JP4763766B2 - 微細発泡成形品の射出成形方法 - Google Patents

微細発泡成形品の射出成形方法 Download PDF

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本発明は発泡成形品の成形に関し、特に発泡成形品の外観を改善し、且つ成形を加速した、微細発泡成形品の射出成形方法に関する。
図1に従来の技術の微細発泡成形品の射出成形システムの断面図を示す。発泡成形の成形品の製作は、原料液を金型1のキャビティに注入する過程で、発泡気体供給源2が高圧空気を成形機3に注入し、高圧空気を原料液に混入させて微小気泡を形成する。原料液の固化が完了した後、微小気泡が成形品中に微小気孔を形成する。微小気孔は成形品の重量を軽減することができる。同時に、気孔の存在が全体の膨張係数を変化させるため、原料液を冷却して成形品とする過程における収縮現象が比較的顕著でなくなる。このため、発泡成形品の寸法縮小、または材料が冷却され収縮することによるそりも比較的顕著でなくなる。
微小気泡を有する原料液がキャビティに進入した後、キャビティ表面に接触した原料液の温度が迅速に低下し、キャビティ表面に位置する気泡が移動を継続できなくなる。このため、これらキャビティ表面に位置する微小気泡が成形品の表面にスワールマークを形成し、これらスワールマークが原料液の流動方向に沿って放射状に分布される。スワールマークは発泡成形品の外観の平滑さを損なうため、発泡成形品は塗装等の表面加工を行う必要があり、さもなければ、発泡成形品は内部部材としてのみ用いることができ、外観を形成する部材として用いることはできない。
このほか、原料液内部に注入される高圧気体は、原料液の自由表面から離脱し、キャビティの中に進入する。原料液の流動に伴って徐々にキャビティに充填され、これら気体が原料液によりキャビティの末端構造に密封されると、気孔またはオス型とメス型の間の隙間からキャビティを離れることができなくなり、この現象を気体の巻き込み4と呼ぶ。気体の巻き込み4は原料液を確実にキャビティに充填できなくすると同時に、原料液が気体の巻き込み4の部分に接触し、確実にキャビティ表面に接触して降温が行われないため、温度が高すぎて焦げの現象が出現する。このように、発泡成形品は気体の巻き込み4によって表面構造が不完全になってしまうだけでなく、これら構造欠陥の箇所に焦げの現象も生じる。気体の巻き込み現象をなくすためには、成形機で予定量を超過する原料液を注入し、成形原料を気体の巻き込み4内に流入させて気体の巻き込み4をなくす必要がある。しかしながら、過量の原料液はキャビティ内部の微小気泡の膨張に供する空間を不足させ(微小気泡に対して原料液は非圧縮性流である)、発泡効果に影響し、重量軽減の効果を達することができなくなる。
このため、いかに発泡成形品の成形過程を改善し、気体の巻き込みによる発泡成形品の欠陥や、過量の原料液注入による問題を回避するかが重要な技術的課題である。
本発明の目的は、発泡成形品の外観上の欠陥をなくし、過量の原料液注入による問題を回避することができる、微細発泡成形品の射出成形方法を提供することにある。
本発明の微細発泡成形品の射出成形方法は、オス型とメス型を備えた金型、金型の温度制御装置、金型内に原料液を注入する成形機、原料液に微小気泡を混合させる発泡気体供給源、及び金型のキャビティの圧力を制御するキャビティ圧力制御装置を含む射出成形システムを使用する。金型はオス型とメス型を相互に閉じ合わされてキャビティを形成し、原料液をその中に注入するために用いられる。金型はオス型または前記メス型のいずれか1つに形成されていて、流体を通過させるために用いられる複数の通路と、前記高圧気体供給源に連結された進入気体路と、前記吸引装置に連結された排出気体路とを具備する。オス型がオス型の外側面とキャビティを連通する注入路を備え、且つ成形機が注入路に連結される。温度制御装置は複数の通路に高温流体を通過させて金型を射出成形の作業温度まで加熱するか、或いは複数の通路に冷却流体を通過させて金型を型開き温度まで冷却するために用いられる。成形機は原料液をキャビティ内に注入するために用いられ、且つ発泡気体供給源は高圧気体を原料液中に注入し、原料液中に微小気泡を混合させる。キャビティ圧力制御装置はキャビティ内へ正圧パルスを提供する高圧気体供給源と、前記キャビティ内に負圧を発生させる吸引装置とを含む。且つキャビティ圧力制御装置は原料液がキャビティに注入される過程において、第一負圧を停止し、前記キャビティに対して正圧パルスを発生し、これにより原料液の流動を抑制し、過量の原料液注入の問題の発生を回避する。
本発明の微細発泡成形品の射出成形方法は、前記した微細発泡成形品の射出成形システムを使用し、温度制御装置により金型の通路中に高温流体を通過させて金型を作業温度まで加熱する。金型の型閉じを行った後、吸引装置を通じて金型のキャビティに対して継続して第一負圧を加え、キャビティの圧力を外圧より小さくる。キャビティへの原料液の注入前に、吸引装置を通じて金型のキャビティに対しキャビティの外界圧力より小さい第一負圧をかける。続いて発泡気体供給源で高圧気体を原料液中に注入して微小気泡を混入させながら、成形機により第一負圧を生じたキャビティ内に原料液を継続して注入する。高圧気体が原料液中で微小気泡を形成し、第一負圧が気体の巻き込み現象と発泡成形品表面のスワールマークを取り除き、発泡成形品の外観を改善する。続いて、キャビティへの原料液の注入を継続した状態で第一負圧を停止し、高圧気体供給源を通じてキャビティ内へ正圧パルスを加え、これにより原料液の流動を抑制し、過量の原料液注入の問題の発生を回避する。
つぎに、キャビティへの原料液の注入を継続した状態で、正圧パルスを停止し、吸引装置がキャビティに対し前記キャビティの外界圧力より小さい第二負圧をかけてキャビティ中の残余気体を原料液の注入に伴って排出させ、
かつ原料液でキャビティを満たした後、原料液の注入を停止する。温度制御装置が複数の通路に冷却流体を通過させて型開き温度まで金型を冷却する。金型の冷却が完了した後、型を開いて射出成形した発泡成形品を取り出すことができる。
本発明は気体の巻き込みまたはスワールマークにより発泡成形品の外観が平坦でなくなってしまう現象を減少し、発泡成形品を光沢のある外観にして外観部材とできるようにする。同時に、本発明は気泡の過度の成長を抑制し、成形機が過量の原料液を注入する問題の発生を回避することができる。
図2、図3、図4に示すように、本発明の実施例で使用する微細発泡成形品の射出成形システムは、金型10、金型開閉装置20、温度制御装置30、キャビティ圧力制御装置40、成形機50、及び発泡気体供給源60を含む。
図2、図3、図4に示すように、金型10はオス型11とメス型12を含み、そのうち、オス型11とメス型12はそれぞれ相互に対応する凹陥または突出構造を備え、オス型11とメス型12を相互に結合させて型閉じ作業を行った後、金型10内部にキャビティ13が形成される。金型10はさらにオス型11またはメス型12の中に埋設された複数の通路14を備え、各通路14は頭尾を直列に連結するか、平行に並列させることができ、高温流体または冷却流体を通過させ、金型10を加熱または冷却するために用いられる。メス型12は複数の気体路を備え、キャビティ13が外界に連通される。オス型11とメス型12が相互に閉じ合わせられたとき、キャビティ13は気密状態になり、気体路は気体を通過させ、キャビティに進入またはキャビティから排出させるために用いられる。複数の気体路は少なくとも1つの進入気体路131と1つの排出気体路132を含み、進入気体路131は高圧気体をキャビティ13内に注入するために用いられ、キャビティ13に正圧を発生させる(キャビティ13内の圧力が外界の圧力より大きい)。排出気体路132は気体の吸出しに用いられ、キャビティ13に負圧を発生させる(キャビティ13内の圧力が外界の圧力より小さい)。
このほか、オス型11は注入路111を備え、オス型11の外側側面とキャビティ13が連通される。成形機50は注入路111に連結され、原料液(高温で溶融した液状樹脂)を注入路111からキャビティ13内に注入するために用いられる。発泡気体供給源60は成形機50に連結され、成形機50が原料液を送り出しキャビティ13に進入させるとき、ノズルで高圧気体を原料液中に注入し、高圧気体に原料液中で微小気泡を形成させるために用いられる。微小気泡は原料液の流動に伴って原料液中に分布し、且つ高温状態下で膨張してその直径が増加する。原料液が冷却され、固化して発泡成形品となった後、微小気泡の所在位置が多孔質構造を形成する。
図3と図4に示すように、金型開閉装置20は金型10の一部またはすべての部材を直線的に作動させ、金型10に型開きまたは型閉じを行わせるために用いられる。金型開閉装置20は油圧装置、リンク式アクチュエータ、或いは送りねじアッセンブリとすることができ、本実施例において金型開閉装置20は油圧装置とし、支持体21及び複数の油圧シリンダ22を含み、そのうち支持体21と油圧シリンダ22は座部24に設置され、且つ油圧シリンダ22の駆動棒23が支持体21に穿通されて成形金型10に連結される。そのうち、金型10のメス型12は移動可能に設置され、オス型11は座部24に固定して設置され、駆動棒23がメス型12に連結され、メス型12を直線的に移動させてオス型11に閉じ合わせ、金型10の型閉じを行うか、或いは、メス型12を直線的に移動させてオス型11から離脱させ、金型10の型開きを行うために用いられる。
図2、図3、図4に示すように、温度制御装置30は加熱装置31、冷却装置32、及び排液装置33を含み、加熱装置31は金型10を作業温度まで加熱するために用いられ、成形原料の流動性を維持し、かつ発泡効率を高め、発泡成形品の孔隙の大きさ及び孔隙率をあらかじめ定めた値に到達させる。冷却装置32は金型10の冷却に用いられ、金型10の温度を型開き温度まで冷却するのを加速し、成形原料の注入完了から型開きまでの間の待ち時間を短縮する。
本実施例において、加熱装置31は高温流体供給源であり、高温流体の提供に用いられ、例えばボイラーとし、純水を加熱して高圧高温蒸気を発生することができる。且つ、加熱装置31は加熱バルブ312を介して金型10の通路14に連結され、高温流体を提供して各通路14に通過させ、金型10を作業温度まで加熱する。冷却装置32は冷却流体の提供に用いられ、例えば水タンクに連結された凝縮器とし、低温の冷却水を提供する。冷却装置32は冷却バルブ322を介して金型10の通路14に連結され、冷却流体を提供して各通路14に通過させ、金型10を型開き温度まで冷却する。通路14に残存する高温流体は冷却流体の冷却効果に影響する。逆に、通路14に残存する冷却流体も高温流体の加熱効果に影響する。排液装置33は排液バルブ332を介して通路に連結され、高圧且つ乾燥した気体を提供して各通路14に通過させ、通路14内部に残存する冷却液体または高温流体を排出するために用いられる。
図2と図3に示すように、キャビティ圧力制御装置40は進入気体路131及び排出気体路132を介してキャビティ13に連結される。キャビティ圧力制御装置40は進入気体路131から圧縮気体をキャビティ13内に供給し、キャビティ13内部に正圧を発生させる。或いは排出気体路132を介してキャビティ13内部の気体を吸出し、キャビティ13内部に負圧を発生させる。キャビティ圧力制御装置40は高圧気体供給源41と吸引装置42を含み、高圧気体供給源41は高圧シリンダまたは高圧ポンプとし、高圧気体を発生するために用いられ、吸引装置42は真空ポンプとし、負圧を発生してキャビティ13の気体を吸引するために用いられる。高圧気体供給源41は正圧空気弁412を介して進入気体路131に連結され、キャビティ13に連結される。且つ吸引装置42は負圧空気弁422を介して排出気体路132に連結され、キャビティ13に連結される。そのうち、正圧空気弁412及び負圧空気弁422はオンまたはオフに切り換えることができ、高圧気体供給源41及び吸引装置42をキャビティ13に連結させるか否かを切り換える。
本発明の実施例の動作フローを以下で説明する。図5と図6を図2及び図3と併せて参照する。発泡射出成形作業を開始するとき、または前回の発泡射出成形作業が完了した後、金型10は型開き状態を呈しており、型開き装置20がメス型12を駆動してオス型11から離脱させ、キャビティ13表面を露出させて前回の射出成形作業で完成した発泡成形品を取り出すことができる。これと同時に、温度制御装置30の加熱装置31が高温流体の提供を開始し、図1に示すように、通路14の中に導入して金型10の加熱を開始する。金型10の加熱方法は高温流体を通路14に導入するだけに限定されず、金型10の加熱方法は誘導加熱、電熱棒加熱、或いは直火加熱などを含む。キャビティ13表面の温度が作業温度に到達すると、加熱装置21が高温流体の提供を停止し、温度制御装置30が金型10の加熱を停止する。キャビティ13表面が作業温度に達したか否かの決定は、熱電対等の温度センサの測定により、キャビティ3表面の温度を取得する。または、実験結果に基づいて加熱時間を決定し、加熱時間が経過したときキャビティ13表面の温度がすでに作業温度に達したとみなすことができる。キャビティ13表面の温度が作業温度に達した後、金型開閉装置20がメス型12を駆動してオス型11に閉じ合わせ、図3に示すように、型閉じ作業が完了する。
図5と図6を図3と併せて参照する。型閉じ作業が完了した後、キャビティ圧力制御装置40の吸引装置42が起動され、且つ対応する負圧空気弁422が開き、吸引装置42も継続してキャビティ13に対し第一負圧を発生し、キャビティ13の圧力を外界圧力より小さくする。
図5、図6、図7に示すように、成形機50は金型10に原料液を注入し、高速射出成形を行う。図6に示すように、第一負圧が原料液のキャビティ13内への進入を加速し、このとき相対的に高い原料液の流量となる。同時に、発泡気体供給源60も成形機50に対して高圧空気を注入し、微小気泡を原料液中に混入させる。このとき、キャビティ圧力制御装置40がキャビティ13に対して第一負圧を加え続けるため、気泡をあらかじめ定めた孔径まで成長を加速させる。第一負圧がキャビティ13の中空部位(まだ原料液が充填されていない区域)の気体を吸い出し続けるため、原料液のキャビティ13内への進入が加速される。同時に、キャビティ13内の気体が継続して吸い出されるため、細微構造箇所に気体の巻き込み現象が発生し、充填が不完全になる現象の発生を回避する。このほか、金型10が加熱され作業温度に達した後、原料の注入が行われるため、原料液が良好な流動性を維持し、キャビティ13表面箇所に位置する気泡を原料液の前縁に継続して移動させることができ、原料液が冷却固化された後発泡成形品表面にスワールマークが形成されるのを防ぐ。
図5、図6、図7に示すように、高速成形を開始して第一負圧時間を経た後、第一負圧を加えるのを停止する。この時間は通常成形原料注入作業が半分完了したとき、すでに注入量がほぼ全注入量の半分に達したときとする。このとき原料液はすでにキャビティ13の大部分の空間に充填されているが、気体路131及び排出気体路132にはまだ詰められていない。原料液でキャビティ13を完全に充填するための注入時間が1−2秒必要である場合を例とすると、第一負圧時間は注入時間の約四分の一から二分の一の間とし、約0.5秒程度となる。第一負圧を停止する方式は主に吸引装置42とキャビティ13の連通を切断することで行うため、対応する排出気体路132の負圧空気弁422を閉じるだけで第一負圧を切断することができる。吸引装置42は同時に作業を停止しても、継続運転させてもよい。後続で再度キャビティ13に対して負圧をかける必要があるため、此吸引装置42は継続運転させるのを最良とする。
図5、図6、及び図7に示すように、第一負圧時間が終了した後、正圧空気弁412を開き、高圧気体供給源41をキャビティ13に連通させ、キャビティ13中の中空部位に対して正圧パルスを発生し、特定量の高圧気体を注入する。正圧パルスが原料液に瞬間的に圧力を受けさせ、それにより微小気泡が継続して成長するのを抑制し、気泡を特定の直径の大きさに固定し、同時に新しい気泡が継続して発生するのを防ぎ、発泡成形品の完成品中の孔隙率を一定にする。このとき、正圧の作用下で原料液の流量が下降し、すでに注入量が増加した速度を緩慢にさせ(図6参照)、成形機があらかじめ定められた量を超過する原料液を注入するのを防ぐ。高圧気体供給源41は正圧パルスを提供した後、正圧空気弁412がすぐに閉じ、高圧気体を原料液に伴い継続して注入し、気体路のいずれか1つまたはオス型11及びメス型12の間の隙間からゆっくりとキャビティ13を離れる。
図5、図6、図7に示すように、正圧パルスを提供した後、負圧空気弁422を再度開き、キャビティ13に対して第二負圧を継続してかけることができる。第二負圧がキャビティ13中の残った気体を吸い出し、原料液の流量を加速して注入済み量を迅速に増圧し、原料液がキャビティ13の残った空間に充填されるのを加速し、かつ良好な充填効果を維持する
図5、図6、図8に示すように、注入完了後、すなわち原料液がすでに完全にキャビティ13に充填された後、成形機50の注入動作を停止し、同時に負圧空気弁422を閉じて第二負圧を停止させる。
温度制御装置30の排液装置33が高圧空気を提供して通路14中に通過させ、残存する高温流体を排除する。
続いて冷却流体供給源31が冷却流体を提供し、通路14中を通過させて金型10を冷却し、金型10の温度を迅速に型開き温度まで低下させる。
金型10が型開き温度に到達した後、金型開閉装置20がメス型12を駆動してオス型11から離脱させ、キャビティ13の表面を露出させる。
これと同時に、まず排液装置33で高圧空気を提供し、通路14中を通過させて残存する冷却流体を排除する。
続いて加熱装置31が高温流体の提供を開始し、通路14の中を通過させ、金型10を加熱し、次回の射出成形作業の準備を行う。
本発明は発泡成形の過程で、キャビティ13に第一負圧を発生し、注入速度を加速する。同時に、金型10の予熱によって原料液の流動を維持し、第一負圧の発生を補助して効果的に発泡成形品表面にスワールマークが出現しないよう防止し、発泡成形品に光滑な外観を具備させる。このため、本発明により製作された発泡成形品は直接外観部材として用いることができる。同時に、第一負圧はキャビティ13内の気体の巻き込みを吸い出し、気体の巻き込み現象が出現して発泡成形品の完全性に影響するのを回避することができる。注入過程において正圧パルスで瞬間的に圧力を加え、気泡の過度の成長を抑制する。同時に、正圧パルスが一時的に原料液の流量を緩慢にし、注入量を適度に調整して成形機が過量の原料液を注入するのを回避することができる。第二負圧が再度原料液の流動を加速し、さらに原料液注入に必要な時間を短縮する。
従来の技術における微細発泡成形品の射出成形システムの断面図である。 本発明の実施例のシステムブロック図である。 本発明の実施例の金型の型開き状態を示す断面図である。 本発明の実施例の金型の型閉じ状態を示す断面図である。 本発明の実施例における成形過程のタイミングを示す図である。 本発明の実施例における第一負圧、正圧パルス、第二負圧の原料液流量、注入済み量に対する影響を示す曲線図である。 本発明の実施例における原料液のキャビティ注入状態を示す断面図である。 本発明の実施例における原料液のキャビティ注入状態を示す断面図である。
符号の説明
1・・・・・・金型
2・・・・・・発泡気体供給源
3・・・・・・成形機
10・・・・・金型
11・・・・・オス型
111・・・・注入路
12・・・・・メス型
13・・・・・キャビティ
131・・・・進入気体路
132・・・・排出気体路
14・・・・・通路
20・・・・・金型開閉装置
21・・・・・支持体
22・・・・・油圧シリンダ
23・・・・・駆動棒
24・・・・・座部
30・・・・・温度制御装置
31・・・・・加熱装置
312・・・・加熱バルブ
32・・・・・冷却装置
322・・・・冷却バルブ
33・・・・・排液装置
332・・・・排液バルブ
40・・・・・キャビティ圧力制御装置
41・・・・・高圧気体供給源
412・・・・正圧空気弁
42・・・・・吸引装置
422・・・・負圧空気弁
50・・・・・成形機
60・・・・・発泡気体供給源

Claims (7)

  1. オス型とメス型を備え、前記オス型とメス型を相互に閉じ合わせて形成した気密状態のキャビティ中に発泡成形品の原料液を注入するために用いられる金型と、前記金型を射出成形の作業温度まで加熱するためと、前記金型を型開き温度まで冷却するために用いられる温度制御装置と、原料液を前記キャビティ中に注入するために用いられる成形機と、前記成形機に連結され、高圧気体を前記原料液中に注入して、前記原料液中に微小気泡を混入させるために用いられる発泡気体供給源と、前記キャビティに連結されて該キャビティ内の圧力を制御する、キャビティ圧力制御装置とを含み、
    前記キャビティ圧力制御装置が前記キャビティ内へ正圧パルスを提供するために用いられる高圧気体供給源と、前記キャビティ内に負圧を発生させるために用いられる吸引装置とを含み、
    前記金型が、前記オス型または前記メス型のいずれか1つに形成されていて、流体を通過させるために用いられる複数の通路と、前記高圧気体供給源に連結された進入気体路と、前記吸引装置に連結された排出気体路とを具備し、
    前記オス型が前記オス型の外側面と前記キャビティを連通する注入路を備え、且つ前記成形機が前記注入路に連結され、
    前記温度制御装置が、前記複数の通路に高温流体を通過させて金型を加熱するために用いられる加熱装置と、前記複数の通路に冷却流体を通過させて金型を冷却するために用いられる冷却装置を含む射出成形システムを使用した微細発泡成形品の射出成形方法であって、
    前記温度制御装置の加熱装置により前記金型の通路中に高温流体を通過させて前記金型を作業温度まで加熱する工程と、
    キャビティへの原料液の注入前に、前記吸引装置を通じて前記金型のキャビティに対し前記キャビティの外界圧力より小さい第一負圧をかける工程と、
    当該第一負圧のかかった状態で、前記発泡気体供給源で高圧気体を前記原料液中に注入して微小気泡を混入させながら、成形機によりキャビティ内に前記原料液を継続して注入して射出する工程と、
    前記キャビティへの原料液の注入を継続した状態で第一負圧を停止し、前記高圧気体供給源がキャビティに対し正圧パルスをかける工程と、
    前記キャビティへの原料液の注入を継続した状態で、正圧パルスを停止し、前記吸引装置がキャビティに対し前記キャビティの外界圧力より小さい第二負圧をかけて前記キャビティ中の残余気体を排出する工程と、
    原料液の注入を停止した後、温度制御装置の冷却装置が前記複数の通路に冷却流体を通過させて型開き温度まで前記金型を冷却する工程と、
    前記金型を開いて射出成形した微細発泡成形品を取り出す工程とを含むことを特徴とする、
    微細発泡成形品の射出成形方法。
  2. 前記金型の前記複数の通路に高温流体を提供する前に、前記温度制御装置が高圧気体を提供して前記金型の通路中に残存する流体を排除することを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法。
  3. 前記金型の前記複数の通路に冷却流体を提供する前に、前記温度制御装置が高圧気体を提供して前記金型の通路中に残存する流体を排除することを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法。
  4. さらに金型開閉装置を含み、該金型開閉装置が前記オス型及び前記メス型を相互に閉じ合わせるか、開くために用いられることを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法
  5. 前記オス型が固定設置であり、且つ前記メス型が前記金型開閉装置により移動されることを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法
  6. 前記高圧気体供給源が正圧空気弁を介して前記進入気体路に連結され、キャビティに対し正圧パルスをかける工程において、前記正圧空気弁は開閉を切り換えることができ、前記高圧気体供給源を前記キャビティに接続させるか否かを切り換えることを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法
  7. 前記吸引装置が負圧空気弁を介して前記排出気体路に連結され、キャビティに対し第一負圧をかける工程、または第二負圧をかける工程において、前記負圧空気弁は開閉を切り換えることができ、前記吸引装置を前記キャビティに接続させるか否かを切り換えることを特徴とする、請求項に記載の微細発泡成形品の射出成形方法
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