JP5016932B2 - 船外推進装置 - Google Patents

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本発明は船艇に装着した船外推進装置において、停船状態から滑走し始めた際に、船外推進装置を上方に持ち上げ、円滑な滑走に移行し得るようにした船外推進装置に関するものである。
船外推進装置(船外機或いは船内外機)で滑走する船艇は、滑走していない状態や滑走の開始に際し、船尾が下がって水中に沈み込み、即ち、船首が上がった前上傾の状態、船尾が下がった後下傾した状態の斜めの状態であり、滑走開始に際しては、このように傾斜した状態で滑走し始める。
滑走開始に際しては抵抗が大きく、十分な船速が得られ難い。ある程度の船速を得るには、船尾がある程度持ち上がり、船体の姿勢が水平に近い状態になる必要があり、この姿勢に近づくには長い時間がかかり、円滑な加速が得られ難い。
そこで、従来、滑走開始に際し、船尾、船外推進装置を持ち上げる揚力装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
特開昭57−60995号公報 アメリカ特許第4756265号明細書 アメリカ特許第5645009号明細書
特許文献1に開示された発明は、船外推進装置のロアケーシングのプロペラ上方にキャビテーションプレート、スプラッシュプレートを有し、この上方に加速プレートを取り付けた構成である。
加速プレートは、ロアケーシングの左右に突出し、前部の突出量が少なく、後部の突出量が大きく、且つ左右2枚の平坦な板状体で構成されている。
特許文献2に開示された発明は、プロペラの後部〜後方に延び、且つプロペラの左右に延びるように水中翼(ハイドロフォイルウイング)を備える構成である。
特許文献3に開示された発明は、マウンティングプレートにデフレクタプレートがヒンジを介して取り付けられており、油圧アクチュエータで伸縮されるコントロールロッドで角度を調整可能としたものである。
特許文献1の発明では、左右の板材からなる加速プレートは中央部に凹部23が発生し、揚力を得る加速プレートの有効面積が小さくなり、効果的な揚力を得る上で不利であり、また、加速プレートの設置位置がキャビテーションプレートの真上で、且つプロペラの真上に近い位置であり、揚力発生中心が比較的推進機(プロペラ)と同じ位置にあるので、リフト効果が少ない。
特許文献2の発明では、揚力を得る水中翼がプロペラの後部〜後方に延び、プロペラの左右に延びるように配置されているので、特許文献1の発明と同様に揚力発生中心が比較的推進機(プロペラ)と同じ位置にあるので、リフト効果が少ないこと、水中翼の滑走時の抗力を考慮し、横幅が大きく取れない、という不都合がある。
また、特許文献3の発明では、マウンティングプレートがキャビテーションプレートと同じ高さ位置なので、滑走時の抗力を考慮し、デフレクタプレートは可動である必要があり、翼部の可動構造、駆動源等の構造が複雑化する。
本発明は、以上の問題点を解決すべくなされたものである。
本発明は、船外推進装置を取り付けた船艇において、滑走の開始時に極めて迅速に、そして円滑に船舶推進機、船尾を、揚力発生板により上方に持ち上げ、極めて短時間に、滑走する船体の姿勢を水平に近い状態とすることができるようにし、船外推進装置を取り付けた船艇の高速滑走に迅速、円滑に移行し得るようにした船外推進装置を提供し、本発明は、滑走時に揚力発生板を水上に出ることを可能とし、滑走時における水の抗力を受けることを防止し、これを小型、且つ構造簡素に、実現し得る船外推進装置を提供することを課題とし、特に本発明は、左右に長さのある板状部材からなる揚力発生板の剛性の向上を図り、揚力発生機能(水中における耐抗力性の向上)の確実化、向上を図り得る船外推進装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、船体の後尾に取り付けられる船外推進装置において、船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、揚力発生板を取付支持し、揚力発生板は、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きい板状本体からなり、該板状本体の左右両端部に縦向きに翼端板を取り付け、翼端板は、揚力発生板とは別部材で形成された面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であり、且つ翼端板は、揚力発生板の板状本体の両端部に前後方向を向いて平行に配置されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、翼端板は、前記揚力発生板の板状本体の両端部の面に対して直角に起立するように取り付けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1において、翼端板の前端部及び後端部は、前記揚力発生板の前端部及び後端部よりも前方及び後方に突出していることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、船体の後尾に取り付けられる船外推進装置において、船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、上下に離間して複数の揚力発生板を取付支持し、複数の揚力発生板の夫々は、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、各揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きくい板状本体からなり、上下に離間して配置された複数の揚力発生板の板状本体の左右両端部を、縦向きに配置した板状体からなる左右の翼端板で連結したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4において、上下に離間して配置された複数の揚力発生板は、左右方向の長さが同じであり、各揚力発生板の左右両端部の面に対して直角に起立するように、翼端板を配置して各揚力発生板の左右両端部間を連結するようにしたことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4において、翼端板は、面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、揚力発生板を取付支持し、揚力発生板は、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きい板状本体からなり、該板状本体の左右両端部に縦向きに翼端板を取り付け、翼端板は、揚力発生板とは別部材で形成された面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であり、且つ翼端板は、揚力発生板の板状本体の両端部に前後方向を向いて平行に配置されているので、先ず、揚力発生板により、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用が効果的になされ、迅速、円滑に、短時間で船外推進装置と、船尾を、揚力発生板により上方に持ち上げ、滑走する船体の姿勢を水平に近い状態とすることができる。
また本発明では、船外推進装置に設けられる揚力発生板が、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置するようにロアユニットの後方に配置し、且つロアユニットの左右に突設するアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置したので、船舶推進機が持ち上げられ、滑走状態において、揚力発生板は水上に出た状態となり、水による抗力の影響を受けることがない。
請求項2に係る発明では、請求項1において、翼端板は、前記揚力発生板の板状本体の両端部の面に対して直角に起立するように取り付けられている。
請求項3に係る発明では、請求項1において、翼端板の前端部及び後端部は、前記揚力発生板の前端部及び後端部よりも前方及び後方に突出している。
特に本発明は、揚力発生板の左右両端部に、縦向きに翼端板を設け、翼端板は、揚力発生板とは別部材で形成された面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であり、且つ翼端板は、揚力発生板の板状本体の両端部に前後方向を向いて平行に配置されているので、板状体で構成される揚力発生板の剛性が向上し、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用に際し、揚力発生板に作用する抗力に対して十分の剛性を確保し、揚力発生板の端部がバタつく等の事態を防止し、船外推進装置の持ち上げ作用を円滑、確実に行わせることができ、以上を揚力発生板の両端部に縦向きに翼端板を設けるという簡素な構造で実現することができる。
請求項4に係る発明では、船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、上下に離間して複数の揚力発生板を取付支持し、複数の揚力発生板の夫々は、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、各揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きくい板状本体からなり、上下に離間して配置された複数の揚力発生板の板状本体の左右両端部を、縦向きに配置した板状体からなる左右の翼端板で連結したので、先ず、揚力発生板により、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用が効果的になされ、迅速、円滑に、短時間で船外推進装置、船尾を、揚力発生板により上方に持ち上げ、滑走する船体の姿勢を水平に近い状態とすることができる。
また本発明では、船外推進装置に設けられる揚力発生板が、船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置するようにロアユニットの後方に配置し、且つロアユニットの左右に突設するアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置したので、船舶推進機が持ち上げられ、滑走状態後において、揚力発生板は水上に出た状態となり、水による抗力の影響を受けることがない。
特に本発明は、複数の揚力発生板の左右両端部に縦向きに翼端板を設けて連結したので、上下に配置した複数の板状体で構成される揚力発生板の相互の取付、支持剛性が向上する。
特に、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用に際し、複数の揚力発生板に作用する抗力に対し、双方の両端部を翼端板で一体化し、複数の揚力発生板の剛性を十分に確保し、揚力発生板の端部がバタつく等の事態を防止し、船外推進装置の持ち上げ作用を円滑、確実に行わせることができ、以上を揚力発生板の両端部に縦向きに翼端板を設けるという簡素な構造で実現することができる。
また、複数の揚力発生板により、滑走開始時における船外推進装置のリフトアップ効果が複数の揚力発生板で相乗的に向上し、滑走開始時の船外推進装置のリフトアップ効果の高い揚力発生装置の小型化を図ることができるとともに、揚力発生板の後方へのオーバーハング量を小さくすることができ、この点からも小型化を図ることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る船舶駆動装置の側面図である。この図面に従って船舶駆動装置の概略を説明する。
船外推進装置1は、外観的には最上部のエンジンカバー2、この下方のアンダーカバー3、この下方のエクステンションケース4及びこの下方のギヤケース5からなる船外機である。実施例ではエクステンションケース4及びギヤケース5はロアユニットを構成しアルミ合金等の軽金属で形成されている。
エンジンカバー2内にはクランクシャフト及びカムシャフトが縦置きのバーチカルエンジンからなるエンジン6が収容され、エンジン6は軸線が横を向いたシリンダを、上下に複数個並べた多気筒エンジンである。
エンジン6は船外推進装置1の後部側がシリンダヘッドやヘッドカバーを含むエンジンヘッド6aであり、中間部側がシリンダブロック及びクランクケースからなるエンジン本体6bであり、エンジン6の下部はアンダーカバー3内に臨む。アンダーカバー3内にはエンジン本体の底部6cが臨み、且つこれの下方にオイルパンを内装したマウントケース7が配設されており、スロットル弁6f等により、運転を制御する。
アンダーカバー3内の底部6c、マウントケース7を通して縦向きの駆動軸6eがエクステンションケース4,ギヤケース5の上部を縦通し、駆動軸6eでギヤケース5の中間部に設けたギヤボックス5a内のギヤ機構5cを駆動し、ギヤ機構5cで駆動される軸出力軸5bの後端部には推進力を発生するプロペラ8を結合し、推進機を構成する。
船外推進装置1の前側には縦長の凹部1aを設け、凹部1aはアンダーカバー3の前部下半、エクステンションケース4の前部にかけて設けられており、この凹部にスイベルケース9及びスターンブラケット10を設け、スイベル軸9aで操舵し、スイベルケース9により船外推進装置は上下動(チルト動)する。このスターンブラケット10を介して前記したように船体の船尾に船外推進装置を取り付ける。
以上の船外推進装置1の下部で、プロペラ8の上方には、該プロペラ8と離間し、アンチキャビテーションプレート11をプロペラの前方から後方にかけて、且つ両側方に、フランジ状に突出するように設ける。アンチキャビテーションプレート11は、プロペラ8の上方にかかるように設けられている。
前記アンチキャビテーションプレート11の上方には、離間してアンチスプラッシュプレート12を設け、アンチスプラッシュプレート12は船外推進装置1の前後方向の前部から中間部の両側方にフランジ状に突出するように設ける。
実施例では、アンチキャビテーションプレート11はギアケース5の上端近傍、アンチスプラッシュプレート12はギヤケース5上方のエクステンションケース4の下部に設けた。
尚図面中13はシフトロッドであって、アンダーカバー3、ロアユニット4を縦通し、ギヤケース5内のギヤ機構5caクラッチ体に係合している。
以上の船外推進装置1に揚力発生板20を設ける。
揚力発生板20の船外推進装置1への取付状態は、図1の船外推進装置の外観側面図に示す通りで、揚力発生板20の単体は図2及び図3に示す通りである。
図2は、揚力発生板20の本体部分の斜視図、図3は、図2の3−3線の断面図、図4は平面図で、船外推進装置1への取り付けの一例を示している図である。
揚力発生板20は、左右方向に延びる前後方向に少し長さのある板状本体21を備える。板状本体21は左右方向の長さが大きい。例えば、500mm位の幅と300mm位の長さである。
板状本体21の左右方向の長さは、図5に示すように船外推進装置1のロアハウジング4の左右方向の幅よりも十分に大きい。
実施例では図3の断面図で示すように、断面が後端部21aが薄くて先細りであり、中間部21c〜前寄り部21dにかけて厚手の翼状の断面をなし、前端部21bが薄くなっており、実施例では前端部21b近傍は後端部21a近傍よりも厚手である。
板状本体21の上面21eは、上方に緩やかな凸状の湾曲面を構成し、下面21fは後半部が上方に若干潜り、前半部が下方に緩やかに凸出している。
以上の揚力発生板20の板状本体21は、後端部21aが下位で、先端部21bが上位であり、全体として後下傾して配置されている。
以上の板状本体21の両端部21g,21gには翼端板(側端板)22,22を固着し、翼端板22,22は面積が大きい板状体からなり、実施例では、側面視が角の丸い三角形に類似した形状である。
翼端板22,22は縦向きに取り付けられ、板状本体21の両端部21g,21gの面に対して直角に起立するように取り付けられている。
翼端板22,22は、実施例では板状本体21の後下方への傾斜に倣って後下傾した状態で両端部21g,21gに取り付けられている。
翼端板22,22の前後の端縁部22a,22bは、板状本体21の前後の端縁部21b,21aよりも若干前後方向に突出している。
翼端板22,22は前後方向を向き、平行に配置されている。
揚力発生板20は、左右の取付ステー23,23で支持されている。左右の取付ステー23,23は前後方向に長い厚手の細長い板状体からなる。
取付ステー23,23は、図1に示す如く側面視が鈍角な略L字形をなし、後上傾する各後半部23bの各上端縁23cが板状本体21の下面21fの左右に固着、一体化される。
取付ステー23,23の固着する上端縁23c,23cは、翼端板22,22の内側面22c,22cから所定間隔を開けた部分であり、左右の取付ステー23,23は、左右方向に所定間隔離間しており、左右の取付ステー23,23は平行して配置されており、前後方向を向いて延出されている。
左右の取付ステー23,23の各前半部23aは前後方向に延びて略直線状であり、概ね水平方向に延びており、各前半部23aの内側に前後方向に長さを有する厚手の素材から成る取付ブラケット24,24を固着する。
取付ブラケット24,24は、上下方向が短く、前後方向が長い側面視では直線状をなす。
また、取付ブラケット24,24は、平面視においては、図4に示すように前後方向中間部24aが左右対称に内側に屈曲し、内側面には、船外推進装置1のロアユニット4の両側部への取付ボス部25,25を前後に離間して夫々突設しており、左右対称形状をなす。
各取付ブラケット24,24の後端部24b及び前部24cは平坦面とし、前記した取付ステー23,23の後半部23bの下部及び前半部23aの前部にボルト26…(…は複数を表す。以下同じ)等で固着し、揚力発生板20を後端部に取付支持した取付ステー23,23と取付ブラケット24,24とを一体的に結合した。
取付ブラケット24,24は、例えば船外推進装置1のロアユニット4の後半部の外側面に、取付ボス部25,25を介してボルト26…等で固着して一体化的に結合する。
また、実施例では取付ブラケット24,24の各前端部24dをロアユニット4の両側部に突設したボス部4a,4aにボルト26,26等を介して固着する。
以上により、船外推進装置1の下半部のロアユニット4の後部に後方に突出するように揚力発生板20を取付、支持する。
揚力発生板20の船外推進装置1への取り付けであるが、上記した構造に限られず任意であり、また、実施例では取付ブラケットを介して揚力発生装置の取付ステーを船外推進装置に取付支持したが、取付ブラケットを兼ねる取付ステーを船外機側から後方に、一体或いは一体的に突設し、船外推進装置後方に突設した取付ステーに揚力発生装置を取り付けても良い。
以上において、揚力発生板20であるが、図1に示した通り、船外推進装置1のロアユニット4の後方に揚力発生板20が位置し、具体的には、ロアユニット4の後縁4bの後方に板状本体21の前縁部25が離間して位置し、また、翼端板27の前縁部27aが位置する。
また、揚力発生板20は、船外推進装置1の前記したアンチキャビテーションプレート11よりも上方に位置し、即ち、板状本体21、翼端板22はアンチキャビテーションプレート11よりも上方に位置する。
尚、図面中14は、スイベルケースを船外推進装置1側の弾性的に支持するラバーブッシュ取付部を覆う化粧カバーである。
以上においては、停船時においては船外推進装置1を取り付けた船体は、船尾が重く、船外推進装置1のロアユニット4を含む下半部は水没しており、ロアユニット4の後方に配設した前記揚力発生板20も略々水平か、若干後下方に傾斜して水没している。水面を図1の鎖線Aで示した。
船外推進装置1の運転、駆動によりプロペラ8は回転し推進するが、船外推進装置1の加速の開始直後においては、更に後部が下がり鎖線Bの状態となる。
加速の継続により、揚力発生板20を構成する板状本体21の抗力で、船外推進装置1を含む船尾は持ち上げられる。
滑走状態では、水面は鎖線Cで示した通りアンチキャビテーションプレート11の位置となり、この際、揚力発生板20はアンチキャビテーションプレート11の上方に位置するので、滑走状態では水上に露出し、水の抗力を受けることが無く、高速での滑走を行うことができる。
ところで、板状本体(揚力発生板)21が水没した状態で滑走を開始すると、板状本体21には大きな抗力が作用し、取付ステー23,23の支持部の外側は切り離された端部なので、抗力により波打ち、バタつく虞がある。
本発明では、揚力発生板を構成する板状本体21の両端部に翼端板22,22が縦向きに設けられているので、板状本体21全体、特にその両端部の剛性は著しく高くなる。中間部は取付ステーで支持されている。
従って、板状体で構成される揚力発生板の剛性が向上し、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用に際し、揚力発生板に作用する抗力に対して十分の剛性を確保し、前記した通り揚力発生板の端部がバタつく等の事態を防止し、船外推進装置の持ち上げ作用を円滑、確実に行わせることができる。
以上を揚力発生板の両端部に縦向きに翼端板を設けるという簡素な構造で実現することができる。
図5〜図7は、本発明の他の実施の形態を示す図で、図5は、船舶推進装置1の全体の側面図、図6は、揚力発生板の斜視図、図7は図6の7−7線断面図である。
図5においては、揚力発生板の構造以外の船外推進装置1の構造は図1と同様なので、同一部分に同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
揚力発生板120は、上下2枚の板状本体121,126を有する。上下の板状本体121,126は、左右方向に長さを有する。その長さは、前記したと同様に船外推進装置1の左右の幅よりも十分に大きい。各板状本体21,22の左右方向に長さは、同じである。例えば、500mmの幅である。
上側板状本体121は、実施例では、図3に示すように前後方向に長さが大きく、後端縁121a、前端縁121bが夫々尖り、後半部が厚手であり、前半部が薄手であり、縦断側面の前部が上位であり、後部が下位であって、後下傾し、上面が下向きに湾曲し、下面の前半部の下面が上方に潜った湾曲面をなし、縦断側面が翼断面形状をなす。例えば、200mm〜250mmの長さである。
下側板状本体126は、上側板状本体121に比較し前後方向の長さが短く、上側板状本体121の後部〜後端縁121aの下方に離間して前端部126bを含む前部が臨む。後端縁126a、前端縁126bは夫々尖り、前半部が厚手であり、後半部が薄手であり、縦断側面の前部が上位であり、後部が下位であって、後下傾し、上面が下向きに湾曲し、下面の前半部の下面が若干上方に潜った湾曲面をなし、縦断側面が上側板状本体と同様に翼断面形状をなす。
下側板状本体126は、後半部が上側板状本体121の後部の下方に離間して位置する。例えば、100mmの長さである。
上側板状本体121及び下側板状本体126の左右両端部121g,121g,126g,126gには翼端板122,122を固着する。左右の翼端板122,122は面積が大きい板状本体からなる。実施例では、側面視で後端縁が概ね鉛直な直線状で、全体としては角の丸い三角形に類似した形状である。
翼端板122,122は上下の板状本体121,126に倣って後下傾した状態で夫々の両端部121g,121g,126g,126gに取り付けられている。
翼端板122の前後の端縁部122bは上下の板状本体121の前後の端縁部121b,121bよりも若干前後方向に突出している。
翼端板122の前後の端縁部122aは上下の板状本体126の前後の端縁部126a、126bよりも若干前後方向に突出している。
以上の翼端板122,122は前後方向を向き、平行に配置され、板状本体121,126の面に対して直角に、縦向きに配設されている。
この翼端板122,122により、上下の板状本体21,126は、上下、且つ前後に離間した状態で、一体的に保持されることとなる。
揚力発生板120を構成する上下の板状本体121,126は、その前端縁121b,126bが前後、上下に離間して位置し、且つその後端縁121a,126aが前後、上下に離間して位置することとなる。
揚力発生板20は、左右の取付ステー23,23で、前記した通り支持されており、取付ステー23は取付ブラケットを介して船外推進装置1のロアユニットに取付、支持されている。
以上においては、複数(実施例では二枚)の揚力発生板の左右両端部に、縦向きに翼端板を設けたので、複数の板状体で構成される揚力発生板端部相互の取付、支持剛性が向上する。
このため、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用に際し、複数(二枚)の揚力発生板に作用する抗力に対し、双方の両端部を翼端板で一体化し、複数の揚力発生板の剛性を十分に確保することができる。
従って、揚力発生板の端部がバタつく等の事態を防止し、船外推進装置の持ち上げ作用を円滑、確実に行わせることができ、以上を揚力発生板の両端部に縦向きに翼端板を設けるという簡素な構造で実現することができる。
また、複数の揚力発生板により、滑走開始時における船外推進装置のリフトアップ効果が複数の揚力発生板で相乗的に向上し、滑走開始時の船外推進装置のリフトアップ効果の高い揚力発生装置の小型化を図ることができるとともに、揚力発生板の後方へのオーバーハング量を小さくすることができ、この点からも小型化を図ることができることが理解できる。
図8及び図9は、図5〜図7の実施例の変更実施例を示す図で、図8は斜視図、図9は図8の9−9線の断面図である。
揚力発生板220は、本実施例では三枚の板状本体を備える。左右の翼端板322,322間の後半部間に、上下に離間して同一、或いは類似形状の前後方向長さが短い後部板状本体321,326がこの間に架設されるように上下に離間して備える。板状本体321,326は前記と同様に翼状断面をなす。
上下に離間して配置された前後方向の長さが短い後部板状本体221,226の前方に前部板状本体227が配設されている。前部板状本体227は前後方向が長い翼状断面を有し、翼端板322,322の長さは、実施例では、前部近傍から前後方向の中間後部までの長さを有する。
後部の上下の板状本体221,226の前端部は、上下方向においてこの中間部に位置する前部板状本体227の後端部よりも少し前方に位置している。
取付ステー23,23は、基本形状が前記と同様に鈍角に曲がり、側面視略L形の平行する二枚の板状部材からなり、各取付ステー23の後部には側面視L形の棚部23f及び起立部23eを有する。
この棚部23fに前部板状本体227の下面を固着し、起立部23eの上下端縁部のうちの上部端縁部に、後部板状本体の上側の板状本体221の下面を固着し、下部端縁部に後部板状本体の下側の板状本体226の上面を固着する。
以上により、長さの異なる三枚の揚力発生板を備える揚力発生装置を構成する。
本実施例では、後部の揚力発生板の上の面と下の面及び前部の揚力発生板とで走り始めの低速域での揚力が大きく得られ、船艇の姿勢補正が早い段階から行うことができ、下の面が喫水下に有る限り揚力が得られ、短時間で補正が行われることとなる。
本実施例においても、複数(三枚)の揚力発生板の左右両端部に、縦向きに翼端板を設けたので、三枚の板状体で構成される揚力発生板端部相互の取付、支持剛性が向上する。
このため、滑走の開始時における船外推進装置の上方への持ち上げ作用に際し、三枚の揚力発生板に作用する抗力に対し、夫々の両端部を翼端板で一体化し、三枚の揚力発生板の剛性を十分に確保することができる。
従って、揚力発生板の端部がバタつく等の事態を防止し、船外推進装置の持ち上げ作用を円滑、確実に行わせることができ、以上を揚力発生板の両端部に縦向きに翼端板を設けるという簡素な構造で実現することができる。
また、複数の揚力発生板により、滑走開始時における船外推進装置のリフトアップ効果が複数の揚力発生板で相乗的に向上し、滑走開始時の船外推進装置のリフトアップ効果の高い揚力発生装置の小型化を図ることができるとともに、揚力発生板の後方へのオーバーハング量を小さくすることができ、この点からも小型化を図ることができることが理解できる。
尚、本実施の形態では、揚力発生板を構成する板状本体を翼状断面としたが、断面形状は翼状断面に限られず任意であり、例えば、板状本体の断面はフラットな板状体でも良い。
本発明に係る船外推進装置は、船艇の船尾の取り付けるに好適である。
本発明の第1の実施の形態に係る船舶駆動装置の側面図である。 揚力発生板の本体部分の斜視図である。 図2の3−3線断面図である。 平面図で、船外推進装置1への取り付けの一例を示している図である。 本発明の他の実施の形態を示す図で、船舶推進装置の全体を示す側面図である。 揚力発生板の斜視図である。 図6の7−7線断面図である。 図5〜図7の実施例の変更実施例の斜視図である。 図8の9−9線断面図である。
符号の説明
1…船外推進装置、 4…ロアユニットであるエクステンションケース、 11…アンチキャビテーションプレート、 20,120,220…揚力発生板、 21,121,126,221,226,227…揚力発生板を構成する板状本体、 22,122,222…翼端板。

Claims (6)

  1. 船体の後尾に取り付けられる船外推進装置において、
    前記船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、揚力発生板を取付支持し、
    前記揚力発生板は、前記船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、
    前記揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きい板状本体からなり、該板状本体の左右両端部に縦向きに翼端板を取り付け、
    前記翼端板は、前記揚力発生板とは別部材で形成された面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であり、
    且つ前記翼端板は、前記揚力発生板の板状本体の両端部に前後方向を向いて平行に配置されている、
    ことを特徴とする船外推進装置。
  2. 前記翼端板は、前記揚力発生板の板状本体の両端部の面に対して直角に起立するように取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の船外推進装置。
  3. 前記翼端板の前端部及び後端部は、前記揚力発生板の前端部及び後端部よりも前方及び後方に突出していることを特徴とする請求項1記載の船外推進装置。
  4. 船体の後尾に取り付けられる船外推進装置において、
    前記船外推進装置の両側部に取付支持された左右の取付ステーを介して、上下に離間して複数の揚力発生板を取付支持し、
    前記複数の揚力発生板の夫々は、前記船外推進装置のロアユニットの後縁よりも後方に前縁が位置し、ロアユニットの後方且つロアユニットに設けたアンチキャビテーションプレートよりも上方に配置されており、
    前記各揚力発生板は、前後方向の長さに比較し左右の長さが大きくい板状本体からなり、
    上下に離間して配置された前記複数の揚力発生板の板状本体の左右両端部を、縦向きに配置した板状体からなる左右の翼端板で連結した、
    ことを特徴とする船外推進装置。
  5. 上下に離間して配置された複数の前記揚力発生板は、左右方向の長さが同じであり、各揚力発生板の左右両端部の面に対して直角に起立するように、前記翼端板を配置して各揚力発生板の左右両端部間を連結するようにしたことを特徴とする請求項4記載の船外推進装置。
  6. 前記前記翼端板は、面積が大きい板状体からなり、側面視が角の丸い三角形状に類似した形状であることを特徴とする請求項4記載の船外推進装置。
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