JP4761445B2 - バルブ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブ構造の改良に関する。
従来、この種バルブ構造にあっては、たとえば、特に高減衰力を発生する緩衝器のピストン部等に具現化されており、図5に示すような、弁座Aを備えた中空部Bを有するバルブハウジングCと、中空部B内に収容される弁体Dと、中空部Bに螺着されるバネ座Eと、弁体Dとバネ座Eとの間に介装されて中空部B内に収容され弁体Dを弁座Aに向けて附勢するスプリングFとを備えたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
このバルブ構造にあっては、バネ座Eを中空部Bに対して螺子回しの要領で進退させることでスプリングFの初期荷重を調節するようになっており、このように調節された初期荷重を維持するためにバネ座EのバルブハウジングCに対する回り止めを施す必要がある。
そして、このバルブ構造では、図6に示すように、バネ座Eのフランジ部Gの外端周縁を中空部Bの内周面に対して複数箇所でポンチ止めPすることによってバネ座EのバルブハウジングCに対して回ってしまうことを阻止している。
特開2000−46088号公報(第4頁左欄第9行目から同第27行目まで、図1および図2)
しかしながら、上述のようなバルブ構造にあっては、以下の不具合があると指摘される可能性がある。
すなわち、上記バネ座Eを中空部Bに対し進退させてスプリングFの初期荷重を調節していたので、初期荷重の調整が難しく、その調整もバルブ組立加工に従事する者の感覚に頼りとなり、結果、製品毎にスプリングFの初期荷重にバラツキが出てしまい均一な製品を製造することが難しかった。
また、上記初期荷重の調整後に、バネ座Eの回り止めのために、ポンチ止め加工を施す必要があるので、組立工数が多く、バルブの製造に時間かかかってしまう。
さらに、ポンチ止めによる衝撃によってバネ座Eの座面とスプリングFの軸線の直角度を出すことが困難で、弁体Dの円滑な移動を実現できない恐れがある。
そこで、本発明は、上記不具合を改善するために創案されたものであって、その目的とするところは、均一なバルブの製造を容易とし製造時間を短縮可能なバルブ構造を提供することである。
上記した目的を解決するために、本発明における課題解決手段は、 シリンダと、上記シリンダ内にロッドを介して挿入したバルブハウジングと、上記シリンダ内に上記バルブハウジングを介して区画した上室及び下室と、上記バルブハウジングに形成されて入口と出口を介して上記上室と上記下室とに連通する中空部と、上記中空部内に形成した入口側の弁座と、上記中空部内に収容した弁体と、上記中空部の出口に対向して設けたバネ座と、上記弁体と上記バネ座との間に介装されて上記弁体を上記弁座に向けて附勢するスプリングとを備えたバルブ構造において、上記バルブハウジングに各入口と各出口とを互いに反対方向に向けて形成した一対の上記中空部を形成し、上記バルブハウジングの上下端部に上記各中空部の入口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝と上記各中空部の出口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝とを形成し、上記バルブハウジングの上下端部に一対の上記バネ座を積層させながら上記バルブハウジングと上記バネ座とを上記ロッドに挿入し、また、上記バルブハウジングと上記各バネ座とを上記ロッドの先端に螺着されたナットで上記ロッドに固定させたことを特徴とするものである。
この場合、上記バルブハウジングと上記バネ座との間にスプリングの初期荷重を調節するスペーサを介装するのが好ましい。
同じく、一方の上記中空部の入口が上室に開口すると共に出口が上記下室に開口し、他方の上記中空部の入口が上記下室に開口すると共に出口が上記上室に開口している。
同じく、上記バルブハウジングに対して上記バネ座の周方向の移動を規制する規制手段を設けるのが好ましい。
この場合、上記規制手段は、上記バルブハウジングと上記バネ座に設けた孔と、該孔に挿入されるピンと、上記バネ座に積層されピンの孔から抜けを防止するサポートとを備えていても良い。
同じく、上記規制手段は、上記バルブハウジングの一部に設けた溝と、上記バネ座に設けた溝内に挿入される凸部とを備えていても良い。
本発明のバルブ構造によれば、バネ座は、バルブハウジングに積層されて、あらかじめ決められた位置でスプリングの端部を支承することになるので、スプリングの初期荷重はあらかじめ任意に設定される値に自動的に調節されることになる。
したがって、バルブの加工従事者は、中空部内に弁体およびスプリングを収容した後、バネ座を積層させるのみで、組立加工を終了することができ、かつ、スプリングの初期荷重は、加工従事者の感覚によらないで一定となり、均一な開弁圧のバルブを製造することができるのである。
また、上記のようにバネ座はバルブハウジングに積層されて固定されることから、螺子止めのように緩んでバルブハウジングから脱落することなく、また、バネ座の回り止めとして、ポンチ止めを行う必要がなく、組立加工が非常に簡単となる。
このように、組立加工が上記のように簡単であり、バネ座をねじ込んで進退させてスプリングの初期荷重を調整するという手間が省け、さらに、ポンチ止め加工を施す必要もないので、組立工数が省略され、バルブの製造時間を飛躍的に短縮することが可能となり、その結果、バルブ製造コストも低減されることになる。
さらに、バネ座をバルブハウジングに積層するので、中空部内にバネ座を収容するスペースを確保する必要が無いので、バルブ全体の軸方向長さを短くすることができ、省スペースとなるので、本実施の形態のように緩衝器のピストン部にバルブ構造を適用する場合には、緩衝器の全長を短くすることができる。
このとき、各バネ座は、中空部の入口端および出口端を閉塞するが、この中空部の入口端および出口端には中空部に連通しながら外周側に伸びる連通溝を有するので、弁体による中空部の閉塞以外に中空部の連通が断たれることがない。
また、中空部に螺子部を設ける必要が無いので、バルブハウジングの周方向長さをその分短くすることができ、バルブ全体の省スペース化を図ることができる。
以下本発明の実施の形態を図1の実施の形態と、図3、図4の他の実施の形態とに基づいて説明する。
各実施の形態に係わるバルブ部構造は、シリンダ40と、シリンダ40内にロッド5を介して挿入したバルブハウジング1と、シリンダ40内に上記バルブハウジング1を介して区画した上室41及び下室42と、上記バルブハウジング1に形成されて入口と出口を介して上記上室41と上記下室42とに連通する中空部と、この中空部内に形成した入口側の弁座13と、上記中空部内に収容した弁体11と、上記中空部の出口に対向して設けたバネ座と、上記弁体10と上記バネ座との間に介装されて上記弁体10を上記弁座に向けて附勢するスプリング20とを備えたものである。
そして、本発明では、上記バルブハウジング1に各入口と各出口とを互いに反対方向に向けて形成した一対の中空部2a、2bを形成し、上記バルブハウジング1の上下端部に各中空部2a、2bの入口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝2c、2dと各中空部2a、2bの出口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝2e、2fとを形成し、上記バルブハウジング1の上下端部に一対の上記バネ座15,16を積層させながら当該バルブハウジング1と上記バネ座15,16とを上記ロッド5に挿入し、また、これらのバルブハウジング1と各バネ座15、16とを上記ロッド5の先端に螺着されたナット30で上記ロッド5に固定させている。
以下詳細に説明する。
一実施の形態におけるバルブ構造が具現化したバルブは、図1に示すように、緩衝器のピストン部における伸側および圧側の減衰バルブとして具現化されており、弁座3を備えた中空部2a,2bを有するバルブハウジングたるピストン1と、中空部2a,2b内に収容される弁体10と、バルブハウジングたるピストン1に積層され中空部2a,2bの開口に対面するそれぞれバネ座15,16と、弁体10とバネ座15,16との間に介装されて中空部2a,2b内に収容され弁体10を弁座3に向けて附勢するスプリング20,20とを備えて構成されている。
他方、このバルブ構造が具現化される緩衝器は、周知であるので詳細には図示して説明しないが、具体的にたとえば、シリンダ40と、シリンダ40の上端を封止するヘッド部材(図示せず)と、ヘッド部材(図示せず)を摺動自在に貫通するロッド5と、ロッド5の端部に設けられる上記ピストン1と、シリンダ40内にピストン1で区画した上室41と下室42と、シリンダ40の下端を封止する封止部材(図示せず)とを備えて構成され、シリンダ40内には作動油が充填されている。
そして、上記バルブ構造は、シリンダ40に対してピストン1が図1中下方向に移動するときに、下室42内の圧力が上昇して下室42から上室41へ中空部2aを介して作動油が移動するときには、作動油の移動に中空部2a内の弁体10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめ、他方、シリンダ40に対してピストン1が図1中上方向に移動するときに、上室41内の圧力が上昇して上室41から下室41へ中空部2bを介して作動油が移動するときには、作動油の移動に中空部2b内の弁体10で抵抗を与えて所定の圧力損失を生じせしめて、緩衝器に所定の減衰力を発生させる減衰力発生要素として機能する。
以下、バルブ構造について詳しく説明すると、バルブハウジングたるピストン1は、環状に形成され、その上下端を貫通する孔で形成される中空部2a,2bを備えており、この中空部2a,2bにおける作動油の入口となる入口部近傍には環状の弁座3がそれぞれ設けられている。
そして、ピストン1の上下端部には、それぞれ中空部2a,2bの入口端に連通されるとともに外周側に伸びる連通溝2c,2dと、中空部2a,2bの出口端に連通されるとともに外周側に伸びる連通溝2e,2fが形成されるとともに後述の規制手段のピン21が挿入される孔の一部をなすピン挿入孔1a,1bが設けられている。
弁体10は、弁本体11と、弁本体11の先端に形成の略円錐状の弁頭12と、弁頭12の側部から放射状に突出される複数のバネ受け13とを備えており、バネ受け13の端部を弁座3の図1中下面に当接させると、弁頭12の側部が弁座3の内周縁に着座して、中空部2a,2bを閉塞しピストン1の上方と下方との連通を断つことができるようになっている。
このように、弁体10は、上方のバネ受け13を弁座3に当接させることによって移動が規制されるので、弁頭12と弁座3の当接面が長年の使用によって変形してしまい、バルブの特性が変化してしまうような事態の発生を防止することができる。
そして、上記中空部2a,2b内には、弁体10の後方からそれぞれ、中空部2a,2b内に収容されて弁体10を弁座3側に向けて附勢するスプリング20,20が挿入された状態で上記ピストン1の上下には、バネ座15,16が積層される。
したがって、スプリング20,20は、それぞれ弁体10のバネ受け13とバネ座15,16との間に介装され、上記各弁体10は、常時スプリング20,20によって弁座3に押し付けられて着座し、中空部2a内の弁体10は、下室42内の圧力が開弁圧に達すると弁座3から図中上方に後退して中空部2aを開放しピストン1の下室42と上室41とを連通させることができ、他方の中空部2b内の弁体10は、上室41内の圧力が開弁圧に達すると弁座3から図中下方に後退して中空部2bを開放しピストン1の上室41と下室42とを連通させることができ、このバルブは、常閉型の減衰バルブとして機能する。
そして、上記バネ座15,16は、それぞれ環状であって中空部2a,2bの出口端に対面するようになっており、また、上記ピストン1のピン挿入孔1a,1bに対面する位置にピン21が挿入される孔の一部であるピン挿入孔15a,16aを備えて構成されている。
また、この各バネ座15,16は、中空部2a,2bの入口端および出口端を閉塞するが、上記のように中空部2a,2bの入口端と出口端とに連通される連通溝2c,2d,2e,2fによって、弁体10による中空部2a,2bの閉塞以外に上室41と下室42との連通が断たれることがないようになっているが、これら連通溝2c,2d,2e,2fを廃して各バネ座15,16側に中空部2a,2bに連通される連通溝を形成しておくようにしてもよい。
さらに、ピストン1およびバネ座15のピン挿入孔1a,15a内およびピン挿入孔1b,16a内には、それぞれピン21,21が挿入され、ピン21,21の脱落を防止する環状のサポート22,22がそれぞれバネ座15の上端およびバネ座16の下端に積層されている。なお、ピン21,21は、図示した位置へ挿入されずとも、中空部2a,2bを回避する位置に挿入されればよい。
このように、アセンブリされたピストン1、弁体10、スプリング20、バネ座15,16、サポート22で構成されるピストン体は、その軸心部に段付きのロッド5が挿通され、ロッド5の先端に螺着されるピストンナット30でロッド5に固定される。
このようにして、ロッド5へのピストン体を組み付ける際に、バネ座15,16は、規制手段である孔となるピン挿入孔1a,1b,15a,16a、ピン21,21およびサポート22,22によって横方向となる円周方向へのピストン1に対する移動が規制されるので、スプリング20を胴曲がりさせてしまったり、スプリング20の端部とバネ座15,16とが擦れあって磨耗屑が発生したりというような事態を回避することができる。
したがって、上記規制手段によって、スプリング20の胴曲がりが阻止され、狙った減衰力の発生が可能となり、また、磨耗屑の発生が防止されるので、コンタミネーションの発生も防止される。
なお、本実施の形態においては、バルブ構造が緩衝器のピストン部に具現化されていることから、ロッド5を用いてバネ座15,16とバルブハウジングたるピストン1を一体化するようにしているが、たとえば、バルブ構造がベースバルブ部に具現化されるような場合には、バルブハウジングにロッド部を形成して、該ロッド部にバネ座15,16を組付けてバルブハウジングと一体化してもよいし、他の手段を用いてバネ座15,16とバルブハウジングを一体化するようにしてもよい。また、本実施の形態においては、ロッド5の存在によってバネ座15,16のバルブハウジングたるピストン1に対する径方向の移動が規制されているため、バネ座15およびバネ座16をそれぞれ一つのピン21で周方向の移動を規制しているが、複数のピンでバネ座15,16の横方向の移動を規制するようにしてもよい。
さて、バルブ構造の作用であるが、上述のように、バネ座15,16は、バルブハウジングたるピストン1に積層されて、それぞれあらかじめ決められた位置でスプリング20の端部を支承することになるので、上記ピストン体のアセンブリが終了すると、スプリング20の初期荷重はあらかじめ任意に設定される値に自動的に調節されることになる。
したがって、バルブの加工従事者は、中空部2a,2b内にそれぞれ弁体10およびスプリング20を収容した後、バネ座15,16を積層させるのみで、組立加工を終了することができ、かつ、スプリング20の初期荷重は、該加工従事者の感覚によらないで一定となり、均一な開弁圧のバルブを製造することができるのである。
また、上記のようにバネ座15,16はピストン1に積層されて固定されることから、螺子止めのように緩んでバルブハウジング1から脱落することなく、また、バネ座15,16の回り止めとして、ポンチ止めを行う必要がなく、組立加工が非常に簡単となる。
このように、組立加工が上記のように簡単であり、バネ座をねじ込んで進退させてスプリング20の初期荷重を調整するという手間が省け、さらに、ポンチ止め加工を施す必要もないので、組立工数が省略され、バルブの製造時間を飛躍的に短縮することが可能となり、その結果、バルブ製造コストも低減されることになる。
さらに、バネ座15,16をバルブハウジングたるピストン1に積層するので、中空部2a,2b内にバネ座15,16を収容するスペースを確保する必要が無いので、バルブ全体の軸方向長さを短くすることができ、省スペースとなるので、本実施の形態のように緩衝器のピストン部にバルブ構造を適用する場合には、緩衝器の全長を短くすることができる。
また、中空部2a,2bに螺子部を設ける必要が無いので、バルブハウジングたるピストン1の周方向長さをその分短くすることができ、バルブ全体の省スペース化を図ることができる。
なお、スプリング20の初期荷重は、上記したところでは、あらかじめ設定される値に調節されるのであるが、図2(A)および図2(B)に示した一実施の形態の変形例におけるバルブ構造のように弁体10のバネ受け13にワッシャ31からなるスペーサを積層したり、バルブハウジングたるピストン1とバネ座15,16との間にワッシャ32からなるスペーサを介装したり、あるいは、その両方のワッシャ31、32を使用することで上記初期荷重を任意に調節することも可能である。
このように、スプリング20の初期荷重を任意に調節する場合にあっても、ワッシャ31,32の枚数を変化させることで対応することができ、ワッシャ31,32の数を管理しておけばよいということになるので、加工従事者の感覚によらないでスプリング20の初期荷重の調整を行うことができ、均一な開弁圧のバルブを製造することができるのである。
つづいて、他の実施の形態のバルブ構造について説明する。このバルブ構造は、やはり、緩衝器のピストン部における伸側および圧側の減衰バルブとして具現化されており、一実施の形態と異なるところは、バルブハウジングたるピストン1に対するバネ座50の横方向となる円周方向への移動を規制する規制手段であり、その他の部分については、一実施の形態と同様の構成である。
この他の実施の形態における規制手段は、図3,図4に示すように、バルブハウジングたるピストン1に設けた溝1c,1dと、一実施の形態におけるバネ座15に対応するバネ座50に設けた溝1c内に挿入される凸部51と、一実施の形態におけるバネ座16に対応するバネ座52に設けた溝1d内に挿入される凸部53とで構成されている。
なお、図示はしないが、中空部2a,2b内には、一実施の形態と同様に、それぞれ弁体10、スプリング20が収容され、各スプリング20の一端がそれぞれバネ座50,52によって支承されることになる。
上記溝1cと凸部51の係合によりピストン1に対してバネ座50は円周方向への移動が規制され、溝1dと凸部53の係合によりピストン1対してバネ座52は円周方向への移動が規制され、一実施の形態と同様に、スプリング20の胴曲がりを防止できるとともに、磨耗屑の発生を防止することができる。
なお、バネ座50,52にそれぞれ凸部51,53を形成するには、プレス加工を用いればよく、簡単にバネ座50,52を製造することができ、また、ピン21およびサポート22を省略することができるので、部品点数の削減ができ、さらには、製造コストをより一層低減することができる。
また、この場合、溝1c,1dは、ピストン1の内周から外周へかけて、凸部51,53はバネ座50,52の内周から外周へかけて、それぞれ直線状に形成されているが、溝を窪み状に形成し、凸部51,53もその形状に対応して溝内に挿入できる形状としておくようにしてもよい。このようにしても、バルブハウジングたるピストン1に対してバネ座50,52の横方向への移動を規制することができ、さらに、溝1c,1dをそれぞれ複数設け、それに対応数だけ凸部51,53を設けるようにしてもよい。
そして、この他の実施の形態においても、スプリング20の初期荷重は、ピストン1にバネ座50,52を積層することで、あらかじめ決められた値に調整されるので、一実施の形態と動揺の作用効果を奏することが可能となり、また、ワッシャ31,32を使用することで作業者の感覚によらずにスプリング20の初期荷重を任意に調節することができる。
以上でバルブ構造の実施の形態についての説明を終えるが、上述したところでは、本発明のバルブ構造が緩衝器のピストン部の伸圧両方の減衰バルブに具現化されているが、いずれか一方の減衰バルブに具現化することが可能であるとともに、ピストン部以外にもベースバルブ部に具現化することも可能であり、また、緩衝器以外の油圧機器のバルブに具現化可能であることは勿論である。
なお、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されない。
一実施の形態におけるバルブ構造が具現化されたバルブの縦断面図である。 (A)一実施の形態の変形例におけるバルブ構造が具現化されたバルブの縦断面図である。(B)一実施の形態の変形例におけるバルブ構造が具現化されたバルブの縦断面図である。 他の実施の形態におけるバルブ構造が具現化されたバルブの斜視図である。 他の実施の形態におけるバルブ構造におけるバルブハウジングおよびバネ座の斜視分解図である。 従来のバルブ構造が具現化されたバルブの縦断面図である。 従来のバルブ構造が具現化されたバルブの正面図である。
符号の説明
1 バルブハウジングたるピストン
1a,1b,15a,16a 孔の一部であるピン挿入孔
1c,1d 溝
2a,2b 中空部
2c,2d,2e,2f 連通溝
3 弁座
5 ロッド
10 弁体
11 弁本体
12 弁頭
13 バネ受け
15,16,50,52 バネ座
20 スプリング
21 ピン
22 サポート
30 ピストンナット
31,32 ワッシャ
40 シリンダ
41 上室
42 下室
51,53 凸部

Claims (6)

  1. シリンダと、上記シリンダ内にロッドを介して挿入したバルブハウジングと、上記シリンダ内に上記バルブハウジングを介して区画した上室及び下室と、上記バルブハウジングに形成されて入口と出口を介して上記上室と上記下室とに連通する中空部と、上記中空部内に形成した入口側の弁座と、上記中空部内に収容した弁体と、上記中空部の出口に対向して設けたバネ座と、上記弁体と上記バネ座との間に介装されて上記弁体を上記弁座に向けて附勢するスプリングとを備えたバルブ構造において、上記バルブハウジングに各入口と各出口とを互いに反対方向に向けて形成した一対の上記中空部を形成し、上記バルブハウジングの上下端部に上記各中空部の入口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝と各中空部の出口端に連通されながら外周側に伸びる連通溝とを形成し、上記バルブハウジングの上下端部に一対の上記バネ座を積層させながら上記バルブハウジングと上記バネ座とを上記ロッドに挿入し、また、上記バルブハウジングと上記各バネ座とを上記ロッドの先端に螺着されたナットで上記ロッドに固定させたことを特徴とするバルブ構造。
  2. 上記バルブハウジングと上記バネ座との間にスプリングの初期荷重を調節するスペーサを介装したことを特徴とする請求項1に記載のバルブ構造。
  3. 一方の上記中空部の入口が上記上室に開口すると共に出口が上記下室に開口し、他方の上記中空部の入口が上記下室に開口すると共に出口が上記上室に開口していることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ構造。
  4. 上記バルブハウジングに対して上記バネ座の周方向の移動を規制する規制手段を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバルブ構造。
  5. 上記規制手段は、上記バルブハウジングと上記バネ座に設けた孔と、該孔に挿入されるピンと、上記バネ座に積層されピンの孔から抜けを防止するサポートとを備えてなる請求項4に記載のバルブ構造。
  6. 上記規制手段は、上記バルブハウジングの一部に設けた溝と、上記バネ座に設けた溝内に挿入される凸部とを備えてなる請求項4に記載のバルブ構造。
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