JP4761271B2 - 製本システム、製本方法および製本機 - Google Patents

製本システム、製本方法および製本機 Download PDF

Info

Publication number
JP4761271B2
JP4761271B2 JP2005285683A JP2005285683A JP4761271B2 JP 4761271 B2 JP4761271 B2 JP 4761271B2 JP 2005285683 A JP2005285683 A JP 2005285683A JP 2005285683 A JP2005285683 A JP 2005285683A JP 4761271 B2 JP4761271 B2 JP 4761271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
sensitive adhesive
paper
piece
initial tack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005285683A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007090781A (ja
Inventor
宏之 笠原
一成 河下
康治 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2005285683A priority Critical patent/JP4761271B2/ja
Publication of JP2007090781A publication Critical patent/JP2007090781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4761271B2 publication Critical patent/JP4761271B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)

Description

本発明は、初期タックが低減化された感圧性接着剤を利用する製本システム、製本方法および製本機に関する。
紙片への印刷機、印刷した紙片の裁断機、裁断した紙片の帳合機および糊付け機などからなる製本システムは古くから行われており、多種類の本が作製され、上梓されてきた。さらに、また、近年の画像処理技術の著しい発展により、画像処理された紙片から冊子を容易に得る冊子作製システムも研究され、多数の報告がある(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
それらは、紙片表面に情報を印刷し、製本する技術に関するものであり、本あるいは冊子(以下、本ということがある)を作製する場合、それら印刷処理された紙片を重ね合わせ、ステープル針で固定し、本を作製する域をでない。
一方、粘着テープを印刷された紙片の片隅の所定位置に配置し、紙片同士を接着する技術が報告されている(例えば、特許文献4)。しかし、そこでは、接着面がべたつく感圧性接着剤を使用するために、接着剤面に剥離紙で保護しなくてはならないうえに、べたつく接着面があるために作業性が劣るという問題点が残る。
その点、バインドテープを用いて製本する技術では(特許文献5)、それらの問題点は解消されているが、製本するときには加熱する操作が必要であるから、新たに加熱手段が必須とならざるをえないので、その点で改善の余地が残されている。
特開平11−157248号公報 特開2000−301852号公報 特開2001−180156号公報 特開平8−150792号公報 特開平11−208976号公報
従って、本発明の課題は、できるだけ簡単な操作で効率よく紙片を重ね合わせ、接着・固定する製本システムおよび製本作製方法を提供することにある。また、初期タックが低減化された感圧性接着剤を用い、できるだけ簡単な操作で効率よく紙片を重ね合わせ、接着・固定する製本システムおよび製本作製方法を提供することにある。さらに、そのシステムを備えた画像形成処理システム、および初期タックが低減化された感圧性接着剤を用いる製本機を提供することにある。
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する手段、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段、該感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える手段、及び取り揃えた紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本システムである。このシステムを用いると、感圧性接着剤の初期タックが低減化されているので、感圧性接着剤の接着面や紙片に配置された感圧性接着剤の接着面を剥離紙などで保護する必要がない。したがって、剥離紙の貼付、剥離紙の除去などの複雑さを回避できる。
また、請求項2の発明は、JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する手段、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段、該感圧性接着剤が配置された紙片の上に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置しようとする紙片を供給する手段、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本システムである。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、供給する支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤が、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段が、該感圧性接着剤を紙片の所定位置に接触させる手段、該感圧性接着剤が形成された支持体の反対側の表面を押圧する手段、及び該支持体を前記紙片の次の紙片に感圧性接着剤が配置できるよう送る手段から構成することを特徴とする。
前記紙片の次の紙片に感圧性接着剤が配置できるよう送るとは、支持体に形成された感圧性接着剤が紙片に転写された後に、次に供給される紙片の所定位置に感圧性接着剤が転写されるだけの十分な幅だけ、支持体が移動し、送られることを意味する。
また、請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項記載の製本システムを備える画像形成処理システムである。通常、請求項5の発明である製本システムは、画像形成処理システムの画像形成処理された紙片が排出される手段の次に備えられるが、これに限定されるものではなく、初期の目的を達成できる限り、どのような位置に備えられてもよい。
また、請求項6の発明は、JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤層を供給する工程、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、該感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える工程、及び取り揃えた紙片同士を加圧する工程を少なくとも有することを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本方法である。したがって、剥離紙の貼付、剥離紙の除去などの複雑さを回避できる。
請求項7の発明は、JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する工程、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、該感圧性接着剤が配置された紙片の上に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置しようとする新たな紙片を供給する工程、該新たな紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する工程を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本方法である。
請求項8の発明は、請求項6または7の発明において、供給する初期タックが低減化された感圧性接着剤が、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤であることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程が、該感圧性接着剤を紙片の所定位置に接触させる工程、該感圧性接着剤が形成された支持体の反対側の表面を押圧する工程、及び該支持体を前記紙片の次の紙片に感圧性接着剤が配置できるよう送る工程から構成されることを特徴とする。
請求項10の発明は、支持体表面に形成されたJIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を紙片の所定位置に配置する手段、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本機である。請求項10の発明には、該前記感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える手段がさらに備えられていてもよい。
上記、感圧性接着剤は、初期タックが低減化されている接着剤であり、所期の目的を達成することができる感圧性接着剤であれば、どのような感圧性接着剤を使用してもよい。その感圧性接着剤の形状はとくに限定されない。例えば、初期タックが低減化されている接着剤をフィルム状としてもよいが、任意の支持体表面に初期タックが低減化されている接着剤を形成する形状が好適である。
感圧性接着剤は支持体全面に形成させてもよいが、紙片に配置する長さと幅に合わせて断続的に形成させてもよい。具体的な感圧性接着剤の形態としては、例えば、円状、帯状、スパイラル状などのパターン状に設けられた感圧性接着剤、接着剤表面に凹凸が形成された感圧性接着剤、接着面に非粘着性粒子を配置してある感圧性接着剤、初期タックが実質的にない感圧性接着剤などを例示できる。
ここで初期タックが低減化されている感圧性接着剤とは、通常の感圧性接着剤が有する初期タック値が大幅に減少している感圧性接着剤を意味し、たとえばJIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5程度以下を示す感圧性接着剤を意味し、さらには上記JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では2程度以下を示す感圧性接着剤を意味する。そのような感圧性接着剤であって、しかも加圧処理により紙片同士を接着し製本できる程度にまで粘着力が発現される感圧性接着剤であることが有利である。
本発明ではとくに、ジエン系単量体を含む単量体混合物を重合して得えられるジエン系重合体;(メタ)アクリル系単量体、ビニルエーテル系単量体、ビニルエステル系単量体、炭素数が4〜5のオレフィン性不飽和炭化水素系単量体などから選ばれる一種または2種以上の単量体を含む単量体混合物を重合して得えられる重合体;天然ゴム;ウレタン系弾性体;シリコーン系弾性体などから選ばれる一種または二種以上と粘着付与剤とから少なくとも構成される感圧性接着剤であって、しかも初期タック値が実質的に0であり、かつ加圧により粘着力が発現することを特徴とする感圧性接着剤が好適である。
本発明では、それら感圧性接着剤を幅広の長尺な支持体に形成させておくことが好ましいが、そのような支持体に限定されないのであり、幅が狭い支持体に該感圧性接着剤を形成させてもよい。例えば、紙片に配置させる感圧性接着剤の幅に調整した支持体表面に、上記初期タックが低減化された感圧性接着剤を形成させ、その支持体を用いることもできる。
支持体は可撓性があり、感圧性接着剤を一時的に保持できる素材であれば特に制限されない。なお、必要に応じて、支持体の接着剤形成面と反対側の面に離型処理を施しておくことが有利である。
上記支持体への接着剤の形成方法は、所期の効果を達成できる限り制限されないのであり、接着剤溶液を支持体に塗布し、溶剤を乾燥する方法、予め接着剤層を形成させ、次いで支持体に転写する方法などが挙げられる。
本発明は、低減化された初期タックを有する感圧性接着剤を使用して紙片に接着剤層を配置させるので、その感圧性接着剤が配置された紙片はべとつかず、該紙片を取り揃える操作が簡単であり、効率よく作業できる。とくに表面がべたつく従来からの感圧性接着剤では剥離紙で接着面を覆うことが必要であったが、本発明ではその剥離紙は不要である。また、初期タックが低減化された感圧性接着剤をあらかじめ任意の支持体表面に設けておき、その感圧性接着剤を紙片に配置させるときには、支持体表面の感圧性接着剤を紙片に接触させ、感圧性接着剤が形成された反対側の表面を押圧すると、押圧された部分だけが紙片に転写され、押圧されていない感圧性接着剤は支持体に残るので、極めて簡単に、効率よく、必要な部分だけ感圧性接着剤を紙片に転写することができる。
さらに、紙片に感圧性接着材層を紙片の片隅の極狭い領域に配置することにより、従来からのステープル針で固定する役割を果たすこともできるのであり、極めて実用的な発明である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の製本システムは、(1)初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する手段、(2)紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段、(3)該感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える手段、及び(4)取り揃えた紙片同士を加圧する手段、
を少なくとも備えることを特徴とする。
とくに、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤を用いると有利である。
初期タックが低減化された感圧性接着剤および支持体については、すでに説明したとおりである。その感圧性接着剤を供給する手段はとくに制限されない。代表的な手段としては、感圧性接着剤が形成された長尺の支持体をロール状に巻き取り、任意の手段で長尺な支持体を繰り出し自由に保持しておき、必要なときに、巻き取られたロール状物から支持体を繰り出し、紙片に供給する手段である。供給するときには、モーターなどの器具を利用することが有利であるが、人の力を利用してもよい。
その感圧性接着剤を紙片の所定位置に配置する。その手段もとくに限定されないのであり、感圧性接着剤の性状、支持体の性状、紙片の性状に応じて最適の手段を採用すればよい。好ましい手段は後述する。
その紙片は、本の分野で用いられる紙片であればとくに制限されないのであり、具体的には、通常の乾式コピー機においてコピー可能な紙、所謂普通紙が代表例であるが、それ以外には、合成繊維や合成紙等の紙やプラスチックフィルム等、表面に印刷可能な素材からなる紙片でもよい。紙片の形状は長方形が代表例であるが、その形状に限定されないのであり、正方形、楕円形などでもよい。
この紙片は画像処理されていない紙片、印刷されていない紙片でも適用可能であるが、画像処理されている紙片、印刷されている紙片が好適である。
紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段の一例を図1、図2、および図3に基づいて説明する。
図1は本発明で使用する、初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する好適な手段の一例の正面図であり、図2は前記好適な手段の一例の特定の断面、つまりA−A‘から下の部分の平面図であり、図3は感圧性接着剤を配置する手段の要部の模式図である。
感圧接着剤層が支持体表面に形成された長尺シート状物(以下、長尺シートということがある)を巻き取ったロール状物9を所定部位に繰り出し自由に軸架する。ロール状物9から長尺シート91を繰り出し、長尺シート91を押圧できる、昇降可能な加圧プレート5の下端部と紙片が支持される受台6の間を通過させ、巻き取りロール2にて長尺シート91を巻き取る。
紙収容部位(図示されていない)に収容されている紙片(図示されていない)は、紙挿入台3と同一の表面をなすように設置される受台6まで移送される。受台6には、その表面を自由に移動可能な横あて4、および前あて7が設置されており、横あて調整手段41で調整可能な(図1から、紙挿入台の下部で調整可能であることがわかる)横あて4、および前あて調整手段(図示されていない)で調整可能な前あて7の両者を微調整して、感圧性接着剤が所定部位に配置されるように紙片の位置を調節する。加圧プレート5が加圧プレート駆動用モーター8により下降し、長尺ロール91の感圧接着剤層形成面と反対側の面を押圧し、感圧性接着剤を紙片に接触させ、加圧する。
ついで、加圧プレート駆動用モーター8により加圧プレート5は上昇し、巻き取りロール駆動用モータ−1により長尺シート91を、感圧性接着剤の転写された幅だけ巻き取りロール2に巻き取る。長尺シート91は簡単に紙片から離れ、加圧プレート5により押圧された長尺シート91表面の感圧性接着剤層は紙片に転写されるが、加圧プレート5により押圧されていない長尺シート91表面の感圧性接着剤層は転写されずに、長尺シート91に保持される。
所定位置に感圧性接着剤が配置された紙片は受台6から搬送手段(図示されていない)により、別な部位に移送される。
この操作を必要な回数だけ繰り返し行えば、紙片の所定位置に感圧性接着剤が配置された多数の紙片が得られることになる。
押圧された長尺シート91表面の感圧性接着剤層は支持体から容易に離れ、紙片には接着剤が所定部位に配置される。ここで、長尺シート91の感圧性接着剤の接着面や紙片に配置された感圧性接着剤の接着面を剥離紙などで保護する必要がない。
上記紙片に本発明の感圧接着剤を配置する部位およびその量は、本として機能を達成できる程度の部位および量であれば足りるのであり、とくに制限されない。例えば、A4などの長方形紙片のときには、通常、一つの辺に沿って数mm程度の幅に、感圧接着剤を連続して、あるいは部分的に配置すればよい。また、冊子などの使用目的によっては、コーナーの一部に感圧接着剤を極めて狭い面積となるように配置し、ステープル針の代用の役割を果たすことも出来る。さらに、A3などの多きな紙片の中央部に適宜の幅の感圧接着剤を連続して、あるいは部分的に配置してもよい。この場合は、まず、感圧接着剤を配置した紙片を加圧して取り揃えた後に、紙片の束全体を折り曲げて本を作製すればよい。また、紙片の片方の辺に沿って感圧性接着剤層を配置し、異なる紙片と張り合わせた後、該異なる紙片の張り合わせ部分の辺と対向する辺であって、しかもその辺の裏側に感圧性接着剤層を配置し、新たな異なる紙片と張り合わせ、この操作を必要回数おこなうことにより、広げれば帯状の物となるが、それら紙片を互いに重ね合わせるようにたためば、冊子となる物を作製することも可能となる。また、異なる態様として、たとえばA3用紙を中ほどで折り目をつけ、たとえば右半分の辺及び中央部分に接着剤を配置した用紙を複数枚、用意し、一つの用紙の右半分と異なる用紙の左半分とを貼り合わせ、それにさらに異なる用紙の左半分を貼り合わせ、その操作を必要回数繰り返すと、冊子を作成することができる。
必要枚数の紙片に感圧性接着剤が配置されたのち、それら紙片を紙片取り揃え部材にて紙片の一方を取り揃える。この紙片を取り揃える手段はとくに制限されないのであり、紙片の性状、取り揃える紙片の枚数などにより最適な手段を選択すればよい。具体例としては、感圧性接着剤が配置された紙片を収納容器内に収容し、振動を与えるなどの物理的手段を利用して紙片を取り揃える手段、感圧性接着剤が配置された紙片を、支持枠などの部材が設けられた平坦面に落下させ、必要に応じて振動を与えるなどの手段を与えて紙片を取り揃える手段、感圧性接着剤が配置された紙片を紙片当接部材に押圧し、該紙片を取り揃える手段などを挙げることができる。また、人の手で平坦面を利用してそれら紙片を取り揃えてもよい。
本発明で用いる感圧接着剤は初期タックが低減化されているので、紙片に配置された感圧性接着剤の接着面を剥離紙などで保護する必要がない。
次いで、この取り揃えた紙片をその場で、あるいは任意の移送手段を利用して移動した後の場で、加圧手段にて加圧し、本を作製する。この加圧手段はとくに制限されないのであり、紙片の性状、取り揃えた紙片の枚数などにより最適な手段を選択すればよい。具体例としては、取り揃えた紙片を直接、あるいは板などを介して加圧ロールで加圧する手段、取り揃えた紙片を、ズレなどの防止部材で保護した後、直接、あるいは板などを介して加圧プレートで加圧する手段、取り揃えた紙片を押し板で加圧する手段などを挙げることが出来る。本発明で用いる感圧接着剤は初期タックが低減化されているので、紙片に配置された感圧性接着剤の接着面を剥離紙などで保護する必要がない。
加圧条件は、紙片の束を構成する紙片が接着し、本としての機能を保持できる程度に接着固定する程度まで押圧できればよいのであり、一概に規定することはできない。また、取り揃えた紙片の接着剤配置部分だけを加圧してもよいし、取り揃えた紙片の全般にわたって加圧してもよい。
なお、上記とは異なる実施の形態として、紙片の所定位置に前記感圧性接着剤が配置された後に、該紙片を他の部位に移送することなく、その紙片の上に新たな紙片を搬送し、重ねることもできる。次いで、加圧プレート5が加圧プレート駆動用モーター8により下降し、長尺ロール91の感圧接着剤層形成面と反対側の面を押圧し、感圧性接着剤を紙片に接触させ、加圧すると、新たな紙片の所定位置に感圧性接着剤が配置されるとともに、重ねられた紙片は加圧され、接着される。
同様な操作を必要回数繰り返し行い、最後の紙片を重ねた後、加圧プレート5が加圧プレート駆動用モーター8により下降し、長尺シート9の感圧接着剤層形成面と反対側の面を押圧し、重ねられた紙片は加圧され、接着され、本が得られる。ただし、このときには長尺シート9から感圧性接着剤が紙片に配置されないように、制御してもよい。例えば、受台を移動してもよい。また、前あて4を移動して重ねられた紙片を移動してもよい。さらに、長尺シート9が巻き取りロール側に移動しないように、そして感圧性接着剤が紙片に転写されないように制御してもよい。
押圧された長尺シート91表面の感圧性接着剤層は紙片から容易に離れ、紙片には接着剤が所定部位に配置される。ここで、長尺シート91の感圧性接着剤の接着面や紙片に配置された感圧性接着剤の接着面を剥離紙などで保護する必要がない。
更に、異なる実施形態として、卓上に設置して使う簡易型の製本機がある。たとえば、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤を紙片の所定位置に配置する手段、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する手段を備えたものが挙げられる。ここでは、幅が狭い支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤を用意し、それをロール状に保持した簡易型アプリケーター、簡単な押し板などから構成することもできる。
本発明でいう本は、古くから行われている製版・印刷技術に伴う所謂本を含むほか、コピー操作により作製される冊子、書類などをも含む。とくに最近の画像処理技術によりもたらされる画像処理された紙片を基にして作成される、本、冊子、書類などを含む。
本発明の好適な感圧接着剤は、初期タックが実質的に無く、しかも加圧すると粘着力が発現し、従来と同様あるいはそれ以上の機能を果たす感圧接着剤である。いままでの感圧接着剤は初期タックがあり、前記好適な感圧接着剤とは大きく異なる。
本発明の感圧接着剤は、初期タックが実質的に無いのであるが、加圧処理すると粘着力が発現する。
粘着力が発現される加圧の程度は、感圧接着剤の重合体成分、粘着付与剤などの構成成分により変動するし、粘着強度も、用いる感圧接着剤の種類、感圧接着剤の厚み、加圧の程度、感圧接着剤を被着体に押圧した時間などにより変動するのであり、一概に規定することができないが、例えば1kg―ロールを2往復押圧処理し、3分間放置後の粘着強度は7N/8.4mm幅である(JIS Z0237−2000による)。
上記感圧接着剤の重合体成分はすでに説明してある。粘着付与剤の代表例として、ロジン系樹脂、テルペン樹脂、石油樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などを挙げることができる。
本発明で用いる初期タックが低減化された感圧性接着剤の具体例を下に例示するが、本発明ではこれらに限定されない。
アクリル系ブロック共重合体混合物(LA2140:株式会社クラレ製)100重量部、
アクリル系ブロック共重合体(LA1114e;株式会社クラレ製)100重量部およびテルペンフェノール樹脂系粘着付与剤(タマノル901:荒川化学社製)50重量部を、トルエンに溶解させ、ポリエチレンテレフタレートフィルムに塗工し、トルエンを乾燥除去して調製される感圧性接着。
初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する好適な手段の一例の正面図である。 図1の断面A−A‘の下部分の平面図である。 初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段の要部の模式図である。
符号の説明
1.巻き取りロール駆動用モーター
2.巻き取りロール
3.紙片挿入台
4. 横あて
5.加圧プレート
6.受台
7.前あて
8.加圧プレート駆動用モーター
9.初期タックが低減化された感圧性接着剤が設けられた支持体ロール
41.横あて調整手段
91.長尺シート

Claims (10)

  1. JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する手段、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段、該感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える手段、及び取り揃えた紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本システム。
  2. JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する手段、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段、該感圧性接着剤が配置された紙片の上に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置しようとする紙片を供給する手段、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本システム。
  3. 供給する初期タックが低減化された感圧性接着剤が、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤であることを特徴とする請求項1または2記載の製本システム。
  4. 紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する手段が、該感圧性接着剤を紙片の所定位置に接触させる手段、該感圧性接着剤が形成された支持体の反対側の表面を押圧する手段、及び該支持体を前記紙片の次の紙片に感圧性接着剤が配置できるよう送る手段から構成することを特徴とする請求項3記載の製本システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の製本システムを備えることを特徴とする画像形成処理システム。
  6. JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤層を供給する工程、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、該感圧性接着剤が配置された紙片を取り揃える工程、及び取り揃えた紙片同士を加圧する工程を少なくとも有することを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本方法。
  7. JIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を供給する工程、紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、該感圧性接着剤が配置された紙片の上に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置しようとする新たな紙片を供給する工程、該新たな紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する工程を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本方法。
  8. 供給する初期タックが低減化された感圧性接着剤が、支持体表面に形成された初期タックが低減化された感圧性接着剤であることを特徴とする請求項6または7記載の製本方法。
  9. 紙片の所定位置に初期タックが低減化された感圧性接着剤を配置する工程が、該感圧性接着剤を紙片の所定位置に接触させる工程、該感圧性接着剤が形成された支持体の反対側の表面を押圧する工程、及び該支持体を前記紙片の次の紙片に感圧性接着剤が配置できるよう送る工程から構成されることを特徴とする請求項8記載の製本方法。
  10. 支持体表面に形成されたJIS Z0237−2000でのボール転がしボールタック試験では5以下を示す初期タックが低減化された感圧性接着剤を紙片の所定位置に配置する手段、及び該感圧性接着剤が配置された紙片同士を加圧する手段を少なくとも備えることを特徴とする、粘着力が発現される加圧の程度は1kg―ロールの2往復押圧(JIS Z0237−2000)である製本機。
JP2005285683A 2005-09-29 2005-09-29 製本システム、製本方法および製本機 Expired - Fee Related JP4761271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285683A JP4761271B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 製本システム、製本方法および製本機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005285683A JP4761271B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 製本システム、製本方法および製本機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007090781A JP2007090781A (ja) 2007-04-12
JP4761271B2 true JP4761271B2 (ja) 2011-08-31

Family

ID=37977022

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005285683A Expired - Fee Related JP4761271B2 (ja) 2005-09-29 2005-09-29 製本システム、製本方法および製本機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4761271B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118592A (ja) * 2005-09-29 2007-05-17 Kokuyo S&T Co Ltd 製本用感圧性接着剤およびそれを用いる製本方法
JP4919816B2 (ja) * 2006-01-20 2012-04-18 コクヨS&T株式会社 糊付け装置及び製本装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000016682A (ja) * 1998-07-06 2000-01-18 Ricoh Co Ltd 後処理装置
JP2000158847A (ja) * 1998-12-01 2000-06-13 Fuji Xerox Office Supply Co Ltd 圧着製本用紙
JP2003220774A (ja) * 2002-01-29 2003-08-05 Shoei Machinery Mfg Co Ltd 中綴じ製本方法
JP2003291558A (ja) * 2002-04-02 2003-10-15 Konica Corp 糊付け製本装置
JP2007118592A (ja) * 2005-09-29 2007-05-17 Kokuyo S&T Co Ltd 製本用感圧性接着剤およびそれを用いる製本方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007090781A (ja) 2007-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4382326A (en) Staple supporting and staple removing strip
US4673324A (en) Method and sheet for binding pages
JP3858082B2 (ja) 共接着性接着シートを含むパッド
JP2521414B2 (ja) 加圧綴じされた多ペ―ジ小冊子とその製造方法
CN106315291B (zh) 薄片后处理装置及薄片后处理方法
JP2000513287A (ja) 接着接合されたシートを含むパッド
EP0142240B1 (en) Apparatus for binding sheets together
JP4761271B2 (ja) 製本システム、製本方法および製本機
JP2010030037A (ja) 綴じられた印刷製品の少なくとも一辺の側縁部を裁断するための方法ならびに装置
US6739816B1 (en) Systems and methods of attaching a cover to a text body
US20020011304A1 (en) Substrate sheets with removable strip
JP2003089284A (ja) 糊付け製本装置
EP2188134B1 (en) Method and device for making an album
JP6270376B2 (ja) クリアファイル用収納ホルダ
JP2007038547A (ja) 収納ラベルの製造方法
US9375819B2 (en) Bound block of detachable sheets and manufacture method therefor
WO2004041545A1 (ja) 二つ折り製本方法及びその製本装置
JP4766918B2 (ja) 製本用表紙部材及び製本方法
JPH0648065A (ja) バインダーによる製本方法
JP4417254B2 (ja) 用紙集合体へのカバーの取り付け
JP3449387B2 (ja) 製本装置
KR20130026044A (ko) 제본기의 접착제 도포범위 확대장치
JP3295849B2 (ja) 冊子及び冊子の製造方法
JP2002307861A (ja) デジタル印刷のための接合エレメント及び接合装置
JPH10193831A (ja) 冊子及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110413

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140617

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4761271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees