JP2002226904A - 高炉操業方法 - Google Patents

高炉操業方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結機および高炉トータルのCO排出量を
有効に削減することができる高炉操業方法を提供するこ
と。 【解決手段】 粉鉄鉱石および炭材を含む原料を焼結機
により焼結して焼結鉱を製造し、この焼結鉱を含む高炉
装入原料を高炉に装入して高炉操業するにあたり、前記
焼結鉱は、焼結機および高炉において、高炉に装入され
る焼結鉱として予備還元されていないものを用いた場合
に発生するCO量よりも、所定量以上少ないCO
生量となるような還元率で予備還元される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼結鉱を製造し、
この焼結鉱を含む高炉装入原料を高炉に装入して高炉操
業する高炉操業方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄法の主流をなす高炉製鉄法は、全必
要エネルギーの約8割を石炭等の炭材に依存しており、
溶銑製造などに使用された後CO+COの形で系外に
放出され、その中のCOは他の熱源として使用されて最
終的にはCOの状態で排出される。
【0003】一方、近年、工業の発達にともなってエネ
ルギー消費量が飛躍的に増加し、地球温暖化問題が顕在
化してきており、CO削減が社会的ニーズとなってい
る。1997年の「京都議定書」によれば、日本におけ
るCO排出量を2010年までに1990年比で6%
削減することが求められている。したがって、日本にお
ける最終エネルギー消費の11%強を占める鉄鋼業にお
いてもCO削減が強く求められており、なかでも、高
炉を含む製銑工程はエネルギー最大消費部門であり、製
銑工程におけるCO削減が極めて重要である。
【0004】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、従来、焼結機
および高炉トータルでのCO排出量削減の具体的な指
針が示されていないのが現状である。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、焼結機および高炉トータルのCO排出量を
有効に削減することができる高炉操業方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記課題を
解決すべく種々検討した結果、焼結鉱を予備還元するこ
とにより、焼結機の炭材原単位が上昇し高炉での燃料比
が低下するが、予備還元率が所定値以上となれば焼結の
際の炭材原単位上昇分よりも高炉における燃料比低下分
が多くなり、それに見合ったCO量を削減することが
できることを見出した。すなわち、焼結機および高炉に
おいて、高炉に装入される焼結鉱として予備還元されて
いないものを用いた場合に発生するCO量よりも所定
量少ないCO発生量となるような還元率で焼結鉱の予
備還元を行えばよいことを見出した。
【0007】本発明はこのような知見に基づいて完成さ
れたものであり、粉鉄鉱石および炭材を含む原料を焼結
機により焼結して焼結鉱を製造する工程と、この焼結鉱
を含む高炉装入原料を高炉に装入して高炉操業する工程
とを有する高炉操業方法であって、前記焼結鉱は、焼結
機および高炉において、高炉に装入される焼結鉱として
予備還元されていないものを用いた場合に発生するCO
量よりも、所定量以上少ないCO発生量となるよう
な還元率で予備還元されることを特徴とする高炉操業方
法を提供するものである。
【0008】この場合に、前記所定量は10%であるこ
とが好ましく、前記高炉装入原料の予備還元率が30%
以上となるように焼結鉱の予備還元が制御されることが
好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明では、焼結機および高炉トータルとして
COの排出量が所定量以上削減されるような還元率で
焼結鉱の予備還元を行う。まず、このように予備還元さ
れた部分還元焼結鉱を使用することにより高炉の操業が
どのように変化するかを高炉に対する総括物質・熱収支
を基にしたリストモデルによって説明する。
【0010】図1は高炉内部のガス温度分布を示す図で
あり、図2は部分還元焼結鉱を用いた場合の高炉操業を
示すリスト線図である。
【0011】図1では、高炉内部のガス温度は炉頂部で
約150〜200℃、羽口先で2000〜2400℃で
ある。また、シャフト部にはいわゆる熱保存帯と称する
ほぼ1000℃一定の温度領域が存在する。この熱保存
帯では酸化鉄はFeO〜Fe還元平衡から僅かにずれた
ガス組成および還元段階で存在する。図2において、上
段の横軸は高炉のガスの酸化度(換言すれば、炭素原子
に対する酸素原子比O/C)である。ガスの酸化度は高
炉下部でガス組成がCOのみの場合は1であり、ガスが
酸化鉄を還元しながら上部に移行して最終的に全量CO
(+N)となった場合は2である。一方縦軸は鉄原
子に対する酸素原子比(O/Fe)を示す。装入時の最
も酸化度の高い状態がFe(酸化度=1.5)で
あり、高炉内で順次還元が進むにつれ、Fe(酸
化度=1.33)、FeO(酸化度=1.05)となり
最終的には金属鉄(酸化度=0)になる。また、これを
還元率で表せばFe(還元率=0%)、Fe
(還元率=11.3%)、FeO(還元率=30
%)、金属鉄(還元率=100%)である。
【0012】図2の下段は酸化鉄のCOによる還元平衡
図である。横軸は上述と同様ガスの酸化度を表し、縦軸
は還元平衡温度を表す。図1より熱保存帯の温度を10
00℃とした場合、図2の下段よりこの温度におけるF
e〜FeO還元平衡時のガス酸化度(O/C)が求めら
れる。鉱石(FeO)の酸化度が1.05であることか
ら図2上段のW点が求まる。
【0013】一方、酸化度1.5の鉱石(Fe
を炉頂より装入した場合、直線P−P(以下操作線
と称す)に沿って鉱石の酸化度およびガスの酸化度が変
化する。高炉の燃料比はこの直線の勾配(C/Fe)で
決定される。高炉の操業が理想的に行われ、還元平衡に
到達している場合には、この直線はW点に接し、燃料比
は最小値をとる。しかし、実際の高炉では酸化鉄の還元
は平衡よりずれるため操作線はW点を通らず、例えばP
点を通る。ここで直線P−Wと直線P−Pの長
さの比(P−W)/(P−P)は高炉の還元平衡
到達度を表し、シャフト効率と称されるものである。通
常、高炉のシャフト効率は0.90〜0.95程度であ
る。
【0014】高炉装入原料の予備還元率を30%未満と
した場合、高炉装入原料の酸化度は1.5より低いか
ら、図2のPに代わってPT″になる。これによりガ
ス組成(酸化度)も低下し、その結果高炉発生ガスの発
熱量が上昇する。ただし、この場合は操作線の勾配は変
化しないので燃料比は原則的には変化しない。
【0015】これに対して、高炉装入原料の予備還元率
が30%を超える場合には、W点の縦座標は1.05よ
り低いW′点に移行する。シャフト効率一定と仮定する
と、操作線はシャフト効率(P−P1′/P
W′)が一定となるP1′点を通ることになり、その結
果操作線の勾配は小さくなり燃料比は低下する。
【0016】すなわち、高炉装入原料の予備還元率が3
0%以上(FeOと一部金属鉄が存在する還元段階)で
は予備還元率に応じ高炉の燃料比の低減が可能となり、
その結果として高炉発生ガス量(=CO発生量)の削
減が可能となる。
【0017】ところで、このように焼結鉱の予備還元を
行うことは、従来、高炉でほぼ全部を還元していた焼結
鉱の還元の一部を焼結機で行うことを意味する。ここ
で、高炉装入原料の燃料比は上述のように装入原料の予
備還元率が30%を超えると低下するが、焼結機では鉱
石の還元に要する炭材が余分に必要となる。この場合
に、焼結機では、理想的には炭材が全てCOになるま
で鉄鉱石の還元を行うことができるのに対し、高炉では
CO/COが一定の分配比となるため、鉄鉱石を還元
するための炭材は全量COとはならず必ず一定割合で
COが発生する。このため、同じ量の鉄鉱石を還元する
場合に、高炉での還元のほうが焼結機での還元よりも炭
材原単位が高くならざるを得ない。したがって、高炉で
の燃料比低減によって削減されるCO発生量のほう
が、焼結機の炭材原単位上昇にともなって増加するCO
発生量よりも多くなることとなる。すなわち、高炉操
業全体のCO発生量を削減するためには、焼結鉱を予
備還元して高炉装入原料の予備還元率が30%を超える
範囲で、高炉に装入される焼結鉱として予備還元されて
いないものを用いた場合に焼結機および高炉から発生す
るCO量よりも、所定量以上少ないCO発生量とな
るような還元率で焼結鉱を予備還元すればよい。この場
合に、CO削減量を有効なものとするためには、10
%以上少ないCO量にすることが好ましい。なお、こ
のように高炉における燃料比が低減した場合には、使用
するコークス量自体も少なくなるから、実際にはコーク
ス炉におけるCO発生量も削減され、CO削減率は
さらに高くなる。
【0018】次に、本発明の高炉操業の具体例について
説明する。図3は、本発明の方法の具体例を示す図であ
る。ここでは、擬似粒子製造設備100で製造した擬似
粒子を下方吸引式無端移動型焼結機200で焼結し、高
炉300へ装入する。
【0019】擬似粒子製造設備100は、粉鉄鉱石を貯
留する粉鉄鉱石ホッパ1と、返鉱を貯留する返鉱ホッパ
2と、媒溶剤を貯留する媒溶剤ホッパ3と、内層用の粉
コークスを貯留する内層用粉コークスホッパ4と、一次
ドラムミキサ5と、ディスクペレタイザ6と、外層用の
粉コークスを貯留する外層用粉コークスホッパ7と、二
次ドラムミキサ8とを備えている。粉鉄鉱石ホッパ1か
ら供給される粉鉄鉱石と返鉱ホッパ2から供給される返
鉱が焼結原料を構成する。
【0020】擬似粒子を製造する際には、各ホッパから
焼結原料としての粉鉄鉱石および返鉱、媒溶剤ならびに
粉コークスを所定量切り出し一次ドラムミキサ5に供給
し、水を添加しながら混合する。つづいて、前記混合原
料をディスクペレタイザ6に供給し、水を添加しながら
造粒する。これにより、粉鉱石中に粉コークスが分散し
た状態の生ペレットが形成される。次に、ディスクペレ
タイザ6で造粒した生ペレットを二次ドラムミキサ8に
供給し、水および外層用粉コークスホッパ7から切り出
した粉コークスを添加しながら混合する。この混合によ
り、生ペレットの表面に粉コークスが被覆され、擬似粒
子が製造される。なお、原料条件に応じ一次ドラムミキ
サ5で造粒が充分行われる場合は、ディスクペレタイザ
6による造粒工程を省略しても良い。
【0021】このようにして製造された擬似粒子は、図
4に示すように、焼結原料21中に粉コークス22が分
散した状態の内層23と粉コークスからなる外層24と
の2層構造を有し、粒径が2〜20mmである。
【0022】一方、下方吸引式無端移動型焼結機200
は、無端移動式の移動グレート11を有しており、その
移動グレート11上に、装入システム10により上記擬
似粒子が供給され、層状のベッド13aが形成されるよ
うになっている。移動グレート11の移動経路には点火
炉12が設けられており、移動グレート11上の擬似粒
子がその点火炉12を通過する際に点火されてベッド1
3aの焼結が開始され、焼結ベッド13bが形成され
る。移動グレート11の出口側には、図示しない塊砕機
が設けられており、この塊砕機により移動グレート11
から落下した焼結鉱が粉砕されてコンベア14に供給さ
れ、高炉300へ供給される。
【0023】移動グレート11の直下には、移動グレー
ト11の進行方向に沿って、複数の風箱15が配列され
ており、各風箱15には垂直ダクト16が接続されてい
る。これら垂直ダクト16は、水平に配置された主排ガ
スダクト17に接続され、排ガスが主排ガスダクト17
を経て排出されるようになっている。主排ガスダクト1
7には排ガス循環路18が設けられており、この排ガス
循環路18は焼結ベッド13の上方のガス供給部19に
接続されており、焼結の際に排ガスが循環されるように
なっている。排ガスは、メインブロア31により、主排
ガスダクト17から電気集塵機30等を経て煙突32か
ら排出される。
【0024】この下方吸引式無端移動型焼結機200の
移動グレート11上に装入システム10を介して上記擬
似粒子が供給され、焼結される。焼結にあたっては移動
グレート11上に擬似粒子のベッド13aを形成し、点
火炉12によりベッド13a表面に点火し、風箱15を
介して下向きに空気を吸引しながら焼成し、焼結鉱の集
合体である焼結ベッド13bを形成する。このようにし
て焼結された後、移動グレート11から焼結鉱が落下
し、出口側の塊砕機により落下した焼結鉱が粉砕されて
コンベア14に供給され、高炉300へ供給される。
【0025】このような焼結処理の際には、排ガス循環
路18およびガス供給部19を介して排ガスを循環させ
ることが好ましい。このように排ガスを循環させること
により系内の酸素分圧を下げることができ、炭材の燃焼
を抑制しつつ焼結および還元を進行させることができ生
産性を向上させることができる。
【0026】擬似粒子として上述したように焼結原料2
1中に粉コークス22が分散した内層23と粉コークス
からなる外層24との2層構造のものを用いた場合に
は、擬似粒子の焼結の際に、内層23の焼結原料21中
に分散した粉コークス22が主に焼結原料の還元に寄与
し、外層24の粉コークスが主に焼結に寄与する。すな
わち、内層の粉コークスと外層の粉コークスとで機能が
分離され、還元と焼結とが同時に進行する。本発明者等
の検討結果によれば、内層23での還元反応では、気・
固反応よりもむしろ固・固反応が主体となって進行し、
このような場合、還元反応は内層の粉コークス22の粒
子径に依存し、粒径が小さいほど還元反応が生じやすく
なることが判明した。具体的には、粒径が3mmよりも
粗いコークスを使用した場合には、還元反応が抑制さ
れ、コークスが内層23内に残留するが、3mmアンダ
ーのコークスを用いることにより、コークスがほぼ還元
反応に消費された。したがって、内層用の粉コークスと
しては3mmアンダーのものを用いることが好ましい。
この場合に、焼結鉱の予備還元率は主に内層の粉コーク
スの量によって調節することができる。
【0027】なお、高炉装入原料としては、予備還元し
た部分還元焼結鉱の他、通常焼結鉱等、他の原料を用い
ることができる。
【0028】次に、部分還元焼結鉱を用いた場合の高炉
装入原料の予備還元率が高炉操業の操業諸元に及ぼす影
響について説明する。ここでは、微粉炭(PCR):2
00kg/t、レースウェイの理論温度(TFT):2
100℃、シャフト効率:92%、ヒートロス:250
000kcal/t(一定)としている。
【0029】図5は、コークス比(CR)、鉱石とコー
クスとの重量比(O/C)、送風量、酸素過剰率、炉頂
温度、炉頂ガスカロリー、および圧損に対する高炉装入
原料の予備還元率の影響を示す図である。なお、各項目
について、実線が通常コークスを用いた場合であり、破
線が高反応性コークスを用いた場合である。
【0030】CRに関しては、上述した燃料比の大部分
をなすものであり、上述のように予備還元率が30%以
上で低減しているのがわかる。ただし、予備還元率40
%以上では酸素過剰率が0.7を下回り、シャフト効率
を下げ送風量上昇を余儀なくされるため、CR削減効果
が低下する。O/Cに関しては、予備還元率が30%を
超えると予備還元に伴う鉱石の減少よりもCRの減少の
ほうが大きいため上昇に向かう。送風量に関しては、予
備還元率が30%以上では還元に必要なCOガス発生量
を少なくできるので、大きく低減する。酸素過剰率は送
風中の酸素量と微粉炭を完全燃焼させる酸素量との比で
あるが、予備還元率の上昇による送風量の低減にともな
い低下する。炉頂温度に関しては、予備還元率の上昇に
ともない装入物量が相対的に減るので上昇するが、予備
還元率30%以上では炉頂ガス量も同時に減るのでほと
んど変化しなくなる。炉頂ガスカロリーは予備還元率3
0%までは予備還元率の上昇にともなって上昇するが、
予備還元率30%以上では炉頂ガス量低減にともなって
低下する。圧損ΔPは炉頂からストックライン10mま
での圧損の値であるが、予備還元率30%以上では送風
量の低減にともなって低減する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
3に示す擬似粒子製造設備100および下方吸引式無端
移動型焼結機200により擬似粒子の作成および焼結を
行って予備還元率が50%の部分還元焼結鉱を製造し、
高炉に装入する主原料を、部分還元焼結鉱80mass
%、ペレットmass%、塊鉱石10mass%になる
ようにして高炉操業を行った。この際の条件は、送風温
度1200℃微粉炭吹き込み比(PCR)200kg/
t、羽口先燃焼温度200℃とした。この際のコークス
炉、焼結機および高炉におけるCOの排出量を求め
た。一方、比較のため実質的に予備還元されていない焼
結鉱を用いた以外は同様の条件で高炉操業した場合のコ
ークス炉、焼結機および高炉におけるCO排出量(排
出炭素量のCO換算値)も求めた。これらのCO
出量を比較して図6に示す。
【0032】図6に示すように、部分還元焼結鉱を用い
た本発明例の場合には、焼結機におけるCO排出量が
部分還元焼結鉱を用いない比較例の2.2倍となった
が、高炉で26%、コークス炉で15%CO排出量が
少なくなったため、コークス炉、焼結機および高炉のト
ータルでは12%COを削減することができた。コー
クス炉からのCO排出量の差の絶対値は小さいことか
ら、部分還元焼結鉱を用いることにより焼結機および高
炉でのCO削減量はほぼ12%であった。このように
所定の予備還元率の部分還元焼結鉱を用いることによ
り、予備還元されていない焼結鉱を用いた場合よりも、
焼結機および高炉で12%のCO量削減が達成できる
ことが確認された。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、焼結機および高炉トー
タルのCO排出量を有効に削減することができる高炉
操業方法が提供される。したがって、本発明は地球温暖
化防止の観点から極めて価値が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】高炉内のガス温度分布を示す図。
【図2】部分還元焼結鉱を用いた場合の高炉操業を示す
リスト線図。
【図3】本発明の方法の具体例を示す図。
【図4】部分還元焼結鉱を製造するための2層構造の擬
似粒子を示す断面図。
【図5】高炉におけるコークス比(CR)、鉱石とコー
クスとの重量比(O/C)、送風量、酸素過剰率、炉頂
温度、炉頂ガスカロリー、および圧損に対する高炉装入
原料の影響を示す図。
【図6】本発明の効果を示す図。
【符号の説明】
1……粉鉄鉱石ホッパ 2……返鉱ホッパ 3……媒溶剤ホッパ 4……内層用粉コークスホッパ 5……一次ドラムミキサ 6……ディスクペレタイザ 7……外層用粉コークスホッパ 8……二次ドラムミキサ 10……装入システム 11……移動グレート 12……点火炉 13a……ベッド 13b……焼結ベッド 18……排ガス循環路 100……擬似粒子製造設備 200……下方吸引式無端移動型焼結機 300……高炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有山 達郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K001 AA10 BA02 CA23 GA12 4K012 BA02 BA06 BA08 BB02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉鉄鉱石および炭材を含む原料を焼結機
    により焼結して焼結鉱を製造する工程と、この焼結鉱を
    含む高炉装入原料を高炉に装入して高炉操業する工程と
    を有する高炉操業方法であって、 前記焼結鉱は、焼結機および高炉において、高炉に装入
    される焼結鉱として予備還元されていないものを用いた
    場合に発生するCO量よりも、所定量以上少ないCO
    発生量となるような還元率で予備還元されることを特
    徴とする高炉操業方法。
  2. 【請求項2】 前記所定量が10%であることを特徴と
    する請求項1に記載の高炉操業方法。
  3. 【請求項3】 前記高炉装入原料の予備還元率が30%
    以上になるように焼結鉱の予備還元が制御されることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の高炉操業方
    法。
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