JP4758710B2 - 船舶推進機 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶推進機を装着した船艇において、停船状態から滑走し始めた際、船舶推進機を上方に持ち上げ、円滑な滑走に移行し得るようにした揚力発生装置を備える船舶推進機に関するものである。
船舶推進機で滑走する船艇は、滑走していない状態や、滑走の開始に際し、船尾が下がって水中に沈み込み、即ち、船首が上がった前上傾の状態、船尾が下がった後下傾した状態の斜めの状態であり、滑走開始に際しては、このように傾斜した状態で滑走し始める。
滑走開始に際しては抵抗が大きく、十分な船速が得られ難い。
ある程度の船速を得るには、船尾がある程度持ち上がり、船体の姿勢が水平に近い状態になる必要があり、この姿勢に近づくには長い時間がかかり、円滑な加速が得られ難い。
そこで、従来、滑走開始に際し、船尾、船舶推進機を持ち上げる揚力発生装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
特開昭57−60995号公報。 特開昭59−130799号公報。
特許文献1に開示された発明は、船舶推進機のロアケーシングのプロペラ上方にキャビテーションプレート、スプラッシュプレートを有し、この上方に加速プレートを取り付けた構成である。加速プレートは、ロアケーシングの左右に突出し、前部の突出量が少なく、後部の突出量が大きく、平坦な板状体で構成されている。
特許文献2に開示された発明は、船舶推進機のプロペラの上方にキャビテーション防止板を設け、この上方に翼断面形状を有する浮力プレートを取り付けたものである。
特許文献1に開示される加速プレートは平坦な板状であり、後端部がプロペラの後方まで大きく延出されていないこともあって、船舶推進機の滑走開始に際し、沈み込んだ船尾の、迅速、円滑な持ち上げがなされ難く、船体の姿勢が水平に近い状態に移行させるには長い時間がかかり、円滑な加速が得られ難い。
特許文献2に開示される浮力プレートは、翼状断面を有するが、前後方向の長さがキャビテーション防止板よりも短く、その後端部はキャビテーション防止板よりも前方に位置し、特許文献1の加速プレートと同様に船舶推進機の滑走開始に際し、沈み込んだ船尾の、迅速、円滑な持ち上げがなされ難く、船体の姿勢が水平に近い状態に移行させるには長い時間がかかり、円滑な加速が得られ難い。
本発明者等は、以上の従来技術に鑑み、停船状態から滑走し始めた際、効率的、効果的な揚力を得るため、後部を後下がりに傾斜した下面を有する揚力発生装置を提案した。
これによれば、船舶推進機は円滑、迅速に上方に持ち上げられ、船体の姿勢(ハンプ時の姿勢)を円滑、且つ迅速に水平に近い状態に移行させることができ、滑走し始めからハンプ時の姿勢を乗り越え、水平に近い状態への移行時間を大幅に短縮することができ、円滑、迅速な加速を得ることができる。
ところで、揚力発生装置の後部に、効果的に揚力を得る後下がり傾斜下面を有する部分を設けたので、この部分を含む揚力発生装置に大きな抗力が作用する。
本発明は、以上に鑑みなされたものである。
本発明は、主に揚力発生装置の後部に、効果的に揚力を得る後下がり傾斜下面を有する部分を設け、船舶推進機は円滑、迅速に上方に持ち上げ、船体の姿勢を円滑、且つ迅速に水平に近い状態に移行させつつ、揚力発生装置に作用する過大な揚力に対抗し得るように高剛性を確保し得た船舶推進機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、船体に取り付けられるとともに、揚力発生装置を備える船舶推進機であって、前記揚力発生装置、概ね水平な面を構成する水平部と、水平部の後端部に連続して後方に延び且つ後下がりに傾斜する後部傾斜部とを備え、前記水平部、前記後部傾斜部、この間を繋ぐ略「ヘ」字状の屈曲部の両側部の外縁に連続して一体に設けられ、前後方向に延びる左右の側部補強体と、前記水平部の上面から前上傾するように前上がりに延出されて起設され、先端部に上部取付片を有する該水平部と一体に設けられた支持部と、前記水平部の前半部に後方に潜った平面視U字形の凹部の前端両側部に設けられた下部取付片とを有し、前記水平部の凹部で船舶推進機の外周後面に倣って該外周後面の下部を挟み込み、下部取付片を介して水平部の前部の両側部を前記外周後面に結合し、前記水平部に起設した支持部の先端部の前記上部取付片を、船舶推進機の外周の後面の上部の左右に結合するようにした、ことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、揚力発生装置の水平な面を構成する部分と、後下がりに傾斜する下向きの部分とにまたがって、前後方向に延びる補強体を備えるようにしたので、先ず、揚力発生装置は、下面と、後部に後下がりの下向きの傾斜面を有するので、停船状態から滑走し始めた時の後ろ下がり、前上がりの面、つまりは後下がりの傾斜面により、効率的、効果的な揚力が得られ、船舶推進機は円滑、迅速に上方に持ち上げられ、船体の姿勢(ハンプ時の姿勢)を円滑、且つ迅速に水平に近い状態に移行させることができる。
従って、滑走し始めからハンプ時の姿勢を乗り越え、水平に近い状態への移行時間を大幅に短縮することができ、円滑、迅速な加速を得ることができる。
以上において本発明は、角度をもって交わる水平面と後部傾斜面を、夫々が接する辺で連続させることで、上下方向、横方向の撓みに対して互いが保管しあう形となり、水平面の後部が後下傾した揚力発生装置の剛性、特に水平面の後端部から、屈曲して後下がりとなる後部の合成を高めることができる。
又、面の並びの方向に沿った補強体(前後方向の縦壁)で連続させることで、前後方向の撓みに対し、各面の合成の確保及び傾斜角度の維持を行うことができる。
これにより、後部後下がりの揚力発生装置の上記した利点を発揮させつつ、高剛性の揚力発生装置を得ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、船体(艇体)の船尾に船舶推進機を取り付けた状態の要部の図で、船舶推進機と船体の関係を示す説明図である。
200は、船舶推進機を取り付ける船体で、船尾201に船舶推進機1を取り付ける。船舶推進機1はスターンブラケット10で船尾に取り付けられ、上下動(チルト動)自在で、左右動(操舵)自在である。船体200は、船舶推進機1よりも前方の中央寄り部分に重心(不図示)が位置する。
船舶推進機1は、図で明らかなようにプロペラ8を含む下半部が、常態では水没しており、プロペラ8上方のアンチキャビテーションプレート11、この上方のアンチスプラッシュプレート12(実施例では上下2枚、12a,12b)が配設され、これらも水没している。船舶推進機については後述する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る船舶推進機の側面図、図3は、同船舶推進機の後面斜視図、図4は、同船舶推進機の背面図である。
これらの図面に従って船舶推進機を説明する。
船舶推進機1は、外観的には最上部のエンジンカバー2、この下方のアンダーカバー3、この下方のエクステンションケース4及びこの下方のギヤケース5からなる。
実施例では、エクステンションケース4及びギヤケース5は、アルミ合金等の軽金属で形成されている。
エンジンカバー2内にはクランクシャフト及びカムシャフトが縦置きのバーチカルエンジンからなるエンジン6が収容され、エンジン6は軸線が横を向いたシリンダを、上下に複数個並べた多気筒4ストロークエンジンである。
エンジン6は船舶推進機1の後部側がシリンダヘッドやヘッドカバーを含むエンジンヘッド6aであり、中間部側がシリンダブロック及びクランクケースからなるエンジン本体6bであり、エンジン6の下部はアンダーカバー3に臨む。アンダーカバー3内には、エンジン本体の底部6cが臨み、且つこれの下方にオイルパン6dを内装したマウントケース7が配設されており、スロットル弁6f等により、運転を制御する。
アンダーカバー3内の底部6c、マウントケース7を通して縦向きの駆動軸6eがエクステンションケース4,ギヤケース5の上部を縦通し、駆動軸6eでギヤケース5の中間部に設けたギヤボックス5a内のギヤ機構5cを駆動し、ギヤ機構5cで駆動される軸出力軸5bの後端部には推進力を発生するプロペラ8を結合し、推進器を構成する。
船舶推進機1の前側には縦長の凹部1aを設け、凹部1aはアンダーカバー3の前部下半、エクステンションケース4の前部にかけて設けられており、この凹部にスイベルケース9及びスターンブラケット10を設け、スイベル軸9aで操舵し、スターンブラケット10により船舶推進機は上下動(チルト動)する。このスターンブラケット10を介して前記したように船体の船尾に船舶推進機を取り付ける。
以上の船舶推進機1の下部で、プロペラ8の上方には、該プロペラ8と離間し、アンチキャビテーションプレート11を、後方且つ両側方に、フランジ状に突出するように設ける。
アンチキャビテーションプレート11は、プロペラ8の上方にかかるように後方に設けられている。
前記アンチキャビテーションプレート11の上方には、離間してアンチスプラッシュプレート12を設ける。アンチスプラッシュプレート12は、船舶推進機の前後方向の前部から中間部の両側方にフランジ状に突出するように設ける。
実施例では、アンチキャビテーションプレート11、アンチスプラッシュプレート12はギヤケース5上方のエクステンションケース4の下部及びギヤボックス5a上部に設けた。
また、アンチスプラッシュプレート12は、上下に離間して12a,12bの2枚設けた。図中4bは、エクステンションケース4とギヤケース5との合わせ面である。
以上の船舶推進機1に揚力発生装置20を設ける。
揚力発生装置20は、図2〜図4で明らかな通り、図3は、船舶推進機の後面斜視図、図4は、船舶推進機の背面図である。これらの図面と図2を参照しつつ説明する。
揚力発生装置20は、アンチキャビテーションプレート11、アンチスプラッシュプレート12、特に上方のアンチスプラッシュプレート12aの上方に、空間を空けて離間して設けられており、板状体21で構成されている。
板状体21は、前半部の概ね水平な部分(水平部と記す)21aと、こらの後端部から後方に延び、後下がりの後下傾した後部傾斜面21bとからなる。水平部21aと後部傾斜面21bとは略「ヘ」字状の屈曲部21cで連続する。
実施例では、揚力発生装置20を船舶推進機1の本体、即ち、エクステンションケース4とは別体に形成し、後付けで一体化したものである。
板状体21の後部傾斜面21bはプロペラ8の後方で、アンチキャビテーションプレート11の後端部11aの位置より後方に延出されている。
図5〜図7は、船舶推進機1と別体で形成した揚力発生装置20の単体を示し、図5は、斜視図、図6は、図5の6−6線断面図、図7は、図5の7−7線断面図である。これらの図面を参照しつつ、上記図面を参考にしつつ説明する。
揚力発生装置20を構成する板状体21は、水平部21aの前半部に平面視U字形の凹部21fを備え、この部分でエクステンションケース4の外周後面4aの下部を挟み込み、外周後面4aに倣って取り付ける。
凹部21fの前端両側部には、取付孔を有する下部取付片22,22が、左右対称に起設されている。
板状体21の水平部21aの前後方向中間部から後部近傍の上面にかけて、左右に離間して上側の支持体23,23を起設する。
この支持体23,23は、図2〜図4で明らかなように、揚力発生装置20の上面とエクステンションケース4の外周の後面4aとを繋ぐものである。支持体23、23は、後端部23a,23aが板状体21の水平部21a上面に一体で、この部分から前上傾するように前方に前上がりに延出され、エクステンションケース4の外周の後面4aの上部左右に支持体23,23の前部は結合されている。
支持体23,23は、左右方向の幅が狭く、前後方向の幅が大きい厚手の板状体であり、前上傾した上位の前端部には、上下に取付孔を設けた縦長矩形の上部取付片24,24が一体に設けられている。
この上部取付片24,24を介して、エクステンションケース4の外周の後面4aの上部左右に支持体23,23の前部は結合されており、又凹部21fの前端両側部の下部取付片22,22が、エクステンションケース4の外周の後面4aの下部左右に結合されている。
又、揚力発生装置20の板状体21の前記した上側の支持体23,23とは別個に下側の側部の補強体25,25を備える。
下側の側部の補強体25,25は、板状体21の水平部21a、後部傾斜部21bの両側端部に設ける。
即ち、後部傾斜部21bの両側縁部(後端部21dを含む)の両側縁部から、水平部21aの両側縁部にかけて連続して設ける。
側部の補強体25,25は、後部傾斜部21bの後端部21dの両側縁部から平面視U字形の二股状水平部21e,21eの前端部の両側縁部まで、前後方向に連続して一体に設けられている。
側部の補強体25,25は、実質的に板状体の両側縁部を折曲、垂下して下向きの縦壁片として側部の補強体として構成され、図6の断面で明らかなように、この部分では下向きの凹状体となる。
揚力発生装置20を構成する板状体21の幅Wであるが、揚力と面積とは略々比例するが、次の理由で、図4に示したように、船舶推進機1の最大幅略々近い幅か、或いはこれより少し小さ目に設定し、また、プロペラ8の外径よりも充分に大き目に設定することが好ましい。
揚力発生装置20の幅であるが、船舶推進機1の幅Wの範囲内に設定する。
又、上側の支持体23,23の、この間の距離及び夫々の厚さを含んだ幅であるが、支持体23,23を有するエクステンションケース4の幅W1の範囲内とする。
これにより、補強体を船舶推進機の本体の幅内に配設することで、揚力発生装置20の支持体23,23の前面(縦壁の前端)の造波抵抗を抑えることができ、滑走時の飛沫も軽減することができ、円滑な揚力作用を得ることができる。
尚、船舶推進機1は、船体の大きさ等によって船尾に2機、或いは3機、更には4機等、所謂2機掛け、3機掛け、4機掛け等して、船尾に複数の船舶推進機を取り付けて推進する場合がある。
この場合、複数の船舶推進機を左右に振って操行するが、この操行の際、船舶推進機の幅よりも揚力発生装置20の幅が大きいと、揚力発生装置が操行時に干渉してしまう虞があるが、揚力発生装置20の幅を船舶推進機1の幅Wの範囲内に設定することで、このような事態を回避することができる。
以上の板状体21(揚力発生装置20)には、船体の推進、従って船舶推進機1の推進で後部傾斜面21bの後下傾した面の上下面の圧力差により上方へ持ち上げる揚力が生じる。一方、船艇の浮力と重心のバランスにより、停船状態、船体は船首側がやや上がった姿勢である。この状態下で、板状体の下面は水平面に対し多少の角度を有することとなり、所謂迎え角を作る。
推進の始めでは船舶推進機側が沈むように力がかかる。この状態で推進を開始し、滑走する。
これにより、板状体21には下方から上方へ持ち上げる力が作用し、この持ち上げる力は、後部傾斜面21bが下傾しているので、この部分を通して効率良く、効果的に揚力が作用する。
この揚力は、板状体21の後部傾斜面21bから屈曲した屈曲部21cに連続し、さらには水平部21a並びにこれの周辺部に繰り返し荷重として作用する。
この繰り返し荷重に対し、水平部21aの上面とエクステンションケース4の外周後部との間に上側の支持体23,23が介設されていることで、これを支持する。
又、板状体21には、その両側縁部から下方に屈曲、垂下され、前後に連続するように設けられた側部の補強体25,25によって左右方向、前後方向の撓みに対しこれに対抗し、支持する。
これらの支持体23,23、補強体25,25で、板状体からなる揚力発生装置20は剛性を保持され、前後方向、左右方向の剛性を高め、円滑、確実な揚力発生装置による揚力作用を行わせる。
図8は、船舶推進機1に、別体とした揚力発生装置20を取り付ける状態を示す分解斜視図である。
船舶推進機1のエクステンションケース4の外周の後部の両側部分に取り付けボス13,13及び14,14を予め設置しておく。
上部の取付ボス部13,13は、揚力発生装置20の上部取付片24,24に適合するように縦長とし、下部の取付ボス部14,14は、下部取付片22,22に適合して小径な円盤状である。
板状体21の水平部21aの前半部に形成した凹部21fを介して、エクステンションケース4の外周後面4aの下部を挟み込み、取付ボス部13,13,14,14に、上下の取付片24,24,22,22を重ね、外側からボルト26…で取付片24,24,22,22をエクステンションケース4の外周側に結合し、揚力発生装置20を船舶推進機1と一体化する。
以上の揚力発生装置20は、軽金属や硬質の合成樹脂で形成する。
図9は、本発明の前記した実施の形態の第2実施例を示す斜視図である。
本実施例では、船舶推進機1及び揚力発生装置20の基本構造は上記と同様なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施例では、揚力発生装置20の両側縁部に設ける補強体125,125を変更したものである。
本実施例では、板状体21の水平な前部〜中間部から、後下がりの後部傾斜面の両側縁部にかけて、前後方向に連続するように設ける補強体125,125を、上向きに起立した縦壁片としたものである。
これにより、揚力発生装置20を構成する板状体21の、補強体125,125を有する部分の横断面は、左右方向に寸法が大きく、左右の起立した縦壁片の高さがあまり高くない凹形となる。
図10は、本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。
船舶推進機は上記と同様の構造なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
揚力発生装置30は、前記と同様に板状体31からなり、前半部〜中間部が水平部31aで、これの後端部から屈曲部31cを経て連続して後方に延出した後部は、後下がりの後部傾斜面31bを形成する。
この揚力発生装置30は、船舶推進機1のエクステンションケース4と一体に形成したものであり、或いは別体で形成した揚力発生装置30を、溶接等で一体化したものである。
本実施の形態では、揚力発生装置30を構成する板状体31が、エクステンションケース4と一体である。板状体31の水平部31aの左右方向中心部に、厚手板状の支持体33の下端部33bが全面的に接合されており、後端部33aはエクステンションケース4の外周の後面4aの中心部に縦方向に接合されている。
この支持体33は、略々側面視三角形である。
板状体31の左右の両側縁部には、後部傾斜面31bの両側縁から水平部31aの両側縁にかけて、前後に連続して縦壁状の補強体35,35を設ける。
これにより、板状体の補強体35,35を有する部分の横断面は、前記と同様に下向き凹状をなすこととなる。
図11〜図13は、本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。
図11は斜視図、図12は側面図、図13は背面図である。
船舶推進機は上記と同様の構造なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
揚力発生装置40は、前記と同様に板状体41からなり、エクステンションケース4と一体、或いは溶接等で一体化したものである。
板状体41は、前部〜中間部の水平部41a、これの後端部から屈曲部41cを経て連続して後方に延出した後下がりの後部傾斜面41bを備える。
板状体41の水平部41aの左右方向中心部に、厚手板状の支持体43の下端部43bが全面的に接合されており、後端部43aはエクステンションケース4の外周の後面4aの中心部に縦方向に接合されている。この支持体43は、略々側面視三角形である。
ここで重要なことは、板状体41の上面の左右方向に起立する支持体43の先端部43cが、板状体41の後部傾斜面41bの上面まで延長され、後部傾斜面43bの上面に先端部43dが一体に連続し、補強部を構成する。従って、この部分は補強体を兼ねている。
以上により、板状体41の上面に配設した支持体43は、水平部41aと、後下がりに傾斜する後部傾斜面とにまたがって、前後方向に連続して延びることとなる。
板状体41の左右の両側縁部には、後部傾斜面41bの両側縁から水平部41aの両側縁にかけて、前後に連続して縦壁状の補強体45,45を設ける。
これにより、板状体の補強体45,45を有する部分の横断面は、前記と同様に下向き凹状をなすこととなる。
このように、板状体41の上面に配設した支持体43と、板状体の左右両側縁に設けた縦壁状の補強体45,45とは、水平部41a、傾斜部41bにまたがって前後方向に連続して一体に設けられることとなる。
図14は、本発明の第4の実施の形態を示す斜視図である。
船舶推進機は上記と同様の構造なので、同一部分には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
揚力発生装置50は、前記と同様に板状体51からなり、エクステンションケース4と一体、或いは溶接等で一体化したものである。
板状体51は、前部〜中間部の水平部51a、これの後端部から屈曲部51cを経て連続して後方に延出した後下がりの後部傾斜面51bを備える。
板状体51の水平部51aの左右中間部に、厚手板状の支持体53…の下端部53bが全面的に接合されており、後端部53aはエクステンションケース4の外周の後面4aの中心部に縦方向に接合されている。この支持体53は、略々側面視三角形である。
実施例では、板状体51の上面に、左右方向に離間して3枚の厚手板状の支持体53…を、相互に平行するよう並置して設けた。
支持体53…は、図11〜図14と同様に、板状体51の上面の左右方向に起立する支持体53…の先端部53cが、板状体51の後部傾斜面51bの上面まで延長され、後部傾斜面53bの上面に先端部53dが一体に連続する。
以上により、板状体51の上面に配設した支持体53は、水平部51aと、後下がりに傾斜する後部傾斜面とにまたがって、前後方向に連続して延びることとなり、補強部を構成する。これにより補強部を兼ねる。
本実施の形態では、板状体51の両側縁部に縦壁状の補強体を有しないが、支持体53…が水平部51aから後部傾斜部51bにかけて、この間にわたるように設けられていること、支持体53…が3枚設けられていることにより、十分の剛性を確保することができる。
本実施の形態においても、前記と同様に板状体51の両側縁部に、縦壁状の補強体を設けても良いことは勿論である。
本発明は、船体の船尾に取り付ける船舶推進機において、船舶推進機による推進初期における迅速、円滑な高速滑走への移行を行わせる船舶推進機に好適である。
船体(艇体)の船尾に船舶推進機を取り付けた状態の要部の図で、船舶推進機と船体の関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る船舶推進機の側面図である。 同船舶推進機の後面斜視図である。 同船舶推進機の背面図である。 船舶推進機と別体で形成した揚力発生装置の単体を示す斜視図である。 図5の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 船舶推進機に、別体とした揚力発生装置を取り付ける状態を示す分解斜視図である。 本発明の前記した実施の形態の第2実施例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態を示す斜視図である。 図11の側面図である。 図11の背面図である。 本発明の第4の実施の形態を示す斜視図である。
1…船舶推進機、 20,30,40,50…揚力発生装置、 21a,31a,41a,51a…水平部、 21b,31b,41b、51b…後部傾斜面、 23,33,43,53…支持体、 25,35,45…補強体、 200…船体。

Claims (1)

  1. 船体に取り付けられるとともに、揚力発生装置を備える船舶推進機であって、
    前記揚力発生装置は、概ね水平な面を構成する水平部(21a)と、水平部(21a)の後端部に連続して後方に延び且つ後下がりに傾斜する後部傾斜部(21b)とを備え、
    前記水平部(21a)、前記後部傾斜部(21b)、この間を繋ぐ略「ヘ」字状の屈曲部(21c)の両側部の外縁に連続して一体に設けられ、前後方向に延びる左右の側部補強体(25,25)と、
    前記水平部(21a)の上面から前上傾するように前上がりに延出されて起設され、先端部に上部取付片(24,24)を有する該水平部(21a)と一体に設けられた支持部(23,23)と、
    前記水平部(21a)の前半部に後方に潜った平面視U字形の凹部(21f)の前端両側部に設けられた下部取付片(22,22)とを有し、
    前記水平部の凹部(21f)で船外機の外周後面(4a)に倣って該外周後面(4a)の下部を挟み込み、下部取付片(22,22)を介して水平部(21a)の前部の両側部を前記外周後面(4a)に結合し、
    前記水平部(21a)に起設した支持部(23,23)の先端部の前記上部取付片(24,24)を、船舶推進機の外周の後面(4a)の上部の左右に結合するようにした、
    ことを特徴とする船舶推進機。
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