JP4760718B2 - 工程管理システム - Google Patents

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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Description

この発明は、物品等に貼付されたRFIDタグ(以下「タグ」という)にRFIDリーダライタ(以下「リーダライタ」という)よりアクセスし、その登録情報を読取り、その物品等の管理を行うRFID(Radio Frequency IDentification)システムを用いた工程管理システムに係る。特にFA(Factory Automation)工場等での搬送ラインでの工程管理(例えば、ベルトコンベヤなどの搬送系に乗り、各工程を逐次に流れて組立てられていく製品の製造工程管理)を行うに適した工程管理システムに関するものである。
RFIDシステムの工程管理への適用事例として、例えば、特許文献1に記載のものがある。そこでは、PDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話等の情報機器製品の生産管理について説明されている。これらの製品は、「組立工程→ソフト書込工程→機能確認工程→出荷検査工程→梱包工程」という一連の生産工程を経て出荷される。各工程が順次終了するごとに製品に付与されたタグに工程終了情報を記録することにより、各工程が確実に実施されていることを確認できるというものである。この事例では、各工程毎にリーダライタが配置され、その工程が終了するごとにタグに工程終了の情報が書込まれることとなる。このような事例は、大きな工程(組立工程とか検査工程など上位のレベルでの工程)の管理に適しており、一つの工程に製品が滞留している時間は比較的長いといえる。タグへのデータの書き込みは一般にタグ情報の読取よりも時間を要する。しかし、本事例のように各工程に製品が滞留する時間(又は各工程を通過する時間)が長い場合には、データの書き込みを確実に行える。
特開2006−76724号公報(第1図)
ところで、工程管理においては、下位のレベルでの工程(例えば、組立工程の中での更に細部の各組立ステップ)を管理する場合もある。このような場合、各工程の滞留は短く、その工程が実施されるエリアも狭いことが多い。しかし、特許文献1に記載の上記事例のような製品搬送システムでは、タグ情報への書込みで履歴管理を行っているので、工程間隔が狭いシステムや搬送スピードの速いシステムでは、各工程の滞留時間が短くなり、書込みエラーが起こり履歴管理を確実に行うことができなくなるという問題が発生する。
一方、工程完了のタグへの書き込みで履歴管理を行うのではなく、各工程に製品が存在するときに製品に貼付されたタグ情報を読取り、コンピュータ等のシステム側で履歴管理を行うことも可能である。具体的には、各工程に設けられたリーダライタにより、流れてきた製品に貼付されたタグ情報を読取ることで、どこまでの工程が終了したかの履歴管理を行うというものである。
しかし、この場合においても、リーダライタのアンテナ指向特性が広い場合に、隣接する工程に存在するタグ情報を読取り、履歴管理の誤りを起こすおそれがある。特に、FA分野での工程管理システムにおいては、隣接工程間をできる限り小さくしてきめ細やかに管理する必要がある。このような各工程間の間隔が狭い場合において、リーダライタのアンテナも小型化すると、さらに指向特性が広がり、隣接工程のタグを読取るという上記問題が顕著に表れることとなる。
そこで、この発明は、前述のような課題を解消するためになされたもので、工程間隔が狭い場合においても、各工程に設けられたリーダライタ装置により、当該工程に流れてきた製品に貼付されたタグ情報を読取ることで、どこまでの工程が終了したかの履歴管理を行うことができる新規な工程管理システムを提供することを目的とする。
請求項1に係る工程管理システムは、物品に対し順次行われる各生産工程の履歴を管理する工程管理システムであって、上記物品に貼付され当該物品と対応付けて識別するRFIDタグと、上記RFIDタグに向けて読取信号を送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号を受信するものであって、対応する生産工程の工程エリアを包含するビーム幅を有する第1アンテナと、上記RFIDタグに向けて読取信号を送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号を受信するものであって、上記第1アンテナが対応する生産工程の隣に位置する生産工程の工程エリアを包含するビーム幅を有して、上記第1アンテナが対応する生産工程の隣に位置する生産工程の工程エリアにおけるビームパターンと上記第1アンテナのビームパターンの端部とが重なって配置される第2アンテナと、上記読取信号を生成する送信部と、上記応答信号から受信レベルを検出する受信部と、上記第2アンテナに対応する工程エリアにおける上記第1アンテナ及び上記第2アンテナとのビームパターンの重なっている部分の上記第1アンテナの受信レベルを下限とし、上記第2アンテナのメインローブのピーク値を上限とする範囲で設定された基準値と上記受信レベルとを比較して、上記受信レベルが上記基準値より大きければ、上記第2アンテナに対応する工程エリアに上記RFIDタグが存在すると判定する判定部と、この判定結果に基づき各生産工程と工程内に存在する物品とを対応付けて生産工程の履歴を管理する管理部とを備えたことを特徴とするものである。
また、請求項2に係る工程管理システムは、物品に対し順次行われる各生産工程の履歴を管理する工程管理システムであって、上記物品に貼付され当該物品と対応付けて識別するRFIDタグと、上記RFIDタグに向けて読取信号をそれぞれ送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号をそれぞれ受信するものであって、生産工程ごとに工程エリアを包含するビーム幅をそれぞれ有して、隣り合う生産工程の工程エリアの一方側における、その一方側の工程エリアに対応する一方のアンテナのビームパターンと隣り合う生産工程の工程エリアの他方側における、その他方側の工程エリアに対応する他方のアンテナのビームパターンの端部とが重なって配置され、上記他方側の工程エリアにおける上記他方のアンテナのビームパターンと上記一方のアンテナのビームパターンの端部とが重なって配置される複数のアンテナと、上記読取信号を生成する送信部と、上記応答信号から受信レベルを検出する受信部と、上記一方のアンテナに対応する工程エリアにおける上記一方のアンテナ及び上記他方のアンテナとのビームパターンの重なっている部分の上記他方のアンテナの受信レベルを下限とし、上記一方のアンテナのメインローブのピーク値を上限とする範囲で設定された基準値と上記受信レベルとを比較して、上記受信レベルが上記基準値より大きければ、上記一方のアンテナに対応する工程エリアに上記RFIDタグが存在すると判定する判定部と、この判定結果に基づき各生産工程と工程内に存在する物品とを対応付けて生産工程の履歴を管理する管理部とを備えたことを特徴とするものである。
以上のように、この発明係る工程管理システムによれば隣接工程に存在する製品に貼付されたRFIDタグの読取エラーをなくすことができ、工程管理を正確に行うことができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1について、以下に説明する。図1は、この実施の形態1に係るRFIDシステムを用いた工程管理システムの構成図である。ここでは、製品21に対して4つの生産工程(工程1〜4)が逐次実施される場合の工程管理を例に説明を行う。図において、11〜14は、工程1〜4が行われる各工程エリアを示す。製品21は、「工程1→工程2→工程3→工程4」の順に各工程での処理が実施される。製品21は、例えばベルトコンベヤ等の搬送装置により順次に各工程を流れてゆき各工程で所定の生産処理(組立、検査など)が施される。
22は、製品21に貼付されたタグであり、内部のメモリにそのタグを識別するID情報(TAG1、TAG2等のタグ毎に割当てられる符号。本明細書中ではタグ情報、登録情報、製品識別情報ともいう)が記憶されている。このID(IDentification)情報はタグ毎に異なっている。タグが製品に貼付されると、製品とタグとが1対1で対応付けられ、ID情報が製品識別情報となる。タグには後述するリーダライタとの間でRF信号の送受を行うためのアンテナ素子、タグ情報を記憶するメモリ、送受信回路等の必要な電子回路素子が内蔵されている。31〜34は、タグ22との間でRF信号の送受を行う指向特性を有するアンテナ装置であり、各工程エリア毎に少なくとも1個配置されている。各アンテナ装置は、そのビーム幅内(図において一点鎖線で示された角度θaの範囲)に各工程エリアをカバーするようにアンテナの向き及び製品搬送装置からの距離が決められ配置されている。本図においては、各工程エリアの中央に、製品の移動方向に対し正対するようにアンテナが配置されている。アンテナの指向特性は正面方向でピークを示し、ほぼ左右対称の特性を有している。
40は、リーダライタ装置であり、前記アンテナ装置31〜34との間でRF信号のやりとりが行われる。後述するように、リーダライタ内では、RF信号の生成処理や受信処理を行う送受信部及びその後段に続くベースバンド部と上記アンテナ装置との接続が順次に切替えられ、一台のリーダライタで複数個のアンテナ装置の制御が可能な構成となっている。50は、リーダライタ装置へID情報の判定処理に必要な工程パラメータを送出したり、リーダライタ装置からID情報を受け取り、生産工程の履歴管理のアプリケーション処理を行う信号処理器である。PC(Personal Computer)等の汎用のコンピュータで構成される。
図2は、リーダライタ装置の構成図である。図において、42は、アンテナ31〜34とRF部41との接続を順次に切り替える時分割制御スイッチである。切り替えの時間間隔は、システムの適用場面に応じて変更可能であるが、一工程を製品が通過する時間(「工程通過時間」、当該工程に製品が存在する時間)内に少なくとも一回はID情報の読み取りが必要なので、前記工程通過時間より十分短い時間での切替が必要である。本発明のようなFA工程管理システムの場合には、おおよそ数10msのオーダで切替が行われる。43は、RF送信信号を発生する送信部である。この送信部は、局部信号発信器45(「局発」と略す)からの局発信号を用いて、ベースバンド信号であるタグコマンドデータを変調し出力する変調部431、その変調信号を高周波電力増幅しRF送信信号を出力する電力増幅器432からなる。このRF送信信号は、サーキュレータ46、時分割制御スイッチ42を経由しアンテナ31〜34に向け送出される。
44は、RF受信信号の受信処理を行う受信部である。この受信部は、サーキュレータ46からのRF受信信号を増幅し出力する低雑音増幅器441、上記局発信号を用いてベースバンド信号である復調データを復調し生成する復調部442、受信信号の強度を示すRSSI(Received Signal Strength Indicator)信号を生成するレベル検出器443からなる。
45は、局部信号発信器である。47は、ベースバンド部である。471は、タグへの読取指示コマンドを生成するコマンドデータ生成部、472は、読み込まれたタグのID情報を認識するタグID認識部、473は、選択された工程エリア内でタグの有無を判定する判定部、474は、時分割制御スイッチ42の切り替えを制御するスイッチ制御部である。50は、信号処理部である。501は、リーダライタ装置の動作制御のための各種の工程パラメータを送出する工程パラメータ設定部である。工程パラメータとしては、搬送系(コンベア)の移動方向、移動速度、受信レベル判定のスレシホルドとなる基準値などがある。502は、リーダライタ装置からタグのID情報を受け取り、生産工程の履歴管理を行う履歴管理部である。
次に、本RFIDシステムを用いた工程管理システムの動作について説明する。図3は、RFIDシステムを用いたFA工程管理のフローチャートの一例である。(a)は工程管理全体のシステムフローチャート、(b)はタグ情報読取ステップ(S4)の細部フローチャートである。本例の工程管理システムでは、アンテナの切り替えは、製品の工程の流れと同様に、「工程1(ANT1)→工程2(ANT2)→工程3(ANT3)→工程4(ANT4)→工程1(ANT1)→工程2(ANT2)→・・・」の順に、一定時間ごとに巡回的に切り替えられるものとする。システムがスタートすると、信号処理器50より、リーダライタ40に工程パラメータの初期設定が行われる(S1)。その後は、システム終了が常時監視されている(S2)。リーダライタの動作としては、まず第1番目の工程1にあるアンテナ31(ANT1)が選択される。スイッチ制御部474からの制御指令に基づき時分割制御スイッチ42はRF部41をアンテナ31に接続する(S3)。
次に選択された工程1エリアでのタグのID情報の読出し処理が行われる(S4)。タグコマンド生成部471で生成された読取信号は、送信部43で変調・増幅されRF信号となり、サーキュレータ46、時分割制御スイッチ42を経由してアンテナ31より工程1エリア内に読取電波信号として放射され、タグへのアクセスが行われる(S41)。これは次のアンテナに切り替えられるまでの一定の時間行われる(S5)。
ここで、この発明におけるアンテナ装置の特性について説明する。図4は、アンテナ装置の指向特性の説明図である。リーダライタのアンテナとしては、小型薄型化のために、平面パッチアンテナが使用されることが多い。図に示すように、一般にはメインビームの両側にサイドローブが発生する。アンテナ装置のビーム幅は、一般にはメインビームの指向特性の半値幅(最大値の1/2の電力値となるアンテナ指向領域)で定義される。図において、このビーム幅をθaで示す。各工程エリアに配置されるアンテナは、アンテナビーム幅内に工程エリアがカバーされるように搬送装置からの距離や工程エリア内の位置等が決められる。メインローブの端部やサイドローブ部分は隣接する工程エリア内をカバーしてしまうこととなる。その結果、タグからの受信信号を、後述する基準値レベルを用いて足切を行わないと、隣接する工程アリア内にある製品に対しても当該工程エリアにあるアンテナ装置でタグ情報を読取ってしまい読取誤差を発生することとなる。
タグのID情報の読み取りについて、さらに説明する。当該工程エリア内に製品が存在する場合には、前記の読取信号に製品に貼付されたタグが応答しID情報を送出する。このID情報はリーダライタにより読み込まれる。ID情報はアンテナ装置、時分割制御スイッチ、サーキュレータを経由して受信部44での処理が行われる。受信部ではRF信号からタグ情報の復調(復調部442)とRF信号の受信レベルの検出(レベル検出部443)が行われる(S42)。
次に、受信レベルは予め設定されている基準値と比較される(S43)。受信レベルが基準値より大きい場合には当該工程エリア内に製品があると判断し、受信レベルが基準値より小さい場合には当該工程エリア外に製品があると判断する。この判断結果はタグ情報とともに信号処理器50へ送出され、履歴管理部502で管理される(S44)。
次の切替までの所定の時間、当該アンテナによるタグの読出し処理が行われる(S45)。アンテナの切替時間は一般には数10msであり、一方、タグへのアクセス処理(タグへの読取→タグからの応答)の時間は、切替時間に比べ十分短時間(平均数msのオーダ)である。従って、一つのアンテナが選択されている時間内では、タグに対し数回から10数回の複数回のアクセスがなされる。
所定の切替時間がすぎると隣接するアンテナ(この場合にはアンテナ32(ANT2))への切り替えが行われ、次の工程での製品へのアクセスが行われる(S5)。工程2のエリアにおいても、上記工程1のエリアでの処理と同様に処理が行われる(上記S1〜S5)。
アンテナ34(ANT4)まで終了すると、再度アンテナ1に切り替わり、以下、巡回的にアンテナ31〜アンテナ34の切り替えが行われる(S6)。
ここで、工程エリア内を製品が移動するときのリーダライタによるタグ情報の受信レベルの変化について説明する。図5は、一つの工程内をタグ付製品が搬送された場合のRSSI値の時間変化を示すものである。図において、5個の時刻(t1〜t5)での製品の位置と受信レベル(P1〜P5)との関係を示す。Pthはスレシホルドレベルを示す。リーダライタのメインビームのビーム幅内を製品が横切る場合、工程エリア外ではアンテナのメインビームの端やサイドローブで受信されるのでアンテナゲインも低く受信レベルも低い(t1、P1)。ただし受信感度以上の受信レベルであるので、タグ情報の受信検出は行れる。その後、工程エリア内に入り受信レベルも増加する(t2、P2)。工程エリアの半ば(メインビームの中央付近)に近づくにつれ、次第にアンテナゲインも増加するため、受信レベルも大きくなりほぼ最大の受信レベルとなる(t3、P3)。その後、工程エリア出口に向かい進んでいくと、アンテナゲインが低下し受信レベルも低下し(t4、P4)、隣接する後工程へと移る(t5、P5)。
なお、上記フローの説明では、タグへのアクセス毎に「受信レベルの判定(S43)→製品情報のPCへの送出(S44)」を行っているが、この方法に限るものではない。例えば、アンテナ31〜34(ANT1〜4)の1サイクルの切替の期間中に各アンテナからタグへアクセスし受信した受信データを、一旦、リーダライタ装置内で記憶しておき、その後まとめて「受信レベルの判定→製品情報のPCへの送出」を行うようにしてもよい。後述の他の実施例のフロー(図9)では、このやり方で処理を行う場合を説明している。
本発明は、この受信レベルをモニタし、受信レベルが所定の基準値を越えた場合に当該工程エリアに製品の存在することを検知するものである。上述のとおり、隣接するエリアに製品が存在する場合にもタグ情報は読み込まれてしまい、読取エラー(隣接エリアにあるのに当該エリアのアンテナで検出される)となる。従って、一定の足切レベルを設定する必要がある。この基準値の設定法としては、当該エリア内に製品が存在する場合に、製品が存在すると判断でき、隣接するエリア内に製品が存在する場合には当該エリア内には製品が存在しないと判断できるレベルを設定することとなる。従って、スレシホルド(基準レベル)としては、メインローブのピーク値以下でサイドローブレベル及びメインローブの裾野で隣接するエリアのデータを読み込まないレベルを越える所定の値に設定することとなる。図5において、受信レベル特性曲線の太線部がスレシホルドを越える部分であり、工程エリア内に含まれている。上記の場合、t2、t3、t4の時刻でのレベルが基準値を越えていることになる。この基準値は、工程管理パラメータ部501より判定部473内のメモリに設定される。この基準値は工程エリアの幅が狭くなってくると、隣接するメインローブ同士の重なりが増加するので、基準値としてはかなり高く設定する必要が出てくる。しかし、あまり高くしすぎると、検出できる受信レベルが限定されてしまい、レベル変動などが起きると検出漏れなどの誤動作の原因となってしまうおそれがあり、あまり高くすることもできない。
タグ認識部442で認識されたタグIDと判定部443で判定された上記タグIDが当該エリアに存在する製品のものであるかの判定結果は、履歴管理部502へ送出され、関連付けられて記録される。
図6は、工程全体(工程1〜4)内をタグ付製品が搬送された場合のRSSI値の時間変化を示すものである。(a)はリーダライタ装置によるタグ情報受信信号の受信レベルの時間変化を示し、(b)は前記受信信号の判定部での判定結果(各アンテナ装置対応での受信信号としての判定結果)の時間変化を示すものである。図5での説明のように基準値(Pth)を設定すると、RSSIレベルが当該基準値を越える場合のみ、当該工程に製品が存在すると判定できる(図6(b))。
図7は、履歴管理部502での履歴管理の一例を示すものである。履歴管理は、タグID毎に行われる。図においては、製品と対応するタグ識別番号ごとに、工程1〜4の履歴について管理している。各工程毎に開始時刻、終了時刻及びステータスが記録されている。TAG1については、工程1〜4までのすべての工程が終了している。TAG2については、工程2までは終了しており、工程3については工程が開始されたことが記録されている。TAG3については、工程1について工程が開始されたことが記録されている。
なお、上記説明では基準値は工程1〜4までで同じ基準値を用いるとして説明したが、アンテナ装置の特性が個々にばらついたり、またアンテナ配置により実際の受信特性が異なることも有り得る。このような場合には、個々の工程に配置されるアンテナ装置毎に判定の基準値を独立に設定するようにしても構わない。
上記の実施例では、基準値のみで製品の工程エリア内の存在を判定する場合を示した。しかし、実際の工程ラインでは、ライン周囲の製造機械類等の設置物の影響を受け、受信特性は変動(フェージング)する。その結果、メインローブの端部で局所的なピークが発生し、基準値を超えてしまうことがある。図8はこのようなケースにおける誤動作の一例を説明するものである。工程2のエリア内にアンテナ31(ANT1)の局所的なピークが発生し、基準値を超えている。この場合、上記の実施の形態1での基準値のみによる判定処理では、工程2のエリアに物品が存在するにもかかわらず、アンテナ31でも検出してしまい、あたかも工程エリア1にも同じ物品が存在するかのように判断されてしまう(図8(b))。
以下に説明する他の実施例では、このような場合にも対応できるようにするために、タグ情報の判断にヒステリシスの特性を持たせるようにしたものである。具体的には、一旦前工程にあるアンテナでの受信処理が終了したと判断した後に、当該工程でのアンテナでの受信処理が開始された場合に、前工程でのアンテナによる受信が一時的に行われても、前工程でのアンテナによる受信処理を検出しないようにするというものである。
図9にヒステリシス特性を有するデータ判定処理の概略のフローチャートを示す。アンテナ31〜34(ANT1〜4)により、工程ラインを流れる製品のタグ情報を一定時間読取る(S100)。読取ったデータの受信レベルを上述の実施の形態1で説明した基準値による判定処理を行い、各アンテナごとの受信データの存在時刻を測定する(S101)。隣接するアンテナ(隣接工程に相当)での受信データの存在時刻を比較し、データ存在時刻が重なっているか否かを判断する(S102)。データ存在時刻が重なっている場合には、隣接工程の前工程による重複時刻部分の受信データをエラーとする(S103)。エラーと判断したデータ部分を除いたデータを製品情報として信号処理部へ送出する(S104)。
このように受信データの処理においてヒステリシス特性を設けたので、フェージング等によりリーダライタ装置の受信特性が変動を受ける場合にも、工程管理をさらに正確に行うことができる。
この発明の実施の形態1に係るRFIDを用いた工程管理システムの構成図である。 この発明に係るRFIDシステムの構成図である。 この発明に係るRFIDシステムのフローチャートである。 この発明に係るアンテナ装置の指向特性の説明図である。 この発明に係るRFIDシステムの一工程エリア内のレベル変化図である。 この発明に係るRFIDシステムの工程全体のレベル変化図である。 この発明に係るRFIDシステムの製品履歴管理表である。 この発明の他の実施例に係るRFIDシステムの工程全体のレベル変化図である。 この発明の他の実施例に係るRFIDシステムのヒステリシス特性のフローチャートである。
符号の説明
11〜14 工程エリア、 21 製品、 22 タグ、 31〜34 アンテナ、
40リーダライタ、 41RF部、 42時分割制御スイッチ、 43 送信部、
44 受信部、 45 局部発信器、 46 サーキュレータ、
47 ベースバンド部、 50 信号処理器、 431 変調部、
432 電力増幅器、 441 低雑音増幅器、 442 復調部、
443 レベル検出器、 471 タグコマンド生成部、 472 タグID認識部、
473 判定部、 474 スイッチ制御部、 501 工程パラメータ設定部、
502 履歴管理部。

Claims (2)

  1. 物品に対し順次行われる各生産工程の履歴を管理する工程管理システムであって、
    上記物品に貼付され当該物品と対応付けて識別するRFIDタグと、
    上記RFIDタグに向けて読取信号を送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号を受信するものであって、対応する生産工程の工程エリアを包含するビーム幅を有する第1アンテナと、
    上記RFIDタグに向けて読取信号を送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号を受信するものであって、上記第1アンテナが対応する生産工程の隣に位置する生産工程の工程エリアを包含するビーム幅を有して、上記第1アンテナが対応する生産工程の隣に位置する生産工程の工程エリアにおけるビームパターンと上記第1アンテナのビームパターンの端部とが重なって配置される第2アンテナと、
    上記読取信号を生成する送信部と、
    上記応答信号から受信レベルを検出する受信部と、
    上記第2アンテナに対応する工程エリアにおける上記第1アンテナ及び上記第2アンテナとのビームパターンの重なっている部分の上記第1アンテナの受信レベルを下限とし、上記第2アンテナのメインローブのピーク値を上限とする範囲で設定された基準値と上記受信レベルとを比較して、上記受信レベルが上記基準値より大きければ、上記第2アンテナに対応する工程エリアに上記RFIDタグが存在すると判定する判定部と、
    この判定結果に基づき各生産工程と工程内に存在する物品とを対応付けて生産工程の履歴を管理する管理部と
    を備えたことを特徴とする工程管理システム。
  2. 物品に対し順次行われる各生産工程の履歴を管理する工程管理システムであって、
    上記物品に貼付され当該物品と対応付けて識別するRFIDタグと、
    上記RFIDタグに向けて読取信号をそれぞれ送信し、この読取信号に応答し上記RFIDタグからの識別情報を含む応答信号をそれぞれ受信するものであって、生産工程ごとに工程エリアを包含するビーム幅をそれぞれ有して、隣り合う生産工程の工程エリアの一方側における、その一方側の工程エリアに対応する一方のアンテナのビームパターンと隣り合う生産工程の工程エリアの他方側における、その他方側の工程エリアに対応する他方のアンテナのビームパターンの端部とが重なって配置され、上記他方側の工程エリアにおける上記他方のアンテナのビームパターンと上記一方のアンテナのビームパターンの端部とが重なって配置される複数のアンテナと、
    上記読取信号を生成する送信部と、
    上記応答信号から受信レベルを検出する受信部と、
    上記一方のアンテナに対応する工程エリアにおける上記一方のアンテナ及び上記他方のアンテナとのビームパターンの重なっている部分の上記他方のアンテナの受信レベルを下限とし、上記一方のアンテナのメインローブのピーク値を上限とする範囲で設定された基準値と上記受信レベルとを比較して、上記受信レベルが上記基準値より大きければ、上記一方のアンテナに対応する工程エリアに上記RFIDタグが存在すると判定する判定部と、
    この判定結果に基づき各生産工程と工程内に存在する物品とを対応付けて生産工程の履歴を管理する管理部と
    を備えたことを特徴とする工程管理システム。
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