JP2019039709A - 埋込金物の健全性診断方法 - Google Patents
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Abstract
Description
プレートの一方の面に複数本のスタッドジベルが立設された埋込金物の健全性を診断する健全性診断方法であって、
健全、不健全な状態を模擬した複数の埋込金物のそれぞれが埋め込まれた各モックアップ試験体を作製し、作製された各モックアップ試験体について、施工段階毎に、各スタッドジベルに対して打音を行い、前記打音により生じた振動波形の振動持続時間を計測すると共に、前記振動波形を周波数解析して周波数分布を得た後、埋め込まれた各スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準を前記振動持続時間および前記周波数分布のそれぞれについて設定する判定基準設定工程と、
診断対象スタッドジベルである診断対象の埋込金物の各スタッドジベルに対して打音を行い、前記打音により生じた振動波形の振動持続時間を計測すると共に、前記振動波形を周波数解析して周波数分布を得、前記判定基準設定ステップにおいて設定された各判定基準に基づいて、各診断対象スタッドジベルの健全、不健全を判定するスタッドジベル健全性判定工程と、
前記スタッドジベル健全性判定工程において判定された各診断対象スタッドジベルの健全性に基づいて、診断対象の埋込金物全体としての健全、不健全を診断する埋込金物健全性診断工程とを備えていることを特徴とする埋込金物の健全性診断方法である。
前記周波数分布に基づく判定基準が、前記周波数分布から得られたピーク周波数の下限値および上限値であると共に、前記振動波形をウェーブレット解析して得られた周波数の下限値であることを特徴とする請求項1に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記振動持続時間の判定基準が、前記埋込金物への架台溶接後、および、荷重負荷後のそれぞれにおいて、設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記スタッドジベル健全性判定工程において、
前記診断対象スタッドジベルに生じた振動波形における振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間以上であるか否かを第1ステップとして判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間未満である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していない可能性があると判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間以上である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記第1ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間未満であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していない可能性があると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された架台溶接後の振動持続時間以上であるか否かを第2ステップとして判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間以上である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間未満である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化しておらず、荷重負荷が発生していないと判定することを特徴とする請求項4に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記第1ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間以上であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを第3ステップとして判定することを特徴とする請求項4に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記第2ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された架台溶接後の振動持続時間以上であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを第4ステップとして判定することを特徴とする請求項5に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記第3ステップまたは前記第4ステップにおいて、有意な周波数ピークがあると判定した場合、
前記周波数ピークの最低値が、前記診断対象スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準として設定された周波数ピーク以上であるか否かを第5ステップとして判定し、
前者の周波数ピークが、後者の周波数ピーク以上である場合、前記診断対象スタッドジベルを健全と判定し、
前者の周波数ピークが、後者の周波数ピーク未満である場合、前記診断対象スタッドジベルを不健全と判定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記第3ステップまたは前記第4ステップにおいて、有意な周波数ピークがないと判定した場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化しておらず、荷重負荷が発生していないと判定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記埋込金物健全性診断工程において、
前記診断対象スタッドジベルの全てが前記スタッドジベル健全性判定工程において健全と判定された場合、
あるいは、一部が前記スタッドジベル健全性判定工程において健全と判定され、他が荷重負荷が発生していないと判定された場合、
あるいは、前記診断対象スタッドジベルの全てが、前記スタッドジベル健全性判定工程において荷重負荷が発生していないと判定された場合に、
診断対象の埋込金物を継続利用上問題なしと診断することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記ピーク周波数の下限値が1600〜2000Hzの範囲において設定された周波数であり、上限値が2500〜4000Hzの範囲において設定された周波数であることを特徴とする請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記ピーク周波数の下限値が1900Hz、上限値が3500Hzであることを特徴とする請求項11に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記振動持続時間の判定基準が、前記埋込金物への架台溶接後は20ミリ秒、荷重負荷後は10ミリ秒であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
診断対象各スタッドジベルの内、超音波検査が可能な各スタッドジベルに対して、打音による判定の前に、超音波検査により埋込金物の健全性を診断することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
超音波検査が不可能であったスタッドジベルにおいて打音検査を行ったとき、超音波検査が可能であったスタッドジベルにおいて表れている有意なピークと同様の周波数に評価ピークが表れていた場合、対象のスタッドジベルは健全であると判定することを特徴とする請求項14に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記スタッドジベルを打音する治具として、テストハンマを使用することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記打音により生じた振動波形を取得するセンサとして、AEセンサを用いることを特徴とする請求項1ないし請求項16のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
前記AEセンサを打音されるスタッドジベル近傍に配置して、前記振動波形を取得することを特徴とする請求項17に記載の埋込金物の健全性診断方法である。
本発明の実施の形態について説明する前に、本発明の完成に至る経緯について説明する。
以下、本発明の実施の形態について、具体的な例を交え、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る埋込金物の健全性診断方法は、前記したように、基本的には、打音検査に基づくものであり、埋込金物における各スタッドジベルの健全、不健全を判定した後、その判定結果に基づいて、埋込金物全体としての健全、不健全を診断している。
以下、具体的な本実施の形態について、その手順に従って説明する。
本工程においては、埋込金物に埋め込まれた各スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準について設定する。
まず、健全、不健全な状態を模擬した複数の埋込金物のそれぞれが埋め込まれた各モックアップ試験体を作製する。なお、モックアップ試験体に替えて、FEM解析モデルなどのPC上の解析モデルを用いてもよい。
次に、作製された各モックアップ試験体に対して打音を行い、振動持続時間を計測すると共に、得られた振動波形を解析して周波数分布を得る。
各施工状態において得られた周波数分布を図3に示す。図3において、縦軸は振動強度(×103)、横軸は周波数(Hz)であり、左側に健全位置にあるスタッドジベルにおける測定結果を、右側に欠損位置にあるスタッドジベルにおける測定結果を、振動持続時間と併せて記載している。なお、丸抜きで示した各数字は図3右外方に示す計測点の番号に対応しており、白抜き丸が健全なスタッドジベル、グレー丸印が欠損したスタッドジベルであることを示している。
図3より、各施工段階において、健全位置と欠損位置とでは振動持続時間が大きく変化していることが分かり、本発明者は、この振動持続時間を指標とすることにより埋込金物の浮上りによるリスクが無いことが判定できると考えた。
埋込金物に対して荷重の負荷が発生し、十分な振動持続時間がある場合、周波数分布に現われるピーク周波数によって、健全、不健全を判定することができる。
本工程においては、上記で設定された各判定基準値に基づいて、診断対象の埋込金物に埋め込まれ、耐震サポート、鋼板等の架台溶接が施された各スタッドジベルの健全、不健全を判定する。具体的には、以下の第1ステップ〜第5ステップに従い、図8に示す判定フローに沿って判定を行う。
最初に、予め図面等により、埋込金物における各スタッドジベルの位置を把握しておく。
上記第1ステップにおいて、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していない可能性があると判定された場合、有意な荷重の発生がなく埋設時の状態が維持されている(浮き上がりの可能性が低いと考えることができる)か否かを判断するために、本ステップにおいては、振動持続時間が、上記で埋込金物への荷重負荷後の振動持続時間の判定基準として設定された10ミリ秒以上であるか否かを判断する。
第3ステップにおいては、第1ステップにおいて、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを判定する。有意な周波数ピークがあると判定した場合、第5ステップに進む。一方、有意な周波数ピークがないと判定した場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化しておらず、荷重負荷が発生していないと判定する。
第4ステップにおいては、第2ステップにおいて、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを判定する。
本ステップにおいては、有意な周波数ピークの最低値が、診断対象スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準として設定された1900Hz以上、3500Hz未満であるか否かを判定する。
本実施の形態において、評価ピーク周波数が判定基準値1900Hz未満の場合、この周波数ピークが架台振動に由来する固有振動である場合には、健全なスタッドジベルが不健全なスタッドジベルと判定される恐れがある。
前記したように、本実施の形態においては、超音波測定不可の箇所においても打音測定することにより、スタッドジベルの健全、不健全を判定することができる。
本工程においては、上記したスタッドジベル健全性判定工程において判定された各スタッドジベルの健全性に基づいて、診断対象の埋込金物全体としての健全、不健全を診断する。
2 コンクリート
3 架台
11 プレート
12 スタッドジベル
Claims (18)
- プレートの一方の面に複数本のスタッドジベルが立設された埋込金物の健全性を診断する健全性診断方法であって、
健全、不健全な状態を模擬した複数の埋込金物のそれぞれが埋め込まれた各モックアップ試験体を作製し、作製された各モックアップ試験体について、施工段階毎に、各スタッドジベルに対して打音を行い、前記打音により生じた振動波形の振動持続時間を計測すると共に、前記振動波形を周波数解析して周波数分布を得た後、埋め込まれた各スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準を前記振動持続時間および前記周波数分布のそれぞれについて設定する判定基準設定工程と、
診断対象スタッドジベルである診断対象の埋込金物の各スタッドジベルに対して打音を行い、前記打音により生じた振動波形の振動持続時間を計測すると共に、前記振動波形を周波数解析して周波数分布を得、前記判定基準設定ステップにおいて設定された各判定基準に基づいて、各診断対象スタッドジベルの健全、不健全を判定するスタッドジベル健全性判定工程と、
前記スタッドジベル健全性判定工程において判定された各診断対象スタッドジベルの健全性に基づいて、診断対象の埋込金物全体としての健全、不健全を診断する埋込金物健全性診断工程とを備えていることを特徴とする埋込金物の健全性診断方法。 - 前記周波数分布に基づく判定基準が、前記周波数分布から得られたピーク周波数の下限値および上限値であると共に、前記振動波形をウェーブレット解析して得られた周波数の下限値であることを特徴とする請求項1に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 前記振動持続時間の判定基準が、前記埋込金物への架台溶接後、および、荷重負荷後のそれぞれにおいて、設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 前記スタッドジベル健全性判定工程において、
前記診断対象スタッドジベルに生じた振動波形における振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間以上であるか否かを第1ステップとして判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間未満である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していない可能性があると判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間以上である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記第1ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間未満であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していない可能性があると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された架台溶接後の振動持続時間以上であるか否かを第2ステップとして判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間以上である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定し、
前者の振動持続時間が、後者の振動持続時間未満である場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化しておらず、荷重負荷が発生していないと判定することを特徴とする請求項4に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記第1ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された荷重負荷後の振動持続時間以上であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを第3ステップとして判定することを特徴とする請求項4に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記第2ステップにおいて、前記診断対象スタッドジベルにおける振動持続時間が、前記判定基準設定工程において判定基準として設定された架台溶接後の振動持続時間以上であり、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化していると判定した場合、
前記診断対象スタッドジベルにおける周波数分布において、有意な周波数ピークがあるか否かを第4ステップとして判定することを特徴とする請求項5に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記第3ステップまたは前記第4ステップにおいて、有意な周波数ピークがあると判定した場合、
前記周波数ピークの最低値が、前記診断対象スタッドジベルの健全、不健全を判定する判定基準として設定された周波数ピーク以上であるか否かを第5ステップとして判定し、
前者の周波数ピークが、後者の周波数ピーク以上である場合、前記診断対象スタッドジベルを健全と判定し、
前者の周波数ピークが、後者の周波数ピーク未満である場合、前記診断対象スタッドジベルを不健全と判定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記第3ステップまたは前記第4ステップにおいて、有意な周波数ピークがないと判定した場合、埋込金物の埋め込み時から埋め込み状態が変化しておらず、荷重負荷が発生していないと判定することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 前記埋込金物健全性診断工程において、
前記診断対象スタッドジベルの全てが前記スタッドジベル健全性判定工程において健全と判定された場合、
あるいは、一部が前記スタッドジベル健全性判定工程において健全と判定され、他が荷重負荷が発生していないと判定された場合、
あるいは、前記診断対象スタッドジベルの全てが、前記スタッドジベル健全性判定工程において荷重負荷が発生していないと判定された場合に、
診断対象の埋込金物を継続利用上問題なしと診断することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。 - 前記ピーク周波数の下限値が1600〜2000Hzの範囲において設定された周波数であり、上限値が2500〜4000Hzの範囲において設定された周波数であることを特徴とする請求項2ないし請求項10のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 前記ピーク周波数の下限値が1900Hz、上限値が3500Hzであることを特徴とする請求項11に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 前記振動持続時間の判定基準が、前記埋込金物への架台溶接後は20ミリ秒、荷重負荷後は10ミリ秒であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。
- 診断対象各スタッドジベルの内、超音波検査が可能な各スタッドジベルに対して、打音による判定の前に、超音波検査により埋込金物の健全性を診断することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。
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- 前記スタッドジベルを打音する治具として、テストハンマを使用することを特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載の埋込金物の健全性診断方法。
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