JP4763906B2 - 液晶表示パネル用駆動モジュール及びこれを有する液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶表示装置に関するものであり、より詳細には、液晶パネルの表示セル回路に印加される駆動信号の有効性及びこの駆動信号の転送経路である駆動信号入出力ラインの配線状態を検査することができる液晶表示パネル用駆動モジュール及びこれを有する液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、情報産業の発達によってコンピュータのような情報処理装置も目覚しい発展を成し遂げている。かつ、情報処理装置の技術的な発展は情報処理装置から出力される情報を外部にディスプレーするモニター装置の発展につながっている。
【0003】
大きく、モニター装置は陰極線管(CRT:Cathode Ray Tube)の特性を利用した“CRTモニター装置”と、液晶(LC:Liquid Crystal)の物理的、光学的特性を応用した“液晶ディスプレーユニット型モニター装置”で分類することができる。“液晶ディスプレーユニット型モニター装置”は“CRT型モニター装置”に比べて小型化、軽量化、低電力消費化などの特性を有するので、近来では携帯用コンピュータのディスプレー装置、デスクトップコンピュータのモニター及び高画質映像機器のモニターなどに幅広く適用されている。
【0004】
図1は従来の液晶表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【0005】
図1を参照すれば、液晶表示装置100は画像信号が印加されて画面を示すための液晶表示モジュール130と液晶表示モジュール130を収納するための前面ケース110及び背面ケース120で構成されている。液晶表示モジュール130は画面を示す液晶表示パネルを含むディスプレーユニット170及びディスプレーユニット170に光を提供するバックライトアセンブリ150を含む。
【0006】
ディスプレーユニット170は液晶表示パネル171、データ側印刷回路基板176、ゲート側印刷回路基板174、データ側テープキャリアパッケージ178及ゲート側テープキャリアパッケージ174を含む。
【0007】
液晶表示パネル171は薄膜トランジスター基板172とカラーフィルタ基板173及び液晶(図示せず)を含む。
【0008】
薄膜トランジスター基板172はマトリックス状の薄膜トランジスターが形成されている透明なガラス基板である。前記薄膜トランジスターのソース端子にはデータラインが連結され、ゲート端子にはゲートラインが連結される。かつ、ドレーン端子には透明な導電性材質であるインジウムティンオキサイド(ITO)より成る画素電極が形成される。
【0009】
前記薄膜トランジスター基板172に対向してカラーフィルタ基板173が具備されている。カラーフィルタ基板173は光が通過しながら所定の色が発現される色画素であるRGB画素が薄膜工程により形成された基板である。カラーフィルタ基板173の前面にはITOから成る共通電極が塗布されている。
【0010】
前述した薄膜トランジスター基板172のトランジスターのゲート端子及びソース端子に電源が印加されて薄膜トランジスターがターンオンされると、画素電極とカラーフィルタ基板の共通電極の間には電界が形成される。このような電界により薄膜トランジスター基板172とカラーフィルタ基板173の間に注入された液晶の配列角が変化され、変化された配列角に従って光透過度が変更されて所望の画素を得ることになる。
【0011】
一方、前記液晶表示パネル171の液晶の配列角と液晶が配列される時期を制御するために薄膜トランジスターのゲートラインとデータラインに駆動信号及びタイミング信号を印加する。図示したように、液晶表示パネル171のソース側にはデータ駆動信号の印加時期を決定する可撓性回路基板の一種であるデータテープキャリアパッケージ178が付着されており、ゲート側にはゲート駆動信号の印加時期を決定するための可撓性回路基板の一種であるゲート側テープキャリアパッケージ174が付着されている。
【0012】
液晶表示パネル171の外部から映像信号の入力を受けてゲートラインとデータラインに各々駆動信号を印加するためのデータ側印刷回路基板176及びゲート側印刷回路基板175は液晶表示パネル171のデータライン側のデータテープキャリアパッケージ178及びゲートライン側のゲートテープキャリアパッケージ174に各々接続される。データ側印刷回路基板176にはコンピュータなどのような外部の情報処理装置(図示せず)から発生した映像信号が印加されて前記液晶表示パネル171にデータ駆動信号を提供するためのソース部が形成され、ゲート側印刷回路基板175には前記液晶表示パネル171のゲートラインにゲート駆動信号を提供するためのゲート部が形成されている。すなわち、データ側印刷回路基板176及びゲート側印刷回路基板175は液晶表示装置を駆動するための信号であるゲート駆動信号、データ信号及びこれの信号を適切な時期に印加するための複数のタイミング信号を発生させ、ゲート駆動信号はゲート側テープキャリアパッケージ174を通じて液晶表示パネル171のゲートラインに印加し、データ駆動信号はデータ側テープキャリアパッケージ178を通じて液晶表示パネル176のデータラインに印加する。
【0013】
前記ディスプレーユニット170の下には前記ディスプレーユニット170に均一な光を提供するためのバックライトアセンブリ150が具備されている。バックライトアセンブリ150は液晶表示モジュール130の一側に具備されて光を発生させるためのランプユニット151、前記光をディスプレーユニット170側に案内しながら光の経路を変更するための導光板152、前記導光板152から出射される光の輝度を均一にするための複数個の光学シート153及び前記導光板152の下で導光板152から漏洩される光を導光板152に反射させて光の効率を高めるための反射板154を含む。
【0014】
前記ディスプレーユニット170とバックライトアセンブリ150は収納容器であるモールドフレーム131によって固定支持され、ディスプレーユニット170が離脱されることを防止するためのシャーシ140が提供される。
【0015】
最近、薄膜技術の発展に従ってデータ側印刷回路基板176の面積の増加なくしに、ゲート側印刷回路基板175に実装されたゲート信号処理用コントローラをデータ側印刷回路基板176に実装することが可能になった。すなわち、ゲート側印刷回路基板175にはゲート駆動信号のような信号を転送するための信号転送ラインが形成されてデータ側印刷回路基板176から提供されるゲート駆動信号をゲート側テープキャリアパッケージ174を通じてゲートラインに提供する。
【0016】
しかし、従来はゲート用信号転送ラインの配線状態及びゲート駆動信号の有効可否を検査することができなかった。より詳しく述べれば、ゲート側印刷回路基板175がデータ側印刷回路基板176に統合されゲート側テープキャリアパッケージ174にはゲート駆動信号用信号転送ラインのみが稠密に形成されているので配線状態及び信号状態の有効可否に対した検査を有効に行うことが困難であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の一目的は液晶パネルの表示セル回路に印加される駆動信号の有効性及びこの駆動信号の転送経路である駆動信号入出力ラインの配線状態を検査することができる液晶表示パネル用駆動モジュールを提供するものである。
【0018】
本発明の他の目的は液晶パネルの表示セル回路に印加される駆動信号の有効性及びこの駆動信号の転送経路である駆動信号入出力ラインの配線状態を検査することができる液晶表示パネル用駆動モジュールを有する液晶表示装置を提供するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するための本発明の実施形態に従う液晶表示パネル用駆動モジュールは、複数の信号供給ラインを含んで透明基板上に形成される表示セル回路に前記信号供給ラインを通じて駆動信号を提供するための駆動モジュールにおいて、可撓性基板と、この可撓性基板上に実装される駆動回路と、前記駆動回路及び表示セル回路と電気的に導通されるように形成されて前記駆動信号を入出力するための複数の駆動信号入出力ラインと、そして、前記複数の駆動信号入出力ライン上に形成されて前記複数の駆動信号入出力ライン及び前記駆動信号の状態を検査するための検査部を有する。
【0020】
前述した目的を達成するための本発明の実施形態に従う液晶表示装置は、複数の第1及び第2信号供給ラインと、そして、前記第1及び第2信号供給ライン対に対応して連結される表示セル回路が形成され、前記第1及び第2信号供給ラインを通じて提供される第1及び第2駆動信号に応答して画像をディスプレーするための液晶表示パネルと、前記第1及び第2駆動信号を発生するための統合印刷回路基板と、前記統合印刷回路基板と前記複数の第1信号供給ラインの間に電気的に接続されて前記統合印刷回路基板からの前記第1駆動信号の印加時点を制御して前記第1信号供給ラインに提供するための複数の第1駆動モジュールと、そして前記複数の第2信号供給ラインに接続される複数の駆動信号入出力ラインが形成され、前記統合印刷回路基板からの前記第2駆動信号の印加時点を制御して前記第2信号供給ラインに提供し、前記第2駆動信号の状態及び前記複数の駆動信号入出力ラインの状態を検査するための複数の第2駆動モジュールを有する。
【0021】
ここで、前記複数の駆動信号入出力ラインは、前記透明基板、すなわち、前記液晶表示パネルの一側に形成される。かつ、前記複数の駆動信号入出力ラインは、前記可撓性基板上に形成され、前記ゲート駆動信号を前記ゲート駆動回路に提供するための複数のゲート駆動信号入力ラインと、前記可撓性基上に形成されて前記ゲート駆動回路を通じて提供される前記ゲート駆動信号を次端に提供するための複数のゲート駆動信号バイパスラインと、そして前記ゲート駆動回路と前記ゲートラインに接続して、前記複数のゲート駆動信号入力ラインから提供される前記ゲート駆動信号を前記信号供給ラインに提供するためのゲート駆動信号出力ラインを含む。
【0022】
前記複数のゲート駆動信号入力ラインと前記複数のゲート駆動信号バイパスラインは前記ゲート駆動回路の内部で各々一対一で対応して接続される。前記検査部は前記複数のゲート駆動信号入力ラインと前記複数のゲート駆動信号バイパスラインの互いに対応するものの内いずれか一方にのみ形成されることも、また前記複数のゲート駆動信号入力ラインと前記複数のゲート駆動信号バイパスライン上に分離して形成されることも可能である。
【0023】
前記検査部が分離されて形成される場合、前記複数のゲート駆動信号入力ラインと前記複数のゲート駆動信号バイパスラインのうちで互いに電気的に導通されるラインにははいずれか一方にのみ形成される。かつ、前記検査部は前記複数のゲート駆動信号入力ライン及び前記複数のゲート駆動信号バイパスラインより大きい幅を有するポイント形状のパターンで形成される。
【0024】
このような、液晶表示パネル用駆動モジュール及び液晶表示装置に従うと、統合印刷回路基板から発生されるゲート駆動信号はゲート駆動モジュールのゲート駆動ICを通るように前記薄膜トランジスター基板上に延長されて形成されるゲート駆動信号転送ラインを通じて前記ゲートラインに提供される。かつ、前記ゲート駆動信号転送線を構成する複数個の信号転送ラインの各々にはポイント形状を有する検査パターンが前記信号転送ラインの配線より大きい面積を有するように形成される。
【0025】
従って、前記統合印刷回路基板から複数個の駆動モジュールを通して形成されるゲート駆動信号転送線の配線状態及びこのゲート駆動信号転送線を通じて各ゲートラインに提供されるゲート駆動信号の有効可否を容易に検査することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の望ましい一実施形態による液晶表示パネル用駆動モジュール及びこれを有する液晶表示装置の構成をより詳細に説明する。
【0027】
図2は本発明の望ましい一実施形態による液晶表示装置を概略的に示すための分解斜視図である。
【0028】
図2を参照すれば、液晶表示装置900は画像信号が印加され画面を示すための液晶表示モジュール500と液晶表示モジュール500を収納するためのフロントケース810及びリアケース820で構成されたケースを含む。
【0029】
液晶表示モジュール500は画面を示す液晶表示パネルを含むディスプレーユニットを含む。
【0030】
ディスプレーユニットは液晶表示パネル200、統合印刷回路基板400、データ側テープキャリアパッケージ300及びCOF方式により製造されたゲート側可撓性回路基板250を含む。
【0031】
液晶表示パネル200は薄膜トランジスター基板201(表示セル回路を有する透明基板)とカラーフィルタ基板202及び液晶(図示せず)を含む。
【0032】
薄膜トランジスター基板201はマトリックス状の薄膜トランジスターが形成されている透明なガラス基板である。前記薄膜トランジスターのソース端子にはデータラインが連結され、ゲート端子にはゲートラインが連結される。かつ、ドレーン端子には透明な導電性材質であるインジウムティンオキサイド(ITO)より成る画素電極が形成される。
【0033】
データライン及びゲートラインに電気的な信号を入力すると、各々の薄膜トランジスターのソース端子とゲート端子に電気的な信号が入力され、これの電気的な信号の入力に従って薄膜トランジスターはターンオンまたはターンオフされてドレーン端子としては画素形成に必要な電気的な信号が出力される。
【0034】
前記薄膜トランジスター基板201に対向してカラーフィルタ基板202が具備されている。カラーフィルタ基板202は光が通過しながら所定の色が発現される色画素であるRGB画素が薄膜工程により形成された基板である。カラーフィルタ基板202の前面にはITOから成る共通電極が塗布されている。
【0035】
前述した薄膜トランジスター基板201のトランジスターのゲート端子及びソース端子には電源が印加されて薄膜トランジスターがターンオンされると、画素電極とカラーフィルタ基板の共通電極の間には電界が形成される。このような電界により薄膜トランジスター基板201とカラーフィルタ基板202の間に注入された液晶の配列角が変化され、変化された配列角に従って光透過度が変更されて所望の画素を得ることになる。
【0036】
前記液晶表示パネル200の液晶の配列角と液晶が配列される時期を制御するために薄膜トランジスターのゲートラインとデータラインに駆動信号及びタイミング信号を印加する。
【0037】
図示したように、液晶表示パネル200のソース側にはデータ駆動信号の印加時期を決定する可撓性回路基板の一種であるデータテープキャリアパッケージ(300、以下 “データ駆動モジュール”と言う)が付着されており、ゲート側にはゲート駆動信号の印加時期を決定するためのCOF方式に製造されたゲート側可撓性回路基板(250、以下 “ゲート駆動モジュール”といい)が付着されている。
【0038】
液晶表示パネル200の外部から映像信号の入力を受けてゲートラインとデータラインに駆動信号を印加するための統合印刷回路基板400は液晶表示パネル200のデータライン側のデータ駆動モジュール300に接続される。統合印刷回路基板400はコンピュータなどのような外部の情報処理装置(図示せず)から発生した映像信号を印加されて前記液晶表示パネル200にデータ駆動信号を提供するためのソース部と前記液晶表示パネル200のゲートラインにゲート駆動信号を提供するためのゲート部が形成されている。
【0039】
すなわち、統合印刷回路基板400は液晶表示装置を駆動するための信号であるゲート駆動信号、データ信号及びこれらの信号を適切な時期に印加するための複数のタイミング信号を発生させ、ゲート駆動信号はゲート駆動モジュール250を通じて液晶表示パネル200のゲートラインに印加し、データ信号はデータ駆動モジュール300を通じて液晶表示パネル200のデータラインに印加する。
【0040】
前記ディスプレーユニットの下には前記ディスプレーユニットに均一な光を提供するためのバックライトアセンブリ600が具備されている。バックライトアセンブリ600は液晶表示モジュール500の一側に具備されて光を発生させるためのランプ630を含み、前記ランプ630は各々ランプカバー640により保護される。導光板620は前記ディスプレーユニットの液晶パネル200に対応する大きさを有し、ランプ630で発生された光をディスプレーユニット側に案内しながら光の経路を変更する。
【0041】
前記導光板620の上には導光板620から照射されて液晶表示パネル200に向かう光の輝度を均一にするための複数個の光学シート200が具備されている。かつ、導光板620の下には導光板620から漏洩される光を導光板620に反射させて光の効率を高めるための反射板650が具備されている。
【0042】
前記ディスプレーユニットとバックライトアセンブリ600は収納容器アセンブリであるモールドフレーム510により固定支持され、ディスプレーユニットが離脱されることを防止するためのシャーシ700が提供される。
【0043】
上述したような構成を有する液晶表示装置の液晶表示パネルアセンブリが図3に図示されている。図3は図2に図示された液晶表示装置の液晶表示パネルアセンブリの駆動を説明するためのブロック図である。
【0044】
図3を参照すれば、前記薄膜トランジスター基板201の一端にはデータ駆動モジュール300が電気的に接続され、前記データ駆動モジュール300と隣接した前記薄膜トランジスター基板201の異なる一端には前記ゲート駆動モジュール250が電気的に接続される。前記データ駆動モジュール300の他方の一端には、前記ゲート駆動モジュール250で提供されるゲート駆動信号、前記データ駆動モジュール300で提供されるデータ駆動信号及び各々のタイミング信号を発生するための統合印刷回路基板400が電気的に接続される。
【0045】
前記薄膜トランジスター基板201には前記データ駆動モジュール300を通じて提供されるデータ駆動信号を提供される複数のデータラインがカラム(縦列、その内の1本を符号2で示す)で配列され、前記ゲート駆動モジュール250を通じて提供されるゲート駆動信号を提供される複数のゲートデータラインがロウ(横列、その内の1本を符号1で示す)で配列される。かつ、前記薄膜トランジスター基板201には前記データライン2とゲートライン1に各々ソース端子(S)とゲート端子(G)が接続される薄膜トランジスター5がマトリックス形態で配列される。前記薄膜トランジスター5のドレーン端子は画素電極を間に置いて接地される。
【0046】
全てのデータライン2に所定の電源を印加した後、いずれか一つのゲートライン1に薄膜トランジスター5がターンオンされるに十分な電源を印加すると、該当ゲートライン1に接続された全ての薄膜トランジスター5がターンオンされてデータライン2に印加された電源が各々の画素電極に提供される。この時、導電性の薄膜トランジスター基板201の画素電極とカラーフィルタ基板202の共通電極との間には電界が形成され、これの間の液晶は電界の強さに比例して再配列され、前記画素電極と共通電極間の維持容量に対応して再配列状態を維持する。このような液晶の性質を利用して、前記データライン2に印加される電源の大きさ及び前記ゲートライン1に印加される電源のタイミングを適切に調節すると、液晶表示装置900を通じて所望の映像をディスプレーすることができる。
【0047】
前記統合印刷回路基板400にはゲート用コントローラとデータ用コントローラが共に実装されており、従ってゲート駆動信号用出力端子とデータ駆動信号用出力端子が共に回路基板400に設置される。
【0048】
図4は上述したデータ駆動モジュール300に形成されるゲート駆動信号用出力端子とデータ駆動信号用出力端子の構成を示す。
【0049】
図4を参照すれば、前記データ駆動モジュール300はフレキシブルであるベース基板310、駆動集積回路(320、以下“駆動ICという”)、前記統合印刷回路基板400からのデータ駆動信号を前記駆動IC(320)に転送するためのデータ駆動信号入力線330、前記データライン2にデータ駆動信号を提供するためのデータ駆動信号出力線340及び前記統合印刷回路基板400からのゲート駆動信号を前記ゲート駆動モジュール250側に提供するためのゲート駆動信号転送線4の一部分を含む。
【0050】
ゲート駆動モジュール250は前記薄膜トランジスター基板201に形成されたゲートライン1の数に従って適切に複数個で配置され、ここでは3個の第1乃至第3ゲート駆動モジュール250a、250b、250cが配置される場合を説明する。
【0051】
前記データ駆動モジュール300に一部分が配置される前記ゲート駆動信号転送線4は前記統合印刷回路基板400から始まって前記データ駆動モジュール300、薄膜トランジスター基板201、第1乃至第3ゲート駆動モジュール250a、250b、250cを順次に通るように配列される。前記第1乃至第3ゲート駆動モジュール250a、250b、250cには各々第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cが形成される。
【0052】
ここでは、説明の便宜のために前記ゲート駆動信号転送線4のうちで、前記薄膜トランジスター基板201に形成される部分を各々第1乃至第3ゲート駆動信号転送線6a、6b、6cと称して、前記薄膜トランジスター基板201から前記第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cへゲート駆動信号が入力されるように連結される部分を第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257という。かつ、前記ゲート駆動信号を次ゲート駆動モジュールへ提供するために第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cから第2及び第3ゲート駆動信号転送線6b、6cに連結される部分を第1乃至第及び第2ゲート駆動信号バイパス線254、256といい(さらにその先にゲート駆動ICがある場合はバイパス線258が存在)、そして前記第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cから前記薄膜トランジスター基板201のゲートラインにゲート駆動信号が出力されるように連結される部分を第1乃至第3ゲート駆動信号出力線255a、255b、255cと称する。
【0053】
図5は図4に図示された液晶表示パネルのゲート駆動モジュール及びこれに形成された検査パターンの一実施形態を示した図面である。
【0054】
図5を参照すれば、外部の情報処理装置(図示せず)から映像をディスプレーするための信号が発生されると、前記統合印刷回路基板400はこの映像信号に対応される画像を具現するためにゲート駆動信号及びデータ駆動信号を発生する。
【0055】
前述したように、前記統合印刷回路基板400からのデータ駆動信号は前記データ駆動モジュール300のデータ駆動信号入力線330、データ駆動IC320及びデータ駆動信号出力線340を通じて各データライン2に提供される。
【0056】
前記統合印刷回路基板400からのゲート駆動信号は前記データ駆動モジュール300を通じて前記薄膜トランジスター基板201に形成された前記第1ゲート駆動信号転送線6aを通じて前記第1ゲート駆動モジュール250aの第1ゲート駆動信号入力線253に提供される。次、前記ゲート駆動信号は第1ゲート駆動IC252a及び第1ゲート駆動信号バイパス線254を経て再び前記薄膜トランジスター基板201に形成された第2ゲート駆動信号転送線6bに提供される。以後、前記ゲート駆動信号の前記第2及び第3ゲート駆動モジュール250b、250cへの転送は同一の方式で進行される。ここで、前記第1ゲート駆動信号入力線253は複数個形成され、前記第1ゲート駆動IC252aの内部で前記第1ゲート駆動信号バイパス線254と一対一で接続される。
【0057】
上述したように、前記統合印刷回路基板400から発生されて前記ゲート駆動信号転送線4を通じて前記第1乃至第3ゲート駆動モジュール250a、250b、250cへ提供されたゲート駆動信号は、前記第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cと前記薄膜トランジスター基板201のゲートライン1間に形成された第1乃至第3ゲート駆動信号出力線255a、255b、255cを通じて各ゲートライン1に提供される。
【0058】
このような構成において、前記ゲート駆動信号転送線4のうちで前記薄膜トランジスター基板201上に形成される前記第1乃至第3ゲート駆動信号転送線6a、6b、6cのような配線パターンは半導体薄膜工程によって前記薄膜トランジスター基板201と共に形成される。従って、これら配線パターンは接触抵抗及び固有抵抗が相当に高いので、ゲート駆動信号を変調させる可能性が相当に高い。これを防止するためには、これら配線パターンの断面積を増加させなければならないが、これは前記薄膜トランジスター基板201の有効ディスプレー領域を犠牲しなければならないので、一般的に配線パターン間の間隔が相当に稠密である。このような稠密な配線パターンのショート及びゲート駆動信号の転送状態をチェックするためには検査パターンが必要であるが、図5には本発明による検査パターンの一形態を示す。
【0059】
図5に図示されたように、前記第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257及び第1乃至第3ゲート駆動信号バイパス線254、256、258の一部には前記配線パターンより広い幅を有する各々第1乃至第6検査パター258a、258b、258c、258d、258e、258fがポイント形態で形成される。
【0060】
前で説明したように、前記第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257及び第1乃至第3ゲート駆動信号バイパス線254、256、258は各々前記第1乃至第3ゲート駆動IC252a、252b、252cの内部で一対一で接続される。従って、前記第1及び第2検査パターン258a、258b、第3及び第4検査パターン258c、258d、そして第5及び第6検査パターン258e、258fは互いに別々の線上に来るよう配線パターン上に形成される。
【0061】
より詳しく述べれば、図5に図示されたように、前記第1、第3及び第5検査パターン258a、258c、258eが各々前記第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257の外側の3個ラインに形成されると、前記第2、第4及び第6検査パターン258b、258d、258fは各々第1乃至第3ゲート駆動信号バイパス線254、256、258の内側の3個ラインに形成されるものである。前記第1、第3及び第5検査パターン258a、258c、258eと前記第2、第4及び第6検査パターン258b、258d、258fの位置は互いに反対の関係で形成されることもできる。
【0062】
一方、前記第1乃至第6検査パターン258a、258b、258c、258d、258e、258fは前記第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257上でのみ各々形成されることもできる。図6は図4に図示された液晶表示パネルのゲート駆動モジュール及びこれに形成された検査パターンの他の実施形態を示した図面である。
【0063】
図6を参照すれば、前記第1及び第2検査パターン258a、258b、第3及び第4検査パターン258c、258d、そして第5及び第6検査パターン258e、258fは各々前記第1、第2及び第3ゲート駆動信号入力線253、255、257に形成される。この時には、前記第1乃至第3ゲート駆動信号バイパス線254、256、258には検査パターンが形成されない。なぜならば、前記第1乃至第3ゲート駆動信号入力線253、255、257の各配線パターンに形成された第1乃至第6検査パターン258a、258b、258c、258d、258e、258fを利用して前記第1乃至第3ゲート駆動モジュール250a、250b、250cに形成された各配線パターン及びこれら配線パターンを経由するゲート駆動信号の有効可否を検査することができるためである。
【0064】
即ち、検査プローブを利用して第1及び第2検査パターン258a、258bを確認すると、前記ゲート駆動信号転送線4のうちで前記統合印刷回路基板400から前記第1ゲート駆動信号入力線253までの配線パターンの配線状態とゲート駆動信号の有効可否を確認することができる。同様に、前記ゲート駆動信号転送線4の残り部分も後端の検査パターンを確認してみることによって、配線状態とゲート駆動信号の有効可否を確認することができる。
【0065】
【発明の効果】
上述したような、液晶表示パネル用駆動モジュール及び液晶表示装置に従うと、薄膜トランジスター基板に形成されたゲートラインに印加されるゲート駆動信号は統合印刷回路基板から発生される。このゲート駆動信号は、複数個の信号転送ラインで構成されて前記薄膜トランジスター基板の一端に電気的に接続される複数のゲート駆動モジュールのゲート駆動ICを通るように前記薄膜トランジスター基板上に延長されて形成されるゲート駆動信号転送ラインを通じて、前記ゲートラインに提供される。そして、前記ゲート駆動信号の検査のため、転送線を構成する複数個の信号転送ラインの各々にはポイント形状を有する検査パターンが前記信号転送ラインの配線より大きい幅寸法を有するように形成される。
【0066】
従って、前記統合印刷回路基板から複数個の駆動モジュールを通るように形成されるゲート駆動信号転送線の配線状態及びこのゲート駆動信号転送線を通じて各ゲートラインに提供されるゲート駆動信号の有効可否を容易に検査することができる。
【0067】
以上、本発明の実施例によって詳細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が属する技術分野において通常の知識を有するものであれば本発明の思想と精神を離れることなく、本発明を修正または変更できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の液晶表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【図2】本発明の望ましい一実施形態に従う液晶表示装置を概略的に示した分解斜視図である。
【図3】図2に図示された液晶表示装置の液晶表示装置パネルアセンブリの駆動を説明するためのブロック図である。
【図4】図3に図示された液晶表示パネルアセンブリでカラーフィルタ基板を除去した状態を示した図面である。
【図5】図4に図示された液晶表示パネルの駆動モジュール及びこれに形成された検査パターンの一実施形態を示した図面である。
【図6】図4に図示された液晶表示パネルの駆動モジュール及びこれに形成された検査パターンの異なる実施形態を示した図面である。
【符号の説明】
201 薄膜トランジスター基板
202 カラーフィルタ基板
250 ゲート駆動モジュール
300 データ駆動モジュール
400 統合印刷回路基板
500 液晶表示モジュール
510 モールドフレーム
600 バックライトアセンブリ
700 シャーシ
810 フロントケース
820 リアケース
900 液晶表示装置
Claims (10)
- 複数のデータライン及びゲートラインと、前記複数のデータライン及び前記複数のゲートラインの各々に対応して連結される表示セル回路が形成され、前記複数のデータライン及びゲートラインを通じて提供されるデータ駆動信号及びゲート駆動信号に応答して画像をディスプレーするための液晶表示パネルと、
前記データ駆動信号及びゲート駆動信号を発生するための統合印刷回路基板と、
前記統合印刷回路基板と前記複数のデータラインとの間に電気的に接続されて前記統合印刷回路基板からの前記データ駆動信号を前記データ駆動信号の印加時点を制御して前記複数のデータラインに提供するための複数のデータ駆動モジュールと、及び
前記複数のゲートラインと接続され、前記液晶表示パネルと連結されたゲート駆動信号入力線及び前記統合印刷回路基板から前記ゲート駆動信号入力線で印加された前記ゲート駆動信号を出力するゲート駆動信号バイパス線を含み、前記統合印刷回路基板からの前記ゲート駆動信号を前記ゲート駆動信号の印加時点を制御して前記複数のゲートラインに提供し、さらに前記ゲート駆動信号の状態及び前記ゲート駆動信号入力線及びゲート駆動信号バイパス線の状態を検査するための複数の検査パターンを含む複数のゲート駆動モジュールと、
前記液晶表示パネルに形成され、前記統合印刷回路基板から前記ゲート駆動信号を前記ゲート駆動モジュールに伝送する第1駆動信号転送線と、を含むことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記複数のゲート駆動モジュールは前記液晶表示パネルの一側に形成されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記複数のゲート駆動モジュールは、
可撓性基板と、
前記可撓性基板上に実装されるゲート駆動回路と、
前記ゲート駆動信号入力線または前記ゲート駆動信号バイパス線上に形成され、前記ゲート駆動信号入力線または前記ゲート駆動信号バイパス線及び前記ゲート駆動信号の状態を検査するための検査パターンとを含み、
前記ゲート駆動信号入力線または前記ゲート駆動信号バイパス線は、前記ゲート駆動回路及び表示セル回路と電気的に導通するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 前記駆動信号入力線は、前記可撓性基板上に形成され、前記ゲート駆動信号を前記ゲート駆動回路に提供し、
前記ゲート駆動信号バイパス線は、前記可撓性基上に形成され、前記ゲート駆動回路を通じて提供される前記ゲート駆動信号を次端のゲート駆動モジュールに提供し、
前記ゲート駆動回路と前記ゲート駆動信号バイパスラインとの間に接続して、前記ゲート駆動信号入力線から提供される前記ゲート駆動信号を前記複数のゲートラインに提供するためのゲート駆動信号出力線を含むことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。 - 前記複数のゲート駆動信号入力線と前記複数のゲート駆動信号バイパス線とは前記ゲート駆動回路の内部で各々一対一で対応して接続されることを特徴とする請求項4に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の検査パターンは前記複数のゲート駆動信号入力線と前記複数のゲート駆動信号バイパス線の互いに対応するものの内のいずれか一方にのみ形成されることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の検査パターンは、前記複数のゲート駆動信号入力線と前記複数のゲート駆動信号バイパス線のうちで、互いに電気的に導通されるものについては前記複数のゲート駆動信号入力線と前記複数のゲート駆動信号バイパス線のいずれか一方にのみ形成されることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
- 前記複数の検査パターンは前記複数のゲート駆動信号入力線及び前記複数のゲート駆動信号バイパス線より大きい幅を有するポイント形状パターンで形成されることを特徴とする請求項7に記載の液晶表示装置。
- 前記第1駆動信号転送線は、前記統合印刷回路基板からの前記ゲート駆動信号を前記複数のゲート駆動モジュールのうち前記統合印刷回路基板に最も近い位置に配置されているゲート駆動モジュールへ提供することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶表示パネル上に形成され、前記統合印刷回路基板に最も近い位置に配置されているゲート駆動モジュールから前記統合印刷回路基板からの前記ゲート駆動信号を隣接するゲート駆動モジュールへ提供するための第2ゲート駆動信号転送線をさらに含むことを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
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