JP4763595B2 - 時計ムーブメント用てん輪及び平面状ひげぜんまい付き調節装置 - Google Patents

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Description

本発明は、時計ムーブメント用のてん輪及び平面状ひげぜんまいを有する調節装置に関する。
平面状ひげぜんまいのターンは、ひげぜんまいが動作中にあるとき偏心的に変形することが知られている。ターンのこの偏心的変形は、ひげぜんまいの重心がてん輪とひげぜんまいの組立体の回転中心に一致していないということによって説明されるが、かかる偏心的変形は、てん輪とひげぜんまいの組立体(以下「てん輪ひげぜんまい組立体」ともいう)の設定を乱してこれを非等時にする。
ひげぜんまいの重心は、ずれることにより気まぐれ的にてん輪の回転中心に戻ることは戻るが、このことにより問題が解決されるわけではない。というのは、ひげぜんまいの動作中、重心は、動き、したがってもはや当初の重心と一致していないからである。
平面状ひげぜんまいが働いている間に重心と回転中心を一致させ、それによりターンの変形を同心状にする2つの互いに異なる解決策が提案されたが、これらは次のとおりである。
・ブレゲーのひげぜんまいであって、外側曲線がひげぜんまいの平面の上に位置する第2の平面に移動するいわゆるフィリップス曲線を備えたもの。
・エミル氏及びガストンマイケル氏共著の論文“Spiraux plats concentriques sans coubes ”[Concentric flat hairsprings without curves],(Societe Suisse de Chronometrie発行)により1958年に発表されたアングルストリップ付きひげぜんまい。
第1の解決策は、初期の平面状ひげぜんまいを改造してこれが複数の平面を占めるひげぜんまいとなるようにしたことに等しい。この解決策は、平面状ひげぜんまいのみに関する本発明の範囲には入らない。
第2の解決策は、ターンの所定の部分にアングルストリップの形状を与えることによりこれを補剛することから成る。アングルストリップは、外側ターン又は中心ターンのいずれかに位置する。それにもかかわらず、この解決策の著者によれば、中心ターンのアングルストリップはてん輪ひげぜんまい組立体の非等時性の観点から顕著な技術改良をもたらすが、外側ターンのアングルストリップは、満足を与えない。上述の著者は、この課題に費やす時間が無駄になるという考えに基づいて外側ターンにアングルストリップを備えるひげぜんまいの開発を既に放棄した。
本発明は、ひげぜんまいの外側ターンの一部を補剛することによりてん輪ひげぜんまい組立体の等時性を向上させようとするものである。
この目的のため本発明は、請求項1記載の調節装置を提供し、特定の実施形態は、従属形式の請求項2〜10に記載されており、本発明は、時計、例えば上述の調節装置を組み込んだ時計を更に提供する。
本発明は、上述の論文“Spiraux plats concentriques sans coubes ”の著者が到達した結論とは対照的に、平面状ひげぜんまいの外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンとの間の離隔距離が、最後から2番目のターンが平面状ひげぜんまいの拡張中、ムーブソメント内におけるてん輪の最大回転角度に実質的に一致する振幅まで半径方向に自由なままであるようにするほど長いことを条件として、ひげぜんまいの外側ターンの所定部分を補剛することによりてん輪ひげぜんまい組立体の等時性を著しく向上させることができるという観察に基づいている。
本発明によれば、上述の論文に記載されているような外側ターンにアングルストリップを用いる解決策が等時性の面で改良をもたらさなかった理由は、ひげぜんまいの振幅の大きな拡張中、最後から2番目のターンが外側ターンに当接し又はこの外側ターンと関連したひげ持ち又は割送りピンに当接し、それによりひげぜんまいの動作を著しく乱すということに由来している。本発明者は、上述した論文に記載されたひげぜんまいを最後から2番目のターンの拡張が最後のターン(外側ターン)によって妨害されずしかもその付属品、例えばひげ持ちや割送りピンによっても妨害されないような仕方で改造することにより、てん輪ひげぜんまい組立体の動作が実質的に等時性になるということを発見した。
本発明は又、てん輪及び平面状ひげぜんまいを有する調節装置を設計する方法を提供し、この方法は、請求項13に記載されており、その特定の実施形態は、対応の従属形式のクレームに記載されている。
本発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して行なわれる以下の詳細な説明を読むと明らかになろう。
図1を参照すると、本発明の時計ムーブメント用の調節装置が、てん輪1と、アルキメデスの螺旋の形態をした平らなひげぜんまい2とを有している。ひげぜんまい2の内端部3は、てん輪1のシャフト上に駆動されるひげ玉4に固定され、従って、てん輪1からの回転トルクを連続して受ける。公知のように、てん輪とひげぜんまいの組立体の回転シャフトは、軸受(図示せず)内で回転する。ひげぜんまい2の外端部5は、「ひげ持ち」と呼ばれる固定部材6によりムーブメントの静止部分、代表的にはてんぷコック(てんぷ受け)に固定されている。
本発明によれば、ひげぜんまい2は、その外側ターン7に補剛部分を有し、この補剛部分8は、ターンの変形がひげぜんまい2の拡張及び圧縮中実質的に同心であるようにするよう構成されている。この補剛部分8は、ストリップの一部で構成されており、このストリップの一部は、ひげぜんまいの平面内においてストリップの残部の場合よりも大きな厚さeを有するひげぜんまいを形成する。厚さeは、ストリップの残部の剛性よりも非常に大きな剛性を補剛部分8に与えるようストリップの残部の厚さe0に対して十分に大きい。かくして、ひげぜんまいの拡張及び圧縮中、補剛部分8はほぼ全く変形せず、したがってターンの変形には参与しない。図示の例では、補剛部分8の厚さeは、変化しており、補剛部分の端部に位置するその最小値は、ストリップの残部の厚さe0に等しく、補剛部分の中央のその最大値は、ストリップの残部の厚さe0の3倍に等しい。それにもかかわらず、以下の説明で明らかなように、補剛部分の厚さeは、同じほど十分一定であり又は補剛部分の終端部分でしか変化しない。ストリップの残部に対して補剛部分8により提供される余分な厚さは好ましくは、最後のターン7の外側部にのみ位置し、それにより補剛部分が符号9で示された最後から2番目のターンに接触することができないようにしている。補剛部分8をひげぜんまい2に沿って配置する仕方について、本発明の方法を参照して以下に説明する。
本明細書の導入部分において説明したように、従来型ひげぜんまいのターンは、偏心的に変形する。というのは、ひげぜんまいの重心がその幾何学的中心と一致していないからである。ひげぜんまいの幾何学的中心は、その螺旋を定める基準系の中心である。これは、てん輪ひげぜんまい組立体の回転軸線上に位置する。図2は、アルキメデスの螺旋の形態をした従来型ひげぜんまいをその休止位置で例示的に示し、併せて関連の基準系(O,x,y)及びひげぜんまいの重心G0を示している。図3及び図4は、同一のひげぜんまいをそれぞれ、純トルクをひげぜんまいの内端部に加えることにより1回転(360°)だけ拡張した後及び1回転だけ圧縮した後で示しており、ひげぜんまいの外端部は、所定基準箇所として取られている。「純トルク」という用語は、ひげぜんまいの内端部、即ち理論的な場合を仮定し、それによりてん輪ひげぜんまい組立体の軸線がひげぜんまいの平面に平行に自由に動くことができ又は換言すると軸受により保持されないことを意味するために用いられている。理解できるように、かかる拡張及び圧縮中、円の内側の一点により表されるひげぜんまいの幾何学的中心O′は、主として軸(O,x)に沿って拡張中、x軸について負の値に向かい、圧縮中はx軸について正の値に向かい、したがって、もはや基準系の中心Oとは一致しない。実際、ひげぜんまいの幾何学的中心は軸受によりてん輪ひげぜんまい組立体のシャフトに課される制約により動くことができないので、ターンがひげぜんまいの拡張又は圧縮中に変形する仕方は、必然的に偏心的であり、図3及び図4に示すように同心状ではない。
本発明では、補剛部分8の機能は、ひげぜんまい2の変形中心をひげぜんまいの幾何学的中心に持って来ることにある。ひげぜんまいの変形中心は、ひげぜんまいの弾性部分、即ちその補剛部分8以外のひげぜんまいの部分の重心である。図5、図6及び図7は、本発明の調節装置のひげぜんまい2をそれぞれ、休止状態、図3に示すのと同一の振幅の純トルクを加えた後の拡張状態(ひげぜんまいの外端部は、図3の場合と同様に固定基準箇所として取られている)、図4の場合と同一の振幅を持つ純トルクを加えた後の圧縮状態(ひげぜんまいの外端部は、図4の場合と同様固定基準箇所として取られている)で示している。ひげぜんまい2の幾何学的中心O′はほとんど動かず、かかる拡張及び圧縮中、基準系の中心Oと一致したままであることが理解できる。これは、実際には、軸受によりてん輪ひげぜんまい組立体のシャフトに課される制約は、ターンの変形が図6及び図7の理論的な場合と同様実質的に同心状のままであるようにするのに十分なほど小さいことを意味している。これにより、てん輪ひげぜんまい組立体の等時性の著しい改良が得られ、てん輪ひげぜんまい組立体は、軸受支持体からの反応に起因する妨害力を受けないでその軸受内で純粋にトルク下で動作することになる。
再び図1を参照すると、本発明の別の特徴によれば、外側ターン7の終端部分と最後から2番目のターン9との間の離隔距離(間隔)又は半径方向距離dは、この最後から2番目のターン9がムーブメントのてん輪1の最大回転角度に実質的に一致した振幅までのひげぜんまい2の拡張中、半径方向に自由なままであるようにするほど長い。本明細書で用いる「最大回転角度」という用語は、てん輪1がムーブメントの通常の動作条件中に到達しがちな最大角度を意味している。この角度は特に、ムーブメントの主ぜんまい(香箱ぜんまい)からの力により定められる。これは、ノッキング角度よりも小さい。本発明の代表的な実施形態では、最大回転角度は、ノッキング角度よりも僅かに小さく、約330°に等しい。思い起こされることとして、ノッキング角度は、ノッキングが生じる起点としてのてん輪の回転角度、即ち代表的には、てん輪の衝撃ピンが脱進機のパレット(アンクル)のフォークのクワガタの外側フェースと接触する起点としての角度として定義される。
換言すると、半径方向間隔又は距離dは、ムーブメントの通常の動作中、最後から2番目のターン9が外側ターン7又はひげ持ち6と接触することができないようにするほど大きい。最後から2番目のターン9の拡張(及び当然のことながら圧縮も)ムーブメントの通常の動作中いかなるときも妨害されないので、ターンの変形は常時同心状のままであり、それによりてん輪ひげぜんまい組立体の等時性の著しい改善が得られる。
実際には、安全マージンを保つために、外側ターン7の終端部分は、最後から2番目のターン9がてん輪の絶対最大回転角度、即ちノッキング角度に一致する振幅まで至るひげぜんまいの拡張中であっても上述の終端部分に到達することができないようにするよう最後から2番目のターン9から十分遠ざかって位置決めされるのがよい。
図8は、調節装置が特に、補剛された外側ターン部分8′を備えたひげぜんまい2′、ひげぜんまいの外端部5′を固定するひげ持ち6′及びひげぜんまい2′の有効長さを調節する緩急針又は割送り部(そのピン10だけが示されている)を有する本発明の第2の実施形態を示している。補剛外側ターン部分8′は、その中心部分に二重曲がり部11を備えている。この二重曲がり部11により、二重曲がり部11から外端部5′までの外側ターン7′の終端部分を第1に、この終端部分やその付属品、例えばひげ持ち6及びピン10がどれも最後から2番目のターン9′の拡張を妨害できないようにするために最後から2番目のターン9′から十分遠くに位置させることができ、第2に、割送り部の回転に適合した中心Oの全体として円弧の形状を有することができる。それにもかかわらず、変形例では、緩急針及びそのピン10を省いてもよい。
以下にひげぜんまい2,2′の設計方法について説明する。
先ず最初に、アルキメデスの螺旋を次の公知の公式により基準系(O,x,y)で規定する。
Figure 0004763595
上式において、r0及びpは、所定の定数であり、r及びθは、基準系(O,x,y)中の極座標である。
この螺旋には、螺旋の平面内におけるストリップ厚さe0及び螺旋の平面に垂直なストリップ高さh0が与えられる。これらの値e0及びh0は、螺旋の全長にわたって一定である。
このようにして得られたひげぜんまいの重心Gの座標(xG,yG)は、次のように計算される。
Figure 0004763595
Figure 0004763595
上式においてLは、ひげぜんまいの長さであり、dsは、ひげぜんまいに沿う増分長さである。
これらの方程式を用いると以下が得られる。
Figure 0004763595
Figure 0004763595
及び
Figure 0004763595
座標xG,yGは、以下のように書くこともできる。
Figure 0004763595
Figure 0004763595
上式においてNは、ひげぜんまいのターンの実際の数である。
次に、ひげぜんまいの不釣合い具合を次のように重心Gで計算されたものとして推論する。
Figure 0004763595
上式において、mは、ひげぜんまいの全質量であり、m=ρe00Lであり、ρは、ひげぜんまいの質量密度であり、点O,G(これらは、ひげぜんまいの平面に平行な同一平面内に位置すると見なされる)により定められるベクトル
Figure 0004763595
は、その絶対値として以下を有する。
Figure 0004763595
次に、非活動状態に作られるべき外側ターンの一部は、てん輪ひげぜんまい組立体の非等時性の原因である不釣合い具合
Figure 0004763595
がゼロになるように定められる。次に、外側ターンのこの部分をこれがその弾性を失って外側ターンの変形に参与しない「死域」となるよう補強する。
不釣合い具合
Figure 0004763595
を無くすため、非活動状態に作られるべきターンの部分はそれ自体、不釣合い具合
Figure 0004763595
に等しい不釣合い具合
Figure 0004763595
を備えなければならない。このターン部分は、必然的に、点Gが点Oと上記ターン部分との間に位置し、点O,Gを通る軸線に関して対称で或る角度の範囲β2−β1=2α(図9を比較参照されたい)を有するようなものである。
この外側ターン部分が中心O及び質量Δmの平均半径(厚さの半分の半径)Reの円弧であると仮定することにより、その不釣合い具合
Figure 0004763595
絶対値は、ReΔmに等しく、この場合、次のとおりである。
Figure 0004763595
これは、以下を与える。
Figure 0004763595
即ち、以下のとおりである。
Figure 0004763595
それ故、次式が成り立つ。
Figure 0004763595
及び
Figure 0004763595
Figure 0004763595
上式において、βGは、点Gの角度位置であり、以下のとおりである。
Figure 0004763595
次に、角度β1,β2により画定される外側ターン部分の区分を、この外側ターン部分に厚さe0よりも大きなひげぜんまいの平面内の厚さe、例えば厚さe0の3倍に等しい厚さを与えることにより補強する。図10は、このようにして得られたひげぜんまいを示しており、その補剛部分は、符号8″で示されている。
好ましくは、補剛部分8″の半径方向に延びる真っ直ぐな端部12のところでの製作中又は動作中にひげぜんまいが破断する恐れを無くすため又は少なくとも減少させるために、補剛部分8″の形状は、これとストリップの残部との間の移行部を軟らかくするよう修正される。補剛部分8″の形状に関するこの修正は典型的には、以下のようにして行なわれる。
先ず最初に、関数f=e(θ)を選択し、この関数は、極角度θの関数としてひげぜんまいの平面内における修正された補剛部分の厚さを表している。この関数fは、凸であって連続であり、補剛部分の2つの端部の各々のところに厚さe0に等しい最小値をもつ。
しかる後、修正された補剛部分のかかる範囲δ2−δ1を計算する。この角度範囲δ2−δ1は、図10に示す補剛部分8″の角度範囲β2−β1を含み、換言すると、δ1<β1且つδ2>β2である(図9及び図10を比較参照されたい)。
角度δ1,δ2を求めるために、修正された補剛部分が図10のひげぜんまいの上記角度δ1,δ2により定められたターン部分と同じ仕方で変形するものと仮定する。補剛部分8″の剛性が無限に大きい(これは、理想的な理論値である)と仮定すると、角度δ1,δ2相互間の図10のひげぜんまいのターン部分の変形量は、角度δ1,β1相互間及び角度β2,δ2相互間のターン部分のそれぞれの変形量の合計に等しい。かくして、この変形量の軸(O,x)に沿う成分は、次のように書き表すことができる。
Figure 0004763595
上式において、Mは、ひげぜんまいに加えられる変形量又はトルクのモーメントであり、上述したように、y=rsinθであり、この場合、r=r0+pθである。軸(O,x)に沿う修正された補剛部分の変形量の成分に関し、これは次のように書くことができる。
Figure 0004763595
軸(O,y)に沿う上述の変形量の成分は、これらが無視できるほど小さく且つ大きさが製造誤差と同一オーダのものなので無視できる。変数の個数を減少させるため、角度δ2−δ1は、点O,Gを通る軸線に関し対称であるようにする。これにより、βG−δ1及びδ2−βGに等しいただ一つの変数ψを定めることができる。この変数ψは、変形量成分Dx eoとDx fを等しくすることにより算出される。
Figure 0004763595
上記方程式を解くため、補剛部分8″の長さと比較して十分に大きなψについて所与の値から始めて、次にこの値ψを段階的に減少させる反復計算を行なって、遂には2つの変形量成分Dx eo,Dx fが互いに十分に近い値になるようにすることが可能である。代表的には、以下の関係が得られると直ちに反復アルゴリズムを停止する。
Figure 0004763595
この場合、次式が成り立つ。
Figure 0004763595
ψについて最終値をいったん求めると、補剛部分に角度δ1,δ2相互間で可変厚さe(θ)=fを与えることにより補剛部分を再び描く。
一例を挙げると、修正された補剛部分の可変厚さに特に適した関数fは、以下のように与えられる。
Figure 0004763595
この関数fは、修正された補剛部分の両端部のところの厚さe0に等しい最小値及び修正された補剛部分の中央の厚さe0の3倍に等しい最大値を備える。この関数fは、修正された補剛部分の全長にわたり、即ち、この長さに沿うあらゆる箇所において凸であり、それにより破断の恐れが最小限に抑えられるという利点がある。図11は、補剛部分をかかる関数で修正した工程後に得られるひげぜんまいを示している。
それにもかかわらず、当業者は、他の凸関数fも又適している場合のあることを認めるであろう。一例を挙げると、図12は、関数fを用いて補剛部分を修正した工程後に得られたひげぜんまいを示しており、符号8′″で示された修正補剛部分の厚さeは、これが上記部分8′″の端部14に向かって連続的に減少する終端部分13を除き、その全長にわたり一定であるようになっている。
このように上述の関数のうちのいずれか1つで修正された場合、補剛部分は、ひげぜんまいが破断するという恐れを減少させるだけでなく、図10に示す補剛部分8″の剛性よりも大きな剛性を提供するという利点をもたらす。というのは、その角度範囲を補剛部分8″についての無限に大きな剛性を基準して計算できるからである。
補剛部分をいったん修正すると、ひげぜんまいの最大拡張を例えば有限要素計算法によりシミュレートし、この最大拡張は、てん輪の最大回転角度に一致しており、外側ターンの終端部分の形状は、終端部分が上述したように、終端部分のその付属要素(ひげ持ち、割送りピン)も最後から2番目のターンの拡張を妨害できないように最後から2番目のターンから十分に遠ざかって位置するように修正される。終端部分の形状のこの修正はそれにもかかわらず、ひげぜんまい及び補剛部分の不釣合い具合を著しく改変するのを回避するには十分に小さい。例示として、図13は、外側ターンに補剛部分を備えたひげぜんまいの理論的拡張状態を示しており、この場合、形状がまだ修正されていない外側ターンの終端部分は、最後から2番目のターンから十分遠くには位置していない。理解できるように、符号16で示された最後から2番目のターンは、外側ターンの端部17の位置(これは、固定されていると考えられる)を越えて延び、これは、実際には、最後から2番目のターン16が上述の端部17又は上記端部17が連結されたひげ持ちに当接することを意味している。
外側ターンの終端部分を最後から2番目のターンから遠ざけるため、以下の工程を実施するのがよい(図14を比較参照されたい)。
・ひげぜんまいの外端部を通る半径方向軸線上に第1の点P1を定める。この点は、ひげぜんまいが最大拡張状態にあるとき、即ち、てん輪がその最大回転角度に達したときに最後から2番目のターンを越えて位置し(これを行なうためには、最後から2番目のターンが半径方向に妨げられず、したがって図13の例の場合のように最大拡張されるという理論的形態が仮定されている)且つ最後から2番目のターンから例えば螺旋の約1ピッチに等しい距離を置いて位置する(同様に、ひげぜんまいが最大拡張状態にあるとき)。図14では、ひげぜんまいの外端部の位置は、基準P0で示され、ひげぜんまいが最大拡張状態にあるときの最後から2番目のターンと上述の半径方向軸線との間の交点の位置は、基準P′で示されている(位置P′も又、図13に示されている)。
・ひげぜんまいの外端部から遠くに位置する補剛部分の端部のところで外側ターン上に位置する第2の点P2を定める。
・第1の点P1と第2の点P2を第2の点P2のところで外側ターンに接する円弧18により互いに結ぶ。この円弧18の中心は、図14においては基準O″で示されている。
・第3の点P3を第1の点P1と第2の点P2との間で円弧18上に定める。第3の点3は、第2の点P2及び第3の点P3により画定される円弧18の弧長が第2の点P2及びひげぜんまいの当初の外端部P0により画定される当初のターンセグメント19の長さに等しいようなものである。
・2つの角度T1,T2を中心O″の基準系で定め、これらの軸は、基準系(O,x,y)の軸に平行である。角度T2は、線分〔O″,P〕と中心O′の基準系の横軸のなす角度である。角度T1は、角度T1,T2により画定される円弧18の部分の長さが基準系(O,x,y)の角度δ1,δ2により画定される当初のターンセグメント19の部分の長さに等しいようなものである。
・第2の点P2と第3の点P3との間の円弧18に当初のターンセグメント19の厚さに等しい厚さを与える。したがって、この厚さは、角度T1,T2相互間で変化し、その他のところでは一定である。中心O″の上述の基準系における極角度θ″の関数として角度T1,T2相互間の上記漸変厚さを定める関数fc=e(θ″)は、パラメータβG,δ1,δ2をそれぞれ、角度δ1,δ2により画定される当初のターンセグメント19の部分の漸変厚さを定める関数f中のパラメータθ0″,T1,T2で置き換えることにより得られ、この場合、θ0″=(T1+T2)/2である。かくして、例えば、次の関数に関し、
Figure 0004763595
関数fcは、次式によって与えられる。
Figure 0004763595
この場合、第2の点P2及び第3の点P3により画定されるターンセグメントは、外側ターンの修正された終端部分となる。
変形例では、図8に示すひげぜんまいを得るため、外側ターンの終端部分を最後から2番目のターンから遠ざけるための以下の工程を行なうのがよい。
・一点を補剛部分の外側ターン上に代表的にはその中央に定める。
・上記一点から延びるひげぜんまいの終端部分の内側部に中心Oの円弧の形状を与えると共に上記終端部分に対応の初期の終端部分の厚さと同じ厚さを与える形状を上記終端部分の外側部に与えることによりかかる終端部分を半径方向外方にずらす。かくして、この厚さは、上記一点と角度δ1との間で変化し、角度δ1とひげぜんまいの外端部との間では一定である。この終端部分と最後から2番目のターンとの間の半径方向間隔又は離隔距離は、ひげぜんまいが最大拡張状態にあるときでも最後から2番目のターンが上記終端部分に到達することができないようにするほど長く選択される。
・上述の終端部分を真っ直ぐな線部分によって補剛部分の残部に連結して二重曲がり部11を形成する。この真っ直ぐな線部分は、補剛部分の剛性の減少を回避するよう十分な厚さのものであり、例えば、その厚さは、補剛部分の外部に位置するひげぜんまいの厚さe0の3倍に等しい。
本発明の調節装置のひげぜんまいは代表的には、シリコンで作られる。これを種々の方法で、例えば特許文献である欧州特許第732,635号明細書に記載されている方法を用いて製作することができる。
本発明を一例だけで上述した。本発明の範囲から逸脱することなく改造例を想到できることは当業者には明らかであろう。特に、ひげぜんまい内の平面内におけるひげぜんまいを形成するストリップの厚さを増大させることにより補剛部分を形成することが好ましいが、変形例では、ストリップの高さ(即ち、ひげぜんまいの平面に垂直なストリップの厚さ)を増大させることが可能である。当然のことながら、かかる条件下においては、ひげぜんまいの平面内の漸変厚さの場合に得られる剛性と同等の剛性を得るためにはストリップの高さを比較的大きな量だけ増大させることが必要である。別の変形例では、ひげぜんまいの平面内のストリップの厚さと上記ストリップの高さの両方を変化させてもよい。
本発明の第1の実施形態の調節装置の平面図である。 比較のために、従来型調節装置のひげぜんまいをその休止位置で示す平面図である。 ひげぜんまいの中心が自由であり、ひげぜんまいの外端部が固定基準箇所として取られている理論的な状況で図2のひげぜんまいを拡張状態で示す平面図である。 ひげぜんまいの中心が自由であり、ひげぜんまいの外端部が固定基準箇所として取られている理論的な状況で図2のひげぜんまいを圧縮状態で示す平面図である。 本発明の第1の実施形態の調節装置のひげぜんまいをその休止位置で示す平面図である。 ひげぜんまいの中心が自由であり、ひげぜんまいの外端部が固定基準箇所として取られている理論的な状況で図5のひげぜんまいを拡張状態で示す平面図である。 ひげぜんまいの中心が自由であり、ひげぜんまいの外端部が固定基準箇所として取られている理論的な状況で図5のひげぜんまいを圧縮状態で示す平面図である。 本発明の第2の実施形態の調節装置のひげぜんまいをその付属要素と一緒に示す平面図である。 本発明の調節装置のひげぜんまいの外側ターンの補剛されるべき部分をどのようにして決定するかを示す概略平面図である。 本発明の調節装置を設計する方法中に得られる中間ひげぜんまい形状の変形例を示す平面図である。 本発明の調節装置を設計する方法中に得られる中間ひげぜんまい形状の変形例を示す平面図である。 本発明の調節装置を設計する方法中に得られる中間ひげぜんまい形状の変形例を示す平面図である。 本発明の設計方法で得られる中間ひげぜんまいの理論的拡張状態を示す概略平面図であり、外側ターンの終端部分が修正されるべき状態のままの図である。 図13に示すひげぜんまいの外側ターンの終端部分をどのように修正して最後から2番目のターンが関連のてん輪の最大回転角度に実質的に一致する振幅までのひげぜんまいの拡張中、半径方向に自由なままであるようにすることができるかを示す概略平面図である。

Claims (17)

  1. 時計ムーブメント用のてん輪及び平面状のひげぜんまいを備えた調節装置であって、平面状ひげぜんまいがその外側ターンに設けられた補剛部分を有し、補剛部分がターンの変形を実質的に同心状に生じさせるよう構成されている調節装置において、平面状ひげぜんまいの外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンとの間の離隔距離は、前記最後から2番目のターンが平面状ひげぜんまいの拡張中、前記ムーブメント内におけるてん輪の最大回転角度に実質的に一致する振幅まで半径方向に自由なままであるようにするほど長く、補剛部分は、平面状ひげぜんまいの平面内において、平面状ひげぜんまいを形成するストリップの残部の厚さよりも大きな厚さのストリップの一部であり、平面状ひげぜんまいの平面内における補剛部分の厚さは、凸の連続関数として補剛部分の全長にわたって変化しており、補剛部分の2つの端部のところのストリップの残部の厚さに実質的に等しい最小値及び前記2つの端部相互間におけるストリップの残部の厚さよりも大きな最大値を備えていることを特徴とする調節装置。
  2. 請求項1記載の調節装置であって、前記ムーブメント内のてん輪の最大回転角度は、ノッキング角度よりも僅かに小さいことを特徴とする調節装置。
  3. 請求項1又は2記載の調節装置であって、前記ムーブメント内のてん輪の最大回転角度は、330°に実質的に等しいことを特徴とする調節装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一に記載の調節装置であって、平面状ひげぜんまいの外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンとの間の離隔距離は、前記最後から2番目のターンが平面状ひげぜんまいの拡張中、前記ムーブメント内におけるてん輪のノッキング角度に実質的に一致する振幅まで半径方向に自由なままであるようにするほど長いことを特徴とする調節装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一に記載の調節装置であって、補剛部分は、調節装置の作動中実質的に変形しないほど十分に剛性であることを特徴とする調節装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一に記載の調節装置であって、ストリップの残部に対して補剛部分により定められた余分の厚さは、外側ターンの外側部にしか設けられていないことを特徴とする調節装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一に記載の調節装置であって、平面状ひげぜんまいの高さは、前記平面状ひげぜんまいの全長にわたり実質的に一定であることを特徴とする調節装置。
  8. 請求項1〜7のうちいずれか一に記載の調節装置であって、ひげぜんまいは、シリコンで作られていることを特徴とする調節装置。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか一に記載の調節装置を有する時計ムーブメント。
  10. 請求項9記載のムーブメントを有する時計、例えば腕時計。
  11. 時計ムーブメント用のてん輪及び平面状ひげぜんまいを備えた調節装置の設計方法であって、補剛部分を平面状ひげぜんまいの外側ターンに設けてターンの変形を実質的に同心状に生じさせる方法において、平面状ひげぜんまいの外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンとの間に離隔距離を設け、前記離隔距離は、前記最後から2番目のターンが平面状ひげぜんまいの拡張中、前記ムーブメント内におけるてん輪の最大回転角度に実質的に一致する振幅まで半径方向に自由なままであるようにするほど長く、補剛部分を備えた平面状ひげぜんまいを設計するために、以下の工程、即ち、
    ・一定のストリップ厚さの平面状ひげぜんまいを構成する工程、
    ・前記平面状ひげぜんまいの不釣合い具合を求める工程、
    ・平面状ひげぜんまいと同一の不釣合い具合を持つ前記平面状ひげぜんまいの外側ターンの部分を突き止める工程、
    ・平面状ひげぜんまいの平面内において、角度δ1と角度δ2との間で平面状ひげぜんまいを形成するストリップの厚さを、β2−β1が外側ターンの前記部分の角度範囲である場合、δ1<β1且つδ2>β2であるように変化させる工程を実施し、前記ストリップの厚さは、角度δ1,δ2のところのストリップの残部の厚さに実質的に等しい最小値を与える所定の関数fに従って変化するようにし、関数f及び角度δ1,δ2は、角度δ1,δ2により画定されるターン部分の変形量が、角度δ1,β1相互間及び角度β2,δ2相互間のストリップの厚さが平面状ひげぜんまいの残部の厚さと同じであり且つ角度β1,β2相互間において外側ターンの剛性がストリップの残部の剛性よりも大きな所定の値に等しい場合に生じる変形量と実質的に同一であるように選択され、所定の関数fは、凸であって連続であることを特徴とする方法。
  12. 請求項11記載の方法であって、前記所定値は、無限であることを特徴とする方法。
  13. 請求項11又は12記載の方法であって、外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンの間において十分な離隔距離を決定するために、以下の工程、即ち、
    ・補剛部分を有する当初の平面状ひげぜんまいの外端部を通る半径方向軸線上に第1の点を定める工程、第1の点は、前記最後から2番目のターンがてん輪の最大回転角度に一致した振幅だけ拡張されると前記当初の平面状ひげぜんまいの最後から2番目のターンを越えて位置し、
    ・第2の点を外側ターン上に定める工程、
    ・第1点と第2の点を第2の点のところで外側ターンに接する円弧により相互に結ぶ工程、
    ・第3の点を第1及び第2の点相互間の円弧上に定める工程、第3の点は、第2及び第3の点により画定される円弧の弧長が第2の点及び平面状ひげぜんまいの当初の外端部により画定される当初のターンセグメントの長さに等しいようなものであり、
    ・第2及び第3の点相互間における円弧に、当初のターンセグメントの厚さと同一の平面状ひげぜんまいの平面内における厚さを与える工程、第2及び第3の点相互間の結果的に得られたターンセグメントは、外側ターンの修正された終端部分を構成する、
    を実施することを特徴とする方法。
  14. 請求項13記載の方法であって、第2の点は、平面状ひげぜんまいの外端部から遠くに位置する補剛部分の端部に位置することを特徴とする方法。
  15. 請求項11又は12記載の方法であって、外側ターンの終端部分と最後から2番目のターンとの間で十分な離隔距離を定めるために、以下の工程、即ち
    ・一点を補剛部分の外側ターン上に定める工程、
    ・前記終端部分の内側部に、中心が平面状ひげぜんまいの幾何学的中心である円弧の形状を与えると共に前記終端部分の外側部に、前記終端部分に外側ターンの対応の当初の終端部分の厚さに等しい平面状ひげぜんまいの平面内における厚さを与える形状を付与することによって前記点から延びる平面状ひげぜんまいの終端部分を半径方向外方にずらす工程、
    ・二重曲がり部を形成する連結部分によって終端部分と補剛部分の残部を連結する工程を実施することを特徴とする方法。
  16. 時計ムーブメント用のてん輪及び平面状ひげぜんまいを有する調節装置を製造する方法であって、請求項11〜15のうちいずれか一に記載の方法により調節装置を設計する工程と、次に前記調節装置を製作する工程とを有することを特徴とする方法。
  17. 請求項16記載の方法であって、ひげぜんまいは、シリコンで作られることを特徴とする方法。
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