JP4764304B2 - 高炉操業方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉で製造したコークスを還元材として用いて溶銑を製造する高炉の操業方法に関する。
近年、高炉用のコークスとして、高炉内通気性および鉱石の還元効率をともに向上させて高炉操業の改善を図るべく、高強度でかつ高反応性を兼備したものが望まれている。しかしながら、一般に室炉式コークス炉(以下、単に「コークス炉」という。)で製造したコークスの性状は、強度と反応性との間に負の相関関係があり、強度と反応性の両者を同時に高めることは困難である。すなわち、コークス原料である配合炭の粘結炭比率を増加するとコークスの強度は上昇するが、反応性が低下するとともに、高価な粘結炭の使用割合が増えるためコストアップとなる。逆に、非微粘結炭比率を増加すると反応性が上昇するとともに、安価な非微粘結炭の使用割合が増えるためコストダウンとなるが、強度が低下する。
一方、コークス炉で製造したコークスを所定の粒度ごとに篩い分け、各粒度のコークスを高炉の異なる場所に装入することにより、高炉内の通気性や鉱石の還元性を改善し、高炉操業を改善しようとする方法が多数開示されている(例えば、特許文献1〜8参照)。しかしながら、これらの従来技術では、コークス炉で一定の配合条件のコークス原料(配合炭)を用いて製造したコークスを単に篩い分けしただけのものを用いているので、粒度は異なっても強度および反応性自体には変化がないため、必ずしも高炉の各装入場所それぞれに最適な性状のコークスが装入されたものとならず、上記改善効果が十分に得られない問題があった。
特開平7―286203号公報 特許第2752502号公報 特許第2769835号公報 特開昭57−174403号公報 特開2004−307928号公報 特開平2001−279307号公報 特許第3485787号公報 特開平6−264118号公報
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたもので、コークスの製造技術と高炉での使用技術とを一体的に見直すことにより、高炉内通気性および鉱石の還元効率をともに、従来法よりさらに向上しうる高炉操業方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、コークス炉で製造したコークスを還元材として用いて溶銑を製造する高炉の操業方法であって、下記〔1〕〜〔5〕の工程を備えたことを特徴とする高炉操業方法である。
〔1〕前記コークス炉にて高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)とを造り分けて、前記高反応性低強度コークス(A)の反応性指数CRIを30超とするとともに、前記低反応性高強度コークス(B)のCRIとの差を5以上とし、かつ、前記低反応性高強度コークス(B)のドラム強度指数DI 150 15 と前記高反応性低強度コークス(A)のDI 150 15 との差を0.5以上とするコークス製造工程
〔2〕前記高反応性低強度コークス(A)を整粒して小粒高反応性低強度コークス(A)を調製する第1整粒工程
〔3〕前記低反応性高強度コークス(B)を整粒して大塊低反応性高強度コークス(B)と小粒低反応性高強度コークス(B)とを調製する第2整粒工程
〔4〕前記小粒高反応性低強度コークス(A)および前記小粒低反応性高強度コークス(B)を鉱石類(C)に混入して混合物(D)とする混合工程
〔5〕この混合物(D)と前記大塊低反応性高強度コークス(B)とを交互に前記高炉に装入する装入工程。
請求項に記載の発明は、下記式1を満たすように、前記高炉への前記小粒高反応性低強度コークス(A)の装入量WA2[kg/t−pig]を調整する請求項1に記載の高炉操業方法である。
式1 WA2×%C/100≦CSL+C−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
ここに、%Cは前記高反応性低強度コークス(A)のC含有率[質量%]、CSLは前記高炉におけるソリューションロスC量[kg/t−pig]、Cは溶銑中のC含有量[kg/t−pig]、WB2は前記低反応性高強度コークス(B)の前記高炉への装入量[kg/t−pig]、%Cは前記低反応性高強度コークス(B)のC含有率[質量%]、WPCは前記高炉における微粉炭比[kg/t−pig]、%AshPCは前記微粉炭の灰分[質量%]、%BRPCは前記微粉炭のレースウェイ内燃焼率[%]である。
請求項に記載の発明は、前記式1に替えて下記式2を満たすように、前記高炉への前記高反応性低強度コークス(A)の装入量WA2[kg/t−pig]を調整する請求項に記載の高炉操業方法である。
式2 WA2×%C/100≦CSL−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
請求項に記載の発明は、前記コークス炉で使用する全石炭量に対する非微粘結炭の使用割合をX質量%としたとき、前記非微粘結炭の配合割合をX質量%より高めた配合炭(P)と、前記非微粘結炭の配合割合をX質量%より低めた配合炭(Q)とを作製し、これらの配合炭(PおよびQ)を前記コークス炉の別々の炭化室に装入して乾留することにより、前記高反応性低強度コークス(A)と前記低反応性高強度コークス(B)とを造り分ける請求項1〜のいずれか1項に記載の高炉操業方法である。
本発明の高炉操業法によれば、高炉内の各所定装入場所にそれぞれ好適性状を備えたコークスを装入することにより、高炉内通気性および鉱石の還元効率をともに、従来法よりさらに向上できるようになり、その結果、高炉操業のさらなる安定化、効率化が実現できる。
上述したように、本発明は下記〔1〕〜〔5〕の工程を備えたことを特徴とする。
〔1〕前記コークス炉にて高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)とを造り分けるコークス製造工程
〔2〕前記高反応性低強度コークス(A)を整粒して小粒高反応性低強度コークス(A)を調製する第1整粒工程
〔3〕前記低反応性高強度コークス(B)を整粒して大塊低反応性高強度コークス(B)と小粒低反応性高強度コークス(B)とを調製する第2整粒工程
〔4〕前記小粒高反応性低強度コークス(A)および前記小粒低反応性高強度コークス(B)を鉱石類(C)に混入して混合物(D)とする混合工程
〔5〕この混合物(D)と前記大塊低反応性高強度コークス(B)とを交互に前記高炉に装入する装入工程。
〔実施形態〕
以下、上記各工程について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る、コークス炉および高炉からなる溶銑製造工程を説明するためのフロー図である。
・ コークス製造工程
本工程においては、コークス炉(1)にて高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)とを造り分ける。
ここで、高反応性低強度コークス(A)は、鉱石類に混合して鉱石の還元性を向上させる目的で用いられるものであることから、その反応性はできるだけ高くすることが望まれるが、他方その強度は過度に粉化しない程度に確保されていれば十分であり、スペーサとして用いられる通常のコークスほどの強度を必要としない。
一方、低反応性高強度コークス(B)は、主に塊コークスとして高炉内での通気性を確保するためのスペーサの役目を担うことから、その強度はできるだけ高くすることが望まれるが、他方その反応性は、上記高反応性低強度コークス(A)の並存によりそれほど必要とせず、通常のコークスよりも低くすることができる。
以上の観点より、高反応性低強度コークス(A)の反応性指数CRIは、通常のコークスより高めの30超、さらには35以上、特に40のものが好ましく、また、低反応性高強度コークス(B)のCRIより5以上、さらには10以上高くするのが好ましい。ここで、CRIとは、粒径20±1mmのコークス200gを、1100℃にて、CO2ガスを5NL/minの流量で流して2h反応させた時のコークスの質量減少率(%表示)をいう。
一方、低反応性高強度コークス(B)のドラム強度指数DI150 15は、高反応性低強度コークス(A)のDI150 15より0.5以上、さらには1.0以上高くするのが好ましい。ここで、DI150 15とは、JIS K2151に準じてドラム試験機で150回転後の15mm以上の塊の質量割合(%表示)をいう。
上記2種類のコークス(AおよびB)は、コークス炉(1)にて例えば以下のようにして造り分けることができる。すなわち、全購入石炭の粘結炭(L)と非微粘結炭(M)との購入割合が固定されている場合、コークス炉(1)で使用する全購入石炭量(L+M)に対する非微粘結炭(M)の使用割合をX質量%としたとき、非微粘結炭(M)の配合割合をX質量%より高めた配合炭(P)と、非微粘結炭(M)の配合割合をX質量%より低めた配合炭(Q)とを所定の割合で作製し、これらの配合炭(PおよびQ)をコークス炉(1)の別々の炭化室に装入して乾留すればよい。これにより、配合炭(P)から高反応性低強度コークス(A)が、配合炭(Q)から低反応性高強度コークス(B)が、それぞれ製造できる。
ここで、高反応性低強度コークス(A)は後述の第1整粒工程で粉砕等により小粒化されることから、配合炭(P)を乾留して高反応性低強度コークス(A)を製造する炭化室では、その炉温を従来より高めて予め乾留後のコークスを細粒化するようにしてもよい。一方、低反応性高強度コークス(B)は後述の第2整粒工程で説明するように主として大塊で用いることから、配合炭(Q)を乾留して低反応性高強度コークス(B)を製造する炭化室では、その炉温は従来と同じかやや低めて細粒化をできるだけ抑制するようにするのが好ましい。
・ 第1整粒工程
本工程においては、上記のようにしてコークス炉(1)で製造された高反応性低強度コークス(A)を整粒して小粒高反応性低強度コークス(A)を調製する。
ここで、小粒高反応性低強度コークス(A)とは、鉱石類と同程度の粒度まで小粒化したものをいい、粒径範囲の下限は高炉内ガスにより流動化しない下限サイズである5mm程度、上限は鉱石類の上限とほぼ同等の40mm、望ましくは30mm、さらに望ましくは20mm程度とする。
このような粒度に調製するため、例えば高反応性低強度コークス(A)を破砕機(2)と篩(3)を組み合わせて整粒し、篩上を小粒高反応性低強度コークス(A)とし、篩下は後述の低反応性高強度コークスの篩下とともに粉コークス(F)とし焼結機で焼結鉱製造用の固体燃料として利用する。
〔3〕第2整粒工程
本工程では、低反応性高強度コークス(B)を整粒して大塊低反応性高強度コークス(B)と小粒低反応性高強度コークス(B)とを調製する。
ここで、大塊低反応性高強度コークス(以下、単に「大塊コークス」ともいう。)(B)とは、通常の塊コークスと同等の粒度(例えば粒径40〜100mm)のものをいい、小粒低反応性高強度コークス(B)とは、それより小さい粒度(上記小粒高反応性低強度コークス(A)と同等の粒度)のものをいう。
このような粒度に調製するため、低反応性高強度コークス(B)を従来と同様、二段の篩(4および5)を用いて整粒し、各篩上を大塊低反応性高強度コークス(B)および小粒低反応性高強度コークス(B)とし、篩下は上記高反応性低強度コークス(B)の篩下とともに粉コークス(F)とし焼結機で焼結鉱製造用の固体燃料として利用する。
〔4〕混合工程
本工程では、上記第1および第2整粒工程で調製した、小粒高反応性低強度コークス(A)および小粒低反応性高強度コークス(B)(これらを総称して「小粒コークス」と呼ぶ。)を鉱石類(C)に混入して混合物(D)とする。
ここで、鉱石類とは、焼結鉱、ペレット、塊鉱石等の鉱石の他、必要により、石灰石、珪石等の造滓材を含むものをいう。
小粒コークス(AおよびB)の鉱石類(C)への混入は、例えば従来と同様、ベルトコンベア上にそれぞれを所定量ずつ切り出すことにより行うことができる。
ここで、鉱石類(C)への小粒コークス(AおよびB)の混入量、換言すれば、小粒コークス(AおよびB)の高炉への装入量[kg/t−pig]は、以下のようにして決定することができる。すなわち、まず、小粒低反応性高強度コークス(B)については、上記第2整粒工程で篩い分けにて得られた全量を用いることから自動的に定まる。次いで、下記式1を満たすように、高炉(6)への小粒高反応性低強度コークス(A)の装入量WA2[kg/t−pig]を定める。
式1 WA2×%C/100≦CSL+C−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
ここに、%Cは高反応性低強度コークス(A)のC含有率[質量%]、CSLは高炉(6)におけるソリューションロスC量[kg/t−pig]、Cは溶銑中のC含有量[kg/t−pig]、WB2は小粒低反応性高強度コークス(B)の高炉(6)への装入量[kg/t−pig]、%Cは低反応性高強度コークス(B)のC含有率[質量%]、WPCは前記高炉における微粉炭比[kg/t−pig]、%AshPCは前記微粉炭の灰分[質量%]、%BRPCは前記微粉炭のレースウェイ内燃焼率[%]である。
上記式1は以下の考え方より導出されたものである。すなわち、高炉(6)内においては、ソリューション反応および溶銑への浸炭に用いられるC源としては、粒度の小さい炭材から優先的に消費され、それらが消費され尽くしたあとで、最も粒度の大きい大塊コークスが消費される。よって、高炉(6)におけるソリューションロスC量CSLと溶銑中のC含有量(すなわち、浸炭量)Cとの合計量から、小粒コークス中のC量(AおよびBのC量の合計量)と、羽口から吹き込まれた微粉炭のうちレースウェイ内で燃焼し切らずに未燃焼のままレースウェイから流出した部分(レースウェイ内での未燃焼分)のC量とを差し引いた残部[CSL−(WA2×%C/100+WB2×%C/100)−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)]が、大塊コークス(B)から消費されるC量に相当する。したがって、小粒コークス(A)の装入量を増加することにより、この大塊コークス(B)から消費されるC量を可及的に少なくすることができ、大塊コークス(B)の劣化が抑制され、高炉内の通気性および通液性を向上させることができる。しかしながら、小粒コークス(A)の装入量を過剰にすると、上記大塊コークス(B)のソリューションロス等によるC消費はなくなるものの、小粒コークス(Aおよび/またはB)が消費し切れずに残存してしまい却って還元材比が上昇してしまうので、上記大塊コークス(B)からの消費C量[CSL−(WA2×%C/100+WB2×%C/100)−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)]≧0の範囲、つまり、WA2×%C/100≦CSL−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)の範囲で小粒コークス(A)の装入量WA2を調整するのがよいこととなる。
〔5〕装入工程
本工程においては、上記のようにして鉱石類(C)に小粒コークス(AおよびB)の配合割合を調整した混合物(D)と、大塊低反応性高強度コークス(B)とを交互に高炉(6)に装入する。
この結果、混合物(D)は鉱石層を形成するが、鉱石層中に高反応性の小粒コークス(A)を混入したことにより、鉱石の還元効率が従来よりさらに向上する。また、大塊低反応性高強度コークス(B)はコークス層を形成するが、当該大塊コークス(B)は、それ自身高強度であることに加え、上記鉱石層中の小粒コークス(A)の優先的な消費によってソリューションロス等による劣化が抑制されるので、高炉内通気性も従来よりさらに向上する。
(変形例)
上記実施形態では、小粒コークス(A)の高炉への装入量は上記式1を満たす範囲とする例を示したが、これに替えて下記式2を満たす範囲としてもよい。
式2 WA2×%C/100≦CSL−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
上記式2は、上記式1より溶銑への浸炭量Cを除外したものである。すなわち、大塊コークス(B)は、炉芯コークスを形成し、最終的には溶銑中に浸炭して消費されるものであるので、この浸炭分は大塊コークス(B)に受け持たせても、大塊コークス(B)の劣化にはさほどの影響を及ぼさないことから、ソリューションロス反応分のみを考慮したものである。
また上記実施形態では、高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)との造り分けを、室炉のみを用いて異なる組成の配合炭を別々の炭化室で乾留して製造する手段を例示したが、高反応性低強度コークス(A)は成型コークス法で製造し、低反応性高強度コークス(B)は室炉で製造する手段を用いてもよい。成型コークス法を用いることで所望の粒径のコークスを直接製造できるので、成型コークス製造設備を別途必要とするものの、小粒コークス(A)作製のための整粒工程を省略できるとともに、破砕による歩留低下を防止できるメリットがある。
また上記実施形態では、全購入石炭における粘結炭(L)と非微粘結炭(M)との購入割合が固定されている場合において、高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)の石炭配合(非微粘結炭(M)の配合割合)を調整することで、鉱石の還元効率および高炉内通気性を向上させる例を示したが、低反応性高強度コークス(B)の石炭配合(非微粘結炭(M)の配合割合)は現状どおりとして該コークスの反応性および強度は現状レベルに維持することによって高炉操業を現状レベルに維持しつつ、高反応性低強度コークス(A)製造のために非微粘結炭(M)の配合割合を高めた分だけ、全購入石炭における非微粘結炭(M)の購入割合を現状より増やすことでコークス製造コストを低減することも可能である。
本発明の効果を確証するため、まず、全購入石炭の粘結炭(L)と非微粘結炭(M)との購入割合が固定されている場合についてシミュレーション計算を実施した。
本シミュレーション計算の前提条件は、国内の代表的な一貫製鉄所における高炉操業およびコークス炉操業の平均的なデータより以下のように定めた。なお、以下の数値のうち、一定値および基準値の表示のないものは固定値である。また、基準値は、コークスの造り分けを行わない従来技術(比較例)の場合における値である。また、コークス性状の変化量および高炉操業の変化量は、下記注1〜4にて注記するように、各種文献データを参照しつつ妥当な値に設定した。
(前提条件)
・ 購入石炭: 粘結炭 80%、非微粘結炭 20%(一定値)
・ コークス生産量: 395kg/t−pig(基準値)
・ コークスの粒度別割合:
通常コークスまたは低反応性高強度コークス: 大塊コークス 85%、小粒コークス 10%、粉コークス 5%
高反応性低強度コークス: 小粒コークス 95%、粉コークス 5%
・ コークスの灰分: 12質量%
・ 微粉炭比: 125kg/t−pig(基準値)
・ 微粉炭の灰分: 8質量%
・ 微粉炭のレースウェイ内燃焼率: 80%
・ 高炉におけるソリューションロスC量: 90kg/t−pig
・ コークス性状:
基準値: DI150 15:84.5、CRI:30.0
変化量: 非微粘結炭の配合割合:+10質量%あたり、DI150 15:−1.0(下記注1参照)、DI150 15:−1.0あたり、CRI:+5.0(下記注2参照)
・ 高炉操業の変化量: 大塊コークスのDI150 15:+1.0あたり、大塊コークス比:−10kg/t−pig(下記注3参照)、小粒コークスのCRI:+10あたり、微粉炭比:−4kg/t−pig(下記注4参照)
注1:(1)「特開2002−294250号公報」の表1における炭種とDI150/15実測値との関係、および(2)「坂輪ら:鉄鋼技術の流れ 第2シリーズ、第12巻、石炭・コークス、2002年12月20日発行、日本鉄鋼協会、p.102」の図4.2.5における冷間強度DI150 15(%)に及ぼす一般炭使用(+10%)の影響度合いを参考にして設定した。
注2:(3)「特開平10−36855号公報」の表2におけるコークス冷間強度DIの操業実績値とΣCRIとの関係を参考にして設定した。
注3:(4)「特開平6−108126号公報」の表1におけるコークス冷間強度(DI 150/50)(%)と燃料比(kg/t−pig)との関係、(5)「日本鉄鋼協会編、第3版 鉄鋼便覧第II巻 製銑・製鋼、昭和54年10月15日発行、丸善、p.259」の図5・84におけるDI30 15〔%〕とコークス比〔kg/t〕との関係に(6)「燃料協会誌、第58巻、第631号(1979)、p.933」の表3における各種DI指数間の関係式を用いて変換して得られた、DI150 15〔%〕とコークス比〔kg/t〕との関係、および(7)「ISIJ International、Vol.45(2005)、No.10、p.1376」のFig.17におけるDI 150−15(%)とRAR[還元材比](kg/t)との関係を参考にし、燃料比(還元材比)の減少は全量コークス比の減少とみなすことより設定した。
注4:(8)「ISIJ International、Vol.45(2005)、No.10、p.1382」のFig.6におけるJIS−RI=70%でのCRI(%)とRAR[還元材比](kg/t)との関係を参考にし、燃料比(還元材比)の減少は全量微粉炭比の減少とみなすことより設定した。
(計算条件)
[比較例](従来技術に相当)
コークス炉のすべての炭化室に装入する配合炭の配合割合を、購入石炭の割合と等しい、粘結炭80%、非微粘結炭20%(一定)とする。コークス炉で製造されたコークス(通常コークス)は、全量、大塊コークスと小粒コークスと粉コークスとに分級し、大塊コークスはコークス層に、小粒コークスは鉱石類に混合して鉱石層に装入する。
[発明例1](上記実施形態に相当)
コークス炉の全炭化室の8.3%分の炭化室に装入する配合炭は、高反応性低強度コークスの原料として、その配合割合を、購入石炭の割合より非微粘結炭の配合割合を高めた、粘結炭40%、非微粘結炭60%とする。残りの炭化室に装入する配合炭は、低反応性高強度コークスの原料として、その配合割合は、購入石炭の割合と上記高反応性低強度コークス用原料の配合割合とからバランス計算により決定する。そして、コークス炉で製造された高反応性低強度コークスは、小粒コークスと粉コークスとに分級する一方、低反応性高強度コークスは、大塊コークスと小粒コークスと粉コークスとに分級し、大塊コークスはコークス層に、小粒コークスは鉱石類に混合して鉱石層に装入する。
(計算結果)
シミュレーション計算の結果を上記前提条件および計算条件とともに下記表1に示す。
Figure 0004764304
上記表1に示すように、発明例1は従来(比較例)に比べて、小粒コークス比が28kg/t-pig上昇(40→68kg/t−pig)し、これに伴って、還元材比一定の条件では大塊コークス比は28kg/t-pig低下することとなるが、大塊コークスのDI150 15が従来(比較例)より0.4(84.5→84.9)高くなることにより、大塊コークス比はさらに4kg/t-pig低下し、トータルで32kg/t−pig低下(336→304kg/t−pig)している。
一方、高反応性低強度コークス由来の小粒コークス(小粒高反応性低強度コークス)(A)33kg/t−pigを鉱石層に添加したことにより、ソリューションロスC量90kg/t−pigのうち29kg/t−pig(33×(1−12/100)=29)分が通常コークスから高反応性低強度コークスに置換されている。したがって、微粉炭比は、従来(比較例)に比べて、3kg/t−pig低下((29/90)×(50−30)×0.4=3)している。以上の結果、還元材比はトータル7kg/t−pig低下(501→494kg/t−pig)しており、溶銑製造コストの大幅な低減効果が得られることが分かる。
なお、発明例1では、大塊コークス比は従来(比較例)より32kg/t−pig減少(336kg/t−pig→304kg/t−pig)しているため、スペーサとしての機能が阻害されるようにも思える。しかしながら、大塊コークスのソリューションロスC量も従来(比較例)より24kg/t−pig減少(32→8kg/t−pig;大塊コークス量で27kg/t−pig減少に相当)しており、ソリューションロス反応にて消費されずに残存する大塊コークス量は従来(比較例)とほぼ同等であり、スペーサとしての機能にはほとんど影響を及ぼさない。
次に、低反応性高強度コークス(B)における非微粘結炭(M)の配合割合は従来どおりに維持しつつ、高反応性低強度コークス(A)製造のため非微粘結炭(M)の配合割合を高めた場合についてシミュレーション計算を実施した。
本シミュレーション計算の前提条件は、下記に示すように購入石炭の割合が一定値でなく基準値である(すなわち、購入石炭の割合が変化しうる)点を除き、上記実施例1と同様である。
(前提条件)[上記実施例1の前提条件との相違点のみを示す]
・ 購入石炭: 粘結炭 80%、非微粘結炭 20%(基準値)
(計算条件)
[発明例2](上記実施形態の変形例に相当)
コークス炉の全炭化室の8.3%分の炭化室に装入する配合炭は、高反応性低強度コークスの原料として、その配合割合を、従来(上記実施例1の比較例、以下、単に「比較例」という。)より非微粘結炭の配合割合を高めた、粘結炭40%、非微粘結炭60%とする。残りの炭化室に装入する配合炭は、低反応性高強度コークス(=通常コークス)の原料として、従来(比較例)と同じ配合割合に維持する。そして、上記発明例1と同じく、コークス炉で製造された高反応性低強度コークスは、小粒コークスと粉コークスとに分級する一方、低反応性高強度コークス(=通常コークス)は、大塊コークスと小粒コークスと粉コークスとに分級し、大塊コークスはコークス層に、小粒コークスは鉱石類に混合して鉱石層に装入する。
(計算結果)
シミュレーション計算の結果を、比較例と対比させて、上記前提条件および計算条件とともに下記表2に示す。
Figure 0004764304
上記表2より明らかなように、大塊コークスのDI150 15は従来(比較例)と同じに維持されていることから、上記発明例1のようなDI150 15の上昇による大塊コークス比のさらなる低減効果は得られない。しかしながら、高反応性低強度コークス由来の小粒コークス(小粒高反応性低強度コークス)(A)を上記発明例1と同じ33kg/t−pig分を鉱石層に添加したことにより、微粉炭比は、従来(比較例)に比べて、3kg/t−pig低下している。したがって、還元材比の低下は、上記発明例1の7kg/t−pigより少ないものの、3kg/t−pig(501→498kg/t−pig)の低減効果が得られている。
これに加えて、上記発明例1および比較例に比較し、高価な粘結炭の購入割合が減少し、安価な非微粘結炭の購入割合が増加したことによって、コークスの製造コストが低減でき、上記還元材比の低下ともあいまって、溶銑製造コストの大幅な低減効果が得られる。
なお、発明例2では、大塊コークス比は従来(比較例)より28kg/t−pig(336kg/t−pig→308kg/t−pig)減少しているものの、大塊コークスのソリューションロスC量も従来(比較例)より24kg/t−pig(32→8kg/t−pig)減少(大塊コークス量で27kg/t−pig減少に相当)しており、ソリューションロス反応にて消費されずに残存する大塊コークス量は従来(比較例)とほとんど同じであり、スペーサとしての機能に影響を及ぼさないのは上記発明例1と同様である。
本発明の一実施形態に係る、コークス炉および高炉からなる溶銑製造工程を説明するためのフロー図である。
符号の説明
1:コークス炉
2:破砕機
3,4,5:篩
6:高炉
A:高反応性低強度コークス
:小粒高反応性低強度コークス(小粒コークス)
B:低反応性高強度コークス
:大塊低反応性高強度コークス(大塊コークス)
:小粒低反応性高強度コークス(小粒コークス)
C:鉱石類
D:混合物
F:粉コークス
L:粘結炭
M:非微粘結炭
P,Q:配合炭

Claims (4)

  1. コークス炉で製造したコークスを還元材として用いて溶銑を製造する高炉の操業方法であって、下記〔1〕〜〔5〕の工程を備えたことを特徴とする高炉操業方法。
    〔1〕前記コークス炉にて高反応性低強度コークス(A)と低反応性高強度コークス(B)とを造り分けて、前記高反応性低強度コークス(A)の反応性指数CRIを30超とするとともに、前記低反応性高強度コークス(B)のCRIとの差を5以上とし、かつ、前記低反応性高強度コークス(B)のドラム強度指数DI 150 15 と前記高反応性低強度コークス(A)のDI 150 15 との差を0.5以上とするコークス製造工程
    〔2〕前記高反応性低強度コークス(A)を整粒して小粒高反応性低強度コークス(A)を調製する第1整粒工程
    〔3〕前記低反応性高強度コークス(B)を整粒して大塊低反応性高強度コークス(B)と小粒低反応性高強度コークス(B)とを調製する第2整粒工程
    〔4〕前記小粒高反応性低強度コークス(A)および前記小粒低反応性高強度コークス(B)を鉱石類(C)に混入して混合物(D)とする混合工程
    〔5〕この混合物(D)と前記大塊低反応性高強度コークス(B)とを交互に前記高炉に装入する装入工程。
  2. 下記式1を満たすように、前記高炉への前記小粒高反応性低強度コークス(A)の装入量WA2[kg/t−pig]を調整する請求項1に記載の高炉操業方法。
    式1 WA2×%C/100≦CSL+C−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
    ここに、%Cは前記高反応性低強度コークス(A)のC含有率[質量%]、CSLは前記高炉におけるソリューションロスC量[kg/t−pig]、Cは溶銑中のC含有量[kg/t−pig]、WB2は前記小粒低反応性高強度コークス(B)の前記高炉への装入量[kg/t−pig]、%Cは前記低反応性高強度コークス(B)のC含有率[質量%]、WPCは前記高炉における微粉炭比[kg/t−pig]、%AshPCは前記微粉炭の灰分[質量%]、%BRPCは前記微粉炭のレースウェイ内燃焼率[%]である。
  3. 前記式1に替えて下記式2を満たすように、前記高炉への前記小粒高反応性低強度コークス(A)の装入量WA2[kg/t−pig]を調整する請求項に記載の高炉操業方法。
    式2 WA2×%C/100≦CSL−WB2×%C/100−WPC×(1−%AshPC/100)×(1−%BRPC/100)
  4. 前記コークス炉で使用する全石炭量に対する非微粘結炭の使用割合をX質量%としたとき、前記非微粘結炭の配合割合をX質量%より高めた配合炭(P)と、前記非微粘結炭の配合割合をX質量%より低めた配合炭(Q)とを作製し、これらの配合炭(PおよびQ)を前記コークス炉の別々の炭化室に装入して乾留することにより、前記高反応性低強度コークス(A)と前記低反応性高強度コークス(B)とを造り分ける請求項1〜のいずれか1項に記載の高炉操業方法。
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