JP4760629B2 - 紙葉類取扱装置 - Google Patents
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Description
図6において、41a、41bは放出ローラであり、図示しない動力伝達機構により回転可能に構成されたものである。この放出ローラ41aおよび放出ローラ41bは、その外周面が互いに当接されるように配置され、紙葉類Pを挟持して搬送するものである。
44は集積エリアガイドであり、紙葉類を収納する収納部43の壁面を形成するものである。
46はビルストッパであり、ステージ45を挟んで放出ローラ41a、41bに対向して配置されたものである。このビルストッパ46は図示しないスプリング等が取り付けられ放出ローラ41a、41b側に付勢され、放出ローラ41a、41bにより搬送された紙葉類Pの先端が衝突するとその紙葉類Pが持つ運動エネルギーを吸収できるようになっている。
本発明は、このような問題を解決することを課題とする。
図1および図2において、1は紙葉類集積部であり、紙幣、金券、切符、宝くじ等の紙葉類を水平に集積するものである。なお、本実施例では、長方形の紙幣等を紙葉類Pとして説明する。
なお、舌片2cの回転軸は放出ローラ2bの回転軸としてもよい。
4は集積エリアガイドであり、収納部3の側壁を形成する部材である。放出ローラ2b側の側面を形成する集積エリアガイド4は、放出ローラ2bの外周面に沿って湾曲し、放出ローラ2bの下方に入り込むように形成されている。一方、後述するビルストッパが配置された側面を形成する集積エリアガイド4は、放出ローラ2aおよび放出ローラ2bから離れる方向に、すなわち紙葉類Pが搬送される下流方向に、下方から上方に向け拡がるように形成されている。
さらに、図2に示すように収納部3の放出ローラ2bの近傍の集積エリアガイド4の両端部は、紙葉類Pの搬送路の中心線7(収納部の中心)を挟んで対称に配置された放出ローラ2bおよび舌片2cの外側に行くにつれ、放出ローラ2bの回転軸と集積エリアガイド4のビルストッパ6側への突出部先端との距離Mが小さくなるように集積エリアガイド端部4aおよび集積エリアガイド端部4bが形成されている。すなわち搬送路の中心線7から離れるにしたがって、収納部3の空間が広くなるように形成している。
このように形成された紙葉類集積部1は、図3に示すように紙葉類Pが斜行して収納部3へ放出されても収納部3に突出する距離を少なくした集積エリアガイド端部(4a、4b)が形成されていることにより、集積エリアガイド4に当接することなくスムーズにステージ5上に集積される。
上述した構成の作用について説明する。
図4は実施例における短い紙葉類の集積動作を示す説明図であり、図5は実施例における長い紙葉類の集積動作を示す説明図である。
まず、短い紙葉類Pを集積する動作を図4に基づいて説明する。
先端がビルストッパ6に衝突するとその紙葉類Pの後端部は図中時計方向に回転する舌片2cにより図中矢印Cが示す方向に叩き落とされる。
ここで、ステージ5は、集積された最上位の紙葉類Pの放出ローラ2b側の端部が舌片2cの回転軌跡内に入り込むように図示しない昇降機構により予め移動させておく。
また、舌片2cの直径は、紙葉類Pの先端がビルストッパ6に衝突してからその後端がステージ5上に移動するまでの間、紙葉類Pの後端部が舌片2cの回転軌跡から外れない長さにしている。このようにすることにより、紙葉類Pの後端部は放出ローラ(2a、2b)により放出されてから常に舌片2cから力を受け、確実に放出ローラ(2a、2b)側の集積エリアガイド4に引き寄せられる。
次に、長い紙葉類Pを集積する動作を図5に基づいて説明する。
先端がビルストッパ6に衝突するとその紙葉類Pの後端部は図中時計方向に回転する舌片2cにより図中矢印Eが示す方向に叩き落とされる。
このようにビルストッパ6に衝突した停止した紙葉類Pの後端部は放出ローラ2bとともに図中時計方向に回転する舌片2cの回転軌跡から外れることがなく、確実に舌片2cで叩き落すことができる。
このとき、集積エリアガイド4の放出ローラ2bの下方に入り込む距離、すなわち放出ローラ2bの外周面に沿って湾曲し、放出ローラ2bの下方に入り込むように形成されている集積エリアガイド4と放出ローラ2bのビルストッパ6側の外周面との距離をL2−L1となるようにしたため、放出ローラ2b側の集積エリアガイド4と放出ローラ2b側に付勢されたビルストッパ6との距離は収納部3に集積させる最も長い紙葉類Pの短手方向の長さよりも長くなり、紙葉類Pがビルストッパ6に当接したままにならず、紙葉類Pをステージ5上に広げて集積することができる。
以上説明したように、本実施例では、装置を大型化することなく、また製造コストを上昇させることなく、大きさの異なる紙葉類を収納部に集積することができるという効果が得られる。
またさらに、搬送路の中心線7から離れるにつれて放出ローラ2bの回転軸と集積エリアガイド4のビルストッパ6側への突出部先端との距離Mが小さくなるように集積エリアガイド端部(4a、4b)が形成されているため、斜行して放出された紙葉類Pであっても、その後端が集積エリアガイド4に当接することなく、スムーズにステージ5上に集積することができるという効果が得られる。
2a、2b、41a、41b 放出ローラ
2c、42 舌片(羽根車)
3、43 収納部
4、44 集積エリアガイド
5、45 ステージ
6、46 ビルストッパ
Claims (6)
- 放出ローラにより放出された紙葉類を収納部の底面を形成するステージの上に集積する紙葉類取扱装置において、
放出ローラと対向する収納部の側壁を形成する集積エリアガイドに該放出ローラ側に付勢され、該放出ローラ側に回動したとき、該放出ローラの外周面までの距離が収納部に集積させる最も短い紙葉類の長さより長く、該放出ローラの反対側に回動したとき、該放出ローラの外周面までの距離が収納部に集積させる最も長い紙葉類の長さより長くなるように回動可能に軸支されたビルストッパを設け、
前記ビルストッパが前記放出ローラにより放出された長さの異なる紙葉類の先端を受け止め、長さの異なる該紙葉類を収納部に集積するようにしたことを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項1の紙葉類取扱装置において、
放出ローラの近傍に放出ローラの回転軸と略同軸で回転する舌片を設け、
前記舌片が、前記放出ローラにより放出される紙葉類の後端を押し出して前記ビルストッパに当接させるとともに叩き落し、該紙葉類をステージの上に集積するようにしたことを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項2の紙葉類取扱装置において、
前記ステージを昇降させるステージ昇降機構を設け、
前記ステージ昇降機構が、前記舌片の回転軌跡内に前記ステージの上に集積された紙葉類が入るように予めステージを移動させておくようにしたことを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項1、請求項2または請求項3の紙葉類取扱装置において、
前記放出ローラと対向する収納部の側壁を形成する集積エリアガイドが、前記放出ローラから離れる方向に拡がる形状に形成されたことを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項1から請求項3または請求項4の紙葉類取扱装置において、
前記収納部の放出ローラ側の側壁を形成する集積エリアガイドが、前記放出ローラの下方に入り込む形状に形成されたことを特徴とする紙葉類取扱装置。 - 請求項1から請求項4または請求項5の紙葉類取扱装置において、
前記収納部の放出ローラの近傍の側壁を形成する集積エリアガイドの両端部が、該収納部の中心から離れるにしたがって該収納部の空間が広くなるように形成されたことを特徴とする紙葉類取扱装置。
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