JP4760271B2 - 塗工・乾燥装置及び塗工・乾燥方法 - Google Patents

塗工・乾燥装置及び塗工・乾燥方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィルム等の基材にインク等の塗液を塗工し、乾燥させて塗膜を形成する塗工・乾燥装置及び塗工・乾燥方法に関する。
この種の塗工・乾燥装置及び方法では、基材にテンションをかけ、必要な塗液を塗工し、それらに熱・光等を与えることで塗膜を形成するのが一般的である。
しかしながら、薄い基材に塗工を施した場合、基材にテンションや熱をかけることで温度ムラによる基材のシワが発生し、このシワが塗工量の不均一化や塗膜の面質低下の原因となってしまう。
従来、基材のシワを防止する手段として、ガイドロールに溝加工を施してシワを伸ばす手段(例えば、特許文献1、2等)、ガイドロールをロール中央部の外径に対してロール両縁部の外径が小さいクラウン形状にする手段(例えば、特許文献3、4等)がある。
また、上記従来の手段ではガイドロールが基材の大部分と接触するため基材の受けるダメージが大きく、品質の良好な製品が得られなくなる虞があることから、基材の両縁部を押付ローラと板状部材で構成される基材挟持部材によって挟持する手段(例えば、特許文献5等)も知られている。
特開平10−320766号公報 特開2005−67780号公報 特開平11−333360号公報 特開2000−51767号公報 特開2001−316006号公報
しかしながら、2.5〜50μm程度の薄い基材に10〜30Pa・s程度の低粘度のインクを厚膜塗工する場合には、上記従来の手段では次のような問題がある。溝加工を施したガイドロールでは塗工面に溝の跡ができる。クラウン形状をしたガイドロールでは塗工幅が広がり、塗工形態が不安定となる。また、ガイドロールによって形成される基材搬送路がアーチ状に配置されていると、液ダレが発生する。基材の両縁部を押付ローラと板状部材で構成される基材挟持部材によって挟持する手段では、搬送される基材に押付ローラが連れ回りするが、基材に塗布されたインクが広がって押付ローラにインクが付着すると、押付ローラが基材上をスリップし、基材にスジやシワを発生させることがある。
そこで、本発明は、薄い基材に低粘度のインクを厚膜塗工する場合であっても、シワの発生を防止して安定した品質の塗膜を得ることのできる塗工・乾燥装置及び塗工・乾燥方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る塗工・乾燥装置は、巻出しロールから長尺帯状の基材を巻き出して巻取駆動ロールに巻き取る間の搬送経路に塗液を前記基材に塗工する塗工部と該塗工部で塗工された塗液を乾燥させる乾燥部とを有する塗工・乾燥装置であって、前記搬送経路に配列されて、前記基材を案内する複数のガイドロールと、前記乾燥部における乾燥処理による前記基材のシワの発生を防止するために、前記ガイドロール上の軸方向両側に対を為して配置された押さえロールと、を有し、前記ガイドロールは、基材の搬送に合わせて基材の搬送速度と同じ周速度で回転駆動し、且つ、少なくとも前記乾燥部において基材を水平に搬送するように配列されており、前記押さえロールは、前記乾燥部内に配置され、基材の幅方向縁部とガイドロール周面との双方に当接するように設けられていることを特徴とする。
前記押さえロールは、乾燥部の入口近傍に配置されていることが好ましい。
前記押さえロールの対は、基材に対して幅方向外側に張力を作用させるように、各押さえロールの各回転軸線が搬送方向に対し所定の傾斜角度で交差し、搬送方向下流側に向けて末広がり状に配置されていることが好ましい。
前記押さえロールは、基材及びガイドロールとの接触比率(基材:ガイドロール)が4:1〜1:4となるように配置されていることが好ましい。
前記乾燥部は、無風乾燥ゾーンを有することが好ましい。
前記押さえロールの外周面がエラストマー樹脂によって形成されていることが好ましい。
前記塗工部は、前記基材を搬送・支持するバックアップロールと、前記基材に前記塗液を塗工するダイヘッドとを備えており、前記ダイヘッドは、前記バックアップロールの上半分であって、前記バックアップロールの中心軸を鉛直方向に通る第1面と、該第1面から前記中心軸を中心に45度回転させた第2面とに挟まれた領域で、前記基材に前記塗液を塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドは、間欠的に前記塗液を吐出し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドと基材とが間欠的に離間し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドは、該ダイヘッドの吐出口の少なくとも一部に塗液の吐出を妨げる邪魔板を設け、前記基材の幅方向にパターン塗工することが好ましい。
また、上記目的を達成するため、本発明に係る塗工・乾燥方法は、巻出しロールから長尺帯状の基材を巻き出す第1ステップと、塗工部において、巻き出した基材に塗液を塗工する第2ステップと、乾燥部において、塗液が塗工された基材を乾燥させて塗膜を形成する第3ステップと、塗膜の形成された基材を巻取駆動ロールに巻き取る第4ステップと、を有し、前記第3ステップにおいて、前記基材を搬送経路に配列されたガイドロール上を水平に搬送し、該ガイドロールを基材の搬送に合わせて基材の搬送速度と同じ周速度で回転駆動させ、乾燥処理による前記基材のシワの発生を防止するために、前記乾燥部内において前記ガイドロール上の軸方向両側に対を為して配置した押さえロールを、搬送される基材の幅方向縁部とガイドロール周面との双方に当接させることを特徴とする。
前記塗工・乾燥方法において、前記基材は、厚みが2.5〜50μmの熱可塑性樹脂フィルムであることが好ましく、厚みが10〜30μmの熱可塑性樹脂フィルムであることがより好ましい。
また、前記塗工・乾燥方法において、塗工される塗液は、B型粘度計で60rpmにおける測定粘度が10〜30mPa・sであることが好ましい。
前記第2ステップは、バックアップロールにより前記基材を搬送・支持する第1工程と、ダイヘッドにより前記基材に前記塗液を塗工する第2工程とを備えており、前記ダイヘッドは、前記バックアップロールの上半分であって、前記バックアップロールの中心軸を鉛直方向に通る第1面と、該第1面から前記中心軸を中心に45度回転させた第2面とに挟まれた領域で、前記基材に前記塗液を塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドは、間欠的に前記塗液を吐出し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドと基材とが間欠的に離間し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することが好ましい。
前記ダイヘッドは、該ダイヘッドの吐出口の少なくとも一部に塗液の吐出を妨げる邪魔板を設け、前記基材の幅方向にパターン塗工することが好ましい。
本発明に係る塗工・乾燥装置及び塗工・乾燥方法によれば、基材をガイドするガイドロールが基材の搬送速度に合わせて回転駆動することによって基材に擦り傷を与えず、乾燥部ではガイドロールが基材を水平に搬送することによって塗液の液タレを防止し、押さえロールは、基材の塗工面を除く両縁部と当接して基材にシワが発生するのを防止するとともに、ガイドローラとも接触することでガイドローラと連れ回りするため、押さえローラが基材上をスリップして基材にシワや傷(スジ)が付くことを防止する。
以下、本発明に係る塗工・乾燥装置のより好ましい態様につい図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る塗工・乾燥装置の概略構成を示す側面図、図2は、図1の一部を示す平面図であって押さえロールの概略構成を示している。
塗工・乾燥装置1は、巻き出しロール2と巻取駆動ロール3とを備えている。長尺帯状の基材4は、巻き出しロール2から巻き出され、搬送経路を搬送されて巻取駆動ロール3に巻き取られる。巻取駆動ロール3の駆動のみによって基材4を搬送することもできるが、巻き出しロール2と巻取駆動ロール3とを同期駆動させて、基材4に対して所望のテンションを与えた状態で、基材4を搬送することもできる。
搬送される基材4は、2.5〜50μm、好ましくは10〜30μmの厚みのものを使用することができる。
搬送経路には、インク等の塗液Pを付与する塗工部5が配設され、塗工部5の下流に乾燥部6が配設されている。塗工部5は、図示例のような転写ロールに限らず、ダイコーター等の他の塗工手段を採用することができる。
塗工する塗液は、通常、溶媒が全塗液量の50〜99wt%のものを使用することで、B型粘度計で60rpmにおける測定粘度が10〜30mPa・sとなり本発明に使用でき、塗工部5による塗工膜厚は、例えば、1〜1000μm、好ましくは1〜600μm、さらに好ましくは200〜600μmとすることができる。
基材4の搬送経路は、乾燥部6の領域及びその前後近傍領域が水平搬送経路とされている。斯かる水平搬送経路は、同一径のガイドロール7…を、搬送方向に間隔を空けて水平に配置することによって形成されている。ガイドロール7…は、搬送される基材4の搬送速度と同じ周速度で回転駆動するように制御されている。
乾燥部6は、基材4の通路を残して四方を壁で囲まれた乾燥室61が、上流側の無風乾燥ゾーン6aと、無風乾燥ゾーン6aの下流側の送風乾燥ゾーン6bとに、隔壁62によって分けられている。無風乾燥ゾーン6aは、赤外線パネルヒータ等の放射加熱手段8が搬送経路に沿って上下に配置され、ファン等の強制送風機を備えずに壁で仕切られたゾーンである。強制送風手段は塗工面の拡大等を生じさせるため、有る程度乾燥が進むまでは無風状態で乾燥させる。送風乾燥ゾーン6bは、ファン9、送風ダクト等の送風手段が配設された乾燥ゾーンである。なお、無風乾燥ゾーン6aと送風乾燥ゾーン6bとは離して設けることができ、送風乾燥ゾーン6bは省略することもできる。
ガイドロール7、7の上に、基材4の幅方向両縁部を押さえる押さえロール10…が配置されている。押さえロール10…は、ガイドロール7、7と協働して、基材4の幅方向両縁部を挟み込むようになっている。
押さえロール10…が基材4に対して幅方向外側に張力を作用させるように、基材4の幅方向両縁部に配置される押さえロール10、10は、各押さえロール10、10の各回転軸線Xが搬送方向に対し傾斜角度θを有して交差し、図2に示すように搬送方向下流側に向けて末広がり状(平面視)に配置されている。押さえロール10、10が、基材4の幅方向外側に張力を作用させることにより、基材4に発生するシワを伸ばすことができる。傾斜角度θが70度より小さくなるとシワの発生する可能性が出てくるので、傾斜角度θは70度以上、特に80〜89度が好ましいものである。
押さえロール10…は、基材4にシワが発生するのを防止する位置に配置され、乾燥部6の外部入口6e付近と内部に設けることが好ましく、図示例では乾燥部6の内部に1対しか配設されていないが乾燥部6の内部に複数対を配設しても良い。 同一レベルで水平に設置されたガイドロール7…は、基材4の幅よりも長く、基材4の全接触面を平坦にしている。このことにより塗工された基材4を平面状態で搬送させることができるため、液垂れが無く、塗工幅が広がることは無い。
押さえロール10…は、基材4の幅方向両縁部に配置し、基材4との接触長を全基材幅の1〜10%に設定している。このことにより塗工面が直接押さえロール10…に接することを無くして塗工面の傷付きを防止することができる。
押さえロール10は、基材4とガイドロール7の両方と接するように設けられている。それにより、押さえロール10…は、基材搬送速度に合わせて回転駆動するガイドロール7に連れ回りし、基材4の搬送に合わせて回転するため、基材4に擦り傷等が生じることが無いし、基材4上でスリップすることが無く、また、基材4と押さえロール10とガイドロール7との間の位置ズレを防ぐことができる。
押さえロール10は、基材4及びガイドロール7との接触比率(基材:ガイドロール)が4:1〜1:4となるように配置することができる。
押さえロール10の外周面は、天然ゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム等のエラストマー樹脂により形成することができる。
上記構成を有する塗工・乾燥装置1によれば、乾燥部6及びその付近においては基材4を水平に搬送して塗工幅の拡大を防ぐとともに、もし基材4に塗工された塗液が押さえロール10に付着しても押さえロール10はガイドロール7と連れ回りするため、押さえロール10がスリップすることがない。ガイドロール7は、基材4の搬送速度に合わせて回転駆動しているので、基材4に与えるダメージを減少させることができる。こうして、シワの無い高品質の塗膜製品を安定して製造することができる。
また、乾燥部6を無風乾燥ゾーン6aにおいて乾燥させることにより、低粘度の塗液が送風による塗工幅の拡大等の影響を防止して、乾燥させることができる。無風乾燥ゾーン6aにおいて有る程度乾燥し送風の影響を受けなくなった後に、本実施形態のように、送風乾燥ゾーン6bにおいて温風等により乾燥させても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、塗工部5を転写ロールとして説明したが、塗工部5はダイコータとすることもできる。以下、図3及び4を参照しつつ、塗工部5をダイコータとした場合の実施形態について説明する。図3は、本発明に係る塗工・乾燥装置の別の実施形態を示す側面図、図4は図3の塗工部の拡大側面図を示している。
図3及び4に示すように、塗工部5は、基材4を搬送・支持するバックアップロール51と、基材4に塗液を塗工するダイヘッド52とを備えている。なお、塗工部5以外は上記実施形態と同様の構成であるので説明を省略する。
ここで、バックアップロール51の上半分であって、バックアップロール51の中心軸を鉛直方向に通る第1面53aと、第1面53aからバックアップロール51の中心軸を中心に45度回転させた第2面53bとに挟まれた領域54で、ダイヘッド52が基材4に塗液を塗工するよう構成されている。このように、領域54で塗液を基材4に塗工することで、低粘度の塗液を厚膜塗工した場合でも、塗液は基材4上で安定しており、液ダレを防止することができる。
また、図5に示すように、ダイヘッド52から間欠的に塗液を吐出させて、基材4の進行方向に対してパターン塗工するために、塗液容器55、ポンプ56、バイパス管57、及び開閉弁58を備えている塗工部5とすることもできる。このように構成された塗工部5では、基材4に塗液を塗工する場合は、開閉弁58を開の状態(図5(a))とし、ポンプ56を作動させることで塗液容器55から塗液が開閉弁58を介してダイヘッド52に供給される。そして、ダイヘッド52の吐出口52aから塗液が吐出され、基材4上に塗工される。
次に、開閉弁58を閉の状態(図5(b))とすることで、ポンプを作動させても、塗液を、ダイヘッドに供給せずに、バイパス管57を介して塗液容器55に戻す。この間は、基材4上に塗液が塗工されないため、基材4上に塗液を間欠塗工することができる。なお、基材4は、開閉弁58が開及び閉どちらの状態の場合でも搬送されている。このように、間欠的に塗液を吐出させることで、基材4の進行方向にパターン塗工することができる。
なお、バイパス管57及び開閉弁58を設けずに、ポンプ56がダイヘッド52に塗液を供給する動作とダイヘッド52から塗液を吸引する動作とを繰り返すことで、ダイヘッド52から間欠的に塗液を吐出させて、基材4の進行方向にパターン塗工することもできる。
また、上述したように塗液を間欠的に吐出させるのではなく、以下に示すように、ダイヘッド52と基材4とを間欠的に離間させることで、基材4の進行方向に対してパターン塗工することもできる。すなわち、図6に示すように、基材4上に塗液を塗工する場合は、ダイヘッド52の吐出口52aが塗液を塗工できる距離まで基材4に接近するよう、バックアップロール51を移動させ(図6(a))、基材4上に塗液を塗工しない場合は、基材4からダイヘッド52の吐出口52aが離間するようバックアップロール51を移動させればよい(図6(b))。
さらには、図7(a)及び(b)に示すように、バックアップロール51は固定し、ダイヘッド52を上下に移動させることで、基材4の進行方向に対してパターン塗工することもできる。
また、図8に示すように、ダイヘッド52の吐出口52aに邪魔板59を設けて、基材4の幅方向にパターン塗工することもできる。
以上のように、基材4の進行方向や幅方向にパターン塗工することで、不要な塗液を削減することができコストダウンを図ることができる。
実施例1
1〜100μmの粒径を持つ平均粒径10μmのLiCoO粉末を40重量部、導電材としてグラファイト粉末を5.0重量部、結着剤としてポリフッ化ビニリデン樹脂(ネオフロンVDF、VP−850 ダイキン工業(株)製)を4重量部、N−メチルピロリドン20重量部、イソプロピルアルコール80重量部の配合比で用いた。
これらの材料のうち、ポリフッ化ビニリデンをN−メチルピロリドンにて溶解して予めワニスを作製し、得られたワニスに他の粉末材料を入れた後、プラネタリーミキサー((株)小平製作所製)にて30分間撹拌混合することにより、スラリー状の正極活物質を含む正極塗工液を得た。
上記で得られた正極塗工液を用い、幅300mm、厚さ25μm基材フィルムに本発明の塗工・乾燥装置を用いて塗工量20g/mで塗工し、乾燥を行った。
外径65mm、幅18mmの外周面ウレタン製の押さえロールを乾燥部直前に配置し、基材とガイドロールの双方に1:1の割合で押さえロールが接するように配置した。
無風乾燥ゾーンでは、遠赤外線パネルヒータを用いて乾燥を行い、乾燥温度は140℃で時間は6分間乾燥処理した。
比較例1
実施例1と同様の方法で押さえロールを装置せずに塗工を行った。
押さえロールの有無による塗工時のシワ・バタツキの発生状況を目視による確認を行い、シワ・バタツキが発生した場合を「×」とし、発生しなかった場合を「○」と判定した。 また、塗工した製品の面質を目視によって確認し、塗工ムラが発生した場合を「×」、発生しなかった場合を「○」と判定した。
装置設置の有無により、得られた結果を以下(表1)に示す。
上記表1の結果より、本発明である塗工・乾燥装置は、連続的に塗工される基材に、熱・テンションによるシワが発生するのを防止することが可能である。このため、塗工ムラが減少し、膜厚の変化が減少する。よって、本発明により基材に対し均一にインク・塗膜を形成することができる。
本発明に係る塗工・乾燥装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。 図1の塗工・乾燥装置の一部を示す平面図である。 本発明に係る塗工・乾燥装置の別の実施形態を概略的に示す側面図である。 図3の塗工部の拡大側面図である。 本発明に係る塗工・乾燥装置の塗工部の別の実施形態を示す拡大側面図である。 本発明に係る塗工・乾燥装置の塗工部の別の実施形態を示す拡大側面図である。 本発明に係る塗工・乾燥装置の塗工部の別の実施形態を示す拡大側面図である。 本発明に係る塗工・乾燥装置の塗工部の別の実施形態を示す側面図(a)、A−A線断面図(b)、及び塗工後の基材の平面図(c)である。
符号の説明
1 塗工・乾燥装置
2 巻出しロール
3 巻取駆動ロール
4 基材
5 塗工部
6 乾燥部
6a 無風乾燥ゾーン
7 ガイドロール
10 押さえロール
51 バックアップロール
52 ダイヘッド
53a 第1面
53b 第2面
59 邪魔板

Claims (18)

  1. 巻出しロールから長尺帯状の基材を巻き出して巻取駆動ロールに巻き取る間の搬送経路に塗液を前記基材に塗工する塗工部と該塗工部で塗工された塗液を乾燥させる乾燥部とを有する塗工・乾燥装置であって、
    前記搬送経路に配列されて、前記基材を案内する複数のガイドロールと、
    前記乾燥部における乾燥処理による前記基材のシワの発生を防止するために、前記ガイドロール上の軸方向両側に対を為して配置された押さえロールと、を有し、
    前記ガイドロールは、基材の搬送に合わせて基材の搬送速度と同じ周速度で回転駆動し、且つ、少なくとも前記乾燥部において基材を水平に搬送するように配列されており、
    前記押さえロールは、前記乾燥部内に配置され、基材の幅方向縁部とガイドロール周面との双方に当接するように設けられていることを特徴とする、塗工・乾燥装置。
  2. 前記押さえロールが、乾燥部の入口近傍に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗工・乾燥装置。
  3. 前記押さえロールの対は、基材に対して幅方向外側に張力を作用させるように、各押さえロールの各回転軸線が搬送方向に対し所定の傾斜角度で交差し、搬送方向下流側に向けて末広がり状に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗工・乾燥装置。
  4. 前記押さえロールは、基材及びガイドロールとの接触比率(基材:ガイドロール)が4:1〜1:4となるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の塗工・乾燥装置。
  5. 前記乾燥部は、無風乾燥ゾーンを有することを特徴とする請求項1に記載の塗工・乾燥装置。
  6. 前記押さえロールの外周面がエラストマー樹脂によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗工・乾燥装置。
  7. 前記塗工部は、前記基材を搬送・支持するバックアップロールと、前記基材に前記塗液を塗工するダイヘッドとを備えており、
    前記ダイヘッドは、前記バックアップロールの上半分であって、前記バックアップロールの中心軸を鉛直方向に通る第1面と、該第1面から前記中心軸を中心に45度回転させた第2面とに挟まれた領域で、前記基材に前記塗液を塗工することを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の塗工・乾燥装置。
  8. 前記ダイヘッドは、間欠的に前記塗液を吐出し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することを特徴とする請求項7に記載の塗工・乾燥装置。
  9. 前記ダイヘッドと基材とが間欠的に離間し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することを特徴とする請求項7に記載の塗工・乾燥装置。
  10. 前記ダイヘッドは、該ダイヘッドの吐出口の少なくとも一部に塗液の吐出を妨げる邪魔板を設け、前記基材の幅方向にパターン塗工することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の塗工・乾燥装置。
  11. 巻出しロールから長尺帯状の基材を巻き出す第1ステップと、
    塗工部において、巻き出した基材に塗液を塗工する第2ステップと、
    乾燥部において、塗液が塗工された基材を乾燥させて塗膜を形成する第3ステップと、
    塗膜の形成された基材を巻取駆動ロールに巻き取る第4ステップと、を有し、
    前記第3ステップにおいて、前記基材を搬送経路に配列されたガイドロール上を水平に搬送し、
    該ガイドロールを基材の搬送に合わせて基材の搬送速度と同じ周速度で回転駆動させ、
    乾燥処理による前記基材のシワの発生を防止するために、前記乾燥部内において前記ガイドロール上の軸方向両側に対を為して配置した押さえロールを、搬送される基材の幅方向縁部とガイドロール周面との双方に当接させることを特徴とする、塗工・乾燥方法。
  12. 前記基材は、厚みが2.5〜50μmの熱可塑性樹脂フィルムであることを特徴とする請求項11に記載の塗工・乾燥方法。
  13. 前記基材は、厚みが10〜30μmの熱可塑性樹脂フィルムであることを特徴とする請求項11に記載の塗工・乾燥方法。
  14. 基材に塗工する塗液は、B型粘度計で60rpmにおける測定粘度が10〜30mPa・sであることを特徴とする請求項11に記載の塗工・乾燥方法。
  15. 前記第2ステップは、バックアップロールにより前記基材を搬送・支持する第1工程と、ダイヘッドにより前記基材に前記塗液を塗工する第2工程とを備えており、
    前記ダイヘッドは、前記バックアップロールの上半分であって、前記バックアップロールの中心軸を鉛直方向に通る第1面と、該第1面から前記中心軸を中心に45度回転させた第2面とに挟まれた領域で、前記基材に前記塗液を塗工することを特徴とする請求項11〜14の何れかに記載の塗工・乾燥方法。
  16. 前記ダイヘッドは、間欠的に前記塗液を吐出し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することを特徴とする請求項15に記載の塗工・乾燥方法。
  17. 前記ダイヘッドと基材とが間欠的に離間し、前記基材の進行方向に対してパターン塗工することを特徴とする請求項15に記載の塗工・乾燥方法。
  18. 前記ダイヘッドは、該ダイヘッドの吐出口の少なくとも一部に塗液の吐出を妨げる邪魔板を設け、前記基材の幅方向にパターン塗工することを特徴とする請求項15〜17のいずれかに記載の塗工・乾燥方法。
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