JP2008211537A - Icタグシステムとicタグの誤読み取り防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リーダライタによるICタグの読み取り時に、意図しない電波の反射等が生じても、誤読み取りを生じないICタグシステム等を提供する。
【解決手段】 本発明のICタグシステム1は、ICタグ11に対してデータの読み出しおよび/または書き込みを行うリーダライタ100と当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグ11とからなるシステムにおいて、前記ICタグ11は、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定する機能を有し、リーダライタ100からの通信モード問い合わせコマンドに対して、当該設定済みの通信モードをリーダライタ100に返信するものとされている場合において、前記リーダライタは該1以上のICタグ11からの通信モードmtを認識し、該通信モードmtがリーダライタが定める通信モードmrと異なる通信モードである場合は、それを誤読と判断する機能を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 本発明のICタグシステム1は、ICタグ11に対してデータの読み出しおよび/または書き込みを行うリーダライタ100と当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグ11とからなるシステムにおいて、前記ICタグ11は、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定する機能を有し、リーダライタ100からの通信モード問い合わせコマンドに対して、当該設定済みの通信モードをリーダライタ100に返信するものとされている場合において、前記リーダライタは該1以上のICタグ11からの通信モードmtを認識し、該通信モードmtがリーダライタが定める通信モードmrと異なる通信モードである場合は、それを誤読と判断する機能を有することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ICタグシステムとICタグの誤読み取り防止方法に関する。詳しくは、通信モードを予め設定することができるICタグを使用し、読み取り時において、ICタグが返信する設定モードがリーダライタが定める所定通信モードと異なる場合は、当該ICタグは誤読、または読み取り対象外と判断するICタグシステムとICタグの誤読み取り防止方法に関する。
ICタグが、物品の情報管理、物流管理等に広く利用されてきている。しかし、ICタグの実用場面において、おもわぬ誤読み取りをする場合があって信頼を低下させている問題がある。例えば、ICタグをリーダライタで読み取りする際、リーダライタから一定の通信エリア内にあるコンベア上を流れる物品を読み取りすることが行われるが、この場合、コンベア上を流れることはない所定通信エリアより遠方に位置するICタグの情報が読み取りされる場合がある。コンベア近辺を通過した人間や運搬装置等により反射した電波により、予想外に遠方エリアのICタグが誤読み取りされたものと解される。
UHF帯ICタグは、その通信距離が最大5m〜10m程度が可能である。そのため、ベルトコンベアなどの近傍のICタグを読み取る際は、リーダの出力を絞り、通信距離を50cm〜1m程度にするなどして調製しているが、その場合でも同様の問題が生じる。リーダライタからの電波が床面や天井、搬送機械(フォークリフト等)、機械器具、人間などによる反射が原因で想定通信エリア外のICタグを読み取ってしまうものである。
このような問題を解決するため、ICタグのICチップに長距離、短距離通信モード、あるいは長距離、中距離、短距離通信モードの設定を可能にし、かつ、受信時に当該通信モードをリーダライタに返信する機能を持たせることが検討されている。これは、予めICタグの読み取りエリアを想定して、長距離、中距離、短距離等の通信モードをICタグのICチップメモリに記録しておくものである。例えば、リーダライタによる読み取りが短距離で行われる場合は、メモリに通信モード「S」を記録し、比較的広範囲にあるICタグを読み取りする場合は、メモリに通信モード「L」を記録しておくものである。
これにより、リーダライタは短距離通信モード「S」時において、信号「L」を応答したICタグを読み取りエリア外のものとして正規のデータから排除することができる。
上記の通信モード「L」とか「S」とかは、実際にメモリに記録する内容とは異なるもので譬えに過ぎないが、以下にも例として用いる。
これにより、リーダライタは短距離通信モード「S」時において、信号「L」を応答したICタグを読み取りエリア外のものとして正規のデータから排除することができる。
上記の通信モード「L」とか「S」とかは、実際にメモリに記録する内容とは異なるもので譬えに過ぎないが、以下にも例として用いる。
リーダライタの誤読み取りを防止する本願に関連する先行技術を特に検出できないが、敢えて挙げれば、特許文献1、特許文献2がある。特許文献1は、携帯端末の紛失防止等のためのシステムであって、携帯端末と小型無線機(ICタグ)との電波の接続が途切れた場合に警報を発するシステムである。しかし、本願は完全な電波の途絶を前提としないので相違している。特許文献2は、無線タグがリーダライタの最大送信距離内にあるか否かによって識別し、最大送信距離内に無い無線タグを検出した場合は警報を発するようにしたものである。本願は、リーダライタの最大送信距離内にある複数のICタグを通信モードの強弱により判別しようとする点で、特許文献2とも相違している。
UHF帯ICタグやマイクロ波帯ICタグが実用に供されるようになってきたが、上記のように意に反して誤読み取りがされる場合があるので、ICタグに対する信頼性が低下しICタグの広範な普及の妨げになっている状況が認められる。
そこで、本発明では、ICタグに距離に応じて通信モードの設定をできるICチップを使用することで、リーダライタの誤読み取りを防止しようとするものである。
そこで、本発明では、ICタグに距離に応じて通信モードの設定をできるICチップを使用することで、リーダライタの誤読み取りを防止しようとするものである。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第1は、ICタグに対してデータの読み出しおよび/または書き込みを行うリーダライタと当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグとからなるシステムにおいて、前記ICタグは、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定する機能を有し、リーダライタからの通信モード問い合わせコマンドに対して、当該設定済みの通信モードをリーダライタに返信するものとされている場合において、前記リーダライタは該1以上のICタグからの通信モードを認識した場合、該認識した通信モードが所定通信モードと異なる場合は、誤読と判断する機能を有することを特徴とするICタグシステム、にある。
上記ICタグシステムにおいて、所定通信モードが、リーダライタ自体またはリーダライタの受信データを処理する上位コントローラやシステムにより定められる、ものであってよく、所定通信モードが、リーダライタの運用される場所と状況に応じて設定される、ものであってもよい。また、ICタグが、通信モードと共にICタグのICチップが保有するユニーク番号または識別IDをリーダライタに返信するようにしてもよい。
上記課題を解決するための本発明の要旨の第2は、リーダライタと、当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグ間の誤読み取りを防止する方法において、前記ICタグとして、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定することができ、リーダライタからの通信モード問い合わせコマンドを受信した際に、当該設定済みの通信モードをリーダライタに返信するものを使用し、前記リーダライタが該1以上のICタグからの通信モードを受信した際に、該受信した通信モードが所定通信モードと異なる場合は、誤読と判断することを特徴とするICタグの誤読み取り防止方法、にある。
上記ICタグの誤読み取り防止方法において、所定通信モードが、リーダライタ自体またはリーダライタの受信データを処理する上位コントローラやシステムにより定められる、ものであってもよく、所定通信モードが、リーダライタの運用される場所と状況に応じて設定される、ものであってもよい。また、ICタグが、通信モードと共にICタグのICチップが保有するユニーク番号または識別IDをリーダライタに返信するようにしてもよい。
本発明のICタグシステムは、予め、通信モードを設定できるICタグと通信モードを判断するリーダライタからなるので、設定モードの異なるICタグを読み取り対象から除外できるので、誤読み取りを少なくすることができる。
本発明のICタグの誤読み取り防止方法は、予め、通信モードを設定できるICタグと通信モードを判断するリーダライタを使用するので、設定モードの異なるICタグを読み取り対象から除外できるので、誤読み取りを少なくすることができる。
本発明のICタグの誤読み取り防止方法は、予め、通信モードを設定できるICタグと通信モードを判断するリーダライタを使用するので、設定モードの異なるICタグを読み取り対象から除外できるので、誤読み取りを少なくすることができる。
以下、本発明のICタグシステムについて、図面を参照して説明する。なお、ICタグの誤読み取り防止方法も実質的に同一発明であり、異なる図による説明をしないが同一図を参照して理解できると解する。
図1は、本発明のICタグシステムの例を示す図、図2は、リーダライタの読み取り手順を説明するフローチャート、図3は、ICタグシステムに使用するICチップの概念を示す図、図4は、ICタグシステムの従来例を示す図、である。
図1は、本発明のICタグシステムの例を示す図、図2は、リーダライタの読み取り手順を説明するフローチャート、図3は、ICタグシステムに使用するICチップの概念を示す図、図4は、ICタグシステムの従来例を示す図、である。
図4は、ICタグシステムの従来例を示す図である。理解の容易のため、ICタグシステムの従来例をまず説明することとする。この従来例のICタグシステム1jでは、例えば、リーダライタ100jが、コンベア20上を矢印Y方向に連続的に搬送されている物品10a,10b,10c,・に付されているICタグ11a,11b,11c,・を読み取りしている。リーダライタ100jは、送受信機能部110とアンテナ部120とからなっている。ICタグ11a,11b,11c,・のICチップ3はそれぞれユニーク番号を備えるか識別IDが記録されているので、リーダライタ100jはそれにより読み取り対象を識別して重複した読み取りをしないようにされている。これはICタグシステムの通常の機能である。また、リーダライタ100jは問い合わせコマンドを定常的に発しており、問い合わせコマンドを受信したICタグ11は、問い合わせコマンドに対する応答をリーダライタ100jに送信するようにされている。非接触ICタグ間のコリジョン(衝突)を防止する機能も通常備えられている。
ここで、リーダライタ100jは最大通信距離Rwで通信しているものとする。破線100hで囲まれた域が通信エリアであり、一定の指向特性を有するのが通常である。
ICタグ11もほぼ同程度の最大通信距離Rt(不図示)で通信している。RtはRwよりも大きい距離となる場合もあるが、リーダライタ100jの問い合わせコマンドが届かない領域からの応答は通常はあり得ない。リーダライタ100jのアンテナ部120と物品10の非接触ICタグ11間の距離Lは、10cmサイズのUHF帯リーダライタやマイクロ波帯リーダライタを使用する場合は、50cmから1m程度に設定される。リーダライタ100jと物品10の間を障害物が通過しないようにされているので、距離L内に読み取り対象外のICタグ11が紛れ込むことは通常はないようにされている。
ICタグ11もほぼ同程度の最大通信距離Rt(不図示)で通信している。RtはRwよりも大きい距離となる場合もあるが、リーダライタ100jの問い合わせコマンドが届かない領域からの応答は通常はあり得ない。リーダライタ100jのアンテナ部120と物品10の非接触ICタグ11間の距離Lは、10cmサイズのUHF帯リーダライタやマイクロ波帯リーダライタを使用する場合は、50cmから1m程度に設定される。リーダライタ100jと物品10の間を障害物が通過しないようにされているので、距離L内に読み取り対象外のICタグ11が紛れ込むことは通常はないようにされている。
しかし、コンベア20の背後を人間や搬送機械30が通過した場合、電波が反射して遠方のICタグ12a,12bに到達する場合がある。ICタグ12a,12bはフォークリフトによる搬送中であったり、パレットに積み上げて保管中の製品に付されていることが想定される。その場合には、50cmから1m程度の通常の設定距離Lを超えて問い合わせコマンドがICタグ12に到達するので、その応答データをリーダライタ100jが受信することになる。反射条件が重畳する場合は、最大通信距離Rwを超えて電波がより遠方のICタグ12cに到達することも生じる。ICタグ12a,12b,12cのデータは、コンベア20を流れる通常品ではないので、誤読み取りデータとしてトラブルの原因となる。
図1は、本発明のICタグシステム1の例を示す平面図である。本発明のICタグシステムは、上述のような誤読み取りを防止するシステムに関する。
コンベア20やリーダライタ100の設定、物品10の流れは、前記図4の場合と同様とする。人間や搬送機械30が通過することも同様の条件で発生するものである。
本発明のICタグシステム1では、リーダライタ100の最大通信域Rw内に、1以上のICタグ11,12付き物品10が存在している。コンベア20上を搬送されていて読み取り対象となるICタグ11a,11b,11c,・は、通常数個程度であるが、読み取り対象外となる非接触ICタグ12はリーダライタ100の通信エリア内に不定数存在することになる。
コンベア20やリーダライタ100の設定、物品10の流れは、前記図4の場合と同様とする。人間や搬送機械30が通過することも同様の条件で発生するものである。
本発明のICタグシステム1では、リーダライタ100の最大通信域Rw内に、1以上のICタグ11,12付き物品10が存在している。コンベア20上を搬送されていて読み取り対象となるICタグ11a,11b,11c,・は、通常数個程度であるが、読み取り対象外となる非接触ICタグ12はリーダライタ100の通信エリア内に不定数存在することになる。
本発明のICタグシステム1の特徴は、リーダライタ100の通信エリアを通過(あるいは定位置に存在)するICタグ11に通信モードmtが予め設定されている特徴がある。当該通信モードmtは、ICタグ11のICチップ3のメモリに記憶されている。
今、ここに設定通信モードmtが、長距離通信モード「L」と中距離通信モード「M」と短距離通信モード「S」の3種であるとする。この通信モードmtが、ICチップ3のメモリに予め強制的に書き込まれて記憶されている。設定通信モードmtはリーダライタ100が必要とする通信モードmrにより定められる。例えば、ICタグリーダライタ100がコンベア20から50cmから1m程度の距離Lに置かれて読み取りする場合は、短距離通信モード「S」とする。一方、比較的広い(リーダライタの電波が届き得る)倉庫内の全てのICタグ11とICタグ12の読み取りが必要となる場合は、中距離通信モード「M」または長距離通信モード「L」の設定が必要になる。
今、ここに設定通信モードmtが、長距離通信モード「L」と中距離通信モード「M」と短距離通信モード「S」の3種であるとする。この通信モードmtが、ICチップ3のメモリに予め強制的に書き込まれて記憶されている。設定通信モードmtはリーダライタ100が必要とする通信モードmrにより定められる。例えば、ICタグリーダライタ100がコンベア20から50cmから1m程度の距離Lに置かれて読み取りする場合は、短距離通信モード「S」とする。一方、比較的広い(リーダライタの電波が届き得る)倉庫内の全てのICタグ11とICタグ12の読み取りが必要となる場合は、中距離通信モード「M」または長距離通信モード「L」の設定が必要になる。
所定通信モードmrは、リーダライタ自体によって定められてもよく、リーダライタの受信データを処理する上位コントローラやシステムにより定められてもよい。一般的には、その利用される場所によって決められた値が人為的にプログラムやリーダライタに設定される。なお、上位コントローラやシステムとは、リーダライタに接続しているPCやプログラムからなるものである。
また、所定通信モードmrは、リーダライタ100の運用される場所と状況に応じて設定されることになる。場所とは、リーダライタ100の設置場所や物品からの設定距離のことであり、状況とは、周囲の空間構造状況やリーダライタ100の最大通信エリア、他のリーダライタの存在等のことである。周囲に電波を反射する搬送機械30や構造物が多い環境での近傍読み取りには、短距離通信モード「S」が好ましく、全てのICタグの読み取りが必要な場合は、遠距離通信モード「L」の設定も可能となる。なお、通信モードは、請求項1、4では、「2以上」としているが、実際には、2〜5程度と考えられ、それ以上の多段階にしても実用的に区別して使用するのは困難と考えられる。
通常、コンベア20での使用の場合は、読み取り対象となるICタグ11には短距離通信モード「S」を設定し、対象とならないICタグには遠距離通信モード「L」が設定されているのが好ましい。そのようにする場合は、リーダライタ100は、読み取り対象のICタグ11から連続して、通信モード「S」を応答として受信するので、読み取りが正しい読み取りであって、誤読み取りではないと判断することができる。
一方、例えば、リーダライタ100の電波がフォークリフト30により反射して、ポーリング信号が遠方のICタグ12に到達した場合は、ICタグ12もポーリング応答をすることになる。このICタグ12には、遠距離通信モード「M」や「L」が設定されているので、当該設定通信モードmtをリーダライタ100に返信することになる。リーダライタ100は、当該通信モードmtが設定した通信モード「S」ではないので、誤読み取りであると判断する。誤読み取りの場合は、通信を直ちに中止してもよいし、誤読み取りであると認識した上で読み取りして当該データを読み取り対象から除外してもよい。
なお、誤読み取りであるか否かを判断するのは、リーダライタ100につながる上位のコントローラやシステムである可能性もある。
なお、誤読み取りであるか否かを判断するのは、リーダライタ100につながる上位のコントローラやシステムである可能性もある。
図2のフローチャートを参照してコンベア上のICタグ読み取りについて説明する。
リーダライタ100には短距離通信モード「S」が設定され(読み取り対象通信モードとして定められ)ており、コンベア20を流れる物品のICタグ11には、短距離通信モード「S」が書き込まれ、その他のICタグ12には、「S」以外の通信モードmtが書き込まれているものとする。
(1)リーダライタ100は、ICタグ11の設定通信モードmtの読み取りを開始する(ステップ1)。ICタグ11からは、ICチップ3のユニーク番号、または既に書き込みされている識別IDと共に、設定通信モードmtをリーダライタに返信する。
(2)上記通信モードmtが短距離通信モード「S」である場合(yes)は、リーダライタ100は、読み取りエリア内のICタグ11と判断し、かつデータを正規読み取りデータとして格納、もしくは上位システムへデータを転送する。(ステップ2)
(3)上記通信モードmtが短距離通信モード「S」以外のモードである場合(no)は、リーダライタ100は、読み取りエリア外のICタグと判断して、不良データとして読み捨てるか、もしくは上位システムにエラー通知を転送する。(ステップ3)
リーダライタ100には短距離通信モード「S」が設定され(読み取り対象通信モードとして定められ)ており、コンベア20を流れる物品のICタグ11には、短距離通信モード「S」が書き込まれ、その他のICタグ12には、「S」以外の通信モードmtが書き込まれているものとする。
(1)リーダライタ100は、ICタグ11の設定通信モードmtの読み取りを開始する(ステップ1)。ICタグ11からは、ICチップ3のユニーク番号、または既に書き込みされている識別IDと共に、設定通信モードmtをリーダライタに返信する。
(2)上記通信モードmtが短距離通信モード「S」である場合(yes)は、リーダライタ100は、読み取りエリア内のICタグ11と判断し、かつデータを正規読み取りデータとして格納、もしくは上位システムへデータを転送する。(ステップ2)
(3)上記通信モードmtが短距離通信モード「S」以外のモードである場合(no)は、リーダライタ100は、読み取りエリア外のICタグと判断して、不良データとして読み捨てるか、もしくは上位システムにエラー通知を転送する。(ステップ3)
通常、リーダライタ100からは、ICタグ11の存在する周囲環境に対して常時、ポーリング信号を発信している。ICタグ11がリーダライタ100の通信域内に入り、ポーリング信号を検知した場合は、ポーリング応答信号を返信し、その後、ICチップ3が保持するユニーク番号を送信するようにされている。ICチップ3がユニーク番号を持たない場合は、識別IDを送信してもよい。本発明のICタグシステム1では、リーダライタ100からの通信モード問い合わせコマンドに対して、通信モードmtを応答するが、ポーリング応答に続いて通信モードmtを自動的に送信するようにしてもよい。従って、通信モード問い合わせコマンドとは、ポーリング信号を含むものとする。
コンベアサイドのリーダライタ100により、ICタグ11の保持する通信モードmtと所定のデータの読み取りが完了した場合には、ICタグ11の通信モードmtを遠距離通信モード「L」に書き換え設定するようにしてもよい。その後、当該ICタグを付した物品等がリーダライタ100に接近した際に、誤読み取りを防止するためである。
ただし、遠距離通信モード「L」が付されたICタグ11が、リーダライタ100により読み取り不能になるわけではない。遠距離通信モード「L」の場合であっても、一般的にもUHF帯ICタグとリーダライタ間では、5mから10mの読み取りが可能にされているので、リーダライタ側の設定通信モードmrを変更すれば読み取りが可能になる。
ただし、遠距離通信モード「L」が付されたICタグ11が、リーダライタ100により読み取り不能になるわけではない。遠距離通信モード「L」の場合であっても、一般的にもUHF帯ICタグとリーダライタ間では、5mから10mの読み取りが可能にされているので、リーダライタ側の設定通信モードmrを変更すれば読み取りが可能になる。
また、遠距離通信モード「L」の場合、ICタグ12はより読み取り性能の優れた良質の電波を発信するようにしてもよい。従って、リーダライタ100の通信モードが「L」に設定されている場合は、ICタグの「S」〜「L」設定の全てが読み取りされることになる。リーダライタ100の通信モードが「L」設定で、「L」設定のICタグ12のみを読み取りする必要は、通常はあまりないと考えられるが設定は可能である。また、リーダライタ100に、「S」と「M」の双方、あるいは「S」〜「L」の全部の読み取り設定も可能にできるようにされている。
図3は、ICタグシステムに使用するICチップの概念を示す図である。ICタグのチップ回路は、通常のように、無線回路(RF回路)、整流回路、電圧抑制回路、初期設定回路、クロック回路、メモリ制御回路、メモリセル等を有するものである。
本発明のICタグシステムに使用するICチップ3の特徴は、例えば、データ処理部13とアンテナ部15の間に、2以上のRF回路を備え(図3では、RF1とRF2)、互いに特性が異なるものにされている。設定通信モードmtを記憶するメモリの状態により、いずれかのRF回路にスイッチ部14により切り換え接続される特徴がある。例えば、短距離通信モード「S」では、より強力な電波を必要とするRF1に切り換え接続され、遠距離通信モード「L」では、微弱な電波に対応できるRF2に切り換え接続される。通信時には、ICチップは設定通信モードmtをメモリから呼び出しリーダライタ100に返信する。ただし、ICチップ3は各種の構成にでき、上記に限られるものではない。
本発明のICタグシステムに使用するICチップ3の特徴は、例えば、データ処理部13とアンテナ部15の間に、2以上のRF回路を備え(図3では、RF1とRF2)、互いに特性が異なるものにされている。設定通信モードmtを記憶するメモリの状態により、いずれかのRF回路にスイッチ部14により切り換え接続される特徴がある。例えば、短距離通信モード「S」では、より強力な電波を必要とするRF1に切り換え接続され、遠距離通信モード「L」では、微弱な電波に対応できるRF2に切り換え接続される。通信時には、ICチップは設定通信モードmtをメモリから呼び出しリーダライタ100に返信する。ただし、ICチップ3は各種の構成にでき、上記に限られるものではない。
本発明のICタグシステム1は、UHF帯やマイクロ波帯の非接触ICタグに限らず、13.56MHz帯のICタグにも適用できるものである。例えば、13.56MHz帯でリーダライタに接触的に通過するICタグを短距離通信モード「S」とし、数cm以上の距離をおいて通過するICタグを遠距離通信モード「L」として扱うことが可能であり、それらを本発明の適用外とするものではない。
また、以上の説明は、ICタグの用語を用いて説明しているが、無線タグ、電子タグ、RFID、非接触タグ等の各種の用語で呼ばれることは、当業者には明らかである。
従って、これらの用語を用いたICタグシステムや誤読み取り防止方法も本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
従って、これらの用語を用いたICタグシステムや誤読み取り防止方法も本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
1 ICタグシステム
3 ICチップ
10 物品
11,11a,11b,11c ICタグ
12,12a,12b,12c ICタグ
13 データ処理部
14 スイッチ部
15 アンテナ部
20 コンベア
30 搬送機械、フォークリフト
100 リーダライタ
110 送受信機能部
120 アンテナ部
mt ICタグの通信モード
mr リーダライタの通信モード
3 ICチップ
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12,12a,12b,12c ICタグ
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20 コンベア
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100 リーダライタ
110 送受信機能部
120 アンテナ部
mt ICタグの通信モード
mr リーダライタの通信モード
Claims (8)
- ICタグに対してデータの読み出しおよび/または書き込みを行うリーダライタと当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグとからなるシステムにおいて、前記ICタグは、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定する機能を有し、リーダライタからの通信モード問い合わせコマンドに対して、当該設定済みの通信モードをリーダライタに返信するものとされている場合において、前記リーダライタは該1以上のICタグからの通信モードを認識した場合、該認識した通信モードが所定通信モードと異なる場合は、誤読と判断する機能を有することを特徴とするICタグシステム。
- 所定通信モードが、リーダライタ自体またはリーダライタの受信データを処理する上位コントローラやシステムにより定められることを特徴とする請求項1記載のICタグシステム。
- 所定通信モードが、リーダライタの運用される場所と状況に応じて設定されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のICタグシステム。
- ICタグが、通信モードと共にICタグのICチップが保有するユニーク番号または識別IDをリーダライタに返信することを特徴とする請求項1または請求項2記載のICタグシステム。
- リーダライタと、当該リーダライタの通信域内にある1以上のICタグ間の誤読み取りを防止する方法において、前記ICタグとして、通信距離に応じた2以上の通信モードを設定することができ、リーダライタからの通信モード問い合わせコマンドを受信した際に、当該設定済みの通信モードをリーダライタに返信するものを使用し、前記リーダライタが該1以上のICタグからの通信モードを受信した際に、該受信した通信モードが所定通信モードと異なる場合は、誤読と判断することを特徴とするICタグの誤読み取り防止方法。
- 所定通信モードが、リーダライタ自体またはリーダライタの受信データを処理する上位コントローラやシステムにより定められることを特徴とする請求項5記載のICタグの誤読み取り防止方法。
- 所定通信モードが、リーダライタの運用される場所と状況に応じて設定されることを特徴とする請求項5または請求項6記載のICタグの誤読み取り防止方法。
- ICタグが、通信モードと共にICタグのICチップが保有するユニーク番号または識別IDをリーダライタに返信することを特徴とする請求項5または請求項6記載のICタグの誤読み取り防止方法。
Priority Applications (1)
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JP2007046438A JP2008211537A (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | Icタグシステムとicタグの誤読み取り防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007046438A JP2008211537A (ja) | 2007-02-27 | 2007-02-27 | Icタグシステムとicタグの誤読み取り防止方法 |
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2007
- 2007-02-27 JP JP2007046438A patent/JP2008211537A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114254663A (zh) * | 2020-09-22 | 2022-03-29 | 上海宝信软件股份有限公司 | 防止多个相邻物体上rfid电子标签误读的方法及系统及介质 |
CN114254663B (zh) * | 2020-09-22 | 2024-04-02 | 上海宝信软件股份有限公司 | 防止多个相邻物体上rfid电子标签误读的方法及系统及介质 |
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