JP5236694B2 - 非接触情報記録媒体用アンテナ - Google Patents

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本発明は、非接触情報記録媒体用アンテナに関し、さらに詳しくは、離間した位置に配置されたリーダライタとICタグ等のRFIDとの交信を可能とする信号伝達技術に関するものである。
近年、駅の改札、建造物への入出ゲート等に設けられたリーダライタにより、入退場者が所持するICカードに記録された情報を読み書きして管理するシステムが普及している。これらのシステムを構築する場合は、必ずリーダライタを設置する必要がある。そこで、特定の設置環境に合わせてサイズや構成を決めた特注品としてのリーダライタもあるが、汎用的に使用される目的で製作されたリーダライタも多く出回っている。従って、これらの汎用的なリーダライタを使用してシステムを構築する際は、使用するリーダライタのサイズや形状に合わせた設置スペースの確保や、性能を確認するための測定治具の設計が必要であった。また、ICカード側が固定され、可動する側にリーダライタを設置する要望がある場合に、リーダライタの形状や重量により可動部に負荷がかかり設置が困難になるといった問題も発生していた。
上記のようなリーダライタの設置仕様に対する課題を解決する一つの手法として特許文献1には、リーダライタの送受信アンテナに電磁結合させる一次コイルと、ICチップのアンテナに電磁結合させる二次コイルと、直列共振用のコンデンサと、キーを適切に位置決めするガイド用の凹部付きのアダプタとを設けたリーダライタ用のアンテナアダプタ装置について開示されている。
特開2004−94532公報
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、全ての構成要件の配置が固定的であり、技術の汎用性に乏しいといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、リーダライタ本体と電磁結合する受電側アンテナを、所定の長さに設定可能な通信ケーブルにより出力側アンテナと接続することにより、リーダライタ本体の形状に左右されることなくICカードとの交信を可能とする非接触情報記録媒体用アンテナを提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、非接触情報記録媒体の記録情報を読み書きするための電磁波を放射するループアンテナを備えたリーダライタ本体と、前記ループアンテナのループ周辺に配置され、前記ループアンテナと電磁結合する受電側アンテナと、該受電側アンテナにより受電した電磁波により起電した電流を伝達する通信ケーブルと、該通信ケーブルにより伝達された電流により電磁波を発生する出力側アンテナと、を備え、前記受電側アンテナのループ径が前記ループアンテナのループ径よりも小さくなるように構成し、且つ前記受電側アンテナを前記ループアンテナのループ内に配設したことを特徴とする。
ループアンテナから放射される電磁波と最も効率よく電磁結合させるためには、ループアンテナの径と略同じ径のコイルを重ねるように結合させるのがよい。また、受電側アンテナのループ径がループアンテナのループ径より小さく構成すれば、最も磁束密度が高いループアンテナのループ周辺に受電側アンテナを配置することができる。しかし、各社で製作されているリーダライタ本体の形状(つまり、ループアンテナの径の大きさ)は様々であり、一義的にループ径のサイズを決定することはできない。そこで一つの目安として、ICカードのループ径が現在の技術では最も小さいと判断した場合、受電側アンテナのループ径をICカードのループ径とすることもできる。これにより、ループアンテナのループ径より受電側アンテナのループ径を小さくすることにより、ループアンテナの磁束密度が最も高い位置に受電側アンテナを配置することができる。

請求項2は、前記受電側アンテナ及び前記出力側アンテナは、インピーダンス整合器を介して前記通信ケーブルによりそれぞれ接続されることを特徴とする。
アンテナはコイルで構成されているため、効率よく信号を送受信するためにLC共振回路を構成することが重要である。また、受電側アンテナから得られた磁界電流を効率よく出力側アンテナに伝達するためには、通信ケーブルとのインピーダンスとマッチングさせることが重要である。そこで本発明では、通信ケーブルの両端にインピーダンス整合器を備えて、それぞれを受電側アンテナ及び出力側アンテナに接続する。これにより、各アンテナ間に効率よく信号を伝達することができる。
請求項3は、前記受電側アンテナは、該受電側アンテナにより受電したレベルをモニタする受電レベル検出器を備えていることを特徴とする。
受電側アンテナは、ループアンテナの径より小さく構成されているので、最も磁束密度が高いループアンテナの周辺に配置することができる。しかし、ループアンテナはケース内に収容されている場合が多く、外部から見ることができない。そこで本発明では、受電側アンテナにより受電したレベルをモニタする受電レベル検出器を備え、磁束密度の高低を目視或いは音で検知する。これにより、最も電磁結合が強い位置を容易に確認することができる。
請求項4は、前記出力側アンテナ及び/又は受電側アンテナは、導線を巻き回して構成したループコイルと、該ループコイルに密着して配設し、該ループコイルから発生する電磁波の磁路を形成する磁性部材と、該磁性部材に密着して配設した金属部材と、を備えたことを特徴とする。
出力側アンテナを配置する場合、周辺の環境は様々である。即ち、周辺の磁気的なノイズを拾うと、それだけS/Nが劣化してしまい信号を誤検知する虞がある。また、周辺に金属部材が存在するとインピーダンス整合が崩れ、信号の伝達効率が低下してしまう。そこで本発明では、出力側アンテナ及び/又は受電側アンテナに磁性部材と金属部材を予め積層配置する。これにより、外部の磁気的ノイズを除去し、且つ周辺の金属部材への耐性も強化することができる。
請求項5は、前記受電側アンテナは、前記受電レベル検出器によりモニタした受電レベルが最も大きくなる場所に配設されることを特徴とする。
最も磁束密度が高いのはループアンテナのループ周辺である。そこで、受電側アンテナのループ径がループアンテナのループ径より小さい場合は、受電レベル検出器によりモニタした受電レベルが最も大きくなる場所がループアンテナのループ周辺と見做すことができる。これにより、容易に受電側アンテナの最適位置を決定することができる。
請求項6は、前記出力側アンテナのループ径が前記ループアンテナのループ径より大きくなるように構成し、且つ前記ループアンテナのループ径が前記受電側アンテナのループ径より大きくなるように構成したことを特徴とする。
本発明によれば、ループアンテナのループ径より受電側アンテナのループ径を小さくするので、ループアンテナの磁束密度が最も高い位置に受電側アンテナを配置することができる。
また、通信ケーブルの両端にインピーダンス整合器を備えてそれぞれを受電側アンテナ及び出力側アンテナに接続するので、各アンテナ間に効率よく信号を伝送することができる。
また、受電側アンテナにより受電したレベルをモニタする受電レベル検出器を備えるので、最も電磁結合が強い位置を容易に確認することができる。
また、出力側アンテナ及び/又は受電側アンテナに磁性部材と金属部材を積層配置するので、外部の磁気的ノイズを除去し、且つ周辺の金属部材への耐性も強化することができる。
また、受電レベル検出器によりモニタした受電レベルが最も大きくなる場所がループアンテナのループ周辺と見做すことができるので、容易に受電側アンテナの最適位置を決定することができる。
一般的なリーダライタ本体の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るリーダライタの使用状況を説明する図である。 ループアンテナと受電側アンテナの位置関係を示す図である。 本発明の受電レベル検出器の回路例を示す図である。 受電レベル検出器の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。 本発明のリーダライタを改札機に使用した実施例について説明する図である。 本発明の出力側アンテナの構成を示す断面図である。 ループアンテナ、受電側アンテナ、及び出力側アンテナのループ径サイズの関係を示す図である。 本発明の電磁結合型送受信アンテナを陳列棚に使用した実施例について説明する図である。 本発明の電磁結合型送受信アンテナをタクシーに使用した実施例について説明する図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、一般的なリーダライタ本体の構成を示すブロック図である。このリーダライタ本体4は、リーダライタ本体4との間でデータの授受を行ってシステム全体を制御するPC50によって制御される。リーダライタ本体4は、外部のPC50とのデータの通信プロトコルを司る送受信装置41と、リーダライタ本体4全体の動作を制御する制御装置42と、制御装置42を動作させる手順を記録したファームウェアと読み取ったデータを格納するメモリ装置43と、制御装置42からのデータを搬送波に乗せて変調する変調器44と、操作コマンドを入力する入力装置45と、制御装置42により制御された情報を表示する表示装置46と、制御装置42からの交流信号である電力供給用信号と変調器44からの書き込みコマンドを電力増幅する電力増幅器47と、ループアンテナ3から受信した搬送波から2値化データに変換する検波復調器48と、図示しないICカード(RFタグ)との電力用搬送波とデータの授受をするループアンテナ3とを備えて構成されている。
図2は、本発明の実施形態に係るリーダライタの使用状況を説明する図である。このリーダライタ51は、リーダライタ本体4のループアンテナ3から放射される電磁波2と電磁結合する受電側アンテナ1と、受電側アンテナ1により受電した電磁波2により起電した電流を伝達する通信ケーブル6と、通信ケーブル6により伝達された電流により電磁波を発生する出力側アンテナ10と、通信ケーブル6とのインピーダンスをマッチングさせるインピーダンス整合器5、7と、を備えて構成されている。そして、受電側アンテナ1のループ径をループアンテナ3のループ径より小さくなるように構成した。
即ち、リーダライタ本体4から放射された電磁波2は、矢印のようにループを描いて放射されている。その電磁波2を横切るように受電側アンテナ1を配置することにより、受電側アンテナ1に起電力が発生する。その電流はインピーダンス整合器5を介して通信ケーブル6を伝達してインピーダンス整合器7を介して出力側アンテナ10に電磁波9を生成する。電磁波9は矢印のようにループを描いて放射されているので、その電磁波9を横切るように非接触ICカード(以下、単にICカードと呼ぶ)8のループアンテナを配置することにより、ICカード8とリーダライタ4との交信が成立する。
また、アンテナはコイルで構成されているため、信号を効率よく伝達させるためにはLC共振回路を構成することが重要である。また、受電側アンテナ1から得られた磁界電流を効率よく出力側アンテナ10に伝達するためには、通信ケーブル6とのインピーダンスがマッチングすることが重要である。そこで本実施形態では、通信ケーブル6の両端にインピーダンス整合器5、7を備えて、それぞれを受電側アンテナ1及び出力側アンテナ10に接続する。これにより、各アンテナ間を効率よく信号を伝送することができる。
図3は、ループアンテナと受電側アンテナの位置関係を示す図である。受電側アンテナ1のループ径がループアンテナ3のループ径より小さい場合は、図のように、ループアンテナ3のループ周辺Aが最も磁束密度が高くなる。そこで、最も磁束密度が高いループアンテナ3のループ周辺Aに受電側アンテナ1を配置する。
即ち、ループアンテナ3から放射される電磁波2と最も効率よく電磁結合させるためには、ループアンテナ3の径と略同じ径のコイルを重ねるように結合させるのがよい。また、受電側アンテナ1のループ径がループアンテナ3のループ径より小さい場合は、最も磁束密度が高いループアンテナ3のループ周辺Aに受電側アンテナ1を配置することができる。しかし、各社で製作されているリーダライタ本体の形状(つまり、ループアンテナの径の大きさ)は様々であり、一義的にループ径のサイズを決定することはできない。そこで一つの目安として、ICカード8のループ径が現在の技術では最も小さいと判断して、受電側アンテナ1のループ径とすることもできる。これにより、ループアンテナ3のループ径より受電側アンテナ1のループ径を小さくすることにより、ループアンテナ3の磁束密度が最も高い位置に受電側アンテナ1を配置することができる。
図4は本発明の受電レベル検出器の回路例を示す図である。この受電レベル検出器51は、ハイレベル(適正レベル)とローレベル(不適正レベル)をデジタル的にLEDにより表示する方式である。図5は、受電レベル検出器の各部の信号波形を示すタイミングチャートである。
図4と図5を併用して説明する。アンテナ部15から発生する入力信号は、図5に示すように、受電側アンテナ1の位置によりレベルが変化する。その信号はコンデンサC16を介してダイオード17、18で構成される整流回路により直流に整流される。そして、コンデンサC19で脈流成分が取り除かれて、図5のダイオード出力として回路に供給される。このダイオード出力は、ツェナーダイオードZD20に供給されると共に、抵抗R26、R27、R28を介してトランジスタTr29のベースに供給される。ダイオード出力がツェナーダイオードZD20の閾値レベルVtより低い場合は、Tr29がONしてLED31(Lレベル)を点灯する。
受電側アンテナ1の位置を移動して、ダイオード出力がVtより高くなると、その電圧はZD20、R21、R22を介してTr23のベースに供給される。その結果、Tr23がONしてLED30(Hレベル)を点灯する。そのとき、ダイオードD25がTR23のコレクタに接続されているので、Tr29のベース電圧が略グランドレベルとなり、Tr29をOFFしてLED31(Lレベル)を消灯する。以下、ダイオード出力に応じてLED30とLED31が相補的にON、OFFする。尚、LED30が点灯して、受電側アンテナ1の最適な場所を決定した後は、受電レベル検出器51を動作させておくと、その分本来の信号レベルが低下してしまうので、図示は省略するが、通信ケーブ6側に切り替えるスイッチを設けてもよい。また、LED30、LED31に代わって、ブザー等で音により報知する方法でも構わない。
即ち、受電側アンテナ1は、ループアンテナ3の径より小さく構成されているので、最も磁束密度が高いループアンテナ3の周辺に配置することができる。しかし、ループアンテナ3はケース内に収容されている場合が多く、外部から見ることができない。そこで本実施形態では、受電側アンテナ1により受電したレベルをモニタする受電レベル検出器51を備え、磁束密度の高低を目視或いは音で検知する。これにより、最も電磁結合が強い位置を容易に確認することができる。
図6は、本発明の非接触通信ケーブルを改札機に使用した実施例について説明する図である。同じ構成要素には図2と同じ参照番号を付して説明する。改札機33は、リーダライタ本体4を配置するスペースが小さく、例えば、リーダライタ本体4を配置できない場合について説明する。このような時は、出力側アンテナ10を改札機33のICカードを近接する場所Aに配置し、通信ケーブル6で延長して受電側アンテナ1と接続する。そして、受電レベル検出器51の切換スイッチ32を検出器側に接続して、受電側アンテナ1をループアンテナ3の上を移動させ、LED30が点灯する位置を探す。LED30とLED31は、受信レベルによりON、OFFを繰り返すので、LED30が安定的に点灯する位置を受電側アンテナ1の最適位置として固定する。この状態で切換スイッチ32をOFFとする。尚、受電側アンテナ1を固定した後は、基本的に動かさないため、受電レベル検出器51は不要となるので、コネクタにより切り離せるように構成しても良い。
即ち、最も磁束密度が高いのはループアンテナ3のループ周辺Aである。そこで、受電側アンテナ1のループ径がループアンテナ3のループ径より小さい場合は、受電レベル検出器51によりモニタした受電レベルが最も大きくなる場所がループアンテナ3のループ周辺と見做すことができる。これにより、容易に受電側アンテナ1の最適位置を決定することができる。
図7は本発明の出力側アンテナ及び/又は受電側アンテナの構成を示す断面図である。この出力側アンテナ10は、導線を巻き回して構成したループコイル35と、ループコイル35に密着して配設し、ループコイル35から発生する電磁波38の磁路を形成する磁性部材36と、磁性部材36に密着して配設した金属部材37と、を備えている。
出力側アンテナ10を配置する場合、周辺の環境は様々である。即ち、周辺の磁気的なノイズを拾うと、それだけS/Nが劣化してしまい信号を誤検知する虞がある。そこで本実施形態では、ループコイル35に磁性部材36と金属部材37を積層配置する。これにより、外部の磁気的ノイズ39を除去し、且つ出力側アンテナ10から効率よく磁界38を放射させることができる。
具体的には、汎用のリーダライタは、周囲に金属物体が存在すると、磁路が形成できなくなり、ICカードやRFタグと正しく交信ができなくなる場合がある。その場合、金属から離れた位置にリーダライタを設置するか、金属面への設置が可能なリーダライタへの変更が必要である。本発明の電磁結合型送受信アンテナ51を使用した場合、汎用のリーダライタをあらかじめ金属の影響を受けない位置に設置し、本発明の出力側アンテナ10を図7の構成にして金属物体の近傍に設置する。
このように、本発明は、金属環境に設置できない汎用リーダライタに手を加えることなく、金属物体の近傍にカードタッチ部を設けることを実現できる。
図8は、ループアンテナ、受電側アンテナ、及び出力側アンテナのループ径サイズの関係を示す図である。前述の通り、ループアンテナのループ径をB、受電側アンテナループ径をA、及び出力側アンテナループ径をCとすると、A<Bの関係により、AはBのループ径のサイズに関わらず、最も磁束密度が高い部分で効率よく受電することができる。 それに加え、運用条件によってはB<C、更にA<B<Cであることが望ましい。即ち、ループアンテナから放射される電磁波はループ径に依存するため、B<Cの関係により、ICカードやRFタグの交信距離を伸ばすことができる。また、A−C間のケーブルで伝達ロスが発生する場合、そのロスによる交信距離の減衰をB<Cの関係により、補うこともできる。
図9は本発明の電磁結合型送受信アンテナを陳列棚に使用した実施例について説明する図である。図9では、ガラス棚54を構成するガラス板55の上面又は下面に出力側アンテナ10を配置し、出力側アンテナ10は、通信ケーブル6を介して受電側アンテナ1によりリーダライタ4と電磁結合させる。図示は省略するが、ガラス板55上の服53には、RFタグがそれぞれ取り付けられ、各服の情報が記録されている。
汎用のリーダライタは、入退室向けや物品管理向けなど、様々な用途に合わせて販売が行なわれているが、必ずしもそのデザインや形状が目的の用途に合致するとは限らず、それらを用途に合わせてリーダライタメーカに変更してもらうことは、費用や変更期間などの関係から困難である。例えば、アパレル業界などで使用される服を陳列するガラス棚54に、服53の管理用としてリーダライタを取り付ける場合、ガラス棚54上に設置できるデザインの汎用リーダライタは少ない。
そこで、本発明の電磁結合型送受信アンテナ51を使用することにより、出力側アンテナ10の基材を透明に構成して、ガラス板55の上面又は下面に貼付することで、リーダライタ4のデザインや形状によらない対応が可能である。また、受電側アンテナを取り付けるリーダライタは、既存品を使用することもできる。このように、本発明は、汎用のリーダライタに手を加えることなく、ICカードやRFタグと交信するアンテナ面のデザインを変換するアダプタの役割を果たすことができる。また、同様に、下記のようなケースにも容易に対処できる。
1)様々なメーカが参入するビルの入退室リーダのカードタッチ部のデザインを共通化できる。
2)スーパーやコンビニエンスストアのレジに設置済みのリーダライタのデザイン性を向上させることができる。
汎用のリーダライタはその機器構成上、露出して設置されることが一般的である。例えば、コンビニエンスストアのレジにあるリーダライタなどは、各規格ごとにレジ台上に配置されている。このように、リーダライタは制御部を含む高価な端末でありながら、容易に盗難やいたずらができる状況になっている。
そこで本発明の電磁結合型送受信アンテナ51を使用することにより、従来より使用しているリーダライタをレジの下など隠れた場所に設置し、本発明の出力側アンテナ10をレジ上に設置することで、露出する部分をアンテナだけの安価な構成に変換することができる。
図10は、本発明の電磁結合型送受信アンテナをタクシーに使用した実施例について説明する図である。タクシー56は、運転席59にリーダライタ4を設置し、リーダライタ4のループアンテナと電磁結合する受電側アンテナ1から、通信ケーブル6を介して運転席59と客席57を隔てる隔壁58に、出力側アンテナ10を設置する。この構成により、ICカードでタクシー料金を精算する乗客は、出力側アンテナ10にICカードをタッチすることで精算を済ますことができるため、運転手の安全を守りつつ、高価なリーダライタを手元に配置することができる。
このように、本発明は汎用のリーダライタに手を加えることなく、リーダライタ本体を人目から隠れた位置に配置したり、手元に配置したりすることができるため、盗難やいたずらから高価なリーダライタを保護することができる。
同様に、下記のようなケースも容易に対応できる。
1)リーダライタによる施錠の自宅ドアの場合、リーダライタを宅内へ設置し、本発明の出力側アンテナを外へ設置する。
2)自動販売機においては、精算用リーダライタを販売機の内部に配置し、本発明の出力側アンテナを外へ設置する。
1 受電側アンテナ、2 電磁波、3 ループアンテナ、4 リーダライタ本体、5、7 インピーダンス整合器、6 通信ケーブル、8 非接触ICカード、9 電磁波、10 出力側アンテナ、35 ループコイル、36 磁性部材、37 金属部材、38 電磁波、39 外部ノイズ、50 PC、51 電磁結合型送受信アンテナ、52 受電レベル検出器、54 ガラス棚、55 ガラス板、56 タクシー、57 客席、58 隔壁、59 運転席

Claims (6)

  1. 非接触情報記録媒体の記録情報を読み書きするための電磁波を放射するループアンテナを備えたリーダライタ本体と、
    前記ループアンテナのループ周辺に配置され、前記ループアンテナと電磁結合する受電側アンテナと、
    該受電側アンテナにより受電した電磁波により起電した電流を伝達する通信ケーブルと、
    該通信ケーブルにより伝達された電流により電磁波を発生する出力側アンテナと、を備え、
    前記受電側アンテナのループ径が前記ループアンテナのループ径よりも小さくなるように構成し、且つ前記受電側アンテナを前記ループアンテナのループ内に配設したことを特徴とする非接触情報記録媒体用アンテナ。
  2. 前記受電側アンテナ及び前記出力側アンテナは、インピーダンス整合器を介して前記通信ケーブルによりそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1に記載の非接触情報記録媒体用アンテナ。
  3. 前記受電側アンテナは、該受電側アンテナにより受電したレベルをモニタする受電レベル検出器を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触情報記録媒体用アンテナ。
  4. 前記出力側アンテナ及び/又は受電側アンテナは、導線を巻き回して構成したループコイルと、該ループコイルに密着して配設し、該ループコイルから発生する電磁波の磁路を形成する磁性部材と、該磁性部材に密着して配設した金属部材と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の非接触情報記録媒体用アンテナ。
  5. 前記受電側アンテナは、前記受電レベル検出器によりモニタした受電レベルが最も大きくなる場所に配設されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の非接触情報記録媒体用アンテナ。
  6. 前記出力側アンテナのループ径が前記ループアンテナのループ径より大きくなるように構成し、且つ前記ループアンテナのループ径が前記受電側アンテナのループ径より大きくなるように構成したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の非接触情報記録媒体用アンテナ。
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