JP4762310B2 - 蒸気タービン設備の始動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸気タービン設備が、少なくとも1台の蒸気タービンと、この蒸気タービンを駆動する蒸気を発生するための少なくとも1基の蒸気発生設備とを有し、その蒸気タービン設備が、始動時点で250より高温の初期温度を有する少なくとも1個の基準部品を有し、蒸気の温度および基準部品の温度が連続して測定され、蒸気タービン設備の基準部品が始動時点から蒸気を供給される、蒸気タービン設備の始動方法に関する。
蒸気タービン設備を始動するために、通常、廃熱ボイラで発生された蒸気が最初は蒸気タービン設備の蒸気タービンに導入されず、バイパス管を介して蒸気タービン設備を迂回し、蒸気を水に復水する復水器に直接導かれる。その復水は給水としてボイラに導かれるか、バイパス管が存在しない場合には天井部から放出される。水・蒸気回路の蒸気管ないし蒸気タービン設備のタービン部分に通じている蒸気管において、所定の蒸気パラメータ例えば所定の蒸気圧と蒸気温度が維持されたときにはじめて、蒸気タービンが稼動される。その蒸気パラメータの維持が、厚肉の構造部品に起こり得る応力を低いレベルに保ち、許容できない相対膨張変位を防止するようにする。
蒸気タービンが或る時間にわたり運転温度で負荷されたとき、蒸気タービンの厚肉構造部品は夜間停止状態後あるいは週末停止状態後、なお高い初期温度を有する。その厚肉構造部品は、弁ハウジング、高圧タービン車室、高圧軸ないし中圧軸である。約8時間の夜間停止状態後ないし約48時間の週末停止状態後、初期温度は代表的には300℃〜約500℃である。
蒸気タービン設備の厚肉の構造部品が、熱機始動(hot start)後、即ち、夜間停止状態後ないし暖機始動(warm start)後、即ち、週末停止状態後に、蒸気発生器ないしボイラが供給する最初の有用な蒸気を供給されると、その最初の蒸気が一般に厚肉の構造部品に比べて相対的に低い温度を有するために、厚肉構造部品が急速に冷却される恐れがある。
蒸気と厚肉構造部品との大きな温度差のために非常に大きな熱応力が生じ、この熱応力は材料を疲労させ、寿命を短くさせる。
また、軸と車室との間で許容できない大きな相対的な熱膨張変位が生じ、この変位は両者間の隙間を塞いでしまうことがある。
過大な熱応力を生じさせる蒸気と厚肉構造部品との過大な温度差発生の危険を無くするために、今日の蒸気タービン設備では、蒸気発生器ないしボイラが相応した高温の蒸気を供給するまで調節弁(加減弁)が閉じられる。その温度は個々の厚肉構造部品の初期温度より約50℃高い。この場合、蒸気タービン設備が役立つまで長い待機時間を要するという欠点がある。
本発明の課題は、蒸気タービン設備を迅速に役立たせる、冒頭に述べた形式の蒸気タービン設備の始動方法を提供することにある。
この課題は、蒸気タービン設備が、少なくとも1台の蒸気タービンと、この蒸気タービンを駆動する蒸気を発生するための少なくとも1基の蒸気発生設備とを有し、その蒸気タービン設備が、始動時点で250より高温の初期温度を有する少なくとも1個の基準部品を有し、蒸気の温度および基準部品の温度が連続して測定され、蒸気タービン設備の基準部品が始動時点から蒸気を供給される蒸気タービン設備の始動方法において、蒸気の始動温度が、前記基準部品の温度より低く、かつ蒸気の温度が或る始動時過渡率で高められ、また、前記始動温度および始動時過渡率が、基準部品の単位時間当たりの温度変化が所定の限界値以下であるように定められ、さらに、前記基準部品の温度が、まず最小値に達するまで低下され、続いて高められることによって解決される。この場合、基準部品の単位時間当たりの温度変化は、毎分5K(ケルビン温度)以上である。
本発明は、蒸気タービン設備の厚肉構造部品が、蒸気の温度に比べて高い初期温度を有するにもかかわらず、個々の基準部品の初期温度より低い温度の蒸気が供給される、という認識から出発している。このために、蒸気の温度が十分な過渡率で高められて、厚肉の基準部品がその平均積分温度の変化が無視し得るほどしか冷却されないようにしなければならない。ここで、過渡率(Transient)とは、単位時間当たりの変化特に温度変化(°K/min)を意味する。これに対して、勾配(Gradient)とは、距離当たりの変化特に温度変化(°K/min)を意味する。それによって相対膨張変位問題も解消される。従って、本発明は、蒸気発生器ないしボイラからの蒸気が基準部品の初期温度より約50ケルビン高いという要件が実現できないで、基準部品の初期温度より低い温度の蒸気が供給される、という場合であっても、蒸気タービン設備の非常に迅速な始動が可能である、という認識から出発している。もっとも、蒸気の初期温度は、基準部品への供給後、適当且つ十分な始動勾配で上昇されねばならない。
過小の始動勾配は蒸気の温度上昇が弱すぎ、このために、厚肉構造部品が過度に冷える恐れがある。
有利な実施態様において、基準部品の温度が蒸気の側の基準部品表面で測定される。勿論、基準部品はまず表面から冷え、続いて、内部材料がゆっくり冷える。これは基準部品の厚さにおいて温度差を生じさせ、この温度差は熱応力を生じさせる。従って、部品の温度が蒸気の側における表面で直接測定されることが有利である。
本発明の他の有利な実施態様において、基準部品の蒸気とは反対の側における箇所の温度が測定され、初期温度および始動勾配が、基準部品の表面温度と蒸気とは反対の側における箇所の温度との温度差が所定の温度差限界以下であるように定められている。
本発明は、基準部品の表面の温度と基準部品の隣接する箇所における温度との大きな温度差が危険である、という認識から出発している。基準部品における2箇所における温度測定によって、即ち、蒸気の側における表面の温度と、蒸気とは反対の側における箇所の第2の温度が測定されることにより、発生する温度差を直ちに検出することができ、これにより、適当な処置を講ずること、即ち、場合によっては蒸気の始動時過渡率を適合させることができる。
理想的には、基準部品の第2の温度として、蒸気を受ける表面とは反対の側における基準部品の表面温度が測定される。
他の有利な実施態様において、基準部品の厚さのほぼ中央における温度が測定される。蒸気タービン設備の厚肉構造部品は、温度上昇時に比較的鈍く反応し、これは、温度上昇が厚肉方向に非常にゆっくり生ずることを意味する。そのために、基準部品のほぼ中央における温度が測定されることが有利である。これにより、厚肉基準部品の温度変化状況の非常に早い監視が可能とされる。
他の有利な実施態様において、始動時過渡率が、その値が5K/min以上であるように定められている。その値は一定値であっても可変でもよい。これによって、比較的単純な運転技術手段で蒸気タービン設備を始動することができる。
本発明の他の有利な実施態様において、蒸気の温度が受入限界値に到達した後に運転時過渡率で高められ、その運転時過渡率の値は始動時過渡率の値より小さい。この場合、本発明は基準部品の初期温度に比べて低温の蒸気がまず基準部品に供給される、という考えから出発している。これは蒸気の側における基準部品表面を冷却させる。この場合、蒸気の始動温度が基準部品の始動温度に比べて低すぎてはならない。また、蒸気の温度上昇は適切な過渡率で行われねばならない。蒸気のゆっくり過ぎる温度上昇は基準部品を損傷させる。厚肉基準部品はまず、基準部品の温度が最小値に達するまで冷却される。その最小値に到達後、基準部品の温度が高められる。続いて、蒸気の温度が受入限界値に達するまで始動時過渡率で高められる。その受入限界値に到達した後、蒸気の温度が運転時過渡率でさらに高められ、その運転時過渡率の値は始動時過渡率の値より小さい。蒸気の速すぎる温度上昇は、蒸気の側における基準部品表面が蒸気とは反対の側における基準部品表面に比べて過度に速く加熱され、このために、蒸気の側における基準部品表面と蒸気とは反対の側における基準部品表面との間に過大な温度差が生ずる。これは基準部品に望ましくない損傷を生じさせる。始動時過渡率より小さくなければならない適当な運転時過渡率の選定によって、蒸気の側における基準部品表面と蒸気とは反対の側における基準部品表面との間に過大な温度差の発生が防止される。
他の有利な実施態様において、蒸気の温度の変化が外部注水によって行われる。これにより、温度上昇の過渡率に影響を与える比較的単純な方式が得られる。
基準部品の初期温度が300℃〜400℃であることが有利である。好適には、蒸気の始動温度は初期温度より150K(ケルビン温度)を超えない範囲で低い。有利な実施態様において、始動時過渡率の値は毎分5K(ケルビン温度)以上であり、特に13K/minである。他の有利な実施態様において、運転時過渡率の値は0から15K/minの間にあり、特に1K/minである。本発明者は、その値が上述の方法を実施するために今日における蒸気タービン構造に適することを確認した。
以下図を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。なお同じ符号が付された構成要素は同じ機能を有する。
図1に概略的に示されたガス・蒸気複合タービン設備1は、ガスタービン設備1aと蒸気タービン設備1bを有している。ガスタービン設備1aは、ガスタービン2と、(空気)圧縮機4と、圧縮機4とガスタービン2との間に挿入接続された少なくとも1個の燃焼器6とが装備されている。圧縮機4によって、新空気Lが吸い込まれ、圧縮され、新空気配管8を介して燃焼器6の1個あるいは複数のバーナに導かれる。導入された空気は、燃料供給管10を介して導入された液体燃料あるいは気体燃料Bと混合され、その混合気が点火される。その際に生ずる燃焼ガスが、ガスタービン2に導入されるガスタービン設備1aの作動媒体AMを形成する。そこで作動媒体AMは、膨張しながら仕事をし、ガスタービン2に連結された軸14を駆動する。この軸14は、ガスタービン2に連結されているほかに、空気圧縮機4並びに発電機12に連結され、これらを駆動する。膨張済み作動媒体AMは廃ガス管34を介して蒸気タービン設備1bの廃熱ボイラ30に向けて排出される。約500℃〜600℃の温度でガスタービン1aから排出される作動媒体が、その廃熱ボイラ30において蒸気の発生とその過熱のために利用される。
蒸気タービン設備1bは、特に強制貫流系として形成される廃熱ボイラ30のほかに、タービン段20a、20b、20cを備えた蒸気タービン20と復水器26とを有している。廃熱ボイラ30と復水器26は、復水管ないし給水管35、40並びに蒸気管48、53、64、70、80、100と共に蒸気系を形成し、この蒸気系は、蒸気タービン20と共に水・蒸気・回路を形成している。
給水タンク38からの水は、給水ポンプ42によって、エコノマイザとも呼ばれる高圧給水加熱器44に供給され、そこから、入口側がエコノマイザ44に接続され貫流運転式に設計された蒸気発生器46に導かれる。蒸気発生器46は出口側が、気水分離器50が挿入接続された蒸気管48を介して、過熱器52に接続されている。過熱器52は出口側が、蒸気管53を介して、蒸気タービン20の高圧段20aの蒸気入口54に接続されている。
過熱器52で過熱された蒸気は、蒸気タービン20の高圧段20aにおいて蒸気タービンを駆動し、その後、高圧段20aの蒸気出口56から再熱器58に導かれる。
再熱器58における再熱後、その蒸気は蒸気管81を介して、蒸気タービン20の中圧段20bの蒸気入口60に導かれ、そこで、タービンを駆動する。
中圧段20bの蒸気出口62は、転流管64を介して、蒸気タービン20の低圧段20cの蒸気入口66に接続されている。低圧段20cの貫流後およびそれに伴うタービン駆動後、冷却済み膨張済み蒸気は、低圧段20cの蒸気出口68から、復水器26に通じている蒸気管70に排出される。
復水器26は流入する蒸気を復水に転換し、その復水は復水管35を介して復水ポンプ36によって給水タンク38に送られる。
水・蒸気・回路は、上述した構成要素のほかに、蒸気管53が高圧段20aの蒸気入口54に到達する前にその蒸気管53から分岐しているバイパス管100、いわゆる高圧バイパス管を有している。この高圧バイパス管100は高圧段20aを迂回し、再熱器58への供給管80に開口している。蒸気管81が中圧段20bの蒸気入口60に到達する前にその蒸気管81からバイパス管200、いわゆる中圧バイパス管が分岐している。中圧バイパス管200は中圧段20b並びに低圧段20cを迂回し、復水器26に通じている蒸気管70に開口している。
高圧バイパス管100および中圧バイパス管200に、それらをしゃ断できる止め弁102、202が組み込まれている。蒸気管53ないし蒸気管81にも同様に止め弁104、204が、詳しくは、それぞれバイパス管100ないし200の分岐点と高圧段20aの蒸気入口54ないし中圧段20bの蒸気入口60との間に存在している。
蒸気管53に止め弁が、詳しくは、バイパス管100の分岐点と蒸気タービン20の高圧段20aの蒸気入口54との間に存在している。
バイパス管100および止め弁102、104は、ガス・蒸気複合タービン設備1の始動中に蒸気の一部を蒸気タービン2を迂回して導くために用いられる。
蒸気タービン設備1bは運転開始時に冷えた状態にあり、熱機始動(hot start)ないし暖機始動(warm start)が実施されねばならない。ここで熱機始動とは、代表的には約8時間の夜間停止状態後の始動を意味し、これに対して、約48時間の週末停止状態後の始動は暖機始動と呼ばれる。その場合、蒸気タービン設備1bの厚肉の構造部品はなお300℃〜約500℃の高い初期温度を有している。その厚肉構造部品は基準部品とも呼ばれる。この場合の厚肉構造部品は、例えば弁ハウジング、高圧車室、高圧軸あるいは中圧軸である。しかし他の厚肉構造部品も考えられる。
少なくとも始動時点で、基準部品は250℃以上の初期温度を有している。運転過程において蒸気の温度および基準部品の温度は連続して測定される。蒸気タービン設備1bには始動時点から蒸気が供給される。
その蒸気の始動温度は基準部品の温度より低い。続いて、蒸気の温度が調整可能な始動時過渡率で高められ、その始動温度と始動時過渡率は、基準部品の単位時間当たりの温度変化が所定の限界値以下であるように定められ、その場合、基準部品の温度は、まず最小値に達するまで低下され、続いて高められる。
図2に、蒸気205の時間に関する温度経過が示されている。厚肉構造部品の蒸気の側における表面202の温度経過も示されている。また図2に、厚肉構造部品の平均積分温度204が示されている。
ここで平均積分温度204とは、例えば主に基準部品の中心に生ずる温度を意味する。
始動時点200後に、蒸気205の温度は、図2に示されているように一定した始動時過渡率で高められる。一定の始動時過渡率は受入限界値201まで直線的な温度経過を生じさせる。受入限界値201からの蒸気205の温度上昇は、始動時過渡率の値より低い運転時過渡率で行われる。厚肉の基準部品の初期温度は250℃より大きな値を有し、この実施例の場合、約500℃である。厚肉構造部品がその温度より低い温度の蒸気を受けることによって、厚肉構造部品の表面温度はまず、最小値202に達するまで低下される。この最小値202の到達後、厚肉構造部品の温度が高められ、蒸気の温度が受入限界値201に達する時点206まで比較的急に増大され、続いて運転時過渡率で適度な速度で高められる。このために蒸気の温度は注水によって制御される。
基準部品の平均積分温度204は、原理的に、厚肉構造部品の符号203で表した曲線のような経過に従っている。その温度はまず最小値204に達するまで低下し、続いて、増大する。
図3において、本発明に基づくガス・蒸気複合タービン設備の負荷特性ないしその出力特性が理解できる。破線曲線は、従来存在する通常のガス・蒸気複合タービン設備の特性経過を示している。実線曲線は、本発明に基づく方法で始動されたガス・蒸気複合タービン設備の特性経過を示している。X軸に時間が記され、Y軸に蒸気タービン設備の有用特性ないし出力特性が%で記されている。曲線300と曲線301は、ガスタービン設備(CT=Combusion Turbine)における特性経過を示し、曲線400と曲線401は、蒸気タービン設備(ST=Steam Turbine)における特性経過を示している。従来のガス・蒸気複合タービン設備においては約30%の負荷率は比較的早く達成されるが、100%の負荷率は、選択された例では時間t1経過後に、即ち、ここでは約50分にはじめて達成される。本発明に基づく設備の場合には、約30%の負荷率が同様に比較的早く達成され、つまり、約10分である時点t2に達成される。ここでは100%の負荷率は、選出された例では時点t3経過後、即ち、ここでは約30分にはやくも達成される。
ガス・蒸気複合タービン設備の概略構成図。 温度上昇過程の線図。 蒸気タービンの有用特性の時間的経過曲線図。
符号の説明
1 ガス・蒸気複合タービン設備
1a ガスタービン設備
1b 蒸気タービン設備
20 蒸気タービン
20a 高圧段
20b 中圧段
20c 低圧段
30 廃熱ボイラ
30b 廃熱ボイラ天蓋
44 高圧給水加熱器
46 蒸気発生器
50 気水分離器
52 過熱器
201 受入限界値

Claims (11)

  1. 蒸気タービン設備(1b)が、少なくとも1台の蒸気タービン(20a、20b、20c)と、該蒸気タービン(20a、20b、20c)を駆動する蒸気を発生するための少なくとも1基の蒸気発生設備(30b、30、44、46、52、50)とを有し、その蒸気タービン設備(1b)が、始動時点で250より高温の初期温度を有する少なくとも1個の基準部品を有し、蒸気の温度および基準部品の温度が連続して測定され、蒸気タービン設備(1b)の基準部品が始動時点から蒸気を供給される蒸気タービン設備(1b)の始動方法において、
    蒸気の始動温度が、前記基準部品の温度より低く、かつ蒸気の温度が始動時過渡率で高められ、また、前記始動温度および始動時過渡率が、基準部品の単位時間当たりの温度変化が所定の限界値以下であるように定められ、さらに、前記基準部品の温度が、まず最小値に達するまで低下され、続いて高められることを特徴とする蒸気タービン設備の始動方法。
  2. 基準部品の温度が、蒸気の側における基準部品表面で測定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 基準部品の第2の温度として、基準部品の蒸気とは反対の側における温度が測定され、始動温度および始動時過渡率が、基準部品の表面温度と蒸気とは反対の側における箇所の第2の温度との温度差が所定の温度差限界以下であるように定められることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 基準部品の第2の温度として、蒸気を受ける表面とは反対の基準部品表面における温度が測定されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 基準部品の第2の温度として、厚さのほぼ中央における温度が測定されることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  6. 始動時過渡率が一定であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 蒸気の温度が受入限界値(201)に到達した後に運転時過渡率で高められ、その運転時過渡率の値が始動時過渡率の値より小さいことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 蒸気の温度の変化が外部注水によって行われることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 部品の初期温度が300℃〜400℃であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載の方法。
  10. 蒸気の始動温度が初期温度より150K(ケルビン温度)を超えない範囲で低いことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 始動時過渡率値が5K/min以上であり、特に13K/minであることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の方法。
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