JP4761688B2 - バイオセンサおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、液体試料、例えば血液や尿などの生体試料液に含まれる特定成分の濃度を定量する際に使用するバイオセンサおよびその製造方法に関する。
【0002】
【背景技術】
使い捨て式のバイオセンサとしては、毛細管現象を利用して試料液を反応部に供給するように構成されたキャピラリ方式のバイオセンサが知られている。図10は、そのような従来のバイオセンサ9の分解斜視図であり、図11は、組立てたバイオセンサ9の断面図である。バイオセンサ9は、絶縁ベース90と、スペーサ91と、カバー92とが積層された構造を有する。図11に示すように、ベース90とカバー92との間において、スペーサ91によって、吸入口93aを有するキャピラリ93が規定される。このキャピラリ93内には、作用極94、対極95、及び、これらに積層された反応部96が設けられている。反応部96には、定量対象に応じた酸化還元酵素など、所定の反応系に必要な種々の試薬が含まれている。
【0003】
このような構造のバイオセンサ9では、試料液は、毛細管現象により吸入口93aからキャピラリ93内を移動して反応部96に達する。すると、反応部96に含まれる試薬が試料液に溶解し、酸化還元反応が起こる。このときの酸化電流値を測定することによって、試料液中の特定成分の濃度が定量される。
【0004】
しかしながら、従来のバイオセンサ9では、試料液中の固体成分が作用極94や対極95の付近に存在すると、測定される電流値が影響を受け、測定精度の悪化を招来するといった問題がある。
【0005】
特開平11−344461号公報には、そのような固体成分による測定電流への影響を回避することを目的とする技術が開示されている。この公報に記載されているバイオセンサは、本願の図12に示すように、図11のバイオセンサの反応部96上に、ガラス繊維などの繊維材料で構成したフィルタ97を更に積層した構造を有している。フィルタ97は、例えば繊維材料をフリース様またはフェルト様に一体化して形成される。従って、キャピラリ93内を移動してきた試料液は、フィルタ97で固体成分が濾過されてから反応部96を溶解し、その後、作用極94および対極95に到達する。繊維製のフィルタ97では、試料液の粘度が高い場合に適切に試料液を流動させて固体成分を濾過することが困難なことも想定されるため、特開平11−344461号公報によると、フィルタ97内での試料液の移動を容易とし、フィルタ97による固体成分の濾過を円滑に進めるべく、フィルタ97には界面活性剤が含有されている。
【0006】
しかしながら、フィルタ97内に界面活性剤が存在すれば、試料液として例えば全血を用いた場合には、血液がフィルタ97を通過する際に溶血が生じ、血球内から溶出した血球内成分が測定結果に影響を与えてしまう。その結果、測定の確度が低下する。
【0007】
また、キャピラリ93を規定する部材の一つとしてのカバー92は、通常、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料により形成されている。しかしながら、PETは疎水的な材料であるため、キャピラリ93内での試料液の移動は阻害される傾向にある。そのため、キャピラリ93内への試料液の取り込みにおいて、充分な量および充分な速さを達成できず、特定成分の濃度測定を正確に行えない事態も生じ得る。
【0008】
【発明の開示】
本発明は、上述の問題点を解消または軽減することを目的とする。具体的には、本発明は、キャピラリ内での試料液の移動を促進し、試料液中の特定成分の濃度を正確に測定することができる、キャピラリ方式のバイオセンサ、及び、そのようなバイオセンサを製造するための方法を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の第1の側面によると、バイオセンサが提供される。このバイオセンサは、試料液を取り入れるための吸入口を備えた流路を有するキャピラリと、前記試料液の前記流路内における移動を促進するためのメンブレンと、前記メンブレンによって移動が促進された前記試料液中の被検成分と反応する試薬を含む反応部と、を備え、前記メンブレンは、前記反応部に積層されているとともに、厚み方向において、相対的に小さい孔群を有する第1の層と、相対的に大きい孔群を有する第2の層とを備える非対称膜または複合膜であり、前記第1の層は、前記反応部に接している。特に好ましくは、メンブレンは、ポリスルフォン製の非対称膜である。
【0010】
メンブレンの形成箇所は、特に限定されない。キャピラリ内部であれば、いずれの箇所に設けられていてもよい。また、キャピラリの内壁の全てにメンブレンが設けられていてもよい。
【0011】
好ましくは、メンブレンは、吸入口付近に設けられている。
【0014】
好ましくは、反応部およびメンブレンは吸入口にいたるまで形成されている。
【0016】
好ましくは、第1の層の孔群は、0.25μm以上0.45μm以下の孔径を有し、第2の層の孔群は、25μm以上45μm以下の孔径を有する。
【0017】
好ましくは、キャピラリは、空気抜け孔としての開口部を有する。
【0018】
好ましくは、キャピラリは、キャピラリ内部を観察可能にするための透明部または半透明部を有する。
【0019】
好ましくは、メンブレンは白色系である。
【0020】
好ましくは、更に、絶縁ベース上において長状に設けられた作用極および対極を備え、キャピラリは、絶縁ベース上において、作用極および対極に交差するように延びて形成されている。
【0021】
好ましくは、対極は、作用極に対して略平行に配されている。
【0022】
好ましくは、キャピラリは、ベース上に立設された一対の壁部と、当該一対の壁部を橋渡すように設けられたカバー部とを含む。
【0023】
本発明の第2の側面によると、試料液を取り入れるための吸入口を備えた流路を有するキャピラリと、試料液の前記流路内における移動を促進するためのメンブレンと、メンブレンによって移動が促進された前記試料液中の被検成分と反応する試薬を含む反応部と、を備え、前記メンブレンは、前記反応部に積層されているとともに、厚み方向において、相対的に小さい孔群を有する第1の層と、相対的に大きい孔群を有する第2の層とを備える非対称膜または複合膜であり、前記第1の層は、前記反応部に接しているバイオセンサを製造するための方法が提供される。この方法は、作用極および対極を、絶縁ベース上において、長状に形成する工程と、作用極および対極と交差する方向に延びる長状の反応部を形成する工程と、反応部上に、長状のメンブレンを積層する工程と、反応部およびメンブレンの長手方向両側縁に沿って一対の壁部を設ける工程と、一対の壁部上にこれらを橋渡すようにしてカバー部を積層することによってキャピラリを形成する工程と、を含む。
【0024】
好ましくは、一対の壁部は、ホットメルト接着剤を塗布することによって形成される。
【0025】
好ましくは、一対の壁部は、絶縁ベースに両面テープを貼着することによって形成される。
【0026】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3を参照して、本発明に係るバイオセンサ1を説明する。バイオセンサ1は、ガラスエポキシ樹脂などにより短冊状(例えば6×30×0.25mm)に形成された絶縁ベース2を含む。この絶縁ベース2上には、その幅方向(図1におけるX方向)に延びるキャピラリ3が形成されている。
【0028】
キャピラリ3は、実質的には絶縁ベース2上に設けられた電極系4、一対のスペーサ5、およびカバー6により規定されている。キャピラリ3の内部において、電極系4には反応部7が積層され、当該反応部7には、更にメンブレン8が積層されている。
【0029】
電極系4は、図1によく表れているように、絶縁ベース2の長手方向(図1におけるY方向)にそれぞれ延びる対極40、作用極41および参照極42からなる。対極40と作用極41との間には、電極間絶縁部43が設けられている。同様に、作用極41と参照極42との間には、電極間絶縁部44が設けられている。これら電極間絶縁部43,44は、電極40,41,42と面一である。各電極40,41,42は、スクリーン印刷、スパッタリング、あるいは蒸着などの手法により厚さ40μm、幅2mm程度に形成されている。電極40,41,42および電極間絶縁部43,44上には、更に、厚さが数十μm程度の絶縁層45が形成されている。絶縁層45は、絶縁ベース2の幅方向に延びる溝部46により分断されている。溝部46は、0.5〜1.5mm程度の幅を有する。
【0030】
反応部7は、例えば血液などの生体試料液に含まれる特定成分(基質)と反応する酵素を含んだ固形物であり、試料液を含浸した場合に溶解するように構成されている。このような反応部7は、図2および図3によく表れているように、溝部46内に充填されており、その厚みは数十μm程度とされる。酵素として酸化還元酵素を使用する場合には、反応部7に電子受容体を含ませておいてもよい。
【0031】
メンブレン8は、図3によく表れているように、絶縁ベース2の幅方向に延びるようにして反応部7上に配置されており、白色系で、130μm程度の厚みを有する。メンブレン8は、多孔質な合成高分子膜であり、ガラスフィルタよりも孔径が小さい多孔質膜を構成することができる。本実施形態では、メンブレン8の複数の孔の径は、0.25μm以上45μm以下である。メンブレン8としては、例えばポリスルフォン系素材、芳香族ポリアミド系素材、酢酸セルロースなどを含むものを採用することができる。
【0032】
また、メンブレン8として、非対称膜や複合膜を使用することができる。ここで、非対称膜とは、大径の孔が形成された支持層と小径の孔が形成された緻密層とが同一材料中に設けられたものである。一方、複合膜とは、大径の孔が形成された支持層と小径の孔が形成された緻密層とが基本的に別材料で設けられたものである。
【0033】
メンブレン8として非対称膜や複合膜を使用する場合には、メンブレン8は、緻密層が反応部7に接するように配置される。好ましくは、緻密層に形成された複数の孔の径は0.25μm以上0.45μm以下である。好ましくは、支持層に形成された複数の孔の径は25μm以上45μm以下である。
【0034】
一対のスペーサ5の各々は、図3によく表れているように、反応部7およびメンブレン8の両側縁に沿って絶縁ベース2の幅方向に延び、メンブレン8を挟み込むようにして配置されている。これらスペーサ5は、メンブレン8より厚く、例えば200μm程度の厚みを有する。
【0035】
カバー6は、一対のスペーサ5の間を橋渡ししている。カバー6は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂により成形された透明部材または半透明部材であり、15〜30μm程度の厚みを有する。
【0036】
図2によく表れているように、カバー6とメンブレン8との間には、流路30が形成されており、その高さは50μm程度である。流路30は、図3によく表れているように、キャピラリ3の開口30a,30bにおいて、両端が開放している。一方の開口30aは試料液をキャピラリ3の内部へ導入するための吸入口として機能する。他方の開口30bは試料液がキャピラリ3内を移動する際に、キャピラリ3内の空気の抜け道として機能し、これによって流路30における良好な毛細管現象が確保される。
【0037】
このように構成されたバイオセンサ1では、キャピラリ3の開口30aから血液などの試料液を導入すれば、キャピラリ3の長手方向に作用する毛細管現象により試料液が開口30b側に向けて流路30内を移動する。この場合に必要とされる試料液の量は、例えば0.2〜1.5μlである。キャピラリ3内に導入された試料液の一部は、メンブレン8と接触する。メンブレン8の表面に接触した試料液には吸引力が作用し、試料液はメンブレンの各孔内を反応部7に向かって移動する。試料液がメンブレン8内を孔から孔へと移動すると、流路30内の後続の試料液に対しても、メンブレン8内へ引き込もうとする吸引力が作用する。これにより、流路30内での試料液の移動が促進されて、反応部7の全域に対して試料液を行き渡らせることが容易となる。
【0038】
試料液に作用する吸引力は、各孔内で生じている毛細管現象に起因するものと考えられるから、吸引力の大きさは、試料液の表面張力に比例し、各孔の径の大きさに反比例する。そのため、メンブレン8に界面活性剤を含有させるなどして試料液の表面張力を下げるという方策を講じることは、キャピラリ3内での試料液の移動を阻害することとなる。したがって、バイオセンサ1では、試料液が粘度の高い場合であっても、メンブレン8に対して界面活性剤を含有させるなどの親水処理を施さないほうがよい。メンブレン8に親水処理を施さなければ、その分だけ製造コストの観点から有利である。加えて、メンブレン8内に界面活性剤を存在させない場合には、試料液が全血である場合であっても、溶血に起因した測定精度の低下を懸念する必要もない。
【0039】
メンブレン8として非対称膜または複合膜を使用するとともに、孔の大きい側を流路30に露出し、孔の小さい側を反応部7に接するようにしてメンブレン8を配設した場合には、流路30内での試料液の移動をさらに促進させることができる。具体的には、流路30付近の孔径がより大きいと、メンブレン8への試料液の導入ないし浸透が向上する傾向にあり、反応部7付近の孔径がより小さいと、メンブレン8全体を通じて良好な毛細管現象が生じる傾向にあり、試料液を吸引する力が大きく維持される。その結果、より多量の試料液が、より速く、流路30およびメンブレン8を介して反応部7に供給される。
【0040】
本実施形態では、反応部7およびその上位のメンブレン8は、開口30aにいたるまで形成されているので、当該開口30aから導入された試料液は、直ちにメンブレン8と接触し、その一部はメンブレン8の各孔内を移動していく。そして、メンブレン8内への試料液の移動により流路30内での試料液の移動が助長される。そのため、少量の試料液でも即時かつ確実に反応部7に達する。
【0041】
本実施形態では、カバー6が透明とされ、メンブレン8が白色系として構成されている。このような構成によると、試料液が流路30のどの位置まで充填されているのかについて、カバー6を介して外部から容易に確認することができる。このような目視による確認は、電極40,41,42がカーボンブラックなどにより黒色系として形成される場合でも、試料液が血液のように赤色系のものである場合でも可能である。また、各電極40,41,42間の導通状態を検知することによっても、試料液の到達位置を認識することができる。試料液がメンブレン8および反応部7に含浸しつつキャピラリ3内を開口30aから開口30bへ移動するにつれて、試料液を介しての電極40,41,42の間の導通状態が変化するからである。
【0042】
メンブレン8を経た試料液は反応部7に含浸される。このとき反応部7が試料液に溶解し、反応部7に含まれていた酵素と試料液の特定成分(基質)とが反応する。酵素として酸化還元酵素を使用して、基質に対する酸化反応を利用する場合には、基質が酸化されると同時に、試料液中の溶存酸素が過酸化水素に還元されるように構成することができる。このような構成の場合、一定時間経過後に対極40と作用極41との間に所定の電圧を印加すれば、過酸化水素が酸化されて応答電流が生じる。生成した過酸化水素の量は一定体積の試料液中の特定成分の濃度に比例するので、応答電流を測定することによって試料液中の特定成分の濃度を求めることができる。また、反応部7内に酸化状態の電子受容体を含ませた場合には、酵素による特定成分の酸化反応と同時に、上述の溶存酸素に代わり当該電子受容体が還元される。したがって、この場合には、対極40と作用極41との間に所定の電圧を印加すれば、電子受容体の還元体が酸化体に戻る際の応答電流から試料液中の特定成分の濃度を測定することができる。また、特定成分の濃度は、予め求めておいた、応答電流と特定成分の濃度との関係を表す検量線に基づいて演算してもよい。
【0043】
各電極40,41,42への電圧の印加や応答電流の測定は、バイオセンサ1とは別に設けられた測定装置に対してバイオセンサ1を装填し、測定装置の測定用端子とバイオセンサ1の各電極40,41,42とを電気的に接続させた状態で行われる。上述したバイオセンサ1では、対極40、作用極41、および参照極42のそれぞれが両端部においても絶縁層45により覆われているため、電圧の印加や応答電流の測定は、バイオセンサ1の端面において露出する部分を利用して行われる。ただし、各電極40,41,42への電圧の印加や電流の測定を容易とすべく、各電極40,41,42の一部を、絶縁層45の一部を除去して露出させておいてもよく、また全く絶縁層45を形成しない構成を採用してもよい。
【0044】
次に、図1ないし図3に示したバイオセンサ1の製造方法を図4ないし図9を参照して説明する。
【0045】
まず、図4に示すようにガラスエポキシ樹脂やセラミックなどからなる母ベース2A上に、溝43Aで分断された状態で、最終的に対極40、作用極41、および参照極42となる導体層40A,41A,42Aをそれぞれ形成する。導体層40A,41A,42Aは、例えばスクリーン印刷、スパッタリング、あるいは蒸着などの手法により個別に形成することができる。これに代えて、導体層40A,41A,42Aは、母ベース2Aの全面に導体層を形成した後、当該導体層に対して複数の溝43Aを設けることにより同時に形成することができる。各導体層40A,41A,42Aは、例えばカーボンブラック、銅、銀、金などにより形成され、例えば40μm程度の厚さを有する。
【0046】
次いで、図5に示すように、絶縁材料を溝43Aに充填することにより、絶縁部43Bを形成する。次いで、図6に示すように、各導体層40A,41A,42Aに直交する溝部46Aにより分断された状態で、絶縁層45Aを形成する。絶縁部43Bおよび絶縁層45Aは、個別に形成してもよいが、同時に形成することもできる。絶縁部43Bおよび絶縁層45Aを同時に形成する場合には、例えば、各導体層40A,41A,42Aの表面に絶縁材料を塗布すると同時に溝43A内に絶縁材料を充填した後に、エッチング処理を施すなどして溝部46Aを形成する。これに代えて、溝部46Aに対応する領域にマスクを形成した後、スクリーン印刷により絶縁部43Bおよび絶縁層45Aを同時に形成してもよい。
【0047】
次いで、図7に示すように溝部46A内を充填するようにして反応部7となるべき反応層7Aを形成する。この反応層7Aは、例えば、定量すべき特定成分に応じて選択された酵素の水溶液、またはこの水溶液と親水性高分子との混合水溶液を溝部46A内に充填した後に、これを乾燥させることにより形成される。反応層7Aは、例えば数十μm程度の厚みを有する。
【0048】
ここで、使用される酵素は、例えばグルコース酸化酵素、フルクトース酸化酵素、乳酸酸化酵素、コレステロール酸化酵素などが挙げられる。酸化還元酵素を使用する場合には、反応部7内に電子受容体を含有させてもよく、このような電子受容体としては、例えばフェリシアンイオン、p−ベンゾキノン、その誘導体、フェナジンメトサルフェート、メチレンブルー、フェロセン、その誘導体などが挙げられる。
【0049】
混合溶液を構成する親水性高分子としては、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリリジンなどのポリアミノ酸、ポリスルホン酸、ゼラチンおよびその誘導体、ポリアクリル酸およびその塩、ポリメタアクリル酸およびその塩、スターチ、およびその誘導体、無水マレイン酸またはその塩の重合体などが挙げられる。
【0050】
次いで、図8に示すようにメンブレン8となるべきメンブレン層8Aを反応層7A上に配置するとともに、各メンブレン層8Aの両サイドに接着層5Aを形成する。
【0051】
メンブレン層8Aは、例えば130μm程度の厚みを有し、幅および長さが反応層7Aに対応する。
【0052】
接着層5Aは、例えばホットメルト接着剤を塗布することにより、あるいは両面テープを貼着することにより形成される。本実施形態における接着層5Aは、メンブレン層8Aの両サイドに設けられているが、その一部がメンブレン層8Aや反応層7Aの側端部付近上に積層するように設けてもよい。接着層5Aの厚み(高さ)は、例えば200μm程度である。
【0053】
次いで、図9に示すように、メンブレン層8Aを挟む一対の接着層5Aの間を橋渡すようにして、各接着層5Aにカバー6Aを固定する。これにより、カバー6Aとメンブレン層8Aとの間に流路30となるべき空間30Aが形成される。
【0054】
カバー6Aは、例えばPETにより透明に形成されており、15〜30μm程度の厚みを有する。接着層5Aとしてホットメルト接着剤や両面テープを使用した場合には、カバー6は、接着層5Aの接着力により接着層5A上に固定され得る。
【0055】
最後に、図9に示した各一点鎖線Cに沿って母ベース2Aを切断することにより、図1ないし図3に示したバイオセンサ1が複数個同時に得られる。
【0056】
なお、導体層40A,41A,42A、反応層7A、メンブレン層8Aなどの数や長さは、製造すべきバイオセンサ1の大きさや個数によって適宜変更される。
【0057】
表1は、反応部7の上位にメンブレン8が設けられている本発明に係るバイオセンサ1、及び、メンブレンが設けられておらず、他の構造は全て同一のバイオセンサについて、試料液がキャピラリ内部を略完全に充填するのに要する時間を計測した結果を示す。メンブレン8としては、MEMTEC社製の製品番号SD450のメンブレンを用いた。計測は、異なるヘマトクリット値を示す3つの試料液を用いて行った。各バイオセンサのキャピラリ内の流路の容積は、6mm×0.5mm×130μmとした。バイオセンサ1のメンブレン8の厚みは、130μmとした。表1中の各測定値は、3つのサンプルについての平均値である。
【0058】
【表1】
【0059】
表1から明らかなように、メンブレン8を使用した場合には、使用しない場合に比べて、試料液のキャピラリ内への充填速度が高い。特に、高ヘマトクリット(高粘性)検体ほどその差は顕著に表れている。このように、反応部7の上位にメンブレン8を設けたバイオセンサ1では、粘性の高い試料液であってもそれを迅速かつ確実にキャピラリ3に行き渡らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の側面に係るバイオセンサの一部分解斜視図である。
【図2】図2は、組立てた状態における図1のバイオセンサの線II−IIに沿った断面図である。
【図3】図3は、組立てた状態における図1のバイオセンサの要部を拡大した部分破断斜視図である。
【図4】図4は、本発明の第2の側面に係るバイオセンサ製造方法に含まれる工程を説明するための斜視図である。
【図5】図5は、図4に続く工程を説明するための斜視図である。
【図6】図6は、図5に続く工程を説明するための斜視図である。
【図7】図7は、図6に続く工程を説明するための斜視図である。
【図8】図8は、図7に続く工程を説明するための斜視図である。
【図9】図9は、図8に続く工程を説明するための斜視図である。
【図10】図10は、従来のバイオセンサの一例を示す分解斜視図である。
【図11】図11は、組立てた状態における図10のバイオセンサの断面図である。
【図12】図12は、従来のバイオセンサの他の例を示す断面図である。
Claims (13)
- 試料液を取り入れるための吸入口を備えた流路を有するキャピラリと、
前記試料液の前記流路内における移動を促進するためのメンブレンと、
前記メンブレンによって移動が促進された前記試料液中の被検成分と反応する試薬を含む反応部と、を備え、
前記メンブレンは、前記反応部に積層されているとともに、厚み方向において、相対的に小さい孔群を有する第1の層と、相対的に大きい孔群を有する第2の層とを備える非対称膜または複合膜であり、前記第1の層は、前記反応部に接している、バイオセンサ。 - 前記メンブレンは、前記吸入口付近に設けられている、請求項1に記載のバイオセンサ。
- 前記反応部および前記メンブレンは前記吸入口にいたるまで形成されている、請求項1または2に記載のバイオセンサ。
- 前記第1の層の孔群は、0.25μm以上0.45μm以下の孔径を有し、前記第2の層の孔群は、25μm以上45μm以下の孔径を有する、請求項1ないし3のいずれかに記載のバイオセンサ。
- 前記キャピラリは、空気抜け孔としての開口部を有する、請求項1ないし4のいずれかに記載のバイオセンサ。
- 前記キャピラリは、前記キャピラリ内部を観察可能にするための透明部または半透明部を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載のバイオセンサ。
- 前記メンブレンは白色系である、請求項6に記載のバイオセンサ。
- 更に、絶縁ベース上において長状に設けられた作用極および対極を備え、前記キャピラリは、前記絶縁ベース上において、前記作用極および前記対極に交差するように延びて形成されている、請求項1ないし7のいずれかに記載のバイオセンサ。
- 前記対極は、前記作用極に対して略平行に配されている、請求項8に記載のバイオセンサ。
- 前記キャピラリは、前記ベース上に立設された一対の壁部と、当該一対
の壁部を橋渡すように設けられたカバー部とを含む、請求項8または9に記載のバイオセンサ。 - 試料液を取り入れるための吸入口を備えた流路を有するキャピラリと、前記試料液の前記流路内における移動を促進するためのメンブレンと、前記メンブレンによって移動が促進された前記試料液中の被検成分と反応する試薬を含む反応部と、を備え、前記メンブレンは、前記反応部に積層されているとともに、厚み方向において、相対的に小さい孔群を有する第1の層と、相対的に大きい孔群を有する第2の層とを備える非対称膜または複合膜であり、前記第1の層は、前記反応部に接しているバイオセンサを製造するための方法であって、
作用極および対極を、絶縁ベース上において、長状に形成する工程と、
前記作用極および前記対極と交差する方向に延びる長状の反応部を形成する工程と、
前記反応部上に、長状のメンブレンを積層する工程と、
前記反応部および前記メンブレンの長手方向両側縁に沿って一対の壁部を設ける工程と、
前記一対の壁部上にこれらを橋渡すようにしてカバー部を積層することによってキャピラリを形成する工程と、を含む、バイオセンサの製造方法。 - 前記一対の壁部は、ホットメルト接着剤を塗布することによって形成される、請求項11に記載のバイオセンサの製造方法。
- 前記一対の壁部は、前記絶縁ベースに両面テープを貼着することによって形成される、請求項11に記載のバイオセンサの製造方法。
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