JP6747313B2 - ポペット弁およびポペット弁の製造方法 - Google Patents

ポペット弁およびポペット弁の製造方法 Download PDF

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本発明は、ポペット弁およびポペット弁の製造方法に関する。
従来、セットねじによってリリーフ圧の調整および設定を容易に行えるように構成されたリリーフ弁が知られている(例えば、特許文献1)。このリリーフ弁はポペット弁である。
実開平5−52454号公報
上記従来のポペット弁では、セットねじを設けるためにねじの加工が必要となる上、ねじの緩みにより開弁圧としてのリリーフ圧が変化してしまう虞がある。
また、この種のポペット弁では、組立後のコイルスプリングの位置や姿勢の変化によって、例えば、開弁圧が変化したり音や振動が生じたりするといった問題が生じる虞がある。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、ねじによらず所期の開弁圧を設定でき、かつコイルスプリングの位置や姿勢の変化を抑制可能な、新規な構成のポペット弁を得ることである。
本開示のポペット弁は、例えば、弁体と、上記弁体が着座するシート部を有し、弁体のシート部への着座により流体の流通が遮断され弁体のシート部からの離脱により流体が流通する通路が設けられた、シート部材と、螺旋状に構成され、上記弁体を上記シート部に押し付けるよう螺旋の中心軸の軸方向に弾性的に付勢するコイルスプリングと、上記コイルスプリングを収容する収容部が設けられたバルブハウジングと、上記収容部に挿入された状態で上記バルブハウジングに圧入固定されたバルブハウジング固定部と、上記コイルスプリングの上記弁体とは反対側で螺旋状の内周に挿入された状態で中心軸の径方向の外側に張り出すことで当該コイルスプリングをかしめ固定したスプリング固定部と、を有し、上記収容部とは反対側に位置された開口端を含む開口部が設けられた、固定部材と、を備える。
このような構成によれば、固定部材のハウジングへの圧入荷重の管理によって、所期の開弁圧が設定されうる。また、スプリング固定部の外周面が中心軸の径方向外方に張り出しているため、コイルスプリングがより確実にあるいはより強固に固定部材に固定され、例えば、組立後の開弁圧の変化やコイルスプリングの位置や姿勢の変化が、抑制されうる。
上記ポペット弁では、例えば、上記開口部は、上記スプリング固定部の外周面より上記径方向の内方に位置された第一直径の第一部位と、上記第一部位よりも上記開口端の近くに位置された上記第一直径よりも大きい第二直径の第二部位と、を備える。このような構成によれば、例えば、開口端から挿入され第一部位を通った部材の第二部位への圧入により、スプリング固定部が径方向外方へ張り出し、コイルスプリングをかしめ固定することができる。
上記ポペット弁は、例えば、上記開口部内に圧入された圧入部材を備える。このような構成によれば、例えば、開口部に圧入された圧入部材が開口部内に留まるため、圧入部材が圧入孔から抜かれる場合に比べて、コイルスプリングがスプリング固定部にかしめ固定された状態が維持されやすい。
上記ポペット弁の製造方法は、例えば、弁体と、上記弁体が着座するシート部を有し、弁体のシート部への着座により流体の流通が遮断され弁体のシート部からの離脱により流体が流通する通路が設けられた、シート部材と、螺旋状に構成され、上記弁体を上記シート部に押し付けるよう螺旋の中心軸の軸方向に弾性的に付勢するコイルスプリングと、上記コイルスプリングを収容する収容部が設けられたバルブハウジングと、上記収容部に挿入された状態で上記バルブハウジングに圧入固定されたバルブハウジング固定部と、上記コイルスプリングの上記弁体とは反対側で螺旋状の内周に挿入された状態で中心軸の径方向の外側に張り出すことで当該コイルスプリングをかしめ固定したスプリング固定部と、を有し、上記収容部とは反対側に位置された開口端を含む開口部が設けられた、固定部材と、を備えたポペット弁の、製造方法であって、上記収容部に挿入された上記固定部材の上記開口部に上記中心軸の軸方向の一方に部材を圧入して上記スプリング固定部の外周面を上記中心軸の径方向の外方に張り出させることにより上記コイルスプリングを上記スプリング固定部にかしめ固定する第一工程と、上記固定部材を上記収容部に上記軸方向の一方に圧入することにより上記ハウジング固定部を上記ハウジングに固定する第二工程と、を含む。
上記ポペット弁の製造方法では、第一工程と第二工程とが一連の作業として実行されうる。よって、例えば、コイルスプリングの固定部材への固定と固定部材のバルブハウジングへの組み付けとを行うことができるので、製造の手間やコストを低減できるとともに、製品の品質および信頼性をさらに向上することができる。
上記ポペット弁の製造方法では、例えば、上記第一工程において上記外周面を膨らませて上記コイルスプリングをかしめ固定する第一圧入荷重は、上記第二工程において上記ハウジング固定部を所定位置に固定する第二圧入荷重よりも小さい。このような方法によれば、コイルスプリングが固定部材にかしめ固定された後に、固定部材がハウジングに圧入されうる。よって、例えば、コイルスプリングの固定部材へのかしめ固定の工程において固定部材のハウジングへの圧入位置が変化するのが、抑制される。
図1は、実施形態のポペット弁の断面図である。 図2は、図1のポペット弁の一部の拡大図である。 図3は、実施形態のポペット弁において圧入部材を圧入する前の状態を示す断面図である。 図4は、実施形態のポペット弁において圧入部材を圧入した状態を示す断面図である。 図5は、実施形態のポペット弁において圧入部材を圧入した後、固定部材を圧入した状態を示す断面図である。 図6は、第1変形例のポペット弁の断面図である。 図7は、第2変形例のポペット弁の断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、当該構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
以下の実施形態や変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される場合がある。なお、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。また、図は全て模式的かつ例示的なものである。また、各図において、方向Xは、軸Axの軸方向であり、後述する固定部材および圧入部材の圧入方向を示している。
(第1実施形態)
図1に例示されるように、ポペット弁100は、ハウジング200に設けられた収容孔201内に収容されている。ポペット弁100は、例えば、収容孔201内に圧入されたり、ねじやブラケット等(不図示)により機械的に固定されたりすることによって、収容孔201内で所定位置に固定されている。ハウジング200は、例えば、アルミニウム合金や、鉄系材料等の金属材料である。
収容孔201は、軸Axを中心とする円筒孔である。収容孔201には、ハウジング200に設けられた孔202,203が接続されている。孔202,203は、ポペット弁100の作動流体の通路として機能する。また、本実施形態では、収容孔201の一部も、作動流体の通路として機能する。
ポペット弁100は、バルブハウジング10、シート部材20、弁体30、コイルスプリング40、固定部材50、シール部材71〜73、および圧入部材80を、有している。ポペット弁100のハウジング200への装着状態において、バルブハウジング10、シート部材20、弁体30、固定部材50、シール部材71〜73、および圧入部材80の長手方向の中心軸は軸Axと略一致している。また、コイルスプリング40は、螺旋状であり、ポペット弁100のハウジング200への装着状態において、コイルスプリング40の螺旋の中心軸は、軸Axと略一致している。なお、コイルスプリング40の螺旋の中心軸は、軸Axと略平行であればよく、軸Axとは完全に一致していなくてもよい。
バルブハウジング10の形状は、円筒状である。バルブハウジング10の内側の円筒面10a内(内室10b)には、弁体30、コイルスプリング40、および固定部材50が収容されている。円筒面10aは、収容部の一例である。
バルブハウジング10の長手方向の一端(X方向前方の端部)は、シート部材20と固定されている。バルブハウジング10とシート部材20とは、例えば、圧入や溶接等によって結合されている。また、バルブハウジング10の長手方向の他端(X方向後方の端部)の近傍には、固定部材50が圧入によって固定されている。すなわち、内室10bの長手方向の一端はシート部材20によって塞がれ、他端は固定部材50によって塞がれている。なお、ハウジング200とバルブハウジング10とは、一体に形成されてもよい。
シート部材20には、軸Axに沿って延びる円筒状の通路21が設けられている。通路21は、軸Axに沿って延びた貫通孔である。通路21の円筒面10a側の端部には、円筒面10a内に臨む円錐状の凹面22が設けられている。通路21は、凹面22の底部に開口している。なお、バルブハウジング10とシート部材20とは別の部材である必要はなく、円筒面10aや凹面22等が設けられた一連の部材であってもよい。
弁体30は、ボディ31、弁部32、および突起33を有している。ボディ31の形状は、円柱状である。弁部32は、ボディ31から軸Axに沿って、シート部材20に向けて、すなわち方向Xに、棒状に突出している。弁部32の先端には、押圧面32aが設けられている。押圧面32aの形状は、例えば、球面状である。押圧面32aは、凹面22に接触した状態で通路21を閉じ、当該通路21を塞ぐことができるよう、構成されている。凹面22は、シート部の一例である。弁体30が凹面22から離間した状態では、弁体30は通路21を開放し、これにより通路21とバルブハウジング10の内室10bとが繋がる。弁体30が凹面22と接触した状態、すなわち弁体30が凹面22に着座した状態では、弁体30は通路21を閉じ、これにより通路21とバルブハウジング10の内室10bとは弁体30によって遮断される。
突起33は、ボディ31から弁部32とは反対側に、すなわち方向Xの反対方向に、突出している。突起33の形状は、円柱状である。突起33は、コイルスプリング40のコイルの内面に略沿って突出している。突起33は、コイルスプリング40のリテーナとして機能する。
コイルスプリング40は、弁体30に対し、シート部材20とは反対側に隣接して、位置されている。また、固定部材50は、コイルスプリング40に対し、シート部材20とは反対側に隣接して、位置されている。すなわち、コイルスプリング40は、弁体30と固定部材50との間に位置されている。ポペット弁100は、組立状態でコイルスプリング40が弾性的に圧縮された状態、すなわち、予圧縮された状態となるよう、構成されている。
図1,2に示されるように、固定部材50は、ボディ51および突起52を有している。ボディ51の形状は、円柱状である。ボディ51は、バルブハウジング10の円筒面10aに圧入されている。よって、外周面5laは、バルブハウジング固定部の一例である。
突起52は、ボディ51から開口端201aとは反対側に、すなわち方向Xに、突出している。突起52の形状は、円柱状である。ボディ51の突起52側の端面51bには、コイルスプリング40の端面40aが接触している。突起52は、端面51bから、コイルスプリング40のコイルの内面に略沿って突出している。
ここで、図2に示されるように、突起52の外周面52aの、端面51bから離間した部位52cは、軸Axの径方向外方に張り出している。すなわち、外周面52aの部位52cの外径Dpcは、基端部52b(根元部)の外径Dpbよりも大きい。このような構成において、コイルスプリング40の端部は、部位52cにかしめ固定されている。コイルスプリング40は、軸Axの軸方向に移動せず、かつ軸Axの周方向に回転しないよう、固定部材50の部位52cに固定される。部位52cは、スプリング固定部の一例である。
ボディ51には、軸Axの軸方向に沿って延び、開口端201a側に開放された円筒状の圧入孔50bが設けられている。圧入孔50bは、本実施形態では一例として有底孔であるが、貫通孔であってもよい。圧入孔50bには、圧入部材80が圧入される。圧入孔50bは、開口端50b3と、開口端50b3から離れ圧入部材80が圧入された第一部位50b1と、第一部位50b1よりも開口端50b3に近い第二部位50b2と、を含んでいる。ここで、図2に示されるように、第二部位50b2の直径Dh2は、圧入部材80の直径Di、すなわち圧入後の第一部位50biの直径Dh1よりも、大きい。また、第一部位50b1は、突起52の部位52cの、径方向内方に位置されている。したがって、図3〜5に示されるように、第一部位50biに圧入部材80を圧入することにより、部位52cを径方向外方に張り出させることができる。この場合、図2に示されるように、部位52cは径方向外方にドーナツ(トーラス)の側面のように膨らみ、外周面52aの直径は軸Axの軸方向に沿って滑らかに変化し、外周面52aの断面形状は曲線状となる。直径Dhiは、第一直径の一例であり、直径Dh2は、第二直径の一例である。
また、シール部材71は、シート部材20の外周面に設けられた環状の溝20aに収容され、シート部材20の外周面とハウジング200の収容孔201の内周面との間の隙間をシールする。シール部材72は、バルブハウジング10の外周面に設けられた環状の溝10cに収容され、バルブハウジング10の外周面と収容孔201の内周面との間の隙間をシールする。また、シール部材73は、固定部材50の外周面に設けられた環状の溝50aに収容され、固定部材50の外周面とバルブハウジング10の円筒面10aとの間の隙間をシールする。
以上の構成のポペット弁100では、コイルスプリング40は、上述したように予圧縮された状態で装着されており、弁体30を、シート部材20の凹面22に押し付けるよう、軸Axの軸方向に、すなわち方向Xに、弾性的に付勢している。よって、シート部材20の通路21の作動流体の圧力が十分に低い状態では、弁体30は、凹面22に着座して通路21を閉じ、ポペット弁100は閉状態である。シート部材20の通路21の作動流体の圧力が高まり、当該圧力と弁体30の受圧面積との積が、予圧縮荷重を超えると、すなわち、通路21の作動流体の圧力が開弁圧を超えると、弁体30は、当該圧力を受けて方向Xの反対方向に移動し、弁体30は凹面22から離間して通路21を開き、ポペット弁100は開状態になる。開状態においては、図1に示されるハウジング200の孔203、収容孔201の第一室201b、シート部材20の通路21、バルブハウジング10の内室10b、バルブハウジング10の周壁(側壁)に設けられた貫通孔10d、収容孔201の第二室201c、およびハウジング200の孔203を経由した作動流体の通路が形成される。
本実施形態では、開弁圧は、固定部材50がバルブハウジング10に固定される位置によって変化する。コイルスプリング40が圧縮されるほど、固定部材50を圧入する際の反力が大きくなるため、固定部材50を圧入する際の圧入荷重の管理(検出)によって、コイルスプリング40の予圧縮荷重、すなわち開弁圧を設定することができる。具体的には、固定部材50が方向Xの前方(図1の右方)に位置するほど、コイルスプリング40の圧縮量が大きくなって開弁圧が高くなり、固定部材50が方向Xの後方(図1の左方)に位置するほど、コイルスプリング40の圧縮量が小さくなって開弁圧が低くなる。
また、本実施形態では、圧入部材80の圧入と、固定部材50の圧入とを、同一設備による一連の工程によって、実施することができる。まずは、プレス部材の押圧部300を方向Xに動かし、当該押圧部300によって圧入部材80を圧入孔50bに圧入することにより、固定部材50の突起52の外周面52aを軸Axの径方向外方に張り出させ、当該外周面52a(部位52c)によってコイルスプリング40の端部をコイルの内側からかしめ固定する(第一工程)。
図3に示されるように、圧入部材80が圧入孔50bに圧入される前の状態では、圧入孔50bの第一部位50biの直径Dh11は、圧入部材80の直径Diよりも小さい。第一工程にあっては、プレス部材の押圧部300は、圧入部材80を方向Xに押して、開口端50b3から圧入孔50bに挿入し、第一部位50b1に圧入する。これにより、図2(図4)に示されるように、第一部位50biの直径Dh1は、圧入前の直径Dh11よりも拡大し、圧入部材80の直径Diとほぼ同じ大きさとなる。
圧入部材80の圧入孔50bへの圧入後も、プレス部材の押圧部300は方向Xに動き、固定部材50を方向Xに押して、円筒面10aに圧入する。この際、プレス部材において押圧部300の圧入荷重や、ストローク長、実際の開弁圧等を計測しながら管理することにより、固定部材50の固定位置(コイルスプリング40の予圧縮荷重)、すなわち開弁圧を、所期の値に設定することができる(第二工程)。
このような、第一工程および第二工程を含む一連の工程は、圧入部材80が圧入孔50bに圧入され、コイルスプリング40が外周面52aにかしめ固定される状態となる第一圧入荷重L1が、固定部材50が円筒面10aに圧入されて固定され所期の開弁圧が得られる状態となる第二圧入荷重L2よりも小さいことによって、実現されうる。仮に、第一圧入荷重L1が第二圧入荷重L2よりも大きいと、コイルスプリング40が外周面52aにかしめ固定される状態となるまで、コイルスプリング40が圧縮され続けることになるため、所期の開弁圧を得るのが難しくなる。
また、本実施形態では、図3に示されるように、押圧部300の直径Dprは、圧入部材80の直径Diよりも大きくかつ固定部材50の直径Dfよりも小さいため、圧入部材80および固定部材50の双方を押すことができる。本実施形態では、押圧部300の端面(押圧面)が平面であるため、図3,4に示されるように、押圧部300は、圧入孔50bに圧入された圧入部材80の方向Xの後方の端面80aと、固定部材50の方向Xの後方の端面50cとが並ぶまで、圧入部材80を方向Xに押し、図5に示されるように、押圧部300は、端面80aと端面50cとが並んだ以降は、固定部材50(および圧入部材80)を方向Xに押す。なお、押圧部300の先端に、圧入孔50bに挿入される突起を設けることにより、圧入孔50bに圧入部材80が所期位置まで圧入された状態で、端面80aが端面50cから方向Xに離間して位置された構成を得ることができる。この場合、圧入部材80をより小さくかつより軽量に構成することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、突起52(スプリング固定部)の外周面52aは、軸Ax(中心軸)の径方向の外方に張り出している。よって、例えば、固定部材50のバルブハウジング10への圧入荷重の管理によって、所期の開弁圧が設定されうる。また、突起52の外周面52aが軸Ax(中心軸)の径方向外方に張り出しているため、コイルスプリング40がより確実にあるいはより強固に固定部材50に固定され、例えば、組立後の開弁圧の変化やコイルスプリング40の位置や姿勢の変化が、抑制されうる。
また、本実施形態では、圧入孔50b(開口部)は、外周面51aより径方向の内方に位置された直径Dh1(第一直径)の第一部位50b1と、第一部位50b1よりも開口端50b3の近くに位置され直径Dh1よりも大きい直径Dh2(第二直径)の第二部位50b2と、を含む。このような構成によれば、例えば、開口端50b3から挿入され第一部位50b1を通った圧入部材80の第二部位50b2への圧入により、突起52(スプリング固定部)が径方向外方へ張り出し、コイルスプリング40をかしめ固定することができる。
また、本実施形態では、ポペット弁100は、例えば、圧入孔50b(開口部)内に圧入された圧入部材80を備える。このような構成によれば、例えば、圧入孔50bに圧入された圧入部材80が当該圧入孔50b内に留まるため、圧入部材80が圧入孔50bから抜かれてポペット弁100に残らない場合に比べて、コイルスプリング40が突起52(スプリング固定部)にかしめ固定された状態が維持されやすい。
また、本実施形態では、第一工程と第二工程とが一連の作業として実行されうる。よって、例えば、コイルスプリング40と固定部材50とがバルブハウジング10外で一旦組み立てられた後に、バルブハウジング10に組み付けられる場合に比べて、製造の手間やコストが低減されうる。
また、本実施形態では、第一圧入荷重L1は第二圧入荷重L2よりも小さい。よって、コイルスプリング40が固定部材50にかしめ固定された後に、固定部材50がバルブハウジング10に圧入されうる。したがって、例えば、コイルスプリング40の固定部材50へのかしめ固定の工程において固定部材50のバルブハウジング10への圧入位置が変化するのが、抑制される。
図6に示す第1変形例では、圧入部材80Aは、外周面52aを拡張するために圧入される部位から離間した部位、具体的には端面80a側の端部に、拡径部80bが設けられている。拡径部80bにより、圧入孔50bにおける圧入部材80Aの位置や姿勢の経時変化が抑制される。なお、拡径部80bは、圧入孔50bに圧入されてもよい。また、図7に示す第2変形例のように、圧入部材80Bは、球体、例えば鋼球であってもよい。さらに、図示しないが、圧入部材は、固定部材50内に残らなくてもよい。
なお、上記実施形態では、バルブハウジング10が予めハウジング200に圧入された状態で、プレス部材(押圧部300および圧入部材80)によって固定部材50が圧入される構成および工程について説明したが、固定部材50は、ハウジング200に圧入される前にバルブハウジング10へ圧入されていてもよい。その場合、ポペット弁は、組付工程の外で(前に)組み立てられ、一体のアセンブリとして取り扱われる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
本発明のポペット弁は、リリーフ弁や、レギュレータ、逆止弁等として用いることが可能であるし、ブレーキ装置や、その他の油庄機器、空気圧機器等、種々の流体機器に適用することができる。
10…バルブハウジング、10a…円筒面(収容部)、20…シート部材、21…通路、22…凹面(シート部)、30…弁体、40…コイルスプリング、50…固定部材、50b…圧入孔(開口部)、50b1…第一部位、50b2…第二部位、50b3…開口端、51a…外周面(バルブハウジング固定部)、52a…外周面、52c…部位(スプリング固定部)、80,80A,80B…圧入部材、100…ポペット弁、Ax…軸(中心軸)、Dhl…直径(第一直径)、Dh2…直径(第二直径)、L1…第一圧入荷重、L2…第二圧入荷重。

Claims (5)

  1. 弁体と、
    前記弁体が着座するシート部を有し、弁体のシート部への着座により流体の流通が遮断され弁体のシート部からの離脱により流体が流通する通路が設けられた、シート部材と、
    螺旋状に構成され、前記弁体を前記シート部に押し付けるよう螺旋の中心軸の軸方向に弾性的に付勢するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する収容部が設けられたバルブハウジングと、
    前記収容部に挿入された状態で前記バルブハウジングに圧入固定されたバルブハウジング固定部と、前記コイルスプリングの前記弁体とは反対側で螺旋状の内周に挿入された状態で中心軸の径方向の外側に張り出すことで当該コイルスプリングをかしめ固定したスプリング固定部と、を有し、前記収容部とは反対側に位置された開口端を含む開口部が設けられた、固定部材と、
    を備えた、ポペット弁。
  2. 前記開口部は、
    前記スプリング固定部の外周面より前記径方向の内方に位置された第一直径の第一部位と、
    前記第一部位よりも前記開口端の近くに位置された前記第一直径よりも大きい第二直径の第二部位と、
    を備えた、請求項1に記載のポペット弁。
  3. 前記開口部内に圧入された圧入部材を備えた、請求項1または2に記載のポペット弁。
  4. 弁体と、
    前記弁体が着座するシート部を有し、弁体のシート部への着座により流体の流通が遮断され弁体のシート部からの離脱により流体が流通する通路が設けられた、シート部材と、
    螺旋状に構成され、前記弁体を前記シート部に押し付けるよう螺旋の中心軸の軸方向に弾性的に付勢するコイルスプリングと、
    前記コイルスプリングを収容する収容部が設けられたバルブハウジングと、
    前記収容部に挿入された状態で前記バルブハウジングに圧入固定されたバルブハウジング固定部と、前記コイルスプリングの前記弁体とは反対側で螺旋状の内周に挿入された状態で中心軸の径方向の外側に張り出すことで当該コイルスプリングをかしめ固定したスプリング固定部と、を有し、前記収容部とは反対側に位置された開口端を含む開口部が設けられた、固定部材と、
    を備えたポペット弁の、製造方法であって、
    前記収容部に挿入された前記固定部材の前記開口部に前記中心軸の軸方向の一方に部材を圧入して前記スプリング固定部の外周面を前記中心軸の径方向の外方に張り出させることにより前記コイルスプリングを前記スプリング固定部にかしめ固定する第一工程と、
    前記固定部材を前記収容部に前記軸方向の一方に圧入することにより前記バルブハウジング固定部を前記バルブハウジングに固定する第二工程と、
    を含む、ポペット弁の製造方法。
  5. 前記第一工程において前記外周面を膨らませて前記コイルスプリングをかしめ固定する第一圧入荷重は、前記第二工程において前記バルブハウジング固定部を所定位置に固定する第二圧入荷重よりも小さい、請求項4に記載のポペット弁の製造方法。
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