JP4759813B2 - 光配線層の製造方法、光配線層および光・電気配線基板 - Google Patents

光配線層の製造方法、光配線層および光・電気配線基板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、光配線層の製造方法、光配線層および光・電気配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
より速く演算処理が行えるコンピュータを作るために、CPUのクロック周波数は益々増大する傾向にあり、現在では1GHzオーダーのものが出現するに至っている。この結果、コンピュータの中のプリント基板上の銅による電気配線には高周波電流が流れる部分が存在することになるので、ノイズの発生により誤動作が生じたり、また電磁波が発生して周囲に悪影響を与えることにもなる。
【0003】
このような問題を解決するために、プリント基板上の銅による電気配線の一部を光配線に置き換え、電気信号の代わりに光信号を利用することが行われている。なぜなら、光信号の場合は、ノイズ及び電磁波の発生を抑えられるからである。
【0004】
当初は、光配線として、光ファイバが用いられていた。光ファイバは、光通信システムとして技術がほぼ確立していたので、転用することは比較的容易であった。しかし、配線数が多くなると、光ファイバでの接続は容易ではなく、光導波路での配線が検討されるようになった。光導波路としても、当初は、光ファイバと同様に石英系が用いられたが、作製が容易なこと、大面積化に対応しやすいことから、高分子系が検討されるようになってきた。
【0005】
光導波路は、光の大部分を通すコア層という部分と、それを囲むクラッド層から成る。コア層は、クラッド層よりも大きな屈折率を有し、光はクラッド層との界面で全反射しながら、コア層に沿って伝搬する。基本的にはコア層は線状であり、クラッド層はそれらを覆っている。そこで、内部の線状のコア層を光配線と呼び、コア層と面状のクラッド層の全体を光配線層と呼ぶことにする。
【0006】
高分子の光配線層は、シリコン等の無機物に比べて熱膨張係数が大きいため、無機基板上で作製した場合に、大きな残留応力を有する。そのため、転写の段階で破壊が起こりやすかった。また、複屈折率が大きくなり、伝送特性を悪化させていた。
【0007】
一方、光配線層作製後に光配線層を基板から剥離させると、光配線層が収縮して応力が緩和されるが、その収縮が不均一に起こるため、パターンの精度を保つことが困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、係る従来技術の状況に鑑みてなされたもので、パターン精度を保ちながら、残留応力を小さく抑えた、光配線層の製造方法、光配線層および光・電気配線基板を提供することを課題とする。
【0009】
上記の課題を達成するために、まず請求項1の発明は、光信号を伝搬させるための光配線を有する光配線層の製造方法であって、仮基板上に少なくとも第1クラッド層およびコア層に続いて、仮第2クラッド層を積層する工程と、仮基板から第1クラッド層コア層及び仮第2クラッド層を剥離した後、同一又は別の仮基板に貼り付ける工程と、コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と、コア層及び仮第2クラッド層上に、厚さが前記第1クラッド層よりも薄く、屈折率が前記第1クラッド層の屈折率よりも小さい第2クラッド層を積層する工程と、本基板に第1クラッド層、コア層、仮第2クラッド層及び第2クラッド層を転写する工程と、を有し前記光配線形状にパターニングする工程には、前記仮第2クラッド層上にレジストパターンを形成する工程と、ドライエッチングによってコア層をパターニングする工程と、レジストパターンをドライエッチングする工程とが含まれ、前記第2クラッド層を積層する工程と本基板に第1クラッド層、仮第2クラッド層、コア層及び第2クラッド層を転写する工程の間に、コア層に斜めミラーを形成する工程と、を有することを特徴とする光配線層の製造方法としたものである。請求項2の発明は、光信号を伝搬させるための光配線を有する光配線層の製造方法であって、仮基板上に少なくとも第1クラッド層およびコア層に続いて、仮第2クラッド層を積層する工程と、仮基板から第1クラッド層コア層及び仮第2クラッド層を剥離した後、同一又は別の仮基板に貼り付ける工程と、コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と、コア層及び仮第2クラッド層上に、厚さが前記第1クラッド層よりも薄く、屈折率が前記第1クラッド層の屈折率よりも小さい第2クラッド層を積層する工程と、本基板に第1クラッド層、コア層、仮第2クラッド層及び第2クラッド層を転写する工程と、を有し前記光配線形状にパターニングする工程には、前記仮第2クラッド層上にレジストパターンを形成する工程と、ドライエッチングによってコア層をパターニングする工程と、レジストパターンをドライエッチングする工程とが含まれ、前記コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と前記第2クラッド層を積層する工程の間にコア層に斜めミラーを形成する工程と、を有することを特徴とする光配線層の製造方法としたものである。
【0010】
本発明の実施の形態について、以下詳細に説明する
【0011】
本発明の光配線層の製造方法について説明する。本発明では図1のように、仮基板1上に第1クラッド層11およびコア層10を形成後(a)、各層を剥離することによって応力を緩和させる。各層は応力が緩和されて11A、10Aとなる。この段階では、まだパターンが形成されていないので、収縮が起きても問題はない。次に、仮着剤を用いる等の方法によって第1クラッド層等を同一又は別の仮基板2に貼り付けた後(b)、コア層10Aのパターニングを行って10B、10Cとする(c)。そして、第2クラッド層12を形成した後(d)、本基板3にアライメントを併せて転写する。転写は、第1クラッド層等を本基板3に位置合わせ接着した後(e)、仮基板2を剥離することにより実施される(f)。コア層のパターニング後、アライメント転写まで、第1クラッド層等が収縮することはなく、パターン精度を保つことができる。また、第1クラッド層11Aおよびコア層10Bの分の残留応力は既に解放されているため、光配線層20に残る応力は第2クラッド層12の分のみであり、残留応力を低減でき、複屈折を小さく抑えるとともに転写後の信頼性を高めることができる。
【0012】
なお、応力緩和は、剥離させることで行うだけでなく、剥離後に加熱を行ってもよい。
【0013】
転写は、アライメントマーク10C、3Cを用いて位置合わせることができるが、別途形成したアライメントマークを用いてもよい。また、接着剤14を用いて本基板3と固定される。
【0014】
また、斜めミラー15を有する光配線層の製造方法としては、図2のように、コア層10Aを光配線形状にパターニングして10Bとする工程(c)と、第2クラッド層12を積層する工程(d)の間に、光配線上に斜めミラー15を形成する工程(cc)を有する。または、図3のように、第2クラッド層12を積層する工程(d)と、本基板3にアライメントを取りながら第1クラッド層等を転写する工程(e)の間に、光配線上に斜めミラー15を形成する工程(dd)を有する。
【0015】
また、レジストパターニングの工程としては、図4のように、レジストパターン16を形成する工程(c1)と、ドライエッチングによってコア層11Aをパターニングして11B、11Cにする工程(c2)と、ドライエッチングによってレジストパターン16を除去する工程(c3)からなる。従来、レジストパターン16の除去にはウェット処理が用いられていたが、第1クラッド層等が仮基板から剥がれる可能性があった。ドライエッチング処理することにより、これを回避することができる。コア層パターニングのドライエッチングとレジスト除去のドライエッチングとではエッチングガスの種類、流量、圧力、パワー等の条件を変えることができるが、同じでもよい。同じ場合、両プロセスは同時に進行し、区別されない。
【0016】
仮基板1上に第1クラッド層11およびコア層10を形成する際、図5のように、さらに仮第2クラッド層13を形成することができる(a)。応力緩和後(b)、仮第2クラッド層13Aは、コア層10Aと同時にパターニングされる(c1〜c2)。そして、レジスト16をドライエッチング除去する際(c3)、仮第2クラッド層パターン13Bが存在することによって、コア層10Bが損傷を受けずに済む。また、仮第2クラッド層13Bの応力が既に緩和されている分、第2クラッド層12の残留応力がコア層パターン10Bに及ぼす影響を小さくすることができる。
【0017】
残留応力が第2クラッド層12に起因するのであるから、第2クラッド層12の厚さが薄ければ影響が小さい。従って、第2クラッド層12を第1クラッド層11Aに比べて相対的に薄くするのがよい(図6)。
【0018】
第2クラッド層12(屈折率n12)が第1クラッド層11A(屈折率n11A )より相対的に薄くても動作するためには、コア層(屈折率n10B )/第2クラッド層間の屈折率差を、コア層/第1クラッド層間の屈折率差よりも大きくすることが望まれる。従って、第2クラッド層12の屈折率が第1クラッド層11Aの屈折率よりも小さいことが望ましい(図7)。
【0019】
以上で、光配線層20を本基板3にアライメント転写できるわけであるが、本基板3の例としては、電気配線基板21や、素子を内蔵するシリコン基板等が挙げられる。本基板3として電気配線基板21を用いた場合、光・電気配線基板となる。発光部品22、受光部品23、電気部品24を実装した状態を図8、9に示している。光・電気配線基板は、電気配線基板の応答速度や電磁環境適合性を改良した部材として用いることができる。
【0020】
なお、第2クラッド層12が接着層14を兼ねることも可能である。即ち、第2クラッド層12を積層後、未硬化のまま本基板3に重ねた後、硬化を行なう。そして、仮基板2をはずせばよい。
【0021】
【実施例】
[光配線層の製造方法1]
本発明の実施例について、図1および図4を用いて説明する。まず、仮基板1(酸化膜付きシリコン基板)を用意し、フッ素化ポリアミック酸溶液を塗布・ベークすることにより、第1クラッド層11としてフッ素化ポリイミド層を形成した。次に、同様の方法により、コア層10としてフッ素化ポリイミド層を形成した(図1(a))。コア層10の屈折率は、クラッド層11よりも若干大きくする。コア層10の厚さは、6μmであった。次に、フッ酸処理によって、第1クラッド層等を剥離し、仮着剤によって仮基板2(ガラス基板)に固定した(図1(b))。
【0022】
次に、通常のフォトリソグラフィによって、コア層10Aを光配線10Bおよびアライメントマーク10Cに加工するためのシリコン含有レジストパターン16を形成する(図4(c1))。そして、反応性イオンエッチングにより、光配線パターン10Bおよびアライメントマーク10Cに加工する(図4(c2))。反応性イオンエッチングの条件を変えてシリコン含有レジストパターン16を除去する(図4(c3))。
【0023】
続いて、第2クラッド層12を形成し(図1(d))、本基板3(電気配線基板)に接着剤14を用いて固定する(図1(e))。その際、アライメントマーク10C、3Cを用いて位置合わせを行った。最後に仮基板2をはずして転写が完了し、光・電気配線基板となった(図1(f))。
【0024】
[光配線層の製造方法2]
本発明の実施例について、図2および図4を用いて説明する。まず、仮基板1(酸化膜付きシリコン基板)を用意し、フッ素化ポリアミック酸溶液を塗布・ベークすることにより、第1クラッド層11としてフッ素化ポリイミド層を形成した。次に、同様の方法により、コア層10としてフッ素化ポリイミド層を形成した(図2(a))。コア層10の屈折率は、クラッド層11よりも若干大きくする。コア層10の厚さは、6μmであった。次に、フッ酸処理によって、第1クラッド層等を剥離し、仮着剤によって仮基板2(ガラス基板)に固定した(図2(b))。
【0025】
次に、通常のフォトリソグラフィによって、コア層10Aを光配線10Bおよびアライメントマーク10Cに加工するためのシリコン含有レジストパターン16を形成する(図4(c1))。そして、反応性イオンエッチングにより、光配線パターン10Bおよびアライメントマーク10Cに加工する(図4(c2))。反応性イオンエッチングの条件を変えてシリコン含有レジストパターン16を除去する(図4(c3))。
【0026】
ここで、レーザ加工により、コア層パターン10Bの端を斜めに加工し、金属を蒸着してミラー15を形成した(図2(cc))。
【0027】
続いて、第2クラッド層12を形成し(図2(d))、本基板3(電気配線基板)に接着剤14を用いて固定する(図2(e))。その際、アライメントマーク10C、3Cを用いて位置合わせを行った。最後に仮基板2をはずして転写が完了し、光・電気配線基板となった(図2(f))。
【0028】
[光配線層の製造方法3]
本発明の実施例について、図3および図5を用いて説明する。まず、仮基板1(酸化膜付きシリコン基板)を用意し、フッ素化ポリアミック酸溶液を塗布・ベークすることにより、第1クラッド層11としてフッ素化ポリイミド層を形成した。次に、同様の方法により、コア層10としてフッ素化ポリイミド層を形成した。さらに、仮第2クラッド層13としてフッ素化ポリイミド層を形成した(図5(a))。コア層10の屈折率は、第1クラッド層11よりも若干大きくする。コア層10の厚さは、6μmであった。次に、フッ酸処理によって、第1クラッド層等を剥離し、仮着剤によって仮基板2(ガラス基板)に固定した(図5(b))。
【0029】
次に、通常のフォトリソグラフィによって、コア層10Aを光配線10Bおよびアライメントマーク10Cに加工するためのシリコン含有レジストパターン16を形成する(図5(c1))。そして、反応性イオンエッチングにより、光配線パターン10Bおよびアライメントマーク10Cに加工する。その際、仮第2クラッド層も13Bおよびアライメントマーク13Cに加工される(図5(c2))。やがてシリコン含有レジストパターン16が除去される(図5(c3))。
【0030】
続いて、第2クラッド層12を形成し(図3(d))、ダイシングにより、コア層パターン10Bの端を斜めに加工し、金属を蒸着してミラー15を形成した(図3(dd))。
【0031】
そして、本基板3(電気配線基板)に接着剤14を用いて固定する(図3(e))。その際、アライメントマーク10C、3Cを用いて位置合わせを行った。最後に仮基板2をはずして転写が完了し、光・電気配線基板となった(図3(f))。
【0032】
[光配線層1]
光配線層の製造方法1において、コア層の屈折率を1.54、第1クラッド層と第2クラッド層の屈折率を1.53とし、第1クラッド層11Aの厚さを20μm、第2クラッド層12の厚さを10μmとした(図6)。光配線を光が伝搬することを確認した。光・電気配線基板の信頼性試験(熱サイクル試験)において、500サイクルでも破壊が起こらなかった。
【0033】
[光配線層2]
光配線層の製造方法1において、コア層の屈折率を1.54、第1クラッド層の屈折率を1.53、第2クラッド層の屈折率を1.52とし、第1クラッド層11Aの厚さを20μm、第2クラッド層12の厚さを5μmとした(図7)。光配線を光が伝搬することを確認した。光・電気配線基板の信頼性試験(熱サイクル試験)において、1000サイクルでも破壊が起こらなかった。
【0034】
[光配線層3(比較例)]
光配線層の製造方法1において、コア層の屈折率を1.54、第1クラッド層と第2クラッド層の屈折率を1.53とし、第1クラッド層11A、第2クラッド層12の厚さを共に20μmとした。光配線を光が伝搬することを確認したが、光・電気配線基板の信頼性試験において、500サイクル前後で一部破壊がみられた。
【0035】
[光配線層4(比較例)]
光配線層の製造において、剥離して応力を緩和させることなしに作製し、本基板3に転写を試みた。コア層の屈折率を1.54、第1クラッド層と第2クラッド層の屈折率を1.53とし、第1クラッド層11A、第2クラッド層12の厚さを共に20μmとした。しかし、転写の段階で破壊が発生しやすく、正常に転写することが困難であった。
【0036】
[光・電気配線基板1]
本基板3として電気配線基板21を用い、光配線層の製造方法1を用いて、図8の光・電気配線基板を作製した。また、光の導波も確認した。
【0037】
[光・電気配線基板2]
本基板3として電気配線基板21を用い、光配線層の製造方法2を用い、さらに光配線層にビアホールおよび上部電気配線を形成することにより、図9の光・電気配線基板を作製した。また、光の導波も確認した。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明には、以下の効果がある。
【0039】
第1に、第1クラッド層とコア層を剥離した後にパターニングすることで、残留応力による信頼性低下や偏波依存性を低減できる。
【0040】
第2に、パターニングした後に剥離させることなく転写することで、パターン精度を保つことができる。
【0041】
第3に、第2クラッド層を薄くすることで、第2クラッド層に起因する応力の影響を最小限に抑えられる。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光配線層の製造方法の一例を示す断面図。
【図2】本発明の光配線層の製造方法の他の一例を示す断面図。
【図3】本発明の光配線層の製造方法の他の一例を示す断面図。
【図4】本発明の光配線層の製造方法のパターニングプロセスを示す詳細断面図。
【図5】本発明の光配線層の製造方法の他の一例を示す詳細断面図。
【図6】本発明の光配線層の一例を示す断面図。
【図7】本発明の光配線層の一例を示す断面図。
【図8】本発明の光・電気配線基板の一例を示す断面図。
【図9】本発明の光・電気配線基板の他の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1 … 仮基板
2 … 仮基板
3 … 本基板
3C … アライメントマーク
10 … コア層
10A… コア層(応力緩和後)
10B… コアパターン
10C… アライメントマーク
11 … 第1クラッド層
11A… 第1クラッド層(応力緩和後)
12 … 第2クラッド層
13 … 仮第2クラッド層
13A… 仮第2クラッド層(応力緩和後)
13B… 仮第2クラッド層パターン
14 … 接着剤
15 … 斜めミラー
16 … レジストパターン
20 … 光配線層
21 … 電気配線基板
22 … 発光部品(レーザダイオード等)
23 … 受光部品(フォトダイオード等)
24 … 電気部品(LSI等)

Claims (2)

  1. 光信号を伝搬させるための光配線を有する光配線層の製造方法であって、
    仮基板上に少なくとも第1クラッド層およびコア層に続いて、仮第2クラッド層を積層する工程と、
    仮基板から第1クラッド層コア層及び仮第2クラッド層を剥離した後、同一又は別の仮基板に貼り付ける工程と、
    コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と、
    仮第2クラッド層上に、厚さが前記第1クラッド層よりも薄く、屈折率が前記第1クラッド層の屈折率よりも小さい第2クラッド層を積層する工程と、
    本基板に第1クラッド層、コア層、仮第2クラッド層及び第2クラッド層を転写する工程と、を有し
    前記光配線形状にパターニングする工程には、前記仮第2クラッド層上にレジストパターンを形成する工程と、ドライエッチングによってコア層をパターニングする工程と、レジストパターンをドライエッチングする工程とが含まれ、
    前記第2クラッド層を積層する工程と本基板に第1クラッド層、仮第2クラッド層、コア層及び第2クラッド層を転写する工程の間に、コア層に斜めミラーを形成する工程と、を有することを特徴とする光配線層の製造方法。
  2. 光信号を伝搬させるための光配線を有する光配線層の製造方法であって、
    仮基板上に少なくとも第1クラッド層およびコア層に続いて、仮第2クラッド層を積層する工程と、
    仮基板から第1クラッド層コア層及び仮第2クラッド層を剥離した後、同一又は別の仮基板に貼り付ける工程と、
    コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と、
    仮第2クラッド層上に、厚さが前記第1クラッド層よりも薄く、屈折率が前記第1クラッド層の屈折率よりも小さい第2クラッド層を積層する工程と、
    本基板に第1クラッド層、コア層、仮第2クラッド層及び第2クラッド層を転写する工程と、を有し
    前記光配線形状にパターニングする工程には、前記仮第2クラッド層上にレジストパターンを形成する工程と、ドライエッチングによってコア層をパターニングする工程と、レジストパターンをドライエッチングする工程とが含まれ、
    前記コア層及び仮第2クラッド層を光配線形状にパターニングする工程と前記第2クラッド層を積層する工程の間にコア層に斜めミラーを形成する工程と、を有することを特徴とする光配線層の製造方法。
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