JP4758312B2 - 車両の排気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車や四輪車のような車両に搭載されてエンジンからの排気ガスを浄化して排出する排気装置の改良に関する。
従来、車両に搭載されてエンジンからの排気ガスを浄化して排出する排気装置として、多気筒エンジンからの排気ガスを導出する排気通路に前記排気ガスを浄化する触媒コンバータが設けられ、前記触媒コンバータ内の互いに分離した通路に複数の排気通路上流部のそれぞれが連通し、前記触媒コンバータの出口端に前記排気通路上流部と同数以下の数の排気通路下流部を連通させたものがある(例えば特許文献1参照)。
この排気装置の場合、触媒コンバータ内の互いに分離した通路に複数の排気通路上流部のそれぞれを連通させているから、前記複数の排気通路上流部が実質的に触媒コンバータ内にまで延長されることになる。したがって、触媒コンバータを排気通路におけるエンジンに近い上流寄りに配置し、エンジンのコールドスタート直後に直ちに触媒を活性化して排気ガスを浄化でき、かつ、前記複数の排気通路上流部の長さを実質的に長くして、エンジン特性を所望に設定できる。また、複数の排気通路上流部に対して一つの触媒コンバータを設ければよいので、触媒コンバータの数を減らすことができ、構造の簡略化とコスト低下が実現される。
特開2006−77727号公報
ところが前記排気装置の場合、触媒コンバータの周辺から大きな騒音が発生し、また、この周辺の高温部分が外部にさらされて熱害となる場合がある。
そこで、本発明は、排気騒音を効果的に低減でき、かつ熱害を抑制できる車両の排気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかる車両の排気装置は、エンジンからの排気ガスを導出する排気通路に前記排気ガスを浄化する触媒コンバータが設けられ、排気通路上流部を形成する上流側排気管体の下流端部に前記触媒コンバータが内蔵され、この上流側排気管体の下流端部が排気チャンバ内に挿入されることで、前記触媒コンバータの少なくとも一部分が排気チャンバ内に収納され、前記上流側排気管体の下流端部の外周面と前記排気チャンバの内周面との間に空間が形成され、前記触媒コンバータの出口に連なる排気通路下流部を形成する下流側排気管体の上流部分が、前記排気チャンバ内に収納され、前記下流側排気管体の上流部分に排気通路とチャンバ内とを連通させる連通部が形成されている。
この構成によれば、排気通路に導出されるエンジンからの排気ガスは、触媒コンバータで浄化されたのち、排気通路下流部に導かれるが、このとき、排気通路下流部が連通部を介して排気チャンバ内に連通するので、レゾネータ(共鳴器)効果により、排気騒音を効果的に低減できる。また、触媒コンバータの少なくとも一部分と前記排気通路下流部の少なくとも一部分とが排気チャンバに収納されているので、触媒コンバータの高温部分が外部にさらされることがなくなり、熱害が抑制される。さらに、排気騒音を低減できるので、サイレンサを小さく軽くできる。このことにより、自動二輪車の場合は前後の重量配分のバランスが向上するうえ、デザインの自由度も大きくなる。
前記エンジンは例えば多気筒エンジンであり、その場合、各気筒からの排気ガスを導出する複数の排気通路上流部が前記触媒コンバータ内の互いに分離した通路に連通し、前記触媒コンバータの出口に前記排気通路上流部と同数以下の数の排気通路下流部が連通しているのが好ましい。この構成によれば、複数の排気通路上流部が前記触媒コンバータ内の互いに分離した通路に連通しているから、複数の排気通路上流部が実質的に触媒コンバータの出口まで延長されるので、触媒コンバータの位置を上流側に寄せてコールドスタート直後の排気浄化機能を高く維持しながら、複数の排気通路が長くなって、エンジンの特に中速領域の出力が向上する。
好ましくは、前記連通部は排気ガスの流れ方向の隙間からなり、前記触媒コンバータの出口に前記隙間を介して前記排気通路下流部の入口が対向している。ここで、「流れ方向の隙間」とは、流れ方向に間隔をあけた空間をいう。この構成によれば、触媒コンバータの出口と排気通路下流部の入口とを間隔をあけて配置するだけで連通部を容易に形成できるから、構造の簡素化とコストダウンが図れる。
本発明において、前記触媒コンバータの下流側に、排気通路を形成する排気管体の内部に設けられて排気ガスの流れ方向に沿って延び、排気通路を複数に区画する仕切り板が設けられ、前記連通部は排気ガスの流れ方向の隙間からなり、前記仕切り板の出口に前記隙間を介して前記排気通路下流部の入口が対向した構成とすることができる。この構成によれば、区画された排気通路の長さが触媒コンバータ下流の仕切り板の出口にまで延びて長くなるので、触媒コンバータを上流側に寄せて配置しながらも、中速域でのエンジン出力を一層向上させることができる。しかも、仕切り板の出口とこれに対向する前記排気通路下流部の入口とを間隔をあけて配置するだけで連通部を容易に形成できるから、構造の簡素化とコストダウンが図れる。
本発明において、前記排気通路下流部を形成する排気管に前記連通部を形成する開放孔が設けられた構成としてもよい。この構成によれば、排気管に開放孔を設けるだけで容易に連通部を形成できる。また、開放孔の数や径を任意に設定することにより、排気騒音の低減レベルを任意に調整できる。
本発明において、さらに、前記触媒コンバータの上流側に、排気通路を形成する排気管体の内部に設けられて排気ガスの流れ方向に沿って延び、排気通路を複数に区画する仕切り板が設けられ、この仕切り板に、区画された複数の排気通路を連通させる連通孔が形成された構成としてもよい。
この構成によれば、触媒コンバータの上流側で、区画された複数の排気通路を連通させるので、高回転時の出力が向上する。
本発明において、好ましくは、前記排気チャンバを、エンジンの下部に設けたオイルパンの近傍に配置する。この構成によれば、触媒コンバータがエンジンの下方に位置するから、排気通路の十分上流側に位置することとなり、エンジンのコールドスタート直後の排気浄化性能が向上する。触媒コンバータが高温となっても、排気チャンバの高温化は抑制されるので、オイルパンへ熱が伝わりにくくなって、オイルパン内の潤滑オイルへの熱害(伝熱)を抑制できる。
本発明にかかる車両の排気装置によれば、触媒コンバータよりも下流の排気通路下流部が連通部を介して排気チャンバ内に連通するので、レゾネータ(共鳴器)効果により、排気騒音を効果的に低減できる。また、触媒コンバータの上流端部を除く大部分または全体と前記排気通路下流部の一部分とが排気チャンバに収納されているので、触媒コンバータの高温部分が外部にさらされることがなくなり、熱害が抑制される。さらに、排気騒音を低減できるので、サイレンサを小さく軽くできる。このことにより、特に自動二輪車の場合は重量配分のバランスが向上するうえ、デザインの自由度も大きくなる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる排気装置を備えた自動二輪車を示す側面図である。この自動二輪車は、車体フレームFRの前半部を構成するメインフレーム1の前端部にフロントフォーク2が支持され、このフロントフォーク2の下端部に前輪4が支持されている。また、フロントフォーク2の上端部を支持するアッパブラケット8にはハンドル9が取り付けられている。メインフレーム1の後端下部には、スイングアームブラケット10が形成され、このスイングアームブラケット10に、スイングアーム11の前端部がピポット軸12を介して上下揺動自在に支持されている。このスイングアーム11の後端部には後輪13が支持されている。メインフレーム1の後部に連結されたシートレール14が車体フレームFRの後半部を構成している。メインフレーム1とスイングアーム11との間に後輪13の緩衝装置17が取り付けられている。前記メインフレーム1の中央下部にはエンジンEが支持され、このエンジンEからチェーン18を介して後輪13を駆動するようになっている。
前記シートレール14にはライダー用シート19と同乗者用シート20が支持されている。前記メインフレーム1の上部、つまり車体上部で、前記ハンドル9とライダー用シート19との間には燃料タンク21が取り付けられている。また、車体前部には、前記ハンドル9の前方から車体前部の側方にかけての部分を覆う樹脂製のカウリング22が装着されており、このカウリング22の後方部分はエンジンEの側部と下部とを覆っている。
前記エンジンEは、この実施形態では4気筒4サイクルの並列多気筒エンジンであり、クランクケース24、シリンダ27、シリンダヘッド28、シリンダヘッドカバー29およびオイルパン80を有するエンジン本体23と、変速機31とを備えている。排気装置Aは、前記シリンダヘッド28に各々の前端部が接続されて排気ガスG(図2、図4)をエンジンEの前方から下方に導く4本の個別(独立)排気管32と、各2本の排気管32の後端を集合する集合管34と、この集合管34の下流端部に連通する単一の集合排気管38と、最下流のサイレンサ33と、集合排気管38の下流端部とサイレンサ33とを接続する接続管39とを備えている。排気管体であるこれら排気管32、集合管34、集合排気管38および接続管39と、サイレンサ33とが、一連の排気通路EPを形成している。集合排気管38には、後述する触媒コンバータ43が内蔵されている。
図2は、本発明にかかる排気装置Aを構成する排気通路の主要部の側面図である。同図に示すように、排気装置Aの集合管(排気管体)34の一部と集合排気管(排気管体)38の一部とが排気チャンバ50により覆われている。図3に示すように、左右各2本の排気管32同士は、途中で連通管37により連通させて、排気慣性の有効利用を図っている。集合管34の入口部近傍には酸素センサ(O2センサ)または空燃比センサ51が2つ設置されている。このセンサ51により、排気ガス中の酸素の濃度または酸素の有無をチェックし、これによって、エンジンEに供給される混合気の空燃比をコントロールしている。
集合管34は、4本の排気管32を2本に集合するもので、図2に示すように、上下に各2本を集合させている。集合管34の横断面形状は上下寸法よりも左右寸法が大きい長円形であり、その下流部に単一の触媒コンバータ43が収納されている。図4に示すように、前記排気チャンバ50には、集合管34の下流部が挿入されており、これにより、触媒コンバータ43の一部分、この例では上流端部を除く大部分が、排気チャンバ50内に収納されている。排気チャンバ50にはまた集合排気管38からなる排気通路下流部の一部分(上流部分)が収納されている。排気チャンバ50は上下二つ割りのいわゆる「もなか構造」であり、集合管34および集合排気管38の外周面と排気チャンバ50の内面との間に空間を持たせた形状である。
前記触媒コンバータ43は、図5に示すように、排気ガスを通す多数の平行な細長い通路を有しており、クロム合金製(例えば20Cr−5Al)またはセラミック製の環状の平板43aと環状の波板43bとを同心状に交互に重ねた横断面長円形のハニカム構造体である。横断面形状は集合管34とほぼ同一である。これら集合管34と触媒コンバータ43の横断面形状は、楕円形または円形としてもよい。平板および波板に白金およびロジウムなどの触媒を焼成して担持させている。この触媒コンバータ43は、円柱状のハニカム構造の軸方向、つまり目(開口)の方向を図2の排気ガスの流動方向に合致させて配置されている。
触媒コンバータ43の上流側の排気通路である排気通路上流部を形成する集合管34の内部には、排気ガスGの流れ方向に沿って延び、集合管34の上流部を左右に複数(この例では2つ)に区画する仕切り板55が設けられている。こうして、仕切り板55によって互いに分離した排気通路が、図5に示す触媒コンバータ43の入口である前面の相異なる2つの領域S1,S2に連通している。触媒コンバータ43の前記平板43aおよび波板43bにおける仕切り板55の下流に対応する部分が、排気ガスGの流れ方向に沿って延びる隔壁43cとしての役割を果たし、2つの領域S1,S2からの排気ガスGを混じることなく通過させる。つまり、図4の触媒コンバータ43内に互いに分離した通路40A,40Bを形成する。これにより、単一の触媒コンバータ43で、2つの排気通路EPの排気ガスGを浄化する。仕切り板55には、高速域での出力を向上させるために、区画された複数の排気通路を連通させる連通孔56(図2)が形成されている。
図4に示す集合排気管38である排気通路下流部の一部分には排気通路EPと排気チャンバ50内を連通させる連通部52が形成されている。前記連通部52は排気ガスの流れ方向に間隔をあけるための隙間52Aからなり、前記触媒コンバータ43の出口43dに、前記隙間52Aを介して前記集合排気管38からなる排気通路下流部の入口38aが対向している。前記隙間52Aは、加工精度が求められる後述する開放孔と異なり、容易にできるから、構造の簡素化とコストダウンが図れる。これらの寸法関係は、前記集合排気管38である排気通路下流部の入口38aの直径をDとすると、前記触媒コンバータ43の出口43dから前記入口38aまでの距離Lは0.7〜1.5Dであるのが好ましい。前記触媒コンバータ43の直径は、前記入口38aの直径Dよりも大きく設定されている。
次に、前記第1実施形態にかかる排気装置Aの動作について説明する。まず、図1のエンジンEの複数の排気ポートから排気ガスGが導出され、複数の排気管32から排気チャンバ50を経て集合排気管38および接続管39を通り、サイレンサ33から大気中へ排出される。図2に示すように、複数の排気管32からの排気ガスGは集合管34へ導かれる。排気ガスGは、図4の集合管34における仕切り板55で区画された上端部を通過し、この集合管34の下流部に収納された触媒コンバータ43を通って浄化される。触媒コンバータ43で浄化された排気ガスGの一部はそのまま入口38aから集合排気管38に導入され、図1のサイレンサ33から大気中へ排出される。他の一部は図4の排気チャンバ50内に拡散されて膨脹するとともに、レゾネータ(共鳴器)効果により、排気騒音が低減される。また、排気通路EPの一部である集合管34が仕切り板55で区画され、触媒コンバータ43の隔壁43cと合わせて、2つに分離した排気通路EPが長くなるので、エンジンEの特に中速域における出力が向上する。
また、触媒コンバータ43の上流端部を除く大部分が排気チャンバ50に収納されているので、触媒コンバータ43の外周壁が外部にさらされることがなくなる結果、触媒コンバータ43による熱害(伝熱)を低減できる。特に、触媒コンバータ43の外周と排気チャンバ50の内面との間に空間が存在するので、この空間の空気層により遮熱されて排気チャンバ50の昇温が抑制される。さらに、排気騒音の低減により、図1のサイレンサ33を小さく軽くできるので、自動二輪車の前後の重量配分のバランスが向上するとともに、自動二輪車のデザインの自由度が大きくなる。
次に、本発明の第2実施形態にかかる排気装置について説明する。図6に示すように、第2実施形態では、排気チャンバ50内において、触媒コンバータ43を内蔵した排気管体である集合管34を触媒コンバータ43よりも下流に延長して延出部34a設け、この延出部34aの内部に、排気ガスGの流れ方向に沿って延び、排気通路の一部を形成する集合管34を複数に区画する仕切り板60が設けられている。仕切り板60は、触媒コンバータ43を挟んで仕切り板55と通路断面上のほぼ同一の位置にある。これにより、排気ガスGは、仕切り板55、触媒コンバータ43の隔壁43cおよび仕切り板60により区画された一連の通路を通る。延出部34aは漏斗状に先細りとなっている。連通部52は排気ガスの流れ方向の隙間52Bからなり、前記延出部34aの出口、つまり、仕切り板60の出口に、前記隙間52Bを介して、排気通路下流部を形成する排気管体である集合排気管38の入口38aが対向している。図7に示すように、触媒コンバータ43を挟んだ上流側と下流側の仕切り板55,60のそれぞれには、連通孔56,57が設けられている。
前記第2実施形態の場合、触媒コンバータ43で浄化された排気ガスGは、図6の仕切り板60に沿って延出部34aを通過する。この延出部34aにより絞られた排気ガスGが速い流速で隙間52Bを通過して入口38aから集合排気管38内に導入される。このとき、隙間52Bを通したレゾネータ(共鳴器)効果により、排気騒音が低減される。このように、集合管34が仕切り板60によって複数に区画された排気通路EPが実質的に長くなるので、中速域のエンジンEの出力をさらに向上させることができる。また、触媒コンバータ43の上下流側で開放孔56,57により、区画された複数の排気通路EPを連通させるので、高回転時の出力が向上する。この効果については後述する。
さらに、本発明の第3実施形態にかかる排気装置について説明する。図8に示すように、排気チャンバ50内において集合管34の先細りの延出部34aと集合排気管38とが隙間なく連なっており、集合排気管38に連通部52として開放孔52Cが設けられている。この開放孔52Cは前記集合管34の周方向に一定間隔で例えば6個形成されている。触媒コンバータ43の上流側と下流側に、排気ガスGの流れ方向に沿って延び、集合管34を複数に区画する仕切り板55,63が設けられている。この第3実施形態の場合、排気ガスGは、触媒コンバータ43で浄化されたのち、排気通路下流部である延出部34aおよび集合排気管38に導かれるが、このとき、開放孔52Cを通したレゾネータ(共鳴器)効果により、排気騒音を一層効果的に低減できる。また、排気管に形成する開放孔52Cの数や径を任意に設定することにより、排気騒音の低減レベルを調整できる。
また、この第3実施形態では、図9に示すように、触媒コンバータ43を挟んで上流側と下流側とに、それぞれ、連通孔56,57が形成されている。仕切り板55,63の連通孔56,57がない場合とある場合のエンジンの出力特性を図10に示す。同図において、実線は連通孔がない場合、長い破線は連通孔56,57の直径がdの場合、短い破線は直径が2dの場合をそれぞれ示す。仕切り板55,63の高さP(図9)は2.5dである。この出力特性の実験データから明らかなように、連通孔56,57がある場合には、連通孔56,57がない場合に比べ、中速域の高速域寄り〜高速域にかけてエンジン出力の向上が見られた。
図11は、本発明にかかる排気装置における排気チャンバ50とオイルパン80との配置を示す正面図である。同図に示すように、排気チャンバ50は、エンジンEの下部に設けたオイルパン80の近傍に配置されている。触媒コンバータ43が高温となっても、排気チャンバの高温化は抑制されるので、オイルパンへ熱が伝わりにくくなって、オイルパン内の潤滑オイルへの熱害(伝熱)を抑制できる。この場合、オイルパン80は深底部80aとこれより上方に位置する浅底部80bとを有し、浅底部80bの下方が凹所81となっており、この凹所81に排気チャンバ50が配置されている。これにより、エンジンEの下方空間が有効利用される。
また、深底部80aを設けたので、潤滑油のようなオイルMがオイルパン80に所定量収容されると、図12に示すように、深底部80aの貯留深さhが大きくなり、図12に示すように、走行時の自動二輪車の加減速によって車体が前下がり、あるいは後ろ下がりになって油面がH1の位置からH2(加速時)またはH3(減速時)の位置に変動しても、吸い上げパイプ82の吸込口2aは常に油面に浸漬された状態を維持でき、潤滑機能が低下することがない。なお、油面H2は加速時の油面状態を示している。図11に示す排気チャンバ50の外側には傾斜面54が形成されており、バンク時における路面との接触を回避している。また、この排気チャンバ50は斜めの分割面71を持つ上下2つの部材よりなるモナカ構造であり、この2つ割り構造により、集合管34および集合排気管38との組立が容易になる。このように、排気チャンバ50をエンジンEの下部に設けたオイルパン80に近接させても、排気チャンバ50による遮熱効果により、触媒コンバータ43からの熱害(伝熱)が抑制される。さらに、前記分割面71が外側方に向かって斜め上方に延びているので、分割面71を形成するフランジが外側部において上方に位置するから、バンク角の制約になりにくい。
なお、上記各実施形態では、図4の触媒コンバータ43の一部分を排気チャンバ50内に収納したが、触媒コンバータ43の全体を排気チャンバ50内に収納してもよく、その場合、高温になる触媒コンバータ43全体を効果的に遮熱できる。また、触媒コンバータ43の上流端に2つの排気通路を連通させ、下流端にこれよりも少ない1つの排気通路下流部を形成する集合排気管38を連通させたが、触媒コンバータ43の下流端には、上流端と同数の排気通路下流部を連通させることもでき、それによって、さらに区画された排気通路の長さが大きくなる。
本発明の第1実施形態にかかる排気装置を備えた自動二輪車の側面図である。 同排気装置の排気通路の主要部を示す縦断面図である。 同排気装置の排気通路の主要部を示す平面図である。 同排気装置の排気通路の主要部を示す水平断面図である。 図2のV−V線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる排気装置における排気通路の主要部を示す水平断面図である 同排気装置の排気通路の主要部を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる排気装置における排気通路の主要部を示す水平断面図である。 同排気装置の排気通路の主要部を示す縦断面図である。 エンジン回転数とエンジン出力との関係を示す特性図である。 排気装置とオイルパンの配置を示す正面図である。 自動二輪車の加減速時におけるオイルパン内の油面状態の変化を説明する縦断面図である。
符号の説明
32 排気管
34 集合管(排気通路上流部を形成する排気管体)
34a 排気通路下流部の入口
38 集合排気管(排気通路下流部を形成する排気管体)
40A,40B 分離した通路
43 触媒コンバータ
50 排気チャンバ
52 連通部
52A,52B 隙間
52C 開放孔
56,57 連通孔
55,60,63, 仕切り板
80 オイルパン
A 排気装置
E エンジン
EP 排気通路

Claims (7)

  1. エンジンからの排気ガスを導出する排気通路に前記排気ガスを浄化する触媒コンバータが設けられ、
    排気通路上流部を形成する上流側排気管体の下流端部に前記触媒コンバータが内蔵され、この上流側排気管体の下流端部が排気チャンバ内に挿入されることで、前記触媒コンバータの少なくとも一部分が排気チャンバ内に収納され、
    前記上流側排気管体の下流端部の外周面と前記排気チャンバの内周面との間に空間が形成され、
    前記触媒コンバータの出口に連なる排気通路下流部を形成する下流側排気管体の上流部分が、前記排気チャンバ内に収納され、
    前記下流側排気管体の上流部分に排気通路とチャンバ内とを連通させる連通部が形成されている車両の排気装置。
  2. 請求項1において、前記エンジンは多気筒エンジンであり、各気筒からの排気ガスを導出する複数の排気通路上流部が前記触媒コンバータ内の互いに分離した通路に連通し、前記触媒コンバータの出口に前記排気通路上流部と同数以下の数の排気通路下流部が連通している車両の排気装置。
  3. 請求項1または2において、前記連通部は排気ガスの流れ方向の隙間からなり、前記触媒コンバータの出口に前記隙間を介して前記下流側排気管体の入口が対向している車両の排気装置。
  4. 請求項2において、前記触媒コンバータの下流側に、前記上流側排気管体の内部に設けられて排気ガスの流れ方向に沿って延び、排気通路を複数に区画する仕切り板が設けられ、
    前記連通部は排気ガスの流れ方向の隙間からなり、前記仕切り板の出口に前記隙間を介して前記下流側排気管体の入口が対向している車両の排気装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項において、前記下流側排気管体に前記連通部を形成する開放孔が設けられている車両の排気装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項において、前記触媒コンバータの上流端部を除く部分が前記排気チャンバ内に収納されている車両の排気装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項において、前記排気チャンバは、エンジンの下部に設けたオイルパンに近接して配置されている車両の排気装置。
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