JP4760616B2 - タンク用開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料通路を通じて、燃料タンクへ給油するためのタンク用開閉装置に関し、詳しくは燃料通路を開閉する機構に関する。
自動車の給油するためのインレットパイプの注入口には、一般に回転操作することにより着脱される燃料キャップで封止されている。こうした燃料キャップは、給油の際に複数回の回転操作を必要とするために操作性がよくないだけでなく、外したときに置き場所や紛失を防止するための手段を講じなければならないという課題があった。こうした課題を解決するために、特許文献1のように、燃料キャップにフラップバルブ機構を設けたものが知られている。フラップバルブ機構は、インレットパイプの注入口をフラップバルブで閉じるとともにスプリングで付勢することによりシールしており、給油時に給油ガンでフラップバルブをスプリングの付勢力に抗して押すことで注入口を開く。また、フラップバルブ機構には、燃料タンクの内圧を調節するための圧力調整弁が取り付けられている。しかし、このフラップバルブ機構では、フラップバルブに圧力調整弁を取り付けると、機構が複雑になるだけでなく、部品点数も多くなるという問題があった。
特開2001−47876号公報
本発明は、上記従来の技術の問題を解決することを踏まえ、簡単な構成で、給油時の注入口の開閉機構および燃料タンクの内圧を調整する弁開閉機構を備えたタンク用開閉装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明は、
燃料タンクに接続される燃料通路を有するタンク開口形成部材を備え、上記燃料通路は、給油ガンを挿入する挿入方向に配置され、上記燃料通路の途中に設けた開口部および注入口を開閉するタンク用開閉装置において、
上記開口部を開閉する開閉部材を有し、該開閉部材は、上記開口部開口周縁部で回転可能に支持されるとともに、上記開口部を含む平面と平行な面でありかつ上記挿入方向と交差する方向にスライド可能に支持され、回転しつつスライド動作することで上記開口部を開閉するシャッタ機構と、
上記注入口の開口周縁部に保持されたガスケットと、
上記ガスケットに接離する弁体を備え、該弁体が上記注入口を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構と、
上記シャッタ機構の開閉に連動して上記弁開閉機構を閉止位置と給油位置とを選択的に移動させるように連携する連携機構と、
を備え、
上記閉止位置は、上記弁体が上記注入口を開閉する位置であり、
上記給油位置は、上記弁体が上記注入口から待避して燃料を供給可能である位置である、
ことを特徴とする。
本発明にかかるタンク用開閉装置では、給油するために、シャッタ機構の開閉部材を開閉することにより、連携機構を介して、弁開閉機構を閉止位置から給油位置に移動させて、給油ガンからの燃料を燃料通路を通じて燃料タンクへ供給する。
弁開閉機構は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。
弁開閉機構は、タンク開口形成部材の燃料通路をシールするための手段がガスケットだけでよいから、部品点数を低減し、構成を簡単にできる。しかも、弁開閉機構の弁体は、スプリングによりガスケットに均一に押圧しているのでシール性に優れている。また、弁開閉機構は、その開き動作をするために、給油ガンで押されないから、機械的強度およびその耐久性を重視しなくても、シール性を重視する設計をすればよく、設計が容易となる。
また、弁開閉機構は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。上記弁開閉機構の好適な態様として、上記燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く負圧弁または正圧弁のいずれか一方を備えている構成をとることができる。
本発明の好適な態様として、上記連携機構は、上記弁体を上記ガスケットの軸方向へ移動すること、および上記弁体を該軸方向と交差する方向に移動することにより上記注入口を開くように構成することができる。すなわち、連携機構は、弁体を軸方向へ移動した後に、交差する方向へ移動したり、軸方向と交差する方向へ同時に移動したりする構成とすることができる。ここで、交差する方向は、軸方向と直角の方向の他に、斜めの方向であってもよい。この構成により、弁体は、ガスケットから離れるときにガスケットの軸方向へ少なくとも移動するから、ガスケットに対して大きな力で擦れず、ガスケットの耐久性に優れている。また、上記連携機構の他の構成として、上記開閉部材に装着された起動部材と、上記弁開閉機構に装着された受動部材とを備え、上記起動部材と上記受動部材との間の磁力により、上記シャッタ機構に連動して弁開閉機構を開閉するように構成することができる。この構成により、機械的なリンク機構が不要となり、簡単に構成することができる。
また、本発明の好適な態様として、上記弁開閉機構は、上記弁体を開閉方向へ摺動可能に支持する弁支持移動体と、上記タンク開口形成部材に固定され上記弁支持移動体を上記交差する方向へ移動可能に支持する被支持機構と、を備えている構成をとることができる。この構成により、弁体は、弁支持移動体および被支持機構によって安定した姿勢で移動することができる。この場合において、上記弁支持移動体の好適な態様として、上記被支持機構との摺動箇所に摺動抵抗を低減する片持ちスプリングを備えている構成をとることができる。片持ちスプリングは、弁支持移動体と被支持機構との摺動抵抗を低減してスムーズな弁開閉機構の移動を得ることができるとともに、振動などによるガタツキ音を防止することができる。
また、本発明の好適な態様として、上記シャッタ機構は、開閉部材を機械的な力により開閉させる機構であればよく、給油蓋に連動して上記開閉部材を開閉する開閉起動機構を備えた構成や、上記開閉部材を手動により開閉するハンドルを備えている構成をとることができる。
さらに、本発明の好適な構成として、上記シャッタ機構と上記弁開閉機構との間の通気路に、大気中の粉塵を除去するためのフィルタを備えている構成をとることができる。この構成により、シャッタ機構は、弁開閉機構が開いているときに流れる気流中の塵などを防ぎ、弁開閉機構のシール性の低下を防止することができる。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
A.第1実施例
(1) タンク用開閉装置の概略構成
図1は本発明の第1実施例に係る自動車の後部に設置した給油蓋を開いた状態を示す正面図である。自動車の車体の後部には、燃料を給油するための給油蓋FLが開閉可能に支持されている。給油蓋FLは、車体の外板に倣った蓋本体FLaがヒンジFLbを介して車体の外板に開閉可能に支持されている。給油蓋FLを開いたスペースは、給油室になっており、この給油室内に、基板BPに支持されたタンク用開閉装置10が配置されている。タンク用開閉装置10は、燃料キャップを用いないで、燃料タンクに燃料を供給するための機構であり、給油蓋FLを開くことにより燃料通路が開かれ、給油ガンから燃料タンクへ燃料を供給することができる機構である。以下、燃料タンクの給油装置の詳細な構成について説明する。
(2) 各部の構成
図2は本発明の一実施例にかかるタンク用開閉装置10の軸方向の断面図である。図2において、タンク用開閉装置10は、燃料タンクに接続される燃料通路11Pを有するタンク開口形成部材11と、燃料通路11Pを開閉する開閉機構20とを備えている。
(2)−1 タンク開口形成部材11
タンク開口形成部材11は、燃料通路11Pを有する管体であり、燃料タンクに接続される接続管12と、接続管12の上端部に接続されるパイプ本体14と、パイプ本体14の上部に固定された開口形成部材16とを備えている。接続管12は、パイプ本体14の燃料タンク側を徐々に縮径した縮径部12aと、縮径部12aに接続された直管部12bとを備え、これらを一体に形成している。
パイプ本体14は、縮径部12aの上部に接続されている。パイプ本体14の上部は、上壁14aが一体に固定されている。上壁14aには、燃料通路11Pの一部を構成する注入口14Pになっている。また、パイプ本体14の内側の燃料通路11P内に支持壁14cが固定されている。支持壁14cには、貫通孔14dが形成されている。
開口形成部材16は、パイプ本体14の上部に装着され、円筒状の側壁部16aと、上壁部16bとを備えており、その下部の係合穴16cにパイプ本体14の上部に形成された係合爪14eを係合することによりパイプ本体14に装着されている。開口形成部材16の上壁部16bは、平面部16dと、傾斜面16eから構成されている。傾斜面16eは、中心部が凹み、導入口16fから開口部16gに繋がり、かつ給油ガンを導くように形成されている。
(2)−2 開閉機構20
図3および図4は開閉機構20を示す断面図であり、図3が開閉機構20の閉じ状態を、図4が開閉機構20の開き状態をそれぞれ示し、図5は開閉機構20を分解して示す斜視図である。図3ないし図5において、開閉機構20は、シャッタ機構30と、ロック機構40と、弁開閉機構50と、連携機構80とを備えており、給油時に、給油蓋FL(図1)を開いてシャッタ機構30を開けて、ロック機構40により非ロック位置からロック位置に移行させシャッタ機構30の開き状態を維持し、さらにシャッタ機構30に連動して連携機構80を介して弁開閉機構50を開き、燃料通路11Pを通じて給油する機構である。
(2)−2−1 シャッタ機構30
図6はシャッタ機構30を上方から見て説明する説明図、図7は図6の7−7線に沿った断面図、図8はシャッタ機構30を分解して示す斜視図、図9はシャッタ機構30を分解して裏面側から見た斜視図である。図6ないし図9において、シャッタ機構30は、給油蓋の開閉に連動して開口部16gを開閉するためのスライド式の機構であり、開口形成部材16に回転可能に支持されている。シャッタ機構30は、開閉部材32と、スプリング36と、給油蓋FLに連結された連結棒37と、回動連結部材38とを備えている。開閉部材32は、ほぼ扇形であり、開口部16gを開閉する閉止部33と、閉止部33の端部に一体形成された回動支持部34とを備えている。給油蓋FLおよび連結棒37、回動連結部材38で開閉起動機構を構成している。
図9において、回動支持部34は、軸孔34aと、スプリング保持部34bと、係合爪34cとを備えており、上壁14aの上面に突設された支持ピン14bに軸支されている。スプリング保持部34bは、スプリング36を支持している。スプリング36は、軸方向にも僅かに撓む弦巻きスプリングであり、図8に示す支持ピン14bを貫通し回動支持部34のスプリング保持部34b(図9)に保持されるとともに、上壁14aの係止穴14fとの間に掛け渡されて、開閉部材32を閉じる方向に付勢している。
図9に戻り、回動連結部材38は、円形と三角形を一体化した外形を有する平板形状である回動支持本体38aを備えている。回動支持本体38aには、軸孔38bが形成されており、支持ピン14bにより閉止部33と同軸に回動可能に支持されている。回動支持本体38aには、連結孔38cが形成されて給油蓋に連結された連結棒37の一端に連結支持されている。
図10は回動支持部34と回動連結部材38との係合関係を説明する説明図である。回動支持本体38aの上面には、回動支持部34の係合爪34cに係脱する係合爪38dが形成されている。給油蓋を開くと、連結棒37によって回動連結部材38の一端に図示右側への引っ張り力が加えられる。回動連結部材38の係合爪38dと回動支持部34の係合爪34cとの係合により、閉止部33は、支持ピン14bを中心に回動し、さらに連結棒37から所定以上の力が加わると、係合爪38dが係合爪34cから外れる。逆に、給油蓋が閉じられて連結棒37が図示左側へ移動すると、係合爪38dが係合爪34cを乗り越えて係合状態に戻る。
(2)−2−2 ロック機構40
図8に示すように、ロック機構40は、給油時にシャッタ機構30を開閉させるとともに、開いた状態を維持するための機構であり、上壁14aと開閉部材32とにわたって配置されている。ロック機構40は、上壁14a上に固定されたロック部材41と、ガイド機構44とを備えている。図9に示すようにガイド機構44は、開閉部材32のガイド部82にスライド可能に保持されたガイド本体44aと、ガイド本体44aから突設されたロックピン44bと、スプリング44cを備えている。ガイド部82は、閉止部33の裏面側に形成された円弧状のガイド溝82aと、ガイド溝82aの溝を浅くするように傾斜した傾斜面82bとを備えている。
図11はロック部材41のロック溝42を説明する説明図、図12はロック溝42に沿った溝の高低を説明する説明図である。ロック部材41には、ロックピン44bを倣わせるロック溝42がループ状かつ一方向に倣うように形成されている。ロック溝42は、初期位置43P1、待機位置43P2および給油位置43P3を備えており、各々の位置にロックピン44bが停止する。初期位置43P1は、給油蓋FLが開かれる前にロックピン44bが位置する箇所であり、待機位置43P2は給油蓋FLが開かれて僅かに戻されたときにロックピン44bが位置する箇所であり、給油位置43P3は給油ガンFGがシャッタ機構30の開閉部材32を押したときにロックピン44bが位置する箇所である。
初期位置43P1と待機位置43P2との間は、往路上昇部42a、往路下降部42b、往路コーナー部42cおよび移行下降部42dが形成されている。また、待機位置43P2と給油位置43P3との間には、復路下降部42eが形成されている。さらに、給油位置43P3と初期位置43P1との間には、復路コーナー部42f、復路上昇部42g、初期位置戻り下降部42hが形成されている。
ロックピン44bは、開閉部材32の開閉により、ロック溝42を倣うように一方向に移動するとともに、初期位置43P1、待機位置43P2および給油位置43P3で停止する。ここで、初期位置43P1、待機位置43P2および給油位置43P3は、ロックピン44bの逆方向の移動が段差により規制されており、すなわち、初期位置43P1が初期位置戻り下降部42hにより、待機位置43P2が移行下降部42dにより、給油位置43P3が復路下降部42eにより、その段差により逆方向への移動がそれぞれ規制されている。
(2)−2−3 弁開閉機構50
図13は弁開閉機構50を分解して示す斜視図である。弁開閉機構50は、注入口14Pを開閉する機構と、正圧弁および負圧弁として燃料タンク内の圧力を調整する機構とを兼用しており、弁支持移動体54と、被支持機構56と、弁支持移動体54内に配置された負圧弁60および正圧弁70と、ガスケットGS1とから構成されている。ガスケットGS1は、ゴム材料から形成された環状の部材であり、パイプ本体14の注入口14Pの開口周縁部に形成されたシール保持部14gに圧入固定されている。
弁支持移動体54は、上方に開放した側壁54aと底壁54bとからなり上方に開放したカップ形状の移動本体54cを備え、その内側スペースが負圧弁60および正圧弁70を収納する弁収納室54dになっている。移動本体54cの側壁54aには、ガイドリブ54fが水平方向にかつ両側から張り出して形成されている。ガイドリブ54fは、被支持機構56内に安定した姿勢でスライドするための部位である。図14は弁支持移動体54の底面図である。弁支持移動体54の底壁54bには、片持ちスプリング54jが4箇所形成されている。片持ちスプリング54jは、被支持機構56との摺動抵抗を低減するためのものであり、底壁54bの一部を切欠きしたアーム54kと、アーム54kの先端を下方に突出させた突部54mから形成されている。また、底壁54bの中心部には、連通孔54nが形成されている。
図13に戻り、被支持機構56は、パイプ本体14に固定されて、弁支持移動体54をスライド可能に支持するものであり、パイプ本体14の支持壁14cの上面から対向するように突設されたガイド側壁56a,56aを備えている。ガイド側壁56a,56aは、ガイドリブ54fをガイドする。各々のガイド側壁56aには、ガイド溝56bが形成されている。一方、負圧弁60の側部には、連結突部63が突設されており、弁支持移動体54の側壁54aに切欠きされた縦溝54eを貫通し、ガイド溝56bに突入している。これにより、負圧弁60および正圧弁70は、弁支持移動体54に収納された状態で水平方向へ移動可能になっている。
図15は負圧弁60および正圧弁70を示す断面図である。負圧弁60は、注入口14Pを開閉する負圧弁体61と、負圧弁体61に対して閉じ方向への付勢力を加える第1スプリング62とを備えている。負圧弁体61は、樹脂から形成されており、上壁61aと、上壁61aの外周部から突設された側壁部61bとによりカップ形状に形成されている。負圧弁体61の上壁61aには、ガスケットGS1に接離するシート部61cが形成されており、シート部61cがガスケットGS1から離れることで注入口14Pと大気に接続される第1弁流路60P(図16参照)を形成する。また、負圧弁体61の中心部には、貫通孔61dが形成されている。貫通孔61dは、注入口14Pに接続される第2弁流路70P(図17参照)を形成する。さらに、負圧弁体61の下面であって第2弁流路70Pに臨んだ部位に、着座部61eが形成されている。着座部61eは、後述するように正圧弁70の着座面として作用するものである。負圧弁体61の裏面側には、ばね支持部61fが形成されており、このばね支持部61fは第1スプリング62の一端部を支持している。第1スプリング62は、その他端部を弁支持移動体54の内壁で支持されることによりばね支持部61fと弁支持移動体54の底壁54bとの間に掛け渡されている。
正圧弁70は、樹脂からなる正圧弁体71と、ガスケットGS2と、正圧弁体71と負圧弁体61との間に掛け渡されて正圧弁体71に付勢する第2スプリング74とを備えている。正圧弁体71は、上壁板部71aと、上壁板部71aの内周部から突設された筒状の摺動部71bと、摺動部71bの先端から突設されたばね支持部71cとを備え、これらを一体に形成している。ガスケットGS2は、正圧弁体71の上壁板部71aに装着されており、負圧弁体61の着座部61eに着座することで第2弁流路70Pを閉じる。第2スプリング74は、負圧弁体61の裏面と上記ばね支持部71cとの間に掛け渡された弦巻スプリングであり、正圧弁体71に閉弁方向に付勢している。
上記弁開閉機構50の構成において、負圧弁60による燃料タンク内の調圧は、以下の動作により行われる。すなわち、図15に示す開閉機構20の閉弁位置にて、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超える負圧になると、図16に示すように第1スプリング62の付勢力に抗して負圧弁体61が下降し、燃料タンク内が注入口14P、第1弁流路60P、負圧弁体61の外周の間隙、および弁支持移動体54の連通孔54nなどを通じて外気に連通して燃料タンク内の正圧状態が解消する方向へ向かう。外気への連通により、負圧弁体61に加わっている差圧が第1スプリング62の付勢力を下回ると、第1スプリング62の付勢力により負圧弁体61が上げられて閉弁する。このように、燃料タンク内の圧力が第1圧力値を超えないように負圧弁体61が開閉する。
一方、燃料タンク内が第2圧力値を超える正圧になると、図17に示すように、正圧弁体71は第2スプリング74の付勢力に抗して下方へ移動し、正圧弁体71のガスケットGS2が負圧弁体61の着座部61eから離れる。このとき、負圧弁体61は、ガスケットGS1に着座しており、その状態を維持するために、正圧弁体71と負圧弁体61との間に第2弁流路70Pが形成される。これにより、注入口14Pが第2弁流路70P、連通孔54nを通じて燃料タンクが大気に連通して燃料タンク内の負圧状態が解消する方向へ向かう。そして、正圧弁体71に加わっている差圧が第2スプリング74の付勢力を下回ると、正圧弁体71が閉じる。
(2)−2−4 連携機構80
図5および図13において、連携機構80は、シャッタ機構30の力を、弁開閉機構50に伝達することで弁開閉機構50を開き動作させるものであり、開閉部材32の裏面に形成されたガイド部82(図9)と、上壁14aの一部を切り欠いて注入口14Pに接続された位置決め部84と、ガイド部82および位置決め部84にガイドされ弁開閉機構50の負圧弁体61から突設された作動部材86とを備えている。図9に示すガイド部82は、作動部材86を倣わせるガイド溝82aを備え、その上面が傾斜面82bになっている。傾斜面82bは、作動部材86がガイド溝82aを倣うときに作動部材86および負圧弁体61を下方へ移動させるように形成されている。
(3) タンク用開閉装置10の開閉動作
次にタンク用開閉装置10の開閉動作について、図18ないし図21に基づいて説明する。ここで、図18ないし図21において、(A)はシャッタ機構30を、(B)は弁開閉機構50の動きを説明している。
(3)−1 開き動作
給油蓋が閉じた状態では、図18に示すように、シャッタ機構30および弁開閉機構50は閉じ位置にあり、また、ロック機構40は、ロックピン44bがロック部材41のロック溝42内において初期位置43P1に位置している(非ロック状態)。図1に示すように給油蓋FLを開けると、給油蓋FLの開き動作に連動して、図19に示すように、給油蓋FLに固定されている連結棒37がシャッタ機構30の回動連結部材38を時計方向へ回動させる。回動連結部材38の係合爪38dは、回動支持部34の係合爪34cと係合しているので、回動連結部材38および開閉部材32は、支持ピン14bを中心にスプリング36のスプリング力に抗して時計方向へ回動する。これにより、開閉部材32は、開口部16gの開度を徐々に大きくする。開閉部材32の回動に連動して、ガイド部82は、連携機構80の作動部材86をガイドして水平方向に移動させる。このとき、ガイド部82の傾斜面82b(図9)が作動部材86に乗り上げるから、作動部材86が僅かに軸方向へ移動する。作動部材86の移動により、負圧弁体61が、連結突部63(図13)およびガイド溝56bを介して被支持機構56に沿って斜め下方へ押されつつ弁支持移動体54と一体に水平方向へ移動する。つまり弁支持移動体54は、ガイドリブ54fが被支持機構56のガイド側壁56a,56aに沿ってガイドされる。これにより、弁開閉機構50は、負圧弁体61がガスケットGS1に対して軸方向および水平方向へ移動することで離れて、注入口14Pから待避するように移動する。そして、ガイド部82の端部に作動部材86が達したときに、作動部材86が位置決め部84に入り込み、位置決め部84の奥側に達する。このようなシャッタ機構30の開閉部材32の回動に連動して、ロックピン44bがロック溝42の往路上昇部42aから往路下降部42bを経て往路コーナー部42cに移行する(図11)。
図20に示すように、さらに給油蓋を開いて連結棒37が回動連結部材38を引くと、回動連結部材38の係合爪38dが回動支持部34の係合爪34cから外れるから、開閉部材32がスプリング36のスプリング力により反時計方向に戻る。このとき、スプリング36が軸方向にも撓むことにより係合爪38dが係合爪34cから外れるのを容易にしている。開閉部材32の戻りにより、ロックピン44bが往路下降部42bにガイドされつつ移行下降部42d上を移行して待機位置43P2に達する(図11)。待機位置43P2に達したロックピン44bは、待機位置43P2の溝下面で押されて、開閉部材32の回動を規制するロック位置になり、つまり、シャッタ機構30は、スプリング36の付勢力に抗して開いた状態を維持する。このように、シャッタ機構30が開いた状態を維持するとともに、シャッタ機構30に連動して、弁開閉機構50が水平方向に待避することにより、注入口14Pが開かれる。
そして、図21に示すように、給油ガンFGを挿入し、その先端で開閉部材32の端部をスプリング36のスプリング力に抗して押すと、開閉部材32が僅かに開度を大きくする。このとき、ロックピン44bは、復路下降部42eにガイドされ、ロック位置を解除するとともに給油位置43P3に移行する(図11)。この給油位置43P3にて、開閉部材32が給油ガンFGに当たって、その移動が規制されているから、ロックピン44bが給油位置43P3にて止まっていることになる。このように、給油蓋を開けば、開閉部材32が半開き状態になり、さらに給油ガンFGで開閉部材32を押してその開度を大きくすることにより給油する(図4)
(3)−2 閉じ動作
給油を終えて、給油ガンFGを注入口14Pから抜くと、開閉部材32に加わっていた給油ガンFGの力が解除されるから、スプリング36のスプリング力が開閉部材32に閉じる方向へ加わり、これに連動してロックピン44bにも加わる。図11に示すように、ロックピン44bは、給油位置43P3から復路下降部42eの側壁でガイドされて、復路コーナー部42fを通り、さらに復路上昇部42g、初期位置戻り下降部42h上を通って、初期位置43P1に戻る。また、開閉部材32の閉じる方向への力は、作動部材86にも加わり、作動部材86を介して弁開閉機構50もスライドして給油前の位置に戻る(図3)。そして、給油蓋FLを閉じると、連結棒37を介して回動連結部材38が回動して、回動連結部材38の係合爪38dが回動支持部34の係合爪34cに係合して、最初の閉じ状態に戻る。
(4) タンク用開閉装置の作用・効果
上記実施例にかかるタンク用開閉装置10により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 弁開閉機構50は、給油時に開閉する開閉弁として機能するとともに、燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く調圧弁として機能するから、複数の弁を設ける必要がなく、スプリングなどの部品点数を削減することができる。
(4)−2 弁開閉機構50は、タンク開口形成部材11の注入口14Pをシールするための手段がガスケットGS1だけでよいから、部品点数を低減し、構成を簡単にできる。しかも、弁開閉機構50の負圧弁体61は、第1スプリング62によりガスケットGS1に均一に押圧しているのでシール性に優れている。
(4)−3 弁開閉機構50は、その開き動作をするために、給油ガンFGで押されないから、機械的強度およびその耐久性を重視しなくても、シール性を重視する設計をすればよく、設計が容易となる。
(4)−4 給油するために、給油蓋FLを開くと、シャッタ機構30に連動して連携機構80を介して弁開閉機構50が注入口14Pを開くから、注入口14Pを開くために給油ガンFGで弁開閉機構50を押す必要がなく、操作性に優れている。
(4)−5 弁開閉機構50は、負圧弁体61が水平方向にスライドしてガスケットGS1から離れる際に、作動部材86がガイド部82の傾斜面82bによって下方へ押され、ガスケットGS1の軸方向へ僅かに移動するから、負圧弁体61がガスケットGS1と大きな力で擦れず、ガスケットGS1の耐久性に優れている。
(4)−6 弁開閉機構50は、負圧弁60および正圧弁70を開閉方向へ摺動可能に支持する弁支持移動体54と、弁支持移動体54を水平方向へ移動可能に支持する被支持機構56とを備えているので、負圧弁60および正圧弁70は、弁支持移動体54および被支持機構56によって安定した姿勢で移動することができる。また、図14に示すように弁支持移動体54の片持ちスプリング54jは、弁支持移動体54と被支持機構56との摺動抵抗を低減してスムーズな弁開閉機構50の移動を得ることができるとともに、振動によるガタツキ音を防止することができる。
(4)−7 シャッタ機構30のスプリング36は、開閉部材32に加えて、作動部材86を介して弁開閉機構50を給油位置から閉止位置に向けて付勢するから、弁開閉機構50を給油位置から閉止位置に簡単な構成で復帰させることができ、注入口14Pの閉め忘れをなくすことができる。
(4)−8 シャッタ機構30は、給油時以外にタンク開口形成部材11の開口部16gを閉じているから、開口部16gを通じて弁開閉機構50に達する大気中の塵などを防ぎ、弁開閉機構50のシール性の低下を防止することができる。
(4)−9 ロック機構40は、待機位置43P2にて給油ガンFGが挿入されたときに待機位置43P2から、ロック位置を解除する給油位置43P3に移行するから、給油ガンFGを抜くと、開閉部材32が自動的に閉じ、開閉作業が容易になる。
B.第2実施例
図22は第2実施例にかかるシャッタ機構30Bを示す斜視図である。本実施例は、開閉部材32Bを開閉する力を手動のハンドルで行なう機構に特徴を有する。図22において、シャッタ機構30Bは、開閉部材32Bを軸支する支持ピン14Bbに回動可能に支持されるハンドル39Bを備えている。ハンドル39Bは、板状のハンドル本体39Baと、ハンドル本体39Baの上部に突設された指などで操作力を加えるための把持部39Bbと、傾斜面39Bcとを備えている。傾斜面39Bcは、開閉部材32Bの半開き状態でロックされたときに、給油ガンをガイドして開口部に導く面である。本実施例のように、開閉部材32Bは、手動により把持部39Bbを持ってハンドル39Bを回動させることにより開閉させることができる。
C.第3実施例
図23は第3実施例にかかる開閉機構20Cを示す断面図である。本実施例は、シャッタ機構にフィルタを設けて大気中の粉塵などを除去する構成に特徴を有する。図23において、シャッタ機構30Cの下部の収納部には、フィルタ90Cが枠体92Cを介して固定されている。フィルタ90Cは、弁開閉機構50Cの負圧弁60Cまたは正圧弁70Cが開いたときに、燃料タンクと大気との間の通気路を流れる気流中の粉塵などを除去するから、ガスケットなどに粉塵などが付着することに起因するシール不良などの不具合を防止することができる。
D.第4実施例
図24は第4実施例にかかる開閉機構20Dを示す断面図である。本実施例は、シャッタ機構30Dの開閉力を弁開閉機構50Dに伝達する連携機構に特徴を有する。図24において、連携機構80Dは、シャッタ機構30Dの下部の収納部に配置された起動部材88Dと、弁開閉機構50Dの負圧弁60Dを構成する負圧弁体61Dの上面にかつ起動部材88Dに対向して配置された受動部材89Dとを備えている。起動部材88Dは永久磁石から形成され、受動部材89Dは強磁性体から形成されている。この構成により、シャッタ機構30Dの開閉部材32Dの開閉に連動して、起動部材88Dが水平方向に動くと、受動部材89Dに磁力が作用し、図25に示すように連結突部63Dが被支持機構56Dのガイド溝56Dbに倣ってガイドされることで、負圧弁体61Dがやや斜めから水平方向に移動する。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
本発明の第1実施例にかかるタンク用開閉装置を搭載した自動車の後部の給油蓋を開いた状態を示す正面図である。 タンク用開閉装置の軸方向の断面図である。 開閉機構が閉じている状態を示す断面図である。 開閉機構が開いている状態を示す断面図である。 開閉機構を分解して示す斜視図である。 シャッタ機構を上方から見て説明する説明図である。 図6の7−7線に沿った断面図である。 シャッタ機構を分解して示す斜視図である。 シャッタ機構を分解して裏面側から見た斜視図である。 回動支持部と回動連結部材の係合関係を説明する説明図である。 ロック部材のロック溝を説明する説明図である。 ロック溝に沿った溝の高低を説明する説明図である。 弁開閉機構を分解して示す斜視図である。 弁支持移動体の底面図である。 負圧弁および正圧弁を示す断面図である。 負圧弁の動作を説明する説明図である。 正圧弁の動作を説明する説明図である。 開閉機構の開閉動作を説明する説明図である。 図18に続く動作を説明する説明図である。 図19に続く動作を説明する説明図である。 図20に続く動作を説明する説明図である。 第2実施例にかかるシャッタ機構を示す斜視図である。 第3実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。 第4実施例にかかる開閉機構を示す断面図である。 第4実施例にかかる弁開閉機構を示す斜視図である。
符号の説明
10...タンク用開閉装置
11...タンク開口形成部材
11P...燃料通路
12...接続管
12a...縮径部
12b...直管部
14...パイプ本体
14P...注入口
14a...上壁
14b...支持ピン
14c...支持壁
14d...貫通孔
14e...係合爪
14f...係止穴
14g...シール保持部
14Bb...支持ピン
16...開口形成部材
16a...側壁部
16b...上壁部
16c...係合穴
16d...平面部
16e...傾斜面
16f...導入口
16g...開口部
20...開閉機構
20C...開閉機構
20D...開閉機構
30...シャッタ機構
30B...シャッタ機構
30C...シャッタ機構
30D...シャッタ機構
32...開閉部材
32B...開閉部材
32D...開閉部材
33...閉止部
34...回動支持部
34a...軸孔
34b...スプリング保持部
34c...係合爪
36...スプリング
37...連結棒
38...回動連結部材
38a...回動支持本体
38b...軸孔
38c...連結孔
38d...係合爪
39B...ハンドル
39Ba...ハンドル本体
39Bb...把持部
39Bc...傾斜面
40...ロック機構
41...ロック部材
42...ロック溝
42a...往路上昇部
42b...往路下降部
42c...往路コーナー部
42d...移行下降部
42e...復路下降部
42f...復路コーナー部
42g...復路上昇部
42h...初期位置戻り下降部
43P1...初期位置
43P2...待機位置
43P3...給油位置
44...ガイド機構
44a...ガイド本体
44b...ロックピン
44c...スプリング
50...弁開閉機構
50C...弁開閉機構
50D...弁開閉機構
54...弁支持移動体
54a...側壁
54b...底壁
54c...移動本体
54d...弁収納室
54e...縦溝
54f...ガイドリブ
54j...片持ちスプリング
54k...アーム
54m...突部
54n...連通孔
56...被支持機構
56a...ガイド側壁
56b...ガイド溝
60...負圧弁
60C...負圧弁
60P...第1弁流路
61...負圧弁体
61D...負圧弁体
61a...上壁
61b...側壁部
61c...シート部
61d...貫通孔
61e...着座部
61f...ばね支持部
62...第1スプリング
63...連結突部
70...正圧弁
70C...正圧弁
70P...第2弁流路
71...正圧弁体
71a...上壁板部
71b...摺動部
71c...ばね支持部
74...第2スプリング
80...連携機構
80D...連携機構
82...ガイド部
82a...ガイド溝
82b...傾斜面
84...位置決め部
86...作動部材
88D...起動部材
89D...受動部材
90C...フィルタ
92C...枠体
FG...給油ガン
FL...給油蓋
BP...基板
GS1...ガスケット
GS2...ガスケット
FLa...蓋本体
FLb...ヒンジ

Claims (10)

  1. 燃料タンクに接続される燃料通路(11P)を有するタンク開口形成部材(11)を備え、上記燃料通路(11P)は、給油ガン(FG)を挿入する挿入方向に配置され、上記燃料通路(11P)の途中に設けた開口部(16g)および注入口(14P)を開閉するタンク用開閉装置において、
    上記開口部(16g)を開閉する開閉部材(32)を有し、該開閉部材(32)は、上記開口部(16g)の開口周縁部で回転可能に支持されるとともに、上記開口部(16g)を含む平面と平行な面でありかつ上記挿入方向と交差する方向にスライド可能に支持され、回転しつつスライド動作することで上記開口部(16g)を開閉するシャッタ機構(30)と、
    上記注入口(14P)の開口周縁部に保持されたガスケット(GS1)と、
    上記ガスケットに接離する弁体を備え、該弁体が上記注入口(14P)を開閉するとともに燃料タンクの内圧を調節する弁開閉機構(50)と、
    上記シャッタ機構(30)の開閉に連動して上記弁開閉機構(50)を閉止位置と給油位置とを選択的に移動させるように連携する連携機構(80)と、
    を備え、
    上記閉止位置は、上記弁体が上記注入口(14P)を開閉する位置であり、
    上記給油位置は、上記弁体が上記注入口(14P)から待避して燃料を供給可能である位置である、
    ことを特徴とするタンク用開閉装置。
  2. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記連携機構(80)は、上記弁体を上記ガスケットの軸方向へ移動すること、および上記弁体を該軸方向と交差する方向へ移動することにより上記注入口(14P)を開くように構成したタンク用開閉装置。
  3. 請求項2に記載のタンク用開閉装置において、
    上記連携機構(80D)は、上記開閉部材(32D)に装着された起動部材(88D)と、上記弁開閉機構(50D)に装着された受動部材(89D)とを備え、上記起動部材(88D)と上記受動部材(89D)との間の磁力により、上記シャッタ機構(30)に連動して弁開閉機構(50)を開閉するように構成したタンク用開閉装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(50)は、上記燃料タンクの内圧と外気との差圧が所定値を越えたときに開く負圧弁を備えているタンク用開閉装置。
  5. 請求項1または請求項4に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(50)は、上記弁体が上記注入口(14P)を閉じる方向に付勢するスプリングを備えているタンク用開閉装置。
  6. 請求項5に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁開閉機構(50)は、上記弁体を開閉方向へ摺動可能に支持する弁支持移動体(54)と、上記タンク開口形成部材(11)に固定され上記弁支持移動体(54)を上記交差する方向へ移動可能に支持する被支持機構(56)と、を備えているタンク用開閉装置。
  7. 請求項6に記載のタンク用開閉装置において、
    上記弁支持移動体(54)は、上記被支持機構(56)との摺動箇所に摺動抵抗を低減する片持ちスプリング(54j)を備えているタンク用開閉装置。
  8. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記シャッタ機構(30)は、給油蓋(FL)に連動して上記開閉部材(32)を開閉する開閉起動機構を有するタンク用開閉装置。
  9. 請求項1に記載のタンク用開閉装置において、
    上記シャッタ機構(30)は、上記開閉部材(32B)を手動により開閉するハンドル(39B)を備えているタンク用開閉装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載のタンク用開閉装置において、
    上記シャッタ機構(30C)と上記弁開閉機構(50C)との間の通気路に、大気中の粉塵を除去するためのフィルタ(90C)を備えているタンク用開閉装置。
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