数、及び、減少関数を正余弦関数とした。
挟帯域スペクトルFA(f)に対応する時系列波(成分波)GA(t)を[数9]のフーリエの逆変換を用いて計算し、成分波GA(t)各々で、その最大振幅をAとし、Aの中での最大値をAmaxとした時、A≧(1/ns1)Amaxとなる成分波GA(t)を(Amax/A)GA(t)と置き換え、[数6]で計算されるG(t)波を作成する。
この後、[数7]式に示す様に成分波GA(t)をG(t)波と置き換える。
s2,ns3を用いて、ns3・GA ns2(t)を計算し、比較表示して図10の分析結果を得ている。図10中の領域Aの波が図6の一対の探触子31,32の間隔aで肉厚内を伝達する波であり、領域Bの波がキズZの存在に相関して生じる肉厚内を伝達する波である。また、領域Cの波は微細に生じた探査妨害波である。
図10は、極狭帯域成分波の抽出振動数の初期値をfST=120KHzとして行っている。図10中の領域Cにおける探査妨害波の起生を極力低減する方法の一つとしてこのfSTを順次変化させて、前記と同様の処理を繰り返し行い、キズZの存在と相関する図10中の領域Bの波をより明解に抽出することができる。
ΔfST=0.5KHz(外部から指定するか、予め定められた定数としてもよい)として、[数12]式を得る。
Figure 0004764921
[数12]式の処理の都度、[数8]式と[数9]式を連続して用いて前記成分波GA(t)を計算し直しサイジング係数ns1の説明で記述した方法で([数6],[数7]を用いて)、成分波GA(t)を修正し、ns3・GA ns2(t)を比較表示していくと、より明確に図10中の領域Bの波の起生を視認することができる。
図11は、この視認の経緯の中でfST=122KHzの時に、得た分析結果である。図11では、領域Cの妨害波の起生が縮小され、キズZの存在と相関する領域Bの波の起生が明確に確認できる。図11を得たサジング係数はns1=1,ns2=4,ns3=5,ns4=50である。
ところで、前記分析(図10、及び、図11の比較図の取得)は、本配管の縦波音速Vを5mm/μsecとして行っている。鋼材の一般的縦波音速は5.9mm/μsec、SUS材の一般的縦波音速は5.7mm/μsecといわれている。
本分析では、一般的に知られているSUS材音速ではなく、本配管モデルでの受信波G(t)を分析して、求めている。
自然発生する振幅の微小な円周方向縦波でも、その起生時刻を正確に求めることができる。図12は、前記fSTを500KHzとし、ns4=3として[数8],[数9]で求めた成分波GA(t)をサイジング係数ns1=1,ns2=1,ns3=50として比較表示したものである。ns3=50として、振幅を50倍表示していることより、一対の探触子31,32の間隔aを円弧で伝達する微弱な縦波の起生位置が図12中カーソル111(48.0μsec)で特定される。
縦波音速Vが、振動子径を上述したように、φ=10mmとして、
Figure 0004764921
と計算される。
図11の分析結果を考察してみると、最初に生じている波の起生時刻がカーソル101(約50μsec)で示されている。また、キズZの存在に相関する波が測点10〜14(長さ4×ΔL=4×5mm=20mm)に生じている(領域B参照)。起生時刻がカーソル102(約174.8μsec)で示されている。
縦波音速V=5mm/μsecを用いて、一対の探触子31,32の間隔a値、及び、キズZの測定位置からの路程bを算定すると、
1)探触子間距離a
Figure 0004764921
2)キズ位置
カーソル102より生じた波が図6に示すキズZからの反射波Bと想定すると、
Figure 0004764921
となる。
本分析で生じた重要な現象について説明する。図10、及び、図11の比較図は[数4]、及び、[数5]の存在を仮定して求めたものであった。
管肉厚Wに関する横波共振振動数fS1(=(V/V)・f)を用いて、nを1として振動数n・fS1の極狭帯域成分波をサイジング係数ns1〜ns4を用いて示したものであった。横波共振振動数での成分波抽出であれば、抽出波は横波のはずである。しかしながら、[数14]で示される探触子間距離a、及び、[数15]で示されるキズ位置を示すb値は、縦波音速V=5mm/μsecで、その値が正確に特定されている。
これより、図10、及び、図11の抽出波は縦波と断定せざるを得ない。結論から示す。図10、及び、図11の抽出波は縦波である。
この理由を以降、説明する。
超音波の反射,屈折,モード変換なる物理現象に2つの真理があることは、上述したとおりである。すなわち、
1つ目の真理として、
従来の超音波理論では反射、屈折に伴うモード変換時、変換前の波と変換後の波の音速は変化するが、振動数は不変である(真理(1))。
2つ目の真理として、
縦波が横波にモード変換する又は逆に横波が縦波にモード変換する時、モード変換で生じる波として、真理(1)の振動数をモード変換前のそれと同一とする波以外に[数5]で定義される振動数の波がある(真理(2))。
図10、及び、図11の抽出波が縦波となる理由は、この2つの真理が相互に関連することで生じたものである。
円管表面より管断面の中心方向へ入力される縦波は、管肉厚での重複反射の都度、モード変換を真理(2)の[数5]の関係のもと繰り返す。この時、モード変換で生じた横波が更に縦波に変換する時、[数5]に基づいた変換以外に真理(1)の振動数を不変とする変換(従来の超音波理論)も存在することになる。
これより、[数5]で得られる横波のfS1振動数を持つ縦波が出現する。
以上が図10、及び、図11の領域B内でキズZに相関する波が縦波で生じた理由である。
また、図10,図11の分析結果は、[数8]で用いた周波数関数S(f)を用いて得たものである。ところで、このS(f)を予め定められた、又は、外部から与えられるΔf値(0以上の実数)を用いて、
0≦f≦fST−Δfで0.0
ST−Δf≦f≦fST+Δfで1.0
ST+Δf<fで0.0
なる関数に置き換えても、Δfの設定値を図10,図11を得た分析で用いたS(f)ns4・F(f)の帯域幅(図9(b)参照)の1/2程度の値とすれば、図10,図11と殆ど同一の分析結果(図示せず)を得ることができる。
上述のとおり、実施例1の超音波探査方法により探査を行うことにより、以下のような様々な効果を得ることができる。
例えば、被探知体30として外周に保護材が巻きつけられた配管を計測対象とする場合、図13(a),(b)の配管のように、配管の周方向の一部位に幅aを有する探触子配置領域を管軸方向へ設定してやれば、上述した計測方法で計測を進めることができる。
すなわち、図13(a),(b)に示す発信探触子31、及び、受信探触子32の配置は、保護材Yの無い位置とし、発信探触子31、及び、受信探触子32を結ぶ線分を管軸直交断面上の管表面とし、その間隔をaとして管軸方向へ前記一対の探触子を間隔aを保持したままΔLづつ移動する毎に、広帯域受信波を取得し、これをG(t)(j=1〜n:nは、測点の数)として以下、上述と同様に計測を進めることができる。このように、配管に保護材Yが巻かれている場合や、配管の設置状況によって、従来超音波法では図13(a)で示すB位置での計測が難しい、若しくは出来ない場合であっても、上述した計測方法によれば、この部分のキズの探査も反対側の位置での計測で可能となる。
また、従来の超音波法によれば、前記一対の探触子31,32を間隔aに保持したまま、管軸(C方向)方向のみならず断面円周方向(D方向)へも順次移動する計測を行わねばならず、この様な計測は、大口径配管の場合、困難な計測作業及び多大な時間を必要とし、上述したように配管表面によってはその表面に図示する様な保護材Yが撒かれているものは、従来超音波法による計測の場合、この保護材を除去し、配管表面を研磨する必要があった。
ところが、図13に示す新規の探触子定位置管軸方向移動計測によれば、予め管軸方向へ幅aSの探触子配置領域を設定しておき、この部分へは前記保護材Yを巻きつけない様にしておけば、計測時間の膨大なる縮小を可能とするばかりではなく、従来超音波法の様に前記保護材の除去及び除去後の配管表面研磨という様な工程は不要となる。
また、計測の自動化において必要となる制御用係数の数は、従来の超音波法に比し、極端に少なくなり、探触子移動制御の自動化と対応する分析処理が容易となる。
すなわち、自動化のための主な制御用係数は、
i) 探触子間隔a
ii) 探触子配置初期位置
iii) 管軸に沿った探触子移動方向C
iv) 離散化移動値ΔL
v) 計測範囲n・ΔL
となる。
以上、円管管軸方向と直交する断面の肉厚内のキズZの探査例を示した。ところで、実施例2における分析法は、一対の探触子31,32の配置法及び移動法を図6(a),(b)、或いは、図13(a),(b)から図14(a),(b)の様に変更した分析法である。
なお、図14(a)は、実施例2の分析法の説明図であり、図14(b)は、図14(a)に示す配管のA−A断面図である。
すなわち、一対の探触子の中心を結ぶ線分が管軸と平行になる様にして、探触子間距離をaに保持したまま、管軸直交断面の管表面上で探触子位置をΔLずつ周方向へ移動(図10のD方向)する毎にG(t)波(j=1〜n)を収録し、このG(t)波を実施例1で示した分析法で分析する方法である。
このような分析法で分析すれば、管軸方向の管肉厚内のキズZの有無、その位置の探査を行うことができる。具体的分析例は、実施例1と全く同様となる故、特に示さない。
また、上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、この実施形態の1以上の整数nは、この発明の1以上の整数nに対応するも、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、上述したように多くの実施の形態を得ることができる。
この発明は、ステンレス、インコネル、鋳鉄などの金属性配管や建築、土木等の鋼構物といった被探知体の内部キズの探傷に利用することができる。

Claims (4)

  1. 発信探触子から広帯域超音波を連続して発信させ、被探知体からの広帯域超音波を受信探触子にて受信する共振現象を利用した超音波探査方法であって、
    円管管軸方向と直交する断面上の管表面に発信探触子と受信探触子を配置する計測で、前記一対の探触子の中心点を結ぶ曲線の長さをaとし、この曲線が前記直交断面の円弧と一致する様にし、前記発信探触子より広帯域超音波を外部から指定する回数(n)、円管断面中心点に向けて発信し、この発信の都度、前記受信探触子で広帯域受信波を受信し、その受信位置で指定回数に応じて得られるn個の前記広帯域受信波G(t)を時刻領域で加算平均して取得する第1の工程を実行し、
    前記一対の探触子を前記aの間隔を保持したまま、予め定められた又は、外部から与えられる所定値ΔLずつ管軸方向へ平行移動する都度、前記第1の工程を実行し、この第1の工程の回数を外部から与えられる所定の回数n行い、全ての広帯域受信波G(t)(j=1〜n)を得る第2の工程を実行し、
    被探知体の肉厚W(mm)、及び、縦波音速VP(mm/μ秒)、並びに、横波と縦波の音速比をγとして、肉厚に関する縦波1次共振振動数f
    Figure 0004764921
    で算定し、
    モード変換で生じる横波の1次共振振動数fS1
    Figure 0004764921
    で算定する第3の工程を実行し、
    被探知体のキズの有無、及び、キズの経年による進展を高精度に探査するためのサイジング係数ns1,ns2,ns3,ns4を用いて、以下に示す(工程4)、(工程5)、(工程6)の連続した分析を行い、得られる上記成分波GA(t)の比較表示で前記発信探触子と受信探触子を配置する円管管軸方向直交断面内でのキズの有無及びキズの円周上の位置を分析する超音波探査方法。
    (工程4)
    (t)をフーリエ変換し、F(f)を求めて、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めf=0〜fSTを増加関数、f=fSTで1.0、f=fST〜2fSTを減少関数、f≧2fSTを0.0とする周波数関数S(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(t)関数を
    Figure 0004764921
    で求めて対応する成分波GA(t)を
    Figure 0004764921
    で求める工程。
    (工程5)
    (工程4)で得る成分波GA(t)(j=1〜n)において、成分波GA(t)の各々の最大振幅を求めAとし、Aの中での最大値をAmaxとし、A≧(1/ns1)Amaxとなる成分波GA(t)を(Amax/A)GA(t)と置き換え、
    Figure 0004764921
    により計算されるG(t)波を作成し、
    成分波GA(t)をG(t)と置き換える工程(なお、Gは数式においてGの上に“〜”を付された符号を表す。以下同じ。)。
    (工程6)
    サイジング係数ns2,ns3を用いて、ns3・GA ns2(t)波を作成し、GA(t)波をns3・GA ns2(t)波と置き換える工程。
  2. 発信探触子から広帯域超音波を連続して発信させ、被探知体からの広帯域超音波を受信探触子にて受信する共振現象を利用した超音波探査方法であって、
    円管管軸方向と直交する断面上の管表面に発信探触子と受信探触子を配置する計測で、前記一対の探触子の中心点を結ぶ線分の長さをaとし、この線分の方向が円管管軸方向と一致する様にし、前記発信探触子より広帯域超音波を外部から指定する回数(n)、円管断面中心点に向けて発信し、この発信の都度、前記受信探触子で広帯域受信波を受信し、その受信位置で指定回数に応じて得られるn個の前記広帯域受信波G(t)を時刻領域で加算平均して取得する第1の工程を実行し、
    前記一対の探触子を前記aの間隔を保持したまま、予め定められた又は、外部から与えられる所定値ΔLずつ、管軸と直行する断面上の管表面上で、前記一対の探触子を結ぶ線分を管軸に対して平行移動する都度、前記第1の工程を実行し、この第1の工程の回数を外部から与えられる所定の回数n行い、全ての広帯域受信波G(t)(j=1〜n)を得る第2の工程を実行し、
    被探知体の肉厚W(mm)、及び、縦波音速VP(mm/μ秒)、並びに、横波と縦波の音速比をγとして、肉厚に関する縦波1次共振振動数f
    Figure 0004764921
    で算出し、
    モード変換で生じる横波の1次共振振動数fS1
    Figure 0004764921
    で算定する第3の工程を実行し、
    被探知体のキズの有無、及び、キズの経年による進展を高精度に探査するためのサイジング係数ns1,ns2,ns3,ns4を用いて、以下に示す(工程4)、(工程5)、(工程6)の連続した分析を行い、得られる上記成分波GA(t)の比較表示で前記発信探触子と受信探触子の中心点を結ぶ線分延長線上で、管断面中心方向の肉厚内のキズの有無及びキズの管軸方向位置を分析する超音波探査方法。
    (工程4)
    (t)をフーリエ変換し、F(f)を求めて、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めf=0〜fSTを増加関数、f=fSTで1.0、f=fST〜2fSTを減少関数、f≧2fSTを0.0とする周波数関数S(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(t)関数を
    Figure 0004764921
    で求めて対応する成分波GA(t)を
    Figure 0004764921
    で求める。
    (工程5)
    (工程4)で得る成分波GA(t)(j=1〜n)において、成分波GA(t)の各々の最大振幅を求めAとし、Aの中での最大値をAmaxとし、A≧(1/ns1)Amaxとなる成分波GA(t)を(Amax/A)GA(t)と置き換え、
    Figure 0004764921
    により計算されるG(t)波を作成し、
    成分波GA(t)をG(t)と置き換える。
    (工程6)
    サイジング係数ns2,ns3を用いて、ns3・GA ns2(t)波を作成し、GA(t)波をns3・GA ns2(t)波と置き換える工程。
  3. 前記(工程4)の処理を、G(t)をフーリエ変換し、F(f)を求め、nを1以上の整数として、fST=n・f又はfST=n・fS1を求めて所定値Δf(予め定められた又は、外部から与えられる値)を用いて、
    0≦f<fST−Δfで0.0
    ST−Δf≦f≦fST+Δfで1.0
    ST+Δf<fで0.0
    とする周波数関数をS(f)を作成し、サイジング係数ns4を用いてFA(f)関数を
    Figure 0004764921
    で求め、対応するGA(f)波を
    Figure 0004764921
    で求める処理で行う
    請求項1、又は、請求項2に記載の超音波探査方法。
  4. 外部からの指示で、Δf(0以上の実数)を与え、前記fSTの初期値をfST←fST−Δfとし、ΔfST(予め与えられた又は、外部から指示する0.0以上の実数)を用いて、
    ST←fST+ΔfST
    の処理を行う都度、(工程3)、(工程4)、(工程5)の分析を連続して行い、得られたGA j(t)波の比較表示を行い、外部からの指示で(工程3)、(工程4)、(工程5)の分析を停止することができる工程を有する
    請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の超音波探査方法。
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