JP4757818B2 - 内燃機関の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関に燃料を供給する燃料供給装置に関する。より詳細には、燃料経路中に複数の燃料遮断弁が設けられた内燃機関の燃料供給装置に関するものである。
従来から、燃料タンク内に貯蔵された燃料を燃料ポンプにより加圧して燃料供給配管を通じてデリバリパイプに送り、デリバリパイプに設けられたインジェクタから噴射して内燃機関に供給する燃料供給装置が実用化されている。このような燃料供給装置において、LPG燃料などの液化ガス燃料をエンジンに供給するものでは、燃料供給配管およびリターン配管を含む燃料経路中に複数の燃料遮断弁が配設されたものがある(特許文献1)。なお、特許文献1には、燃料供給配管に2つの燃料遮断弁が配設され、リターン配管に1つの燃料遮断弁が配設されたものが例示されている。
そして、特許文献1に記載の技術では、内燃機関停止時に、燃料経路中に配設された燃料遮断弁を遅延時間を持って閉弁するようになっている。具体的には、リターン配管に配設された燃料遮断弁を閉弁した後に、燃料供給配管に配設された燃料遮断弁を閉弁するようになっている。これにより、内燃機関停止後において、デリバリパイプ内の燃圧を高い状態で保持することができるようになっている。
特公平7−18386号公報
しかしながら、上記した技術では、燃料遮断弁が閉弁する際に、大きな閉音が発生するという問題があった。なぜなら、燃料供給配管に配設された2つの燃料遮断弁が同時に、内燃機関停止時に閉弁するからである。そして、燃料遮断弁から大きな閉音が発生してしまうと、ユーザに不快感を与えてしまう。このため、燃料遮断弁が閉弁する際に発生する閉音を極力小さくする必要がある。
そして近年、いわゆるエコラン機能(アイドリングストップ機能)を有する内燃機関システムが実用化されている。このようなシステムに適用されている燃料供給装置では、内燃機関停止後、所定時間が経過してから燃料供給配管に配設された2つの燃料遮断弁が同時に閉弁されるようになっている。このため、燃料遮断弁の閉弁に伴う閉音がより鮮明になるため、ユーザにはより大きな閉音が伝わってしまうという問題があった。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザに伝わる燃料遮断弁の閉音を極力小さくすることができる内燃機関の燃料供給装置を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る内燃機関の燃料供給装置は、燃料を貯蔵する燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を内燃機関に燃料供給配管およびデリバリパイプを介して供給する燃料ポンプと、余剰燃料を前記燃料タンクに戻すリターン配管と、前記燃料供給配管およびリターン配管を含む燃料経路中に配設された複数の燃料遮断弁と、前記各燃料遮断弁の開閉制御を行う制御手段とを有する内燃機関の燃料供給装置において、前記複数の燃料遮断弁のうち1つは、前記リターン配管に配置され、閉弁中に所定以上の圧力が作用すると開弁する調圧機能を備え、前記制御手段は、内燃機関に対する停止要求と同時に前記燃料ポンプの駆動を停止させ、内燃機関に対する停止要求があったときから内燃機関が実際に停止するまでの間に、前記各燃料遮断弁を順次遅延させて閉弁することを特徴とする。
この燃料供給装置では、燃料タンク内に貯蔵された燃料が、燃料ポンプにより加圧されて燃料供給配管を通じてデリバリパイプに供給され、余剰燃料はリターン配管を介して燃料タンクに戻される。このとき、燃料経路中に配設された燃料遮断弁は、制御手段により開弁状態にされている。そして、内燃機関に対する停止要求があると、制御手段により、燃料経路中に配設された各燃料遮断弁が閉弁状態とされて、内燃機関への燃料供給が停止する。
そして、この燃料供給装置では、各燃料遮断弁が閉弁状態にされる際、制御手段により、各燃料遮断弁がそれぞれ遅延時間を持って閉弁する。つまり、各燃料遮断弁が同時に閉弁することがなく、順次異なるタイミングで閉弁する。これにより、燃料遮断弁の閉音を分散させることができるので、ユーザに伝わる燃料遮断弁の閉音を極力小さくすることができる。
また、各燃料遮断弁の閉弁は、内燃機関に対する停止要求があったときから内燃機関が実際に停止するまでの間に行われる。従って、内燃機関の運転中にすべての燃料遮断弁が閉弁されるため、燃料遮断弁の閉音が内燃機関の運転音にかき消されるので、ユーザに伝わる燃料遮断弁の閉音をより小さくすることができる。
ここで、停止要求直後(あるいは同時)に、燃料遮断弁を閉弁させるようにすると、例えばIG信号に伴ってノイズが発生した場合、燃料遮断弁が誤作動するおそれがある。つまり、ノイズにより燃料遮断弁が閉弁状態にされるおそれがある。このようなノイズによる燃料遮断弁の誤動作が発生すると、燃料遮断弁が閉音状態となり、燃料をデリバリパイプに供給することができなくなり、エンジンストールに至ってしまう。
そこで、本発明に係る燃料供給装置においては、前記制御手段は、前記停止要求から所定時間が経過してから、前記各燃料遮断弁を順次閉弁することが望ましい。
このように、停止要求から所定時間が経過してから、各燃料遮断弁を順次閉弁することにより、ノイズによって燃料遮断弁が開弁状態にされる誤作動を防止することができるからである。なお、所定時間としては、約100msec以上に設定しておけばよい。これにより、仮にIG信号にノイズが発生したとしても、燃料遮断弁の誤作動を確実に防止することができる。
また、本発明に係る燃料供給装置においては、所定条件が成立した場合に内燃機関のアイドリング運転を自動的に停止させるエコラン機能を備えており、前記停止要求が、前記エコラン機能によるアイドリング運転停止要求であってもよい。
このように、エコラン機能を備える場合には、停止要求に、エコラン機能によるアイドリング運転停止要求も含めることにより、エコラン機能によるアイドリング運転停止要求があったときから内燃機関が実際に停止するまでの間においても、各燃料遮断弁を順次遅延時間を持って閉弁させることができる。これにより、エコラン機能を備えてアイドリングストップが行われるシステムにおいても、内燃機関の運転中にすべての燃料遮断弁を閉弁することができるため、ユーザに伝わる燃料遮断弁の閉音を確実に小さくすることができる。
また、本発明に係る燃料供給装置においては、前記燃料供給配管および前記リターン配管に、それぞれ少なくとも1つ以上の燃料遮断弁が配設されており、前記制御手段は、前記リターン配管に配設された燃料遮断弁を閉弁した後、燃料供給配管に配設された燃料遮断弁を閉弁することが望ましい。
このように、燃料供給配管およびリターン配管に、それぞれ少なくとも1つ以上の燃料遮断弁が配設されている場合に、リターン配管に配設された燃料遮断弁を閉弁した後、燃料供給配管に配設された燃料遮断弁を閉弁することにより、内燃機関停止時に、デリバリバルブ内および燃料供給配管内における燃料が加圧された状態を保持することができるからである。そして、内燃機関停止時に、デリバリバルブ内および燃料供給配管内における燃料圧力が高い状態で保持されることにより、内燃機関の再始動性を良くすることができる。
なお、燃料供給配管に複数の燃料遮断弁が配設されている場合には、制御手段は、燃料供給配管の下流側(燃料タンク側)に配置されている燃料遮断弁から遅延時間を持たせて順次閉弁するようにすればよい。これにより、内燃機関停止時に、特にデリバリバルブ内における燃料圧力を高い状態で保持することができるため、内燃機関の再始動性をより良くすることができる。
本発明に係る内燃機関の燃料供給装置によれば、燃料経路中に配設された複数の燃料遮断弁が、内燃機関が停止するまでに順次遅延時間を持って閉弁するので、ユーザに伝わる燃料遮断弁の閉音を極力小さくすることができる。
以下、本発明の内燃機関の燃料供給装置を具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態は、本発明の燃料供給装置をLPG自動車のエンジンシステムに適用したものである。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、いわゆるエコラン機能を備えていないエンジンシステムに、本発明の燃料供給装置を適用したものである。
そこで、第1の実施の形態に係るエンジンシステムの構成を図1に示す。図1は、自動車に搭載されたエンジンシステムの概略構成を示す図である。図1のエンジンシステムにおいて、多気筒のエンジン10は、周知の構造を有するレシプロタイプのものであり、本実施の形態では、1番気筒#1〜4番気筒#4の4気筒を有する。エンジン10は、吸気通路を通じて吸入されるLPG燃料と空気との可燃混合気を、各気筒#1〜#4の燃焼室で爆発・燃焼させ、その燃焼後の排気を排気通路を通じて排出させることにより、ピストンを動作させてクランクシャフトを回転させ、動力を得るようになっている。
各気筒#1〜#4に対応して、インジェクタ11〜14が設けられている。インジェクタ11〜14は、各気筒#1〜#4の吸気ポートに対してLPG燃料を噴射するものである。これらのインジェクタ11〜14には、燃料タンク20内に設けられた燃料ポンプ21から圧送されたLPG燃料が、燃料供給配管22およびデリバリパイプ23を介して供給されるようになっている。なお、燃料ポンプ21は、エンジン10の運転状態に応じて流量モードを切り換えられるようになっている。
このようにして供給されたLPG燃料は、インジェクタ11〜14が作動することにより、吸気ポートへ噴射され、空気との可燃混合気を形成して各気筒#1〜#4に取り込まれる。なお、燃料タンク20には、燃料タンク20内におけるLPG燃料の温度を検知する燃温センサ40およびLPG燃料の圧力を検知する燃圧センサ41とが設けられている。
ここで、燃料供給配管22には、タンク遮断弁30とデリバリ遮断弁31が設けられている。これらのタンク遮断弁30とデリバリ遮断弁31とが、本発明の「燃料遮断弁」に相当する。
タンク遮断弁30は燃料供給配管22のうち燃料タンク20近傍に配置されており、燃料タンク20からのLPG燃料の供給を遮断するためのものである。一方、デリバリ遮断弁31は燃料供給配管22のうちデリバリパイプ23近傍に配置されており、デリバリパイプ23へのLPG燃料の供給を遮断するためのものである。
また、燃料供給配管22には、燃料タンク20とタンク遮断弁30の間に手動弁35が設けられている。また、デリバリパイプ23には、デリバリパイプ23内におけるLPG燃料の温度を検知する燃温センサ42およびLPG燃料の圧力を検知する燃圧センサ43とが設けられている。さらに、燃料供給配管22には、タンク遮断弁30とデリバリ遮断弁31との間に、燃料中のゴミなどを除去するフィルタ34が配設されている。
なお、各インジェクタ11〜14からの余剰燃料は、リターン配管25を通じて燃料タンク20内に戻されるようになっている。リターン配管25には、プレッシャレギュレータ26と残圧保持弁32とが配設されている。より具体的には、リターン配管25において、残圧保持弁32より上流側にプレッシャレギュレータ26が配置されている。なお、残圧保持弁32は、本発明の「燃料遮断弁」に相当する。
残圧保持弁32は、後述するエンジンコントロールユニット(ECU)50の制御によって開弁・閉弁し、リターン配管25を連通・遮断する。また、残圧保持弁32は閉弁中に所定以上の圧力が作用すると開弁し、リターン配管25を連通させる調圧機能を有している。このような構成により、残圧保持弁32は、デリバリパイプ23内の燃料圧力を調整するようになっている。具体的には、エンジン10の始動時に残圧保持弁32を閉弁状態にしておき、プレッシャレギュレータ26の調圧機能と、残圧保持弁32の調圧機能とが協働することで、デリバリパイプ23内の燃料圧力が相対的高めに調整され、始動性の向上が図られている。そして、始動後は残圧保持弁32を閉弁することで、プレッシャレギュレータ26による調圧機能のみによりデリバリパイプ23内の燃料圧力が相対的に低めに調整される。
また、リターン配管25の燃料タンク20側(燃料タンク20近傍)には、手動弁36が設けられている。なお、手動弁35,36は、燃料タンク20に燃料を補給する際や部品交換を行う場合などに閉じられる。
そして、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の開閉は、エンジンコントロールコンピュータ(ECU)50により制御されるようになっている。また、ECU50は、エンジン10の運転条件に合った燃料量をエンジン10に噴射供給するために、インジェクタ11〜14の開閉駆動および燃料ポンプ21の駆動(ポンプ流量モードの切換も含む)も制御するようになっている。このため、ECU50には、エンジン10の運転状況を把握するために各種センサから信号が入力されるようになっている。
このようなECU50は、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、およびバックアップRAM等を備えている。ROMは、各種制御に係る所定の制御プログラムを予め記憶している。そして、ECU(CPU)50は、これら制御プログラムに従い各種制御(例えば、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の開閉制御や燃料ポンプ21の駆動制御など)を実行する。
次に、本発明の特徴であるECU50が実行するタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉弁制御の内容について、図2を参照しながら説明する。図2は、IGが「OFF」になったときのタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32における閉弁制御の内容を示すフローチャートである。
まず、IG(イグニッションスイッチ)が「ON」から「OFF]に切り替わる、つまりエンジン停止要求があると(S1)、IGOFF時から時間t1経過後に、ECU50からの指令により、残圧保持弁32が閉弁する(S2)。ここで、IGOFF直後に残圧保持弁32が閉弁しないのは、IG信号にノイズが発生した場合に、そのノイズによる残圧保持弁32の誤作動を防止するためである。
次に、残圧保持弁32が閉弁してから時間t2経過後に、ECU50からの指令により、タンク遮断弁30が閉弁する(S3)。続いて、タンク遮断弁30が閉弁してから時間t3経過後に、ECU50からの指令により、デリバリ遮断弁31が閉弁する(S4)。その後、エンジン10が停止する。
なお、本実施の形態では、時間t1を約150ms、時間t2とt3を約100msに設定している。
このように、IGが「OFF」になると、ECU50からの指令によって、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、およびデリバリ遮断弁31が所定の遅延時間を持って順次閉弁していく。従って、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉音を分散させることができるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
また、各弁30〜32の閉弁は、エンジン10が停止するまでの間に行われるため、各弁の閉音がエンジン10の運転音にかき消されるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音をより小さくすることができる。
そして、最初に閉じる残圧保持弁32の閉弁タイミングを、IGOFF時から遅延させているため、IG信号にノイズが発生したとしても、残圧保持弁32の誤作動を確実に防止することができることも、弁閉音を小さくすることに役立っている。
さらに、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31の順で、閉弁されていくので、エンジン10の停止時に、デリバリパイプ23内における燃料の圧力を高い状態に保持しておくことができる。その結果、エンジン10の再始動性を良くすることができる。
続いて、エンジン停止要求時におけるタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の動作状態について、図3を参照しながら説明する。図3は、エンジン停止要求時からエンジン停止までにおける各弁の動作状態を示すタイミングチャートである。
時刻T1においてIGが「OFF」に切り替わると燃料ポンプ21が停止し、時刻T1から時間t1経過した時刻T2に、残圧保持弁32が閉弁する。次に、時刻T2から時間t2経過した時刻T3に、タンク遮断弁30が閉弁する。続いて、時刻T3から時間t3経過した時刻T4に、デリバリ遮断弁31が閉弁する。これで、燃料経路中に存在する弁のすべてが閉弁される。そして、時刻T5において、エンジン回転数が0rpmとなりエンジン10が停止する。
このように、IGOFF時(時刻T1)からエンジン10の停止時(時刻T5)までの間に、各弁30〜32が、それぞれ異なるタイミングで、確実に順次閉弁されるため、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。なお、時刻T1〜T5までの時間は、1秒程度である。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係るエンジンシステムでは、IGが「OFF」になる(エンジンの停止要求がある)と、ECU50からの指令によって、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、およびデリバリ遮断弁31が所定の遅延時間を持って順次閉弁していくため、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉音を分散させることができるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
また、各弁30〜32の閉弁は、エンジン10が停止するまでの間に行われるため、各弁の閉音がエンジン10の運転音にかき消されるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音をより小さくすることができる。
さらに、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31の順で、閉弁されていくため、エンジン10の停止時に、デリバリパイプ23内における燃料圧力を高い状態に保持しておくことができる。そのため、エンジン10の再始動性を良くすることができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るエンジンシステムは、第1の実施の形態と基本的な構成はほぼ同じであるが、エコラン機能(アイドリングストップ機能)が備わっている点が異なる。そのため以下では、第1の実施の形態との共通点についての説明は適宜省略し、相違点を中心に説明する。
そこで、本実施の形態においてエコラン機能によるエンジン停止要求(アイドリングストップ要求)があったときに、ECU50が実行するタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉弁制御の内容について、図4を参照しながら説明する。図4は、エコラン機能によるアイドリングストップ要求があったときのタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32における閉弁制御の内容を示すフローチャートである。
まず、エコラン機能によってエンジン停止要求(アイドリングストップ要求)が出される(S11)。本実施の形態では、車速が「ゼロ」で、シフトポジションが「Dレンジ」から「Nレンジ」に切り替わった際に、アイドリングストップ要求が出される。そして、アイドリングストップ要求が出されると(S11)、停止要求時から時間t1経過後に、ECU50からの指令により、残圧保持弁32が閉弁する(S12)。
次に、残圧保持弁32が閉弁してから時間t2経過後に、ECU50からの指令により、タンク遮断弁30が閉弁する(S13)。続いて、タンク遮断弁30が閉弁してから時間t3経過後に、ECU50からの指令により、デリバリ遮断弁31が閉弁する(S14)。その後、エンジン10が停止する。
なお、本実施の形態では、時間t1,t2,t3をすべて約100msに設定している。時間t1を第1の実施の形態よりも短くしているのは、アイドリングストップ要求によってノイズが発生することがほとんどないため、残圧保持弁32が誤作動することがほとんどないからである。こうすることにより、できるだけエンジン10の回転数が高い状態で、各弁30〜32を閉弁することができ、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音をより小さくすることができる。
このように、エコラン機能によるアイドリングストップ要求が出されると、ECU50からの指令によって、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、およびデリバリ遮断弁31が所定の遅延時間を持って順次閉弁していく。従って、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉音を分散させることができるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
また、各弁30〜32の閉弁は、エンジン10が停止するまでの間に行われるため、各弁の閉音がエンジン10の運転音にかき消されるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音をより小さくすることができる。
さらに、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31の順で、閉弁されていくので、エンジン10の停止時に、デリバリパイプ23内における燃料の圧力を高い状態に保持しておくことができる。その結果、エンジン10の再始動性を良くすることができる。
なお、本実施の形態に係るエンジンシステムにおいて、IGが「ON」から「OFF」に切り替わったときには、第1の実施の形態で説明したECU50による各弁30〜32の閉弁制御が実施される。このため、エコラン機能によらないエンジン停止要求(IGOFF時)が出された場合にも、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
続いて、エコラン機能によるエンジン停止要求時におけるタンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の動作状態について、図5を参照しながら説明する。図5は、エコラン機能によるエンジン停止要求があったときからエンジン停止までにおける各弁の動作状態を示すタイミングチャートである。
時刻T1において、エコラン機能によるアイドリングストップ要求信号が「ON」になると、燃料ポンプ21が停止し、時刻T1から時間t1経過した時刻T2に、残圧保持弁32が閉弁する。次に、時刻T2から時間t2経過した時刻T3に、タンク遮断弁30が閉弁する。続いて、時刻T3から時間t3経過した時刻T4に、デリバリ遮断弁31が閉弁する。これで、燃料経路中に存在する弁のすべてが閉弁される。そして、時刻T5において、エンジン回転数が0rpmとなりエンジン10が停止する。このとき、アイドリングストップ要求信号が「OFF」になる。
このように、アイドリングストップ要求時(時刻T1)からエンジン10の停止時(時刻T5)までの間に、各弁30〜32が、それぞれ異なるタイミングで順次閉弁されるため、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態に係るエンジンシステムでは、エコラン機能によるアイドリングストップ要求があると、ECU50からの指令によって、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、およびデリバリ遮断弁31が所定の遅延時間を持って順次閉弁していくため、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31、および残圧保持弁32の閉音を分散させることができるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音を極力小さくすることができる。
また、各弁30〜32の閉弁は、エンジン10が停止するまでの間に行われるため、各弁の閉音がエンジン10の運転音にかき消されるので、ユーザ(運転者)に伝わる各弁30〜32の閉音をより小さくすることができる。
さらに、残圧保持弁32、タンク遮断弁30、デリバリ遮断弁31の順で、閉弁されていくため、エンジン10の停止時に、デリバリパイプ23内における燃料の圧力を高い状態に保持しておくことができる。そのため、エンジン10の再始動性を良くすることができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した第2の実施の形態では、車速が「ゼロ」で、シフトポジションが「Dレンジ」から「Nレンジ」に切り替わった際に、アイドリングストップ要求が出される(アイドリングストップ要求信号が「ON」になる)ものを例示したが、アイドリングストップ要求が出される条件が上記と異なるものであっても、本発明を適用することができる。例えば、車速が「ゼロ」で、アイドリング運転を検出した際にアイドリングストップ要求が出される(アイドリングストップ要求信号が「ON」になる)もの等に、本発明を適用することができる。
また、上記した実施の形態では、本発明をLPG燃料をエンジンに供給する燃料供給装置に適用した場合について説明したが、LPG燃料以外の燃料をエンジンに供給する燃料供給装置にも本発明を適用することができる。
実施の形態に係る自動車に搭載されたエンジンシステムの概略構成を示す図である。 IGが「OFF」になったときのタンク遮断弁、デリバリ遮断弁、および残圧保持弁における閉弁制御の内容を示すフローチャートである。 エンジン停止要求時からエンジン停止までにおける各弁の動作状態を示すタイミングチャートである。 エコラン機能によるアイドリングストップ要求があったときのタンク遮断弁、デリバリ遮断弁、および残圧保持弁における閉弁制御の内容を示すフローチャートである。 エコラン機能によるエンジン停止要求があったときからエンジン停止までにおける各弁の動作状態を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 エンジン
11〜14 インジェクタ
20 燃料タンク
21 燃料ポンプ
22 燃料供給配管
23 デリバリパイプ
25 リターン配管
26 プレッシャレギュレータ
30 タンク遮断弁
31 デリバリ遮断弁
32 残圧保持切換弁
50 ECU

Claims (4)

  1. 燃料を貯蔵する燃料タンクと、燃料タンク内の燃料を内燃機関に燃料供給配管およびデリバリパイプを介して供給する燃料ポンプと、余剰燃料を前記燃料タンクに戻すリターン配管と、前記燃料供給配管およびリターン配管を含む燃料経路中に配設された複数の燃料遮断弁と、前記各燃料遮断弁の開閉制御を行う制御手段とを有する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記複数の燃料遮断弁のうち1つは、前記リターン配管に配置され、閉弁中に所定以上の圧力が作用すると開弁する調圧機能を備え、
    前記制御手段は、内燃機関に対する停止要求と同時に前記燃料ポンプの駆動を停止させ、内燃機関に対する停止要求があったときから内燃機関が実際に停止するまでの間に、前記各燃料遮断弁を順次遅延させて閉弁することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載する内燃機関の燃料供給装置において、
    前記制御手段は、前記停止要求から所定時間が経過してから、前記各燃料遮断弁を順次閉弁することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する内燃機関の燃料供給装置において、
    所定条件が成立した場合に内燃機関のアイドリング運転を自動的に停止させるエコラン機能を備えており、
    前記停止要求が、前記エコラン機能によるアイドリング運転停止要求であることを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載するいずれか1つの内燃機関の燃料供給装置において、
    前記燃料供給配管および前記リターン配管に、それぞれ少なくとも1つ以上の燃料遮断弁が配設されており、
    前記制御手段は、前記リターン配管に配設された燃料遮断弁を閉弁した後、燃料供給配管に配設された燃料遮断弁を閉弁することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
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