JP2005148061A - 共振分析を使用した超音波探知装置及び超音波探知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 解析装置11は、複数個の受信信号の加算平均波G(t)を得、基準時刻tT以降が1.0(減衰せず)、tTより前が1.0未満(減衰)の時系列関数TGC(t)をnp乗値(npは自然数)したものを前記加算平均波G(t)に乗じてGA(t)={TGC(t)}np・G(t)波を求め、GAj(t)をフーリエ変換してスペクトルFAj(f)を求め、このFAj(f)の各最大スペクトル値が1.0になるように基準化して{FAj(f)}npを求め、これを重ねて表示し、j=1〜(nc+1)の全てが重ね描きされるスペクトルを反射波スペクトルと判断し、jの値が増す毎に、スペクトル値が増幅してくるスペクトルが得られた場合、シース管内の充填物が不足していることを把握する。
【選択図】 図1
Description
前記第1工程はシース管外径ΦS、コンクリート音速CVP、シース管埋め込み深さdSの組み合わせ毎に整理されたn1、n2、n3、fAの係数表より、前記ΦS、CVP、dSと合致する0を含む1以上の整数n1、n2、n3とfA値(Hz)を選定し、又はn1、n2、n3、fA値を外部から与えた後、分析振動数の上限をfMAX(fがfMAX以上のときFj(f)=0とする)とし、f=0で0.0、f=fMAXで1.0となる増加関数A1(f)と、f=0で1.0、f=fMAXで0.0となる減少関数A2(f)と、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数とf=fAで1.0、f≧2×fAで0.0となる減少関数tpmp組合せ関数A3(f)とを用いて、FAj(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・{A3(f)}n3・Fj(f)を算出し、GAj(t)=∫−∞ ∞(FAj(f)・eiωt)dfを算出して、GAj(t)を求めることであり、
前記第2工程は、外部から与えられる0を含む実数であるΔt(μ秒)を用い、基準時刻tTで1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、tT〜t+Δtの間の時刻で1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0.0(減少関数)である時系列関数TGCX(t)を用いて、GBj(t)=TGCX(t)×GAj(t)を算出し、更にこのGBj(t)から、FBj(f)=∫−∞ ∞(GBj(t)・e−iωt)dtを算出し、npを外部から与えられる1以上の整数として、FBj(f)のnp乗値{FBj(f)}npを求めて、これを表示させ、j=1〜nAにおける{FBj(f)}npの任意の極大値を示すスペクトル値がjの増大に伴い減少又は増大していく時点をグラウトが進行していく段階と判断し、前記スペクトル値の減少又は増大が、jが増大していっても停止する状況になったとき、シース管内が完全にグラウトされたと判断することであることを特徴とする。
前記第1工程はシース管外径ΦS、コンクリート音速CVP、シース管埋め込み深さdSの組み合わせ毎に整理されたn1、n2、n3、fAの係数表より、前記ΦS、CVP、dSと合致する0を含む1以上の整数n1、n2、n3とfA値(Hz)を選定し、又はn1、n2、n3、fA値を外部から与えた後、分析振動数の上限をfMAX(fがfMAX以上のときFj(f)=0とする)とし、f=0で0.0、f=fMAXで1.0となる増加関数A1(f)と、f=0で1.0、f=fMAXで0.0となる減少関数A2(f)と、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数とf=fAで1.0、f≧2×fAで0.0となる減少関数との組合せ関数A3(f)とを用いて、FAj(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・{A3(f)}n3・Fj(f)を算出し、GAj(t)=∫−∞ ∞(FAj(f)・eiωt)dfを算出して、GAj(t)を求めることであり、
前記第2工程は、外部から与えられる0を含む実数であるΔt(μ秒)を用い、基準時刻tTで1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、tT〜t+Δtの間の時刻で1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0.0(減少関数)である時系列関数TGCX(t)を用いて、GBj(t)=TGCX(t)×GAj(t)を算出し、更にこのGBj(t)から、FBj(f)=∫−∞ ∞(GBj(t)・e−iωt)dtを算出し、npを外部から与えられる1以上の整数として、FBj(f)のnp乗値{FBj(f)}npを求めて、これを表示させ、j=1〜nAにおける{FBj(f)}npの任意の極大値を示すスペクトル値がjの増大に伴い減少又は増大していく時点をグラウトが進行していく段階と判断し、前記スペクトル値の減少又は増大が、jが増大していっても停止する状況になったとき、シース管内が完全にグラウトされたと判断することであることを特徴とする。
前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、
その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理を、
加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、
基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δt(μ秒)を所定値とし、tT〜tT+Δtの間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時刻関数TGCX(t)を、n5乗倍し(n5は1以上の整数)、これに前記加算平均波Gj(t)を乗じて、GAj(t)=(TGCX(t))n5・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)をFAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・eiωt)dtで計算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程と、
{FAj(f)}npの中で最も大きいスペクトル値を1.0とする基準化を行って{FAj(f)}npを比較表示し、特定の振動数fD1位置に大きなスペクトル値のスペクトルが立ち上がる1つ又は複数のシース(j=k)がある場合、この1つ又は複数のGk(t)の加算平均波を得たシースの内部が空又は充填不足と判断する第3工程とにより行うことを特徴とする。
前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、
その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理は、
加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、
基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δtを所定値としてtT〜(tT+Δt)の間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時系列関数TGCX(t)を、前記加算平均波Gj(t)波に乗じて、GAj(t)=TGCX(t)・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・e−iωt)dtを演算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程とを有し、
前記第2工程は、{FAj(f)}npの比較表示をj毎に{FAj(f)}npの最大スペクトル値を1.0に基準化して行う第1解析部と、{FAj(f)}npの比較表示を{FAj(f)}np個々の最大スペクトル値をSjとし、Sj(j=1〜nA)の中で最も大きい値をSMAXとしたとき、SMAXを1.0に基準化して行う第2解析部とにより行うことを特徴とする。
次に、この本発明の第1の基本原理に基づく本願請求項1の第1実施形態について説明する。即ち、コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共に充填物が注入されたシース管を共振分析により検査する超音波探知装置において、前記コンクリートの表面に所定間隔で超音波発信探触子及び超音波受信探触子を配置し、制御装置が前記発信探触子から超音波を連続して複数回発信させ、その都度シース管からの反射波を前記受信探触子にて受信するように制御する。解析装置が前記受信探触子の受信信号を解析する。この解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を得、基準時刻tT以降が1.0(減衰せず)、tTより前が1.0未満(時刻が大きくなると漸増)の時系列関数TGC(t)をnp乗値(npは自然数)したものを前記加算平均波G(t)に乗じてGA(t)={TGC(t)}np・G(t)波を求める。この時系列関数TGC(t)は図7に示すフィルタ(TGC1(t))である。このGA(t)={TGC(t)}np・G(t)波を求める際に、前記基準時刻tTとして、始点t1及び終点t2(t1<t2)の間を等間隔でnc(nc:1以上の整数)個で分割し、jを1以上の整数として表される(nc+1)個のtT(但し、tT=t1+{(t2−t1)/nc}×(j−1)、j=1〜(nc+1))の夫々について前記GA(t)を算出してこれをGAj(t)とする。このGAj(t)をフーリエ変換してスペクトルFAj(f)を求め、このFAj(f)の各最大スペクトル値が1.0になるように基準化した後、npを自然数として{FAj(f)}npを求めて、これを重ねて表示する。そして、j=1〜(nc+1)毎の{FAj(f)}npのスペクトル群のうち、j=1〜(nc+1)の全てが重ね描きされるスペクトルを反射波スペクトルと判断し、jの値が増す毎に、スペクトル値が増幅してくるスペクトルが得られた場合、シース管内で共振波が生じていると判断し、この共振波が生じた場合にシース管内の充填物が不足していることを把握する。
図示はしていないが、F(f)スペクトル及びFA1(f)スペクトルにおいて、位置2140のスペクトル値が最も大きいことより、このスペクトルはG(t)波及びGAj(t)波に含まれる反射波成分スペクトルの1つである。G(t)又はGA1(t)波における共振波スペクトルは反射波スペクトルと比較して、極端にそのスペクトル値が小さいことより、位置2140のスペクトルが反射波スペクトルの1つであるといえる。
図21の位置2120の振動数及び図23の位置2140の振動数は、それぞれ充填シース管及び空のシース管からのスペクトル値が大きい反射波スペクトルの1つで、前述のごとく、fD値と定義している。
次に、請求項5の実施形態について説明する。図28は加算平均波G(t)にTGC6(t)を乗じてシース管表面からの縦波反射波を切り出したものである。即ち、TGC6フィルタ係数t1をシース管縦波反射波の起生時刻とし、下記数式32によりt1を計算し、Δt=5μ秒、Δta=100μ秒、n5=200として、下記数式33により、G6(t)を計算し、数式34でF6(f)を計算し、G6(t)の最大振幅及びF6(f)の最大スペクトル値を1.0に基準化して、図28に太線で示している。加算平均波G(t)とそのフーリエスペクトルF(f)を破線で重ね描きしている。
以上、請求項5の実施形態を、TGCX(t)をTGC6(t)として説明した。分析例として示さないが、このTGCX(t)をTGC4(t)としても、又はTGC5(t)としても、図25、図26と同様な充填度分析結果を得ることができる。なお、これ等時系列関数を定義する所定値tTは図1の装置の例えば27キーボードから入力するか又は数式32でt1を求めtT=t1としてもよい。他の所定値△t5、△ta及び△tはあらかじめ設定された値でもよいし、外部から27キーボードにより入力してもよい。なお、TGC6(t)は請求項10,TGC4(t)は請求項8、TGC5(t)は請求項9に対応する。
次に、請求項1の第2の実施形態について説明する。第1実施形態はシース管埋め込み深さが180mmと比較的深い場合のものであった。本第2実施形態はシース管埋め込み深さが浅い場合の分析例である。
重要な現象1
図41、図42の模式図はシース管からの反射波が大きく励起する振動数(fD)の帯域で示したものである。この帯域以外では前記模式図の如くはならない場合がある。
重要な現象2
前記fD値を中心振動数とする狭帯域成分波においては、反射波2251至2253の振動数は概略等しい。反射境界でモード変換した波は、波長は変化するが振動数に変化は生じないという物理現象によるものである。
重要な現象3
(ア)前記fD値付近の帯域の波では、シース管内部が空の場合、シース管の存在で起生する波で、反射波2251至2253の振動数は概略等しい。しかしながら、シース管埋め込み深さをd、計測点における探触子間距離をaとしたとき、
a≦0.6×dであれば、
波2251の振幅>波2252の振幅
波2251の振幅>波2253の振幅
となる。
(イ)シース管内部が完全充填の場合
波2251の振幅はシース管内部が空の場合に比して小さくなる。加えて、波2251乃至2253と波2254乃至2255の振動数は異なってくる。
(ウ)シース管内部が不完全充填の場合
波2251乃至2253の起生状況は(ア)のシース管内部が空の場合と同じである。しかしながら、波2256が波2251至2253に重畳する。重要な現象として、波2251至2253と波2256の振動数が異なっている。
重要な現象4.
シース管の存在により起生する波は、前述の波2251至2256以外に、シース管外周を回折する波があるが、起生位置が時間軸後方になる。本分析法の適用を、前記回折波起生時刻より早い時刻とすることで、分析から除外することができる。
次に、本発明のこの第2基本原理に基づく本発明(請求項6)の第3実施形態について説明する。この第3実施形態は、第1実施形態の図17に示すシース管充填度測定コンクリートモデルで、第2基本原理を用いたシース管内部の充填度探知方法である。
一方、図45のスペクトル2273が図40に示す起生時刻tφの2244径路の波であることより、図43のTGC6n5 j(t)のj値が下記数式46で算定されるjより大きくなる時、TGC6n5 j(t)のフィルタの帯域の中に前記2244径路の波が含まれてくることになる。
次に、本発明(請求項12)の第4実施形態について説明する。この第4実施形態は第3実施形態で用いた分析法を発展させた充填度の探知法である。
次に、本発明(請求項13)の第5実施形態について説明する。前記第4実施形態で用いたシース管内充填度探知モデル(図52)のシース管はポリエチレン製であった。多くの実験計測によれば、鋼製シースとポリエチレン製シースでは、共振現象を起す振動数帯域が大きく異なる。
j=1でtΤ=t1
j=2乃至ncでtΤ=t1+(j−1)×(t2−t1)/(nc)
j=nc+1でtΤ=t2=t1+(nc+1−1)×(t2−t1)/(nc)
とした。
更に、請求項14の実施形態について説明する。数式57のGH,L(t)を第1実施形態、第2実施形態で示した如く、数式28に準拠して、数式60で求めてもよい。
次に、本発明(請求項7)の第6実施形態について説明する。前記第1乃至第5実施形態は、コンクリートに埋め込まれたシース管内部にグラウト材を充填し、このグラウト材が硬化した後、そのグラウト材の充填度又は充填状況が完全か不完全かを探知するものである。ところで、PC構造物新設時のシース管内部へのグラウト注入時、測定点直下のシース管の充填度の推移を、リアルタイムにモニタリングできれば、その効果は絶大である。本第6実施形態は、前記リアルタイムモニタリングを用いた探知法である。
とろこで、本分析では前記n1、n2、n3及びfAの値の各々を適宜変化させながら外部から与えることで対処した。これ等与えられた値毎に、図61に相当する{FBj(f)}npのjに対する比較図から得られます。n1、n2、n3及びfAの値を適宜変化させる経緯の中で、図61の531に示すようにスペクトルの極大値がjの値が大きくなるに従って大きく変動してくる状況を確認できたわけです。図61のスペクトル比較図を得た時のこれ等の値がn1=0、n2=0、n3=14、fA=438kHzだったわけです。なお、シース径φ、シース埋め込み深さd、コンクリート音速CVPをパラメータとした本装置による分析で、あらかじめ、n1、n2、n3及びfAの最適値を求めておき、これを装置のハードディスク(HD)などに記憶しておき、実際の探査では前記パラメータの組み合わせ毎に記憶されたn1、n2、n3及びfA係数表より、該当係数表を選定し、この選定された係数n1、n2、n3及びfAを用いて前記数式63の演算を行うことも可能です。
以上の説明はTGC6(t)のtTをシース縦波反射波の起生時刻に設定して行ったものであった。tTを発信探触子からコンクリートへ縦波を入力した直後、自然発生する横波のシース表面からの反射波の起生時刻に設定して、前記数式62乃至数式65の演算を行っても、前記物理現象に伴う充填度の探知を行うことができる。
ところで、図61、図62の分析は比較的高振動数で行ったものであった。次に、請求項22の実施形態について説明する。図62において、541のカーソルが示す振動数をfAとし、グラウト開始時点の1回目の計測からnA回目の計測のいずれかの時点で、又はnA回目の計測の終了以降の時刻で、請求項19に記載のFj(f)(j≦nA)を用い、分析振動数の上限をfmaxとする第1及び第2の振動数フィルタA1(f)、A2(f)と中心振動数をfAとする第3の振動数フィルタA3(f)を用い、n1,n2、n3を1以上の整数として
FXj(f)=A1 n1(f)・A2 n2(f)・A3 n3(f)・Fj(f)
を計算し、FXj(f)の中心振動数が前記fAとなるように、n1、n2、n3の値をコントロールし、このFXj(f)を数式62のFAj(f)とし、数式63でGAj(t)を数式64でGBj(t)を、数式65でFBj(t)を再計算すれば、図62の符号541で示すカーソルのスペクトル比較図のみを取り出すことができる。図61では300kHz〜510kHz、図62では300kHz前後のスペクトルを用いている。コンクリートの内部探知では、このような高振動数帯域の波を用いた分析は、外的環境(外乱)の影響を受け易く、誤計測を行う可能性が高い。次に、この場合に対処した分析例について説明する。
図63は請求項16の実施形態の分析結果の一例である。図63の分析方法が図61、図62の分析方法と相違する点は以下のとおりである。即ち、数式62の演算において、n1=n2=n3=0として、数式62のFAj(f)をFj(f)置き変え、数式63のGAj(t)をGj(f)に置き変え、TGC6(t)の係数のうち、△ta=100μ秒、△t=50μ秒、n5=200として、数式64,65で夫々GBj(t)及びFBj(f)を求める時、数式64の右辺のTGC6j(t)において、前記シース管縦波反射波起生時刻th=67μ秒を最初のtT値とし、このtTを徐々に時間軸後方へ自動移動する都度、数式64、65でGBj(t)及びFBj(f)を演算し、GB4 j(t)、FB4 j(f)表示で、j=1乃至15のスペクトル形状を比較している。
次に本発明(請求項17)の第7実施形態について説明する。本実施形態は、前記1〜6の実施形態の場合と異なり、複数のかぶりを概略同一とするシースで得る受信波Gj(t)(jはシース番号)の周波数分析結果を比較表示し、空シース及び充填シースの夫々で得る受信波で、受信波に含まれる振動数成分が異なるという物理現象を利用するものである。
次に、請求項18の実施形態について説明する。前述の図68は空シースと判っているシースを含めての分析であった。実際の探査でも空シースを含めて比較分析すれば容易に空/充填の判断を行えることになる。
次に、請求項19について説明する。図68のfD1=17.9kHzは、図66に示す重複反射661の1次共振振動数である。この共振振動数fD(Hz)はシース埋め込み深さdS(mm)とコンクリート縦波音速CVP(mm/μ秒)を使用して、下記数式69により算出することができる。
次に、請求項20の実施形態について説明する。前述の如く、TGCX(t)を定義するtT値は前記数式66で算出されるが、このtT値は図66の符号663で示すコンクリート面とシース表面間の1回目の反射波である。反射波起生位置663近傍には隣接シース662からの反射波も含まれることになる。受信波に含まれる隣接シースからの反射波は前記重複反射の回数が増すに従い大きく低減していく。これにより、前記tTを大きくしながら数式67でGAj(t)波を切り出していくと、tTが大きくなる経緯の中で、GAj(t)波に含まれる隣接シースからの重複反射波が除去されていく。分析例として示さないが、tTを時刻軸後方へ移動し、変動させる経緯の中で、図68のfD1付近に生ずる空シースからの反射波スペクトルを、より明確に特定可能となる。
次に、請求項21の実施形態について説明する。図68の比較表示において、fD1振動数位置に空シースの大きなスペクトル値のスペクトルが起生した時、このスペクトルを切り出し対応する時系列波を求めれば、この時系列波の比較表示でシース内の充填の有無を容易に確認できる。前記スペクトルの切り出しを図68に示すFAj(f)(数式68で求めた)を用いて行われる。図6に示すA3(f)フィルタ(但し、2fA以上で0とする)を用いて、n3を外部から与える1以上の整数として、下記数式70でFBj(f)を求める。また、下記数式71により、GBj(t)を求める。
次に、本発明(請求項22)の第8実施形態について説明する。本実施形態は、第7実施形態(請求項17)の分析法を発展させ請求項23,24,25,26を従属項とするものである。分析は第7実施形態で得る広帯域受信波Gj(t)(j=1〜nA、nAは計測対象シースの数)を用いて行う。
具体的にはΔta=400μ秒、n5=500とし、シースの埋め込み深さdS(125mm)、コンクリートの縦波音速CVP(4.5mm/μ秒)、探触子の振動子径ΦS(75mm)、発信探触子と受信探触子の中心間距離a(500mm)を下記数式72に代入し、tT(μ秒)を求める。
図74は前記TGC5(t)を定義する所定値tTを前記数式72で算定された109.6μ秒から時間軸前方又は後方へ微小量変動させる経緯の中でtT=120μ秒となったときの図73(tT=109.6μ秒)に対応する{FAj(f)}np、{GAj(t)}npを夫々の最大スペクトル値及び最大振幅が1.0となるように基準化して比較表示したものが図74である。
図75は、{FAj(f)}np、{GAj(t)}npの比較表示を{FAj(f)}npのj=1〜nA(計測シースの個数)の中で最も大きいスペクトル値を1.0に基準化して及び{GAj(t)}npのj=1〜nAの中で最も大きい振幅を1.0に基準化して、np=2として、比較表示したものである。{FAj(f)}npの比較表示において、スペクトル値に差異はあるが、空シースのj=3,4,5,7,9のスペクトルの最大値位置を示す振動数が、概略等しく(平均振動数36kHz)なっている。
請求項17,22の実施形態で使用した各シースの直上のコンクリート面計測で得た受信波Gj(t)は、前述しなかったが、図77に示すように受信探触子とコンクリート面の間に厚さ20mmで、150mm×150mmのアルミニウム製板を介在させて得たものである。図66のコンクリート面661とシース表面間の重複反射波及び図71の伝達波712又は714の図示は、シース軸に沿って描かれているが、低振動数超音波の場合、シース軸を中心として、図78に示すように広い範囲に拡散する。
5:受信探触子
11:解析装置
13:ステップ型電圧発生器
14,15:アンプ回路
16:フィルタ回路
17:アナログディジタル変換回路(ADC)
18:ゲートアレイ
19:CPU(中央演算装置)
22:ステップ電圧発生回路
23:電流供給回路
24:漸減型ハイパスフィルタ
25:ハードディスク(HD)
26:メモリ
28、29:振動子
30:被探知体
40、51:発信探触子
41、51:受信探触子
42、52:鉄筋
43:コンクリートブロック
44、54:シース管
53:コンクリートスラブ
55:横締めシース管
Claims (43)
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を共振分析により検査する超音波探知装置において、前記シース管の上方のコンクリート面に所定の間隔で配置される超音波発信探触子及び超音波受信探触子と、前記発信探触子及び受信探触子の超音波発信及び受信を制御する制御装置と、前記受信探触子で得る受信信号を解析する解析装置とを有し、前記制御装置は、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、前記解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求め、基準時刻tT以降の時刻で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増する時系列関数TGC(t)をn5乗倍(n5は1以上の整数)したものを前記加算平均波G(t)に乗じてGA(t)={TGC(t)}n5・G(t)波を求める際に、tTの始点t1及び終点t2(t1<t2)の間をnC(nCは1以上の整数)個に分割し、jを1以上の整数として表される(nC+1)個のtT(但し、tT=t1+{(t2−t1)/nC}×(j−1)、j=1〜(nC+1))の各々について前記GA(t)を算出し、これをGAj(t)とし、このGAj(t)をフーリエ変換してスペクトルFAj(f)を求め、このFAj(f)の各最大スペクトル値が1.0になるように基準化した後、nPを自然数として{FAj(f)}npを求めて、これを重ねて表示し、j=1〜(nC+1)毎の{FAj(f)}npのスペクトル群の内、j=1〜(nC+1)の全てが重ね描きされるスペクトルを反射波スペクトルと判断し、jの値が増す毎に、スペクトル値が増幅してくるスペクトルが得られた場合、シース管内で共振波が生じていると判断し、シース管内の充填物が不足していることを把握することを特徴とする超音波探知装置。
- 前記解析装置は、前記t1(μ秒)値、t2(μ秒)値、nC値、n5値、及びnP値が外部から指示されるものであると共に、前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、前記コンクリートの音速をCVP(mm/μ秒)として、前記t1の値を(2×dS)/CVPの式から算定することを特徴とする請求項1に記載の超音波探知装置。
- 分析振動数の上限をfMAXとする正弦関数A1(f=0.0で0.0、f=fMAXで1.0)と、余弦関数A2(f)(f=0.0で1.0、f=fMAXで0.0)を使用し、n1及びn2を外部から与えられる1以上の整数として、前記FAj(f)(j=1〜(nC+1))より、FBj(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・FAj(f)を算出し、GBj(t)をフーリエ逆変換で、GBj(t)=∫−∞ ∞(FBj(f)eiωt)dfで求め、前記FAj(f)を前記FBj(f)と置き換え、前記GAj(t)を前記GBj(f)と置き換えることを特徴とする請求項1に記載の超音波探知装置。
- 前記解析装置において、時系列関数TGCX(t)を定義する所定値の1つtTを、外部から与え又は前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、前記コンクリートの音速をCVP(mm/μ秒)として、tT=(2×dS)/CVPから算出し、前記加算平均波G(t)に所定値tTで定義される時系列関数TGCX(t)を乗じてGX(t)=TGCX(t)・G(t)を作成し、GX(t)をフーリエ変換してFX(f)を求め、FX(f)スペクトルの強度が最大となる振動数をfDとし、分析振動数の上限をfMAXとして振動数と共に強度が連続的に上昇する(最大値1.0)振動数フィルタA1(f)と、分析振動数の上限をfMAXとして振動数と共に強度が連続的に減少する(最大値1.0)振動数フィルタA2(f)と、fA=fDとして、fAで1.0、その始点0及び終点2fA以降で0となりf=0〜fAの間を増加関数、f=fA〜2fAの間を減少関数とする振動数フィルタA3(f)とを使用し、n1、n2、n3を外部から与えられる1以上の整数として、前記F(f)より前記fDを中心振動数とする狭帯域スペクトルFY(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・{A3(f)}n3・F(f)を作成し、これを逆フーリエ変換してGY(t)=∫−∞ ∞(FY(f)・eiωt)dfを求め、このGY(t)を請求項1の加算平均波G(t)として請求項1に記載の演算を行うことを特徴とする請求項1に記載の超音波探知装置。
- 前記解析装置において、時系列関数TGCX(t)を定義する所定値の1つtTを外部から与え、又は前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、前記コンクリートの音速をCVP(mm/μ秒)として、tT=(2×dS)/CVPから計算し、前記加算平均波G(t)に前記所定値tTで定義される時系列関数TGCX(t)を乗じてGX(t)=TGCX(t)・G(t)を作成し、GX(t)をフーリエ変換してFX(f)を求め、前記振動数フィルタA1(f)と、前記振動数フィルタA2(f)とを使用し、前記n1を2乃至4、n2を外部から与えられる1以上の整数とし、FY2(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・FX(f)を計算し、n2の値を増加させる毎に、前記FX(f)及びFY2(f)を比較表示し、FY2(f)スペクトルが最大値をとる振動数がFX(f)のスペクトル群のいずれかのスペクトルの振動数と合致するとき、この振動数をfDmと特定し、このfDmを前記fD値とすることを特徴とする請求項4に記載の超音波探知装置。
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を共振分析により検査する超音波探知装置において、前記シース管の上方のコンクリート面に所定の間隔で配置される超音波発信探触子及び超音波受信探触子と、前記発信探触子及び受信探触子の超音波発信及び受信を制御する制御装置と、前記受信探触子で得る受信信号を解析する解析装置とを有し、前記制御装置は、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、前記解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求め、基準時刻tTで1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、tT以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)の時系列関数TGCX(t)を前記加算平均波G(t)に乗じてGA(t)=TGCX(t)・G(t)波を求める際に、tTの始点t1及び終点t2(t1<t2)の間をnC(nCは1以上の整数)個に分割し、jを1以上の整数として表される(nC+1)個のtT(但し、tT=t1+{(t2−t1)/nC}×(j−1)、j=1〜(nC+1))の各々について前記GA(t)を算出し、これをGAj(t)とし、このGAj(t)をフーリエ変換してスペクトルFAj(f)を求め、このFAj(f)の各最大スペクトル値を比較し、この内最も大きいスペクトル値が1.0になるように基準化した後、nPを自然数として{FAj(f)}npを求めて、これを重ねて表示し、j=1〜(nC+1)毎の{FAj(f)}npのスペクトルの変化の推移で、シース管内の充填度を探知することを特徴とする超音波探知装置。
- 音波CVP(縦波)のコンクリート内に深さdSで埋め込まれ管内に鋼棒が配置されたシース管(外径ΦS)において、管内にグラウト材を連続的に注入する際に、その注入の精度をリアルタイムに検査する超音波装置において、前記シース管の上方のコンクリート面に所定間隔で配置される超音波発信探触子及び受信探触子と、前記発信探触子及び受信探触子の超音波発信及び受信を制御する制御装置と、前記受信探触子で得る受信信号を解析する解析装置とを有し、前記制御装置は、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子により受信するように制御し、前記解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求め、この加算平均波の取得を、前記グラウト材の注入開始時点を1回目の取得時点として、外部から与えられる所定の時刻間隔で2回目以降の加算平均波Gj(t)(j=1〜nA:nAはそれまでに取得済みの加算平均波の数)を取得する毎に、下記第1工程及び第2工程の分析を繰り返し行う手段を有し、
前記第1工程はシース管外径ΦS、コンクリート音速CVP、シース管埋め込み深さdSの組み合わせ毎に整理されたn1、n2、n3、fAの係数表より、前記ΦS、CVP、dSと合致する0を含む1以上の整数n1、n2、n3とfA値(Hz)を選定し、又はn1、n2、n3、fA値を外部から与えた後、分析振動数の上限をfMAX(fがfMAX以上のときFj(f)=0とする)とし、f=0で0.0、f=fMAXで1.0となる増加関数A1(f)と、f=0で1.0、f=fMAXで0.0となる減少関数A2(f)と、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数とf=fAで1.0、f≧2×fAで0.0となる減少関数との組合せ関数A3(f)とを用いて、FAj(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・{A3(f)}n3・Fj(f)を算出し、GAj(t)=∫−∞ ∞(FAj(f)・eiωt)dfを算出して、GAj(t)を求めることであり、
前記第2工程は、外部から与えられる0を含む実数であるΔt(μ秒)を用い、基準時刻tTで1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、tT〜t+Δtの間の時刻で1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0.0(減少関数)である時系列関数TGCX(t)を用いて、GBj(t)=TGCX(t)×GAj(t)を算出し、更にこのGBj(t)から、FBj(f)=∫−∞ ∞(GBj(t)・e−iωt)dtを算出し、npを外部から与えられる1以上の整数として、FBj(f)のnp乗値{FBj(f)}npを求めて、これを表示させ、j=1〜nAにおける{FBj(f)}npの任意の極大値を示すスペクトル値がjの増大に伴い減少又は増大していく時点をグラウトが進行していく段階と判断し、前記スペクトル値の減少又は増大が、jが増大していっても停止する状況になったとき、シース管内が完全にグラウトされたと判断することであることを特徴とする超音波探知装置。 - 前記時系列関数TGCX(t)は、t=0の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tTで1.0、t=2×tT以降の時刻で0となる減少関数の組み合わせで得る時系列関数TGC4(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC4(t)}n5であり、前記n5はあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の超音波探知装置。
- 前記時系列関数TGCX(t)は、t=tT−Δt5以前の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tT+Δt5以降の時刻で0となる減少関数との組み合わせで得られる時系列関数TGC5(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC5(t)}n5であり、前記n5及びΔt5はあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の超音波探知装置。
- 前記時系列関数TGCX(t)は、t=tT−Δta以前の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tTとt=tT+Δtの間を1.0とする関数と、t=tT+Δtで1.0、t=tT+Δt+Δta以降の時刻で0となる減少関数との組み合わせで得る時系列関数TGC6(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC6(t)}n5であり、前記n5、Δt及びΔtaはあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の超音波探知装置。
- 前記解析装置において、前記t1(μ秒)、t2(μ秒)値、nC値、及びnP値は外部から指示するか、又は前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、シース外径をΦ(mm)、コンクリートの音速をCVP(mm/μ秒)とし、Δtrを前記dS、Φ、CVPに応じて決まる所定値として、前記t1の値を(2×dS/CVP)+Δtrで算定し、残りのt2(μ秒)値、nC値、及びnP値は外部から指示するものであることを特徴とする請求項6に記載の超音波探知装置。
- シース管の径をΦ(mm)、シース管内充填物の音速をVG(mm/μ秒)として、fDS={VG/(2・Φ)}×106(Hz)を計算し、前記加算平均波G(t)をフーリエ変換して得るスペクトルをF(f)とし、分析振動数の上限をfMAXとして振動数と共に強度が連続的に上昇する振動数フィルタA1(f)(f=fMAXで1.0)と、分析振動数の上限をfMAXとして振動数と共に強度が連続的に減少する振動数フィルタA2(f)(f=0で1.0)とを使用し、n1及びn2を自然数として、FX(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・F(f)を計算し、FX(f)スペクトルの中心振動数が前記fDSとなるようにして得られたスペクトルFX(f)を逆フーリエ変換してGX(t)=∫−∞ ∞(FX(f)・eiωt)dfを求め、前記請求項6に記載のG(t)を前記GX(t)で置き換えて請求項6の演算を行うことを特徴とする請求項6に記載の超音波探知装置。
- 請求項6のG(t)波よりF(f)を、F(f)=∫−∞ ∞(G(t)・eiωt)dtとして計算し、所定の振動数fP1(Hz)及びfP2(Hz)を外部から入力する値又はあらかじめ設定された値とし、前記F(f)スペクトルをfがfP1未満のとき、F(f)=0.0、fがfP1乃至fP2のとき、F(f)=1.0、fがfP2を超えるとき、F(f)=0.0とする関数として定義し直し、このF(f)を用いて、G1(t)=∫−∞ ∞(F(f)・eiωt)dfを演算し、請求項6に記載のG(t)をこのG1(t)と置き換えることを特徴とする請求項6に記載の超音波探知装置。
- 請求項6のG(t)波よりF(f)を、F(f)=∫−∞ ∞(G(t)・e−iωt)dtとして計算し、所定の振動数fP1(Hz)及びfP2(Hz)を外部から入力する値又はあらかじめ設定された値とし、前記F(f)スペクトルを全てのf値でF(f)=1.0となるスペクトルに置き換え、分析振動数の上限をfMAXとして、f=0で0.0、f=fMAXで1.0となる増加関数をA1(f)とし、f=0で1.0、f=fMAX以降で0となる減少関数をA2(f)とし、n1、n2を1以上の整数として、FH,L(f)=A1 n1(f)・A2 n2(f)・F(f)を演算する経緯の中で、FH,L(f)の中心振動数が1/2(fP1+fP2)Hzになるように、n1、n2の値を得、そのときのFH,L(f)を用いて、GH,L(t)=∫−∞ ∞(FH,L(f)・eiωt)dfを計算し、前記請求項6に記載のG(t)を前記GH,L(t)で置き換えて請求項6の演算を行うことを特徴とする請求項6に記載の超音波探知装置。
- 前記シース管の埋め込み深さをdS、コンクリートの音速(縦波)をCVPとし、コンクリートの横波と縦波の音速比を0.59として、前記基準時刻tTはtT=2×dS/CVP又はtT=2×dS/(0.59×CVP)で求めたものであることを特徴とする請求項7に記載の超音波探知装置。
- 前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、コンクリートの音速(縦波)をCVP(mm/μ秒)とし、前記基準時刻tT(μ秒)をtT=2×dS/CVPで計算される値とし、前記加算平均波Gj(t)を得る2回目(j=2)以降のいずれかの時点で、前記第1工程で得るFAj(f)及びGAj(t)を夫々Fj(f)及びGj(t)関数に置き換え、前記tTをtTの時間より時間軸後方へ移動させて、新たなtTに基づいて、請求項7の第1工程及び第2工程を繰り返すことを特徴とする請求項7に記載の超音波探知装置。
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を振動数分析により検査する超音波探知装置において、前記シース管の上方のコンクリート面に所定の間隔で配置される超音波発信探触子及び超音波受信探触子と、前記発信探触子及び受信探触子の超音波発信及び受信を制御する制御装置と、前記受信探触子で得る受信信号を解析する解析装置とを有し、前記制御装置は、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、前記解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理を探知対象とする埋め込み深さが等しい複数(nA個)のシース毎にこのシースのコンクリート面への垂直投影線分上に、前記発信探触子と受信探触子をその中心間距離をa(mm)として配置し、加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δt(μ秒)を所定値とし、tT〜tT+Δtの間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時刻関数TGCX(t)を、n5乗倍し(n5は1以上の整数)、これに前記加算平均波Gj(t)を乗じて、GAj(t)=(TGCX(t))n5・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)をFAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・eiωt)dtで計算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程と、{FAj(f)}npの中で最も大きいスペクトル値を1.0とする基準化を行って{FAj(f)}npを比較表示し、特定の振動数fD1位置に大きなスペクトル値のスペクトルが立ち上がる1つ又は複数のシース(j=k)がある場合、この1つ又は複数のGk(t)の加算平均波を得たシースの内部が空又は充填不足と判断する第3工程とを有することを特徴とする超音波探知装置。
- 前記探知対象とする複数のシースの中に、空シース(j=k1)と解っているシースを含めて、前記{FAj(f)}npの比較表示が成されるとき、前記空シース(j=k1)の{FAj(f)}npにおいて、最大スペクトル値を与えるf値を前記fD1とすることを特徴とする請求項17に記載の超音波探知装置。
- コンクリート表面とシース表面との間の重複反射の共振振動数fDを、シース埋め込み深さdS(mm)とコンクリート音速(縦波)CVP(mm/μ秒)から、fD={106/(2dS/CVP)}Hzとして求め、前記特定の振動数fD1をこのfDの値として、請求項17の演算をすることを特徴とする請求項17に記載の超音波探知装置。
- シース埋め込み深さをdS(mm)、コンクリート音速(縦波)をCVP(mm/μ秒)、発信探触子と受信探触子の中心間距離をaとしたとき、前記tTの初期値を
tT={2×√{dS 2+(a/2)2}/CVP}μ秒とし、tTの値を前記初期値の時刻より後方で変動させる都度、前記第2工程及び第3工程を繰り返し、外部からの指示で、前記tTの値の変動を停止するようにしたことを特徴とする請求項17に記載の超音波探知装置。 - 前記fD1(Hz)位置に大きなスペクトル値のスペクトルが生じたとき、fA=fD1として、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数と、f=fAで1.0、fが2fA以上で0.0となる減少関数との組み合わせで得るA3(f)フィルタと、前記FAj(f)を用いて、n3を1以上の整数として、FBj(f)={A3(f)}n3・FAj(f)を計算し、GBj(t)=∫−∞ ∞(FBj(f)・eiωt)dfを計算し、npを外部から与える1以上の整数として{GBj(t)}npを算出し、{GBj(t)}npの中で最も大きい振幅を1.0として基準化し、比較表示するか、又はこの比較表示により、起生を確認できる{GBj(t)}np波各々の最大振幅を夫々1.0に基準化して比較表示することを特徴とする請求項17に記載の超音波探知装置。
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を振動数分析により検査する超音波探知装置において、前記シース管の上方のコンクリート面に所定の間隔で配置される超音波発信探触子及び超音波受信探触子と、前記発信探触子及び受信探触子の超音波発信及び受信を制御する制御装置と、前記受信探触子で得る受信信号を解析する解析装置とを有し、前記制御装置は、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、前記解析装置は、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理を探知対象とする埋め込み深さが等しい複数(nA個)のシース毎にこのシースのコンクリート面への垂直投影線分上に、前記発信探触子と受信探触子をその中心間距離をa(mm)として配し、加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δtを所定値としてtT〜(tT+Δt)の間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時系列関数TGCX(t)を、前記加算平均波Gj(t)波に乗じて、GAj(t)=TGCX(t)・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・e−iωt)dtを演算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程とを有し、前記第2工程は、{FAj(f)}npの比較表示をj毎に{FAj(f)}npの最大スペクトル値を1.0に基準化して行う第1解析部と、{FAj(f)}npの比較表示を{FAj(f)}np個々の最大スペクトル値をSjとし、Sj(j=1〜nA)の中で最も大きい値をSMAXとしたとき、SMAXを1.0に基準化して行う第2解析部とを有することを特徴とする超音波探知装置。
- t=0(μ秒)で0.0、t=tT(μ秒)で1.0となる増加関数とt=2tT(μ秒)以降の時刻で0.0となる減少関数との組み合わせで得るTGC4(t)、又は外部から与えられるか又はあらかじめ解析装置に記憶されたΔta(μ秒)、Δt(μ秒)を用いて、t=tT−Δta(μ秒)で0.0、t=tT(μ秒)で1.0となる増加関数と、t=tT〜tT+Δt間で一定値1.0となる関数と、t=tT+Δtで1.0、t=tT+Δt+Δta以降の時刻で0.0となる減少関数との組み合わせで得るTGC5(t)(Δt=0の場合)又はTGC6(t)(Δt>0の場合)を用いて、前記TGCX(t)関数をn5(n5は自然数)乗倍して{TGC4(t)}n5、{TGC5(t)}n5又は{TGC6(t)}n5を求め、シースの埋め込み深さをdS(mm)、コンクリートの縦波音速をCVP(mm/μ秒)、発信探触子と受信探触子との前記中心間距離をaとして、th=2×√{dS 2+(a/2)2}/CVP(μ秒)を計算し、前記tTを上述の如く計算されたthの値で置き換えて、請求項22の演算をすることを特徴とする請求項22に記載の超音波探知装置。
- 前記第1解析部が、外部から与えられる又はあらかじめ解析装置に記憶されたΔtT(μ秒)及び前記thを用いて、前記tTの値を(th−ΔtT)〜(th+ΔtT)の範囲で変動させ、この変動の都度、前記第2工程を繰り返して得られる前記{FAj(f)}npスペクトルが1つ又は2つのスペクトル群となり、前記1つ又は2つのスペクトル群に分類される{FAj(f)}npスペクトルの夫々の最大値位置の振動数及びスペクトル形状が合致したとき、前記tTの変動を停止することを特徴とする請求項23に記載の超音波探知装置。
- 前記第1解析部の{FAj(f)}npの比較表示で前記{FAj(f)}npスペクトルが2つのスペクトル群に分類されたとき、前記{FAj(f)}npのj毎の最大スペクトル値をSjとし、j=1〜nAのSj値の中で最も大きい値をSMAXとしてnsなる係数(1.0以上の実数)を用いてSj≧1/ns×SMAXとなる前記{FAj(f)}npを{SMAX/Sj}・{FAj(f)}npと置き換える演算を用いて、前記nsの値を外部からの指示で徐々に大きくしていく都度、前記{FAj(f)}npを前記演算で得た{SMAX/Sj}・{FAj(f)}npと置き換え、この置き換えの都度、前記第2解析部で得られる{FAj(f)}npの比較表示において、前記nsの値が大きくなっていく経緯の中で最初に生じてくる1つのスペクトル群に含まれる{FAj(f)}npを得たシース(j)において、その内部が空又は充填不足と判断し、nsの値の更なる増大の経緯の中で生じてくるもう1つの他のスペクトル群に含まれる{FAj(f)}npを得たシース(j)においてその内部が充填されていると判断することを特徴とする請求項24に記載の超音波探知装置。
- 前記加算平均波Gj(t)の取得時、前記受信探触子の超音波受信面に、その受信面の面積より大きい面積を持つ厚さ一定の超音波透過板を、受信波集積治具として装着することを特徴とする請求項1,6,7,17又は22に記載の超音波探知装置。
- 前記受信波集積治具と前記受信探触子とは一体化された探触子であることを特徴とする請求項1,6,7,17又は22に記載の超音波探知装置。
- 音波CVp(縦波)のコンクリート内に深さdSで埋め込まれ管内に鋼棒が配置されたシース管(外径ΦS)において、管内にグラウト材を連続的に注入する際に、その注入の精度をリアルタイムに検査する超音波探知方法において、超音波発信探触子及び受信探触子を前記シース管の上方のコンクリート面に所定間隔で配置し、前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子により受信するように制御し、その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求め、この加算平均波の取得を、前記グラウト材の注入開始時点を1回目の取得時点として、外部から与えられる所定の時刻間隔で2回目以降の加算平均波Gj(t)(j=1〜nA:nAはそれまでに取得済みの加算平均波の数)を取得する毎に、下記第1工程及び第2工程の分析を繰り返し行い、
前記第1工程はシース管外径ΦS、コンクリート音速CVP、シース管埋め込み深さdSの組み合わせ毎に整理されたn1、n2、n3、fAの係数表より、前記ΦS、CVP、dSと合致する0を含む1以上の整数n1、n2、n3とfA値(Hz)を選定し、又はn1、n2、n3、fA値を外部から与えた後、分析振動数の上限をfMAX(fがfMAX以上のときFj(f)=0とする)とし、f=0で0.0、f=fMAXで1.0となる増加関数A1(f)と、f=0で1.0、f=fMAXで0.0となる減少関数A2(f)と、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数とf=fAで1.0、f≧2×fAで0.0となる減少関数との組合せ関数A3(f)とを用いて、FAj(f)={A1(f)}n1・{A2(f)}n2・{A3(f)}n3・Fj(f)を算出し、GAj(t)=∫−∞ ∞(FAj(f)・eiωt)dfを算出して、GAj(t)を求めることであり、
前記第2工程は、外部から与えられる0を含む実数であるΔt(μ秒)を用い、基準時刻tTで1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、tT〜t+Δtの間の時刻で1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0.0(減少関数)である時系列関数TGCX(t)を用いて、GBj(t)=TGCX(t)×GAj(t)を算出し、更にこのGBj(t)から、FBj(f)=∫−∞ ∞(GBj(t)・e−iωt)dtを算出し、npを外部から与えられる1以上の整数として、FBj(f)のnp乗値{FBj(f)}npを求めて、これを表示させ、j=1〜nAにおける{FBj(f)}npの任意の極大値を示すスペクトル値がjの増大に伴い減少又は増大していく時点をグラウトが進行していく段階と判断し、前記スペクトル値の減少又は増大が、jが増大していっても停止する状況になったとき、シース管内が完全にグラウトされたと判断することであることを特徴とする超音波探知方法。 - 前記時系列関数TGCX(t)は、t=0の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tTで1.0、t=2×tT以降の時刻で0となる減少関数の組み合わせで得る時系列関数TGC4(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC4(t)}n5であり、前記n5はあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項28に記載の超音波探知方法。
- 前記時系列関数TGCX(t)は、t=tT−Δt5以前の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tT+Δt5以降の時刻で0となる減少関数との組み合わせで得られる時系列関数TGC5(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC5(t)}n5であり、前記n5及びΔt5はあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項28に記載の超音波探知方法。
- 前記時系列関数TGCX(t)は、t=tT−Δta以前の時刻で0、t=tTで1.0となる増加関数と、t=tTとt=tT+Δtの間を1.0とする関数と、t=tT+Δtで1.0、t=tT+Δt+Δta以降の時刻で0となる減少関数との組み合わせで得る時系列関数TGC6(t)のn5(n5は自然数)乗値{TGC6(t)}n5であり、前記n5、Δt及びΔtaはあらかじめ定められた所定値又は外部から与えられる値であることを特徴とする請求項28に記載の超音波探知方法。
- 前記シース管の埋め込み深さをdS、コンクリートの音速(縦波)をCVPとし、コンクリートの横波と縦波の音速比を0.59として、前記基準時刻tTはtT=2×dS/CVP又はtT=2×dS/(0.59×CVP)で求めたものであることを特徴とする請求項28に記載の超音波探知方法。
- 前記シース管の埋め込み深さをdS(mm)、コンクリートの音速(縦波)をCVP(mm/μ秒)とし、前記基準時刻tT(μ秒)をtT=2×dS/CVPで計算される値とし、前記加算平均波Gj(t)を得る2回目(j=2)以降のいずれかの時点で、前記第1工程で得るFAj(f)及びGAj(t)を夫々Fj(f)及びGj(t)関数に置き換え、前記tTをtTの時間より時間軸後方へ移動させて、新たなtTに基づいて、請求項7の第1工程及び第2工程を繰り返すことを特徴とする請求項28に記載の超音波探知方法。
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を振動数分析により検査する超音波探知方法において、超音波発信探触子及び超音波受信探触子を、前記シース管の上方のコンクリート面に、探知対象とする埋め込み深さが等しい複数(nA個)のシース毎に、このシースのコンクリート面への垂直投影線分上に、前記発信探触子と受信探触子の中心間距離をa(mm)として配置して超音波探知する方法であって、
前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、
その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理を、
加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、
基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δt(μ秒)を所定値とし、tT〜tT+Δtの間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時刻関数TGCX(t)を、n5乗倍し(n5は1以上の整数)、これに前記加算平均波Gj(t)を乗じて、GAj(t)=(TGCX(t))n5・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)をFAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・eiωt)dtで計算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程と、
{FAj(f)}npの中で最も大きいスペクトル値を1.0とする基準化を行って{FAj(f)}npを比較表示し、特定の振動数fD1位置に大きなスペクトル値のスペクトルが立ち上がる1つ又は複数のシース(j=k)がある場合、この1つ又は複数のGk(t)の加算平均波を得たシースの内部が空又は充填不足と判断する第3工程とにより行うことを特徴とする超音波探知方法。 - 前記探知対象とする複数のシースの中に、空シース(j=k1)と解っているシースを含めて、前記{FAj(f)}npの比較表示が成されるとき、前記空シース(j=k1)の{FAj(f)}npにおいて、最大スペクトル値を与えるf値を前記fD1とすることを特徴とする請求項34に記載の超音波探知方法。
- コンクリート表面とシース表面との間の重複反射の共振振動数fDを、シース埋め込み深さdS(mm)とコンクリート音速(縦波)CVP(mm/μ秒)から、fD={106/(2dS/CVP)}Hzとして求め、前記特定の振動数fD1をこのfDの値として、請求項17の演算をすることを特徴とする請求項34に記載の超音波探知方法。
- シース埋め込み深さをdS(mm)、コンクリート音速(縦波)をCVP(mm/μ秒)、発信探触子と受信探触子の中心間距離をaとしたとき、前記tTの初期値を
tT={2×√{dS 2+(a/2)2}/CVP}μ秒とし、tTの値を前記初期値の時刻より後方で変動させる都度、前記第2工程及び第3工程を繰り返し、外部からの指示で、前記tTの値の変動を停止するようにしたことを特徴とする請求項34に記載の超音波探知方法。 - 前記fD1(Hz)位置に大きなスペクトル値のスペクトルが生じたとき、fA=fD1として、f=0で0.0、f=fAで1.0となる増加関数と、f=fAで1.0、fが2fA以上で0.0となる減少関数との組み合わせで得るA3(f)フィルタと、前記FAj(f)を用いて、n3を1以上の整数として、FBj(f)={A3(f)}n3・FAj(f)を計算し、GBj(t)=∫−∞ ∞(FBj(f)・eiωt)dfを計算し、npを外部から与える1以上の整数として{GBj(t)}npを算出し、{GBj(t)}npの中で最も大きい振幅を1.0として基準化し、比較表示するか、又はこの比較表示により、起生を確認できる{GBj(t)}np波各々の最大振幅を夫々1.0に基準化して比較表示することを特徴とする請求項34に記載の超音波探知方法。
- コンクリート内に埋め込まれ管内に鋼棒が配置されると共にセメントミルクなどの充填物が注入されたシース管を振動数分析により検査する超音波探知方法において、超音波発信探触子及び超音波受信探触子を、前記シース管の上方のコンクリート面に、探知対象とする埋め込み深さが等しい複数(nA個)のシース毎にこのシースのコンクリート面への垂直投影線分上に、前記発信探触子と受信探触子の中心間距離をa(mm)として配置して超音波探知する方法であって、
前記発信探触子内の振動子にステップ関数型電圧を印加し、前記発信探触子から広帯域超音波を連続して複数回発信させ、その都度、コンクリート中からの広帯域受信信号を前記受信探触子にて受信するように制御し、
その複数個の受信信号を加算して加算平均波G(t)を求める処理は、
加算平均波Gj(t)(j=1〜nA)を取得する第1工程と、
基準時刻tT(μ秒)で1.0、tT以前の時刻で1.0未満で、この間時刻の増加と共に漸増し、Δtを所定値としてtT〜(tT+Δt)の間を1.0、tT+Δt以降の時刻で1.0未満又は0(減少関数)とする時系列関数TGCX(t)を、前記加算平均波Gj(t)波に乗じて、GAj(t)=TGCX(t)・Gj(t)波を求めた後、前記GAj(t)をフーリエ変換し、FAj(f)=∫−∞ ∞(GAj(t)・e−iωt)dtを演算し、npを自然数として{FAj(f)}npを計算する第2工程とを有し、
前記第2工程は、{FAj(f)}npの比較表示をj毎に{FAj(f)}npの最大スペクトル値を1.0に基準化して行う第1解析部と、{FAj(f)}npの比較表示を{FAj(f)}np個々の最大スペクトル値をSjとし、Sj(j=1〜nA)の中で最も大きい値をSMAXとしたとき、SMAXを1.0に基準化して行う第2解析部とにより行うことを特徴とする超音波探知方法。 - t=0(μ秒)で0.0、t=tT(μ秒)で1.0となる増加関数とt=2tT(μ秒)以降の時刻で0.0となる減少関数との組み合わせで得るTGC4(t)、又は外部から与えられるか又はあらかじめ解析装置に記憶されたΔta(μ秒)、Δt(μ秒)を用いて、t=tT−Δta(μ秒)で0.0、t=tT(μ秒)で1.0となる増加関数と、t=tT〜tT+Δt間で一定値1.0となる関数と、t=tT+Δtで1.0、t=tT+Δt+Δta以降の時刻で0.0となる減少関数との組み合わせで得るTGC5(t)(Δt=0の場合)又はTGC6(t)(Δt>0の場合)を用いて、前記TGCX(t)関数をn5(n5は自然数)乗倍して{TGC4(t)}n5、{TGC5(t)}n5又は{TGC6(t)}n5を求め、シースの埋め込み深さをdS(mm)、コンクリートの縦波音速をCVP(mm/μ秒)、発信探触子と受信探触子との前記中心間距離をaとして、th=2×√{dS 2+(a/2)2}/CVP(μ秒)を計算し、前記tTを上述の如く計算されたthの値で置き換えて、請求項22の演算をすることを特徴とする請求項39に記載の超音波探知方法。
- 前記第1解析部が、外部から与えられる又はあらかじめ解析装置に記憶されたΔtT(μ秒)及び前記thを用いて、前記tTの値を(th−ΔtT)〜(th+ΔtT)の範囲で変動させ、この変動の都度、前記第2工程を繰り返して得られる前記{FAj(f)}npスペクトルが1つ又は2つのスペクトル群となり、前記1つ又は2つのスペクトル群に分類される{FAj(f)}npスペクトルの夫々の最大値位置の振動数及びスペクトル形状が合致したとき、前記tTの変動を停止することを特徴とする請求項39に記載の超音波探知方法。
- 前記第1解析部の{FAj(f)}npの比較表示で前記{FAj(f)}npスペクトルが2つのスペクトル群に分類されたとき、前記{FAj(f)}npのj毎の最大スペクトル値をSjとし、j=1〜nAのSj値の中で最も大きい値をSMAXとしてnsなる係数(1.0以上の実数)を用いてSj≧1/ns×SMAXとなる前記{FAj(f)}npを{SMAX/Sj}・{FAj(f)}npと置き換える演算を用いて、前記nsの値を外部からの指示で徐々に大きくしていく都度、前記{FAj(f)}npを前記演算で得た{SMAX/Sj}・{FAj(f)}npと置き換え、この置き換えの都度、前記第2解析部で得られる{FAj(f)}npの比較表示において、前記nsの値が大きくなっていく経緯の中で最初に生じてくる1つのスペクトル群に含まれる{FAj(f)}npを得たシース(j)において、その内部が空又は充填不足と判断し、nsの値の更なる増大の経緯の中で生じてくるもう1つの他のスペクトル群に含まれる{FAj(f)}npを得たシース(j)においてその内部が充填されていると判断することを特徴とする請求項39に記載の超音波探知方法。
- 前記加算平均波Gj(t)の取得時、前記受信探触子の超音波受信面に、その受信面の面積より大きい面積を持つ厚さ一定の超音波透過板を、受信波集積治具として装着することを特徴とする請求項39に記載の超音波探知方法。
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